スーパー53日目:レンジでチン
2004年10月28日22:48-8:35 B番
今日はMさんがA番で、B君がC番だった。出勤してレジに入ると、目の前の惣菜コーナーにMさんと、わりとよく来るホームレス風の爺さんがいた。爺さんは毎度同じドロドロでつんつるてんのスーツを着ていてノーネクタイ。いつも某デパートの紙袋を持っているが、その紙袋もボロボロでどう見てもホームレスチックだ。
そのホームレスチックな爺さんがMさんに「ご飯が無い」と騒いでいたようだ。
Mさん「申し訳ありません。こちらのコーナーのご飯は売り切れてしまいましたが、レンジでチンするタイプのご飯なら有りますよ」
爺さん「じゃ、それ持ってきて」
Mさん「はい。こちらは必ずレンジでチンして頂くタイプで、書いてありますがココを2cm開けてからレンジでチンして・・・」
お爺さん「分かった分かった。2cm開けてレンジね」
相手は爺さんなのでMさんが親切に教えているというのに、爺さんはウザがってMさんから離れ、いきなり電子レンジの方へ向かった。慌ててまだ近くにいたMさんを呼び止めて「お会計がまだです」と伝えた。
Mさん「お客様!恐れ入りますが、レンジでチンする前にお会計を済ませて頂けませんか?」
爺さん「ワザとじゃないんだ。うっかりしてたんだ。わざとお金を払わなかったんじゃない!」
Mさん「はい。大丈夫ですよ。分かってます。ですのでお会計を・・・」
爺さん「あんたがレンジでチンレンジでチンって言うから、レンジの方が気になって」
Mさん「それは大変失礼しました」
爺さんは執拗に「ワザとじゃない」と訴えながらMさんに連れられてレジに来た。外見でヒトサマを判断してはいけないが、爺さんがホームレスチックなだけに訴えれれば訴えられる程、怪しく思えた。爺さんが会計を済ませたので、Mさんはやれやれと品出しに戻った。
レジに私が居て、そのすぐ傍に電子レンジがあって、そこに爺さんが居た。会計の前後にあれだけ「わざとじゃない」と騒いでいたが、電子レンジの前では爺さんは無言で固まってしまっていた。爺さんの事は気になるが、レジにお客さんが来たのでレジ作業をしていると、爺さんがいきなり割って入ってきて叫んだ。
爺さん「ココの電子レンジ、壊れてる!2台ともだ!両方壊れてる!」
急いで目の前のお客さんにお釣りを渡し、爺さんが居る電子レンジの前に駆け付けた。
みかやん「先程まで、お客様が普通に使ってましたので、壊れてはいないと思うんですが」
爺さん「さっきの姉ちゃんに”2cm開けてレンジ””2cm開けてレンジ”って何回も言われたのに、2cm開けたら、レンジのスイッチが入らないんだ」
みかやん「は?」
すると、今、お釣りを渡したばかりの男性が「あーっはっはっは!ひゃーっはっはっは!」と大声で笑いだした。
男性客「爺さん!電子レンジのドアを2cm開けるんじゃなくて、ご飯のパックの方を2cm開けるんだよ。レンジのドアが開いてたらスイッチは入らないよ。あはははは!」
みかやん「・・・・(可笑しくて絶えられない)」
爺さん「ああそうか。レンジのドアじゃなくて、ご飯の方を開けるのね」
男性客「ほら、ここに点線が書いてあるよ。ここまで開けろって事さ。あーっはっはっは!電子レンジのドアを2cm開けてる人、初めて見た!ひゃーっはっは!爺さん、最高!」
みかやん「・・・・(可笑しくて涙まで出てきた)」
爺さん、耳が悪いのか真正面に居て私に顔を近づけているので、笑うに笑えない。笑いを堪えに堪えて、こめかみに筋が浮いているのが自分でも分かった。「もうダメ。限界。助けて〜」と心の中で叫んだ瞬間、爺さんは「最高!」と言われた事をまるで素晴らしいパフォーマンスをしたかのように勘違いをしたらしく、近くにいた別のお客さん達にも、たった今の武勇伝を語り始めた。
爺さん「店員さんに”このご飯をレンジにかける時は2cm開けて”って言われたもんだから、わし、電子レンジのドアを2cm開けたんだよ。そしたらレンジが動かなくて、レンジが壊れてるのかと思ったら、レンジのドアじゃなくて、ご飯の方を開けるんだったんだとさ。コレ、ここの点線まで開けるんだと」
若いカップル「きゃーっはっはっは!あはははは!」
みかやん「だははははは!ぎゃーはっはっは!ひいぃ〜ひいぃ〜」
爺さんがカップルの方を見ていた隙に、どさくさに紛れて大笑いした。はあぁ。死ぬかと思った。
今日はMさんがA番で、B君がC番だった。出勤してレジに入ると、目の前の惣菜コーナーにMさんと、わりとよく来るホームレス風の爺さんがいた。爺さんは毎度同じドロドロでつんつるてんのスーツを着ていてノーネクタイ。いつも某デパートの紙袋を持っているが、その紙袋もボロボロでどう見てもホームレスチックだ。
そのホームレスチックな爺さんがMさんに「ご飯が無い」と騒いでいたようだ。
Mさん「申し訳ありません。こちらのコーナーのご飯は売り切れてしまいましたが、レンジでチンするタイプのご飯なら有りますよ」
爺さん「じゃ、それ持ってきて」
Mさん「はい。こちらは必ずレンジでチンして頂くタイプで、書いてありますがココを2cm開けてからレンジでチンして・・・」
お爺さん「分かった分かった。2cm開けてレンジね」
相手は爺さんなのでMさんが親切に教えているというのに、爺さんはウザがってMさんから離れ、いきなり電子レンジの方へ向かった。慌ててまだ近くにいたMさんを呼び止めて「お会計がまだです」と伝えた。
Mさん「お客様!恐れ入りますが、レンジでチンする前にお会計を済ませて頂けませんか?」
爺さん「ワザとじゃないんだ。うっかりしてたんだ。わざとお金を払わなかったんじゃない!」
Mさん「はい。大丈夫ですよ。分かってます。ですのでお会計を・・・」
爺さん「あんたがレンジでチンレンジでチンって言うから、レンジの方が気になって」
Mさん「それは大変失礼しました」
爺さんは執拗に「ワザとじゃない」と訴えながらMさんに連れられてレジに来た。外見でヒトサマを判断してはいけないが、爺さんがホームレスチックなだけに訴えれれば訴えられる程、怪しく思えた。爺さんが会計を済ませたので、Mさんはやれやれと品出しに戻った。
レジに私が居て、そのすぐ傍に電子レンジがあって、そこに爺さんが居た。会計の前後にあれだけ「わざとじゃない」と騒いでいたが、電子レンジの前では爺さんは無言で固まってしまっていた。爺さんの事は気になるが、レジにお客さんが来たのでレジ作業をしていると、爺さんがいきなり割って入ってきて叫んだ。
爺さん「ココの電子レンジ、壊れてる!2台ともだ!両方壊れてる!」
急いで目の前のお客さんにお釣りを渡し、爺さんが居る電子レンジの前に駆け付けた。
みかやん「先程まで、お客様が普通に使ってましたので、壊れてはいないと思うんですが」
爺さん「さっきの姉ちゃんに”2cm開けてレンジ””2cm開けてレンジ”って何回も言われたのに、2cm開けたら、レンジのスイッチが入らないんだ」
みかやん「は?」
すると、今、お釣りを渡したばかりの男性が「あーっはっはっは!ひゃーっはっはっは!」と大声で笑いだした。
男性客「爺さん!電子レンジのドアを2cm開けるんじゃなくて、ご飯のパックの方を2cm開けるんだよ。レンジのドアが開いてたらスイッチは入らないよ。あはははは!」
みかやん「・・・・(可笑しくて絶えられない)」
爺さん「ああそうか。レンジのドアじゃなくて、ご飯の方を開けるのね」
男性客「ほら、ここに点線が書いてあるよ。ここまで開けろって事さ。あーっはっはっは!電子レンジのドアを2cm開けてる人、初めて見た!ひゃーっはっは!爺さん、最高!」
みかやん「・・・・(可笑しくて涙まで出てきた)」
爺さん、耳が悪いのか真正面に居て私に顔を近づけているので、笑うに笑えない。笑いを堪えに堪えて、こめかみに筋が浮いているのが自分でも分かった。「もうダメ。限界。助けて〜」と心の中で叫んだ瞬間、爺さんは「最高!」と言われた事をまるで素晴らしいパフォーマンスをしたかのように勘違いをしたらしく、近くにいた別のお客さん達にも、たった今の武勇伝を語り始めた。
爺さん「店員さんに”このご飯をレンジにかける時は2cm開けて”って言われたもんだから、わし、電子レンジのドアを2cm開けたんだよ。そしたらレンジが動かなくて、レンジが壊れてるのかと思ったら、レンジのドアじゃなくて、ご飯の方を開けるんだったんだとさ。コレ、ここの点線まで開けるんだと」
若いカップル「きゃーっはっはっは!あはははは!」
みかやん「だははははは!ぎゃーはっはっは!ひいぃ〜ひいぃ〜」
爺さんがカップルの方を見ていた隙に、どさくさに紛れて大笑いした。はあぁ。死ぬかと思った。
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スーパー52日目:若者と和菓子
2004年10月27日22:48-9:11 C番
今日はB君がA番で、EさんがB番だった。出勤すると、青黒い顔の人が赤いジャンパーを着て品出しをしていた。「あれれ?誰だろ?メーカーさんか、本部の人なのかな?」と、取り敢えず挨拶をしなければ!と思い、近付くとB君だった。
みかやん「おはようございます。大丈夫ですか?顔色が悪いですよ」
B君「特に体調は悪くはないけど、顔色悪いかな?」
みかやん「はい。かなり悪いです」
B君「ええええ〜〜」
