11:30-18:00 クイックメイク22部屋+ベッド1部屋

今日はDさんとの2人勤務。韓国の子も出番で3人勤務だと思ってたら違った。昨日は、いつもギリギリの時間に出勤してくるAさんが、珍しく30分も前に出勤してきて、みんな驚いたそうだ。どうしたのか?と思ったら、わざわざ早く出勤してきて、韓国の子の悪口を言い始めたって話。

Aさん「言葉使いも乱暴だと思ったら行動も乱暴だぁ」

-----言葉は面接用のセリフを丸暗記してきたらしく、普段はたどたどしい感じ。単語の羅列になるから乱暴に聞こえるだけで、韓国の子本人は一生懸命。行動も乱暴と言うより、Aさんと違って仕事が早いだけ。

Aさん「なんぼ言っても言う事きかねえし頑固だぁ」

-----教え方に問題があるんじゃないんですか?外人さんにも分かり易く教える責任があるんじゃないんですか?

Aさん「だってな。風呂洗うべ?シャワーで流せ!って言っても桶に水ためて流すんだぁ」

-----だから分かるように言えばいいじゃないですかっ!

というような昨日の朝の一件をDさんが話してくれた。Aさんて口を開けば他人の悪口ばかりで疲れるわぁ。自分もヒトの事、どうこう言えないけどさ。Aさんの話をしてると、萎えるので話題を変えた。

みかやん「出勤の時、駐車場の前を通りかかったら、男1人と女3人が乗った車が出て来たんですよ!」

(実は・・・

その後、私は駐車場の中に入り、すれ違った見知らぬ男性を勝手にフロント陣だと思い込んで「お疲れ様です」と声をかけ、男性も「あ、どーも」と笑顔だったが、その男性は私の知らないフロント陣ではなくお客さんだった。という恥ずかしい事件を起こした事は言えなかった。

・・・ラブホでお客さんに「お疲れ様です」だなんて有り得ないから!恥)

Dさん「えーっ!若い軍団?年寄り軍団?」

みかやん「若者軍団でしたよ。二十歳そこそこって感じでした。でも、爺さん1人と婆さん3人だったら怖いですね」

Dさん「えーっ!4P?男、どんな感じ?」

みかやん「それが、なんつーか真っ黒な髪に色白な顔でガリ痩せで、日陰学生ってふうで、とても若い女3人を相手に立ち回った男という感じではなかったんですよね」

Dさん「でもさ、パッとしない男でも実は絶倫だったりするんでしょ。あ、3人の女の子達に弄ばれてたのかも知れないよね」

みかやん「どっちかって言ったら弄ばれたって感じですかね。男の子、酷く疲れた顔してました」

Dさん「あはは!私も見たかったー!」

と話しながら二人とも自然に視線がモニターへ。その4人が泊まったと思われるベッドが2つ有る部屋が”掃除待ち”と表示されていた。

Dさん「行ってみっか?」

みかやん「はいっ!」

嗚呼それなのに、無情にもモニターの表示が”掃除中”に切り替わった。A班に先を越されてしまった。普段ならベッドが2つ有る部屋は面倒なので「出来れば行きたくない」と思ってるのに。

ま、行ってみたところでフロントの人がハガシをした後だから、大した証拠らしいモノや面白いモノは残ってないんだけどさ。それでもね。やっぱり行ってみたいもんなのさ。

ベッドメイク係って、好奇心旺盛で想像力豊かな人じゃなきゃ楽しくないと思う。今朝の4Pだって、普通に苦学生達が割り勘で眠る為だけに泊まったかも知れないのに、敢えてその事には触れずにインビな方へ想像してくもの。それはもうお約束のように。

ぶっちゃけ仕事はハードだし汚いし、何事も楽しもうと思わなきゃやってられないって。ホテルRに居た頃だって8人の新人が入ってきて、残ったのは腐れ果てイカレ果て女と、めちゃ私好みの7号君と、7号君を崇拝する8号君の3人だけで、1日や2日で辞めた人が続出したもの。

だけど・・・。

先日、○っちゃんからのメールで、スーパーの警備のADさんに「みかやんはどうしてるの?」と聞かれて、○っちゃんが「ラブホで働いてる」と答えたら、「またラブホ?好きなんだねぇ」って言ってたって。

そうなの!好きなのさ。キツい・汚い・危険の3Kに”臭い”とか”気持ち悪い”なんかも加わって4Kや5Kにもなるけど、あたしゃやっぱりこの仕事が好きなのさ。しみじみと。
11:00-18:00 クイック16部屋+リネン折り+廊下掃除

先日、面接を受けていた女の子が我がB班に入っだ。その女の子Iさんは20代前半の韓国人で、顔は可愛らしいし、スタイルもセンスも良く、人なつこくて大当たりの新人て感じ。今日はAさん&Iさん、Dさん&Eさん、Bさん&私の2人×3隊でクイックメイクをする事になった。

朝のA班2隊とB班3隊の計5隊でベッドメイクをしたので、13時頃には掃除待ちの部屋が無くなり、フロントからの指示で作業室へ戻ろうと業務用エレベーターへ向かった。その途中、808号室から「ぎゃあああああーーっ!」という断末魔の叫びが聞こえて、Bさんと私は固まってしまった。

みかやん「な、なんでしょう?大丈夫でしょうか?」

Bさん「かと言って、ドンドンってドアを叩いて”大丈夫ですかー?”とも言えないよね」

そう話している間にも断続的に「うわーーっ!」「ぎゃああーーっ!」と聞こえて怖い怖い。普通は廊下を歩いていても部屋の中に居る人達の声なんか聞こえた事ないからっ。

我々が廊下で固まっている姿がフロントのモニターに映ってるとマズいので、取り敢えずエレベーターホールへ。

幸いにも(?)808号室のドアと、エレベーターホールへのドアが隣接していたので、何くわぬ顔で一度エレベーターホールに入ってからドアを細く開けて、隙間から立ち聞きした(爆)。だってさ、万が一「助けて!」とか「殺される!」って叫ばれたら、フロントへ連絡しなきゃなんないでしょ。

もっともらしい言い訳を考えている間も「ぎゃああああーっ!」「うぎゃーっ!」という絶叫が聞こえていた。だんだん怖くていたたまれなくなり、さすがにこのような行動は悪趣味だと我にかえって作業場へ向かった。

我々が作業場へ着くと、入れ替わりにDさん&Eさんのペアがエレベーターで上の階へ向かい、私たちもフロントの指示で7階の廊下掃除へ行く事になった。で、昼休み。

Bさん「さっき808号室が凄かったの」

Dさん「聞いた聞いた!私たち、8階の廊下掃除に行ったの!そしたら、もう!もう!凄かったよね」

Eさん「”ぎゃあああーっ”って、殺されるような声だったよね」

Bさん「今にも死んでしまいそうな声だもの」

みかやん「怖かったです。尋常じゃない声でしたよね」

Dさん「掃除機かけてても聞こえるんだもの」

Eさん「ロウソクでも垂らされたのか」

Bさん「お尻を攻められたんじゃないの?」

みかやん「やっぱSM系ですよね」

Eさん「どう聞いても、気持ちイイ!って声じゃないもんね」

Bさん「ぎゃああああーっ!うぐぁあああーっ!だもんね」

Dさん「いつもああなのかも知れないよね」

みかやん「男が代わっても女がああだったら、ヒかれますよね」

Dさん「間違いなくヒかれるね。私たちもヒイたもの。てか怖い」

Eさん「男が”もっと!””もっと声だして”って言ってんじゃないの?」

Dさん「男の見栄かい?」

みかやん「聞こえよがしに中のドアを開けてたのかも知れませんね」

Eさん「だよね!じゃなきゃあそこまで声は響かないよね」

Bさん「もうねぇ。ずっとあの”ぎゃああああーっ!”が耳に残ってるの。気持ち悪いわ〜」

一同「私も!」

昼休みはその話題で持ち切りだった。

「私たちが帰るまで808号室が空かなきゃいいね」などと話しながら祈るような気持ちで出動したら、祈りが届いたのか私たちが帰り支度を始めた頃に808号室が空いた。

良かった。サービスタイム(5時〜18時)のお陰だわ。

Aさんが「やっぱりアレだな。新人は日本人がいい。言葉通じなくて疲れる」と言い残して帰った。

私たちはコーラで乾杯してから帰る事にした。4人揃うとAさんの話題になり、みんなAさんの物真似をする為、最近はみんながみんな、訛ってガラが悪くなってきた。

Aさんの口癖は「それだらうまぐね」とか「は〜。ゆるぐね」とか「コレ見でみろ」に「試されでんだ」で、何だか知らないけど私もすぐにAさんの物真似が出来るようになった。

聞けば、4年ほど付き合ってるAさんの彼氏(30代半ば ホテル○Cの働かなくて有名な男)は、私と同じ函館出身だそうだ。どおりで!と思う反面、脱力。

もうすぐAさんが8日間の夏休みに入る。みんなホッとしている。
11:30-18:00 クイックメイク24部屋(2人での最高記録)

今日はCさんとの2人勤務。よりにもよってCさんと二人だなんて!と思ってたけど、Cさん(2日先輩)たら私に対しては物凄いライバル意識を持っているらしくて、凄い勢いで仕事をしてくれたので助かった。

昼頃、Cさんが風呂係で私が部屋係だった時、風呂の方から「ねえ!何してるの?」という声が聞こえた。私は「Cさんたら小娘みたいな声色を使って、どうしたのさ?しかも”何してるの?”って、掃除に決まってんじゃん!ボケたんかい?」みたいに思ってた。

するとCさんが風呂から出てきて怪訝な顔で「どっかで誰かが何か言ってる」と言うじゃないか。あらら、Cさんじゃなかったのね。Cさんが風呂へ戻ると、またどこかから「おばさーん!何してんの?」という声。

部屋の窓から辺りを見回しても姿は見えず、何だか気持ち悪くなった。今度は「何してんのさっ!」ってキレた声。仕方なくCさんが「そ、掃除してるんですよー!」と答えた。やれやれと思ったら、「だから何してんのかって聞いてんだよ!」「何してんだよっ!」とブチギレた様子。

