ラブホ329日目:柚子
11:30-18:00 本メイク3部屋+クイックメイク12部屋

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と愚鈍さん改めUさん(30代後半・悪霊憑き)、Sさん(10代後半・初バイト)と私の勤務。

最上階のミストサウナ付きの部屋からスタートとなりイヤな予感はしたが、案の定ミストサウナは使われていて、コーヒーカップには柚子版マーマレードがベッタリと付着していた。

出ばなをくじかれSさんは早くも不機嫌な様子。

柚子版マーマレードは通称「柚子ちゃん」だが正式名はユジャロンで、お湯で薄めて飲んで良し、水で薄めて飲んで良し、そのままマーマーレードとしてパンやクラッカーに付けて食べて良しという優れモノで各部屋に置いてある。

柚子ちゃんが自宅に有る分には重宝すると思うが、ベッドメイク係には厄介なシロモノだったりする。

カップの飲み残しが乾いてベタベタすることこの上ないし、水で流せば残った皮が排水溝に詰まったりもする。そんなモノをテーブルの上やベッドの枕元にこぼされた日にゃベタベタノイローゼになるっつーの。

そこへフロント可愛い人がコンビニボックスの補充に現れた。私がまずフロント可愛い人に「お疲れ様です」と声をかけた。続いてSさんもフロント可愛い人に「お疲れ様です」と言うものだと思っていたら、Sさんは私に「はい。お疲れ様です」と言ってきた。

なぜ私に?

しかも、いつにもまして無愛想で吐き捨てるような言い方。フロント可愛い人もショックを隠せないようで「Sさん、私に対して何か起こってる?(違うよね?)」と、すがるような目で見たのにも関わらず、Sさんは「いえ普通です」とまた吐き捨てた。

Sさん、既にお疲れのようだ。完全に柚子ちゃんにやられたらしい。

昼休みにこのことをそのままEさんに伝えた。

みかやん「というワケでSさんがまたツンデレ喫茶の子になってたんで、フロント可愛い人がお気の毒な状態だったんですよ」

Sさん「うちは普通なんですよ!ところでツンデレ喫茶って何なんですか?」

Eさん「こないだダウンタウンのテレビでやってたよね。”いらっしゃいませ”じゃなくて”何しに来たの?”ってお客さんを睨んだりする喫茶店でしょ?」

みかやん「まさにそれですよ。注文の飲み物を届けて”ごゆっくりどうぞ”じゃなくて”とっとと飲んでさっさと帰れば?”みたいに言うんですよね」

Eさん「メニューをテーブルに叩き付けるように出したりね」

みかやん「客のオムライスにケチャップを一瓶丸ごとかけたり…嫌がらせですよね」

Sさん「うち、そんなこと出来ないですよ!」

みかやん「や、Sさんなら大丈夫。出来てるから。即転職出来るよ(笑)」

Eさん「普段どおりにしてればいいんだもの。Sさんにはラクな仕事だわ(笑)」

Sさん「出来ませんて!そんなことしてたら、うちに友達居なくなります!」

みかやん「いやいや、そーゆー仕事なんだもの。Sさんなら即戦力になってツンデレ喫茶でも喜ばれると思うよ(笑)」

Eさん「Sさんならココよりツンデレ喫茶で働いたほうが稼げるわ。あっと言う間に 店のナンバーワンだよ、きっと(笑)」

Sさん「そんなのうちじゃないですよ!出来ないもん!もーー!」

Eさん「出来てるんだってば(笑)」

みかやん「しかも完璧ですよね(笑)」

ここまで言ったら、Sさんも少しは笑顔で明るい声で挨拶が出来るようになるんじゃないかと思ったり。今のまま、無表情で無愛想に「お疲れ様です」じゃ、言われた方もキツい。折角若いんだからもっと溌剌としていてほしいもの。

つーか、よく考えたらSさんは柚子ちゃんにやられてもやられなくてもツンデレ喫茶状態だったと思う。

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