23:46-8:31 X番
 
今日はEさんがA番で、S君がB番、B君がC番の4人勤務だった。X番とA番は組む相手によって微妙に仕事内容が違うので、相手が変わる度にちょっと緊張する。S君の場合はその都度、作業内容を確認しながら進めるし、Mさんの場合はMさんの発注担当商品の品出しをしてくれる。

Eさんはといえば、黙々と1人で作業を進めて私の仕事までしていてくれた。まさに三者三様で一概に誰のパターンが一番良いとも言えない感じだが、私的にはS君のパターンが「チームワーク」って感じがして好きだったけど、それは相手がS君だからかも知れない。

仕事の合間にEさんがニコニコと話しかけてきた。

Eさん「A番とX番って、レジに携わらなくていいんで気が楽ですよね〜」

みかやん「はい。精神的に追い詰められないというか本当にラクですよね」

Eさん「B番やC番だと、まさに追い詰められてる感じがしますよね」

みかやん「はい。悪い事をしてるワケじゃないのに、何かコソコソ、ドキドキで落ち着きません」

Eさん「あははは!本当に気の休まる暇がないって感じですよね〜〜〜」

ニッコリと微笑むEさんは白くて丸くて本当に可愛らしい。Eさんが不自由な足でみんなと同じにいやそれ以上にしっかり仕事をする姿を見て、何度胸を打たれた事か。Eさんは仕事が早い上に綺麗で、パンの値引きの後に綺麗に並んだパンは一目見てEさんの仕業と分かる。Eさんの職人技に比べたらS君や私がパンの値引きをした後は、パン売場がメチャメチャだったりして酷い有様だ。

最近になってEさんが猛然と私の仕事を手伝ってくれるようになった。Mさん並みかそれ以上だ。EさんがS君の後がまについて「長続きしてくれる人だといいですね。一生懸命に仕事を教えたり、手伝ったりしても辞められたらガッカリですからねぇ」と言っていた。

私もココで働くようになってもうすぐ4ヶ月。Eさんも私の事を「このオバハン、辞めるつもりはないみたいね」と思ってくれて、猛然と私の仕事を手伝ってくれるようになったのかも知れない。Eさんは仕事に対してB君並みにシビアな方で、何度かじんわりやんわりと叱られたりしたが、Eさんにも手伝って頂けるようになった事が、嬉しくて有り難くて仕方がない。

朝になりトラック便が到着し、コンテナをトラックから店内へ運び込まなければならないが、雪が積もっていて滑って思うように運べない状態だった。B君がコンテナ待ちのEさんと私に「女の子、どっちかスロープの上でコンテナを待ってて」て声を掛けてきた。とっさにEさんも私も動けなかったが、私が動かないのでEさんがスロープの上へ行った。

みかやん「すみません。”女の子”って言われたら、私はちょっと違うかなぁ?なんて思って動けませんでした」

B君「あっ!そうだった!間違った!あっはっはっは!」

みかやん「ちょっと!間違ったって?えーっ!謙遜したのに」

B君&みかやん「あはははは!あーはっはっは!」

なんだかんだ言いながらもB君は「コレ軽いから持って行きな」と軽いコンテナを譲ってくれたり、外へ出す重い看板を運んでくれたりで、大助かりだった。以前、S君が「よく気が利く人には、その人がしてくれた事と同じ事をしてあげると喜んで貰える」と言われた事があったが、今の私のレベルではよく気が付くB君に対して、殆ど何も出来ていないのが現状だ。

みんなで和気藹々と働いていたラブホと違って、ココはなんて孤独な職場なんだろうと思っていたが、コンテナ運びなんかはチームワークが必要だし、一人一人がきっちりと自分の責任を果たす事がココでのチームワークに繋がるんだろうか・・・なんて思った。

先輩が仕事に対して厳しいなんて当たり前の事だし、逆に先輩がなぁなぁで無責任だったらもっと困る。私は、B君にもEさんにも厳しく育てられて良かった。

その一方で、懸命に私の面倒を見てくれるMさんや、いつも私を大笑いさせてくれるS君が居て、何ともバランスの良い先輩達じゃないか。そのお陰で、こんな過酷な職場にいても「辞めたい」とは思わなかった。

12月に入ってくる新人の為にも、私も良い先輩になろう。きっちりと仕事が出来る先輩になろう。と心に誓うのだった。

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