88日目:Mさんと天敵

2004年12月23日
21:46-7:30 A番 

今日はW君がB番で、EさんがC番、MさんがX番の4人勤務だった。私はA番だったが、X番のMさんが「今日は私がラーメンの品出しをやります」と言ってくれたので、1時間がかりの大仕事が1つ減り、W君が初の1人B番だったので、何かあったら手伝ってあげようと思っていた。

W君は度々レジから走ってきて「お客さんに今、こうこう、言われたんだけど、俺、どう対処していいかわかんない」などと聞いてきた。W君がピンチの時は何故か私しか傍に居ないようだ。そう言えばG君も、わざわざレジから遠い所に居る私の所に何度か走って来た事があった。私はどうも物を尋ねやすいらしい。

お客さんにも「あなたにばかり聞いてごめんなさい。でもあなたが一番聞きやすくて」と言われた事がある。ま、どう見てもベテランっぽくて何でも知ってそうに見えるせいだと思うが、道を急ぎ足で歩いていても呼び止められて、見ず知らずのお婆さんに道を尋ねられる事が多い。

見ず知らずのお婆さんやG君はともかくとして、W君には私の知っている事の全てを教えてあげたい気分だった。Mさんがラーメンの品出しをしているのが見えて、いつまでもゴキゲンではいられなくなった。

みかやん「Mさん!ありがとうございます。ラーメンの品出しをして頂けると本当に助かります」

Mさん「いえいえ、品出ししてから発注したいんで気にしないで下さい」

みかやん「あっ!朝に来て弁当を半額にしろって騒ぐクソジジイが、あんまり騒ぐようなら警察を呼んでいいって話、聞きました?」

Mさん「えっ?そうなんですか!やった!即、警察呼んでやりますよ!あのクソジジイだけは許せませんからね。あの帽子を見ただけでムカつきますよ!本気で死んで欲しいと思いました」

みかやん「あのテのクソジジイに限って人に嫌われながら120や130才まで生きるんですよ。あれはもう、ビョーキですよね。警察呼ぶより、救急車を呼んだ方がいいんじゃないでしょうか?」

Mさん「あはは!みかやんも言いますねぇ。死ぬまで病院に閉じ込めときゃいいですよね」

みかやん「昨日なんかレジに焼きそばを投げつけてきたんですよ!」

Mさん「その時点でもう警察沙汰じゃないですか!ますます許せません!絶対、警察を呼んでやります!」

みかやん「あ、おまけにシカトしても逆ギレしてもいいそうですよ。店長にクレームが入っても相手にしないそうです」

Mさん「あはは!それ、いいですね!警察沙汰にするにしても何か仕返ししてからじゃないと気が済まないですよね!家族は居ないんでしょうか?よくあんなのを1人で出歩かせてますよね!まぁあんなクソジジイは、ろくな死に方しないですよ。あっはっはっは!」

Mさんもクソジジイの話になると止まらなくなる。

朝になり、そろそろ帰ろうかと思った時にW君に「惣菜、出しきれないよ。こんなに沢山、どうやって出したらいいの?」とすがられた。それはもう迷える子羊の目か、親鹿とはぐれた子鹿の目だった。見ると、大きなクリスマスオードブルの類が大量に納品されていて、その他にいつもと同じぐらいの量の惣菜が有った。

可愛いW君にすがられて「あぁ適当でいいんだよ」などとむげに答えては女が廃る。懸命にW君の惣菜出しを手伝った。W君も「ああっ!すげえ!どうやってこんなスペース作ったの?」とか「こんなのココに置いていいんだろうか?」と言いながら必死だった。

そこへMさんが来て「みかやん、帰らなかったんですか?時間ですよ!」と言われて時計を見ると、7時半だった。惣菜出しも一段落したので、今度こそ帰ろうとするとW君に呼び止められ、W君は物凄く大きな声で深々と頭を下げながら「すみませんでしたーっ!」と叫んだ。

いつもタメグチのW君だったけど、「ごめんね」じゃなくて「すみませんでした」って言葉も知ってたのねと、変なところに感心して帰った。

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