「ケっ!酔っぱらいかよ!」と気がついて、面倒臭いのでとっととその部屋の掃除を終えて、他の階へ避難した。

Cさん「若い女の子が昼間っから酔っぱらってるんだもんねぇ。わち、声はすれども姿はないからオバケかと思ったよ」

みかやん「やややや、そっち系の話は勘弁してね。酒の飲み方も知らずに深酒しちゃいけないよね。ま、私も酒は未だにスマートに飲めないけど。ところでこの部屋、何か臭くない?」

Cさん「あ、そーお?わちね、耳悪いけど鼻もあまり良くないんだの」

みかやん「気のせいかな?今日は鼻が詰まり気味だから。じゃ、わち風呂行くね」

Cさんとペアになった人は自分の事を「わち」と言うけど、最近じゃCさんが休みでもみんな、わちわち言ってる。ホテルQのNさんを思い出して懐かしい。

・・・なんて事を思いながら、風呂掃除をしていたらハナタレになってきたので、鼻をかんでからトイレ掃除に取りかかろうとドアを開けたら、ナンプラー風の匂いがした。「うわっ!」と怯みつつ汚物入れを確認したら、ナプキンが1枚入っていた。

Oくんとパルコへご飯を食べに行った時、ナンプラー風味の料理が出てきたら「生理の匂いがする」と言って、Oくんてば涙目になってたもの。

Cさん「何?この匂い?なんぼ鼻悪くてもこれは酷いわ!」

みかやん「コレだよ〜。フロントの人が汚物を回収するの忘れてったんだ」

と話しながらナプキンが入っていたビニール袋の口を縛ろうと、まず空気を抜いたら生臭い空気が思いっきり顔にかかって、激臭が鼻を直撃した。

みかやん「ぐはっ!油断したーっ!うわーっ!顔にかかったよ。髪にかかったよ。キモいよ〜」

Cさん「やーっ!本当に酷い匂いだわ。魚が腐ったって言うの?何かが腐った匂いだもね。だけどもコレ、生理だの?肛門から出た血の匂いでないの?」

みかやん「や、普通に生理だと思う」

Cさん「あ!わちの今日のお弁当、魚だったわ」

この後、休憩に入るも食欲ナシ。何度嗅いでも激臭ナプキンの香りには慣れない。激臭の場合は必ず剥き出しだから、ティッシュに包むとかすれば、もう少しは和らぐと思うんだけど。アレと比べたらウン○の匂いの方がまだ諦めがつくもの。

でも、うちの新人フロントHくんをこんな目に遭わせるぐらいなら、私らオバが当たって良かったかも。

最近、布ナプキン(http://www.rakuten.ne.jp/gold/earth/contents/nn.html)てのが有るらしくて、その手のサイトによれば「高分子吸収体の紙ナプキンは、血液と交じり合うと異臭を放ちますが、布の場合は、単純にかるい血液の匂いのみなのでほとんど気になりません」と書いてたけど、はっきり言って「異臭」なんてもんじゃないからねぇ。

かと言っていきなり布ナプキンにするのも、ちょっと、いやかなり勇気が要るし。てか、ね。自分が変えても仕方ないんだって。

ナプキンはせめてトイレットペーパーで包んでから汚物入れに捨てて欲しいって話です。宜しくお願いします。
11:30-18:00 クイックメイク30部屋(3人での最高記録)

今日は、DさんとEさんと私の3人勤務。2人で組む場合は1部屋15分程度で仕上げるが、3人で組む場合は1部屋10分程度で仕上げなければならず、かなりキツい。DさんもEさんも仕事が早い人なので、決死の覚悟で臨んだ。

昼休みには3人ともヘロヘロになっていて、休憩室で足を投げ出して座っていた。何気にモニターを見たら、掃除待ちの部屋ばかりで一同更にゲンナリした。

休憩後も何とか2人の先輩を待たせる事なく作業は出来たものの、もう頭から湯気が出てそうだった。次の部屋の風呂がベッチャだったりしたら、あたしゃ泣いちゃうよ!と珍しく弱気になってたら、運良くお風呂ラッキーを引き当てた。

「良かった。あたしゃ風呂ラッキーの女王でホントに良かった!」と感慨に耽っていたら、Dさんが2枚の書類を持って「ねえ!これ知ってる?忘れ物なの。今、流行ってるらしいよ」と言ってきた。

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★ドールご利用ガイド

「遊び方」
・お客様の想像力で遊び方は無限に広がります。ご自由にお遊び下さい。

「禁止事項」
・引っ掻く、かじる、鋭利な刃物で切る、刺す、火気を近づける等。
・関節を逆に曲げたり、無理に曲げる行為。
・専用ホール以外の場所で精液を出す行為(顔射、腹射)。

「利用禁止」
・性病またはその恐れのある方のご利用。
・風俗関係者、それに準ずる方のご利用。

「注意事項」
・着せ替え用の衣装を持参の時は必ずお申し出下さい。
・お風呂に入れる場合は必ず胸までにして下さい。
・ホールは、お時間終了までは装着したままお遊び下さい。

(しかも書類の2枚目は承諾書になっていて、ご丁寧にドールを呼んだお客さんの住所と名前が書いてあった。こんなモノ、忘れんなよ。恥ずか死ーっ!)
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みかやん「はああっ?何ですか、コレ?」

Dさん「デリヘル嬢じゃなくてデリドールなんだって。風船みたいに膨らませるのじゃなくて、シリコンで出来てて最初から人間の形になってるんだよ。こないだ深夜番組で見たんだ」

みかやん「誰かがオンブや抱っこして連れて来るんですか?そんな人を見たら怖いですよね」

Dさん「デカいけど、関節を折り曲げて見えないようにして持ってくるんじゃないの?」

Eさん「良く出来たダッチワイフみたいなもんかい?」

Dさん「そーなの!皮膚感も人間に近いらしいよ。キモくない?」

Eさん「いいんじゃないの。文句も言わずに何でも言う事をきくんだもの。人に言えないようなプレイも出来るって事でしょ」

みかやん「そーいや私が出勤した時、駐車場からオタク風の男性が一人で出て来るのを見たんですよね。デリヘル嬢を呼んだのか?と思いましたけど、こーゆーのを呼んだのかも知れないって事ですよね」

Dさん「だよね!結構、男一人で帰っていく人、多いよね!でもさ、そのお人形の顔とか衣装とか凄く可愛くてさ、男が見たらたまんないんだろうね」

Eさん「気が弱くて面と向かって何も言えないような男にはうってつけじゃないの」

三人「ねえーっ!」

とは言ったものの、私は気になって気になって仕方なかった。また「早く帰ってネットで調べたい!」と思っていた。それでも掃除をしても掃除をしても、掃除待ちの部屋が増えて「どーなってんのさ、この忙しさ!」と本当に疲れてきた。

Dさん「もうダメ!次の部屋で最後にしよう。そろそろ時間だし次の部屋で30部屋だよ」

Eさん「凄〜い!私の今迄の最高記録は3人で27部屋だったもの」

Dさん「私は3人で28部屋が最高だったよ。凄いよね。30部屋だよ。このメンバーだから出来たんだよ。多分この記録は破られないよ。更新出来るのはこの3人の時だけだよ」

みかやん「そーなんですかっ!どおりでキツいと思いました」

Eさん「今日なんか平日だから30分短いんだもの。エレベーター待ったり、移動時間を合わせても1部屋11分で上げてたって事だよ。凄い!うちら凄いわ。今迄の記録の時は土日だったから30分長くて1部屋13分計算だったもの」

Dさん&Eさん「ねえっ!」

晴れがましいような気持ちで作業室へ戻り、3人でコーラで乾杯してから帰った。帰宅して早速調べてみた。また謎が解けてスッキリした→ http://sapporo-doll.com/
11:00-17:30 クイックメイク16部屋+リネン折り

今日は、Aさん&Cさん、Eさんと私のベアになった。Aさんは険悪ムードを漂わせているし、Cさんは仕事をまだ覚えていない上に遅いし、今日はなんとしてもEさんとペアのクジを引くしかない!と思っていたので、自分のクジ運の強さに感動した。

出動の準備をする為に作業室へ移動すると、作業室の片隅に物凄く若くて可愛い女の子が居た。面接に来たらしいが、私達にとびっきりの笑顔で会釈してくれた。「かっ、可愛い!うちの班に来てくれないだろうか?」と思った。

その子のところへ、面接官のフロント二宮和也君が来た。チラ見してたら、いきなりフロント二宮君が大きな声でゆっくりと「日本語は〜、話せますか〜?」と尋ねたので、一同振り返った。

彼女は「はい。大丈夫です」と答え、更に「学校に通っているので、学校へ行っている時間帯以外で働きたい」と、流暢な日本語で話しをしていた。それを聞きながら私たちは部屋へ向かった。

みかやん「さっきの女の子、中国人か韓国人だったんですね」

Eさん「この業界、中国人やモンゴル人も多いらしいね。Aさんの話だと、うちの班には前にオカマの人も居たらしいよ」

みかやん「えーっ!会ってみたかったです〜。オカマさんに。や、残念です。是非一緒に働いてみたかったですよ〜」

Eさん「えーっ!ホントに?」

何だか知らないけど、Eさんに物凄く驚かれた。だってさ、その筋の人って本物の女性よりも女性らしかったり、メイクやボディーラインやファッションに気を遣ってる人が多くて、いろいろと勉強になりそうだもの。

昼休み、Aさんは普通にEさんやCさんと話をしていた。

Aさん「朝の人、韓国人でねーが?前のホテルでも韓国人やら中国人がいだんだ。中国人の事、”モンゴル”って言うんだと」

一同「・・・」

みんな優しいね。Aさんのおかしな発言にも誰もツッコミを入れたりしない。我々が絶句していたので、Aさんは朝のフロント二宮君のように、もう一度大きな声でゆっくりと言った。

