0:00-8:00 7部屋掃除+リネン折り+ビニール折り

今日は丸々子ちゃんとOくんとの3人勤務。今日も「母親の体調が悪い」との事で新人6号君が欠勤した。外道はホテルQ開店準備の為にココの勤務は昨日で終了し、今日から私達D班のフロントはオバ男君になった。外道は去り、お喋りは休みなので、丸々子ちゃんとオバ男君は超が付くほどゴキゲンだった。

出勤前に外道から電話がきて「新ホテルQのD班メンバーは、みかやん、トド、古株Mさん、新人6号君に決定!」と言われた事をみんなに話した。

古株Mさん(50代半ば・女性)は、今はトドとホテルRに居るが、元々はホテルQに居た人だった。私がホテルQに入る前のトドは、私がホテルQに入った頃のトドよりも更にタチが悪く、凶暴でわめき散らすわ暴れるわ先輩に対しても陰湿な意地悪をするわで、古株Mさんもトドには随分泣かされたそうだ。

古株Mさんは姉妹店ホテルRがオープンすると聞き、トドから逃れたい一心で他の先輩3人(1人はホテルRですぐ退職、もう1人はトドが行く2日前に退職)とホテルR行きを志願し、通勤に1時間半もかかるホテルRへ移り現在に至る。1月にトドのホテルR行きが決まった時、古株Mさんはかつてのトドの残虐さを思い出し、ホテルRを辞めようとさえ思ったが、残ったホテルRの仲間と協力してトドを迎え撃つ事に決めた。

そして2月、ホテルRでは臨戦態勢でトドを迎えたが、トドには昔の勢いは無く牙を抜かれた虎(トド)のようになっていて、ホテルRのD班一同、拍子抜けしてしまい、古株Mさんは「今のトドとなら何とか一緒に働けるし、ホテルQの方が通勤が便利」との事で、ホテルRからトドと一緒に新ホテルQに来てくれる事になったそうだ。

そうは言っても、人事異動の話が二転三転するのが当たり前の会社だ。新人6号君も働く意志が有るのか、辞めるつもりで欠勤しているのか分からない。新人6号君が万が一退職した場合、繰り上げ当選するのはヤンTさんらしい。

今度はオバ男君が「さっき店長から聞いたんだけど、フロントの人事異動は白紙に戻るらしいよ」と、みんなに話してくれた。思ったとおり二転三転だ。フロントの人事異動が変われば、私達ベッドメイク係の人事異動も微妙に変わってくるハズだ。さっき外道に「決定!」と言われたばかりなのに、どうなってるんだか。

私はそろそろまた仕事の掛け持ちをしようと思っていたのに、外道に「新ホテルQオープン前に、朝か昼の時間帯に入っての研修があるし、オープン後は人員不足で6月中旬頃まで休みが取れないので、今は掛け持ちは無理ですし、絶対にしないで下さい」と掛け持ち禁止令を出されたのに、私が異動なしでココに残ったらどうしてくれるんだ。自宅のすぐ傍の某会社でパート募集をしてるのに!

みかやん「全くもう!毎度毎度。♪ま〜いど毎度、毎度で毎度、ま〜いど毎度で毎度あり、毎度!♪」

丸々子「♪毎度、毎度、毎度、毎度、毎度で毎度、毎度!♪」

Oくん「♪ま〜いど毎度、毎度で毎度、ま〜いど毎度で毎度あり、毎度!♪」

みかやん「♪毎度、毎度、毎度、毎度、毎度で毎度、毎度!♪」

丸々子「♪ま〜いど毎度、毎度で毎度、ま〜いど毎度で毎度あり、毎度!♪」

Oくん「この歌、きりがないよ!エンドレスになる!」

笑いながらトイレ掃除をしようと便座を上げて倒れた。便座の裏がウン○まみれで乾ききっていた。この場合、周りに飛び散らないように注意しながらウン○に除菌スプレーをかけるが、乾いたウン○に除菌スプレーをかけるとウン○の匂いが蘇るし、目が悪い人は便座の裏に顔を近づけてスプレーしなければならず、ウン○と除菌スプレーが混ざった液体が顔や目にハネる事があるので、要注意だ。

みかやん「またウン○だよ〜。乾いてるよ〜」

丸々子「みかやんて運が良いのか悪いのか、いつもウン○に当たるよね」

みかやん「ホントによく当たるよ。毎度毎度」

丸々子「♪ま〜いど毎度、毎度で毎度、ま〜いど毎度で毎度あり、毎度!♪」

Oくん「♪毎度、毎度、毎度、毎度、毎度で毎度、毎度!♪」

みかやん「きりがないんだってば!」

一同「あははは!」

お喋りが休みで過ごしやすい一日だった。ともかく、異動先でお喋りと一緒だろうとトドと一緒だろうと、もうどうでも良いので、とっとと人事異動を決めてくれ!
0:00-6:00 9部屋掃除+リネン折り+ビニール折り+ワックス+館内清掃

今日は丸々子ちゃんとOくんとヤンTさんとお喋りとの5人勤務。出勤するハズの新人6号君が、母親の体調が悪いという理由で欠勤した。

みかやん「ええっ!6号君、たった1日で辞めるの?」

Oくん「昨日、6号君は血まみれのバスタオルを見て”うわぁひでぇ!”と言いながら、よろめいてたよ。俺が見ても、ひでぇ!と思うような血まみれだったんだけどさ。”血は無理!”と思ったのかなぁ」

ヤンT「それが。母1人子1人の母子家庭なんだって。母親が心配だなんていい子じゃないの。明日はきっと出勤するよ」

一同「だといいけどねぇ」

今日は1部屋目で、ヤンTさんが部屋係1、お喋りが部屋係2、Oくんがトイレ&階段係、私が洗面係、丸々子ちゃんが風呂係になった。お喋りは首尾良くOくんとベッドを組めて、Oくんの風呂掃除を手伝える係をゲッツ!していた。2,3部屋掃除をした後、丸々子ちゃんが異変に気が付いた。

丸々子「お喋りの奴、随分とOくんにご執心じゃないの!もしかしてストーカー?」

ヤンT「昨日も、かくかくしかじかで、お喋りがOくんを付け狙って酷かったんだ」

みかやん「まさにストーカー状態だったよ。Oくんも気味悪がってた」

丸々子「そりゃマズイね。Oくんが可哀相だよ!何とかしなきゃ!」

というわけで、丸々子ちゃんとヤンTさんがOくんの徹底ガードを始めた。Oくんとお喋りがベッドを組む番になると、ヤンTさんが順番を間違えたフリをしてOくんとベッドを組み、お喋りとOくんがベッドを組まないように邪魔をして、お喋りがOくんの風呂掃除を手伝う番になると、お喋りが手伝う前に丸々子ちゃんが先にOくんの風呂掃除を手伝って、お喋りがOくんを手伝うのを邪魔していた。

丸々子ちゃんとヤンTさんの連携があまりにも見事で、思わず笑ってしまった。そうまでされるお喋りは何だろうと思うが、昨日の事を何も知らない丸々子ちゃんが、たった2,.3部屋で気が付いてしまう程のストーカーぶりなので仕方ない。

休憩室では、思うようにOくんに近づけないせいかお喋りはおとなしかったが、外道が明日から新ホテルQの準備に入る為にココでの勤務は今日で最後になるので、丸々子ちゃんとヤンTさんはゴキゲンだった。

丸々子「もう外道のあの黒い顔を見なくて済むと思えば気分爽快だね!」

ヤンT「本当だよね。私達、随分苦労させられたもん。もう充分だよ」

みかやん「分かんないよ。まだあたしらの人事異動は決まってないんだからね」

丸々子「新ホテルQ行きは、みかやんと6号君で決まりだよ」

みかやん「6号君が辞めたら繰り上げ当選するかも知れないよ」

ヤンT「その場合はお喋りを献上します」

みかやん「イヤだーっ!お喋りは要らなーい!」

丸々子&ヤンT「うちらも外道はイヤーッ!」

なかなか人事異動が発表されないので、落ち着かなくて仕方がない。

出動するとOくんが風呂係だった。手はずどおりにお喋りより先に丸々子ちゃんがOくんの風呂掃除を手伝っていたが、シャンプーが減っていたので丸々子ちゃんが新しいシャンプーを取りに行った。と、その時に、お喋りが待ってました!とばかりにOくんの風呂掃除を手伝い始めた。あまりの抜け目の無さにヤンTさんも私も驚いた。今日もめげずに虎視眈々とOくんを狙っていたのかと思うと怖かった。