赤いジャンパーは、冬のコンテナ搬入やバックヤードでの作業の時の為にと、店が用意した店名入りのウインドブレカーだった。それを着ているって事は、B君は寒気がするとか寒いという事なのだろう。普段はわりと色白なB君が土色の顔をしていたので、本気で驚いた。
みかやん「発注の件なんですけど、Bさんに発注の機械操作を教えて頂いた次の日に店長に”今日からやって”と言われましたので、一昨日から始めました」
B君「店長は”そろそろ”って言ってたから、もう少し時間的猶予があると思って、11月から始めて貰おうかと思ってたのに。そうだったんだ」
みかやん「お菓子の材料とスープ類、パックご飯の発注をしています」
B君「Mさん担当の持ち場があまりにも増えて大変だから、協力してあげて下さい」
みかやん「はい。わかりました」
仕事の話をしながらもB君の顔色の悪さが気になって仕方なかった。
レジに入ると、陽気な男の子の2人組がやってきた。1人目の男の子が買い物カゴに羊羹と牛乳を入れていたのを見て、心の中で「やっぱ和菓子には牛乳だよね!」と思ったら、2人が会話を始めた。
青年B「お前、何よソレ。饅頭か?」
青年A「(小声)饅頭じゃないよ。羊羹だよ」
青年B「お前、甘党だったのか」
青年A「そうでもないよ」
若い男の子の口から”甘党”という言葉が出るとは思わず、ちょっと吹き出しそうになった。青年Bが執拗に羊羹の事を尋ねる事を青年Aはウザく思っていたようだ。
青年B「でもよ〜。25才で羊羹って、早くね?」
「ぷははっ!」とここで堪えきれずに吹き出してしまった。大したことじゃなくても、笑っちゃいけないと思えば思うほど笑えてしまう。
青年A「別にいいじゃん!(ふてくされ気味)」
青年B「だってよ。羊羹って婆ちゃんとかが食うやつじゃないのか?」
青年A「婆ちゃんじゃなくても食うんだよ!(キレ気味)」
青年B「ねぇ。25才で羊羹って早くないの?」
みかやん「いえっへっへ。大丈夫ですよっほっほ(完全に笑ってる)」
青年A「ほらみろ!」
青年B「だって笑ってるもん」
みかやん「笑ってませんてっへっへ。笑ってないですよっほっほ(笑ってる)」
青年Bはずっと「俺は25才で羊羹って、絶対まだ早いと思うぞ」と訴えながら帰っていった。以前、某スーパーで爆笑店内アナウンスを聞いた事がある。「毎度〜っほっほっほ。ご来店下さいまして〜へっへ。誠にありがとうございますーふっふ。○○町からお越しのーっほっほっほ。○○様ーっはっはっは!あーはっはっは!」と、何が爆笑かって、アナウンス嬢が爆笑していたのだった。
その時、私は某デパートの電話交換係で店内放送も担当していたので笑えなかったが、周りのお客さん達はアナウンス嬢が何が可笑しくて笑っているのかは分からないものの、みんなつられて笑っていた。その時の事を思い出して、ますます可笑しくなったが、誰も居ないレジで1人で笑うワケにもいかず苦しかった。
次のお客さんがレジに来たので、真面目に取り組もうとするが、次のお客さんも25才ぐらいの若い男性ながら、きなこねじりと牛乳を買っていた。ここでも「やっぱ和菓子には牛乳だよね!」と思うが言えず、「100円が2点へっへ」「68円ですっふっふ」とならないよう、ひたすら堪えた。
どうせなら、きなこねじりの男の子には青年Bのすぐ後ろに並んで欲しかった。私はきなこねじりが大好きだが、今の若い人達はきなこねじりの事を知っているだろうか?夫がいつも買ってきてくれるきなこねじりには裏面に「○○(メーカー名)のきなこねじりは、他の追随を許しません」とまで書いてある。それを読んだ私は「全くだ。これで100円なんて有り得ない」と深く深く頷いてしまったのだった。
若い男の子が羊羹やきなこねじりを買っていく姿を見て、無性に嬉しかった。
今日はB君がA番で、EさんがB番だった。出勤すると、青黒い顔の人が赤いジャンパーを着て品出しをしていた。「あれれ?誰だろ?メーカーさんか、本部の人なのかな?」と、取り敢えず挨拶をしなければ!と思い、近付くとB君だった。
みかやん「おはようございます。大丈夫ですか?顔色が悪いですよ」
B君「特に体調は悪くはないけど、顔色悪いかな?」
みかやん「はい。かなり悪いです」
B君「ええええ〜〜」
赤いジャンパーは、冬のコンテナ搬入やバックヤードでの作業の時の為にと、店が用意した店名入りのウインドブレカーだった。それを着ているって事は、B君は寒気がするとか寒いという事なのだろう。普段はわりと色白なB君が土色の顔をしていたので、本気で驚いた。
みかやん「発注の件なんですけど、Bさんに発注の機械操作を教えて頂いた次の日に店長に”今日からやって”と言われましたので、一昨日から始めました」
B君「店長は”そろそろ”って言ってたから、もう少し時間的猶予があると思って、11月から始めて貰おうかと思ってたのに。そうだったんだ」
みかやん「お菓子の材料とスープ類、パックご飯の発注をしています」
B君「Mさん担当の持ち場があまりにも増えて大変だから、協力してあげて下さい」
みかやん「はい。わかりました」
仕事の話をしながらもB君の顔色の悪さが気になって仕方なかった。
レジに入ると、陽気な男の子の2人組がやってきた。1人目の男の子が買い物カゴに羊羹と牛乳を入れていたのを見て、心の中で「やっぱ和菓子には牛乳だよね!」と思ったら、2人が会話を始めた。
青年B「お前、何よソレ。饅頭か?」
青年A「(小声)饅頭じゃないよ。羊羹だよ」
青年B「お前、甘党だったのか」
青年A「そうでもないよ」
若い男の子の口から”甘党”という言葉が出るとは思わず、ちょっと吹き出しそうになった。青年Bが執拗に羊羹の事を尋ねる事を青年Aはウザく思っていたようだ。
青年B「でもよ〜。25才で羊羹って、早くね?」
「ぷははっ!」とここで堪えきれずに吹き出してしまった。大したことじゃなくても、笑っちゃいけないと思えば思うほど笑えてしまう。
青年A「別にいいじゃん!(ふてくされ気味)」
青年B「だってよ。羊羹って婆ちゃんとかが食うやつじゃないのか?」
青年A「婆ちゃんじゃなくても食うんだよ!(キレ気味)」
青年B「ねぇ。25才で羊羹って早くないの?」
みかやん「いえっへっへ。大丈夫ですよっほっほ(完全に笑ってる)」
青年A「ほらみろ!」
青年B「だって笑ってるもん」
みかやん「笑ってませんてっへっへ。笑ってないですよっほっほ(笑ってる)」
青年Bはずっと「俺は25才で羊羹って、絶対まだ早いと思うぞ」と訴えながら帰っていった。以前、某スーパーで爆笑店内アナウンスを聞いた事がある。「毎度〜っほっほっほ。ご来店下さいまして〜へっへ。誠にありがとうございますーふっふ。○○町からお越しのーっほっほっほ。○○様ーっはっはっは!あーはっはっは!」と、何が爆笑かって、アナウンス嬢が爆笑していたのだった。
その時、私は某デパートの電話交換係で店内放送も担当していたので笑えなかったが、周りのお客さん達はアナウンス嬢が何が可笑しくて笑っているのかは分からないものの、みんなつられて笑っていた。その時の事を思い出して、ますます可笑しくなったが、誰も居ないレジで1人で笑うワケにもいかず苦しかった。
次のお客さんがレジに来たので、真面目に取り組もうとするが、次のお客さんも25才ぐらいの若い男性ながら、きなこねじりと牛乳を買っていた。ここでも「やっぱ和菓子には牛乳だよね!」と思うが言えず、「100円が2点へっへ」「68円ですっふっふ」とならないよう、ひたすら堪えた。
どうせなら、きなこねじりの男の子には青年Bのすぐ後ろに並んで欲しかった。私はきなこねじりが大好きだが、今の若い人達はきなこねじりの事を知っているだろうか?夫がいつも買ってきてくれるきなこねじりには裏面に「○○(メーカー名)のきなこねじりは、他の追随を許しません」とまで書いてある。それを読んだ私は「全くだ。これで100円なんて有り得ない」と深く深く頷いてしまったのだった。
若い男の子が羊羹やきなこねじりを買っていく姿を見て、無性に嬉しかった。
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スーパーは休み・段取り
2004年10月26日 つぶやき次回のA番に備えて、じっくりと段取りを考えてみた。そうじゃなくても大変だったA番に、POP作りが加わり、冷食やアイスの品出しと、発注が加わった。それをどの時間帯に組み込もうか?と、ああでもないこうでもないと考えた。
21:45 レジ開設 スキャンテスト 外回り 撤去
22:00 電話切り替え パン値引き
22:45 レジ
23:00 惣菜賞味期限チェック 棚上・折りコン・台車品出し
日配品出しスタート
0:00 惣菜賞味期限チェック 吊りビラ交換 看板ノボリ撤去
POP外し POP作りスタート
0:30 休憩
1:00 惣菜賞味期限チェック 日配品出しの続き〜2時まで
POP作りの続き
2:00 惣菜賞味期限チェック 冷食・アイスの品出し〜3時まで
バックヤード在庫品出し
3:00 惣菜賞味期限チェック 温度チェック巡回 台車キャリーの用意
ラーメン品出しの準備
3:30 休憩
4:00 惣菜賞味期限チェック ラーメンの品出し〜4:45頃まで
バックヤード在庫品出し POP作り〜終了させる
5:00 惣菜賞味期限チェック 発注〜5時半まで
シャッター開け 看板ノボリ出し
5:30 トラック便到着 コンテナ搬入 和日配ピッキング
6:00 惣菜賞味期限チェック
6:30 前出し 作業日報記入
7:00 惣菜賞味期限チェック
日配の品出しは、どんなに遅れても2時までに!