Aさん「中国人の事、”モ・ン・ゴ・ル”って言うんだとさ」

一同「・・・」

それでも私たちは耐えた。Aさん、痛いよ。勘弁して。こんな人が陰で私の事を「みかやんて、したたかな女だ。気ぃつけろ〜」と言って歩いてるんだから、たまらないよね。みんな、笑いながら教えてくれたけど。

Aさんが「コーラ飲むがな?どうすっぺが?我慢すっか」と言っていたので、「私、コーラ飲みますけど、半分飲みませんか?」と声を掛けた。ココの人達はコーラ好きが多い。自販機で500mlのコーラが100円で売ってるので、いつも誰かと誰かが50円ずつの割り勘でコーラを飲んでいる。

で、今日はAさんと半分ずつコーラを飲んだ。休憩明けに部屋へ入るとEさんが語りだした。

Eさん「波風たてないのが一番よ。ベッド組むのも無言で目も合わせないでするの、イヤだもんね。さっき”コーラ飲みませんか”だなんてAさんに歩み寄ったりして、偉いと思ったわよ。歩み寄りが大切なのよね」

みかやん「でもまた今頃”ほらみろ、したたかだ”って言われてるんですよ」

Eさん「Aさんの頭の悪さと比べたら、みんなしたたかよ。気にする事ないから。中国人をモンゴルだってさ。2回も言うんだもの。可笑しくて可笑しくて。笑いを堪えるのに必死だったわ。なのにAさんたら得意顔なんだもの。”みんな知らねえがら俺が教えでやったぁ”と思ってるのよ」

みかやん「あはは!ココの皆さんて、Aさんの物真似が物凄く上手ですよね。BさんとDさんて物真似上手と思ってたらEさんまで。あははは!」

Eさん「恥ずかしいから、そんなにウケないで〜」

私がツボにハマって大笑いしてる間にEさんは風呂へ逃げた。Eさんておどけて物真似をするようなタイプじゃないんだもの。

やがて風呂からEさんの「ああぁ〜」と力無い声が響いてきた。風呂へ駆けつけたら、Eさんが排水溝を指差していたので覗いてみると、茶色い液体が乾いたようなシミが点々とついていた。

Eさん「やられたわ〜。ウン○よ。Aさんだったら”ぎゃあああぁっ!ちょっとこっち来て見でみろ!ほらぁウン○だぁ。ほらぁ見でみろ〜。ウン○だぁ。ウン○だぁ”って大騒ぎよ」

みかやん「くっ・・・(笑)」

Eさん「やだぁ。もうウケないでってばぁ」

BさんもDさんもEさんも、Aさんの物真似が巧過ぎる。私も訓練しなければ!
11:00-17:00 クイックメイク12部屋+リネン折り

今日はクジ引きの結果、Aさん&Cさん、Bさんと私のペアになった。最近、人一倍お喋りなAさんが喋らない。みんなの話によるとAさんは、Bさんが私を可愛がり、私がBさんに懐いているのが気に入らないらしい。女って面倒臭いね。ともあれ、Bさんとペアのクジを引いて何よりだった。

Bさんと私は2時きっかりに休憩に入った。15分遅れて休憩に入ったAさんとCさんは、休憩室に財布を取りに来て、そのままホテル内のレストランへ行ったきりになった。普通だったらレストランに出前を頼んで、休憩室で一緒に食べるのに。

Bさん「感じ悪いねぇ!何、考えてるんだろ?」

みかやん「わざと避けたり無言でアピールしても何の得にもならないのに」

フロント可愛い人「Aさんて変わってるというか気持ち悪いよね。見た目も不潔だし」

Bさん「AさんなんかC班の女番長に”お前、ホームレスか?”って言われたんだよ」

フロント可愛い人「あはは!だって通勤の姿を見たら、どう見たって女ホームレスだよね」

Aさんて40代半ばなんだけど、いつも同じお婆さんが着るような服を着てて、デカいバッグを肩から下げて、両手にグシャグシャのコンビニ袋(大)を3袋ぐらい持って歩いてる。私なんかは何も知らずに本人に「Aさんて出勤前に買い出しをしてるんですか?」と聞いて、みんなに驚かれてしまったもの。

おまけにAさんたらボサボサの髪と服装にそぐわない濃い化粧をしていて、通勤の姿はどう見てもイロキ○ガイか移動中の女ホームレスだと思う。どっちにしても、まともな人には見えない。ま、自分も他人をどうこう言えるような風貌ではないけれども・・・。

Aさん&Cさんより先に休憩に入ったので先に出動すると、エレベーター前に妖しげな箱が有った。

フロント陣の仕事内容はよく分からないけど、フロント同士で連携して、コンビニボックスから売れた物の補充をエレベーター前に置く人と、それを部屋のコンビニボックスへ入れる人が居るようだ。いつもエレベーター前に無料ドリンクやらオモチャやらが置いてある。

でも、その妖しげな箱を見るのは初めてだった。

Bさん「このオモチャの事、Aさんから聞いた?」

みかやん「何も聞いてないですし、初めて見ました」

Bさん「これを見る度にAさんが”このオモチャね、男が着けたらいくていくて(良くて良くて)女が泣くんだとさ”って必ず言うの。みんなもう耳にタコが出来てるわ。よほど”男がつけたら、いくていくて”ってフレーズが自分で気に入ってるのよ。今度ペアになったら、みかやんにも同じ事を言うわよ」

みかやん「そーなんですかっ!(いろんな意味で)」

思わず箱を手に取ると「金賞受賞」というラベルがついていた。「おお!これは凄いかも?」と箱をよく見てみようとしたら、ココで一番偉い役職の人が来たので慌てて箱を置いて、素知らぬ顔をしてエレベーター前から離れた。

だけど・・・気になるじゃないの!

金賞受賞って、どんな大会さ?いったいどんなオモチャさ?休憩明け1部屋目のベッドメイクをしながらも「あぁダメだ。めっちゃ気になる。早く家に帰ってネットで調べたい!」そればかり考えていた。

「あ、そうだ!」と珍しくひらめいた。

部屋の掃除が終わったら使用済みのダスターをエレベターホールへ持って行く。その時に鬼ダッシュで行って、ゆっくり箱を見ればいいんだわ!と、Bさんが持っていたダスターを奪って「私が置いてきます」とか言って、最近こんなに速く走った事なかったってくらいの勢いで走ったさ。多分かなりシメシメって顔で。

ところがエレベーターホールに着いたら、もうその箱は無かった。一番遠い部屋から老体にムチ打って猛ダッシュしたら動悸息切れめまいがしてきて、膝に手をついてゼイゼイ言ってたらBさんが来た。

Bさん「次、70○号室へ行きましょう。何もそんなに走らなくてもいいのよ。もう、みかやんたらいつも全力なんだから。見かけによらずタフよねぇ」

みかやん「いえ、そんな・・・」

帰宅して早速ネットで調べてみた。どうやら、コレの事らしい↓。

http://chitrin.cside.com/medical/vicon.htm

そうだそうだ。こんな箱だった。ハードカバーの本ぐらいの大きさの箱だったから、何かデカいオモチャが入ってるのかと思ってた。

はぁ。謎が解けてスッキリした。
11:00-18:00 クイックメイク20部屋+リネン折り

今日は、Bさん&Dさん、Eさん&私のクイックメイクの日。ホテルQ時代もそうだったけど、ココでも1部屋目でシッコに当たったらその日はずっとシッコに見舞われたり、1部屋目で洗い物(食器)が多かったらその日はずっと洗い物に見舞われたりする。

で、今日のEさんと私が当たった1部屋目は、毛地獄だった。

まず風呂が陰毛だらけ。しかも男女ミックスの陰毛。剃ったわけでもないのに、自然に抜けたにしちゃ多過ぎるって。風呂の場合はシャワーで流してしまえば大体は片付くけど、時間が経ったら浴槽に貼り付いてシャワーだけじゃ取れやしないんだもの。

トイレも陰毛だらけ、洗面台の下は髪の毛と陰毛だらけ。自分の持ち場を片付けて部屋へ行ったら、Eさんが床に這いつくばっていた。

Eさん「この部屋、こんなに広いのに毛だらけなのよ〜」

みかやん「風呂もトイレも陰毛だらけで、洗面台の下は髪の毛も大量でした」

Eさん「部屋はジンジロだらけなのよ。部屋が無駄に広いから、あちこちでヤッちゃってるのよねぇ」

みかやん「あぁ。これは酷いですねぇ」

二人で床に這いつくばって、ガムテープで陰毛を取った。こんな時に先日買ったニーキャップがとても役立つ。

Eさん「それにしたって抜け過ぎよねぇ」

みかやん「今頃ツルツルかも知れませんね」

Eさん「髪の毛なら分かるわよ。薄くなりだすと抜け毛が多くなるんでしょ。でもジンジロが生えてる所はハゲないしぃ」

みかやん「掻きむしったんでしょうか?」

Eさん「えーっ!性病とか毛ジラミとか?うわぁ。急に気持ち悪くなったわ。ゴム手袋をはこうかしら?私の足の裏に毛、ついてない?ない?大丈夫?」

いつも冷静なEさんが慌てると、妙に可愛らしかった。

次の部屋も次の部屋も毛だらけで、二人で這いつくばって毛を拾いまくって13時40分になり、次の部屋が終わったら昼休みだ!と思っていた。

走り回ってベッドを組む準備をしていると、床の上で白いモノがヒラヒラしているような気がしたが、お腹は空いたしもうすぐ昼休みだし、自分が部屋係なのでベッドを組み終えてから何とかしようと思った。

Eさんがベッドの手前側でシーツを広げる準備を始めたので、慌ててベッドの向こう側へ行こうとして足が止まった。絨毯の上に無数の白くて風でヒラヒラするモノが落ちていた。