丸々子ちゃんが新しいシャンプーを持って戻って来た頃には、Oくんとお喋りが入った浴室のドアが閉められ、中からお喋りの甘えた笑い声が聞こえてきたので、丸々子ちゃんも驚いた。

丸々子「油断も隙も無いね。お喋りの奴、ずっとこのチャンスを狙ってたんだろうさ」

一同「うわ〜、怖い!あ〜、寒い!イヤ〜、お気の毒!」

5時になると空室が10部屋も有り、折るリネンも無くなり、やるべき事は全てやった。誰もが「もしかしたら6時で帰れるかも知れない」と思うが、外道の場合はそうはいかない。外道は8時まで1人で残るのがイヤなので、なんだかんだ言って6時では帰して貰えない。すると珍しく外道の方から「今日みたいな日は全員6時上がりでしょうかねぇ?」と聞いてきたので、「でしょうねぇ」と答えた。

外道の気が変わらないうちに大急ぎで後片付けをして、逃げるように全員で6時上がりをした。ココに来て6時に全員が帰るのは初めてだった。外道の最後のご奉公だった。
11日の仕事を終え、後片付けをしていると外道に呼び出された。「話があるので、Oくんと2人でなか卯で待っていて欲しい」との事だった。

なか卯で朝食をいただきながら、外道から様々な話を聞いた。

・丸々子ちゃんは「口答えが多い」「気分にムラが有る」と噂になり、フロント陣の中ではとても評判が悪い。店長が最も丸々子ちゃんを嫌っていて「人事異動があるから丸々子をホテルPから出すのに丁度良い」と言っていた。そんな矢先に丸々子ちゃんが店長へ電話をして「ホテルQで外道と一緒に働くくらいなら辞めた方がマシ」と直訴した為、ますます店長の中での丸々子ちゃんに対する印象が悪くなった。

(丸々子ちゃんの場合、普段は底抜けに明るいので黙っているだけで機嫌が悪いように見えてしまう)

・新人3号君は「ぶっきらぼうでつっけんどんで面倒臭そうで、丸々子ちゃんには仕事を教わりたくない」と言って辞めた。入る新人がことごとく辞めていくのは、D班の受け入れ態勢に問題が有ると各班やフロント陣の間で問題になっている。新人相手に初日に風呂係ばかりさせるという指導は、今時”シゴキ”のようで上手い指導法とは言えない。

(確かに丸々子ちゃんは”自分は指導者に向いていない。出来れば指導は避けたい”と言っていたが、新人3号君に対して悪意が有ったわけではない)

・外道がヤンTさんと口をきかなかったのは、以前「外道とヤンTさんがフロントでドアを閉め切って2人だけで、お菓子を食べたりしている。何をしてるか分かったもんじゃない」と噂をたてられた為、噂を振りまいた犯人であろう丸々子ちゃんやオバ男君に、ヤンTさんが悪く思われないよう距離をおき仲の良い素振りを見せないようにしていた。

(それならそうとヤンTさんに話しておけば、こんなにこじれずに済んだハズ)

・丸々子ちゃんは店長には「外道と一緒はイヤ」、外道には「オバ男君と一緒じゃなきゃイヤ」と言ったが、会社は丸々子ちゃんを中心に回っているわけではないし、どうしても働いてくれと頼んで働いて貰っているわけでもないのに、何を勘違いしてかわがまま放題でクビ要員の筆頭になった。

(クビにするほど重大な過失を犯したわけでもないのに酷い話だ)

・外道は店長に「ホテルQ行きは、丸々子ちゃんとみかやんとトドになるらしい」と言われたが、「新装オープンで忙しくなるのに、デブは2人も要らない。特に大デブは勘弁して欲しい」と断固反対した。

(丸々子ちゃんほど責任感が強くて、よく働く人も他に居ないと思う)

以上の事を話した上で、外道は「新ホテルQでも、みかやんにリーダーをやって貰おうと思っているので、協力して下さい」と言ったが、私はココに残るのか新ホテルQへ行くのかは、まだ決まっていない。そんな事は人事異動が発表されてから言ってくれ。何だかもう本当に面倒臭い。
0:00-8:00 12部屋掃除+リネン折り

今日はオバ男君とOくんとヤンTさんとお喋りとの5人勤務に、期待の星・新人6号君が加わった。新人6号君は19才だが、履歴書のガクラン写真よりずっと可愛らしく、爽やかなスポーツマンという感じで、ヤンTさんと私はゴキゲンだった。そんなイケメン6号君に、男に見境の無いお喋りが興味を持たないのが不思議だった。

例によってオバ男君が新人6号君の指導係になり、風呂掃除を教えていたので、その間に部屋が空くとオバ男君と6号君を残して4人で次の部屋へ進んでいた。

先日、ヤンTさんに「私が風呂係でお喋りが洗面係の時は、お喋りが風呂掃除を手伝わない。丸々子ちゃんやオバ男君が風呂係の時は、お喋りは風呂の中まで入って手伝うのに!」と愚痴っていたが、今日はヤンTさんが風呂係の時にお喋りが洗面係になった。

お喋りは洗面掃除を終えるとヤンTさんの風呂掃除を手伝わず、何故かトイレ掃除を始めた。トイレ係は私だったが、Oくんとベッドを組んでいたので手が離せず、私がトイレへ駆け付けた頃にはお喋りは階段掃除を始めようとしていた。

みかやん「階段はあたしがやるよ。だから風呂・・・」

お喋り「じゃお願いします」

と言ってお喋りは、部屋係のOくんの仕事を手伝い始めた。何故、ヤンTさんそっちのけでOくんの仕事を手伝うのだろう?と呆れながら、私がヤンTさんの風呂掃除を手伝った。

ヤンTさん「あの女、風呂を全然手伝わないよ!今日はストーカーみたいにOくんの後をつけ回してさ、今度はOくんを狙ってるみたいだね。私達に話す時とOくんに話しかける時と声が全然違うもん!」

みかやん「こんなふうにあたしの時も全然手伝わないで、他の仕事をするんだよ!丸々子ちゃんとオバ男君の時は手伝うけど、あたしらの事は関係無いって事?自分の仕事を放り出してもOくんを手伝うって何?」

ヤンT「やっぱりお喋りの次のターゲットはOくんなんだよ。ふぇ〜キモイ!Oくん、可哀相!」

みかやん「お喋りみたいな女につけ込まれたら、モテナイ君だって証拠だからね!って言っといたのに」

次の部屋でも次の次の部屋でも、お喋りはOくんに影のように寄り添い、ああだこうだと懸命に話しかけていた。

休憩に入ってから自己紹介をし、休憩室は新人6号君の記者会見場と化した。新人6号君は小学生から今までずっとサッカー少年で、今は社会人のクラブチームでFWをしているそうだ。血液型はAB型、家から10丁歩いて通勤、痩せているのにダイエット中、等々の事を本人から聞き出した。

