11:30-18:30 クイックメイク20部屋+リネン折り

今日はKさん(50代前半・チビウザ)とNさん(30代前半・永作博美似)とP君(20代前半・元自衛官)、Cさん(60代前半・元看護師)と私の勤務。

昨日の帰り、Dさんが「ええっ!明日、Cさんとみかやんが遅番って事は、KさんとNさんとP君だよ!ヤバいっしょ!えーっ!?P君が危険だよ!」と言っていたけど、どうしようもない。

Cさんが気を回して遅番なのに早めに出勤したらば、案の定KさんはP君を相手にはしゃいでいたそうだ。私はその話を聞いただけでウンザリだ。

おまけにフロント渦巻き君に「今日、フロントがわたし一人なんですよぉ。あんまり追い立てないで下さいねぇ」と言われ、「忙しいんだからとっととセットしてくれよ!。働き盛りの男だろっ!」という言葉をグッと飲み込んだ。

なんかもう、この時点でテンション丸下がり。

そんな私に追い討ちをかけるように、Cさんが「Kの事なんかほっときたいのに、P君みたいないい子に辞められたら困るから、ほっとくワケにいかないもね。面倒臭いわぁ。ホントにまぁKだったら・・・」って、ずっとKさんの話を振ってきていた。こっちはKさんの話題に相づちを打つのさえ既に面倒くさい。

遅番なのでP君チームより30分遅れて休憩に入った。Kの奴、大はしゃぎでお戯れだろうと思いながら休憩室に入ったら、KとP君とNさんは無言でお通夜状態だったので、すっかり拍子抜けしてしまった。

Cさんは「わちらの前だから、おとなしくしてんだべさ。三人で部屋に入ったらまた騒ぐんだべさ。Eさんも居なくて天下取った気でいるべさ。役者だねぇ」とか「みんなに”Kに気を付けろ”って言われてるから、P君がKを全く相手にしなかったのかもね」とか、ぐちゃぐちゃ言ってた。

どうでもいいんだけどさ。

掃除部屋が無くなったのでリネン折りを始めたら、P君がフロント二宮和也似君に呼ばれて、力仕事を手伝う事になった。キビキビと働くP君をKさんがウットリと見つめていたのを私は見逃さなかった。

私の視線に気付いたKさんはハッとして「本当にP君てキビキビとよく働くねぇ。お婿さんに・・・。ああっ、や、その、だ、誰かお婿さんに貰ったら?」と言ったが、あまりの事に誰も返事が出来なかった。

本気でP君をお婿さんに貰おうと思ってたって事だよね?うわーっ!何が哀しくてP君がこんなババアどもの中から嫁を選ばなきゃなんないんだか。そもそもP君のような普通の若者がこんな所に嫁探しに来るワケが無いよ!

有り得ねーっ!

違う意味でテンションが上がったし、Cさんのお腹立ちがよ〜く分かった。ちなみにP君21歳、Kさん51歳、P君の母親55歳だよ。すっとぼけた事を考えてないで、真面目にリネン折りをして欲しいもんだわ。

P君て、フロント二宮和也似君と似てるとよく言われているだけあって、確かに顔の系統は似ている。二人とも色白で頭が良さげでお育ちも良さげの爽やかな男前だ。その二人がペアで力仕事をしてたんだから、額に入れたいぐらいのいい絵だったよ。

だけど、それを51歳の人が婿として見ていたとは思わなかった。私のオヤジ目線の上を行く、嫁目線だったとは…。

次に出動した時は、Cさんのテンションも下がってしまい、重苦しい雰囲気の中でベッドメイクをした。別に自分らが悪い事したワケじゃないんだけどさ。

こんな気分で働いていたら、ホントにろくな事がなくて、コーヒーの粉がぶちまかれた部屋に当たったり、水滴でズブ濡れの風呂に当たったり、ウン○だらけのトイレに当たったり・・・散々だった。
11:00-18:00 クイックメイク18部屋

今日はDさん(20代前半・金髪&ピアス)とNさん(30代前半・永作博美似)、Eさん(50代後半・高見沢俊彦似)と私の勤務。元々は私とBさんが遅番だったが、Bさんが退職したのとP君が法事だかで休みの為に、早番に変更になった。

出勤途中、ケータイが鳴ったので見ると会社からの着信だった。何かやらかしたろうか?と恐る恐る出てみると、フロント二宮和也似君で「今日、早番だと伝えていましたか?」って連絡だった。

出勤すると二宮和也似君が新しい勤務表を手渡してくれた。二宮和也似君て、お育ちが良い雰囲気で爽やかなのに、今日は髪を切って一段と爽やかになっていた。で、勤務表…我がB班が6人になっていた。私がココに入った時は10人も居たのに。

聞けば、Nさんがフロント係へ異動になったそうで、勤務表からNさんの名前が消えていた。「どうせならKさんを持ってってくれれば良かったのに。Kさんなら喜んで差し出したけど、Nさんを持っていかれたらイタいよね」と、某先輩が言ってた。

まったくだ!

気を取り直して出動して、ベッドを組もうとベッドの奥側へ行って、ぐはっ!となった。

臭い。あまりにも臭い。

Eさん「どーしたの?何か変なモノ有った?」

みかやん「絨毯から強烈なアシガ(ワキガ並みの足の匂い)の残り香が漂って・・」

Eさん「うわ〜!ホントだ。酷いねぇ。絨毯に染み込んでるんでしょ。アシガの人ってホントに居るんだってね。油足って言うらしいって言うか、油足の人にアシガの人が多いらしいよ。酢で足を洗えばいいみたい」

みかやん「ただの油足ならいいですけど、水虫だったら伝染りそうでイヤですよね〜」

Eさん「水虫菌が爪に入ったら、爪水虫ってやつになるらしいしねぇ。水虫ってなかなか完治しなくて大変らしいよね」

みかやん「うわ〜〜。どーしよー!そう言えば、前に働いてたラブホでは、自分らでセットしてたんで、セット中にうっかり使用済みの足マットを踏んで水虫が伝染した人、結構居たんですよね。ひいぃ〜」

Eさん「大丈夫!伝染ってないよ。後で絨毯を拭いておくね」

Eさんたらチャレンジャーだわ。私だったら気持ち悪くて、こんな絨毯の拭き掃除なんか出来ないわ。だって屈んだらもっと匂うし、こんな絨毯に膝ついたり手をついたりなんか無理。

私ならシューッとひと思いにファブリーズするのに・・・ま、私は風呂係だからいいけど。

って風呂へ行ったら、浴槽にものの見事に真っ黒な垢の輪がこびり付いていた。

やられた。

足は臭いし、身体は垢だらけだし、酷いお客さんだよ。

こーゆー人に「前にお風呂に入ったのいつでしたか?」とインタビューしてみたいよ。例えば酷い風邪をひいて2〜3日お風呂に入れないでいても(汚)、こんなふうにはならないもの。

ひょっとして近くの公園からホームレスのカップルが来た?って本気で思うぐらいの真っ黒で大量の垢なんだもの。それと、普通は身体を洗ってから浴槽に入ると思うんだけどね。

こんな奴は多分、歯も磨かないんだと思う。うわー。怖い怖い。

半分呆れ、半分ムカつきながら風呂掃除を終えて、トイレ掃除を始めようとしたら、便器の中には火花を散らしたようなゲーリーがアリアリと有った。おまけに便座にも垢がこびり付いてた。

水、流して帰ってくれや!(怒)

お願いだから・・・(涙)

何もゲーリーを見せびらかさなくても…。それでも、こんな人とやっちゃった人を思えば、胸が痛いよ。事後に仲良くお風呂に入って、相手がこんなに汚い奴だと分かったら、引くよね。つーかもう叫びたいっつーか殴りたいよね。

いや、殴ったれ!

4連休明けの私にはキツいって。お手柔らかにお願いしたいわ。
早速、Bさんの後がまが入ってきた。31歳の何か危険な香りがする男性というか、何か妖し気なフェロモン出しまくりな雰囲気で、こんな人がこんな所で働いてちゃヤバいよ!みたいな感じ。北村一輝にソックリだ。

そのフェロモン男と私が二人で組む事になり、うちのお姉様方の羨望の眼差しを一身に受けた。出動の時は「みかやん!ベッドに押し倒したりしたらダメだよ!」とか「ゴムのズボンだからって引っ張って脱がせたらダメだよ」と、ひやかされた。

あたしゃ初対面の男に、そんな事はしない(多分)。

露天風呂付きの部屋に当たったので「忘れ物が無いか、大きなゴミが浮いてないかチェックしてね」と言ったら、フェロモン男はお笑いの麒麟のようないい声で「分かりました」と返事をして、露天風呂へ入って行った。

ところが、いっこうに露天風呂から出てこないので「大丈夫?」と声をかけながら、ドアを開けたら・・・。

事もあろうにフェロモン男は全裸で入浴中だった。

有り得ない!

前代未聞だよ!何やってんの?!あたしゃ「チェックしろ」と言ったんであって「入浴しろ」なんて言ってない。え?もしやウケ狙い?ここ笑うところ?いや、どっちにしろ笑うところではなくて、ここは怒る場面だ。「風呂に沈めるぞ、ゴラァ!」と怒鳴りたいが、あまりの事に声が出ない。

フェロモン男は局部を隠そうともせず、絶句している私の前に立ちはだかった。

この男のフェロモンがそうさせたのか、次の瞬間には何故か私も全裸になっていた。全裸で抱き合い絡み合う二人。フェロモン男の凸の先端が私の凹へ挿入された時、いやいやいや、いやいやいやいや!と思った。

ちょっと待て!ここは会社。しかも仕事中。つーか、それ以前の問題でしょう。

有り得ない有り得ない、無理無理無理無理、「無理ーーーーっ!」と叫んだところで目が覚めた。


夢だった・・・。

アイタタタ。私ったら、なんでこんな夢を見るかなぁ。私が男だったら、こーゆー時に夢精というものをするんだろうか?