みかやん「あーれー!かっ、皮?」

Eさん「え?カワ?何の?・・・えーっ!何それ?気持ち悪い!あっ、こっちにも有る!あらダメだわ!あちこちに有るもの。掃除機かけた方が早いわ」

部屋中に1円玉大〜500円玉大の日焼けの皮が散乱しっていて、それが風で舞ったり、踏みつけられて床に貼り付いたりしていた。

みかやん「こんな皮の剥き合いは海か家でやってほしいですよね」

Eさん「自分家だったらこんなに散らかさないわよ」

結局は掃除機で吸い取りきれなかった細かい皮をガムテープで取った。気がついたら今日は一日中、Eさんと二人で床を這っていた。

それでも17時半の時点で20部屋の掃除をしていて、18時までには22部屋の掃除が出来そうで「やたっ!最高記録更新!」と喜んでいたら、フロントに呼ばれてリネン折りをする事になった。残念。

Eさん「みかやんたら仕事が早くて、今日はみかやんに着いていくのが精一杯だったわ」

みかやん「や、Eさんや皆様のご指導の賜物です」

Eさん「やっぱり若さには敵わないわねぇ」

みかやん「若くないですからっ!」

ホテルQやホテルRとの勝手の違いにも慣れ、1年のブランクももろともせず、加齢にも体重増にも負けず身体が動くのは、あの過酷なスーパーで鍛えられたお陰なんだろうと思う。好きこそ物の上手なれと言うし、やっぱり私はこの仕事が好きなんだと思う。

Eさん「ジンジロやら皮にも負けずに20部屋って、私たち凄くない?」

みかやん「そうですね!頑張りました!」

Eさん「あの皮は本当に酷かったわよね。ああなるともう脱皮よね」

みかやん「あはは!はい。脱皮でした」

この仕事はダラダラやると余計に疲れる。Eさんと組んでテキパキと仕事ができて良かった。

それはそうと、ココでは陰毛のことを「ジンジロ」と言うらしい。
11:30-18:00 本メイク1部屋+クイック11部屋+リネン折り

出勤すると見かけない男の子が休憩室に居た。「おはようございます」と言い合ってそれっきり。何?誰?と思い「あのぅ。失礼ですがB班の方ですか?」と聞いてみた。

「多分Bだと思うんですが・・・。あ、Hと申します。今日からお世話になります。宜しくお願いします」だとさ。思い出したような挨拶の仕方。時間が有ったので質問ぜめにした。

・Hくん 27歳 身長180cm 
・特技 空手
・昨日面接を受けて今日から出勤
・元鉄筋工
・フロント兼メイクで採用
・松たか子、松嶋菜々子が好き

との事だ。って事は、私のフロント兼任って話は消えたっぽい。フロント陣も大親分のBさんに「このB、一生のお願いです。みかやんをフロントへ持ってかないで下さい」なんて言われたら、その願いを聞き入れるしか無いもんね。フロントもやってみたかったのに(悲)。

Hくんはフロントイケメン君に連れられて、フロント研修へ行った。イケメン君に仕事を教えて貰えるなら、やっぱり私がフロント兼任をやりたかったよ。

で、今日はAさん&Cさん、Bさん&私の2隊に別れて休憩まで本メイクをする予定だった。1部屋目で私は風呂の本メイクをしてたのに、2部屋目からはクイックメイクでHくんが合流する事になった。

簡単にベッドの組み方を教えて、あとはHくんには風呂&トイレの掃除の仕方を覚えて貰う事になった。Bさんが付っきりでHくんに風呂&トイレを教えているので、私は部屋と洗面、または部屋のみの担当になり、らくちんだった。

Bさん「Hくん!セットバッグの中にナプキンとタンポンが入ってるから持ってきて。あ、ナプキン2枚とタンポン1本ね!」

Hくん「はいっ!」

Hくんは少し照れながら、ナプキン&タンポンをBさんへ持っていった。何だか、ホテルQにOくんがデビューした日を思い出してしまった。あの時のOくんは前髪が長くて顔が隠れててカッコ良かった(遠い目)。ちなみにOくんは、ジェフの佐藤勇人をマンガチックにした感じ。

Hくんはダスターを捩じり鉢巻きにして、ずっと風呂&トイレの係をしていた。私あたりは、トイレで便座を上げて、便器にシッコがかかってるのを見たら、必ず「男ってやつは!」と思ってしまうけど、そーゆーの、男の人が見たらどう思うんだろ?

朝にHくんに会った時は「うすぼんやりした人」と思ったけど、一緒に仕事をしてみたらそうでもなくて「はいっ!わかりました」とか「はいっ!そうします」と意外とハキハキしていて、私が重いドアを支えていたら「いいですよ」と言って代わってくれたり、私が重いセットバッグを持っていたら「持ちます」と代わってくれたり。

いい人っぽい。

デビュー当時のOくんはお姉様方(Hさん、トド、Nさん)をメロメロにしていたけど、Hくんはそうでもないと思っていたら、一人居た。Bさんが「やんやあのボンズめんこいねぇ!」と感嘆のあまり北海道弁丸出しになっていた。

けど、私が入る前に我がB班に居た男の子は、奇跡のマジシャン・セロに似ていたそうだ。セロはBさんの好みのタイプではなかったようだ。

休憩明けは、Hくんがフロント研修に戻り、Bさんと私でクイックメイクになった。休憩前にラクし過ぎていた為か、妙にハードに感じた。Bさんは「ボンズめんこいよねぇ」と、うわ言か呪文のように繰り返していた。

休憩明けにようやく今日2回目の風呂係になったら、風呂ラッキーだった。ココでは風呂がラッキーの事を「風呂パス」とも言う。逆に風呂の壁や天井まで水滴だらけの時は「風呂ベチャ」もしくは「風呂ベッチャ」と言う。

Bさんは午前中、汗だくになってHくんに風呂掃除の仕方を教えたのに、午後からは風呂ベッチャにばかり当たって汗だくになっていた。

夕方からは椅子に座ってリネン折りをして、今日は全然働いた気がしなかった。たまにはこんな日が有ってもいいか。いいのか?
11:30-18:00 本メイク2+クイックメイク15

今日はAさんとDさんEさんとの4人勤務。今迄は自分でクジを引いてAさんとペアになっていたのを思い出し、今日は先輩達に先にクジを引いてもらったら、運良くディーさんとのペアになった(喜)。

Dさんとはラブホ3日目に組んだ以来で、その日のクイックメイク20部屋+ベッドのみ1部屋が私の最高記録になっている。Dさんはとにかく仕事が早い人だけど、まだまだ若い者には負けないわよ!とオバの意地を見せて、Dさんに「姉さん!早いよぉ」と言って頂けるまでになった。

20歳のDさんと一番トシが近いのがいきなり私だからね(汗)。音楽の話など振ってみた。

Dさん「古い音楽が好きで、筋少とかアナーキーとかラフィンノーズや人間椅子が好きなの」

みかやん「それめっちゃ私世代じゃないですかっ!ケンヂ大好き、アナーキーの曲は今でも歌詞覚えてるし、人間椅子といえばリアルタイムでイカ天見てたし、ラフィンノーズは私より上の世代に人気でしたよ」

Dさん「姉さん、凄い!私の好きなバンド全部知ってる人に初めて会った」

みかやん「若い人の口から人間椅子の名を聞くとは思いませんでしたよ」

Dさん「ヒップホップなんか何がいいんだか分かんないし、昔のバンドの方がよっぽどいいよ。あとね、あんま人に言ってないけど実は昭和歌謡やフォークも好き」

Dさん&みかやん「いいよねー!あははは!」

若いDさんが妙にお姉様がたのあしらいが巧いワケが、ちょっと分かった気がした。

Dさん「姉さんが客としてココに来るなら、どこの部屋へ行きたい?」

みかやん「この部屋(ベッド2つ)か、露天風呂」

Dさん「あはは!この部屋で”じゃ、おやすみ”って別々に寝るのもいいかもね。露天とか循環風呂って思ったより全然奇麗なんだって」

みかやん「そーなんですかっ!私、前々から気になってたんですよ」

Dさん「だよね!私も、風呂の中でヤっちゃう人も居れば、小便しちゃう人だっているだろうし、普通の風呂があれだけ垢や泥で汚れてるって事は、身体を洗わないでツラッと風呂に入っちゃう人が居るって事でしょ?大丈夫かな?キモくないのかな?って思うよね」

みかやん「はい!とっても心配でした」

Dさん「でもココのは最新式だし、何工程も濾過やら殺菌やらしてるから、衛生的らしいよ」

みかやん「そーなんですかっ!じゃあ私はやっぱり露天風呂付きの部屋がいいです」

Dさん「露天はさぁ、冬に入りたいよね」

Dさん&みかやん「ねぇ〜!」

前回はDさんの仕事の早さに着いていくのが精一杯だったけど、こうして話をしてみたらDさんとはウマが合う。Dさんてば本当に可愛らしい子で(先輩だけど)、お姉様がたみんなに可愛がられているのがよく分かった。

帰りは、Eさんと帰った。従業員通用口を出て、客用玄関の前を通りかかると、玄関からキャミソールにミニスカートの、大荷物を背負った巨乳の若い女性が出てきて、凄い勢いで玄関前に止まっていた車に飛び乗った。

Eさん「見た?今の、デリヘル嬢だよ」

みかやん「見ました。凄い武器を持ってましたよね」

Eさん「あぁ武器っておっぱいの事かい。あはは。メロン並みの大きさだったね。女から見たら、あそこまで大きいと下品だと思うのは妬みかい?あはは!」

みかやん「ハリウッド女優なんかも、乳が大きいとオバカな役しかこないと嘆いているそうですよ。あ、これって妬みですね」

Eさん「今は良くてもトシとったら垂れて大変だよ」

みかやん「垂れた乳がパンツのゴムに挟まったら悲しいですよね」

Eさん「大きけりゃいいってモンじゃないよね。顔や性格よりおっぱいが大きいってだけで、客のウケはいいんだろうね。そう考えると男って馬鹿だよね。で、今日ね、Aさんに”仕事が遅過ぎる”って言っといたから」

