11:30-17:00 本メイク3部屋+クイックメイク12部屋

今日は、Uさん(30代後半・悪霊憑き)と#さん(60代前半・元美容師)、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と私の勤務。関取さん(10代後半・80キロ超)がフロントだった。

足の傷が思ったより深く未だに血が滲んできたりするので、絆創膏+サポーター+靴下+風呂スリッパで風呂掃除を乗り切っていた。

ベッドを組んでいると、突然Eさんが「あれ?何だろ?」と足元を見て固まったと思ったら、次の瞬間「ぎゃああっ!ちょっとぉっ!」と絶叫し、片足を引きずるようにしてベッドの向こう側から走り出て来た。

「ぎゃああっ!取って!取って!」と大騒ぎで私に足を突き出すが、ワケが分からないままEさんの足を見ると、親指と人差し指の間に”何か”が挟まっていた。咄嗟のことで私も「えーっ?虫ですか?無理です!」と二人して大パニックに陥った。

「虫じゃない!血!血なの!血の塊!」とのことで、ベッドの脇に血糊が滴っているのを気付かずに踏んだら、レバーのような血の塊が指の間に挟まってしまい、元々血が大の苦手なEさんは半狂乱になった。

血の塊をティッシュで取ってあげると、Eさんは足を洗いに浴室へ行ったので、私はその隙に洗剤とダスターを持って走り、大慌てで血の滴った床を拭いた。

Eさん「私もう無理。身体に力が入らないもの。思い出すと鳥肌立つし…」

みかやん「私は虫かと思って驚いて…」

Eさん「私もみかやんみたいに足に怪我したのかな?と思ったの、でも痛くないし…そしたら他人の血だよ血!もう気持ち悪くて気持ち悪くて…」

みかやん「私ったら何が何だか分からないまま一緒に大騒ぎしてしまって…」

少し落ち着いたら、ハスキーボイスのEさんの掠れた絶叫や取り乱しぶりを思い出して笑いが込み上げてきて、二人で床にへたり込んで大笑いした。

Eさん「もーっ!みかやんにかかったら何でも笑い話になるんだから!みんなに言わないでよ!みかやんだって大騒ぎだったんだからね」

みかやん「はい。言いません(笑)」

ということで誰にも言えないが、一人で暫く可笑しかった。

昼休みは、Eさんが「Uさんたら昨日のお昼に、間違って一昨日の朝に作ったおにぎりを食べたんだって」と教えてくれた。一昨日の朝からバッグに入れっぱなしだったおにぎりを気付かずに昨日の昼に食べるあたり、実にUさんらしくて笑える話だ。

Uさん本人も「何か酸っぱい気がすると思いながら食べて、帰りにバッグの中を見たら朝に作ったおにぎりが入ってて、その時に初めて古い方のおにぎりを食べたことに気付いたけど、お腹も何ともなかった」とケロリとしていた。

ここが九州や沖縄だったら食中毒で倒れてたと思う。普通は酸っぱいと思った時点で、前日の昼におにぎりを食べ忘れたことに気付くと思うんだけど…(笑)。

昼休み明けに出動しようとしてエレベーターを待っていると、Aフロントの大型さんが降りてきて、私達を見るなり「えーっ!もう三時なの?どーしよー!何にも出来てない!もーっ!(怒)」と何かに憤っているようだった。

こんなヒマな日でも、関取さんとペアなら無駄にセットや点検に追われて何も出来なかったのだろう。心の中で「ご愁傷様…」と思いながら大型さんを見送った。

部屋に入ると、泥だらけのフェイスタオルや、ボディスポンジやら、空き缶やら…関取さんがセットした部屋に入ったら、まずゴミ集めから始まり、関取さんが出番の日はメイクバッグのゴミ袋やマイゴミ袋がゴミで満杯になる。

Eさんも「関取さんだったら、どこ見てセットしてるんだか!ゴミだらけでしょ!こんな酷いフロント、今まで居なかったよね!」とお冠だったので、つい「あんだけお腹が出てたら、足元のゴミなんか見えやしないんですよ!」と毒を吐き捨ててしまった。

うわ、また毒吐いちまった…と凹みかけたら、Eさんがツボにハマってくれて「誰もあそこまで太ったことないから分からないもんね〜」と笑って流してくれたので助かった。面目ない。

だけど、一生懸命やっても仕事の出来ない子は仕方ないとして、関取さんの場合は一生懸命さが微塵も見えないので、フォローのしようもない。

Uさんチームが16時半で早帰りになり、私達も17時で早帰りになった。せめてC班のメイクさん達に迷惑をかけないよう、関取さん一人でじっくりとセットしてほしい。

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