22:50ー9:31 C番

今日はMさんがA番で、W君がB番、B君がX番の4人勤務だった。W君がB番だったので、ゴキゲンでレジへ走ったり、酒や飲料の品出しを手伝っていた。W君がB番の時は何度レジに走ろうとも苦にならないし、B君も事ある毎に携帯で私を呼び出してれるのが、逆に嬉しかったりした。

W君が休憩に入った1時半、いつもご高齢にも関わらず深夜にお見えになるオバサマ(常連さんファイル・
その15)通称・酢のオバサンが現れた。酢のオバサンはレジ付近で、買い物カゴをカートに乗せ、大きな鞄を二つ持って何かまごまごしていて、酢の瓶を落とし、木っ端微塵になった。

瓶が割れた大きな音がしたので、たまたま近くに居たB君が駆け付けてくれた。B君が現場に到着した頃は既にレジ付近は酢の匂いにまみれていて、B君は今まで見たこともないような変な顔をして私を見た。

「ぶはっ!」と思わず吹き出した。B君は重〜いコンテナを運ぶ時もマユ一つ動かさないほどのポーカーフェイスなのに、顔で「臭い!」と私に訴えているではないか。B君には申し訳ないが、ゲラゲラ笑ってしまった。大笑いしている私を後目にB君はモップを取りに走った。

レジ付近だったので、私が割れた破片を集め、B君が床の酢をモップで拭いていると、酢のオバサンは床に頭を付けるような勢いで頭を下げながら「申し訳ございません!」と言ってきたので、私は大笑いの後の余韻の笑顔で、B君も笑顔で「どうか、お気になさらずに」と答えた。

酢のオバサンがレジに来たので私がレジに入り会計をすると「割った分の酢の料金も取って下さい。お願いします」とまた深々と頭を下げられた。「いえ結構です。どうかお気になさらず・・・」などと言っている間もB君は懸命にモップで床にこぼれた酢を拭いていてくれた。

B君が持ってきてくれたモップ。あのモップで私は過去何度かお客さんが割った酒を拭いたし、こないだは床に点々と滴っていた血のような物を拭いたし、G君が割ったワインを拭いたりしたし、先日はB君がお客様に「すみません。子供が吐いてしまいました」と言われ、子供のゲロの始末もしたモップだった。

だが、そのモップを誰も洗った事がなかった(爆)。使ったまま何度も放置して自然乾燥している間に、そのモップは完全に腐っていた。腐ったモップで酢を拭いている間に、店内にはとんでもない悪臭が漂ってきた。臭いがB君が一段と顔を顔にしていたので、私は可笑しくて仕方なかったが、やはり臭い。

「くっさーっ!」と大声で叫びたいが、酢のオバサンがサッカー台で延々と袋詰めや、鞄の荷物の移し替えをしていたので、誰も臭いとは言えず苦しかった。腐ったモップで酢を拭くと、どうなるか?と言えば、ラブホでよく嗅いだアシガ(ワキガ並みに臭い足の匂い)と、同じ匂いになった。

そこへ1組のカップルが来た。

女の子「うわっ!何?この匂い?」

男の子「げーっ!何だろね?くっさーっ!」

女の子「あーっ!分かった!足、臭い人が居るんだよ!」

と言って2人でジロジロと私を見ているではないかっ!「ちょっとーっ!あたしじゃないからね!」と言いたかったが、言えなかった。

酢のオバサンが帰った後、B君は自費で消臭スプレーを買って、レジ付近にスプレーしまくってくれて、窓も開けた。

みかやん「B君!あのカップルが”臭い臭い”って騒いでて、”足、臭い人がいる”って言って、2人で私を見てたんですよ。でも、私じゃない!って言えませんでした」

B君「あはは!じゃあ、みかやんの足の匂いがこんなに酷いと思ってるの?」

みかやん「あの2人はそう思ってるみたいですよ」

B君「あははは!あーっはっはっは!」

全く、酷い話だ。私はアシガじゃない!というわけで、酢+腐ったモップ=アシガの匂いだった。

朝になり、W君は8時半にレジを締めて帰った。その後に私は9時にレジ締めをして帰るが、帰ったハズのW君が9時過ぎにレジに来た。

W君「ねぇ!まだ終わんないの?」

みかやん「(あれ?私の事、待ってたの?)今、ちょっと野暮用でさ、もう少しかかる」

W君「そっかー。じゃあ、コレ飲んで帰って」

と言って私にペットボトルのお茶を手渡してくれた。

みかやん「ええーっ!私に?ありがとう!」

W君「ううん。今日、いっぱい手伝って貰ったから、こっちこそありがと」

「そんな事、気にしなくていいのにぃ」と言いながら、私はとても照れた。

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