91日目:世話の焼ける子
2004年12月26日21:36-7:45 A番
今日はEさんがB番で、W君がC番、B君がX番の4人勤務だった。イヤな予感がして早めに出勤したら案の定、折りコンが20ケースぐらい有り、冷蔵庫にも日配の在庫がてんこ盛り、ラーメンコーナーはスカスカだった。泣きそうになりながら、取り敢えず棚上在庫の品出しをした。
品出ししていて熱い視線を感じ、振り返るとオーナーシェフ様だった。先日は髪を切っていて驚いたが、今度はヒゲも伸びていた。ヒゲもまたイケてるのよ(照)。
みかやん「こ、こんばんわ。先日はご高名な方のお名刺を頂戴して、嬉しくて友人達に自慢しました。ありがとうございました」
オーナー様「そんなぁ!全然、高名なんかじゃないですよぉ」
みかやん「いえいえ。インターネットでワインの事で検索してたら”若き天才シェフ”って・・・」
オーナー様「あっ!ワインお好きなんですか?」
みかやん「はい(ワインよりあなたやあなたが作るお料理の方に興味が有るとは言えなかった。残念)いや、あの。お、おひげが、す、す、素敵で・・・」
オーナー様「年末で忙しくて、こんなになっちゃって」
このように、会えば二言三言お話が出来るようになって、嬉しくて有り難くて恐れ多くて・・・感激する。髪を切っても髪が長くてもヒゲが伸びても、なんて素敵な方なのだろう。良かった。これで頑張って品出しが出来る!
折りコンは約20ケース。中身は袋入りコショーが10袋とか、練りからしが10本とか、アーモンドダイスが10袋とか、オイスターソースの小瓶が10本とか、細かい物ばかりでイヤになる。誰がこんなに発注してるんだか・・・私だよ。だって売れてるんだもの(涙)。
こんな物を1つ1つチマチマと品出ししていては日が暮れるので、いや、夜が明けるので、通路にどんどん置きっぱにして、取り敢えず折りたたみコンテナを全部カラにした。で、チマチマと品出しをしていると、棚の向こうで箱を開ける音やセロファンを剥がす音が聞こえたので見に行くと、B君が品出しを手伝ってくれていた。
みかやん「B君すみません!ありがとうございます〜」
B君「全く。世話のやける子だよ〜」
みかやん「手の掛かる子ほど可愛いって言うじゃないですか」
B君「なんだって!」
B君が笑いながら拳を握りしめてブルブルと震わせていたので、「ありがとうございます。助かりま〜す」と言いながら逃げた。でも私はB君にそんなふうに言って貰って、嬉しくてニヤニヤだった。一仕事終える毎にB君と打ち合わせをしたり、仲良く品出しをしたりで、随分と仕事がはかどった。こんなに仕事が出来るB君が居なくなってしまうなんて、全く有り得ない話だ。
朝になり、トラック便が到着したので外へ出ると、既にW君が外に出ていた。
みかやん「こんなに早くから外に出てて寒くなかった?」
W君「寒いよ。抱きしめられたいぐらい寒いっ」
みかやん「・・・・(自分に言われたと思って照れた)」
みかやん「も、モテ男君は言う事が違うよね」
W君「違うもん!」
いつもの私なら「抱きしめられたいって、あたしにかい?」と言うところだが、相手は19才の男の子だし、まだそれほど親しくないし、”抱きしめられたいぐらい”という言葉の主語は「私に」じゃなくて「誰かに」なのだろうと、いろいろな事が頭をよぎり、つい無言になってしまった。
「違うもん!」とプイッと居なくなったW君の事は気になったが、コンテナを運び終え、Eさんの肉のピッキングを手伝った。
Eさん「みかやん!そのモンブランの箱をとって貰えますか?」
みかやん「はいどうぞ。モンブランです」
B君「お前ら、それはモンブランじゃなくてモランボンの箱だろう。肉だし」
Eさん「どうしてもモンブランに見えるんですよ」
みかやん「見えますよ。私もパスタチキン弁当をずっとパキスタン弁当だと思ってましたし」
Eさん「見えますよねぇ」
B君「パキスタンだってー!あはははは!お前ら絶対おかしい!」
最近はB君が明るくてずっとおちゃらけていて、もう思い出作りの体制なのだろうか?と思うと、とても寂しい。
(今、思えば、これがW君の衝撃発言の始まりだったのかも知れない。1月21日追記)