起きてから暫く心臓がバクバクしてた(照)。
11:30-18:00 本メイク4部屋+クイック16部屋

今日はEさん(50代後半・高見沢俊彦似)とKさん(51歳・チビウザ)と私の三人勤務。辞めたBさんが制服を返しに来たのを朝のA班さん達が目撃したそうで、Bさんは元気いっぱい無駄に明るく来ていたそうだ。

だよね〜。みんなに嫌われて居られなくなって辞めた人がショボーンと来たら痛いもんねぇ。Bさんは人一倍、虚栄心の強い人だったから痛々しい姿なんか見せるわけないし。

フロント可愛い人が上司に「B班の人達はみんな”Bさんのせいで”って言って辞めていくけど、実際どーなの?」と聞かれて「私はフロント係で接点が少ないからいいものの、私もメイク係だったら、とっくに辞めてます。Bさんとは働けません」と答えたって話も聞いた。

Bさんはフロント陣の前では「明るく気さくなBさん」を演じきっていたけど、上司やフロント陣もBさんが本当はどんな人なのか、分かっていたらしい。

出動前はBさんの話でもちきりだった。

昼休みは恒例のフロントH君いぢりをしようと思ったのに、どうも様子が変だ。

Eさん「最近、H君、元気がないの」

みかやん「H君たらどーしたのさ?オッサンにフラレたの?」

H君「最近、友達と全然遊んでなくて。何かときめかないんですよねぇ」

みかやん「H君てば、自分の男友達にもときめいてたのかい?」

H君「ふははは・・・(力の無い笑い方)」

図星だな。

午前中は本メイクをして、休憩明けは怒濤の三人クイックメイクになった。バタバタと掃除→移動→掃除→移動を繰り返し、移動中にエレベーター前で男性客がエレベーター待ちをしているのが見えた。

幸い、その男性客は私達に気付かないようだったので、エレベーターの脇をカサカサっと走り抜けてやり過ごした。やれやれと、L字形の建物の角を曲がったら、前から別の男性客が歩いてきていて、既に目の前に居た。

突然、目の前に現れた私達に男性客は驚いていた様子だったが、私達だってそりゃあ驚いたさ。慌てふためきながらも、顔を見ないように一礼して逃げた。

いや、顔はしっかり見た。

その人こそ、以前にBさんとKさんと私の三人で組んだ日に来ていた男同士のお客さんの片割れであり、クリスマスの日にIさんと私が組んだ時に見た(この日の日記書いてないけど・汗)男同士のお客さんの片割れだった。

いずれの場合も、私は男性が二人で居る所は見ておらず、単に男性客の一人歩き状態を目撃したに過ぎなかったが、苦節半年今日遂に男性二人客を目撃した。

二人で仲良くエレベーター待ちかぁ、何話すんだろ?一緒にエレベーターに乗り込むのかなぁ?見たいよねぇ!聞きたいよねぇ!と興味津々だったけど、それどころじゃなかった。私達は忙しい三人勤務だったんだ。

後ろ髪を引かれる思いで部屋へ入り、ベッドを組みながらEさんと話をした。

Eさん「常連の二人だよね。必ず時間をずらして部屋を出るよね。バレバレなのに」

みかやん「ええっ!常連さんなんですかっ!うわっ、常連て!つーか、別々に部屋を出ても同じエレベーターで階下へ降りたら意味無いんじゃないすか?」

Eさん「だよね。でも片割れがエレベーターで降りた頃を見計らって部屋から出てくるみたいだよ」

みかやん「部屋に入る時も時間差攻撃なんでしょうか?一緒に入ったらそれもまた意味の無い事ですよね?」

Eさん「来る時はどうしてるか分かんないけど、帰りは照れるんじゃないの?」

常連さんなら別に照れる事もないと思うんだけど・・・。ま、男二人でエレベーター待ちをしていて、いざエレベーターが到着したら中から男女のカップルが出てきて鉢合わせになったら、照れるのかもね。だから時間差攻撃なのかな?

私あたりは好奇心旺盛なので、この二人が来るのを駐車場で張り込んで観察して、部屋に入るまで尾行したい!と、ふと思った。あたしゃ探偵かい?

でも、私の張り込みや尾行の様子は全部、モニターに映るんだよね、フロントから丸見えんんだよね・・・って事で却下(哀)。
>ちこりさま リンクとコメント苦手なのに日記上にコメントありがとうございました。今後も宜しくお願いします。

11:30-18:30 クイックメイク21部屋+リネン折り

今日はEさん(50代後半・高見沢俊彦似)とKさん(50代前半・チビウザ)とP君(20代前半・元自衛官)、Cさん(60代前半・元看護師)と私の勤務。昨日からDさんがインフルエンザで欠勤している為、急遽3人と2人の勤務になった。

昨日は、CさんとP君、KさんとNさんのペアになったそうで、他の先輩達が居ないのをいい事に、すかさずKさんがP君にハイテンションで絡んでいたそうだ。

Cさん「Nさんは新人だし、わちは年寄りだし、Kだら”大変!今日まともなのは私だけだわ!私がP君の面倒を見なきゃ!”と思ったんでないの?あーゆーのを今時は”ウザい”って言うんだって、よく分かったわ。当たり前の事をKがP君の横でクドクド言っててさ。”P君、分かってるもんね〜”って言って引き離したよ」

Cさん「Bさんが辞めたからって調子に乗られたら困るわ。またやったらP君の前で”出しゃばらなくていいから”とか”ウザがられてる”ってハッキリ言ってやるわ!今日だらEさんが居るからKもおとなしいべさ。昨日なんか、ああで…こうで…」

Cさん、止まらない・・・昨日はよほどムカついたらしい。

あと少しで昼休みという頃、Cさんがボケをかましてくれた。Cさんて言い間違いも凄いが聞き間違いもハンパじゃない。

Cさん「もう掃除部屋も無いし、ゆっくりやろうよ。飛ばし過ぎて疲れてきた」

みかやん「そうだね。じゃあ”ゆっくりバージョン”で」

Cさん「・・・そうだね。”ゆっくり婆さん”でね」

みかやん「ふっ!(笑・聞き違いしたに違いない!)」

Cさん「わちは気にしないけど、Bさんに”婆さん”だなんて言ったら怒られるよ。Bさん辞めたからいいけど」

みかやん「わちは”ゆっくりバージョン”って言ったんで”ゆっくり婆さん”だなんて言ってないもん!わち、Cさんの事を”婆さん”なんて言わないよ。ひゃはは!ゆっくり婆さんだってーっ!」

二人で暫く大笑いした。

遅番のCさんと私が遅れて昼休みに入ると、P君がグッタリしていた。お疲れのご様子だったので、そっとしておいた。Eさん達が先に出動すると、Cさんが呟いた。

Cさん「KがウザくてP君も疲れたんだべさ。みかやん、今日は一番トシが近いんだから、P君に何か明るい話題でも振ってあげれば良かったっしょ」

みかやん「や、だってトシ全然近くないし、既にお疲れのご様子だったし、あんまり話しかけたら今度は私が”男好き”って陰で言われそうだし」

Cさん「みかやんだらまだP君と共通の話題も有るべさ。こないだ組んだ時も、P君はみかやんにいろんな話してたべさ。我々50も60にもなったら話も合わないから、みかやんがP君に話しかけてあげなさい。黙ってたら可哀想だもの」

みかやん「は〜い」

一歩引いて若い者に任せるっていうか(私は若くないけど)、年長者ってこーゆーもんだと思った。51歳でも「私が!私が!」って前に出たがる人とは大違いだ。

夕方、畳敷きの小上がりがある部屋に入った。婆さん独特のおしろい風の匂いがしたけど、Cさんを相手に「婆さん臭い」と言えるわけがない。Cさんが風呂掃除を終えて出てきた頃、私は小上がりの上で決死の毛拾いをしていた。

みかやん「畳の上が毛だらけなんだ」

Cさん「長いのかい?」

みかやん「ジンジロだらけなんだよね」

Cさん「やんや、年寄りだら畳の上でないば出来ないんだべさ。この部屋に入った時から何だか年寄りの化粧の匂いしたもんね。婆さんがお粧しして来て、畳の上でやったんだべさ。やだねぇ。若い人だら畳なんか地味でイヤだべさ」

みかやん「や、逆に”新しい!”と思うかも?」

Cさん「だけどもコレは年寄りだわ。久しぶりに畳の上でハッスルしたんだべさ。それだもの、毛も抜けるさねぇ・・・」

みかやん「ハッスルって(笑)」

Cさん「・・・・・」

Cさんは遠い目をしながら、毛拾いを手伝ってくれた。Cさん本人がハッスルしていた頃を思い出しているんだろうと思って、そっとしておいた(笑)。

Cさんと辞めたBさんは同い年だったけど、Cさんの方が年寄りらしい年寄りで、付き合い易い年寄りだと思う。本人には”年寄り”だなんて言えないけど。
11:30-18:00 本メイク8+クイックメイク3

今日はDさん(20代前半・金髪&ピアス)とKさん(50代後半・チビウザ)、Eさん(50代後半・高見沢俊彦似)と私の勤務。まもなく出動という時にフロント子持ち君が来て「Bさんが辞めました」と言った。

一同無言の中、Eさんが満面の笑みで、それに気付いたDさんが吹き出し、そんなEさんとDさんを見たKさんと私もつられて笑ってしまい、遂には子持ち君もニヤリとした。

4人でエレベーターに乗り込んでから喜びをかみしめた。

Eさん「まさか辞めてくれるとは思ってなかったよね」

他三人「ねーっ♪」

Dさん「やっぱり風邪で休んだんじゃなかったね」

他三人「ねーっ♪」

みかやん「これで万事上手くいくんじゃないですか?」

他三人「ねーっ♪」

笑顔でDさん&Kさんと別れ、部屋にEさんと二人になった。

Eさん「そう言えば、みかやんとKさんとBさんが三人で組んだ時、Bさんがフロントに風呂掃除のやり直しをさせられた事を”あの二人の仕事が早いから急いだ為に、やり直しをさせられた。あんなに仕事が早いと、こっちは手抜きしなきゃならない”って言ったんだよ」

みかやん「後輩二人の前でやり直しさせられてプライドが許さなかったのか、風呂やり直しを何度かしてるのに”私こんなの初めて!”ってキレて、私達に八つ当たりしたんですよ。自分の仕事が遅いと思うなら、早く行動しようとか合理的に動こうと思えばいいものを”手抜き”を考えるなんて最低です。この仕事に向いてなかったんですよ」

