※3月22日の日記です。

11:00-18:00 点検20+セット+メイク手伝い+コンテナ移動+ダスター上げ+回収他

今日は、朝フロントの新人さんが欠勤し、昼フロントの大型さん(30代前半・170センチ超)と私の勤務。フロントが二人ではどうしようもないので、超ベテランメイク女史がフロントに入って下さることになった。

昨日と同様にフロントは三人しかいないのに、大変な退室ラッシュを迎えてしまったが、今日は支配人の指示の元、社員さんも総動員でセットや点検や回収に当たって下さり、支配人自ら風呂掃除やセットや点検の他、セットバッグ上げやダスター上げまでして下さった。

支配人の的確な指示や支配人自らの仕事ぶりは、それはそれは迅速で素晴らしく惚れ惚れするほどだ。だからこそ私は心から尊敬していて、私にとっては雲の上のお方で、恐れ多くて冗談など言えるわけもなく、たまに世間話を振られても緊張して身構えてしまうほど、私の中で別格のお方だった。

支配人がアホ上司やダメ上司だったなら、心が殺されるような事を言われても、傷付くことなくブチギレて、腐れ上司の下についてしまった不運を諦めつつ、支配人を恨んで呪って陰で毒を吐きながら働いていただろうし、その方がラクだった。

だけど支配人が立派すぎて、そう出来ないから苦しくて、支配人の言葉にこんなにも傷付いて、その傷も大きくて深い。未だにショックで、あの日の悲しみに囚われたままだ。思い出すと今でも涙が出る。

一方、メイク女史は、セットに入った部屋でそのまま風呂掃除をし、ベッドメイクに来たメイクさん達を手伝った後で点検し、部屋を売るというイリュージョンのような早業で、どんどん売り部屋を増やして下さっていた。

このクッソ忙しい中、メソメソしている場合じゃなかった。

支配人は、逆恨みされたり毛嫌いされるというリスクを背負いながらも、私の成長の為に悪役を買って出て下さったんだ…これを乗り越えられた頃には、きっと私も大きく成長しているハズ…そう思って頑張らなきゃ!

貸し出し品の回収へ行くと、若い男性がヘアアイロンを持って出てきて、その後ろで若い女性が椅子にふんぞり返って煙草を吸っているのが見えた。ヘアアイロンを受け取ると、女性が「シャンプーも借りたでしょ!取りに来るの分かってるのに何でまとめて置いとかないの!」と怒鳴り、男性はすごすごと部屋へ戻った。

男性がシャンプーを持って玄関まで来ると、また後ろから女性が「濡れてるんじゃないの?ちゃんと拭いて返しなさいよ!」と怒鳴り、男性がバスローブの裾で拭こうとしたので「結構ですよ」と半ば強引にシャンプー&リンスを奪い取った。こんな若いうちから尻に敷かれて可哀相に…。

そのカップルが出た部屋へセットに入ると、ゴミは分別され、食器類は洗面所へ下げられ、リネン類はたたまれていて、私はベッドを剥がしただけでセットが終わってしまった。多分、さっきの女性が男性を扱き使って、ここまでの状態にしたのだろう。

男性は不憫に思うが、見事な調教ぶりだ!と感心したぐらいにして。お陰でセットがラクで大助かりだった。

夕方、一足先に帰る大型さんが「忙しかったけど何とかなったもんね。支配人とメイク女史とみかやんと私…フロントはずっとこのメンバーでやっていきたいわ」と笑っていたので、私も「そのメンバーだったら、私なんか出る幕ないよ」と笑い返した。

大型さんが帰ったので、メイク女史が1時間半も残業をして下さった。物凄く忙しかったが、仕事を終えた頃には心地良い疲れが残っていた。

メイク女史「忙しかったけど、楽しかったね!」

みかやん「はい!いい汗かきました。ヒマでダラダラしてるより全然イイです」

メイク女史「私も忙しくて走り回ってる方が好き。楽しいよね!」

メイク女史&みかやん「ねーっ!」

さすがメイク女史!私は忙しさを楽しめる人が大好きだ。大型さんも笑って帰っていった。全員が全力で働いた後は、こんなにも清々しい。こんな日にラクをしている者が居たら「うちらばかりが忙しい」と被害者意識も入るところだが、支配人がそうはさせなかった。

上司にも先輩にもフロントの同僚にも恵まれて最高の職場じゃないか!フロントになって良かった!と勤労の喜びをかみしめた。


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