11:15-18:30 クイックメイク19部屋+セット+セットバッグ作り+4P部屋手伝い+リネン折り

今日は、Tさん(同い年・ホテルC出身)とZさん(20代後半・ZARD似)が早番、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と愚鈍さん改めUさん(30代後半・悪霊憑き)、Sさん(10代後半・初バイト)と私が遅番の勤務。

遅番で11:30出勤だったのに、Sさんは30分、私は15分早出をしてセット(ハガシ)部隊に加わった。お客様が一斉にお帰りになって、通常のフロント補助係3名ではセットが間に合わない場合など、Sさんや私がセット要員に駆り出される。

否が応でも急がねばならないし、正直言ってベッドメイクをする時より神経を使うし、過酷だし、疲れる。12時にSさんと合流してベッドメイクを開始する頃には二人ともヨレヨレだった。

「うちもう無理!ホント疲れた!今更ベッドメイクなんか出来ないもん!」とだだをこねるSさんを「何言ってんの!トシ私の半分でしょ!」と言って連れ回す。

ベッドメイクをする部屋が無くなったので階下へ降りると、社員さんに「他の班が4P部屋のベッドメイクをしてるんですが、大変なことになっているそうなので手伝いに行って下さい」という指示を受けた。

そうじゃなくてもベッドメイクが大変な4P部屋が大変なこととは、どんだけ大変なんだか…。セットに入ったフロントX君(20代前半・腰痛持ち)が、あまりのことに逃げたとか、別の班のフロント係がゴミの運搬だけで何往復もしたとかいう噂だ。

「うわ〜!大変そう」と思うよりも「見たい!」という衝動に駆られ、Sさんと走って最上階の4P部屋へ。最上階のエレベーターホールには既にゴミがうずたかく積まれていた。

廊下で大量のゴミを抱えたフロント奇麗な人とすれ違うと、奇麗な人は「エレベーター前のゴミ、全部4P部屋のゴミなの。もうゴミだけで何往復して運んだか分かんないぐらい。部屋も酷いわよ」とボヤいていた。噂どおりだ。

部屋へ入ると他の班のお姉様方がベッドメイクをしていて憔悴のご様子。

聞けば、床でグラスが木っ端微塵に割れていて、床に何かが滴ってベタベタで、何故か壁にティッシュが貼り付いていたり、テーブルの原型が分からないほどゴミの山になっていて、部屋全体がゴミ屋敷になっていたそうだ。

思わず「ヤク中か何かですか?」と聞いてしまった。

部屋にはお湯を沸かすための電気ポットが有るが、あろう事かそれに持参したココアと牛乳を入れて沸かしたらしく、沸騰した際にポットからココアが溢れて床に滴り、ココア入りのカップを床に落とした為に床はカップの破片とココアのベタベタで酷い状態になったようだ。

お客様自らこぼれたココアを多少拭き取って下さったようで、床には大量のティッシュが散乱し、壁にもティッシュが貼り付いていたらしい。電気ポットの底はココアが焦げ付いて使い物にならない状態になっていた。

惨い。あまりに惨いが、お客様はどうしてもラブホでココアを飲みたかったようだ。

電気ポットでココアを沸かすという発想は素晴らしいが、行き当たりばったりでやられるとキツい。そーゆーことは家の電気ポットで分量なり所要時間なり、その後のポットの状態なりを実験してから披露してほしいものだ。

やっとの思いで4P部屋の手伝いを終え、階下へ降りるとX君に会った。

みかやん「ちょっと!4P部屋のセットに入って逃げ出したって話でしょ?うちら手伝いに行ってきたんだよ」

X君「や、逃げてないし!アレで2回セットに入ったんだから。アレで!あんまり酷いからフロントへ電話したら”後回しでいい”って指示だったし…指示だったんだから」

みかやん「ええ?アレで?2回も?ホントに酷かったみたいだし実際酷かったよ」

X君「そうでしょう!!!ホントに酷かったんだから…床でグラス割れたり…ゴミでゴミで…もう…ゴミで…」

X君が一番最初に部屋へ入った時は、それはそれは酷い有様だったそうだ。私も第一発見者になりたかった。

それとは別にX君が物凄く興奮しているのにも関わらず「でしょう!」でも「だろう!」でもなく「そうでしょう!」と言ったことに、X君のお育ちの良さや品の良さを感じて無性に感動してしまった。さすがX君、おぼっちゃま育ち!

夕方も忙しく、社員のフロント二宮和也似君がお出ましになり、風呂掃除をして回って下さった。何だか物凄い一日だった。

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