Oくん「みかやん!良かったね!待望の本格派サッカー少年だよ」

みかやん「うん!もう感激。6号君は赤黒ユースには入らなかったの?」

6号君「受けたけど落ちました。300人の中の数名には入れませんでしたよ」

Oくん「へええ!赤黒ユースに入りたい人、300人も居るんだ」

6号君「赤黒ユース時代の新居選手には何回か会いましたよ」

Oくん「ええっ!ウチの新居に?」

みかやん「ウチのって。アンタ、赤黒の人かい?」

お喋り「んもぉ〜!Oくんとぉ、みかやんてぇ、本当に仲がい〜い〜。姉弟みたぁい〜」

一同「・・・(寒)」

休憩後、今日は擦れ違い勤務だったハズのOくんとお喋りがベッドを組んでいた。お喋りが順番を間違ったフリをして、ちゃっかりOくんとベッドを組む係になったらしい。お陰で次の部屋から順番など関係なく好きな係を選ぶ事になってしまった。Oくんが風呂係になると、お喋りは誰よりも先に「私、洗面やります」と叫び、まんまと洗面係をゲッツ!してしまった。

ヤンTさんと私がベッドを組みながら様子を見ていると、お喋りはかつてない早さで洗面係を終わらせ、いそいそとOくんの風呂係を手伝い始めた。

ヤンT「ほらやっぱり!私が風呂の時は全然手伝わなかったのに、何、アレ?」

みかやん「信じらんないね。Oくん、狙われちゃったしヤバイよ」

また部屋が空いたので、ヤンTさんと私が先に次の部屋へ向かう事になったが、後ろ髪を引かれる思いでOくんとお喋りを部屋に残した。Oくんとお喋りはかなり遅れて次の部屋へ来たが、Oくんは憮然としていた。振り払っても振り払っても、お喋りが着いてくる事に腹を立てていたようだ。さすがにOくんも、お喋りに付け狙われていると気が付いたらしい。明日もどうなる事やら?だ。
DVD ソニー・ピクチャーズエンタテインメント / ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2004/02/27 ¥3,990 英国秘密諜報局の準スパイであるジョニー・イングリッシュは、直感だけが頼りのマヌケなスパイ。彼は奪われた女王の戴冠用の宝玉を取り戻すべく動きだすが、あちこちで迷惑この上ない大騒動を巻き起こす。 『ミスター・ビーン』のローワン・アトキンソンが、ビーンのキャラそのまま、やることなすことすべて裏目に出てしまうマヌケなス…

疲れている時にはもってこいの何も考えずに笑える映画。どう見てもミスター・ビーンにしか見えなかったが、ちょっと賢くなったミスター・ビーンという感じ。盗撮DVDで曲(アバのダズ・ユア・マザー・ノウ。懐かしい)に合わせて踊るジョニーの姿は、お約束なのかまさにミスター・ビーンそのものだった。

ジョニーの部下・ボフがとてもいい味を出していた。ボフのとまどった顔や、機転の効かせ方に大笑い。ジョニーがどんなにマヌケな上司でも、部下として徹底してジョニーを立てる姿が何とも健気。
何気にTVを見ていて、
お喋りのソックリさん発見

ファブリーズのCMで、雨の日に主婦3人が友人宅のソファーに並んで座ってるバージョン(全国放送なのかな?)の中で、3人の主婦の真ん中にいるメガネの女性が、お喋りにそーーーっくり!呟いているセリフまで、お喋り節で思わず大笑い。

CMの女性より、お喋りの方がトシで地味でブサ...(以下自粛)だが、本当に良く似ていた。明日、ラブホのみんなに知らせるのが楽しみだ。
5月8日のつづき

9日の朝を迎えフロントK子さんが出勤してきた。5人も居るので、用事が有る人2名が8時で帰っても良いという事になり、丸々子ちゃんとヤンTさんが8時帰りをした。

日曜の朝の8時〜9時は”魔の時刻”と呼ばれている恐怖の1時間だ。何故かお客さんが、こぞって部屋をメチャメチャにして帰ってくれる。これはホテルQグループ全店で起こる現象だ。なので出来れば日曜の朝は8時で帰りたい。

Oくんが風呂係、お喋りが部屋係、私が洗面・トイレ・階段係になり「どうせ酷い有様なのだろう」と腹を括って部屋へ入った。

何故かトイレに有るナイト用ナプキンと普通のナプキンとパンティーライナーとタンポンが、部屋のソファーの上に散乱していた。女性が持ち帰ろうとしたのを男性が咎めたのか、女性が思い留ったのだろう。いずれにしてもトイレから持ち出さないで欲しいものだ。

ゴミの量も凄まじかった。酒の空き瓶が数本と、刺身や寿司や惣菜各種の食べ残し、アルミホイルに包まれたおにぎり等が、部屋中に散乱していた。いつも思うが、食べる物をよくもここまで部屋の中に散らかしておけるものだと呆れる。TVの横、ベッドの枕元、床の上、テーブルの上など、ありとあらゆる所へ食い散らかしていた。

やっとの思いでゴミをまとめ、ソファーの上に散乱していたナプキン類は未使用のようだが全部捨てて、新しい物に取り替えた。このテのお客さんが触れた物を次のお客さんにも使い回すのは、あまりに忍びない。どんな不潔な手でナプキン類を触り、どんな経緯でソファーの上に放置されたか、分かったもんじゃない。

ようやく洗面所へ辿り着くと、乳液の瓶が木っ端微塵に割れていた。ガラスの洗面ボールの上に落として割ったようだが、洗面ボールは欠けていて、無数の破片が落ちていて、その破片は乳液でネロネロだった。おまけに洗面台が水浸しで、すっかりやる気を無くしてしまった。

部屋係のお喋りも大変だったようだ。ベッドの枕元にはこれ見よがしに使用済みスキンがディスプレイされており、ベッドを剥がすと大量のティッシュが出てくるわ、スキンの包み紙が出てくるわで、いっこうにはかどらなかったそうだ。

OくんもOくんで、浴槽にビッチリと付着した垢の輪と戦っていた。ジェットバスを使用していた為に泡だらけになっていたが、その泡が灰色だったそうだ。

お喋り「最悪!何コレ?嫌がらせ?どんな女か見たかった」

みかやん「こんな部屋にも女が居たのかと思うと、同じ女として恥ずかしいよ」

Oくん「こーゆー場合、女が決め手だよね。男も女もだらしなかったら最悪」

一同「全く最悪!」

この部屋の掃除に35分もかかり、大急ぎで次の部屋へ行くと、次の部屋も同じような最悪の状態だった。掃除が終わったのが9時丁度、回収した大量のゴミの分別や後片付けに追われ、退勤の打刻をしたのは9時20分頃だった。疲れ果ててとっとと帰ろうとするとフロントK子さんに呼び止められた。

K子「外道、あなた達と上手く付き合えてないの?あちこちから、そんな話が聞こえてきてね。ホテルQ時代にも聞いたし、そしてココでも。外道は私にはとても従順で悪い部分を見せないから、私には分かりにくかったんだけど、本当のところはどうなの?」

丸々子ちゃんとヤンTさんが店長へ「外道とは一緒に働けない」と直訴した事が、フロントK子さんの耳にも入ったのだろう。私とOくんとで、包み隠さず最近の外道の様子を伝えた。お喋りには関係の無い話なので帰れば良いものを、近くに新人3号君にソックリなホテルRのNくんが居たので、お喋りも帰るに帰れずにいた。

フロントK子さんから解放され、駐車場へ着き、チャリにまたがったところで、今度はお喋りに捕まった。「勘違いした大阪のオバチャン(トド)や、超の付くようなお局(ホテルRの超お局様)とは、一緒に働けない。仕事のやり方や順番だってココとは違うようだし、マニュアルが有るなら欲しい!いや配るべき!」と騒いでいた。

まさか「アンタは仕事ぶりも性格も恥ずかしくて外へ出せないから、ココに残るんだよ」とも言えないので、Oくんと渋々話を聞くハメになったが、お喋りが調子に乗りだし話が止まらなくなった。このテの人の話は、肯定も否定もせず黙って聞くしかない。気が済むまで喋らせた。

Oくんと私がお喋りに解放されたのは11時頃だった。8時〜11時まで、ずっと魔の時刻だった。
お陰様で30万HITでございました。相変わらず人間関係がドロドロで3Kな職場ですが、皆様のアクセスと暖かい励ましに支えられ、今夜も元気にラブホへ向かう事が出来ます。ありがとうございます。