みかやん「そーなんですかっ!」

Eさん「Bさんに、みかやんが悲しんでるって聞いたから。Aさんに”喋って手が止まってるよ”とか”ほら!早く行くよ!”とか”新人に負けてるよ!”って言ったの」

みかやん「ありがとうございます」

なんだかねぇ。みんな庇ってくれるのは嬉しいんだけど、やっぱり恐れ多い気が・・・。てか、Aさんて何者?
■8月後半〜9月前半の休み

8/17(水) 8/18(木) 8/21(日) 8/24(水) 
8/25(木) 8/29(月) 9/2(金) 9/4(日) 
9/7(水) 9/8(木) 9/9(金)
9/12(月) 9/13(火) 9/14(水)

無駄に3連休が2回も・・・。
仕事の帰り、AさんとCさんが先に帰ったので、Bさんと一服してるとC班の新人が「○○と申します。宜しくお願いします。ホテル○Cから来ました」と、挨拶に来た。ヲイヲイ、いきなり言うなよ。

Bさん「ホテル○CってAさんが居た所だよね?」

C班新人「Aさんが居るんですかっ?あの人、頭おかしいですよね?仕事は全然出来ないし、頭悪いし。よくココに入れましたね」

Bさん「そうでしょう!普通じゃないの!ホテル○Cでもそうだったの?」

C班新人「はい。仕事出来なくて頭悪くて有名な人でしたよ。Aさんが、ホテル○Cの働かなくて有名な男と付き合ったものですから、一段と有名になりました」

Bさん「やっぱりねぇ」

Bさんと公園のベンチへ移動して話をした。

Bさん「今日、何部屋やったの?」

みかやん「15部屋です」

Bさん「Aさんの仕事が遅くて苛ついたでしょ?」

みかやん「自分なりに一生懸命やってても、新人の私のせいで時間がかかってると思われると悲しいです」

Bさん「フロントもメイクの面々もみんな分かってるから、気にするんじゃない。C班の新人さんが言ってたとおり、Aさんて異常なの。そのうち宗教の勧誘をされると思うから、イヤならハッキリ断った方がいいよ」

みかやん「あ、それはもうキッパリと断りました」

Bさん「”この宗教をしてこんなに幸せになりました”って、幸せで裕福な人に言われるんならともかく、Aさんみたいな貧乏で哀れでだらしない女に誘われたって、そんな宗教をやってみたいなんて思わないわ。何だかの光だか、何だかの家だか。しかもAさんの言動は病的よ」

みかやん「はぁ」

Bさん「前に新人と辞めた男の子とAさんと3人で組んでた時、フロントに”そんなにダラダラやってんなら帰れ!”って怒鳴られた事があったの。そしたらAさんが”わーっ!”って大声で泣き出して気持ち悪かったわ。だからフロント陣もAさんの事は分かってるの」

Bさん「バツイチで生活は大変だと思うけど、日の丸弁当一つ作ってきて、みんなからおかず貰っててね。みんなAさんに対しては同情してるの。仕事の掛け持ちもしてるけど、何の仕事か言わないの。多分ソープとかソープ関係の何かだと思うの」

Bさん「毎日同じ服で通勤してきて惨めったらしいから、みんなでAさんにTシャツやらスニーカーやらセーターを買ってプレゼントしたんだけど、会社には身につけてこないの。売ったんじゃないかしら」

Bさん「お金貸しちゃダメよ。毎度毎度給料前になると3千円貸してとか言ってくるのよ。掛け持ちしててもそんなに貧乏なのって、噂の働かない男に貢いでるんじゃない?そうでもしないとAさんには男を繋ぎ止めておくような魅力がないもの」

Bさん「Aさんたらだらしなくて。制服もろくに洗濯しないでドロドロのを着てるし、おかずを作ってタッパに入れて渡してもタッパが戻ってこないのよ。靴下だって見てると3日も同じのをはいてるの」

Bさん「そして口を開けば、チン○だマン○だキンタ○だって下品な話か、信仰だカンだ仏教だって余計なお世話な話でしょ。個人的に付き合わなきゃいいやと思っても、同僚なんだもの。仕事は遅いし、お喋りして手が止まるし、仕事してても見てたら本当に頭の悪いやり方なのよ。もうウンザリしてきたの」

Bさん「みかやんみたいな、まともな新人が入ってきたら余計にAさんが目立ってね。みかやんなんかココに入って3日目で、他人の仕事をいっさい手伝わないDさんと組んで20部屋やってるんだもの。3日でだなんて今迄そんな新人なんか居なかったわよ」

Bさん「みんなみかやんの事は認めてるのよ。即戦力になってくれて喜んでるわ。それに比べてAさんたらって、みんなで言ってるの。メイクに時間が掛かってもフロント陣も”またAが喋ってる”と思ってるわよ。だから悲しんだりしないで。この仕事がイヤになって辞めたりしないでね」

みかやん「はい。辞めません」

やー。長かった。Bさんたら、Aさんの話になると止まらないんだもの。

こないだAさんに「今迄人一倍とんでもない人間と出会ってきたべさ?命根性の汚い人間は、奇麗な命の人間にすがるもんだ。助けてくれ!って。これからもみかやんは、人一倍とんでもない人間どもに出会うけど、それも勉強だ。運命だ。この世で徳、積め」と言われた。

そのとんでもない人間どもの中にはAさんも入っているのではないか?と思った。
11:30-17:30(30分早帰り)クイックメイク15部屋

今日はAさん、Bさん、Cさんと私の4人勤務。クジ引きをしたら私とAさんのペアになった。出動の準備をしていると、AさんとBさんが何やら話をしていた。

Bさん「アンタ、そんな事したら喧嘩の元だからね!」

Aさん「えっ?キンタ○?」

Bさん「”喧嘩の元”って言ったの!何がキ○タマさ!」

ツボにハマってしまい、一人笑い転げていたが、1部屋目でAさんの大演説が始まって笑えなくなった。

Aさんは「ゆっくりやるべ!今日なんか本メイクの日なんだから。これじゃ今日一日クイックだよ!ゆっくりやっていいんだ。フロントに文句なんか言わせねえ!こんな所で一生クイックして終わるつもりはない!文句あるなら辞めてやる!」と鼻息を荒くしていた。

それは違うんじゃないですか?昨日の宿泊客が一斉に帰って、朝のA班だけじゃベッドメイクが追付かなくて、掃除待ちの部屋がゴッソリ有るのに対して売り部屋が少ないから、我々B班もクイックメイクで売り部屋を増やさなきゃならないのであって、この状況で暢気に本メイクなんかやってられないと思うんですけど・・・。

言えなかったけど。

気を取り直してベッドを組もうとしたら、私が立った側のベッドの脇に使用済みスキンが落ちていたので「ちょっとお待ち下さい」と言ってティッシュを数枚取り、スキンを拾おうとした。

Aさん「そんなモノ、マン○の汁やらチン○の液やらで気持ち悪いから絶対、素手で触るんでないよ!またフロントの嫌がらせだべさ。見て見ぬフリだぁ」

みかやん「や、マットのカバーが垂れて隠れてましたから見えなかったんだと思います(それに素手で触りたくないんだからティッシュを取ったんだし)」

Aさん「フロントの奴らなんか庇うな。手抜きだらけで毎度こっちが、ゆるぐない(大変)んだから」

Aさんて旭川方面出身なのに結構訛ってる。てか、フロント陣に何か恨みでもあるんですか?って感じ。Aさんが喋りながらダラダラと仕事をするので、凄く疲れた。

昼休み、Bさんが「ご飯食べ終わったら、いい話を教えてあげる」と言ったので、そそくさとご飯を食べた。

Bさん「さっき部屋に入ったら、フロント二宮和也が居て”臭くないですか?”って聞くんだよね。何も臭わないって答えたんだけど、二宮がトイレでティッシュで何かやってると思ったら、便器の脇がウン○だらけだったんだってさ」

みかやん「ひいぃ〜」

Bさん「私は風呂係だったんだけど、排水溝開けたらコロンとウン○が有ったのさ。お湯をジャージャーかけて流したけど、臭わなくて良かったわ」

みかやん「えーっ!(臭わなくてって、そーゆー問題なのかい?)」

Bさん「Cさんが部屋係だったんだけど、そしたら部屋スリッパの裏にもウン○がベッタリついてたのを風呂まで持って来て見せるんだもの。スリッパは二宮が新しいのと交換したよ」

みかやん「うわぁ〜(そのスリッパで歩き回られた床の上を2人とも裸足で歩いてたんでしょ?怖い怖い)」

Bさん「参ったわ」

みかやん「ウン○まき散らして、連れに対して恥ずかしくないんでしょうか?」

Aさん「そーゆーのは二人ともウン○好きなのさ。ウン○プレイっていう奴だよ」

ウン○好きって・・・。

休憩明けにBさん&Cさんと別れたとたんにAさんが口を開いた。

Aさん「ほれ見なさい。私達なんかウン○の部屋なんかに当たらないもの。あの人達は業が深いから当たったんだよ。私なんか今日は予感がしたから、お経の本を持ってきたもの。みかやんも信仰するといいよ」

みかやん「や、私は結構です(キッパリ)」

Aさんが、時に神がかり的な事を言ったり、宗教の話をするのがキモイ。私の過去を言い当てたんだから、ソレ的な力は持ってるのかも知れないけど、曲解してるというか浅いというか。ウン○除けに経本かい?