Eさん「手抜きなんかしたら、またやり直しさせられるのにね。どんな八つ当たりしてたの?」

みかやん「私が洗面係の時にまだ掃除中なのに、ドライヤーヘッドが曲がってるの見て”アンタみたいなプロでもこんな凡ミスするんだぁ”って言って笑いやがったんですよ。私は”食器を洗い終わったばかりで、まだそこまで進んでません”って言いました。Kさんにも些細な事でヒステリックに怒鳴ってましたよ。最悪でした」

Eさん「Bさんて三人で組んだら、絶対ダスターを置きに行かなかったよね。自分は偉いから行かなくていい!みたいに思ってたんだろかね。Bさんの後に洗面係になったらダスター置きやティッシュの補充に走って大忙しだったよね」

みかやん「やられた方は絶対に分かる事だし、そのズルさやずーずーしさにムカつきますよね。”年寄りは行かなくていいのかよ!”って思ってました。労力を惜しんだり、ズルしてラクしようって考えの人は、ホントにこの仕事に向いてないと思います」

Eさん「誰もが順番にしなきゃならない仕事を”自分だけはしなくていい”って思えるって不思議だよね。年寄りだからって特別扱いして欲しいような年寄りなら要らないよ。みんな同じ時給なんだから」

Eさん&みかやん「ねえ!」

Eさん「なんかもう”よくぞ辞めてくれました!”って感じだよね。浮かれてミスしないように気をつけなきゃ!」

みかやん「なんつーか、平和ボケしそうですよね」

Eさん&みかやん「あははは!」

何と言うか、あまりにもアッサリとした幕切れで、思いっきり肩すかしな感じに脱力した。Bさんが辞めた事を昼休みにCさんに電話して伝えたら「Bさんは自分で自分の首絞めたんだべさ。自業自得だわ。ひゃひゃ」と、はしゃいでいた。

Eさん「Bさん今頃、辞めたAさんに電話してたりして?」

みかやん「でもAさんが辞める前に、Bさんが2時間も説教してAさんを泣かせてるんですよ。今更連絡できないんじゃないんですか?」

Eさん「”今になってAさんの気持ちが分かったよ。私もEさんとみかやんにイビられて辞めたんだ。仕事紹介してくれない?”とか言ってるべさ」

みかやん「それアリですね(笑)」

Eさん「Aさんが辞めた時”頭おかしい人は居られなくなって辞める”ってBさんが言ってたけど、まさにBさんの事だよね」

ドロドロした話はこれでお終いでありますように、変な新人じゃなくてまともな新人が入ってきますように、Kさんがこのままおとなしくしてますように、今後は普通に楽しい日記が書けますように・・・。
11:30-17:30 本メイク4+クイック7+ベッドのみ1

今日はEさん(50代後半・高見沢俊彦似)とCさん(60代前半・元看護師)、Kさん(50代前半・チビウザ)と私の勤務。出勤すると、すぐさまCさんに声をかけられた。

Cさん「昨日、Bさん、休んだんだって!」

みかやん「ええっ?Bさんて一度も休んだ事ないよね!」

Eさん「Dさんに”何かあったんじゃないの?”って聞かれてさ。今日、みかやんが来たら何があったか分かるんじゃないの?って話さ。しかも何?こないだお通夜だったんだって?」

みかやん「お通夜もお通夜で…。うわーっ!着替えてきます」

大急ぎで着替えて、一昨日のBさんとのやり取りをみんなに話した。

Eさん「私は、みかやんの頭がおかしいなんて言ったんじゃなくて、いろんな画像持ってて”可笑しいよね”って言ったんだよ!冗談じゃないわ!Bさん、何を言ってるんだか」

Kさん「私だって、Bさんがどんな人か分かってるから”仕事が遅い”だなんて、おっかなくて間違っても本人の耳になんて入れられないって。何でそんな事を言ってんの!」

みかやん「や、Bさんが言ってた事はもはや信じてないんで…」

Kさん「よくもまぁ、そんな有りもしない話を作れるもんだわ、Bさんったら」

Eさん「嘘言い過ぎていよいよ頭おかしくなったのさ。頭おかしいのBさん本人だよ」

Cさん「みかやんを泊めたわちがモンクないのに、なして他人がモンク言うんだか。わちもBさんには何度も無視されて随分傷ついたわ」

みかやん「Lさんが”みかやんが無視するから辞めた”ってBさんから聞いたのに、それもBさんの大嘘だったんだよ。あり得ないから!」

Lさんは退職した後、制服を返しに来た時、泣きながら「この先ずっとBさんに無視されるなら耐えられない」と言っていたそうで、私の事なんか一言も言わなかったってさ。

私がLさんを無視してたと言われても、どうしても納得できない!と思ってたらBさんの嘘だったなんて。久々に傷ついたのに。なんてこった!だよ。こんなの嘘も方便とかそんなんじゃないよね。

一同、憮然として出動した。

今日はベッドマットのカバーを交換する日で、重いマットをずらしたら、マットの下から未使用スキンが出てくるわ出てくるわ…もう、ザックザク。

未使用ならいいけど、時に中身入り使用済みスキンや、使用済みだけど中身が空っぽのスキンが出てくるので油断ならない。

ホテルQでは、中身(白子)入り使用済みスキンを「実弾」、使用済みだけど中身が空っぽのスキンを「不発弾」と呼んでいた事を懐かしく思い返した。そう言えば「白子」という言葉も何だか懐かしい。

ホテルQで一緒に働いてたトドしゃんはどこでどうしているやら。O君は昨年末に稚内へ転勤になってしまったけど、元気だろうか?ホテルQでも、それなりにいろいろ有ったけど、こんなにドロドロはしてなかったもの。

トドしゃんが居てO君が居て三人でホテルQで働いていた頃は本当に楽しかった。仕事はキツかったけど、楽しみながら助け合いながら働いていたもの。ホテルQの場合は、会社がクソで(毒)、フロント陣がバカだったけど(毒)、ベッドメイクの同僚には恵まれた。

その点、ココは会社もうちらのフロント3社員も最高!なのに、ベッドメイク係に強烈に変なのが一人居て、それが手強くて手強くて(泣)。私の母親と同い年だから、可哀想なお婆さんだと同情する部分も有ったけど、もう騙されたくない。

私はこの仕事が大好きなのはもちろん、トドしゃんやO君と働いた日々が懐かしくて恋しくてこの仕事に復帰したというのも有る。苦労して築いた楽しい職場だったけど、今思えばあんなのは苦労というほどの苦労でもなかった。あの頃のように楽しく働きたい。

その思いはどうやったらBさんに伝わるだろう。誰が一番だろうと、誰と誰が仲良しだろうと関係ないじゃん。それをどう言ったらBさんに分かって貰えるだろう。
11:30-18:00 本メイク8+クイックメイク2

今日はDさん(20代前半・金髪&ピアス)とCさん(60代前半・元看護師)、Bさん(60代前半・元スナックのママ)と私の勤務。朝、Bさんは私とは目も合わせず「おはようございます」と言ったきり無視していた。そんな時に限ってクジ引きでBさんと私がペアを組む事になった。

丸無視でも何でもいいけど、あたしゃ面倒臭いのは嫌いなんだよね。そんなに私が気に入らないなら、どう気に入らないのか言えばいいのに。

んなわけで昼休み前は二人でお通夜状態。ずっと心の中で「誰がいいだとか誰が悪いとか興味すらないよ〜争いのわけや勝利の行方、僕が知りたい〜の〜は〜」とELLEGARDENを歌ってやり過ごした。

んで昼休みは四人でお通夜状態。たまらずCさんが「静かだねぇ」と誰に言うともなく言ったけど、Dさんが愛想笑いで応えたぐらいで、またお通夜。

26日に組んだ時は普通に話してたのに、また何が面白くないんだか考えるのも面倒臭いし、無視されていた方がうるさくなくて逆に過ごし易い。私は気にしないから、気が済むまで無視してくれればいいさ。

昼休み明けもお通夜で、心の中で歌ってたELLEGARDENの曲も尽きてきたよ…と思っていたら、夕方、Bさんに話しかけられた。

最初は「こないだP君が風呂の排水溝にシャワーをかけてたの。見たらウン○がコロンと有ったのさ。可哀想だから私がウン○を拾ってあげたさ。だってうちの息子より若い子なんだもの」って、普通の話だった。

けどやっぱり、Eさん、Kさん、Dさんの話になったので、今日は少し反抗した。

Bさん「Eさんがみかやんを”男性の下半身の画像をケータイに持ってて変態か欲求不満だわ。いや、頭おかしいわ”って言ってたよ」

みかやん「頭おかしいかも知れませんけど、仕事面で迷惑はかけてないつもりです。変態か欲求不満かって聞かれたら、どっちもですかね。あっはっはー!」

Bさん「Kさんは”みかやんがBさんの仕事が遅くてやりにくいってモングたれてる”って言ってたよ」

みかやん「私はBさんに信頼して貰えていると思ってましたけど、パッと出のKさんの言い分を信じるなら、単に私の思い上がりだったって事ですよねぇ。残念ですぅ」

Bさん「Dさんはみかやんを”よくもまぁずーずーしくCさん家に泊めて貰ったもんだよね。Cさんの悪口言ってたくせに”って言ってたよ」

みかやん「前は辞めたAさんがそう言ってたって、Bさんが教えてくれてましたよ。あれ?おかしいですねぇ」

Bさん「みかやんは”誰が一番かは周りの人間が決める事だ”って言ったけど、違うと思うわ。EさんもKさんも勝手に自分が一番だって思い込んでるんだもの!そーゆー勘違いしてる人種もいるんだから一概には言えないと思うよ」

みかやん「じゃあ勘違いでも勝手にでも”自分が一番”と心から思っている人が一番なんですか?それだけで第三者にも一番だって認められるんですか?そもそもこんな所で少人数の中の一番だからって、どーなんでしょ?全然興味無いです」

