11:00-18:00 点検24+セット+コンテナ移動+ダスター上げ+回収他

今日は、朝フロントの関取さん(20代前半・80キロ超)と私の勤務。朝1で廊下を走っていて関取さんに会うと「あ〜良かったぁ!今日はみかやんだぁ」と言われ、そんなふうに言って貰えると嬉しくて、つい頑張ってしまう単純な私だ。

セットをしていると関取さんが手伝いに来てくれて「次、最上階の某奥の部屋へ行こうと思うんですけど、一緒にセット入って貰っていいですか?」と言ってきた。おやすい御用だが、好奇心旺盛な私はやはり「何故?」と思う。

関取さん「実は…超ベテランフロント女史が在職中に、その部屋にまつわる超怖い話を聞いてしまって、それからずっと怖くて一人じゃセットや点検に行けないんですよ。今日はみかやんだから甘えちゃおうかなぁと思って…」

こんなふうに甘えられると可愛くて仕方ない。

みかやん「甘えちゃって全然OKだよ。でも何?何があったの?私、そういう話って聞いてもすぐ忘れるタチだから、言ってみて」

関取さん「いいんですか?ホントに怖いですよ」

聞いたら怖くて怖くて、ぞぞぞぞーっと鳥肌が立って、ここで文字にすることさえ無理。人にも言えない。幸い天気も良く室内が明るかったので、何とか二人でセットをしたが、外が暗くなったら一人でセットや点検は無理だ。そうじゃなくても最上階は薄暗くて不気味な感じなのに…どうしよう(泣)。

関取さん「他のフロントさん達には話してないんですよ。みんな怖がって誰もセットや点検に入らなくなったら困るじゃないですか」

みかやん「そうだよね。私も言えない(怖くて口に出来ない)」

関取さんと別れてセットを始めると、バレンタイン前日なのでどの部屋へ入ってもチョコやケーキやプレゼントの包み紙や緩衝材などのゴミだらけだったり、ケーキを食べたギトギトの食器だらけだったりで、手強くて手強くて…。

怖い話も忘れてセットや点検に追われていたら、朝メイクさん達が昼休みに入る前の最後の部屋として霊の部屋、いや、例の部屋へベッドメイクに入った。ということは、朝メイクさん達や関取さんが昼休みの間に、私がその部屋の点検をしなければならないってことだ。当然一人で。

渋々点検に行くと、風でドアがバタンと閉まっただけで怖くなり、大声でELLEGARDENの曲を歌っていると、電話が鳴って飛び上がって驚いた。別の部屋へ回収へ行けという指示だ。回収へ行ってこの部屋へ戻った時に、また風でドアが閉まると怖いので、浴室や部屋の窓を閉めてから部屋を出た。

戻りたくはないが点検の途中なので仕方なくその部屋へ戻ると、また勝手にドアがバタンと閉まった。さっき窓を閉めた筈なのに(泣)。大急ぎで点検の続きを始めてコンビニボックスを開けて愕然とした。補充用のドリンクを持ってくるのを忘れていたではないか。

エレベーターホールへ走り、ドリンクを持って部屋へ戻り、今度は自分でドアを閉めた。最初からこうしていたら何も怖いことなんか無かったのに、私ったらイヤ〜ねぇ…と思いながら、窓のロールカーテンを降ろし、モニター画面を消したら、部屋はかなり暗くて…もう無理!と走って逃げ出した。

怖くて、あの部屋の点検は暫く無理かも。

昼休みに入ると、一昨年と昨年に一緒にフロントもした朝メイクのお人形さん(20歳・超キュート)が「今日が最後の出勤なんです。お世話になりました」と挨拶に来てくれた。タレントデビューで上京の為に退職するそうだが、ココから大手芸能プロダクション入りって凄くないかい?

以前からお人形さんのように可愛いとは思っていたけど、タレントになるとは!気の早い社員さんは色紙を持ってきて「サインしてくれ」と頼んでいた。

関取さんが帰った16時過ぎ、私一人ではどうにもならない忙しさに見舞われた。バレンタイン前日恐るべしという感じで、どう考えても無理!と開き直りつつも出来る限りのことをしたら、帰りに近所さんが「今日は酷かったよね。走りまくって疲れたでしょ」と労ってくれた。

こんな一言が嬉しくて、お陰で明日も頑張れそうだ。近所さん、ありがとう。


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