ラブホ610日目:偏屈情報
2008年3月27日 らぶほ211:30-18:00 本メイク4部屋+クイックメイク14部屋+ベッドのみ1
今日は、#さん(60代前半・元美容師)と私の二人勤務。新卒君(10代後半・意欲的で勤勉)がフロントだった。
朝礼の時、支配人殿に「廊下を歩いている時に従業員に物陰から覗かれ”覗くな!”と言ってもずっと覗かれて不愉快だった」というクレームメールが届いたと知らされ、私は咄嗟に”Cさんでは?”と冷や汗が出た。
私達は部屋を出る時やエレベーターホールを出る時に、必ずモニターで退室や入室が無いか確認してから廊下へ出る。廊下でお客様と鉢合わせになるのを避ける為だ。
ところがCさんは「今××1号室からお客さんが出てくるからね」と言っても、聞いてないのかお耳が遠くて聞こえないのか、シャラッと廊下へ出て思いっきりお客様と出会してしまうので、出待ち入待ちの時はCさんから目が離せない。"覗くな!"と言われてもCさんなら”聞こえなかった”という事も有り得る。
そんな心配をして暫く無言でいたら、#さんが「さっきのクレームの件、Cさんじゃないだろうね?」と切り出してきた。やはりみんな考える事は同じだ(汗)。
出動の途中で新卒君に会ったので、クレームの詳細を確認してみたら「俺、そのメールを直接読ませて貰ったんですけど、深夜から早朝にかけて来たお客さんの話なんで、A班もB班も関係ないんですよ」と聞いて、私達は胸を撫で下ろした。
我が班に直接関係ないとしても今後は気を付けなければならない話だけど、取り敢えず犯人がCさんじゃなくてホントに良かった。というか、最近またCさんのお耳が遠くなったので、有らぬ嫌疑をかけてしまって申し訳ない。
出動してから#さんが、今や伝説の人物と化した、あの偏屈王を街で見かけたという話をしてくれた。
偏屈王が退職した直後の昨年末、私は駅前通りのセイコマで、Cさんはドンキホーテで、#さんは狸小路で偏屈王を見かけ、三人とも「げっ!偏屈王!」と気付いた瞬間に逃げた。それ以来、駅前通りと狸小路は偏屈王の出現スポットとして懼れられていた。
それから4ヶ月、偏屈王の目撃情報も途絶え死亡説まで浮上していたが、#さんが4ヶ月ぶりに目撃した偏屈王は一段と不気味な様相を呈していたそうだ。
在職中の偏屈王は天然パーマをオールバッグにして後ろ髪を1本に束ねるという桑マン風ヘアスタイルだったが、ストレートにした前髪と横髪を下ろして後ろ髪は1本縛りになっていたとのこと。
#さん「みかやんが1本縛りしてるみたいな感じの髪型さ。それを岩石みたいな顔した50のオッサンが…だよ。有り得ないから!」
みかやん「怖い!そんなの絶対怖い!」
#さん「で…脳梗塞かなんかであたった人と同じ歩き方でさ、軽くあたったんじゃないかと思う」
みかやん「元々絡繰り人形みたいな歩き方だったけど…」
#さん「アレはリハビリ中の歩き方だわ。ゆっくり歩いてくるもんだから私と目が合ったんだけど、表情も変えず視線も動かさずで私が目を逸らしたもの。私だと分からないみたいで…身震いしちゃったわ」
みかやん「もう無理!怖すぎる!何か涙出てきた」
#さん「だけどココで仕事中に倒れられなくて良かったよね。UさんやSさんには言えないけど…」
怯えていた時に電話が鳴ったので、飛び上がって驚いた。何事かと思えば社員さんからで「売り部屋が少なくなったので、クイックメイクに切り替えて下さい」とのことだ。言われてモニターを見ると、いつの間にか売り部屋が4つしか無くなっていて慌てた。
昼休み明けも物凄く忙しいが、A班さんが帰ってベッドメイク係は#さんと私だけなので、黙々とベッドメイクをしてようやく今日最後の部屋に辿り着いた。
散々忙しい思いをしたので、最後ぐらいはキレイな部屋を引き当てたかったが、床の上に犬や猫が食い散らかしたかのように残飯がばらまかれていて萎えた。おまけに浴室には本格的に垢擦りをした垢が大量に有って萎え萎えだ。
#さん「こんなの年寄りの仕業でしょう!こんなに食べこぼすなら介護用のエプロンを持参してよね!」
みかやん「ラブホで垢擦りって人も滅多に居ないよね。年寄りが温泉気分で来たんだと思う。どうでもいいけど垢は流してって感じ」
お陰で就業時間ギリギリまでかかって始末することになり、帰り支度もそこそこにタイムカードを押し、最後まで慌ただしい一日だった。