Bさん「KさんもEさんも、みかやんの前では調子いい事言ってるけど、陰に回ったらみかやんの悪口ばっかりだよ。怖い職場だわぁ。誰も信用できないんだからね」

みかやん「陰で言うぐらいなら私にハッキリ言ってくれればいいのに。どーして言ってくれないのか、今度Eさん達に聞いてみます」

Bさん「KもEも散々アンタの悪口を言ってるけど、喧嘩になると思うから私は言わないだけさ。あの二人なんかキカナイもの。アンタなんか、やっつけられるよ」

みかやん「職場の人の目に私がどんなふうに映ってるか興味があるんで、喧嘩売るつもりは無いんですよ」

Bさん「観楓会の時のKさんを覚えてるでしょ?アンタがやられるんだよ」

KさんがEさんがって言ってるけど、全部Bさんの作り話かBさん自身の意見だって丸見えになってきたもの。私がEさん、Kさん、Dさんの一派へ寝返られないようにって必死なのが、見ていて痛い。

帰りは、CさんとDさんがとっとと先に帰ってしまったばかりにBさんに捕まって、外で30分もBさんの与太話に付き合わされてしまったけど、また「Eさんがみかやんをあー言った」「Kさんがみかやんをこー言った」とか「Dさんがみかやんを…」って同じ話の繰り返しで、もう飽き飽き。

ホントにビョーキだと思った。
11:00-18:00 クイックメイク20部屋+ベッドのみ1

今日はBさん(60代前半・元スナックのママ)とNさん(30代前半・永作博美似)とP君(20代前半・元自衛官)、Eさん(50代後半・高見沢俊彦似)とKさん(50代前半・チビウザ)、Cさん(60代前半・元看護士)と私の勤務。

二人になったとたん、Cさんが話を始めた。

Cさん「昨日、Kの奴、Eさんに叱られたんでないかい?昼休み、P君P君て言わなかったもね。昼にKが神妙な顔で戻ってきたし、Eさんは憮然としてたもの」

みかやん「昨日、Dさんと一緒に帰ったんだけど、Dさんもそう言ってた。P君P君ってKが騒いでた時、Eさんも傍に居たんだってさ。私、こないだEさんに”ちゃんと仕事が出来てるM君にKがついて歩いてウザくしてた”って話をしたんだ。P君にも同じ事をされちゃ困るって」

Cさん「言ってくれたのかい。わちも先回りしてEさんに言わないとダメだと思ってたんだわ。Eさん、何て言ってたのさ?」

みかやん「”仕事は一通り教えてあるんだから、ついて歩くような真似をされたら困るわ”って怒ってた。”Kさんの失態を誰も知らせてくれない”とも言ってたよ」

Cさん「EさんとKさんはツーツーだと思ってるもの。言えないよね。みかやん、よく言ったわ。誰かがEさんに知らせなきゃどーにもなんないもね」

みかやん「でしょう!せっかく優秀な新人が入ってきたんだから、Kなんかに潰されちゃ適わないもんね」

Cさん「みかやんだら手が早くて本当に助かるわ。変な意味でなくて、仕事の手も早いし、行動も早いって意味でね。わちらの言う事なんかきかないけど、さすがのKもEさんの言う事だらきくべさ。ズルい女だもね」

で、昼休みになったら昨日と同様にウザKがおとなしくて、一言も「P君」とは言わなかった。よほどこっぴどくEさんに叱られたらしい。Eさん効果抜群だよ。相変わらずCさんがボケをかましてくれた。

Cさん「最近ほうれん草高いもね。昨日、1980円だったもの」

みかやん「買ったの?」

Cさん「うん」

みかやん「1980円なのに?!」

Cさん「いや間違ったわ。198円さ」

Eさん「もう!絶対、間違ってると思ったもの(笑)」

みかやん「さっき、ベッドの両脇にカーテンが有る部屋に当たったんですよ。そのカーテンがダランと下がってたの見てCさんたら”おばけ屋敷でないんだから”って言ったんですよ。お化け屋敷って」

Eさん「あぁカーテン付いてるとこね。あはは!お化け屋敷だって〜」

みかやん「昨日は昨日でCさんたら、ロッカーで”わちの部屋どこだったべか?”って、ロッカーを部屋とか言ってて…(笑)」

Eさん「住んでるんじゃないの?(笑)」

Cさん「みかやんだら、わちの顔見れば笑うんだから!」

みかやん「だってCさんが、面白過ぎるんだもん。かはは!」

Cさん「笑えば止まらないし。もう!」

パッと見、和やかな昼休みのようだけど、Bさんは私達を苦々しく見ていたし、会話にも入ってこなかった。

フロントH君に最近のELLEGARDENを聴かせてあげようと、iPodnanoちゃんを出してきたら、P君が「それnanoですかっ!うわぁ!小さい!2万円ぐらいしますよね。うわぁ」と言ってきた。

するとフロントH君は片方のヘッドフォンを自分の耳に、もう片方をP君の耳に当てて、男二人で顔をくっ付けてELLEGARDENを聴いていた。微笑ましい光景だと思って見ていてハッとした。

みかやん「まこちゃん(H君)!ゲイってバレバレだよ。たー君(P君)、気をつけなきゃ!」

H君「ふははは!」

Bさん「わざわざ耳に当てなくても音、漏れてて聞こえてるからっ!」

一同「・・・・・」

Bさんは「音漏れがうるさい」と言いたかったんだろうか?今日のBさんはNさんとしかまともに話をしない。勝手に疎外感を味わってるんだか、いつまでもわだかまっていたいんだか知らないけど、露骨な態度をとると、みんな引くから。

みんなの前でおかしな態度をとればとるほど、Bさんにとって損だと思うんだけどね。早くそこに気付いて欲しいんだけどね。鈍感なフロントH君でさえ「みんなBさんにいじめられてる」とか言ってるんだから。
11:00-18:00 クイックメイク26部屋 

今日はDさん(20代前半・金髪&ピアス)とNさん(30代前半・永作博美似)、Eさん(50代後半・高見沢俊彦似)とKさん(50代前半・チビウザ)、Cさん(60代前半・元看護師)とP君(20代前半・元自衛官)と私の三人勤務。

フロント二宮和也似君の指示で、当初は私がP君の仕事をチェックし、Cさんは一人で仕事という事になった。ホントは私よりCさんが2日ほど先輩なんだけどね。

つい先日Eさんが「Cさんに指導は無理だから、もしもみかやんとCさんの時は、みかやんが新人指導して」と言ってた。その手の連絡ってEさんからフロントへ届いてるんだろか?フロントとメイク係で、そーゆー連携をしてるんだろか?と、ふと疑問。

で、2部屋ほどP君に付いて仕事をした。P君は先週の土日に2日働いて、今日で3日目なのに普通に仕事が出来ていて(Cさん以上)ビックリした。若いって素晴らしい!の一言だよ。3部屋目からP君を1人前扱いして3人ローテーションにした。

みんなに「だらしない」と言われていた辞めたIさんと違って、P君はホントに「キッチリ」と仕事をしていた。何気に「P君て几帳面だねぇ。O型と思えないよ(O型の皆さんゴメンナサイ)」と言ったら、P君は「よく言われます」と言ってニッコリ。この笑顔も、若いって素晴らしい!の一言さ。

こんな若い子が職場に居たら、私のオヤジ化が進むわ。なんかもうすっかり”オヤジ目線”なんだよね、自分が。や、前から自覚症状は有った。

三人勤務の場合は、部屋係→風呂係→洗面&トイレ係とローテーションするんだけど、Cさんが「あれ?わち次なんだっけ?」と度々錯乱する。同じ階を回っている時でもそうだから、階を移動した時なんかかなりの勢いで錯乱する。

Cさん「わち、さっき風呂やったから次は洗面だもね。わち洗面だわ」

みかやん「いやいやさっき部屋やってたべさ。だから次は風呂だよ」

Cさん「わち風呂二回もやるってかい?わち今風呂やってたべさ」

みかやん「あのね、さっき風呂やってたのわち。母さんは部屋だったっしょ?」

一日じゅうこんなやり取りで、遂にP君が吹き出した。Cさんは照れ笑いをしながら「やんやゴメンね。我々年寄りはいっつもこんな感じさ」って言ったけど、アンタそりゃないでしょう。”我々”って私まで年寄り扱いかい?しかも錯乱してるのCさんだけじゃん!全くもう!

つられて錯乱したのかP君が「この部屋、何号室でしたか?ナナマルヒトでしたか?」と聞いてきた。

みかやん「は?ナナマル…?」

P君「あ、701号室でしたか?自衛隊で1は”ひと”Oは”まる”だったんで」

みかやん「TVでそう言ってんの聞いた事あるよ。じゃ1001号室は?」

P君「ひとまるまるひと号室です」

Cさん「いゃ〜ひゃひゃ!それだらまるで忍者だもね」

忍者って(笑)。

4P部屋でP君と2つのベッドを組む事になって「ココね、4P部屋なんだよ」から始まって何となくエロ話になった。「フロントH君ね、バイなんだ。狙われるかも知れないから気をつけてね(笑)。アイツ、オッサンと…」って話をしたら、P君も話をしてくれた。

「自分が自衛隊の時の同僚は”女になりたい”と言って、去勢してオカマバーで働くと言ってました!」

「自分が高校生の時、見知らぬオッサンに”千円あげるからアレを見せて”と言われた事があります!」

とキビキビとニコニコと語ってくれたんだけどさ、なんて爽やかなエロ話なんだろって変な所に感動する私だった。何か話す時、まずニッコリ笑ってから「自分…」って言うのが妙に可愛くて、これも若いって素晴らしいの一言。

Kさんみたいなイヤラシい意味じゃなくて、素直に若いっていいなぁって思う。トシとったなぁ私。本気で20歳ぐらいに戻りたい!と思ってきた。

昼休み、Dさんが「さっき、Kさんに会ったらさ、もう凄い勢いで”P君は?P君はDさんと組んでるの?P君、誰と組んでるの?P君は?P君は?”って大騒ぎだったよ」と、教えてくれた。P君はフロントH君にも、チビウザKにも気をつけなきゃならなくて大変だよ。