20万HITは昨年の12月14日で、レイさんが踏んでくださいました。あれから5ヶ月の間にホテルQからホテルPへと異動し、様々な出来事に見舞われ、現在はお喋りに苦しめられている日々というわけですが、今回も人事異動が有り、発表は5月10日頃です。

外道の件、お喋りの件などで今のメンバー全員が、人事異動問題でノイローゼになりそうですが、どこで誰と働く事になろうとも、それなりに楽しみをみつけて邁進したいと考えておりますので、今後もどうかご贔屓に。宜しくお願いします。

ちなみに20万HIT記念・ラブホグッズとして、レイさんへは
こんなのを→http://www.asp.to/pic/7999_200404290244491.jpg 
(ご当地ラブホ本、ナプキン入れの籠にスキン12個、コーヒー・砂糖・ミルク・お茶セット、歯ブラシ・ひげそり・シャワーキャップ・ボディスポンジなど洗面セット)
こんなふうに→http://www.asp.to/pic/7999_200405111020181.jpg
贈らせて頂きました。

次回は40万HITの時にでも、ラブホグッズプレゼントをしようと企んでおります。
0:00-9:00 13部屋掃除+リネン折り+ビニール折り

今日は丸々子ちゃんとヤンTさんとOくんとお喋りとの5人勤務。1部屋目で、ヤンTさんが部屋係1、お喋りが部屋係2、私がトイレ&階段係、Oくんが洗面係、丸々子ちゃんが風呂係になり、5人も居るので洗面係とトイレ&階段係の早く仕事を終えた方が風呂係を手伝う事になった。

2部屋目ではOくんが風呂係、お喋りがトイレ&階段係で、私が洗面係になったが、いつも仕事の遅いお喋りが俄然張り切ってと言うより大慌てでトイレ&階段掃除を始めた。何事か?と思いつつ私が洗面掃除を終え、Oくんの風呂掃除を手伝っていると、そこへお喋りが息を切らして走ってきて、私がOくんを手伝っているのを見て、何かガッカリしたようだった。

1部屋目でお喋りは部屋係2、Oくんは洗面係という事は、今日は一緒にベッドを組む事もなく擦れ違いの勤務なのに、お喋りは背後霊のようにOくんに寄り添い、気が付くとお喋りがOくんのすぐ傍にいて、何だかんだと話しかけるのでOくんは脅えきっていた。これだからヤンTさんに「男に見境が無い」と言われるんだ。

昨日、外道が丸々子ちゃんに何やら話しかけていた。外道に「あなたは大方、新ホテルQ行き決定です」と言われたそうで、丸々子ちゃんは店長に「新ホテルQで外道と一緒に働くくらいなら辞める」と直訴したばかりなのに、おかしな話だ。

再度、丸々子ちゃんは店長へ電話をして「どうして外道と一緒になるんですか?私に”辞めろ”と言う事ですか?」と食い下がると、店長は「俺に人事の決定権は無いから、俺に言われても困る」と逃げ腰だったそうだ。それで今日の丸々子ちゃんはゴキゲンナナメだったらしい。外道と私が廊下で擦れ違った。

みかやん「あのぅ。私ってココに残れるんですよね?」

外道「何を言ってるんですか!みかやんは新ホテルQ行きの筆頭ですよ!ココに残るのは、ハッキリ言って”クビ要員”なんですからね!フロントで残る人は別ですけど」

みかやん「は?」

外道「ココに残るのは結局”問題の有る人”って事ですよ。店長が”D班は人員が少ないのにトラブルばかりで人事異動もへったくれもない!”と頭を抱えてましたよ」

店長が”トラブル”と言ったのは、丸々子ちゃんとヤンTさんが「外道とは一緒に働けない」と直訴した事だと思うが、外道本人は自分が絡んだ”トラブル”だとは知らないようだ。

外道「ココに新人が来ますよ。19才の男の子です。その子は新ホテルQ要員なので、面倒を見てあげて下さいね。手取り足取り・・・うへへ。みかやんの好きな若いツバメ、青い果実ですよ。おまけに可愛い顔ですよ。良かったですねぇ。ぐへへへへ」

みかやん「意味が分かりません!」

早速、ヤンTさんとOくんとフロントへ新人6号君の履歴書を見に行った。なるほど確かに顔はジャニーズ系の可愛らしさであどけない。趣味は”サッカー”と書いてあるので話は合いそうだし、スポーツ万能らしい。

みかやん「やっぱ、この仕事は体育会系じゃないと勤まらないかもね。今回は期待できそう」

ヤンT「噂以上に可愛いよね。まさにジャニーズ系!」

Oくん「この写真、ガクラン着てるよ!今19才ならもう別人になってるハズだよ。それに7月で20才なら、こんな19才は居ないよ。一番真面目に見える写真を使ったのさ」

ヤンT「それもアリだね。お喋りだって履歴書の写真とは別人だもの。まさかあんなブチャイクとは」

みかやん「あはは!お喋りの場合は反則ってか詐欺だよ。あんなの何万枚に1枚しか撮れないような、奇跡の写真だよね」

ヤンT「あはは!履歴書持参で面接するのに、お喋りの奴、随分無茶したもんだよね。誇大広告じゃない」

みかやん「面接をした常務も”コレは本当にこの人の履歴書なんだろうか?”って悩んだかも」

ヤンT「履歴書の写真しか見てなかったから、お喋り本人が初出勤した時、誰も気付かなかったよね」

ヤンT&みかやん「あはははは!」

Oくん「あーあー。毒舌シスターズ再結成だよ」

みかやん「何か言った?」

Oくん「この3人で居るのも久しぶりでホテルQ時代を思い出したよ」

ヤンT「せっかく3人揃ったのに、またバラバラになっちゃう」

みかやん「我々の人事異動は、どうなる事やらだよね」

朝8時、丸々子ちゃんとヤンTさんは私用の為に早退し、Oくんとお喋りと3人になった。
0:00-9:00 15部屋掃除+リネン折り
 
今日は丸々子ちゃんとお喋りとの3人勤務。1部屋目の掃除をしているうちに9部屋空き「3人で9部屋連続掃除かい」とゲンナリしていると、3部屋目でOくんが合流してきた。今日、Oくんは朝までベッドメイク係になった。

お喋りは隙あらばOくんにちょっかいを出そうと、Oくんから目を離さず、Oくんはお喋りの刺すような視線に脅えていた。洗面係だったOくんは、リネン籠を置くスペースが無い事に気が付き、つい「あれ?籠は?」と呟いた。すると、すぐ近くに居た私が答える前に、お喋りが待ってました!とばかりに喋りだした。

お喋り「リネン籠ね。ココの部屋だけ、リネン籠を部屋のロッカーの中に入れるの」

Oくん「あぁそんなんすか」

お喋り「そうなの。この部屋の場合だけ、リネン籠は部屋のロッカーの中でねぇ(いつも同じ事の繰り返し)他の部屋は全部、リネン籠は洗面所なんだけど、ココの部屋だけロッカーなの。ほら、その洗面だとリネン籠を置くスペースが無いでしょ。だからココの部屋だけ・・・(延々と同じ事の繰り返し)」

Oくん「みかやん、4人の時って洗面の後、風呂を手伝うんだよね(聞いちゃいない)」

Oくんが風呂の中へ入って来たのでドアを閉めてヒソヒソと話をした。

Oくん「噂以上にウザいね。同じ事の繰り返しじゃん」

みかやん「でしょう!絶対、出しゃばってくるんだよ。何か聞きたい時は、”丸々子ちゃん、これは?”とか”オバ男君、この場合は?”って、名指しで質問しないと、奴がウザいよ。名指ししないと自分に聞いてきた!って勝手に勘違いして、調子にのるから要注意さ」