冷食とアイスの品出しは、どんなに遅れても3時までに!
空いた時間にPOP作りとバックヤードの在庫品出し!
30分の空きができたら、その時間に発注!
あとは、折りコンや台車の品出しが有りませんように・・・と祈るだけ。
21:45 レジ開設 スキャンテスト 外回り 撤去
22:00 電話切り替え パン値引き
22:45 レジ
23:00 惣菜賞味期限チェック 棚上・折りコン・台車品出し
日配品出しスタート
0:00 惣菜賞味期限チェック 吊りビラ交換 看板ノボリ撤去
POP外し POP作りスタート
0:30 休憩
1:00 惣菜賞味期限チェック 日配品出しの続き〜2時まで
POP作りの続き
2:00 惣菜賞味期限チェック 冷食・アイスの品出し〜3時まで
バックヤード在庫品出し
3:00 惣菜賞味期限チェック 温度チェック巡回 台車キャリーの用意
ラーメン品出しの準備
3:30 休憩
4:00 惣菜賞味期限チェック ラーメンの品出し〜4:45頃まで
バックヤード在庫品出し POP作り〜終了させる
5:00 惣菜賞味期限チェック 発注〜5時半まで
シャッター開け 看板ノボリ出し
5:30 トラック便到着 コンテナ搬入 和日配ピッキング
6:00 惣菜賞味期限チェック
6:30 前出し 作業日報記入
7:00 惣菜賞味期限チェック
日配の品出しは、どんなに遅れても2時までに!
冷食とアイスの品出しは、どんなに遅れても3時までに!
空いた時間にPOP作りとバックヤードの在庫品出し!
30分の空きができたら、その時間に発注!
あとは、折りコンや台車の品出しが有りませんように・・・と祈るだけ。
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スーパー51日目:初のX番
2004年10月25日23:17-8:48 X番
今日はMさんがA番で、EさんがB番、S君がC番の4人勤務だった。初のX番で遅い時間に出勤したというのに、まだ店長が居た。触らぬ神に祟り無し!と店長から遠ざかろうとするが、店長が物凄い勢いで近付いてきて、金縛りに遭ったように動けないでいる私に、相変わらず無愛想に声を掛けてきた。
店長「発注の仕方、聞いたのか?」
みかやん「はい。昨日、機械操作・・・」
店長「あんたにも発注ぐらい出来るようになって貰わないと困る!」
みかやん「はい」
店長「じゃ、今日からやって!」
みかやん「はい」
店長は、にこりともしないで吐き捨てるように言って去って行った。毎度の事だが店長との会話は全く後味が悪い。「なんぼ偉いんだが知らないけど、もうちょっとこう、言い方ってもんがあるんでないのがい!だいたい人の話なんか聞いでないべさ!」と、心の中で函館弁でムッとした。
勘違い野郎はさておき、今日は楽しみにしていたMさんとのペアなので、いそいそとMさんの元へ向かった。店長に「今日から発注しろ」と言われた事や、昨日B君に「アイスや冷食の仕方を習って」と言われた事を加味して、仕事の段取りを話し合った。
Mさんは本当に頭の良い人だ。今でこそ何とか仮性馬鹿ぐらいにおさまっているが、私がMさんぐらいのトシの頃は真性馬鹿だった。父親に叱られて「出て行け!」と怒鳴られて、「はい。わかりました」と家出をした頃だ。元彼の家に押し掛けて、困惑する元彼のご両親に「”出て行け!”と言われたので、素直に言う事をきいて出てきました」と言うような馬鹿娘だった。
当時の私とMさんじゃ雲泥の差だ。Mさんは「単に経験の差ですよ」と笑うが、こんなトシの私が弱冠19才のMさんから学ぶ事が多々ある。Mさんに比べたら、私は頭は悪いは要領は悪いは段取りは悪いは・・・最悪じゃないか。
Mさんに発注の仕方を教わり、続いてS君に冷食の品出しの仕方、Eさんにアイスの品出しの仕方を教わった。今でさえA番の時は7時じゃ帰れない事があるのに、それにPOP作りや発注やアイスや冷食の品出しが加わったら、いったいどうなるんだろ?何時までかかるんだろ?仕事が増えすぎだ。
お先真っ暗な気分で、おぼつかない手で発注している私に、S君が話しかけてきた。
S君「発注もする事になったんですか?」
みかやん「はい。店長に”今日からやって!”って言われました」
S君「俺が辞める時に”POP作り?無理っ!発注?無理っ!そんなに何でもかんでも出来ません!ナイトにばかり仕事を押しつけないで下さい”って言おうと思ってたんですよ!俺が辞めたら、みかやんに発注やら冷食が回ると思って、何とか阻止しようと思ってたのに間に合いませんでした」
みかやん「ありがとうございます。お気持ちだけで充分ありがたいです。だからまた辞めるだなんて言わないで下さいよ〜」
S君「いや、でも辞める時は店長に洗いざらい現状を話して”やってられないっ!”って言って辞めようと思ってたんですよ」
みかやん「確かにやってられないですよね。いろんな仕事をしてきましたけど、こんなに濃密で毎日が時間との戦いだなんてのは、ココが初めてですから未だに面食らってます。正直、なかなか慣れません」
S君「逆に、慣れてしまっちゃイケナイんじゃないでしょうか。みんな真面目すぎるんですよ!」
珍しく鼻息を荒くして力説するS君だった。確かにみんな真面目な人だ。モンクも言わずに黙々と仕事をしているのを見て変に感心したりする。私がB君だったら店長が何と言ってこようと、それこそ「無理っ!」と言ってお断りするハズだ。
昨日、B君に「そんなに仕事が増えて私でも大丈夫なんでしょうか?」と尋ねたら、B君は「なるようにしかならないから」と言って笑っていた。B君がそう言うなら、なるようにしかならないのだろうし、S君の”やってられない”という言葉にも何となく救われた。仕事は格段に増えて大変になるが、深く考えないようにして頑張ろう。
なぁんだ。みんな「なるようにしかならない」とか「やってられない」と思ってたんなら、最初から言ってよね。私だけじゃなかったんだと思うと、何とかまた頑張れそうだ。
今日はMさんがA番で、EさんがB番、S君がC番の4人勤務だった。初のX番で遅い時間に出勤したというのに、まだ店長が居た。触らぬ神に祟り無し!と店長から遠ざかろうとするが、店長が物凄い勢いで近付いてきて、金縛りに遭ったように動けないでいる私に、相変わらず無愛想に声を掛けてきた。
店長「発注の仕方、聞いたのか?」
みかやん「はい。昨日、機械操作・・・」
店長「あんたにも発注ぐらい出来るようになって貰わないと困る!」
みかやん「はい」
店長「じゃ、今日からやって!」
みかやん「はい」
店長は、にこりともしないで吐き捨てるように言って去って行った。毎度の事だが店長との会話は全く後味が悪い。「なんぼ偉いんだが知らないけど、もうちょっとこう、言い方ってもんがあるんでないのがい!だいたい人の話なんか聞いでないべさ!」と、心の中で函館弁でムッとした。
勘違い野郎はさておき、今日は楽しみにしていたMさんとのペアなので、いそいそとMさんの元へ向かった。店長に「今日から発注しろ」と言われた事や、昨日B君に「アイスや冷食の仕方を習って」と言われた事を加味して、仕事の段取りを話し合った。
Mさんは本当に頭の良い人だ。今でこそ何とか仮性馬鹿ぐらいにおさまっているが、私がMさんぐらいのトシの頃は真性馬鹿だった。父親に叱られて「出て行け!」と怒鳴られて、「はい。わかりました」と家出をした頃だ。元彼の家に押し掛けて、困惑する元彼のご両親に「”出て行け!”と言われたので、素直に言う事をきいて出てきました」と言うような馬鹿娘だった。
当時の私とMさんじゃ雲泥の差だ。Mさんは「単に経験の差ですよ」と笑うが、こんなトシの私が弱冠19才のMさんから学ぶ事が多々ある。Mさんに比べたら、私は頭は悪いは要領は悪いは段取りは悪いは・・・最悪じゃないか。
Mさんに発注の仕方を教わり、続いてS君に冷食の品出しの仕方、Eさんにアイスの品出しの仕方を教わった。今でさえA番の時は7時じゃ帰れない事があるのに、それにPOP作りや発注やアイスや冷食の品出しが加わったら、いったいどうなるんだろ?何時までかかるんだろ?仕事が増えすぎだ。
お先真っ暗な気分で、おぼつかない手で発注している私に、S君が話しかけてきた。
S君「発注もする事になったんですか?」
みかやん「はい。店長に”今日からやって!”って言われました」
S君「俺が辞める時に”POP作り?無理っ!発注?無理っ!そんなに何でもかんでも出来ません!ナイトにばかり仕事を押しつけないで下さい”って言おうと思ってたんですよ!俺が辞めたら、みかやんに発注やら冷食が回ると思って、何とか阻止しようと思ってたのに間に合いませんでした」
みかやん「ありがとうございます。お気持ちだけで充分ありがたいです。だからまた辞めるだなんて言わないで下さいよ〜」
S君「いや、でも辞める時は店長に洗いざらい現状を話して”やってられないっ!”って言って辞めようと思ってたんですよ」
みかやん「確かにやってられないですよね。いろんな仕事をしてきましたけど、こんなに濃密で毎日が時間との戦いだなんてのは、ココが初めてですから未だに面食らってます。正直、なかなか慣れません」
S君「逆に、慣れてしまっちゃイケナイんじゃないでしょうか。みんな真面目すぎるんですよ!」