せっかく、キビキビと几帳面に働いてくれる新人が入ってくれたんだから、P君を魔の手から守らなければ!
11:30-18:00 クイックメイク27部屋

今日はBさん(60代前半・元スナックのママ)とCさん(60代前半・元看護師)と私の三人勤務。最高齢の同い年ペアは或る意味、最強だ。また想像を絶するリピート攻撃(同じ事を何度も言う&同じ事を何度も聞く)を受けるかも知れない。それでも萎え萎えにならずに頑張らなければ。

最近、Bさんとは随分と疎遠になっていた。ま、Bさんは気に入らない相手を次々と無視してきた人だから、回り回って遂に私の番になったんだろう。こっちが相手にしないでいたら、次の人の番になるんだろう。その程度に思ってBさんには普通に接していた。

ところがBさんの話によると、Kさん(チビウザ)が「みかやんが、Bさんの仕事が遅くて疲れるとか仕事がやりにくいとぼやいている」とBさんに言ったそうで、それでBさんはスネていたようだ。

はあぁ。思ってはいても口には出せない事ってあるよね?つーか、そんな事は口が裂けても言えないって。しかもね、そんな事をKなんかに言ったら、こうなるのが目に見えてんじゃん。あたしゃそこまで馬鹿じゃないわよ。

Bさんは「Kさんはどーして、この中を掻き回すような事を言って歩くんだろうね〜。でも、耳に入ってしまったら私だって気分悪いもんね〜」と言った。

Kなんかの言い分を信じて、遠回しに私に対して気分を害したと訴えられてもね。謝ったら”Bさんの悪口を言いました”って認めた事になるし、言ってないし。結局、私は謝らずノーコメントでやり過ごした。

いいトシして、言った言わないでモメるなんて最低だよね。それは避けたいっしょ。子供の喧嘩じゃないんだからさ。本当の事はKさんが一番よく解ってるだろうし。

ったく。51歳の人が仕掛けた罠にしちゃあまりにもお粗末だってのに、62歳の人がまんまと引っ掛かって踊らされててどーすんのさ。しかもBさんは私を信用してないって事でしょ。もう勝手にして!って感じ。

チビウザKの目的もよくは解らないけど「出し抜いて立ち回って手に入れたものは、みんなすぐに消えた」ってELLEGARDENも歌ってるし・・・。放っとこう。面倒臭いったらありゃしない。

Bさんに先週の土曜日のチビウザKの様子を聞かれたので「すかさずP君にささってて、かくかくしかじか」と答えたら、BさんとCさん同い年ペアのKさんバッシングが止まらなくなった。

「とんだ色ボケババアだ」とか「エロボケでしょ」とか「51歳にもなってハタチの男の子を男として見てるなんて気持ち悪いババアも居たもんだわ」とか「イロキチ○イの変態ババア」とか、もう散々。ババアババア言ってますけど、Kさんてあなた達より年下じゃないすか?

同い年ペアは、お互いを庇い合いながら、「トシだ」「ババアだ」「どっちが!」と罵り合いながらも仲良くやっていたので何よりだった。それに、二人が繰り広げる微妙に噛み合ない会話も、いつもは笑えないのに今日は少し笑えた。

あぁしかし。意地悪な人間て加齢と共に意地悪に磨きがかかって、より陰湿に陰険になるようだ。ココの年寄り(50歳以上の人達)のグダグダに巻き込まれたくない!と思って関わらずにいても、気がついたら巻き込まれてる。

Kさんにしたら、私なんかがBさんに可愛がられてたのが妬ましかったのかな?それで私とBさんを引き裂くように画策したんだろうけど、子供じみてやしないかい?Kさんも「自分が一番」と思ってるらしいけど、誰が一番かは周りの人間が決める事だと思うんだけどね。

たった6時間のパートなんだから、みんな仲良くすればいいのに、誰と誰が仲良しだからってヤキモチを妬くような心理は私には分からない。しかも女同士なのにさ、ホント有り得ない。
11:30-18:00 本メイク5部屋+クイック17部屋

今日はEさん(50代後半・高見沢俊彦似)とCさん(60代前半・元看護師)と私の三人勤務。本当ならNさんが居て2人ずつ2隊になるのに、Nさんは4歳の息子さんが風疹だかおたふく風邪だか麻疹だかで、先週の土曜から休んでいる。

Cさんが「Nさん、休んでから10日以上だよ。辞めたんでないの?わちは、このまま辞めるような気がするよ」と言ってたけど、私もそんな気がしている。この半年で7人辞めてて、どの人も”ある日突然”的な辞め方なので、もはや驚きもしなくなった。でも、Nさんには出来ればまた元気に出勤してきて欲しいと思う。

んなわけで3人勤務で私は部屋係スタートになった。ベッドを組み終えて、何気に枕元のティシュペーパーの補充をして、ティッシュケースを拭こうとしたら、ティッシュケースの裏側の部分が血だらけだった。

こんな時にNさんが居たら「これこれ、こんな所にこんなふうに血だよ〜」とも言えるけど、なんたって”生理あがっちゃった人は血が怖い”って話だから、今日の先輩2人には言えなかった。

気を取り直して、2部屋目の風呂掃除を始めたら、排水溝にレバーのような血の塊がコロンと乗っかっいたので、泣く泣く拾って血の塊が有った付近に意味なくカビキラーをかけてから掃除した。

3部屋目は洗面所&トイレ係。イヤ〜ンな予感はしていたけど、便器の蓋を開けたら便座が血だらけで、汚物入れには使用済みのナプキンが入ったままだった。汚物入れの汚物はフロント補助係の人が回収していく事になってるのに。フロントHくんめ!

おまけに、ポットにお湯が入ったままで、使った食器が食器棚に入ったままだった。ポットのお湯捨ても食器下げもフロント補助係の仕事じゃないのかい?>Hくん。

あ〜んの野郎!は、フロント補助の仕事を何にもしやがらないで部屋から出て行きやがって!放置ナプキンには、その激臭に何度も鼻の曲がる思いをしているので、息を止めてナプキン入りのビニール袋の口を縛った。

昼休み、私達より先に休憩室にフロントHくんがいた。

みかやん「Hく〜ん♪今日は何のお仕事をしてたのかなぁ?」

Hくん「今日は部屋を回って電球の交換をしてました♪」

みかやん「あら、そーなの♪じゃお部屋のセットはしてないのね?」

Hくん「うーん…1部屋!1部屋だけセットしました」

みかやん「じゃあたしらはその1部屋に当たったんだ。酷い目に遭ったよ」

Eさん「そうそう!コーヒーのゴミ放置に食器放置にポット放置だもんね」

Hくん「あはは!俺?俺じゃないよ。きっと」

みかやん「自信有る?」

Hくん「いや・・・すみません」

Eさん&みかやん「全くもう!」

みかやん「それってさ、キャビネットのドアもトイレのドアも全く開けてないって事でしょ?いくら何でもその仕事ぶりは酷・・・」

Eさん「え?トイレ?トイレも何かあったの?」

みかやん「いえ。いえいえいえいえ。いえいえいえ(休憩室には生理あがった人二人と若僧だし、なんたって食事中なので血なまぐさい話など出来るワケがない)」

Cさん「Hくん、今日あんまり会わなかったね。何してたのさ?」

Hくん「ざ、雑用を・・・」

Cさん「今日はセットしてないのかい?」

Hくん「は、はぁ、まぁ」

Cさんたらいつもこうだ。同じ空間に居て同じ話題に耳を傾けていたハズなのに、あっさりと話を振り出しに戻してくれる。Cさんの、頭の中でシナプスがどうにかなってるとしか思えない言動に、いちいち驚いていたらキリが無いので、軽くスルーしつつ話は進んでいく。

やがて、先に休憩に入っていたHくんの休憩時間が終わって席を立つと、そのHくんにCさんが声をかけた。

「Hくん、今日、会わなかったけど何してたの?」

さすがに座っていても倒れそうだったけど「だから〜!電球の交換とか雑用を!」などと血も涙も無いような台詞は誰も吐かない。Eさんは大人だし、Hくんも優しい子だ。それに生理あがった人に血も涙もだなんて「血」は厳禁だ(ちょっと違う?)。

辞めたIさんが「女の年寄り、面倒臭い!」と言ったのは、こーゆー意味も含まれていたのだろうか?私も面倒な年寄りにならないよう、今のうちに脳を鍛えるトレーニングでもしておこう。
11:30-18:00 本メイク5部屋+クイック13部屋

今日は、Eさん(50代後半・高見沢俊彦似)とKさん(50代前半・チビウザ)と私の三人勤務。Kさんは居るけど、P君が居るわけじゃないし、KさんはEさんの前じゃ猫かぶってるから、まいっかみたいな三人勤務だ。

本メイクの時は、時間いっぱい自分の仕事をしていないとEさんに叱られるので、私はギリギリまでねばってたけど、Kさんはとっとと自分の仕事を済ませてEさんの仕事を手伝い始めたとたん、Eさんに「早い!最近、本メイクが早いって注意されてるの!」と叱られて若干しおれていた。

おまけに、Eさんが「次、7○○号室ね」と次の掃除部屋の番号を私にしか言わないのが、Kさんは面白くないらしく憮然としていたけど、いい加減、女の職場がどんなもんか分かって欲しいものだわ。あくまでも年功序列なのよね。上下を無視しちゃダメなのよ。

昼休みは恒例のHくんいぢり。

みかやん「P君に”友達はP君を何て呼ぶの?”って聞いたら、”はっ!自分、名前がた○○なので、たー君と呼ばれています”だってさ。言い方が自衛隊風だよね。んで、Hくんを苗字呼び捨てで可哀想だから、Hくんの事も”まー君”て呼んであげようか?って言ってたんだけど、どーお?」

Hくん「まー君?は、恥ずかしいですね」

Eさん「じゃあ”まこちゃん”は?」

みかやん「あはは!まこちゃんだって〜。決定!まこちゃんて呼んであげる」

Hくん「ふははは!」

すると、すっかりしおれていたKさんが息を吹き返したように「P君て、たー君て言うんだぁ」と言って目を輝かせた。しまった!しおれてて、うちらの話なんか聞いちゃいないと思ってたのに「P君」て言葉に反応したようだ。