今日は、#さん(60代前半・元美容師)と私の二人勤務。新卒君(10代後半・意欲的で勤勉)がフロントだった。
朝礼の時、支配人殿に「廊下を歩いている時に従業員に物陰から覗かれ”覗くな!”と言ってもずっと覗かれて不愉快だった」というクレームメールが届いたと知らされ、私は咄嗟に”Cさんでは?”と冷や汗が出た。
私達は部屋を出る時やエレベーターホールを出る時に、必ずモニターで退室や入室が無いか確認してから廊下へ出る。廊下でお客様と鉢合わせになるのを避ける為だ。
ところがCさんは「今××1号室からお客さんが出てくるからね」と言っても、聞いてないのかお耳が遠くて聞こえないのか、シャラッと廊下へ出て思いっきりお客様と出会してしまうので、出待ち入待ちの時はCさんから目が離せない。"覗くな!"と言われてもCさんなら”聞こえなかった”という事も有り得る。
そんな心配をして暫く無言でいたら、#さんが「さっきのクレームの件、Cさんじゃないだろうね?」と切り出してきた。やはりみんな考える事は同じだ(汗)。
出動の途中で新卒君に会ったので、クレームの詳細を確認してみたら「俺、そのメールを直接読ませて貰ったんですけど、深夜から早朝にかけて来たお客さんの話なんで、A班もB班も関係ないんですよ」と聞いて、私達は胸を撫で下ろした。
我が班に直接関係ないとしても今後は気を付けなければならない話だけど、取り敢えず犯人がCさんじゃなくてホントに良かった。というか、最近またCさんのお耳が遠くなったので、有らぬ嫌疑をかけてしまって申し訳ない。
出動してから#さんが、今や伝説の人物と化した、あの偏屈王を街で見かけたという話をしてくれた。
偏屈王が退職した直後の昨年末、私は駅前通りのセイコマで、Cさんはドンキホーテで、#さんは狸小路で偏屈王を見かけ、三人とも「げっ!偏屈王!」と気付いた瞬間に逃げた。それ以来、駅前通りと狸小路は偏屈王の出現スポットとして懼れられていた。
それから4ヶ月、偏屈王の目撃情報も途絶え死亡説まで浮上していたが、#さんが4ヶ月ぶりに目撃した偏屈王は一段と不気味な様相を呈していたそうだ。
在職中の偏屈王は天然パーマをオールバッグにして後ろ髪を1本に束ねるという桑マン風ヘアスタイルだったが、ストレートにした前髪と横髪を下ろして後ろ髪は1本縛りになっていたとのこと。
#さん「みかやんが1本縛りしてるみたいな感じの髪型さ。それを岩石みたいな顔した50のオッサンが…だよ。有り得ないから!」
みかやん「怖い!そんなの絶対怖い!」
#さん「で…脳梗塞かなんかであたった人と同じ歩き方でさ、軽くあたったんじゃないかと思う」
みかやん「元々絡繰り人形みたいな歩き方だったけど…」
#さん「アレはリハビリ中の歩き方だわ。ゆっくり歩いてくるもんだから私と目が合ったんだけど、表情も変えず視線も動かさずで私が目を逸らしたもの。私だと分からないみたいで…身震いしちゃったわ」
みかやん「もう無理!怖すぎる!何か涙出てきた」
#さん「だけどココで仕事中に倒れられなくて良かったよね。UさんやSさんには言えないけど…」
怯えていた時に電話が鳴ったので、飛び上がって驚いた。何事かと思えば社員さんからで「売り部屋が少なくなったので、クイックメイクに切り替えて下さい」とのことだ。言われてモニターを見ると、いつの間にか売り部屋が4つしか無くなっていて慌てた。
昼休み明けも物凄く忙しいが、A班さんが帰ってベッドメイク係は#さんと私だけなので、黙々とベッドメイクをしてようやく今日最後の部屋に辿り着いた。
散々忙しい思いをしたので、最後ぐらいはキレイな部屋を引き当てたかったが、床の上に犬や猫が食い散らかしたかのように残飯がばらまかれていて萎えた。おまけに浴室には本格的に垢擦りをした垢が大量に有って萎え萎えだ。
#さん「こんなの年寄りの仕業でしょう!こんなに食べこぼすなら介護用のエプロンを持参してよね!」
みかやん「ラブホで垢擦りって人も滅多に居ないよね。年寄りが温泉気分で来たんだと思う。どうでもいいけど垢は流してって感じ」
お陰で就業時間ギリギリまでかかって始末することになり、帰り支度もそこそこにタイムカードを押し、最後まで慌ただしい一日だった。
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