Oくん「よ〜く分かった。新人3号君も逃げるハズだよ。地味で40代前半に見えるし、さもモンク言いたげな口元だし、性格の悪さが全部顔に出てるって感じ」

みかやん「くれぐれも、つけ込まれたり調子に乗せないようにね」

次の部屋へ向かい、ドアを開けたとたん全員咽せ返った。強烈なオヤジ臭とウン○臭が混ざったような匂いがしたので、窓とドアを全開にし、エアコンを送風した。誰もが「オヤジがスカトロ?」と思ったが、怖くて口に出せないままベッドを剥がす私に注目した。幸いベッドは無事だったので「ウン○臭いオヤジだったのだろう」と思い直して各自、持ち場へついた。

やがてトイレ係の丸々子ちゃんが「いーやーーっ!」と叫んだ。そのとたん、トイレから酷い悪臭が流れてきた。

丸々子「便器がウン○だらけ!この臭いオヤジ臭の持ち主のオヤジのウン○だと思うと、怒りを通り越して涙が出るよ。うっうっ。まさにウン○オヤジ!クソオヤジ!クソオヤジ臭だよ〜」

さんざん換気して部屋を出ると、今度は廊下にクソオヤジ臭が蔓延していた。内蔵が腐っているのでは?と思うような悪臭だ。この部屋の掃除の後、休憩したが全員食欲を失っていた。

朝になると、見知らぬ男性がリネン室に居た。フロントK子さんが「ホテルRのNくんよ。一緒に部屋へ入って作業の様子を見せてあげて。あ、この人もみかやんやOくんのようなベテランさんだから」と紹介してくれたので、早速一緒に部屋へ入った。ふと気が付くとお喋りの目が?になっていた。

Nくんはスマートで長身でロン毛にあごひげで、辞めた新人3号君にソックリだった。お喋りは風呂係なのに、身を乗り出してはNくんの様子を観察していた。NくんはOくんとベッドを組んだ後、お喋りの視線に気付く事なく部屋の様子や備品の配置をチェックしていた。お喋りが「風呂の天井や壁も濡れている」と騒いでいたので、私は洗面とトイレと階段の掃除を終え渋々手伝った。

Nくんが「手伝います」と風呂へ入ってきた。長身なので手を伸ばすと天井に手が届き、サッサと天井や壁の上部を拭いてくれたので大助かりだった。Nくんを見つめるお喋りの目が更に??になっていたのを私もOくんも見逃さなかった。お喋りは3号君の時のような甘え声で「うわぁ〜。凄いぃ〜」「背ぇ高ぁい」と言っていたので、寒くなって風呂を出た。

帰りにお喋りは「そっか今日は土曜だから明日の朝も9時迄だぁ」と言って1人で納得していた。9時まで仕事をすればまたNくんに会えると、ほくそえんでいたのだった。またお喋りの浅ましい姿を見るのかと思うと、胸具合が悪くなった。お喋りは私の体質に合わないようだ。

どうか人事異動でお喋りとは別々になりますように・・・。
0:00-8:00 11部屋掃除+リネン折り 
 
今日はオバ男君とヤンTさんとの3人勤務。フロントは外道とOくんだった。出勤するとヤンTさんが私を待っていた。

ヤンT「私も丸々子ちゃん同様、とてもじゃないけど外道とはもう一緒に働けないと思って、店長へ電話したの。そしたら店長も”外道は節目節目におかしくなる”って言ってたの。わかってんなら何とかして!って感じさ」

みかやん「あはは!節目節目でおかしくなるって名言だね。店長もわかってたんだ」

ヤンT「確かに、ココへ最初に来た時、ホテルQへ戻る事になった時、またココへ戻って来た時、そして新ホテルQへ戻る今回。まさに節目節目なんだよね。あはははは!」

みかやん「ん?ってことは、外道が新ホテルQ行き決定で、丸々子ちゃんとヤンTさんは外道と一緒に働けない、Oくんはココのメイク兼フロント決定、オバ男君はココのフロント決定、お喋りは恥さらしでヨソへ回せない。となると、新ホテルQへ行くの、あたししか居なくない?」

Oくんは昨日、常務へ「僕はベッドメイク係をしたい」と直訴した為、急遽ココのフロントがオバ男君に決定した。オバ男君が新ホテルQで外道の代わりのフロントとベッドメイク兼務で、ベッドメイク係はトドと丸々子ちゃんと誰になるのだろう?と思っていたのに、私しか居ないじゃないか。ココで今度こそ外道との腐れ縁を断ち切ろうと思っていたのに、何てこった。

トドはトドで、「ウチは超お局様直伝や」「ウチは新ホテルQ行ったら、ホテルR帰りや」等と、ホテルRの超お局様に仕事を習った事を鼻に掛け”新ホテルQのD班はウチが仕切ったるで!”と言わんばかりの勢いだそうで、その超お局様もオープンから3ヶ月は新ホテルQのC班に入るそうだ。C班に超お局様が来るという事は、0時〜1時までD班に入って我々の仕事ぶりを仁王立ちで見て難癖を付けるという事だ。

すっかり昔の凶暴ぶりはなりを潜めていたトドが息を吹き返し、超お局様と強力タッグを組んで来ると思えば、新ホテルQ行きは絶望的だ。ホテルQへ戻りたいと切望していた私も、今となってはココに残りたい。

1時に出勤してきたOくんが合流した。今日、Oくんは前半はベッドメイク係で後半にフロント研修をするそうだ。Oくんと3ヶ月ぶりにベッドを組むと「一緒にベッドを組むの久しぶりだね。何だかもう懐かしいね」と言われた。そうだった、私はOくんとまた一緒に働く為にココで頑張っていたんだ!と思い出すが、Oくんはココのメイク兼フロントに決まった事だし、私は新ホテルQでトドや超お局様や外道とは働きたくない。

休憩していると外道が来た。ヤンTさんの真向かいに座ったが、Oくんと私の方を向いて椅子に対して真横に座り、ヤンTさんの方は見向きもせず話しかけもしなかった。外道はオバ男君とOくんと私に向かって絶好調で話をしていた。なるほど、こうやって外道はヤンTさんを無視し続けてきたんだぁと思った。

何部屋か掃除をしていると、外道が「そろそろフロントへ」とOくんを呼びに来た。

Oくん「でも、俺、これからトイレと階段の掃除をするんですけど」

ヤンT「私がやるからフロントへ行きな」

ヤンTさんのこの親切な一言が仇となった。ヤンTさんは洗面掃除を終え、トイレへ行って「いや〜〜〜!」と叫んだ。オバ男君と私が駆け付けると、便器の中が見事にウン○らしき汚物だらけだった。ソレは水に溶けたのか水に流しきれなかったのか、無数の細かいサイズになって水中に漂っていた。

ヤンTさん「ごめん。無理っ!貰いそう。おええぇ〜」

みかやん「ええっ!貰いそうって?それ、ウン○じゃないの?」

オバ男君「あはは!色がウン○っぽいけどコレはゲロだよ。貰いゲロは有るかも知れないけど、貰いウン○って無いでしょ!あはははは」

みかやん「あたしもそう思ってさ。ヤンTさんがウン○を見て貰いそうって言ったのかと思って驚いたよ」

オバ男君「あはは!有り得ない。ゲロ見て吐きそうと思うかも知れないけど、ウン○見て自分もウン○したいとは思わないよ」

ヤンTさん「やっぱりOくんにトイレ掃除と階段掃除をやってから、フロントへ戻って貰えば良かった」

みかやん「本当だよね。悪運の強い奴だよ」

オバ男君とヤンTさんは、なかなかゲロが流れず暫くトイレで格闘していた。

それにしても、ベッドメイク係の人事異動はどうなる事やら、とても不安だ。
次の部屋で丸々子ちゃんと私がベッドを組む事になった。すると丸々子ちゃんは外道がいかに酷い奴だという事を知らせたいが為に、私に話しかけてきた。

丸々子「昨日は何が面白くないんだか外道がぶんむくれて風呂掃除をしてたんだけど、チェックしたら水滴だらけだったりザラザラだったりで酷かったから、”お風呂掃除はいいですよ”って言って、うちが風呂掃除に入ったのさ。そしたら外道が、うちの見えない所で冷蔵庫を蹴り飛ばして部屋を出て行ったんだって。ヤンTが見てて教えてくれたんだ」