珍しく鼻息を荒くして力説するS君だった。確かにみんな真面目な人だ。モンクも言わずに黙々と仕事をしているのを見て変に感心したりする。私がB君だったら店長が何と言ってこようと、それこそ「無理っ!」と言ってお断りするハズだ。
昨日、B君に「そんなに仕事が増えて私でも大丈夫なんでしょうか?」と尋ねたら、B君は「なるようにしかならないから」と言って笑っていた。B君がそう言うなら、なるようにしかならないのだろうし、S君の”やってられない”という言葉にも何となく救われた。仕事は格段に増えて大変になるが、深く考えないようにして頑張ろう。
なぁんだ。みんな「なるようにしかならない」とか「やってられない」と思ってたんなら、最初から言ってよね。私だけじゃなかったんだと思うと、何とかまた頑張れそうだ。
スーパー50日目:感動の対面
2004年10月24日22:49-9:07 C番
今日はEさんがA番で、B君がB番だった。私がC番の時に、B君以外の人がB番だった場合は私なりにB番の人の仕事を手伝っていたが、B君がB番の時は手伝わずに自分の仕事だけをしていた。相手がB君だと「アンタ、他人の事より自分の仕事はちゃんとやってるの?アレはやったの?コレはやったの?」と言われそうで怖かったからだ。
しかし今日は日曜なので、お菓子の納品は無いし、バックヤードの在庫も殆どなく、アッという間に暇になった。自分なりに自分のした仕事をチェックしても尚、暇だった。どうしようもないので、B君が休憩に行った隙に飲料の品出しをする事にした。
私が人間関係で悩んだ時に、いつも母が「自分が変わらなければ相手も変わらない」と言っていたのを思い出した。他の人の仕事を手伝うように、B君の仕事も手伝わなければ!と妙な使命感に燃えて黙々と飲料の品出しをした。
すると休憩から戻ったB君に「ああっ!ジュースの品出しをして頂けたんですね?ありがとうございます!」と大声でお礼を言われて物凄く驚いた。しかもB君の眩しいような笑顔を久しぶりに見た。B君は元々がイケメンなので、久々の笑顔が私には眩しすぎてそれはそれは照れてしまったし、無性に嬉しかった。
気を良くしたのかB君は更ににこやかに私に話しをしてきた。
B君「毎度毎度、S君やEさんが休日出勤してアイスや冷食の品出しや発注をしてるのはシャレにならないんで、冷食やアイスの仕事をA番の仕事に組み込もうと思うんだけど、どうだろう?」
みかやん「はい。それでS君やEさんが休日出勤しなくても済むようになるのであれば異存ありません」
B君「A番の仕事はますます辛くなるけど、残業になる場合は終わった時間に退勤の打刻をしていいですから。今までのように正規の時間に打刻をしてから残業をしていたら、会社には”正規の時間内に仕事が終わってるなら”と、どんどん仕事を増やされるんで、これ以上、仕事を増やされないようにする為にも、仕事が終わってから退勤の打刻をして下さいね」
みかやん「はい。わかりました。で、冷食やアイスの仕事はどのように?」
B君「明日、みかやんにはX番をして貰おうと思っているので、時間がある時にMさんと一緒に、S君やEさんにアイスと冷食の品出しの仕方を教わって下さい。それと、みかやんにはそろそろ発注の仕事も覚えて欲しいので、これから教えます」
とB君はにこやかに「発注の機械の操作自体は簡単なので問題ないと思います」と言いながら、発注の仕方を教えてくれた。最初に出会った時のB君のようだった。いつしかB君から笑顔が消えたのは、B君がどうこうという前に私に問題があったのだろう。深く反省もしたがあまりの嬉しさに、ちょっと涙がでそうだった。
それ以後、ゴキゲンで仕事をした。レジにお客さんが来たのでレジに走った。お客さんを見るとそれがイケメン君だったので、緊張しながらレジ作業をしていると、そのイケメン君が食い入るように私の胸元を見ているではないか。おっと、この場合は胸元と言っても乳ではなく、胸元に付いている名札の事だ。それで相手はイケメンだし一段と緊張してしまった。
イケメン君「もしかしてみかやんさんですか?」
みかやん「は、はいぃ〜」
イケメン君「納涼です。はじめまして」
みかやん「うわぁ!はっ、はじめまして。きゃー!(←この感激をどう表現して良いか分からない)」
感激と動揺で、その後どう接したか定かではないが、納涼氏は非常に私好みのお上品で優しい愛らしいお顔建ちのお方だったので、激しく動揺しつつクラクラしつつも玄関まで見送ったハズだ。
ついでにまた母の言葉を思い出した。母は「気分のいい時に出会った人は、結果的に自分にとって付き合いやすい凄くいい人ばかり。だからいつも気分良く過ごすように」と言っていた。そう言えば、以前仲良くしてたドラマー君は今、東京で何をしているのだろう?納涼氏とは随分違うタイプのドラマー君だった。いろんな事を思い出しながら、休憩に入った。
久々のB君の眩しい笑顔と、素敵な納涼氏の姿が目に焼き付いた。いい一日だった。
今日はEさんがA番で、B君がB番だった。私がC番の時に、B君以外の人がB番だった場合は私なりにB番の人の仕事を手伝っていたが、B君がB番の時は手伝わずに自分の仕事だけをしていた。相手がB君だと「アンタ、他人の事より自分の仕事はちゃんとやってるの?アレはやったの?コレはやったの?」と言われそうで怖かったからだ。
しかし今日は日曜なので、お菓子の納品は無いし、バックヤードの在庫も殆どなく、アッという間に暇になった。自分なりに自分のした仕事をチェックしても尚、暇だった。どうしようもないので、B君が休憩に行った隙に飲料の品出しをする事にした。
私が人間関係で悩んだ時に、いつも母が「自分が変わらなければ相手も変わらない」と言っていたのを思い出した。他の人の仕事を手伝うように、B君の仕事も手伝わなければ!と妙な使命感に燃えて黙々と飲料の品出しをした。
すると休憩から戻ったB君に「ああっ!ジュースの品出しをして頂けたんですね?ありがとうございます!」と大声でお礼を言われて物凄く驚いた。しかもB君の眩しいような笑顔を久しぶりに見た。B君は元々がイケメンなので、久々の笑顔が私には眩しすぎてそれはそれは照れてしまったし、無性に嬉しかった。
気を良くしたのかB君は更ににこやかに私に話しをしてきた。
B君「毎度毎度、S君やEさんが休日出勤してアイスや冷食の品出しや発注をしてるのはシャレにならないんで、冷食やアイスの仕事をA番の仕事に組み込もうと思うんだけど、どうだろう?」
みかやん「はい。それでS君やEさんが休日出勤しなくても済むようになるのであれば異存ありません」
B君「A番の仕事はますます辛くなるけど、残業になる場合は終わった時間に退勤の打刻をしていいですから。今までのように正規の時間に打刻をしてから残業をしていたら、会社には”正規の時間内に仕事が終わってるなら”と、どんどん仕事を増やされるんで、これ以上、仕事を増やされないようにする為にも、仕事が終わってから退勤の打刻をして下さいね」
みかやん「はい。わかりました。で、冷食やアイスの仕事はどのように?」
B君「明日、みかやんにはX番をして貰おうと思っているので、時間がある時にMさんと一緒に、S君やEさんにアイスと冷食の品出しの仕方を教わって下さい。それと、みかやんにはそろそろ発注の仕事も覚えて欲しいので、これから教えます」
とB君はにこやかに「発注の機械の操作自体は簡単なので問題ないと思います」と言いながら、発注の仕方を教えてくれた。最初に出会った時のB君のようだった。いつしかB君から笑顔が消えたのは、B君がどうこうという前に私に問題があったのだろう。深く反省もしたがあまりの嬉しさに、ちょっと涙がでそうだった。
それ以後、ゴキゲンで仕事をした。レジにお客さんが来たのでレジに走った。お客さんを見るとそれがイケメン君だったので、緊張しながらレジ作業をしていると、そのイケメン君が食い入るように私の胸元を見ているではないか。おっと、この場合は胸元と言っても乳ではなく、胸元に付いている名札の事だ。それで相手はイケメンだし一段と緊張してしまった。
イケメン君「もしかしてみかやんさんですか?」
みかやん「は、はいぃ〜」
イケメン君「納涼です。はじめまして」
みかやん「うわぁ!はっ、はじめまして。きゃー!(←この感激をどう表現して良いか分からない)」
感激と動揺で、その後どう接したか定かではないが、納涼氏は非常に私好みのお上品で優しい愛らしいお顔建ちのお方だったので、激しく動揺しつつクラクラしつつも玄関まで見送ったハズだ。
ついでにまた母の言葉を思い出した。母は「気分のいい時に出会った人は、結果的に自分にとって付き合いやすい凄くいい人ばかり。だからいつも気分良く過ごすように」と言っていた。そう言えば、以前仲良くしてたドラマー君は今、東京で何をしているのだろう?納涼氏とは随分違うタイプのドラマー君だった。いろんな事を思い出しながら、休憩に入った。
久々のB君の眩しい笑顔と、素敵な納涼氏の姿が目に焼き付いた。いい一日だった。
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スーパー49日目:被害妄想?