ヤバい。週末にP君が来たら、ずっと「たー君」「たー君」言ってデレデレかも。うわ〜。想像しただけでウザそう。

午後、何気にKさん、Eさん、私と順に部屋へ入ろうとした。最初に部屋に入ったKさんが血相を変えてドアまで戻って来て「だ、誰か、◎▲※□%@!(←何て言ったか聞こえず)」と叫んだので、何だか知らないけど「大変だ!」と思って、Eさんと私は無言で鬼ダッシュした。

間違ってお客さんが居る部屋へ入ったとか?…いや、そんなハズはない!と、私は随分逃げてから立ち止まった。Eさんも部屋から少し離れた所で立ち止まって、逃げ遅れたKさんの様子を固唾をのんで見守っていた。

Kさんはドアから顔を出して「ごめん。フロントイケメン君が風呂掃除してたの」と言って、私達を部屋へ戻るよう手をこまねいた。私は何が何だか分からない。

Eさん「何さ!”誰か変な人いる!”って言うんだもん。変な人が勝手に部屋に入ってたのかと思ってビックリしたよ!」

Kさん「だって、風呂の曇りガラスの向こうにイケメン君が白いシャツで立ってたのが、裸の男性が入浴中に見えたんだもん」

Eさん「そんなわけないっしょ!私なんかスリッパもはかないで裸足で逃げたよ」

みかやん「あたしゃ最悪、死体か霊だと思って死ぬ気で逃げたわ」

Eさん「私なんか動転して走れないのに、みかやんたら物凄い早さで遠くまで走って行って・・あはは!逃げ足が早くて・・・あははは!」

みかやん「だって、Kさんが何て言ったか聞こえなかったし、KさんもEさんも顔色が変わってたから、本気で驚いたじゃないですかっ!前のラブホでも震度4の地震の時に驚いて逃げたら”逃げ足の早さが可笑しい”って死ぬほど笑われました」

Eさん「だってね。驚きの早さだったんだよ!あっという間に遠くに逃げてて…あはは!フロントの人さ、今の様子をモニターで見てたら何と思っただろうね。部屋から飛び出てるんだよ。絶対可笑しいって」

Kさん「Eさんだって、今ここに居たと思ったら次の瞬間にはEさんのスリッパだけになってるんだもの。スリッパもはかないで逃げて…あははは!」

Eさん「Kさんが悪いんでしょ!」

Kさん「すみません」

みかやん「もうねぇ、ビックリさせないでよ〜(笑)」

Eさん「ホント、心臓に悪いわぁ(笑)」

三人「あははは!」

お陰で帰りまでこのテンションで働けたので、あっという間だった。

けど、よく見たら玄関にイケメン君のスリッパが有って、風呂の入口には靴下が脱ぎ捨てられていたんだよね。イケメン君が勤務中に入浴するわけないし、入浴するのに靴下しか脱がない人っていないよね。

ったく。Kさんたら、あわてんぼうさんね。

報告会

2006年1月22日 らぶほ2
帰りにDさんと私が会えなかった間の報告をしあった。

Dさんの報告・その1

DさんとBさんが遅番だった日の帰り「くるくる寿司に行こう!おごるから」と誘われたが、Dさんは断わった。すると今度は「じゃ、ラーメン屋へ行こう」と誘われてラーメン屋に入った。おごられるつもりは無かったが、ラーメンとジュースをおごられた。

Dさん「気持ち悪いってか、怖いよね」

みかやん「その翌日はすこぶるゴキゲンで、どうしたのかと思ったら”昨日、ラーメン屋さんへ行ったのぉ。Dさんと♪”と言ってたもの」

Dさん「絶対、ウラが有るよね。何だと思う?」

みかやん「B派へ勧誘しようと思ったら、DさんはE派じゃなくてB派だったわ!みたいに思ってゴキゲンだったんじゃないの…って、みんな言ってた」

Dさん「絶対、勧誘だよね。そーだと思った」

私の報告・その1

Iさんが最後の出番の日、突然「女の年寄り面倒臭い!Bさん、Cさん、最低!」と叫び、「Cさんの仕事ぶり最低、髪の毛いっぱい、食器拭かない、掃除粗末、なのに私に注意する。Cさんに注意される筋合い無い!」と、Cさんバッシングをした。

次に「みんな順番にBさんにいじめられてる。辞めた人はみんな”Bさんにいじめられた”ってハッキリとフロントに言って辞めてるのに、Bさんがクビにならないのおかしい!中国ではクビになる」と、Bさんバッシングをした。

みかやん「”性格が悪いってだけではクビに出来ないんだよ”って言ったら、Iさんは”みんな辞める時、ヒステリックに言うからフロントが信用しない。私がココを辞める時は、冷静に話して辞める”って言ってたの」

Dさん「Iさんが辞めたってフロント二宮和也似君から聞いたの、BさんとEさんなんだけど、Iさんがクビになったような事を言いかけて、Bさんが何かを隠してる言い方なんだ。何だろね?」

みかやん「Iさんんが何で辞めたか知らないけど、Lさんが辞めた日にBさんがフロントに呼ばれたみたいに、またBさんがフロントに呼ばれたのかって、みんな思ってる」

Dさん「BさんもEさんも何か隠してると思うけど、都合が悪くて言えないんだね」

Dさんの報告・その2

Bさんが何度も同じ話を今初めてするように話す。一日に何度も同じ話をされる。仕方ないのでDさんも初めて聞くフリをするが疲れる。良くない事(他人の足を引っ張る為に架空の話をでっち上げる)を考えてばかりいてボケてきたんじゃないかと心配だ。

みかやん「Cさんもだよね。ご高齢だし忘れてるんじゃないのかなぁ。あ、でもそれがボケなのかも。うわ〜」

Dさん「BさんとCさん、同い年だもんね。でもCさんより、Bさんの方が重症な感じだよ。最近は怖くなってきたもの」

みかやん「最近、Bさんと話してないから分かんない」

Dさん「そーいや、Bさんとみかやん、話ししてないよね」

みかやん「DさんがB派なら、もうみかやんに用は無いわってノリじゃないの?Iさんが言ってたとおり、Bさんが順番に誰かをいじめてるなら、今は私の番かな?」

Dさん「気にしないで普通にしてるのが一番だよ」

みかやん「うん。全然気にしてない。私の事はどうとでも言ってくれ!って思ってるし、普通にしてるもの」

私の報告・その2

またKさんが出しゃばり攻撃を始めた。P君を指導中のEさんの隙を狙っていて、一瞬の隙に勝手にP君の指導を始めた。その日のうちに慎むように意見したが、Kさんは新人にウザいのはBさんで、Bさんの指導は間違っているとBさんバッシングを始めた。

Dさん「その時一緒に居る先輩に失礼だよ。なんで先輩達を押しのけて”自分が!”と思うのか分かんないよね」

みかやん「その事でBさんに”謙虚さが足りない”とか”出しゃばらなくていい”って怒られたハズなのに、また同じ事をしてるのが信じられないよ」

Dさん「そのうちまたBさんの雷が落ちるよね。大きな問題に発展しなきゃいいけどヤバいよね」

みかやん「Kさんは”この人達より私が優れてるから私が教えるのよ”って思ってるんだもん。トシとってるってだけで、自分が一番って思ってる人が多くて疲れるよね」

Dさん「ホントだね。Kさんはそのうち絶対何かしでかして大問題になると思うよ」

みかやん「どーでもいいんだけどさ、ホント、女の年寄りは面倒くさいわ」

Dさん「女ノ、トシヨリ、メンドークサイ!(Iさん風)」

やっぱり、若い人は話がすぐ通じて、サッパリしてていい。
11:00-18:00 クイック20部屋+ベッドのみ1

今日は、Dさん(20代前半・金髪&ピアス)とP君(20代前半・元自衛官)、Bさん(60代前半・元スナックのママ)とEさん(50代後半・高見沢俊彦似)、Cさん(60代前半・元看護師)と私の勤務。

出動前にみんなが辞めたIさんの話をしていたので、キョトンとしていたP君に「P君の前に居たのが中国の子で…」と説明したら、P君は「自分の友達にも中国から来たのが居て、中国の人って、ああでこうですよね!それにああで、こうで…」と、急にイキイキと語り出した。

しかもP君、笑顔さ。昨日は何も思わなかったけど、急に「かっ、可愛い♪」と思った。相変わらず私は若者の笑顔に弱い。P君の笑顔にCさんもやられたようで「P君て、フロント二宮和也似君に似てるよね〜。ひゃひゃひゃ」と言ってた。

Dさんが私に「今日、白石方面に用事が有るんだ」と言った。この場合は「話が有る」という意味だ。私もDさんに話したい事が山ほど有る…と言う意味で「じゃ一緒に帰りましょう」と答えた。

出動してCさんと二人になってから、昨日のKさんの話をすると、Cさんは「あの女、また始まったのかい!懲りない女だね。そのうちまたBさんにヤキ入れられるわ」と、猛然と怒り出した。こうなるとCさんも止まらない人だ。

Cさん「Kだら、Iさんの事を”あんなのでも一応先輩だから〜。でも私から見たら子供だもの”って言ったんだよ。わちカチンときて”年下でも年上でも先輩は先輩だわ”って言ったのさ。Kだら、Iさんより自分の方が大人で、いろんな面で優ってるって言いたいのさ。またKとケンカになるとこだったよ」

みかやん「そん時、あたしも居たよ(忘れられてる)。また観楓会の時みたいな戦いになるんじゃないかと思ってヒヤヒヤしたって」

Cさん「しかしまぁ50過ぎてても世間知らずっていうか非常識って言うか、平気でみんなの輪を乱す事をするから、ヤキ入るのさ。Kは集団に向く人間でないわ」

みかやん「Kさんより、Iさんの方がみんなの顔色見て行動してた所が有ったよ。Iさんは頭のいい子だったもの」

Cさん「Kの方がIさんより大人な分、タチ悪いべさね。Kが辞めた方が良かったわ」

みかやん「や、そこまでは言えないけど」

Cさん「P君もめんこいけど、辞めたM君はもっとめんこかったよ。P君もKにつきまとわれて辞めなきゃいいけどね。昨日はわち休みだったけど、KがP君にどうしてたか見なくても分かるわ」

