11:30-17:00 本メイク3部屋+クイックメイク13部屋+ベッドのみ1+点検4

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とZさん(20代後半・昔の森尾由美似)、#さん(60代前半・元美容師)と私の勤務。Sさん(20代前半・初バイト)がフロントだった。

出動前に社交君(20代半ば・サンタマリア似)が来たので、休みなのにまた間違えて出勤したのか?と思ったら、本格的に就活を始めるのですぐ辞めることになるかも知れない…ということを支配人殿に伝えに来たそうだ。

社交君を結構気に入っていたCさんはとても残念そうだったが、私は「早急にフロントの人材を確保して貰えないと身体がもちましぇん(泣)」という切実な思いで頭がいっぱいになった。

今や生粋のBフロントは社交君しか居ないというのに、どうなるやら…そんなことを考えながら、1部屋目のベッドメイクを終えて使ったダスターをエレベーターホールへ置きに行こうと走っていたら「すみません!」という年配男性の声が聞こえた。

「はい!」と答えたのは私ではなく、超ベテランフロント女史だった。お客様もフロント女史も私からは死角になる場所に居たが、取り敢えず身を隠すと、廊下に声だけが響いた。

男性客「801号室はどこですか?」

フロント女史「1号室はそちらですが、こちらは7階ですのでもう1階上の階の同じ場所になります。ですがお客様。お客様がお持ちのカードには最上階の1号室と書かれておりますので、エレベーターで最上階で降りられてから…」

聞いていて吹き出しそうになった。7階で「801」って聞いてきて、カードを見たら最上階て(笑)。時々モニター上で”誘導中”になったまま、いつまでも”在室”に切り替わらないのを見かけるが、こんなふうに館内で迷子になっているのだろう。

このような、とんちんかんな(失敬)年配客の場合、例え801号室で私達がベッドメイクをしていたとしても、部屋に入って来そうで怖い(笑)。

次に私が廊下へ走り出た時は、若い男性客が一人で廊下の突き当たりに向かって歩いていた。私とは進行方向が違うので「気付かれませんように」と祈りながら忍者のように音も無く走り、エレベーターホールにダスターを置いて部屋へ戻ろうとしたら、男性客が戻ってきた。

「突き当たりの部屋へ入ったんじゃないのかい?」と思いながら隠れて男性客が通り過ぎるのを待ち、頃合いを見計らって廊下へ出たら、同じ男性客が別方向から戻ってきたので、また慌てて隠れ直した。「何をしとるんじゃ!」とヤキモキしながら様子を窺うと男性客はエレベーターに乗って階下へ降りて行った。

もーっ!いい若いモンが何をウロウロしてたんだか。爺さんじゃないんだからさ。しかもイケメン風だったのに何てことを!

部屋へ戻ってから#さんに「ごめんごめん!かくかくしかじかで全然戻れなくてさ。待ったでしょ?ゴメンね。ロスタイム分、頑張るから」と平謝りだ。基本的に私達は常に時間との戦いで急いでいる。

誤解がないように書いておくと、時々私達が物陰から様子を窺うのは、廊下に出られるかどうかの確認であって、どんな容貌のお客様かということに興味は無い。個人を特定しよう等というつもりは毛頭無く、ウッカリと顔を見て目でも合ったら大変だ。

ハッキリ言って「それどころじゃない!」急いでいる。一刻も早く次の部屋へ移動したい、それだけだ。

それを知ってか知らずか、部屋の玄関前でいちゃつきだすカップルが居て、#さんと閉口した。急いでいる私達にはイヤガラセ以外の何ものでもない。私達は突き当たりの部屋に居たので、そのカップルが立ち去ってくれないと身動きが取れない。

「はいはい、続きは部屋の中で」「2ラウンド開始ならフロントへ連絡して入室し直してよね」と「どうでもいいけど早くそこから去ってくれ」思っていたら、その男性客は「どっかで誰かに見られてっかも知れないから帰ろっか」と言って帰っていった。

返す言葉も無かった(当然、言葉を返すワケにはいかないけど)。

今日はタイミングが悪く、お客様の通過待ちばかりで移動時間をロスしまくった。

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