2004年10月23日21:46-7:23 A番
今日はS君がB番で、B君がC番だった。通常はB番がレジ専任で、レジが混んでくるとレジ横に用意してある携帯電話でC番の人を呼ぶという形になっている。一見普通の携帯電話で普通に会話も出来るが、内線ボタンを使用すると、スピーカーと連動していて店内中に響き渡る呼び出し音が鳴る。
この呼び出し音が鳴ったら、C番は店内のどこからでもレジへ駆け付けなければならないし、朝5時半にトラック便が到着したら、B番がこの携帯で全員を呼び出す為に使用する。私は今日はA番だったので、レジ開設以外でレジに入る事は滅多にないが、土曜の夜で忙しく、S君が何度かB君を呼びだしていた。
品出しをしていると、何かに脅えるようにキョロキョロしながらあくせくと買い物をしているご婦人を見かけた。気になったのでチラ見していると、本当に何かに脅えているように見えるので「もしかしてあの人には私には見えない何かが見えているのかも?って事は、それは霊?キャー!勘弁してー!」と怖くなった。
それでも怖い物見たさで、そのご婦人を目で追うと、レジの方へ向かった。私もサリ気にレジへ向かう(暇なのね私って)。そのご婦人がレジに並んだのが4番目だったので、S君が携帯で呼び出し音を鳴らした。私は既にレジ付近に居たので、B君が来る前にレジに入った。
「お待ちのお客様、こちらのレジへどうぞ〜」と叫ぶと、問題のご婦人が私の所へ走ってきた。私の思うツボだ。すると、そのご婦人がマユをひそめて私に顔を近づけてきた。
ご婦人「あそこにいる男の人、ずっと私の後をつけてるの。ストーカーじゃないかしら?もう怖くて怖くて。ずっとなんですよ。私が歩くとおりに着いてくるんですもの。本当なんですよ。怖かったわ〜」
みかやん「そうだったんですか。お申し付け下されば警備員を差し向ける事も出来たのですが・・・」
ご婦人「いえ、あまり大袈裟にしたくなかったので。どうせタクシーで帰ろうと思っていたので、ココを出たらタクシーに飛び乗ります」
みかやん「そうですか。ではお気をつけてお帰り下さい」
ご婦人「1人で怖い思いをしたけど、あなたに話したらラクになったわ。ありがとう。じゃ気を付けて帰ります」
みかやん「はい。ありがとうございました」
その男性というのは、わりと常連の方で、私もよく覚えていた。前のお客さんが買い物カゴに商品を忘れて帰ろうとした時に「お忘れですよ!」と叫びながら追い掛けて商品を渡してくれたり、私が受け取った小銭を落とした時には、沢山積まれた買い物カゴを除けて這い蹲って一緒に小銭を探してくれた親切なお客様だ。とてもストーカーとは思えない。
一方そのご婦人というのは、色白でデ〜〜ップリと太ったお金持ち風で、お世辞にも「お綺麗」とは言えないタイプの方だった。男性は30代前半で、ご婦人は50代半ば。あの男性が、老け専でデブ専でストーカー?いや、有り得ない。
となると・・・あのご婦人の被害妄想としか思えない。たまたま、あの男性の行く先々に、あのご婦人が居たのだろう。それがたまたま度重なったという事なのだろう。あの男性、いいお客さんなのにストーカーだなんて思われて、お気の毒に・・・と思っていた。
S君「すみません。A番で忙しいのにレジに入って頂いて」
みかやん「いえ。たまたまですよ。たまたま。ホントにたまたまで・・・じゃ、失礼します」
S君に言われて思い出した。私はA番で忙しかったのだった。こうしちゃいられない!とバタバタと作業を進めるも、帰りに退勤の打刻をしたのは7:23。ストーカーに追われている人のストーカーをしたりするから、こんな事になるんだ。でも、あのご婦人が何に脅えていたのか分かって、私的にはかなり気分爽快だった。
しかし、こんな事で30分も残業してしまった事がB君に知れたら大変だし、会社に対しては全く面目次第もない。ったくいくつになっても好奇心旺盛で、何だか急に恥ずかしくなって逃げるように帰った。
今日はS君がB番で、B君がC番だった。通常はB番がレジ専任で、レジが混んでくるとレジ横に用意してある携帯電話でC番の人を呼ぶという形になっている。一見普通の携帯電話で普通に会話も出来るが、内線ボタンを使用すると、スピーカーと連動していて店内中に響き渡る呼び出し音が鳴る。
この呼び出し音が鳴ったら、C番は店内のどこからでもレジへ駆け付けなければならないし、朝5時半にトラック便が到着したら、B番がこの携帯で全員を呼び出す為に使用する。私は今日はA番だったので、レジ開設以外でレジに入る事は滅多にないが、土曜の夜で忙しく、S君が何度かB君を呼びだしていた。
品出しをしていると、何かに脅えるようにキョロキョロしながらあくせくと買い物をしているご婦人を見かけた。気になったのでチラ見していると、本当に何かに脅えているように見えるので「もしかしてあの人には私には見えない何かが見えているのかも?って事は、それは霊?キャー!勘弁してー!」と怖くなった。
それでも怖い物見たさで、そのご婦人を目で追うと、レジの方へ向かった。私もサリ気にレジへ向かう(暇なのね私って)。そのご婦人がレジに並んだのが4番目だったので、S君が携帯で呼び出し音を鳴らした。私は既にレジ付近に居たので、B君が来る前にレジに入った。
「お待ちのお客様、こちらのレジへどうぞ〜」と叫ぶと、問題のご婦人が私の所へ走ってきた。私の思うツボだ。すると、そのご婦人がマユをひそめて私に顔を近づけてきた。
ご婦人「あそこにいる男の人、ずっと私の後をつけてるの。ストーカーじゃないかしら?もう怖くて怖くて。ずっとなんですよ。私が歩くとおりに着いてくるんですもの。本当なんですよ。怖かったわ〜」
みかやん「そうだったんですか。お申し付け下されば警備員を差し向ける事も出来たのですが・・・」
ご婦人「いえ、あまり大袈裟にしたくなかったので。どうせタクシーで帰ろうと思っていたので、ココを出たらタクシーに飛び乗ります」
みかやん「そうですか。ではお気をつけてお帰り下さい」
ご婦人「1人で怖い思いをしたけど、あなたに話したらラクになったわ。ありがとう。じゃ気を付けて帰ります」
みかやん「はい。ありがとうございました」
その男性というのは、わりと常連の方で、私もよく覚えていた。前のお客さんが買い物カゴに商品を忘れて帰ろうとした時に「お忘れですよ!」と叫びながら追い掛けて商品を渡してくれたり、私が受け取った小銭を落とした時には、沢山積まれた買い物カゴを除けて這い蹲って一緒に小銭を探してくれた親切なお客様だ。とてもストーカーとは思えない。
一方そのご婦人というのは、色白でデ〜〜ップリと太ったお金持ち風で、お世辞にも「お綺麗」とは言えないタイプの方だった。男性は30代前半で、ご婦人は50代半ば。あの男性が、老け専でデブ専でストーカー?いや、有り得ない。
となると・・・あのご婦人の被害妄想としか思えない。たまたま、あの男性の行く先々に、あのご婦人が居たのだろう。それがたまたま度重なったという事なのだろう。あの男性、いいお客さんなのにストーカーだなんて思われて、お気の毒に・・・と思っていた。
S君「すみません。A番で忙しいのにレジに入って頂いて」
みかやん「いえ。たまたまですよ。たまたま。ホントにたまたまで・・・じゃ、失礼します」
S君に言われて思い出した。私はA番で忙しかったのだった。こうしちゃいられない!とバタバタと作業を進めるも、帰りに退勤の打刻をしたのは7:23。ストーカーに追われている人のストーカーをしたりするから、こんな事になるんだ。でも、あのご婦人が何に脅えていたのか分かって、私的にはかなり気分爽快だった。
しかし、こんな事で30分も残業してしまった事がB君に知れたら大変だし、会社に対しては全く面目次第もない。ったくいくつになっても好奇心旺盛で、何だか急に恥ずかしくなって逃げるように帰った。
スーパーは休み・苗穂イ○ン
2004年10月22日 おでかけ夫とバスで苗穂イ○ンへ行ってみた。夫のお目当ては”大きいサイズの紳士服売場”だ。行きつけの新札幌のダイ○ーやG君のお店には、多少飽きてしまったらしく、大きいサイズの紳士服売場の新規開拓をしたかったようだ。
夫用の5LやXXLサイズの服や40インチのジーンズも有ったが、夫的にはお気に召さなかったようで、「なんつーか・・・バスで来るほどの所でもなかったな」との事。なーんにも買わないで帰った。
私の場合は、服はどこでも買えるしよりどりみどりだが、夫の場合はそうはいかない。大きなサイズのショップ自体が少ないし、「コレいいかも?」と思った服はその場で買わないと二度とお目にかかれなかったりする。
それでも今でこそ、大きなサイズのショップも増えてきたが、函館に住んでいた頃は1店舗か2店舗ぐらいしかなかった。しかも当時はアイテム数もサイズも少なく割高だったし、何より”デブのオッサン用”のゴルフの時にはくようなスラックスが変に充実していたりした。
夫がまだ彼氏だった頃「タップリしたセーターを編んで欲しい」と言われた事があった。その当時は2Lかせいぜい3Lぐらいのセーターしか手に入らず、夫が着ると多少ムチムチした感じになり、「タップリとしたセーターを着たい」という願望が強かったようだ。
意を決してタップリめのセーターを編む事にしたが、5Lサイズのタップリめとなると、当時の私には想像を絶する大きさで、編んでも編んでも進まなかった。夏の終わり頃から編み始めたのに、クリスマスに間に合うのだろうか?と不安になったほどだった。
いよいよクリスマスが近付くと、私は自分の部屋にこもりっきりになった。「はたを織っている姿は絶対に見ないで下さい」の鶴の恩返し状態で、家族にも「身体を壊すよ」と心配された。クリスマスの3日前にようやく、模様編みのセーターと前開きボタン付きのニットパーカーが出来上がった。
今、思えば、もっと簡単な物にすりゃ良かったと思うし、出来上がった物はそれほど「タップリ」という印象でもなかったという事だ。