掃除部屋が無くなったので、作業室で作業を始めたら、CさんがDさんにKさんの話をした。

Dさん「ヤバいねぇ。そのうち”Pくぅん、食べてぇ”って、お弁当作ってくるかも」

P君「???」

Cさん「普通にみんな仲良くすればいいのに、特別仲良くなりたいんだべさ」

P君「???」

みかやん「昨日の小さいオバサンがP君を狙ってるから、気をつけて」

P君「は、は、はは、は(笑えない)」

午後からは満室状態で、売り部屋が無いので、大急ぎで掃除をしていてCさんがキレた。

「みかやんは風呂ラッキーばっかりだからいいけど、わちなんか当たり悪くてべちゃべちゃの風呂やら垢だらけの風呂ばっかりだもの!時間かかるわ!それにわち、みかやんみたいにスーパーマンでないもの!」

確かにCさんは真っ黒い垢の輪がついた風呂や、鍾乳洞と化した風呂に当たってた。だから私も懸命に手伝ったさ。

私がずっとCさんのトイレ掃除を手伝っていた事に胸を痛めていたらしいけど、別にキレなくたっていいじゃん。Cさんのプライドを傷つけないように「風呂ベチャの時はお互い様だよ〜」と言ってかわした。

労力を惜しまないというか、苦にならないのが私の唯一の取り柄だと思っていたんだけどね。身体を動かすのが好きだから、この仕事が好きなんだけどね。面倒臭い素振りとか嫌々手伝ってる素振りを見せた覚えは無いんだけどね。それにさ、スーパーマンて…。

Cさんたら、さっきまで一人でヘラヘラ笑ってたのに、急に怒り出すんだもの、ビックリするって。最近つくづくお年寄りの扱いって面倒だと思う。「女の年寄り、面倒くさい!」と言ってたIさんの気持ちが分かる今日この頃だ。
11:00-18:00 クイック19+ベッドのみ2

今日はDさん(20代前半・金髪&ピアス)とBさん(60代前半・元スナックのママ)、Eさん(50代後半・高見沢俊彦似)と新人P君(20代前半・元自衛官)、Kさん(50代前半・元チビウザ子)と私の勤務。

辞めたIさんの後がまで土日勤務の人が今日から来た。新人P君という若い男の子で、元自衛官だけあってキッチリしてる感じ。初日で緊張しているのかも知れないけど、かなりおとなしい子だ。

けど「なんか緊張しますね」と言ったのはフロントH君で、お前が緊張してどーする!って感じ。P君と比べたら、ますますHくんがお馬鹿に見えるんだもの(笑)。

で、EさんがP君に出動の準備を教えながら、Eさんも出動の準備をしていた。するとKさんが「P君!コレはこーやってあーやって…」って久々のチビウザ攻撃を始めた。あーあー。前のM君の時みたいに3日で逃げられるなんて事にならなきゃいいけど。

昼休みは、Eさんの「P君、お弁当持ってきたの?」という問いに、P君は「パン持ってきました」と答えた。その直後にKさんが「P君、お弁当持ってきたの?」と尋ねた。数秒前のEさんと全く同じ問いに、P君も「パン持ってきました」と同じ答え。

Kさんてば”何とかP君とお近づきになりたい”一心で、ヒトの話なんか聞いちゃいないようだ。つーか、若者依存ってのか、子離れしてない親ってのか、昼休み中「P君P君」言ってて、聞いてるこっちがウザかった。

これじゃM君も逃げるよね。M君が辞めた時、みんなKさんに遠回しに「アンタがウザかった」って言ったのに、Kさん本人はまるで自覚も罪の意識も無かった。みんなが「イケメン」だと絶賛していたM君に一度も会えなかったのを私は密かにネに持ってるんだからね(笑)。

ココに若者が入る度にKさんに刈り取られるのも困るので、昼休み明けに2人になってから話をした。

みかやん「新人に仕事を教えるのは先輩に任せた方がいいし、若い子を相手にあんまりウザくしない方がいいよ。若い子は特にウザいのをイヤがるから」

Kさん「そーだよね。ここだけの話、Bさんはホントにウザいと思うの」

みかやん「・・・(はーーーーっ?他の誰でもなくお前が一番ウザいって)」

Kさん「BさんとM君と私が組んだ時も、Bさんが変な教え方しててさ、他の人がこだわらないようなどーでもいい事にこだわってて、本人独自のやり方を押し付けるの」

みかやん「それをウザいとは言わなくない?(Bさんにちくったろか!・笑)」

Kさん「・・・」

ったく。疲れる。人の話、聞いてるんだか。聞いてないから応えてないんだよ。前にBさんにガッチリと叱られたハズなのに、それでもP君に出動準備を教えたりしてEさんもタジタジだったなんて、有り得ないから。

P君の登場で、Kさんのチビウザ病再発かい。お願いだから波風立てないでくれよ。チビウザ病には本気でウンザリだ。

夕方、ベッドを組み終えて風呂へ行こうとしたら、Kさんが「うわーっ!血ーっ!どーしよー!踏んじゃったーっ!」って大声を出したから見てみたら、テーブルの下に直径2センチぐらいの血が2滴したたっていて乾いていた。

踏んだか何だか知らないけど、血は乾いてるし。それでもギャーギャー騒ぎながら洗剤とダスターを持ってきて、なんと!私につきつけた。

P君相手には大先輩ヅラして仕事を教えてるのに、汚い仕事は私にやれって?このババアはどこまでナメくさった真似をしやがるんだか…と思いながらもロスタイムが発生するのはイヤだから、私が血に洗剤をかけて拭いたさ。

生理あがっちゃった人達は血が怖いらしいからね。フン!だ。

風呂係の私に部屋の血の始末をさせておいて「ありがとう」も「すみません」の一言も無い事には”ったく非常識なババアだよ”と諦めて、風呂掃除を始めた。すると、このババアは「P君、大丈夫かなぁ?こんな目に遭ってなきゃいいけど」と、呟いた。

私に始末させておいて、お前が言うなよ!と、遂にブチギレそうになった。それでも今日は帰りにEさんと近所のラーメン屋さんへ行く事になっていたので、その時にEさんに今日のこのババアの話を聞いて貰おうと思って堪えた。

なのに・・・ラーメン屋さんに、このババアがついてきたので、Eさんには何も話せずストレスを抱えて帰宅した。

あのババアは近いうちに絶対、大問題を起こすと思う。
今日はIさん(20代前半・中国育ちの韓国人)と私が遅番だったので、いつも遅刻ギリギリもしくは遅刻のIさんを待ちながら、作業室で出動の身支度を整えていた。

フロント二宮和也似君に「今日、遅番は誰ですか?」と尋ねられた私は「○さん(Iさんの本名)です」と答えた。

フロント二宮和也似君は、私が言ったとおり「○さん(Iさんの本名)ですね」と復唱すべきところを何故か「”Iさん”ですね」と言って、いつもどおりの笑顔。

え?

あれ?あだし、いづものクセでIさんって言ったべが?いんや、ちゃんと○さんって言ったべさ。Iさんって聞こえだの聞ぎちがいでないの?んだんだ聞ぎちがいだ、気のせいだ〜…って、動揺のあまり頭の中が函館弁でグチャグチャになった。

取り敢えず、すっとぼけてみよう。

みかやん「え、ええっ?」

二宮君「分からないならいいんですよ。今日の出勤は〜、BさんとCさんとKさんとNさんで〜(笑)」

みかやん「わ〜〜〜〜!」

そんなぁ。二宮和也似君の場合は「今日の出勤は〜、○木さんと○谷さんと○山さんと○下さん」って言わなきゃなんないとこなのに、暗記してんじゃん。

観念した。

フロント二宮和也似君は「バレないようにね」と言ったけど、バレないように微妙にアレンジしてるのにバレバレだって事だよね。うわ〜。

おまけにフロント二宮和也似君は「あーゆーの見ても僕は気にしないんで〜」と言って微笑んで…。

んあっ?あだし、二宮和也似君の事ば悪ぐ書いだべが?と、また動揺して函館弁で考えてみたけど、悪く思ってない人の事を悪く書くワケが無い!と思い直した。

でもでもでもでも、こっぱずがしいつーかなんつーか、もう居たたまれない状態になって一人、休憩室の中で「あぁ〜」とか「キャーッ!」とか言いながらのたうち回った。

そーいや私、書いてない日記を更新する時に「前のラブホの腐れフロントと違って、ココのフロントの人がいかに立派で真面目で親切で…」と書こうと思っていたのにさ、フロント二宮和也似君にバレた後で書いたら、なんかわざとらしいものになりゃしないかい?

だって本当なんだもの。前のラブホに居た役に立たないどころかヒトの足を引っ張るようなイカレフロントと違って、ココのフロントの人達は実に立派でって本気で思ってるもの。

ホントにホントだから、ホントなんだから〜(泣)。
気を取り直して。

11:30-18;00 本メイク6部屋+クイックメイク16部屋

今日は、Dさん(20代前半・金髪&ピアス)とEさん(50代後半・高見沢俊彦似)との3人勤務。元々は2人ずつ2隊になるハズだったのに、変な奴が変な辞め方をしたから仕方ない。だけど皆が皆、3人勤務は嫌い。

午前中はゆっくりと本メイクが出来るけど、午後からは怒濤のクイックメイクになる。しっかりとお弁当を食べて午後に備えなければ!

昼休みは14時からの連続ドラマ「ミセスシンデレラ」の最終回を我々3人とフロントHくんと4人で必死で見た。このドラマはリアルタイムで見てたら物凄くやきもきイライラしたと思う。再放送なので毎日見られて助かった。話は二転三転するし、ヒロインがグダグダで、じれったいったらないの!