みかやん「へえぇ。遂に物にあたるようになったんだ。最悪じゃん!女のヒステリーより酷いね」

丸々子「でしょう!言いたい事があるなら言えばいいのに、何も言わないでぶんむくれるんだもん!そして、冷蔵庫蹴って・・・。本当にもう、フロントとしてというより人間としてどうか?と思うよ」

みかやん「今に始まった事じゃないけど、人間性を疑うよね。このままじゃ、どんどんエスカレートするんじゃない?」

丸々子「でしょうでしょう!だから店長へ電話して、外道の件を全部伝えた上で”外道のような人とは一緒に働けない”って言ったんだ」

みかやん「そんなチャンスがあったなら、あたしもそう言いたかったよ!」

リネン折りを始めると、丸々子ちゃんもオバ男君もいつもどおり私に話しかけてきてくれた。”外道派”じゃないと分かって貰えて良かった。

丸々子「みかやん、小タオル、あと何束?」

みかやん「えーと。ひとたば・・・ふとたば、いや二束!」

丸々子「あはは!ふとたばだって!ひどーい!いくらうちが太いからって、ふとたばだなんて〜!二束って言おうとして、うちを見たからつい、ふとたばって言ってしまったんだよ。みかやん、ひどーいー!」

みかやん「あはは!違う違う!見てないもん!」

丸々子「ふとたばだなんて〜。酷すぎる〜!」

みかやん「ごめんごめん。前の会社に凄く太った先輩が居て、その人が”化粧直しに行ってくる”と言って席を外したんだけど、その後に先輩を探しに来た人が居たから”化粧直しに行きましたよ”って言ったの。そしたら、あたしが”化粧マワシ”って言ったって話になって、”いくら私が太ってるからって化粧マワシは酷いわ。力士じゃないわよ”って凄く叱られた事があったよ。あたしゃきっと誤解されやすいんだわ」

丸々子「あはははは!化粧直しと化粧マワシじゃ大違いだよね!でも、今日の”ふとたば”みたいにその時もきっと”化粧マワシ”って言ったんじゃないの?あははは」

みかやん「言ってない言ってない!そんなわけで今日もふとたばなんて言ってないから」

オバ男君「言った言った!ふとたばって言ったもん!いや二束って言い直したもん!」

丸々子「でも、化粧直しと化粧マワシって・・・あはははは!」

一同「あはははは!」

その後も

オバ男君「ウルトライントロ、ドン!」

丸々子「♪きゃんにゅーせれぶれい〜♪」

みかやん「あはは!何の曲かわかんない。難しい!も、1回やって!」

丸々子「もう出来ません!てか、わかるべさ!」

一同「あははは!」

結局、いつもどおりお喋りが私達の話に入れなくなった。

Oくんが「みかやん、教えて欲しい事があるんだけど」と言って私を呼びだし、Oくんが外道の怒りのワケを知らせてくれた。

Oくん「外道が言いたいのは”丸々子ちゃんが出番の日は、私語が多すぎる!大声で話をしてるのが通路まで聞こえる。そうじゃなくてもデブでトロいのに喋ってるから作業が遅い!あんな奴、新ホテルQへ連れて行けない!みかやんだけは喋ってても手は止まらないけど、丸々子は手が止まり過ぎ!部屋を上げるのに時間がかかり過ぎてるから、風呂掃除を手伝ってやってるのに俺に風呂やらせて大声で喋ってやがる!”だとさ」

みかやん「それならそうと言えばいいのにね。相変わらず何も言わないで勝手にぶんむくれてるから、わけわかんないって。あたしかオバ男君としか話もしないから、あたしなんか外道派と思われて迷惑したよ」

Oくん「それが何回も言ったらしいんだよ。特にヤンTさんの大笑いが外まで響くから、本人に何回か注意したけど効き目がなかったらしいよ」

みかやん「それでヤンTさんと3ヶ月も口きいてないんだ。馬鹿みたい。大人げないのにも程が有るよ」

Oくん&みかやん「困ったもんだよね」

外道の件は丸々子ちゃんとヤンTさんが店長に直訴しているので、取り敢えず店長に期待しよう。
0:00-8:00 10部屋掃除 

今日は丸々子ちゃんとオバ男君とお喋りとの4人勤務。昨日からOくんが外道の元でフロント研修をしていた。一昨日はヤンTさんや私に対しても、しおらしくしていたお喋りだったが、今日は相変わらず私には挨拶だけで、丸々子ちゃんとオバ男君の事は煽て倒していた。丸々子ちゃんとオバ男君も、珍しくお喋りに対して普通に話をしていたので、お喋りは調子に乗って喋りまくりだった。

お喋りが、新人3号君の時と同様に新しく来たOくんの前では”私は明るい性格でみんなの人気者なのよ”という姿を見せたいが為の仕業で、丸々子ちゃんやオバ男君もOくんに対してお喋りと露骨に仲の悪い状態を晒せないと考え、お喋りと仲の良い素振りを見せているのだろうと思っていた。

それにしても昨日一日休んだだけで、何やら状況が変わっていて何が何だかわからなかった。丸々子ちゃんに事情を聞くと、外道が日曜あたりから丸々子ちゃんと口をきかない事に腹を立てていたが、外道がヤンTさんとは3ヶ月も口をきいてない事を知った為に激怒し、店長へ「外道とは一緒に働けない。人事異動で外道と一緒になったら辞める」と直訴したそうだ。

外道の無言攻撃は私も何度も経験した。その為に外道はI氏という名から外道に変わったのだし、普段は人一倍ヘラヘラとエロ話をしているのに、やみくもに相手によって態度が急変する事には本当にムカつく。

私がココへ異動してきた2月5日は、外道問題でココが大揺れに揺れていた。外道はココの人達とも私とも、挨拶もしなければ口もきかないという状態だった。やがて外道はココの人達とは口をきくようになったが、私には挨拶もしない日が続いた。その頃、ヤンTさんが「昨日、外道から電話きたけど出なかったさ」と言っていたが、外道はそれ以来ヤンTさんとは口をきいていなかったそうだ。

外道は顔が可愛くてナイスバディーなヤンTさんに一目惚れ状態で、誰よりもヤンTさんに目をかけてきたので、ヤンTさんと外道が3ヶ月も口をきいてない事を、誰も気が付かなかった。言われてみれば、外道はヤンTさんが出勤している日は控え室へ来ないし、ヤンTさんが出勤している日は、私がわざわざ外道にフロントへ呼び出されていた。

最近は特に外道に呼び出される事が多かった。みんなで控え室へ戻ると、外道から電話がきて何故か私1人が呼び出された。行ってみると、大した話でもなく単に外道の愚痴を聞かされるだけだったが、それで外道の機嫌が良いのであれば、みんなの為にも私が犠牲になれば良いと思っていた。

つい最近まで外道のエロ話は絶好調だったし、私のエロコラージュ(4月17日)を作ってはゴキゲンだった。その時も私は、これで外道の機嫌の良い日が続くのであればと、ノリ良く明るく受け答えしていた。私は他の人達より外道との付き合いが長い分、外道の扱いには慣れたというか、外道の最悪の状態をヒトより多く見てきているので、外道の為に仕事が楽しくないのは許せないという気持ちが誰よりも強かった。

外道問題でココの楽しい雰囲気をぶち壊されたくない一心で、外道の話に耳を傾け、外道がノって話をしていれば私もノって、いわば私は外道をあやすようにしていたのに、それが災いして丸々子ちゃんもオバ男君も私の事を”外道派”と思ったようだった。

そのせいで、今日は丸々子ちゃんとオバ男君とお喋りが仲良く話をしていて、私にはよそよそしい感じだったらしい。「はぁ〜。面倒くせぇ〜。やってらんねぇ〜」というのが私の正直な胸の内だった。