当時は私も若かったし、夫も今よりは少しスマートだったから実現したものの、今ならとても夫のセーターを編もう!とは思わないし、割と普通に5Lのセーターやパーカーが売っているので本当に助かる。
結局、次の休みの時に、いつもの新札幌ダイ○ーとG君のお店へ行く事にした。
夫用の5LやXXLサイズの服や40インチのジーンズも有ったが、夫的にはお気に召さなかったようで、「なんつーか・・・バスで来るほどの所でもなかったな」との事。なーんにも買わないで帰った。
私の場合は、服はどこでも買えるしよりどりみどりだが、夫の場合はそうはいかない。大きなサイズのショップ自体が少ないし、「コレいいかも?」と思った服はその場で買わないと二度とお目にかかれなかったりする。
それでも今でこそ、大きなサイズのショップも増えてきたが、函館に住んでいた頃は1店舗か2店舗ぐらいしかなかった。しかも当時はアイテム数もサイズも少なく割高だったし、何より”デブのオッサン用”のゴルフの時にはくようなスラックスが変に充実していたりした。
夫がまだ彼氏だった頃「タップリしたセーターを編んで欲しい」と言われた事があった。その当時は2Lかせいぜい3Lぐらいのセーターしか手に入らず、夫が着ると多少ムチムチした感じになり、「タップリとしたセーターを着たい」という願望が強かったようだ。
意を決してタップリめのセーターを編む事にしたが、5Lサイズのタップリめとなると、当時の私には想像を絶する大きさで、編んでも編んでも進まなかった。夏の終わり頃から編み始めたのに、クリスマスに間に合うのだろうか?と不安になったほどだった。
いよいよクリスマスが近付くと、私は自分の部屋にこもりっきりになった。「はたを織っている姿は絶対に見ないで下さい」の鶴の恩返し状態で、家族にも「身体を壊すよ」と心配された。クリスマスの3日前にようやく、模様編みのセーターと前開きボタン付きのニットパーカーが出来上がった。
今、思えば、もっと簡単な物にすりゃ良かったと思うし、出来上がった物はそれほど「タップリ」という印象でもなかったという事だ。
当時は私も若かったし、夫も今よりは少しスマートだったから実現したものの、今ならとても夫のセーターを編もう!とは思わないし、割と普通に5Lのセーターやパーカーが売っているので本当に助かる。
結局、次の休みの時に、いつもの新札幌ダイ○ーとG君のお店へ行く事にした。
スーパー48日目:注意する客
2004年10月21日22:17-8:38 B番
今日はEさんがA番で、MさんがC番だった。ふいにMさんが「こないだ、健康診断に行ったら、たまたまB君も来てたんですよ。思いっきり”けっ!お前も来てやがったのかよ!”って顔をしてやりましたよ。あはははは!」と言って、去っていった。
Mさんらしくない発言に驚いてしまったが、これはもしや「B君が何と言おうと私はあなたの味方だから」とか「私もB君の事は好きじゃないの」というメッセージだったのではないか?と思い直し、改めてMさんの存在を勝手に有り難く感じた。
私がB番で、MさんがC番の時は、Mさんが熱心に私の仕事を手伝ってくれるので、本当に助かる。今日も、私が休憩の間に、ビールの品出しを終えていてくれた。今の私にはビールの品出しを一時間で終える事など出来ないので、また驚いてしまった。
Mさんの大活躍で、朝方にはすっかり暇になった。弁当や惣菜の品出しを終えてしまうと、後は8時半までひたすらレジ打ちをしていれば良いだけになった。レジのお客さんが途切れた時、人柄の良さそうな70才ぐらいのお婆さんに話しかけられた。
お婆さん「しみましぇん。てっすどごですか?」
みかやん「はい。ティッシュですね?」
お婆さん「あの、バラでなくていづづぐらいまどまったやづ」
みかやん「ティッシュの5個パックでしたら、こちらです」
レジにお客さんが居なかったので、レジを出てレジからわりと近い所にあるティッシュやトイレットペーパーのコーナーへ連れて行った。
お婆さん「あぁコレコレ。なんぼ探してもバラのてっすしか無いのがと思って。しみましぇんです」
すると、レジから50がらみのオッサンが叫んできた。
オッサン「ちょっとー!レジの人、連れてかないでー!」
オッサンは私に言ってるのではなくて、お婆さんに叫んでいるようだった。慌てて「すみません。今、戻ります」と叫んでレジへ走ると、私の後ろからお婆さんも小走りで着いてきた。
オッサン「あのさぁ、オバサン!レジの人はレジを打つためにレジに居るんだよね!聞きたい事があるんなら、レジ以外の人に聞いて欲しいよ。俺もだけど、朝のお客さんはみんな出勤前で急いでるんだよ。だからレジの人を連れて行かれちゃ、みんな困っちゃうよ」
お婆さん「はぁ。しみましぇん。わだしだらなんも考えないで・・・」
みかやん「いえそんな。レジを離れたのは私ですから。申し訳ありませんでした」
オッサン「いや、アンタは悪くないよ。相手は客なんだもの聞かれたら答えるしかないさ。仕方ないよ。よりによってレジの人に物を尋ねる方が悪いんだ。周りの状況も見ないで、手当たり次第に近くの店員に聞くって良くないと思うよ」
お婆さん「はぁ。ほんとにしみましぇん。わだしほんと、なんも考えでなぐてなんのきなしに聞いでしまって」
オッサン「うん。わかったよ。朝のお客さんはみんな通勤で急いでるって事と、昼間や夕方と違って朝はお店の人も少ないって事、覚えてて。俺の親もそうなんだよ。考え無しに行動するから、周りのみんなに迷惑がかかるんだ」
お婆さん「はい。わがりました。ご迷惑おがげしました」
オッサンは婆さんがティッシュを買い終えるのを待ち、婆さんの為にドアを開けてあげて2人で店外へ出ていった。
私はどうしたら良いか分からず、ただハラハラしながら2人のやりとりを聞いていただけだった。最後は2人仲良く出て行ったから良かったものの、相手も気の強い婆さんだったら喧嘩になっていたかも知れない。あんな気弱そうで、人が良さそうな小さなお婆さんに、朝っぱらからあそこまで小言を並べなくてもいいんじゃないの?平謝りしていたお婆さんがいっそう小さく見えたし、気の毒だった。
てか、オッサン、出勤前で急いでたんじゃないのかい?
その後、8時過ぎの本物の通勤ラッシュを迎え大忙しになったが、お婆さんの訛りっぷりに故郷の函館を思い出した。
今日はEさんがA番で、MさんがC番だった。ふいにMさんが「こないだ、健康診断に行ったら、たまたまB君も来てたんですよ。思いっきり”けっ!お前も来てやがったのかよ!”って顔をしてやりましたよ。あはははは!」と言って、去っていった。
Mさんらしくない発言に驚いてしまったが、これはもしや「B君が何と言おうと私はあなたの味方だから」とか「私もB君の事は好きじゃないの」というメッセージだったのではないか?と思い直し、改めてMさんの存在を勝手に有り難く感じた。
私がB番で、MさんがC番の時は、Mさんが熱心に私の仕事を手伝ってくれるので、本当に助かる。今日も、私が休憩の間に、ビールの品出しを終えていてくれた。今の私にはビールの品出しを一時間で終える事など出来ないので、また驚いてしまった。
Mさんの大活躍で、朝方にはすっかり暇になった。弁当や惣菜の品出しを終えてしまうと、後は8時半までひたすらレジ打ちをしていれば良いだけになった。レジのお客さんが途切れた時、人柄の良さそうな70才ぐらいのお婆さんに話しかけられた。
お婆さん「しみましぇん。てっすどごですか?」
みかやん「はい。ティッシュですね?」
お婆さん「あの、バラでなくていづづぐらいまどまったやづ」
みかやん「ティッシュの5個パックでしたら、こちらです」
レジにお客さんが居なかったので、レジを出てレジからわりと近い所にあるティッシュやトイレットペーパーのコーナーへ連れて行った。
お婆さん「あぁコレコレ。なんぼ探してもバラのてっすしか無いのがと思って。しみましぇんです」
すると、レジから50がらみのオッサンが叫んできた。
オッサン「ちょっとー!レジの人、連れてかないでー!」
オッサンは私に言ってるのではなくて、お婆さんに叫んでいるようだった。慌てて「すみません。今、戻ります」と叫んでレジへ走ると、私の後ろからお婆さんも小走りで着いてきた。
オッサン「あのさぁ、オバサン!レジの人はレジを打つためにレジに居るんだよね!聞きたい事があるんなら、レジ以外の人に聞いて欲しいよ。俺もだけど、朝のお客さんはみんな出勤前で急いでるんだよ。だからレジの人を連れて行かれちゃ、みんな困っちゃうよ」
お婆さん「はぁ。しみましぇん。わだしだらなんも考えないで・・・」
みかやん「いえそんな。レジを離れたのは私ですから。申し訳ありませんでした」
オッサン「いや、アンタは悪くないよ。相手は客なんだもの聞かれたら答えるしかないさ。仕方ないよ。よりによってレジの人に物を尋ねる方が悪いんだ。周りの状況も見ないで、手当たり次第に近くの店員に聞くって良くないと思うよ」
お婆さん「はぁ。ほんとにしみましぇん。わだしほんと、なんも考えでなぐてなんのきなしに聞いでしまって」
オッサン「うん。わかったよ。朝のお客さんはみんな通勤で急いでるって事と、昼間や夕方と違って朝はお店の人も少ないって事、覚えてて。俺の親もそうなんだよ。考え無しに行動するから、周りのみんなに迷惑がかかるんだ」
お婆さん「はい。わがりました。ご迷惑おがげしました」
オッサンは婆さんがティッシュを買い終えるのを待ち、婆さんの為にドアを開けてあげて2人で店外へ出ていった。
私はどうしたら良いか分からず、ただハラハラしながら2人のやりとりを聞いていただけだった。最後は2人仲良く出て行ったから良かったものの、相手も気の強い婆さんだったら喧嘩になっていたかも知れない。あんな気弱そうで、人が良さそうな小さなお婆さんに、朝っぱらからあそこまで小言を並べなくてもいいんじゃないの?平謝りしていたお婆さんがいっそう小さく見えたし、気の毒だった。
てか、オッサン、出勤前で急いでたんじゃないのかい?
