ラブホ382日目:消臭剤
11:30-18:00 本メイク5部屋+クイックメイク10部屋+ベッドのみ1

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)の身内に不幸があって欠勤した為、#さん(60代前半・元美容師)と私の二人勤務になり、フロント補助係の新人が入ったので、Sさん(10代後半・初バイト)がフロントの仕事を教えることになった。

フロントの新人さんは、金髪に近い茶髪の腰まで届くようなロングヘアで、ケバめの化粧、派手な付け爪をつけて出勤していた。フロント補助係は肉体労働だというのに付け爪だなんて!ちょっとビックリ。

おまけに休憩室では片膝を立てて煙草を吸っていて、その姿は休憩室の主のようだった。Sさんもヘコヘコと舎弟のように振る舞っていたので、新人とはいえSさんより年上なんだろうと思っていたら、Sさんの1コ下だとさ。未成年じゃん!またビックリ。

ぶっちゃ毛、私が面接官なら採用しないタイプの子だ。

新人さんがSさんにセットの仕方を習っていたので、新人さんがセットをした部屋に入ってみたら、ゴミ放置、洗う食器を食器棚に放置、風呂のお湯抜き忘れ等々、初日だからと大目に見てもあまりに酷い有様だった。Sさんもちゃんと見てあげなきゃ。

若いのに物覚えが悪いというかウッカリさんというかやる気が無いのか。採用になった人というより一日体験入社に来た人(そんな制度はココには無いけど)みたいな感じを受けた。

私は風邪気味で鼻タレだったが、あまりのことに熱が出そうだった。とにかく、その新人さんがベッドメイク係で採用にならなくて何よりだ。

何だか滅入る。ホテルQ時代、こんな時は客室に備え付けのらくがき帳を見て大笑いして気分を盛り上げていたのに…。取り敢えず、お客様がアンケート用紙に記入して下さっていたので、ざっと目を通したら・・・。

ご意見・ご希望の欄に「ココでないとやらせてもらえないから、料金を安くしてくれ!ココ以外のホテルに行かないから!」とリアルな訴えが書かれていて、少し和んだ。

気を良くしてトイレ掃除をしようとドアを開けたら、床が真っ黒だった。土の上に便器が乗ってる大自然の中のトイレという感じ。よく見たら、ドリップしたあとのコーヒーかすが床に満遍なく撒かれていた。

コーヒー地獄なんてもんじゃない。以前も似たような光景を見たけど、これほどまでに完璧に敷き詰められてはいなかった。

意味分かんないから。

何かの儀式かおまじない、それとも魔除けやお清めの類ですか?ひょっとして嫌がらせですか?唖然としても居られないので、速やかに掃除機をかけた。

これってもしかして、コーヒーかすを消臭剤代わりに使ったの?ということは、物凄〜く臭〜いウン○をした後に罪の意識に苛まれて、私達の鼻が曲がらないよう気を遣って撒いていてくれたの?

ぶっちゃ毛、ありがた迷惑ですヮ。

ご本人が居たたまれなかっただけかも知れないし、お連れ様に対して申し訳なく思ったのかも知れない。

お陰でまた滅入った。

#さんも#さんで今日は気分がのらない様子で暗い顔をしてたが、突然「そっか!」と叫んだ(ご高齢になると独り言が多いのよね)。

「昨日またUさん(30代後半・元愚鈍さん・悪霊憑き)が婆さん臭〜い話をしてて、聞いててウンザリしたんだけど、考えたらうちの嫁の姑さんと話す練習になっていいのよ!物は考えようよね!」と言って#さんは一人で凄い勢いで頷いていた。

会話が成立しない。

こんな日は仕事に没頭するしかない!と黙々と仕事をした。

帰り、フロントの新人さんは死人のような顔をして戻って来た。かなりお疲れのご様子。何となくだけど、彼女とはもう会うこともないだろうと思った。

頭の中で「これっきり、これっきり、もう、これっきり〜で〜すか〜♪(横須賀ストーリー/山口百恵)」のフレーズがグルグルと回ってた(古っ)。

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