ラブホ573日目:命拾い
11:00-18:00 点検24+セット+セットバッグ上げ+ルームサービス他

今日は、Sさん(20代前半・初バイト)とUさん(30代後半・悪霊憑き)と中国さん(20代前半・福建省出身)が早番、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と#さん(60代前半・元美容師)が遅番の勤務。元々は辞めた社交君が出番だった日らしく、私が急遽フロントになった。

忙しいので慌てて出動してセットを始めるも、こんな時に限って誕生会をしていた部屋に当たり、ケーキやロウソクでベタベタのテーブルやら食器やら食べ残しで散らかった部屋に当たって出鼻を挫かれた。

おまけにクラッカーまで鳴らして…と思ったら、幸い”散らからないクラッカー”だったので助かった。しかも何か可愛いし♪片付ける方の身にもなってみやがれゴラァ!ってことで散らからないクラッカーが誕生したんだと思うけど、ホント助かる。

どうも朝からEさんの様子がおかしいと感じていたら、昼休みにSさん達の早番チームが先に出動してから、話を始めた。

昨日、EさんとUさんが階を移動しようと廊下を歩いていたら角にSさんが立っていた。「こんな所で何してるの?」と聞いても返事はナシ。聞こえなかったのだろうと再度「どこか具合でも悪い?」と聞いても完全にスルー。

呆れて別の階へ移動したら、同じ場所で爆笑君が脚立の上に座ってプールの監視員のようになっていたので「何してるの?」と聞いたら、会社のコンピューターが故障して一部の部屋でオートロックのシステムもおかしくなったので、万が一の脱走に備えて待機している…ということだったそうだ。

Eさん「だったらSさんだってそう言えばいいでしょ!完全無視だよ!有り得ないっしょ!こっちは具合でも悪いのかと思って心配したのに!返事ぐらいしろって!あの子やっぱりかなりおかしいわ。変人だよ!」

#さん「Cさんと私がEさんの後にSさんに会ったら、もうキレてたもの。感じ悪いなんてもんじゃなかったよ。なんでキレられなきゃなんないんだか」

Eさん「私が怒ってたらUさんが”みんなに同じこと聞かれて面倒になったんじゃないですか?”って庇ったの。頭の悪い者同士なら、どうもなんないわ。それにしたって普通は返事ぐらいするべさ!面倒なら返事しないのかい?みんなも聞いてたなんて知らないもの!せいぜい2~3回答えるのがそんなに面倒かい?」

#さん「親分(偏屈王)が居なくなっても偏屈一派は偏屈一派なのさ。うちらは偏屈じゃないから納得いかないよねぇ!」

みかやん「あの…元々愛想の良い子じゃないし愛嬌の有る子でもないんで…暴れられなかっただけ良かったって言うか…私は暴れてるのを何度か見たんで(滝汗)」

#さん「今の若者はいつブチギレるか分からないからねぇ。怖い怖い。やっつけられないように気を付けよう、Eさん」

ということで、昨日の余波で今日もシステムが不安定な為に、満室時に点検を終えて部屋を売る場合、フロントへ連絡をすることになった。とは言っても昼からずっと満室で、点検を終える度にいちいち電話というのもなかなか厄介だ。

そうこうしている間にAフロントさんが帰って、フロントは私一人。ギリギリのギリでセットが間に合っている状態で、常にメイクさん達に追いかけられる。ギリでセットは間に合っていても点検が出来ない。お客さんはどんどん帰るが売り部屋が無い。

故・偏屈王(死んでないけど)なら、勝手にテンパって非常階段へ逃げ込んで頭を抱えていたパターンだ。出来るものなら私も逃げ出したい…あたしゃ今日は元々Bメイクだったのに何てこと…こんなの一人じゃ無理!助けて、X君…と本気で泣きたくなった。

すると、モニター上で点検が1つ減り、セットが1つ増え、いったい誰が?と廊下へ出たら、社員の二宮和也似氏と特大氏が見かねて点検やセットをして下さっていたではないか。天の助け…と、また泣きたくなった。

システムが不安定でフロントに貼り付いていた社員さん達だったが、遅番の社員さんが出勤して来たので、お出まし下さったのだろう。なんて有り難い。

帰る時間になって作業室へ降りると回収してきたセットバッグが溜まっていたが、SさんとUさんが懸命にセットバッグ作りや片付けを手伝ってくれた。感激した私は、SさんとUさんの手を握って「ホントにありがとう!」とお礼を言った。

今日という今日は「命拾いをした」というか「地獄を見た」。

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