Aさんはのうのうと洗面の掃除をした後、部屋に無数の髪の毛が散らばっていたのを発見した。既にかなり時間が経っていたので、さすがにフロントへ電話して「お客さんが部屋で床屋やってて髪の毛だらけなんで、これから掃除機かけます。掃除機かけたらすぐ部屋をでますから」と言っていた。

狭い部屋の大量の髪の毛は普通はすぐ気付くと思うんだけどさ。金の話も男の話も、最初は新鮮だったけど、実は酔っぱらいか、お年寄りみたいに同じ話の繰り返しなんだもの。

Aさんと組むのキツいかも(涙)。
11:00-18:00 クイックメイク19部屋+待合室+エレベーター前

今日はDさん&Cさんと、Eさん&私のクイックメイクの日。出勤途中に通る公園の中でフリマが開催されてて、アナスイのTシャツを200円でゲット。ココで仕事着にするなら充分だ。時々フリマが開催されるらしい。次回が楽しみ♪

久々にEさんと組んだら仕事が早くて助かった。Bさんが「Aさんと組んだら喋ってばかりで仕事が遅くてイライラする」と言っていたのが身にしみて分かった後だったので、Eさんとのベアが快適だった。この仕事はダラダラやると逆に疲れる。

今日は近くの河川敷でイベントが行われていて、吹奏楽団がマツケンサンバ2を演奏しているのを聞いてからは、サンバのリズムで仕事をして、お陰で午前中のうちに11部屋のベッドメイクが出来た。

昼休み、Dさんが「あぁ恋せよアミーゴ♪踊ろセニョリータ♪眠りさえ忘れて踊り明かそう♪サンバ ビバ サンバー♪マ・ツ・ケ・ン・サンバー♪オレ!」と歌っていた。

みかやん「私も今日は頭の中がずっとマツケンサンバ2でした(てか、歌詞覚えてるのって凄くない?)」

Dさん「ねえ!生演奏だったよね」

Eさん「聞こえてたよね。こないだも河川敷で練習してたよ」

Cさん「あ、そーお?わち、何も聞こえなかったわ」

Dさん、Eさん、みかやん「えええーっ!」

Cさん、60代。そろそろお耳が・・・ね。

Cさん以外のメンバーと恐らく朝のA班もサンバのリズムでノリノリでベッドメイクが出来たせいか、昼休み後はなんと!掃除をする部屋が無くなっていた。

フロント子持ち君の指示で、各階のエレベーター前や待合室の掃除をする事になり、お客さんに出くわす確率の高さにドキドキした。ココもホテルQと同様に「お客さんに出会ってしまったら、顔を見ずに頭を下げて速やかに通り過ぎるように」と言われている。

業務用エレベーターがリネンのコンテナ運搬で使用中の時は、客用のエレベーターを使うが、ドアが開いたらお客さんが乗ってるんじゃないか?とか、途中で止まってお客さんが乗り込んで来るんじゃないか?と、いつもドキドキだ。

別に悪い事をしてるワケじゃないんだけどね。

駐車場入口を掃除中、駐車場に車が来た気配がしたので、2つある駐車場からの入り口の車から遠いドアの陰にDさんと身を隠した。「お客さん、わざわざこっちのドアから来たりして」と言って笑ってたら、本当にお客さんが私たちが隠れていたドアに近づいて来た。

大慌てでDさんと近くの階段を駆け上がって身を隠した。階段の上からは、向かい側の衝立ての陰にEさん&Cさんが隠れているのが見えた。

ドアから入ってきたのは、50代の実直なサラリーマンという感じの男性と、20代のいかにも遊んでそうな女性だった。と思ったら、その後ろからもう一人の同じような若い女性が着いてきていた。3人でガヤガヤと部屋を選び、エレベーターに乗り込んで行った。

我々4人は一斉にエレベーター前へ走り出た。

Dさん「ちょっと!3Pだよ!3P!」

Eさん「昼間っから若い女と3Pだなんて、いいご身分だよね」

Cさん「だけどもパッとしない男の人だったよね」

Dさん「パッとしない奴に限って金は持ってるものさ。金で女をって話でしょ」

みかやん「なるほど。そーですね」

Eさん「でも大変だよ。若くもないのに、これから2人の若い女とやんなきゃなんないんだからね」

部屋が空き始めたので、ベッドメイクに戻った。それでも帰りまでに19部屋のベッドメイクをしたんだから、凄いペースでベッドメイクをしていた事になる。

帰りにみんなで一服した。坊主頭(五分刈り状態)のCさんに、Dさんが質問した。

Dさん「その髪、美容室で何て言って切って貰ったの?」

Cさん「髪は長かったんだけど”短くして下さい”って言ったら、こうなったの」

みかやん「えーっ!衝撃の美容室ですね」

Dさん「”短くして下さい”って言ってそうなる(坊主頭)なら、そんな美容室、怖くて行けないよね。どこの美容室さ?」

Cさん「ロビ○ソン」

や、ホントに。何気に”短くして下さい”と頼んで、気付いたら五分刈りだなんて有り得ない!と思ったら、何だかツボにハマってしまって可笑しくて仕方なかった。楽しい一日だった
11:00-18:00 クイックメイク19部屋+ベッドのみ1部屋

今日はDさん&Eさん、Aさんと私の2組に別れてのクイックメイクの日。

Aさん「一昨日はすみませんでした。あまり覚えてないけど迷惑かけたんじゃないかと思って。Bさんに叱られた記憶が有るんだけど、何で叱られたかは分からなくて。覚えてたら教えて欲しいんだけど」

みかやん「いえいえ。お陰で楽しかったですよ。一昨日はAさんがフロントへっぺさんに”このへっぺ野郎!”と言って、Bさんに”あんた何て事、言うの!謝りなさい!”って叱られて、それでもAさんが”キンタ○見せてみろ!”と言ったので、Bさんが”アンタ、いい加減にしなさいよ”って怒ったんですよ」

Aさん「うわぁ〜。どうしよう。もう酒、飲みません。反省してます」

それでもAさんは相変わらず、金だ!男だ!セックスだ!と、いつもの話題で大はしゃぎしながらベッドメイクをしていた。Aさんがあんまり喋ってウザイので、Aさんが風呂にいるのをいい事に聞こえないふりしてても、わざわざ風呂から出てきて大演説なんだもの。

すると、部屋の電話が鳴った。フロント二宮和也君からで「今メイク中ですよね?」と一言だけで、とっさに意味が分からなかった。

Aさん「”うるさい!”とか”喋るな!”って意味さ。二宮も陰険だねぇ。よし分かった。本気でメイクするべし。うちらなんかベテランなんだからね!」

だけど・・・。よく考えたら、掃除をする前に部屋の入り口にあるボタンを押して、モニターに「清掃中」と表示されるようにしなきゃならないのに、我々がボタンを押し忘れてたから、フロント二宮和也君が気を利かせてフロントからの操作で「清掃中」の表示にしてくれたんだと思った。

それからは本気モードで仕事をしたのはいいんだけど、部屋係になっても風呂係になってもAさんより早く終わってしまって、Aさんの仕事を手伝う事になり倍疲れた。Aさんは新人の私に手伝われ続けてプライドが許さないのか、最初に「洗い物が多くて遅くなる」とか、「風呂がビチャビチャで遅くなる」と、自己申告するようになった。

Aさんが風呂係の時、風呂に入るなり「うわぁ!」と叫んだので行ってみると、風呂の床にシャンプーやリンスやボディソープの容器が置いてあった(通常は棚の上)のを怪訝に思いながら風呂へ入ると、風呂の床や水道の蛇口にリンスなどが塗りたくられていて滑ったそうだ。

Aさん「こったら事、客がわざわざやんないべさ。フロントヘアバンドの嫌がらせだ。私が自販機でジュース買ってたら”俺にも金くれ”って言ったんだよ。そーゆー男だ。断ったから嫌がらせなんだべさ」

みかやん「えっ?冗談で言ったんじゃないんですか?」

Aさん「そったら冗談どこにある?私のヒモになりたいんだべさ」

軽く驚いて返答に困った。Aさんは他人の言動を悪く受け止める傾向が強いようだ。

昼休みの会話。

Eさん「部屋の玄関が砂だらけの部屋に当たって、嫌な予感がしたら案の定、部屋の中も風呂も全部、砂だらけだったの。海水浴の帰りだったのね」

Dさん「いちいち拾ってられないから掃除機かけたもんね」

Aさん「私なんかもっと酷い目に遭ったよ。711号室の風呂の床や蛇口や壁に、リンスやらボディーソープが塗りたくられてて、もう泡風呂さ」

フロント可愛い人「711号室?あぁそれ子供の仕業だわ。部屋にオムツが置いてあったもの。セットに入ったら散らかってるなんてもんじゃなかったの。ゴミだらけで荒れ放題。しかもシャンプーとリンスとボディソープを容器ごと盗まれてたから、私が新しいのを風呂の床に置いたのよ。お陰でセットに凄く時間がかかったの」

Aさん「・・・」

Eさん「こっちは砂風呂よ。砂には本当にお手上げだったわ。小樽の海沿いのラブホなんか夏は全部屋、砂だらけなんじゃないの?」

Dさん「ココが海沿いじゃなくて良かったよねぇ。私も砂はもう見たくないわ。本当に疲れた」

Dさん&Eさん「ねーえ!」

その後、Aさんは泡風呂の犯人がフロントヘアバンドじゃないと分かっても、何かにつけてヘアバンドの嫌がらせだ!と言い張った。「風呂の窓が空いてない。嫌がらせだ」とか「ゴミの捨て忘れが有った。嫌がらせだ」と。こうなるともうカンが強いのか、思い込みが強いのか分からなくなった。
8時半、Cさん宅で起床。酒を飲んでも酔ってなければ席にデーンと座ったままなのに、昨日は酔ってマメに動き回ったせいか身体がだるかった。しかも軽く頭痛もして、麦茶を頂きながらウダウダしてた。

しかし、こうしちゃいられない!今日は、相互リンクさせて頂いている人畜有害。さんと新さっぽろでデートなんだ!