その後、8時過ぎの本物の通勤ラッシュを迎え大忙しになったが、お婆さんの訛りっぷりに故郷の函館を思い出した。
スーパー47日目:初のPOP作り
2004年10月20日21:46-7:16 A番
今日はEさんがB番で、S君がC番だった。出勤してきたS君に「今日、POP作りあるんじゃなかったでしたっけ?」と聞かれた。POP作りがあるけど、出来る?大丈夫?というニュアンスだった。
みかやん「それがその。作り方を知らないんですよ」
S君「ええっ?(B君から)聞いてなかったんですか?」
みかやん「はい」
S君「・・・・」
みかやん「いえ、誰にも聞かなかった私が悪かったんですよ。暢気に私にはまだ早いのかなぁなんて思ってましたから。すみません」
S君「じゃあ後で俺が教えますんで、手が空いたら声を掛けてくださいね」
みかやん「はい。すみません。お手数かけます。あ、こっコレ、私からS君へファンレターなんです」
S君「ああっ!富良野の情報じゃないですか!ありがとうございます!後でゆっくり見せて貰いますね」
いつもニコニコのS君にとびっきりの笑顔を見せられ、必要以上に照れまくる私だった(トシねぇ)。
その後、早くS君に声を掛けたかったが、またも1人で買い物できないオヤジもどきに遭遇し「アレはどこ?」「コレはどこ?」と言われて店内を練り歩くハメになり、相手がヨチヨチ歩きの爺さんだったものだから、なかなか声を掛けられず、結局S君の休憩時間になってしまって申し訳なかった。
みかやん「すみません。休憩時間なのに」
S君「いえいえ。富良野情報ありがとうございました。凄いですよ。これはどうやって?」
みかやん「普通に。パソコンで。インターネットで。です」
S君「家にパソコン有るんですか?俺ん家なんか無いですよ」
みかやん「他にも何か調べたい事があったら、なんなりと言って下さいね」
S君「はい。お願いします。じゃ、POP作り始めますか!」
みかやん「はいっ!」
てっきり、エクセルかワードで作るんだろうと思っていたら、私は見た事も聞いた事もないマイクロソフトアクセスとかいうソフトだった。なんじゃそりゃ?とひるむが、商品名や金額は誰かが入力してくれているので、それを私達が担当の人が欲しいサイズにプリントすれば良いだけだった。私でさえ「なんだ簡単じゃん」と思える作業だった。
ところが、プリントに時間がかかるし、プリント出来た物を農産、加工、鮮魚、畜産に分けるのがまた面倒だった。これはそもそも昼の人達がしていた仕事だが、店長命令で我々ナイトに回された。時間がかかって面倒な仕事は必ずナイトへ回される。ラブホもココも同じでナイト=暇と思われるようだ。
S君「プリントが始まったら、事務所を出てまた作業をして、様子を見てまた事務所へ来て、用紙を取り替えてまた作業・・・みたいな感じになりますよ。量が多かったら大変です」
みかやん「簡単だと油断したらもう目をやられました。ドライアイの私にはキツイ作業です」
S君「それは大変ですね。量が少ない時に当たるといいですね。いや、ところで。富良野はいいですよ〜」
みかやん「元デパートのお土産品売場だったので、絵ハガキやテレカでは死ぬほど富良野の景色を見ましたけど、行った事はないですし”北の国から”も殆ど見てなかったですよ」
S君「行ったら住みたくなりますよ。バスで2〜3時間なんですから、行ってみて下さい」
みかやん「でも、ラベンダーの時期は外れましたし」
S君「ラベンダーだけじゃないんですよ。富良野は」
富良野の事となると話が止まらなくなるS君だった。富良野富良野と言う人は”北の国から”にヤられた人が多いが、S君もご多分に漏れずで「ゴローの家が有るんですよ!あの家なんですよ!」「その辺をジュンやホタルが歩いてそうなんです!」と、ひとしきり力説した後、「もちろん富良野はそれだけじゃないんですが」と言って、S君は富良野を想って遠い目になっている。
普段はしっかり者のS君が、こんな時は無邪気な少年に見えてしまう。トシのせいかしら。
今日はEさんがB番で、S君がC番だった。出勤してきたS君に「今日、POP作りあるんじゃなかったでしたっけ?」と聞かれた。POP作りがあるけど、出来る?大丈夫?というニュアンスだった。
みかやん「それがその。作り方を知らないんですよ」
S君「ええっ?(B君から)聞いてなかったんですか?」
みかやん「はい」
S君「・・・・」
みかやん「いえ、誰にも聞かなかった私が悪かったんですよ。暢気に私にはまだ早いのかなぁなんて思ってましたから。すみません」
S君「じゃあ後で俺が教えますんで、手が空いたら声を掛けてくださいね」
みかやん「はい。すみません。お手数かけます。あ、こっコレ、私からS君へファンレターなんです」
S君「ああっ!富良野の情報じゃないですか!ありがとうございます!後でゆっくり見せて貰いますね」
いつもニコニコのS君にとびっきりの笑顔を見せられ、必要以上に照れまくる私だった(トシねぇ)。
その後、早くS君に声を掛けたかったが、またも1人で買い物できないオヤジもどきに遭遇し「アレはどこ?」「コレはどこ?」と言われて店内を練り歩くハメになり、相手がヨチヨチ歩きの爺さんだったものだから、なかなか声を掛けられず、結局S君の休憩時間になってしまって申し訳なかった。
みかやん「すみません。休憩時間なのに」
S君「いえいえ。富良野情報ありがとうございました。凄いですよ。これはどうやって?」
みかやん「普通に。パソコンで。インターネットで。です」
S君「家にパソコン有るんですか?俺ん家なんか無いですよ」
みかやん「他にも何か調べたい事があったら、なんなりと言って下さいね」
S君「はい。お願いします。じゃ、POP作り始めますか!」
みかやん「はいっ!」
てっきり、エクセルかワードで作るんだろうと思っていたら、私は見た事も聞いた事もないマイクロソフトアクセスとかいうソフトだった。なんじゃそりゃ?とひるむが、商品名や金額は誰かが入力してくれているので、それを私達が担当の人が欲しいサイズにプリントすれば良いだけだった。私でさえ「なんだ簡単じゃん」と思える作業だった。
ところが、プリントに時間がかかるし、プリント出来た物を農産、加工、鮮魚、畜産に分けるのがまた面倒だった。これはそもそも昼の人達がしていた仕事だが、店長命令で我々ナイトに回された。時間がかかって面倒な仕事は必ずナイトへ回される。ラブホもココも同じでナイト=暇と思われるようだ。
S君「プリントが始まったら、事務所を出てまた作業をして、様子を見てまた事務所へ来て、用紙を取り替えてまた作業・・・みたいな感じになりますよ。量が多かったら大変です」
みかやん「簡単だと油断したらもう目をやられました。ドライアイの私にはキツイ作業です」
S君「それは大変ですね。量が少ない時に当たるといいですね。いや、ところで。富良野はいいですよ〜」
みかやん「元デパートのお土産品売場だったので、絵ハガキやテレカでは死ぬほど富良野の景色を見ましたけど、行った事はないですし”北の国から”も殆ど見てなかったですよ」
S君「行ったら住みたくなりますよ。バスで2〜3時間なんですから、行ってみて下さい」
みかやん「でも、ラベンダーの時期は外れましたし」
S君「ラベンダーだけじゃないんですよ。富良野は」
富良野の事となると話が止まらなくなるS君だった。富良野富良野と言う人は”北の国から”にヤられた人が多いが、S君もご多分に漏れずで「ゴローの家が有るんですよ!あの家なんですよ!」「その辺をジュンやホタルが歩いてそうなんです!」と、ひとしきり力説した後、「もちろん富良野はそれだけじゃないんですが」と言って、S君は富良野を想って遠い目になっている。
普段はしっかり者のS君が、こんな時は無邪気な少年に見えてしまう。トシのせいかしら。
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スーパーは休み・富良野を調べる
2004年10月19日 つぶやき帰宅後、一眠りして目覚めると今日も目が痛い。目の調子が悪い時は、起きた時が一番辛くて、目を開けようにもヒリヒリして痛くて目を開けられず、目を閉じると涙がボロボロ出る。身内を亡くした時のように泣き暮らす毎日だ。目薬をさして5分間ぐらい目を閉じ、目頭を押さえてから目を開ける。これを5〜6回繰り返してから、ようやく普通に目を開けられるようになる。起きてすぐ仕事なら完全に遅刻だ。
ようやく開けられた目で、医者の言いつけを破り、PCを立ち上げる。S君の為に、富良野の生活や富良野での仕事について調べたかったからだ。
私の調べ方が悪いのか、なかなか情報を見つけられず焦りながらも、来年も募集するであろう夏の富良野の求人情報や、本州から富良野へ移住した人のHPを見つけ、これだ!と思うものをプリントした。なんだかんだと結局10数枚プリントして、明日渡す事にした。
富良野にも大きな生協や、わりと大手のスーパーが有るらしい。そこで働ければ問題はなさそうだし、元々道産子なので真冬の富良野にさほど驚いたりする事もないだろう。雪国の生活を知らない本州からの移住者に比べたら、S君の富良野移住はかなりラクだと思う。
S君が居なくなってしまうのは残念だが、あんなに目を輝かせて富良野の話をされてしまっては、応援せざるを得ない。S君が富良野で住む所と働く所が見つかりますように・・・。
