スーパー76日目:歯の無い笑顔
2004年12月2日22:18-9:15 C番
今日はB君がA番で、MさんがB番だった。レジに入ると突然、Mさんに「みかやんて面白いですよね」と言われ、思わず「は?」となった。
Mさん「ごめんなさい。私、馬鹿なんで言葉を知らなくてアレですけど、面白いって言うか、みかやんて本当に一生懸命な人ですよね。みんなの為にとかみんなに迷惑がかからないようにって頑張ってるのが、見てれば分かるんですよ。それが微笑ましいというか健気というか、そう言いたかったんです」
みかやん「いえそんな。私なんか本物の馬鹿なんで、有り得ないような失敗ばかりで笑われても仕方ないですし、実際、笑えない失敗も多くて、お恥ずかしい限りです」
Mさん「いえいえ、見てて面白いって言ったらまたアレですけど、みかやんは見てて気持ちいいぐらい頑張ってますよ」
ここでMさんのレジにお客さんが来たので話が途中になったが、私はMさんの後のレジで無性に照れていた。最近、たて続けにいろんな人が私にいい事を言ってくれたが、褒められ慣れてないので、すぐしどろもどろになるし、こっぱずかしいし、1人でギクシャクしてしまっているし、人にイヤミを言われても気付かないような脳天気なので、ひょっとしてイヤミなのかも?と変に勘ぐってしまう始末だ。
レジにいつもの吉沢悠君似の男の子が来た。「ありがとうございます」と見送り、受け取った小銭をレジにしまおうとしたら、小銭に紛れて”小樽”という押印の有る小さな切手みたいな物が有った。どこかのお店でご利用金額毎に発行してて、それが貯まったら何らかの優待が受けられるというようなシロモノだろう。
レンジでお弁当を温めていた悠君に「お客様!小銭の中に紛れておりました」と、その小さな切手のような物を差し出すと、悠君は一瞬にして耳まで赤くなりながら「ああっ!あ、ありがとうございます!す、すみません!」と狼狽えながら、照れ隠しなのかいつにも増してとびっきりの笑顔を見せてくれた。悠君はデビュー当時の徳永英明にも似ていて、微笑んだ時の八重歯が印象的だ。
つられて私も思いっきり微笑んだ。微笑みながらも心の中では「ソレ、ヤバイ店のなんでしょ?どんな破廉恥な店さ?もしかしてマニアック系かい?きゃーっ!悠君ったら恥ずかちい」等と思っていて「はっ!」とした。あたしゃこないだ、前歯の差し歯が取れて見事な空きっ歯だったんだ。慌てて口を入れ歯の婆さんのようにすぼめてみたが、時すでに遅し。
「い、いられは」おっと、口をすぼめたままだった。「み、見られた」だ。可愛い吉沢悠君似の男の子に歯の無い不気味な笑顔を見せてしまった。なんてこった。申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
今日もB君と和やかに会話をした。
B君「今日さ、198円でクレジット払いを受けたよ」
みかやん「私はこないだ98円のトイレットペーパー1個で、クレジット払いを受けましたよ」
B君「くそぅ〜。負けた〜。あははは!98円かい?最安値だね」
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B君「店長の話だと、今度来る新人、若くてカッコイイらしいよ」
みかやん「ええっ?そうなんですか!わーい!(喜)」
B君「同じ事をEさんに話したら”それが何か?”って言われたよ」
B君&みかやん「あはははは!」
B君もS君に負けないぐらい笑い上戸だ。
朝になり、パンの品出しやら洋日配のピッキングをしていると妙にレジが混んで、レジと売場を何往復もした。Mさんがレジの時はレジが混まないので油断していたが、Mさんらしくない。するとレジ締めの後、Mさんが私の所へ来た。
Mさん「実は38度程、熱があってフラフラだったんですが、みかやんがC番で本当に助かりました。何度もレジへ走って頂いてありがとうございました。逆にC番がみかやんじゃなかったら死んでましたよ。途中、何度か意識が遠のきましたから」
みかやん「そんなぁ!休めば良かったじゃないですか。無理しちゃダメですよ〜!それにこんな帰る時になってから言うなんて〜」
Mさん「今晩、休みなんで帰って爆睡します。今日はほんっとにみかやんがC番で良かったです」
何かMさんの顔が赤いと思ってたら熱が出ていたんだ。Mさんはちゃんと私の事を見ていてくれてたのに、私はMさんの熱や不調を気付かず、気遣ってあげる事も出来ず、また申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
