腹・腹・腹・腹

2005年4月30日
今日は冷食地獄もなんのその。黙々と冷凍庫の冷食を長台車に積んでいると、ふいに人影。メガネがくもってよく見えなかったが○っちだったので、慌ててメガネを外した。

○っち「俺、有給が付いてから辞めることにした」

みかやん「そっか。そうだよね」

そうでしょうそうでしょう。こーゆー話はやっぱりこんなふうに改まってでしょ。よく出来ました。おりこうさんでしゅねぇ。

○っちは「てかもう、やってらんねーよぉ」から始まって、最近の胸の内を話しだした。

先日、○っちにクレームの投書があった。○っち独自の服装の特徴を示していたので、誰が見ても○っちのことだと分かる。その投書が店内の掲示板に貼ってあるので、従業員もお客さんもそれを目にする。

投書の内容は「声が小さい」など、どの従業員にも当てはまることで、みんなが気を付けなければならないことをたまたま○っちがやり玉に挙げられたようなもので、もっと言えば虫の居所が悪かった客が、たまたま目の前に居た○っちを腹いせに非難したみたいな印象を受けた(お客様からの大変貴重で有り難いご意見をこのように言ってはならない)。

しかし○っちにしてみれば、お客さんが掲示板の投書を見たら「あぁ、あの人ね」と分かるわけだし、あの投書が貼ってある限り周りの従業員やお客さんに白い目で見られるはキツイし、それを意識すればサッカーにしろ品出しにしろ慎重になって、思うように動けなくなったという事だった。

「辞めると決めて仕事に身が入らなくなった」だなんて思っててゴメンよ、○っち。投書が貼られた後も○っちはトレードマークでもある特徴的な服装を貫き通していて、笑顔で元気良く大きな声で「いらっしゃいませ〜」なんて言ってて、そんな○っちを立派だなと思って見てた。

私だったら、かなりの勢いでふてくされてるか、最悪「どこのどいつだ!電話番号と名前ぐらい書いておきやがれ、このボケェ!」と逆ギレしてただろう(恥)。

偉いよ、○っち。私だったら例えアフターザフェスティバルであっても、その服装をやめるだろうし、萎え萎えに「いらっしゃいませ〜」と言うのが関の山だ。○っちは「この服装やめないの”俺だよ、俺、俺”って感じさ」と言って笑ってたけど、悔しくてやりきれないのが見て取れて、中傷めいた投書に何だか腹が立ってきた。

そんな○っちに私は「あたしら辞めるんだし、もう少しの辛抱じゃん」としか言えなかった。全く私ときたら機転が利かないというか、肝心な時に気の利いた事を言えない。困ったもんだ。

帰り支度をしようと事務所へ行くとMさんが居て「座って話しませんか」と言われて、とっさに叱られるのだろうと思って身構えた。するとMさんは私ではなくて、ある人の大バッシングを始めたのでたじろいだ。

ここで一緒になって悪口を言っては同じ失敗を繰り返すので「はぁ」とか「まぁ」で乗り切ったが、この話は6:50頃から8:15頃まで及んだ。Mさんは長く働いている分、腹に据えかねるものがあるのだろう。はけ口が無ければストレスもたまるだろうし、Mさんの為なら私が聞きましょうと思った。

Mさんが腹を割っていろんな話をしてくれたのが嬉しかったが、話の内容は私の腹に収めておこう。

仕事の後、○っちと一緒になって、地下鉄駅まで歩きながら少し話をした。帰宅すると○っちから「最後まで助けてくれて、ありがとう」とメールがきた。私なんか何もしてないのにさ。

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