お喋りは絶口調で喋りまくり、ベッドを組んだ後も丸々子ちゃんと喋り続けていたので、私は自分の洗面係の後、お喋り担当のトイレ&階段係までした。丸々子ちゃんとオバ男君が味方に付いたと思ったお喋りはツラッと私に「あぁすいません」と言ってのけ、尚も喋り続けた。風呂がラッキーだったので、次の部屋でも同じ係をするが、お喋りは喋り続け、トイレ掃除の後、階段掃除を忘れていた。

お喋りが「あっ!私、階段掃除忘れてた!あははは!今、やります。すみません」と言うと、丸々子ちゃんも「あはは!なんもいいよいいよ」みたいな感じだった。

「仕事だろ仕事!ちゃんとやれよ!勝手に3人で盛り上がってりゃいいさ。あたしゃ元々群れるタイプじゃないんだよ!フンッ!」と思いつつ、黙々と自分の仕事をしていた。

その2へつづく・・・
0:00-9:00 12部屋掃除+リネン折り+ゴミ袋折り

今日は丸々子ちゃんとヤンTさんとお喋りとの4人勤務。外道が休みでフロントはオバ男君だった。”一番風呂”と言って丸々子ちゃんはいつも1部屋目で風呂係をするが、その時は必ずお喋りが洗面係になる。1部屋目の掃除は、その日のノリで決めるので誰が何係と決まってはいないが、1部屋目で丸々子ちゃんが風呂係になると、お喋りは先に誰かにとられないように必死で洗面所へ走る。

4人勤務の場合、洗面係は洗面掃除をしてから風呂掃除を手伝う事になっている。守備良く洗面係をゲッツ!して、丸々子ちゃんの風呂掃除を手伝い、なんやかんやと話しかけて丸々子ちゃんに話相手になって貰うか、あわよくば丸々子ちゃんの機嫌をとって取り入ろうという魂胆が丸見えだ。

今夜のように残りのメンバーがヤンTさんと私の場合、お喋りは最も必死になる。オバ男君が居れば、お喋りはオバ男君にもご機嫌取りをして取り入ろうとするが、ヤンTさんと私にはごますりやご機嫌取りが通用しない事をよく知っているようだ。

残ったヤンTさんと私で、部屋係かトイレ&階段係をする事になるが、トイレ&階段係になるとお喋りとベッドを組まなければならなくなるので、ヤンTさんが気を遣って私に部屋係を譲ってくれた。そうすると、お喋りが風呂係になった時、ヤンTさんが洗面係になるが、いつも誰より仕事の早いヤンTさんなのに、お喋りが風呂掃除をしている時だけは、ゆ〜っくり洗面掃除をしてなかなかお喋りの風呂掃除を手伝わない。

とても意地悪に思われるが、これは先にお喋りがヤンTさんと私に同じ事をしてきたので、目には目をというやつだ。お喋りは、丸々子ちゃんには最善を尽くしてごまをすりご機嫌取りに必死で、オバ男君にもわりとご機嫌取りをするが、ヤンTさんと私には全くしないし最近は話しかけてもこない。

お喋りの中でランク付けが有り、丸々子ちゃん、オバ男君、ヤンTさん、私の順になっているのだろう。最初ご機嫌取りをされているオバ男君や丸々子ちゃんは、お喋りのこの汚い手口に気が付かなかったが、オバ男君が気付き、やっと丸々子ちゃんも気が付いてくれた。

1部屋目で風呂係だった丸々子ちゃんは、お喋りに話しかけられる隙を見せなかった。お喋りが丸々子ちゃんの風呂掃除を手伝おうとした瞬間に、丸々子ちゃんは「お喋りさん、先に次の部屋へ行って!」と冷たく言い放った。2部屋目はお喋りが風呂係で、丸々子ちゃんは部屋係だったので接点無し。3部屋目で、丸々子ちゃんとお喋りがベッドを組む事になったが、丸々子ちゃんはお喋りと目も合わせず無言だった。

今日は、丸々子ちゃんに相手にされないと気が付いたお喋りは、控え室で無言だった。私達が大笑いしていても、お喋りは愛想笑いすらしなかった。

朝になり、お喋りが店長に呼び出された。残された私達は「いよいよメイクも人事異動発表かい?」「1番先にお喋りを呼ぶって何事だろ?」と、不安になったが、お喋りの後、ヤンTさんが呼ばれ、私も呼ばれた。

店長は「ココに残るか新Qへ行くか分からないけど、あっちへ行ったら大変だよ。長く勤めてる分、良い事はみんなにも教えて、新人が聞いてくる事にも耳を傾けて頑張って!」みたいな話だった。

更に「随分イヤな思いをして辛かったろうけど、お喋りに言ったから。”お前、こうなんだってな!”とは言えないから、遠回しだけど本人に分かるように言ったつもり。これでお喋りが変わらなかったら、次回は”前にも言ったろう””俺が言いたいのはこういう事だ”とハッキリ言えるからね」との事。

思わず席を立ち上がり「ありがとうございます!」と叫んでしまった。喜び勇んで次の面談の丸々子ちゃんを呼びに走った。

店長の話が効果覿面だったのか、お喋りは「みかやんさん、次は何をするとよろしいですか?」「ヤンTさん、それは私がやりますよ」等と言ってきた。今までどおりタメ口で全然構わないのに、いきなり敬語で驚いた。今までヤンTさんと私には全く気を遣わなかったたのに、懸命に話しかけてきて愛想笑いまで浮かべていた。

ふと気が付くと明暗クッキリ。お喋りは俯いていたし、私達は満面の笑みだった。16日からは新ホテルQでの作業が始まるので、16日までにはベッドメイク係の異動も発表になり、私達はバラバラになる。それでもお喋りとは一緒になりたくない。
0:00-9:00 7部屋掃除+リネン折り

今日は丸々子ちゃんとオバ男君とヤンTさんとの4人勤務。出勤して早速、ヤンTさんに昨日の様子を聞いた。

ヤンT「昨日、Oくんは来なかったよ。外道も楽しみにしてたのに残念」

みかやん「出勤前にココから電話がきて”4日から来てくれ”って言われたんだって。新人5号さんは?」

ヤンT「新人5号さんは綺麗なオバサンだったよ。喫茶店のママって感じ。飲み屋のママじゃないのがポイント。Oくんや新人5号さんが来るからって、お喋りの奴すっごく気合いが入っててさ。あははは!」

みかやん「何?どんなふうに気合い入ってたの?」

ヤンT「凄い厚化粧で登場してさ。ドピンクの頬紅を斜めにクッキリシャープに入れててさ。今時あんな頬紅の人居ないって。あの人、本当は絶対、私達より年上だよ」

ヤンT&みかやん「あははは!」

オバ男君と丸々子ちゃんが、フロントで新人5号さんが辞めたと聞いてきたそうだ。

ヤンT「ええーっ!たった1日で辞めたの?」

オバ男君「みかやんなんか新人5号さんに会ってないのに辞められちゃったよ」

丸々子「帰りに、3日連続出勤できるか聞いたら”はい”って答えたのに」

一同「はあぁ〜」

新人が6人来て、残っているのがお喋りだけという現実。この仕事は本当にそんなに3Kだろうか?それとも新人を迎える側の私達に問題が有るのだろうか?

新人3号君が外道に「みかやんが居ないと控え室の雰囲気が暗い」と言ったのは、私が休みの日だと丸々子ちゃんやオバ男君やヤンTさんが、名前を伏せながらも堂々と本人の前でお喋りの悪口を言っていたからだそうだ。それがずっと繰り返されていたのだろうか?

