11:30-18:00 本メイク5部屋+クイックメイク6部屋+ベッドのみ1部屋

今日は、Eさん(50代後半・高見沢俊彦似)とSさん(10代後半・初バイト)、Dさん(20代前半・金髪&ピアス)と私の勤務。変な人は居ないし、一番仲良しで一番話しの合うDさんとペアなので、素敵な一日になりそうな予感がしていた。

以前、Dさんに寺山修司・監修の伝説のサイケデリック・ゲイ・コンピレーション[薔薇門](1971年)というCDを借りた事があるが、今日は寺山修司・原作脚本監督の[書を捨てよ町へ出よう](1973年)というビデオを借りた。

どちらもDさんが生まれる遥か以前の作品だが、Dさんの寺山修司への傾倒ぶりは凄い。「”書を捨てよ町へ出よう”が気に入ったら、サントラ版も持ってるから言ってね♪あと、”田園に死す”っていう映画のビデオもあるから♪」と、Dさんは嬉しそうに言った。

サントラ版を持っている時点で凄い!と思う。ちなみに私がサントラ版を持っているのは”月とキャベツ”(山崎まさよし・主演)だけだ。

Sさんは不思議ワールドへ行ってしまう為、Eさんは世代の違いの為、Cさんは痴呆の為、なかなか話が合わないが、Dさんとは一度で話が通じるし話が合うし、何でも話せる。有り難い事だ。

今日はフロント補助係の経験があるDさんと、セットからのベッドメイクをしていた経験のある私で、セットの話に花が咲いた。

Dさん「フロントやってる頃は、お客さんが置いてったビールを有り難く頂いて帰って、毎日の晩酌に不自由しなかったよ」

みかやん「ホントですよね。毎朝”一人○本ね”って、みんなで分けて持ち帰りました。お弁当持参じゃなくても、お腹いっぱいになって帰ったりしましたし」

Dさん「だよね!フロントからベッドメイク係になって悔やまれるのはその事だけかな。キツいし。汚いし」

みかやん「汚いと言えば、私は深夜のベッドメイクだったので、飲んだ帰りのお客さんが多くてゲ□地獄でした。昼のベッドメイクになってからは、ゲ□激減で助かります」

Dさん「ゲ□はキツいよねぇ」

みかやん「はい。臭い部屋だと思いながらベッドを剥がしたら、ゲ□まみれだったりしましたから。洗面所がゲ□で詰まってたりもしましたし」

Dさん「夜って怖くないの?私は夕方にセットに入って、部屋でブィーンと音がしてたんだけど何か分からなくて怖くてさ、ベッド剥がしたら布団の中でバイブが動いてて萎えた事があったよ」

みかやん「たまに一人メイクしたんですけど、めっちゃ怖かったですよ。物音がしたら飛び上がって驚いてましたし、怖くて鏡やガラスを見られなくて、見ないで拭いてました」

Dさん「私には無理。夕方にココの最上階に行くのも怖かったもの。うちの最上階って不気味だよね。つーかココ、あんまりラブホっぽくないよね」

みかやん「私が前に働いていたラブホの方がラブホっぽかったですね。場末な感じでしたけど。手足を縛る拘束椅子なんかも有りましたし。でもアレはベッドメイク係には迷惑なモノでした」

Dさん「ヤバいんでしょ」

みかやん「はい。血だらけだったり、オシッコまみれだったり、ウン○が転がってたりして、最も危険なゾーンになってました。リニュアルしたら無くなっててホッとしました」

ああぁ。私の中で想い出スイッチが入った。O君、トド、7号君に8号君、ホテルQやホテルPでの楽しかった思い出が走馬灯のように…。ラクな仕事じゃない、だからこそやり遂げた時の達成感が有る。ラクな仕事じゃないから仲間意識も強まった。心身共にキツい時に、支えてくれる仲間がいた。

あたしゃ生まれ変わったら、7号君と添い遂げたい。いや、今、そーゆー事を言ってるんじゃなくて。

手を抜いて適当に仕事してたんじゃ、達成感も仲間意識もヘチマも無いと思う。

例えば、ベッドを組んでいた時、シーツに大きな穴が開いていたとして、どちらか片方が替えのシーツを取りに走る。普通は誰に言われなくても、取りに走ってくれた人の仕事をしながら待っているのに、自分の仕事だけして待ってたら、シーツを取りに行ってくれた人に失礼だ。

組んだ相手を思いやる事も無く、自分の仕事だけして早い!ってのは、自慢にも何もならない。嫌われるだけ。

ホテルQでもホテルPでもココでも、みんな”ついで”に組んだ相手の仕事をしていたけど、今はDさんしか居なくて、あたしゃ連帯感が恋しい。

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