ともあれいよいよ最終回。杉本哲太さんの泣きの演技を見てたら、思わず「ああっ!もうダメ!」と感涙して涙をティッシュで拭ったら・・・。

Dさん「ええーっ!マジで?泣いてんの?」

Dさん、Eさん、Hくん「あはははは!」

笑われてしまった。なんで?あの杉本哲太の名演技は涙なしには見られないって。

で、休憩明けは怒濤のクイックメイク。

でも、風呂ラッキーの女王である私あたりは幸先良く風呂ラッキーを引き当て、シャワーのみ使用や、壁や窓がカラカラに乾いていて掃除がラクな風呂にばかり当たり、6分〜8分で風呂掃除が出来た。

部屋係になれば狭い部屋に当たったし、洗面&トイレ係になれば洗い物はないしトイレは奇麗だし、3人のクイックメイクは10分を目安に作業しなければならないけど、楽勝よ!と思っていた。

Eさんも「ちょっと!娘達!お母さんもうついてけないから、ゆっくりやってよ〜」なんて言うぐらい、サクサク進んだ。

今日最後の部屋で私は風呂係だった。「またラッキーかしら?それともシャワーのみ?顔洗った程度だったりして。うふ♪」なんて思いながら、風呂へ行ってみたら…。

浴室のど真ん中にべったりと血の固まり(生理特有の)が落ちていて乾きかけていた。「うわっ!」と叫ぶと、DさんとEさんは遠巻きに見て「わ〜〜」とか「げーっ!」と言いながら、ベッドを組みに行ってしまった。

こんな浴室に裸足で踏み込むのはイヤなので、手を伸ばして風呂用椅子を取り、椅子の上にタオルを敷いてから乗って、また手を伸ばしてシャワーを手に取り、温度を低くして…ってやってるうちに脇の下の筋つったから(痛)。

恐ろしい事に排水溝の蓋の上にも血の固まりが有って、床のよりも乾いている状態で、手強そうだ。案の定、シャワーの水をかけただけでは流れ去ってはくれず。こんな時に限ってゴム手袋をロッカーに置いてきたし、身近にあるのは椅子と足の下に敷いたタオルとシャワーのみ。

また風呂の外へ戻ろうとも考えたけど、それじゃ今度は股の筋がつりそう。仕方なく水を流しながらシャワーヘッドでガリガリと擦った。

萎え萎えの私にEさんは「大丈夫だった〜?固まりが出るぐらい多い日なら、こんな所に来ないばいいべさね。あんまり多いから風呂でやったんでないの?私はウン○より血の方がイヤ!だって他人のこんな所から出た血でしょ?気持ち悪いよね〜」と言いながら、股間をグルグルと指差してた。

あたしゃ血よりウン○の方が全然イヤだもの。確かにレバー状の固まりを含んだ血はキモいよ。でも、ウン○だって他人のあんな所から出たモノだと思うんだけどね。

終わり良ければ全て良しって話・・・とは違うか。
11:00-18:30(30分残業)クイックメイク27部屋

今日はEさん(50代後半・高見沢俊彦似)とIさん(20代前半・中国育ちの韓国人)、Bさん(60代前半・元スナックのママ)とKさん(50代前半・チビウザ子)と私の、2人と3人の部隊に別れた。ったく、馬鹿な女が馬鹿な辞め方をしたから3人の組になっちまったよ(毒)。

私は恐かったKさんと普通に話せるようになったけど、Bさんは今もわだかまっている。Bさんが気に入らないのは多分、EさんがKさんにベッタリで、KさんもEさんにベッタリだからなんだろう。

BさんとEさんは同期。私は両巨頭として二人とも敬っているけど、当の二人はB派E派の構成員を獲得しようとしのぎを削っているようにも見える。こんな所で、たった8人しかいない班で派閥みたいなのを作っても、どーしよーもないと思うんだけどね。女ばかりの職場、特にとうがたった女が多い職場は何かと面倒だ。

私は先輩を崇め奉るのは苦手だし、私自身が後輩に崇め奉られるのはもっとイヤ。だけど両巨頭は、さり気に崇め奉られたいという気持ちが強いみたいだ。私あたりは我が道を行くタイプだから、関係ないっちゃあ関係ないけど、知らぬ間に巻き込まれていたりするから油断ならない。

最近うちのラブホで料金の値下げをしたらしく、土日が妙に忙しくなった。先週の土曜日も残業になったそうだ。ま、10月後半の暇さ加減をみたら、値下げってのが一番手っ取り早い。

で、16時半頃から恐ろしく忙しくなって、17時半にフロントから「30分残業して貰えないか?」と電話がきた。私の組は3人とも残業を引き受けたが、Eさんの組ではIさんが残業を断った為、私の組から一人がEさんの組へ行く事になった。

ベッドを組みながらKさんが「私、行きますよ!行っていいですか?私、行きます!ココ終わったら行きます!」って、大好きなEさんの元へ行けると思って必死だ。力なく「お願いします」と答えた。この時、Bさんは風呂係、Kさんは部屋係。

時間的にはKさんが部屋係を終えてから行っても余裕で間に合ったのに、Kさんはベッドだけ組んで「じゃ、行きます!」と、とっとと行ってしまった。

あーあー、ヤバいよ。ちゃんとBさんを崇め奉らなきゃ!と思ったら、Bさんが風呂から出てきた。

Bさん「Kさんは?」

みかやん「Eさんの所へ行きました」

Bさん「私、聞いてないよ!」

みかやん「(キターッ!)部屋やってから行くんだと思ってたら、ベッド組んだだけで行ってしまいました。すみません」

Bさん「みかやんが謝る事じゃないよ!ちゃんと先輩に断わってから行くのが筋でしょ!一刻も早く大好きなEさんの元へ駆けつけたい!ってのが見え見えだもの。だからって何の断りも無く行く人なんか、初めて見たわ!」

あーあー。やっぱりBさん、ゴキゲンナナメ。この手の配慮が足りないと命取りになるんだよね。

今日、最後の部屋へ行ったら、フロントの人がセットをしていた。部屋にフロントの人が居る時は、ドアベルを鳴らしてから入室する事になってる。フロントHくんがセットをしている時は、いつもわざと執拗にドアベルを鳴らし倒してから入室していた。

Bさんは腹立ち紛れに、いつにも増して凄い勢いでドアベルを鳴らしてから入室したら、部屋に居たのはC班の若くてイケテるフロント君だった。

Bさん「ああっ!残業してるの忘れてたーっ!ごめんなさーい!」

C班フロント「・・・い、いえ」

みかやん「えーっ!人違いですか?きゃーはっはっは!」

Bさん「どーしよー!ごめんなさーい!あっはっはー!」

Bさん&みかやん「あはははは!」

って最後は大笑いしながらベッドメイクして、Bさんの機嫌が治って良かった。
11:00-18;00 クイックメイク24部屋+リネン折り

今日は、Eさん(50代後半・高見沢俊彦似)とKさん(50代前半・元チビウザ子)、Bさん(60代前半・元スナックのママ)とCさん(60代前半・元看護師)と私の勤務。60代2人との3人勤務ってキツいかも…と多少凹みながらスタートした。

私の心配をよそに60代ペアはゴキゲンで、何だか知らないけど部屋で大笑いしているのが、風呂に居る私に聞こえてきていた。

次の部屋で、部屋係のCさんと洗面係の私がベッドを組んだ。

Cさん「さっきの部屋に、パンツの忘れ物が有ったんだの。にゃははは!パンツだよ、パンツ!」

みかやん「フロントへ電話したんでしょ?」

Cさん「してないよ!だってパンツの忘れ物なんか取りにこないべさ。汚かったもの、捨てたんだべさ。ねえ!Bさん!フロントへ電話してないもね?」

Bさん「さっきのパンツかい?だってアレはゴミだもね〜」

みかやん「で、でも、通達が届いてて”どんな忘れ物でも自分で判断しないで必ずフロントへ一報”って。じゃないと”横領”とか”窃盗”とかって…」

Bさん「ゴミ、ゴミ。汚いから捨てたんだよね〜、Cさん」

Cさん「あんな汚いパンツだらゴミだもね〜」

みかやん「や、だから”自分で判断しないでフロントへ”って…」

Bさん「気持ち悪くて拾うの大変だったよね、あのパンツ」

Cさん「ちょっと見ただけでもドロドロのパンツだもの。ゴミ、ゴミ」

って、二人して人の話を全然聞いてない。こう言っちゃ何だけど、お年寄りって一度で話が通じなくて疲れる時があるし、かと思えば同じ話を何度もされて疲れる時もある。

昼休み、休憩室へ戻る途中、Bさんは何気にフロント二宮和也似君に話しかけた。

Bさん「や〜、ちょっと〜!さっき部屋にパンツの忘れ物有ったのさ〜。あははは!」

二宮君「あはははってあの、何時頃何番の部屋ですか?連絡くれました?」

Bさん「連絡?しないよ、だってゴミだもの?見るかい?汚いパンツさ、ねえ!」

Cさん「ゴミ、ゴミ。だってドロドロのパンツだもの」

二宮君「通達見てないんですか?フロントへ連絡を貰えないと、最悪”窃盗”って事になるんですよ」

Bさん&Cさん「・・・・」

で、休憩室へ戻ると何故か二人で怒りだした。

Bさん「ちょっと!聞いたかい?窃盗だってさ、大袈裟な!」

Cさん「あんな汚いパンツ、誰がわざわざ盗むってさね〜」

Bさん※「パンツ渡したら、二宮の奴、食い入る様に見てたよね」※

Cさん※「イヤラシいねぇ〜」※

みかやん「あのぅ。コレが噂の通達ですよ」

Bさん※「通達なんて見てないもの!」※

Cさん※「見てない、見てない!初めて見たよ」※

「見てないって自慢になりませんよ!」とは言えないし、「見とけ!」と言えるワケがない。

Bさん※「あんな汚いパンツのために盗人扱いだなんて冗談じゃないよね」※

Cさん※「汚いから捨てたんだべさね〜。あんなの」※

夕方になっても、BさんとCさんはまるで歌詞カードのように「※」の部分の台詞を繰り返していた。しかも二人とも”今、初めてする会話”みたいなノリで話してる…何度も…。端で聞いててビックリするもの。

BさんとCさんは同い年で、私の母親とも同い年だ。私の母もこのノリなのか?と思うとちょっと哀しくなった。

お年寄り一人の相手でも私はいっぱいいっぱいなのに、一度に二人はキツい。私は老人介護の仕事には向いてないようだ。

BさんとCさんは帰る頃になっても、※印をリピートしていて、私は本気で萎えてきた。困った事に二人はその都度、真剣に話しているので笑えるような状態ではない。

「ああ見えてあの二人は女優さんで、台詞の練習をしてるのよ」と思い直して諦める事にした。

私は一度で話が通じて、同じ話を何度もしない年寄りになりたい。

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