Cさんのお婆ちゃん服(ババT&ヒョウ柄のショートパンツ)を脱ぎ捨て、帰宅して洗濯してからいそいそと新さっぽろへ。いそいそとしていたものの、めっちゃ緊張してきた。だって、人畜有害。さんて、アッと驚くほど美しいお方なんだもの。

待ち合わせの場所に人畜有害。さんが現れて、やはりアッと驚いた。相変わらずお美しいうえスマートで、TOUGHのジーンズがよくお似合いだった。私もあのジーンズが欲すぃっ。ちなみに私はTOUGHのダルダルのパンツだった。

まずはプロントでパスタとマンゴームースとアイスコーヒーを頂いた。小さなテーブルで向かい合い、パスタを食べようと前のめりになると、か、顔が近いっ。私は、そっち系(レズね)じゃないけど、めっちゃ照れた。

人畜有害。さんはお美しいのはもちろん頭脳も明晰で、才色兼備とはこの方の為にある言葉だと思うのです。何か気の利いた事を話そうと思っても私に出来るわけもなく、緊張のあまり舌は噛むわ、固有名詞は出てこないわ、敬語になるわ、背中に変な汗を背負いましたわ。

ヒトサマに誘って頂けたらホイホイと出かけるのに、どうも自分からは誘えずにいたけど、勇気を振り絞って「こっ、今度、オーナーシェフ様のお店へ、つっ、付き合って頂けませんか?」とやっと言えた。

人畜有害。さん宅は私の家から幸いにも徒歩圏内だし「是非遊びに行きたい!」とも言えた。普段はこんな事、言えない人なのに。自分。

続いて、ドムドムでワッフル&アイスコーヒーをいただいた。人畜有害。さんはお若いにも関わらず様々な経験をされてらっしゃるので、興味津々で質問ぜめしてしまった。常日頃から年下君達には「敬語なんか使わなくていいから」と言っているのに、今日は私が終始敬語だった。

だって、お美しいし聡明なお方だし、めっちゃ恐れ多い感じがするんだもの。いやぁもう、アガったアガった。アガリ症を克服したいものだわ。

それでも何とか。

みかやん「先代のパソコンに逝かれて、有り得ない!と思いながらも気に入ってみていた近親相姦のサイトへ行けなくなったんですよ。何て言葉で検索したか覚えてないんですよね。妹が高校生で本人は大学生の男の子で、両親と一家揃って乱交パーティーへ行くような家族の話だったんですが・・・」

人畜有害。さん「それ、私も見た事あります。今度、探しておきますね。メールしますよ」

わ〜い♪さすが人畜有害。さんだわ。でも私ら何を話してたんだか(照)。

ともあれ、素敵な人畜有害。さんと同じ時間を共有できただなんてラッキーな私だわ。
今日は、Bメイク&Bフロントの焼肉パーティー。ラブホの屋上にテーブルと椅子を並べて、炭火焼セットにビールサーバー、全て会社の備品だってのが凄い。ホテルQとは大違いだ。しかもこの会社、年に2回ほど飲み会が有って、2次会まで会社負担でただ酒が飲めるそうだ。パートなのに(喜)。

今日集まったのは、フロント子持ち(20代後半)、フロントイケメン(20代後半)、フロント二宮和也(20代半ば)、フロントセクハラ(60代)に、Aさん、Bさん、Cさん、Dさんに私。

フロント男性陣がせっせと肉を焼いてくれて、私たちは食べるだけ。物凄い量の肉と野菜と酒各種にツマミが用意されていたのに、会費1000円だなんて幸せ過ぎた。

フロント子持ち君なんか、茄子焼いて皮を剥いて醤油かけて渡してくれて感激。それでついつい深酒。久しぶりに目がグルグル回って、フラフラになった。

酒が入ったらAさんはシラフの時以上にエロ炸裂で、「チン○」とか「マン○」とか「へっぺ」だ「キン○マ」だ「セックス」だと大騒ぎ。

Aさんは、フロントの60代男性に向かって「おいコラ!このへっぺ野郎!キン○マ見せてみろ!」と怒鳴ってるし、若いDさんまで「オラオラ!ケツの穴、見せてみやがれ!”お願いします”って言ったら、ブチ込んでやるぞ!ゴラア!」と叫んでいて、酔っていても愕然とした。

更にAさんは、Cさんに「甘ったれてんじゃねえよ!いいトシこいて!」と怒鳴って、Cさんが泣き出し、収拾がつかなくなってきた。

酔っていても、こりゃ何とかせなならん!と思って、Cさんの手を取り頭を撫でながら「母さん(Cさん)、一緒に頑張ろうや!あたしら新人はゼロからのスタートだよ。プライド捨てて出直しだよ!ラクな仕事じゃないけど、あたしらにだって必ず出来るから。辛かったらあたしに言えばいい!たった2人の同期なんだから」と必死でなだめた。

その一方で、Bさんはフロント陣に「フロントの皆様、このB、一生のお願いです!うちのみかやんをフロントへ持ってかないで下さい!お願いします!いい子でいい子で、うちのBメイクには無くてはならない存在なんです!」とか、言ってるじゃないか。

すぐさまBさんの元へ駆けつけて「B姉ちゃんたら、そんな事を言って、あたしを泣かせようとして〜!」と言って、一人ぽつんと飲んでたフロントイケメン君に声掛けたり、屋上の隅で涼んでたフロント二宮和也君にも声掛けて、酔ってるのに忙しい忙しい。

やれやれと思ったら、今度はフロント60代が、事もあろうにうちの20歳のDさんに抱きついたり顔をくっつけたりして、セクハラしてるじゃないの。「ちょっと!そこのへっぺさん!そーゆーの世間じゃセクハラって言うんですよ。孫のようなトシの子に何してるんですかっ」と言って走り回ってるうちに、すっかり酔いが回った。

なんかココ?酒乱の集まりかい?

あとは、フロント二宮和也君を相手にずっと語っていたような気がするけど、何を話したか覚えてない。暫くして我にかえった。18時から飲んでて、気がついたら1時。

みかやん「1時だーっ!どうしよー!地下鉄終わっちゃったよー。帰れないーっ!」

Dさん「910号室、売り部屋じゃないから、そこに泊まったら?フロント陣に寝込みを襲われる危険があるけど。風呂も有るしベッドも有るし最高だよ」

Bさん「ココからタクシーで帰ったら、いくらかかるのさ?」

みかやん「5〜6千円かかるんじゃないでしょうか?ススキノから帰る時、サブロク線を延々と歩いてからタクシーに乗って4千円ぐらいですから」

Bさん「はい!みんなー!みかやんにカンパしてーっ!」

Cさん「いや!うちに泊まりにきなさい。すぐそこだし」

そんなこんなでCさん家に着いたのが2時半過ぎ。

Cさんのお婆ちゃん服に着替えた自分を鏡で見て倒れそうになったりしつつも、Cさんの話を聞いて、寝たのは3時半過ぎ。こんなふうに、どこで他人に世話になるか分かんないから、人には良くしておく事だ。Cさん、古狸だなんて思ってゴメンナサイ。

久しぶりに深酒したら、頭がガンガン痛くなった。
11:30-17:00(初の早帰り) 本メイク3部屋+クイック5部屋+ベッドのみ1部屋

今日は、Dさん&Cさん、Aさんと私の2組。フロントのイケメン君からのペア発表の時、Dさんの顔が曇ったのを見逃さなかった。私とペアになった先輩に顔を曇らせないよう、しっかりしなければ!

午前中は本メイクで、1部屋40分で上げれば良い為、今日もAさんは様々な事を語ってくれた。

「部屋にウン○が落ちてる時もあれば、洗面所がゲロで詰まってる時もあるんだ。フロントの連中はウン○やゲロなんか見て見ぬフリさ。完全にメイク係の仕事だから、当たったら諦めて処理するんだよ。新人の時は一緒に組んだ人が手伝ってくれるけど、慣れたら一人でやんなきゃなんないんだからね」

と、最初は仕事の話をしていたけど、だんだん話の内容が変わってきた。

「男と女なんか、好きか嫌いかどっちかさ。やれるかやれないか、どっちかだよ。突き詰めて言えば、男と女なんかチン○とマン○だよ。男に飽きられたくなかったらマン○を磨くか、技を磨くかしないとダメさ。料理の腕よりセックスの技だよ」

「働いてれば外でいろんな男にも会うさ。食ってみるのも手だよ。つまみ食いって割り切ってね。セックスなんか同じ男としてたって潤わないんだ。セックスだって勉強だよ。男と女なんかソレしか無いんだからね。だけど、旦那は大事にしないとダメだよ」

ちょっと!Aさんたら・・・。まるで”セックスとは”と語るトドさんみたい。

私の気持ちをほぐしたところで(?)Aさんは本題に入った。

Aさん「今日で確信したよ。みかやん、前にもこの仕事してたでしょ?私だけ知ってればいいから。ココのババアどもに言う必要ないからね」

みかやん「すみません!前のラブホで先輩達に”この業界は経験者を嫌うから、他所のホテルで働く事になっても経験者だと言ってはならないよ!”って口酸っぱく言われてたんですよ」

Aさん「そうなんだよね。私もホテル○Cを辞めた後、ホテルSやホテルKの面接も受けたんだけど、経験者だと言ったら落ちたもの。ココだけは経験者歓迎だったんだよ」

みかやん「そうだったんですか。求人広告には何も書いてなかったですよ。でもぶっちゃけ、Aさん以外の先輩達より私の方がこの仕事の経験が長いわけで、そんな新人なんか可愛くないですよね」

Aさん「そーゆーの有る。黙ってればいい!みんな苦労して苦労してこの仕事を覚えたのに、みかやんだけは特別だった。だから絶対経験者だと思ってたよ。ラブホ勤めの経験者ってラブホに流れるもんだ。この仕事も好きか嫌いかどっちか。男と女と同じさ。セックスもねぇ・・・」

また”Aさんセックスについて大いに語る”の状態になった。

Aさん「もう1つ言っていい?」

みかやん「ええっ?何ですか?」

Aさん「みかやんてカンが強いでしょ?」

みかやん「子供の頃はカンが強い子と言われました」

Aさん「死にかけて助かった事、有るでしょう?」

みかやん「はい。てか何で分かるんですか?誰もが経験する事じゃないですよ。こんな所で怖い事、言わないで下さいよ〜」

Aさん「見えちゃうし分かっちゃうんだよね。誰彼に言える事じゃないのさ。ココのババどもに言ったらイカレ扱いされるからね。それに、みかやんみたいに物凄く良い守護霊に守られてて、実際に霊体験してる人じゃなきゃ言えないって。程度の違いはあっても私とみかやんは基本的に同じ体質だから」