今日はB君がA番で、MさんがB番だった。レジに入ると突然、Mさんに「みかやんて面白いですよね」と言われ、思わず「は?」となった。
Mさん「ごめんなさい。私、馬鹿なんで言葉を知らなくてアレですけど、面白いって言うか、みかやんて本当に一生懸命な人ですよね。みんなの為にとかみんなに迷惑がかからないようにって頑張ってるのが、見てれば分かるんですよ。それが微笑ましいというか健気というか、そう言いたかったんです」
みかやん「いえそんな。私なんか本物の馬鹿なんで、有り得ないような失敗ばかりで笑われても仕方ないですし、実際、笑えない失敗も多くて、お恥ずかしい限りです」
Mさん「いえいえ、見てて面白いって言ったらまたアレですけど、みかやんは見てて気持ちいいぐらい頑張ってますよ」
ここでMさんのレジにお客さんが来たので話が途中になったが、私はMさんの後のレジで無性に照れていた。最近、たて続けにいろんな人が私にいい事を言ってくれたが、褒められ慣れてないので、すぐしどろもどろになるし、こっぱずかしいし、1人でギクシャクしてしまっているし、人にイヤミを言われても気付かないような脳天気なので、ひょっとしてイヤミなのかも?と変に勘ぐってしまう始末だ。
レジにいつもの吉沢悠君似の男の子が来た。「ありがとうございます」と見送り、受け取った小銭をレジにしまおうとしたら、小銭に紛れて”小樽”という押印の有る小さな切手みたいな物が有った。どこかのお店でご利用金額毎に発行してて、それが貯まったら何らかの優待が受けられるというようなシロモノだろう。
レンジでお弁当を温めていた悠君に「お客様!小銭の中に紛れておりました」と、その小さな切手のような物を差し出すと、悠君は一瞬にして耳まで赤くなりながら「ああっ!あ、ありがとうございます!す、すみません!」と狼狽えながら、照れ隠しなのかいつにも増してとびっきりの笑顔を見せてくれた。悠君はデビュー当時の徳永英明にも似ていて、微笑んだ時の八重歯が印象的だ。
つられて私も思いっきり微笑んだ。微笑みながらも心の中では「ソレ、ヤバイ店のなんでしょ?どんな破廉恥な店さ?もしかしてマニアック系かい?きゃーっ!悠君ったら恥ずかちい」等と思っていて「はっ!」とした。あたしゃこないだ、前歯の差し歯が取れて見事な空きっ歯だったんだ。慌てて口を入れ歯の婆さんのようにすぼめてみたが、時すでに遅し。
「い、いられは」おっと、口をすぼめたままだった。「み、見られた」だ。可愛い吉沢悠君似の男の子に歯の無い不気味な笑顔を見せてしまった。なんてこった。申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
今日もB君と和やかに会話をした。
B君「今日さ、198円でクレジット払いを受けたよ」
みかやん「私はこないだ98円のトイレットペーパー1個で、クレジット払いを受けましたよ」
B君「くそぅ〜。負けた〜。あははは!98円かい?最安値だね」
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B君「店長の話だと、今度来る新人、若くてカッコイイらしいよ」
みかやん「ええっ?そうなんですか!わーい!(喜)」
B君「同じ事をEさんに話したら”それが何か?”って言われたよ」
B君&みかやん「あはははは!」
B君もS君に負けないぐらい笑い上戸だ。
朝になり、パンの品出しやら洋日配のピッキングをしていると妙にレジが混んで、レジと売場を何往復もした。Mさんがレジの時はレジが混まないので油断していたが、Mさんらしくない。するとレジ締めの後、Mさんが私の所へ来た。
Mさん「実は38度程、熱があってフラフラだったんですが、みかやんがC番で本当に助かりました。何度もレジへ走って頂いてありがとうございました。逆にC番がみかやんじゃなかったら死んでましたよ。途中、何度か意識が遠のきましたから」
みかやん「そんなぁ!休めば良かったじゃないですか。無理しちゃダメですよ〜!それにこんな帰る時になってから言うなんて〜」
Mさん「今晩、休みなんで帰って爆睡します。今日はほんっとにみかやんがC番で良かったです」
何かMさんの顔が赤いと思ってたら熱が出ていたんだ。Mさんはちゃんと私の事を見ていてくれてたのに、私はMさんの熱や不調を気付かず、気遣ってあげる事も出来ず、また申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
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