気を取り直してリネン折りをしながら、みんなでコスプレについて話をしていた。

丸々子「ヤンTさんは女王様の服装が似合いそうだよね」

ヤンT「そーお?SかMかと聞かれたら確かにSだけど、女王様は無理だよ。第一、何て言ったらいいかわかんないもん!”ナメんなよーっ!”とか言えばいいの?」

丸々子「ナメんなよってか、女王様ならナメろ!でしょう。ナメんなよ!は単なるヤンキーで、女王様なら”おナメ”じゃないの?」

一同「あはははは!」

オバ男君「女王様はみかやんも似合いそうだけど、お喋りが女王様の恰好をしたら最悪だよね」

ヤンT「うわーっキモイ!女王様っていうよりイカレた魔法使いみたいになるんじゃないの?」

丸々子「お喋りは高飛車だしプライド高いし、性格的には充分女王様だけど、ビジュアル的に無理っ」

ヤンT「昨日、休みだったのに丸々子ちゃんがココへ遊びに来たから、帰る時にオバ男君と私で丸々子ちゃんを外へ見送りに行ったの。そしたら、この時とばかりにお喋りが何だかんだと新人5号さんに話しててさ」

オバ男君「そんな事だろうと思って、俺ら静か〜に戻ったんだよね。そしたら案の定、お喋りオンステージになってたよ。何て言ってたかは聞こえなかったけど、どうせ新人相手に先輩ぶった事を言ってたんだろうさ」

丸々子「新人も来た事だし、みんなで仲の良い所を見せようと、お喋りにも話を振ったんだよ。その時は”はぁ”とか”そうですね〜”ぐらいで、全然喋らなかったのに!」

オバ男君「俺らが居なくなったとたん、お喋り大演説会だからね。呆れたよ」

イカレた魔法使いってどんなのだ?と思うが、どんな話をしていても結局はお喋りの話になる。

外道に呼ばれてフロントへ行った。最近、いつも私だけが呼び出される。大した話ではなく、外道の愚痴を聞かされるだけだ。フロントへ行くと、人事異動の発表だった。やはり前回のとは大きく違っていた。

前回は、
ホテルP 朝昼が店長 夕方がダサ坊 深夜が外道
新ホテルQ 朝昼がフロントK子 夕方がFちゃん 深夜がOくん

だったのに今回は、
ホテルP 朝昼が最終兵器Z 夕方が店長 深夜がOくん
新ホテルQ 朝昼がフロントK子 夕方がダサ坊 深夜が外道
FちゃんはホテルKの朝昼のフロントになっていた。

店長は何故かヤンTさんと私を気に入っていて、ホテルPに残したいらしいが、外道はヤンTさんと私を連れて新ホテルQへ行きたいらしい。かといって外道の希望など人事異動には反映されないので、愚痴っていた。

またフロント陣の人事異動が変わるかも知れないし、私達ベッドメイク係も、ホテルPと新ホテルQとどのように振り分けられるか分からず不安だ。
本文はのちほど

厚別へ

2004年5月2日 おでかけ
本文はのちほど
昨日、ヤンTさんに「Oくんに”PTA(お喋り)には気を付けろ”って言っといた方がいいよ。男には見境のない奴だからさ。きっとOくんも狙われるよ」と言われていたので、Oくんへ電話しようと思っていたら、Oくんの方から電話がきた。Oくんは今夜からホテルPでフロント研修をする事になったので、少なからず不安だったようだ。

みかやん「今夜はオバ男君とヤンTさんと例のお喋りの3人勤務だよ。ヤンTさんはよく知ってるし、オバ男君にも2.3度会った事があるから、安心でしょう」

Oくん「でもそのお喋りってのが、とんだ曲者なんでしょ?」

みかやん「そうそう、オバ男君やヤンTさんが”Pさん”とか”PTA”と言ったら、それはお喋りの事だからね。つけ込まれないように毅然とした態度で接しないと、先輩ヅラされるわ猛アタックされるわで、酷い目に遭う事になるよ」

Oくん「猛アタックって。お喋りってオバサンなんでしょ?今までのみかやんの話だと、みんな”ババア”って言ってたよね」

みかやん「確かに垢抜けなくてダサくて見た目はババアなんだけど、ヤンTさんの1つ年下なのさ」

Oくん「ええっ!みかやんやヤンTさんより年下だったの?だって、ヤンTさんが”ダサババア”って言ってたり、みかやんが”ホントあのババアときたら”って言ってたのを聞いてたから、てっきりババアだと思ってたよ」

みかやん「年齢的にはヤンTさんやあたしの方がババアなんだけど、今夜お喋りを見たら分かるよ。辞めた新人3号君もお喋りの事をお喋り1人だけがトシが離れてるせいで浮いてると思ってたんだからね。私より年下で今時あんなに垢抜けない人も珍しいし、地味で地味で老けまくりさ」

Oくん「ま、つけ込まれないよう気を付けるよ。でも何だか怖いね」

みかやん「新人3号君はメイクだったから、かなりつけ込まれて猛アタックされたけど、Oくんはフロントだから安全かもね。でもお喋りに”ねぇ〜ん。Oくぅ〜ん”と言われたら要注意だよ」

Oくん「うわっ、そのババアってカマトトなのかい?」

みかやん「カマトトって言葉も久しぶりに聞いたよ。そんな感じかな。ブリッ子って言葉も今時使わないし、今はあーゆーのを何て言うんだろね」

Oくん「ともかく30過ぎててそーゆーのってイヤだねぇ。そんなのに猛アタックされたら3号君だって逃げたくもなるよね。あぁあさましい。あぁ見苦しい。あ、見たわけじゃないけどね」

みかやん「部屋へハガシに入ったりして、わからない事があったらオバ男君かヤンTさんに聞くんだよ。くれぐれも、お喋りには近づかないようにね」

Oくん「了解!ほんじゃ、何かあったらメールいれとくね」

Oくんは大丈夫だろうか?普段、モテないだけに(笑)お喋りにつけ込まれそうだ。
DVD メディアファクトリー 2004/04/29 ¥4,935 余命半年を宣告された21歳のぶっさんだけど、あいかわらず元気イッパイ。草野球チームであり怪盗団でもある「木更津キャッツアイ」のメンバーとともに野球とビールを楽しむ日々。そんなある日、死んだはずの仲間オジーがよみがえり、そこから奇妙な出来事が…。 V6の岡田准一主演、宮藤官九郎脚本によるTVドラマ「木更津キャッツアイ…

本文はのちほど
DVD ポニーキャニオン 2004/01/21 ¥23,940 スマッシュヒットとなった同名映画の2年後という設定で、再びシンクロ公演に挑む男子高校生たちの奮闘ぶりを描いたさわやか系青春ドラマ。学園祭で見た男子のシンクロにあこがれて水泳部に入った進藤勘九郎(山田孝之)は、高校生活最後の年にシンクロチームのリーダーを務めることに。そんな矢先、教育委員会から公演の自粛要請がくださ…

映画の2年後という設定とは知らず「映画を見たからドラマはいいや」ぐらいに思っていた。玉木宏見たさにビデオを借りたものの、映画よりもハマリまくって1〜4巻を一気に見た。最終回を見る前に3度ほど涙していたが、最終回ではこれでもか!というくらい感動のシーンばかり。玉木宏そっちのけで、勘九郎、タテノリ、田中君、高原さん、石塚、他シンクロの面々に泣きながら拍手。晴れがましいシーンに流れる曲、シュガー・ベイビー・ラブ(ルベッツ)が、また感動の涙を誘った。

某デパートでの入社当時、会社の野球部のチアガールに選ばれてしまったが、ディスコクイーン(古)でありながらステップ系のダンスにはめっぽう弱く大苦戦。夜な夜な仕事の後に練習するも上達せず、個人指導やら居残り特訓を受ける始末。人一倍苦労して野球大会の為、函館から札幌へ。当日はシンクロ1年目の勘九郎のように体調を崩すも、決死の覚悟で音楽に合わせて踊った。その野球大会はチアガールの審査もあり、私が出場した年は野球部もチアガールも優勝し、優勝が決まった時はチアガール一同、溢れる涙を拭おうともせず抱き合ってわぁわぁ泣いた。

そんな事を思い出した。努力した者だけが味わえる最高の感動。若き日の葛藤と情熱。何もかも眩しいドラマだった。

また過去の良い記憶を思い出したので、若返りホルモンDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)が分泌されたハズ(笑)。

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