みかやん「何も話してないのに、何でそんな事まで知ってるんですかっ。そ、それに私って、どんな体質なんですか」

Aさん「霊媒体質」

みかやん「きゃーっ!怖い怖い怖い怖い。もう無理っす。怖くて聞いてられません。めっちゃヘタレなんですよ。勘弁して下さい」

Aさん「ココで出会ったのは偶然じゃないんだよ。今に分かるから。それと、フロントのヘアバンド。奴は悪いのが憑いてるから関わるんじゃないよ!でも奴は、きっとそのうち居なくなるから大丈夫だけどね」

みかやん「あーっ!ムリムリムリムリ。怖いですってばぁ」

背筋がゾクゾクしてきて、頭まで痛くなってきた。すかさずAさんに「頭、痛いでしょ?私も」と言われた。怖い。怖過ぎる。初の早帰りで、早く帰れて良かった。
11:30-18:00 本メイク3部屋+クイック12部屋

今日はBさんとの2人勤務。噂のGさんが退職し、無断欠勤が多かったFさんはクビになったそうだ。

Bさん「昨日はAさんに”明日、多分BさんとCさんの2人だよ”なんて脅かされてて、私もEさんの真似して早退しようかなんて思ってたのよ。みかやんで本当に良かったわぁ」

みかやん「ありがとうございます。Bさんの足を引っ張らないように頑張ります」

Bさん「みかやんはココの先輩達より仕事が早いもの!自分の仕事を早く終わらせて、私の仕事を手伝ってくれるでしょう。立派な心構えだわって感心してたのよ。早く終わっても手伝わない人(Dさん)や、長く働いてても仕事がトロくてイライラする人(Aさん)も居るのよ。それに比べたら新人なのに本当に立派よ」

みかやん「いえいえ。Bさんの指導のお陰ですよ」

Bさん「それとCに”アレ取って””コレ取って”なんて言われても聞かなくていいからね。私が一緒だったら、そんな目には遭わせなかったのに。Aさんだったら本当に頼りないんだから。Aさんは何て言ってたの?」

みかやん「”Cさんからみたら、みかやんは言い易い相手なんだよ。だから気をつけなさい”って言われました」

Bさん「そーゆー問題じゃないでしょうねぇ。間違った事してたら注意するのが当たり前でしょう。そんなだからAさんはココに6年も居るのにナメられるんだよ」

Bさんは「悪い人じゃないとは思うんだけどねぇ」と言いながら、なかなかなCさん&Aさんバッシングをしてた。

Bさん「全くねぇ。みかやんにもCにも同じように仕事を教えたつもりなのに、みかやんとCとは、どうしてこうも違うのかしら。トシのせいじゃなくて、やる気の問題よねぇ」

みかやん「いえ、そんな。私はただ必死で。Cさんもそうですよ」

Bさん「仕事ぶりで言ったら、Cよりみかやんの方が全然先輩なんだから、Cなんかに気を遣う事ないからね!」

みかやん「はぁ」

今日はBさんが風呂ラッキーを2つ引き当て、私はといえばローションマット付きの面倒くさい風呂に当たっていた。

Bさん「ラッキーが2つなんて初めてよ。気持ち悪いような気もするけど、みかやんと一緒だと私までラッキーだわ」

みかやん「いえいえ(風呂ラッキーの後は気持ち悪い目に遭うんですよ〜)」

私が風呂係になると、Bさんが風呂にダスターを広げておいてくれた。次の部屋はBさんが風呂係だったので、真似をして風呂にダスターを広げに行ったら、風呂の排水溝付近が”何か”で真っ黒になっていた。

みかやん「Bさ〜ん!風呂が大変な事になってます〜」

Bさん「大変な事って、どんな事さ?何?毛?」

みかやん「それが、口では言い表せないんですよ〜」

水気を含んだ大量の黒い何かが排水溝付近で半乾きなっていたようだが、それが何かよく分からなかった。

私は、洗濯機のゴミ受けにたまる綿ゴミだと思ったけど、綿ゴミならこんなに黒くはない。Bさんは、会社で食べ残したおにぎりを帰宅して台所のシンクに放置していたら、海苔が水を吸ってふやけてこんな状態になったのを見た事があるそうだが、海苔であれば5〜6枚の量と思われ、ラブホの風呂場で海苔を広げる人も居ないだろうし。

洗濯数十回分の綿ゴミでなければ、海苔5〜6枚でもない。こんな黒いゲロは見た事がないし、ウン○でもなさそうだ。謎は深まるばかりだった。

Bさん「やー!いったい何だろう?気持ち悪い」

みかやん「何か分からないと余計、気持ち悪いですよね」

Bさん「ゲロならゲロ、ウン○ならウン○と分かれば諦めもつくけど、こんな得体の知れない物だと本当に気持ち悪いわ」

Bさんは「うわーっ!」とか「気持ち悪い!」と言いながら、風呂の隅を通って浴槽に入り、浴槽側からシャワーで黒い何かを排水溝へ流した。

Bさん「温かいシャワーを掛けたら匂いが上がってくるかも知れないから水で流そうと思ってたのに、動揺して温かいシャワーを掛けちゃったのよ。でも何の匂いもしなくて良かったわ」

みかやん「何の匂いもしないとなると、ますます謎ですね」

Bさん「ゲロでもウン○でもなかったようだし、気持ち悪いから忘れよう!」

みかやん「はいっ!」

それにしても見た事のない物体だった。あんな黒い物が体内から排出されたのであれば、かなりの重病だろう。垢でもないし毛でもないし、本当に謎だった。
・ストパーかけた

前回、ラブホで働いていた頃、夏場はストレートパーマをかけていたのを思い出した。今回は特に、昼間のあのラブホが暑くて暑くて汗だくになって、汗でくせ毛がうねって仕方ないので、液を買ってきて早速ストパーをかけた。

すると、海で日に焼けたのか、ストパー液が強力だったのか、髪の色が抜けた(驚)。まぁいいか。

・Fさんと未対面のGさん

勤務表には10人の名前が書いてあって、そのうち出番が6人になってても、いざ職場に着いたら2人だったり、3人だったり。いったいどうなってるんだろう?と思っていた。

勤務表の中の2人は私が加わる前に退職していて、まだ1度も会ってないGさん(40代後半・一番の曲者)という人がいるが「夏風邪をこじらせた」と言って10日以上休んでいて、1度だけ会ったFさん(20歳・優香似)は、度々無断欠勤をするそうだ。

FさんもGさんも、このまま辞めるんじゃないか?って専らの噂。そんなぁ。勘弁してよねぇ。

・8月の休み変更

帰りにフロントに呼ばれたので行ってみたら、私の休みだけ変更になったらしく、新しい勤務表を貰った。前回貰った勤務表では出勤日数が15日になってたのに、今回の勤務表では出勤日数が17日になっていた。休みが2日減り8月の休みは・・・。

1(月) 4(木) 5(金) 9(火) 12(金)

フロントの人は何も言わなかったけど、FさんかGさんのどっちかが辞めたのかも?

痛い海

2005年8月1日 おでかけ
暑い。あまりにも暑くて○斗君と海へ。ふと見たら、○斗君がカッコいいビーチサンダルをはいて車を運転してた。

みかやん「あっれーっ!凄くカッコいいビーチサンダルはいてない?自分だけー」

○斗君「あ、そーお?良かった」

で、海に到着。先に車をおりた○斗君が、私側のドアを開けて「はい。靴と靴下脱いでね」と言うので、言われたとおりにしたら「はい。コレはいて」と、お揃いのビーチサンダルを用意していてくれた。ちょっとビックリ。

着替えの済んだ○斗君が先に海へ入った。すると、斜め前に陣取っていたギャル系女子2名が「あいつ、カッコ良くない?」とか「どこに居た?」「男2人で来てればいいけど」と言い始めたではないか。

あーあー。○斗君の事だよ。パッと見、カッコイイんだよね。ギャル2名が騒ぎ始めたところで、○斗君が「おいでー!ぬるいよー!」と叫びながら私に手を振った。うわぁ〜、バッドタイミング〜。

ギャル2名が凄い勢いで私の方を振り返って、2名とも驚愕の表情で私に釘付けになった。「あの若いイケメン君が、なんでこんなオバサンと海に来てるの?」と、顔に書いてあったのが読めた気がした。痛い。その視線があまりにも痛い。

そうこうしているうちに○斗君が走ってきて、「おいでよ」と私の手を引いたもんだから、ギャル2名唖然。2足並んだビーチサンダルにも目が点になってて、思いっきり「この人達、何?」みたいな表情だった。痛いってば。

ギャル2名がめっちゃ見てて、あまりの事に海に入ってもいつものようには、はしゃげなかった。今迄あまり考えなかったけど、端からみたらかなり妖しい二人だよね。アイタタタ。

○斗君「どうかしたか?腹でも減った?」

みかやん「あのギャル達が○斗の事、カッコイイ!とか言っててさ、かくかくしかじかで、あたしと一緒だと分かったら、めっちゃ驚かれたよ。てか、引いてたね」

○斗君「俺がカッコイイのはしょうがないとして、だ。バーカ!」

と言って、私を抱き上げて海へ放り投げた。

みかやん「ちょっとーっ!深かったら死ぬからねーっ!」

○斗君「ったく。余計な事、気にすんなって何回言ってきた?俺が口酸っぱくなるだけ言ってきたんだから、お前の耳も酸っぱくなってねーか?」

みかやん「うん。多分酸っぱい。でも、ギャル達の視線があからさまで、ちょっと痛かったんだ。ごめんなさい」

○斗君「じゃ、飯にすっか?」

みかやん「うん!」

ご飯を食べて、浜辺で暫くまったりしてた。ギャル系女子2名は男子2名を逆ナンして、男の席へ移動してった。

○斗君「今度またトシだ、どーだこーだ言ったら、海の深〜い所へぶん投げるからな!」

みかやん「はい」

その後は普通にはしゃいで帰ってきたけど、やっぱりギャル達の視線は痛かった。

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