11:30-18:30 クイックメイク24部屋

今日は、Uさん(30代後半・悪霊憑き)と#さん(60代前半・元美容師)が早番、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と私が遅番の勤務。偏屈王の代わりにSさん(20代前半・初バイト)がフロントになり、Cさん(60代前半・元看護師)が欠勤した。

Cさんが欠勤したことで、さすがのEさんも少しは心配になったかと思ったら「家で一人で居たってロクなこと考えないんだから、会社に出てきたらいいべさ!何、考えてるんだか。人手不足って分かってるのに!」と怒ってるじゃないか。

みかやん「偏屈王やトド山が欠勤する度に呪うような勢いで罵倒してましたから、よっぽど疲れてたんじゃないんですかねぇ。弱り目に祟り目ってやつでしょうか?」

Eさん「みんな疲れてるし、みかやんなんかフロントばかりで人一倍疲れてるでしょ。Cさんは”年寄りだから”って甘えてるだけさ。それに、あぁでいてCさんはプライド高いからね。みんなの前で注意されてプライドが傷付いたんでしょ。それだけの話さ」

”それだけの話”と言われてしまっては何も話せない。

風呂掃除を始めて、ふと壁を見ると、手のひらに青い入浴剤を塗りたくり、その手で壁に手形を付けた輩がいて、白い壁につけられた青い手形が不気味だった。ところが、そんなつまんないものに限って意外と手強くて、擦っても擦ってもなかなか落ちなかった。

みかやん「Eさーん!壁に手形がついてて擦っても落ちないんですよー!」

Eさん「えーっ?どれ?…うわっ!何それ?ひ、人の手形なの?」

みかやん「どう見ても人間の手形だと思いますけど」

Eさん「そうじゃなくて、古い病院あたりに塗っても塗っても人の形が浮き出てくる壁があるとか言うよね。何て言うの…霊的なもの…?」

みかやん「わーっ!ココでその手の話は勘弁して下さいよ。フロントの時、暗くなったら一人で点検出来ないじゃないですかーっ!」

Eさん「薄暗い風呂で手の形が青白く、ぼぉーっと浮かび上がるんだよ。わー、怖い怖い」

怖いのでワーワー言いながら決死の覚悟で壁を擦りまくり、ようやく汚れが落ちた。何事もなかったかのようになった壁を誇らしげにEさんに見せると「明日になったらまた浮き出てきたりして…。暗くなったら見えるかも知れないし…」と言われてしまった。

本気で怖いから。こんな部屋に夕方一人で点検に入れないから。というか、時に合理的過ぎる考え方のEさんも怖いから。も少し暖かい目でCさんを見てあげたっていいんじゃないの?と思う。

昼休み明け、ラッキーなことに風呂も洗面もトイレも殆ど手付かずの綺麗な部屋に当たった。それよりも何よりもテレビがつけっぱなしになっていて、物凄いタイミングで赤黒のJ2優勝&昇格決定のシーンを見ることが出来、サポーターの涙に思わず貰い泣きしてしまった。

ありがとう、お客さん、浮いた時間でテレビが見られたよ!フロントの人もテレビを消さないでくれて、ありがとう!ありがとう、赤黒!と泣きながら仕事をしている私を見て、Eさんは大笑いしていた。

Eさん「ゴミも無いし、このお客さんはわざわざラブホにテレビを見に来たのかい?」

みかやん「ダメもとでテレビを見てて”あっれー?赤黒、優勝しちゃうんじゃない?”と思ったら”こうしちゃいられない”って帰ったんじゃないんですか?今頃は家族や仲間と喜びを…うっ(←泣けて言えない)」

Eさん「だったら最初から家でテレビ見てたら良かったのに。お金勿体ない!セックスしに来て、赤黒が優勝だからって帰るかい?有り得ないわ」

みかやん「いやいや、赤黒の優勝&昇格シーンを見ながらセックスだなんて、非国民つか非道民ですよ」

そういう私も、Cさんが気がかりで今日が赤黒の決戦の日だと忘れていた(爆)。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年4月  >>
303112345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930123

お気に入り日記の更新

日記内を検索