今日はEさんがB番で、W君がC番、B君がX番の4人勤務だった。イヤな予感がして早めに出勤したら案の定、折りコンが20ケースぐらい有り、冷蔵庫にも日配の在庫がてんこ盛り、ラーメンコーナーはスカスカだった。泣きそうになりながら、取り敢えず棚上在庫の品出しをした。
品出ししていて熱い視線を感じ、振り返るとオーナーシェフ様だった。先日は髪を切っていて驚いたが、今度はヒゲも伸びていた。ヒゲもまたイケてるのよ(照)。
みかやん「こ、こんばんわ。先日はご高名な方のお名刺を頂戴して、嬉しくて友人達に自慢しました。ありがとうございました」
オーナー様「そんなぁ!全然、高名なんかじゃないですよぉ」
みかやん「いえいえ。インターネットでワインの事で検索してたら”若き天才シェフ”って・・・」
オーナー様「あっ!ワインお好きなんですか?」
みかやん「はい(ワインよりあなたやあなたが作るお料理の方に興味が有るとは言えなかった。残念)いや、あの。お、おひげが、す、す、素敵で・・・」
オーナー様「年末で忙しくて、こんなになっちゃって」
このように、会えば二言三言お話が出来るようになって、嬉しくて有り難くて恐れ多くて・・・感激する。髪を切っても髪が長くてもヒゲが伸びても、なんて素敵な方なのだろう。良かった。これで頑張って品出しが出来る!
折りコンは約20ケース。中身は袋入りコショーが10袋とか、練りからしが10本とか、アーモンドダイスが10袋とか、オイスターソースの小瓶が10本とか、細かい物ばかりでイヤになる。誰がこんなに発注してるんだか・・・私だよ。だって売れてるんだもの(涙)。
こんな物を1つ1つチマチマと品出ししていては日が暮れるので、いや、夜が明けるので、通路にどんどん置きっぱにして、取り敢えず折りたたみコンテナを全部カラにした。で、チマチマと品出しをしていると、棚の向こうで箱を開ける音やセロファンを剥がす音が聞こえたので見に行くと、B君が品出しを手伝ってくれていた。
みかやん「B君すみません!ありがとうございます〜」
B君「全く。世話のやける子だよ〜」
みかやん「手の掛かる子ほど可愛いって言うじゃないですか」
B君「なんだって!」
B君が笑いながら拳を握りしめてブルブルと震わせていたので、「ありがとうございます。助かりま〜す」と言いながら逃げた。でも私はB君にそんなふうに言って貰って、嬉しくてニヤニヤだった。一仕事終える毎にB君と打ち合わせをしたり、仲良く品出しをしたりで、随分と仕事がはかどった。こんなに仕事が出来るB君が居なくなってしまうなんて、全く有り得ない話だ。
朝になり、トラック便が到着したので外へ出ると、既にW君が外に出ていた。
みかやん「こんなに早くから外に出てて寒くなかった?」
W君「寒いよ。抱きしめられたいぐらい寒いっ」
みかやん「・・・・(自分に言われたと思って照れた)」
みかやん「も、モテ男君は言う事が違うよね」
W君「違うもん!」
いつもの私なら「抱きしめられたいって、あたしにかい?」と言うところだが、相手は19才の男の子だし、まだそれほど親しくないし、”抱きしめられたいぐらい”という言葉の主語は「私に」じゃなくて「誰かに」なのだろうと、いろいろな事が頭をよぎり、つい無言になってしまった。
「違うもん!」とプイッと居なくなったW君の事は気になったが、コンテナを運び終え、Eさんの肉のピッキングを手伝った。
Eさん「みかやん!そのモンブランの箱をとって貰えますか?」
みかやん「はいどうぞ。モンブランです」
B君「お前ら、それはモンブランじゃなくてモランボンの箱だろう。肉だし」
Eさん「どうしてもモンブランに見えるんですよ」
みかやん「見えますよ。私もパスタチキン弁当をずっとパキスタン弁当だと思ってましたし」
Eさん「見えますよねぇ」
B君「パキスタンだってー!あはははは!お前ら絶対おかしい!」
最近はB君が明るくてずっとおちゃらけていて、もう思い出作りの体制なのだろうか?と思うと、とても寂しい。
(今、思えば、これがW君の衝撃発言の始まりだったのかも知れない。1月21日追記)
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