教習所に通っているOくんから電話が来た。

Oくん「次の教習まで2時間もあるから、なんか食わせて」

みかやん「冷蔵庫に入ってる余り物で良ければいいよ」

Oくん「いいっ!」

30分ほどでOくんが家に来た。ご飯はジャーに入っていた昨日の残りで、あとは目玉焼きを焼いて、冷蔵庫に入っていた「あぶり焼きサーモン」という物を袋から出して、モーニングサーブをレンジでチンしたという超手抜きだった。

にも関わらずOくんは「ええっ!こんなにおかず有るの!」と大騒ぎ。普段の食生活の貧困さがうかがえる。

Oくん「目玉焼き、上手だね!めっちゃ俺好みだよ!俺の母さんを越えてる!すげえ!」

みかやん「まあね。このトシで目玉焼きぐらい作れなくてどーすんのさ」

Oくん「でも、みかやんの手料理を食べた人って、被害者とか犠牲者って言われてるんでしょ。俺も被害者の会会員だからね」

みかやん「そんな会は無いって!Oちゃんが作った目玉焼き丼とか、ツナ丼とか、かけラーメンだって、なかなかどうして。それに松茸もどき雑炊だって、あたしゃワラジ虫が浮いてるのかと思ったよ」

Oくん「俺のド貧乏時代の話はやめてよ。でも俺が作ったカレーは美味しかったでしょ?」

みかやん「うん!アレはまた食べたいね。珍しく具だくさんだったもの」

Oくん「そういや、みかやんが作ったチャーハンだって、なかなかどうして」

みかやん「それはお宅のショボイガスコンロと、使い慣れない変なフライパンで作ったからだよ。しかもご飯と玉子としょう油しか無いのに、チャーハン食いたいって泣きついてきたからでしょ」

Oくん「あのチャーハンを作った人と、この目玉焼きを作った人が同じ人とは思えないよ」

みかやん「全くもう!はい。じゃあ1500円頂きます」

Oくん「えーっ!褒めてたのにー!」

みかやん「なんだい。褒めてるなら褒めてるって最初から言ってよ」

Oくん「いや最初に褒め過ぎたのがちょっとシャクに障って」

みかやん「は?」

Oくん「今度から目玉焼き職人と呼んであげるよ」

みかやん「そんなの嬉しくない!」

Oくんは「じゃ俺、教習所へ戻んなきゃ!」と言ってバタバタと帰っていった。Oくんは実は2回目の教習所通い。前回はOくんが専門学校時代、親のお金で教習所通いを始めたものの、いざ車に乗ったら怖くて怖くて「車の運転なんか人間のする事じゃない!」と、お金を全額払ったのに途中でリタイアしてしまったって話。

その時、母親に「この馬鹿息子!就職して車の免許が必要になったら自分の金で、教習所へ行け!」と言われたので、今は細々と自力で教習所通いをしているし、恐怖を克服してもうすぐ仮免だ。なんだかんだ言っても、奴も着実に成長してるようだ。頑張れOくん!

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