ようやく開けられた目で、医者の言いつけを破り、PCを立ち上げる。S君の為に、富良野の生活や富良野での仕事について調べたかったからだ。
私の調べ方が悪いのか、なかなか情報を見つけられず焦りながらも、来年も募集するであろう夏の富良野の求人情報や、本州から富良野へ移住した人のHPを見つけ、これだ!と思うものをプリントした。なんだかんだと結局10数枚プリントして、明日渡す事にした。
富良野にも大きな生協や、わりと大手のスーパーが有るらしい。そこで働ければ問題はなさそうだし、元々道産子なので真冬の富良野にさほど驚いたりする事もないだろう。雪国の生活を知らない本州からの移住者に比べたら、S君の富良野移住はかなりラクだと思う。
S君が居なくなってしまうのは残念だが、あんなに目を輝かせて富良野の話をされてしまっては、応援せざるを得ない。S君が富良野で住む所と働く所が見つかりますように・・・。
スーパー46日目:S君とペア
2004年10月18日21:47-7:08 A番
今日はB君がB番で、MさんC番、S君がX番の4人勤務だった。昨日、S君が「一応、A番とX番の仕事って決まってるんですけど、明日は俺とみかやんでペアなので、相談しながら進めましょう」と言ってくれていたので楽しみにしていた。
「パンの値引きってもう終わったんですよね。じゃ、棚上の品出しをしましょう」「じゃ次は俺が、日配の品出しをするんで、バックヤードの在庫の品出しをお願いします」「日配の在庫が凄く多いんで手伝って貰う事になるかも知れません」などと、S君が度々ニコニコ笑いながら仕事の進め方を指示してくれるので、本当に助かったし、仕事がし易かったし、S君のニコニコ顔にほのぼのとした。
昔からニコニコ系の男の子にはからっきし弱い。S君が困っている時は、どんな事をしてでもあたしが助けるよ!と、1人勝手に心に誓うのだった。
S君と日配の品出しをしていると、ふいにS君に話しかけられた。
S君「富良野に知り合いって居ます?」
みかやん「いませんけど、富良野がどうかしました?」
S君「実は来月にでも仕事を辞めて、富良野で永住したいんですよ」
みかやん「はーーーっ?なんで富良野なんですか?仕事を辞めるだなんて勘弁して下さいよ。私がS君レベルに到達するまであと何年かかると思ってるんですか?だからまだまだ私の面倒を見てて貰わなきゃダメなんですよ。マジ困ります。ダメですよ辞めるだなんて〜(必死)」
S君「富良野、いいじゃないですか。もう何度も下見に行ってるんですよ。でも富良野って仕事が無いんですよ。それで富良野に知り合いが居たら、コネで仕事を斡旋して貰いたくて」
みかやん「そんなぁ。下見だなんて。しかも来月にでも辞めるだなんて。今、S君に居なくなられたら本気で困るんで、せめて来年以降にして貰えませんかねぇ」
S君「最近は暇さえあれば富良野へ行ってたんですよ。で、富良野でアルキタ(アルバイト情報誌)を見たら富良野のページが1ページしかないんですよ。富良野へ行ってもずっと就職難民になったら困るんで、何とかしなきゃと思ってるんです」
みかやん「そこまで意志が固いって事を私に訴えないでくださいよ。今から勉強して公務員試験を受けて富良野で働けるようにするとか、来年の夏に富良野のペンションあたりで働くとか、とにかく来月とか今すぐにでもってのは、勘弁して下さいよ〜」
S君「いや〜。でも、心は既に富良野なんですよね〜」
S君は富良野の事を思って、目をキラキラさせていた。さすがにそれ以上は何も言えなかった。
B君の目を盗んでコッソリと私の仕事を手伝ってくれていたり、B君に気付かれる前に私が忘れてる仕事を知らせてくれたり、S君には随分と目をかけてて貰った。何よりS君の笑顔にどれほど救われてきたことか。そのS君が居なくなってしまうだなんて、あまりにもショックだった。
いやしかし。さっき「S君が困っている時は、どんな事をしてでもあたしが助けるよ!」と心に誓ったばかりだった。S君が富良野に職がなくて困っているなら、何とか力にならなければ!取り敢えず、帰ったらネットで富良野の仕事を探してみよう!特に来年の夏あたりの!と思い直した。
しっかりしなきゃ。
私とB君の間に立って、私がB君に叱られないよう守ってくれたり庇ってくれたり、さりげなくB君対策を教えてくれたりしたS君の努力に報いるためにも、本当にしっかりしなきゃ。今のままの私じゃ、S君だって後ろ髪を引かれる思いだろう。
いずれS君に安心して富良野へ行って貰えるよう、きっちりと仕事が出来る私にならなければ!なんたって慌て者だし、すぐパニくるし、パニくりついでにとんでもない事をしでかしてしまって、その処理に追われてまたパニくって悪循環に陥る。自分で自分に「ど〜ど〜ど〜ど〜。落ち着いて〜落ち着いて〜」と言いきかせて、何事も冷静に処理できるようにならなければ。
はあぁ。先は長い。やっぱりS君にすぐに居なくなられちゃ困る。
今日はB君がB番で、MさんC番、S君がX番の4人勤務だった。昨日、S君が「一応、A番とX番の仕事って決まってるんですけど、明日は俺とみかやんでペアなので、相談しながら進めましょう」と言ってくれていたので楽しみにしていた。
「パンの値引きってもう終わったんですよね。じゃ、棚上の品出しをしましょう」「じゃ次は俺が、日配の品出しをするんで、バックヤードの在庫の品出しをお願いします」「日配の在庫が凄く多いんで手伝って貰う事になるかも知れません」などと、S君が度々ニコニコ笑いながら仕事の進め方を指示してくれるので、本当に助かったし、仕事がし易かったし、S君のニコニコ顔にほのぼのとした。
昔からニコニコ系の男の子にはからっきし弱い。S君が困っている時は、どんな事をしてでもあたしが助けるよ!と、1人勝手に心に誓うのだった。
S君と日配の品出しをしていると、ふいにS君に話しかけられた。
S君「富良野に知り合いって居ます?」
みかやん「いませんけど、富良野がどうかしました?」
S君「実は来月にでも仕事を辞めて、富良野で永住したいんですよ」
みかやん「はーーーっ?なんで富良野なんですか?仕事を辞めるだなんて勘弁して下さいよ。私がS君レベルに到達するまであと何年かかると思ってるんですか?だからまだまだ私の面倒を見てて貰わなきゃダメなんですよ。マジ困ります。ダメですよ辞めるだなんて〜(必死)」
S君「富良野、いいじゃないですか。もう何度も下見に行ってるんですよ。でも富良野って仕事が無いんですよ。それで富良野に知り合いが居たら、コネで仕事を斡旋して貰いたくて」
みかやん「そんなぁ。下見だなんて。しかも来月にでも辞めるだなんて。今、S君に居なくなられたら本気で困るんで、せめて来年以降にして貰えませんかねぇ」
S君「最近は暇さえあれば富良野へ行ってたんですよ。で、富良野でアルキタ(アルバイト情報誌)を見たら富良野のページが1ページしかないんですよ。富良野へ行ってもずっと就職難民になったら困るんで、何とかしなきゃと思ってるんです」
みかやん「そこまで意志が固いって事を私に訴えないでくださいよ。今から勉強して公務員試験を受けて富良野で働けるようにするとか、来年の夏に富良野のペンションあたりで働くとか、とにかく来月とか今すぐにでもってのは、勘弁して下さいよ〜」
S君「いや〜。でも、心は既に富良野なんですよね〜」
S君は富良野の事を思って、目をキラキラさせていた。さすがにそれ以上は何も言えなかった。
B君の目を盗んでコッソリと私の仕事を手伝ってくれていたり、B君に気付かれる前に私が忘れてる仕事を知らせてくれたり、S君には随分と目をかけてて貰った。何よりS君の笑顔にどれほど救われてきたことか。そのS君が居なくなってしまうだなんて、あまりにもショックだった。
いやしかし。さっき「S君が困っている時は、どんな事をしてでもあたしが助けるよ!」と心に誓ったばかりだった。S君が富良野に職がなくて困っているなら、何とか力にならなければ!取り敢えず、帰ったらネットで富良野の仕事を探してみよう!特に来年の夏あたりの!と思い直した。
しっかりしなきゃ。
私とB君の間に立って、私がB君に叱られないよう守ってくれたり庇ってくれたり、さりげなくB君対策を教えてくれたりしたS君の努力に報いるためにも、本当にしっかりしなきゃ。今のままの私じゃ、S君だって後ろ髪を引かれる思いだろう。
いずれS君に安心して富良野へ行って貰えるよう、きっちりと仕事が出来る私にならなければ!なんたって慌て者だし、すぐパニくるし、パニくりついでにとんでもない事をしでかしてしまって、その処理に追われてまたパニくって悪循環に陥る。自分で自分に「ど〜ど〜ど〜ど〜。落ち着いて〜落ち着いて〜」と言いきかせて、何事も冷静に処理できるようにならなければ。
はあぁ。先は長い。やっぱりS君にすぐに居なくなられちゃ困る。
スーパー45日目:最も嫌われる客
2004年10月17日22:47-9:11 C番
今日はEさんがA番で、S君がB番だった。S君が1回目の休憩に入る前に、自分の仕事を片付けてしまおうと必死で品出しをしていると、「ちょっとすみません」と声をかけられた。聞き覚えのある声に多少ザワッとしつつ恐る恐る振り返ると、やっぱり最も嫌われている奴だった。
40代後半のオッサンで、こいつは「1人で買い物できないオッサン」として有名で、先輩達の誰もが嫌っている唯一の客だった。
嫌われ者「あの。寒天なんかはどこにありますか?」
みかやん「(目の前にあるだろうが!)はい、こちらに」
嫌われ者「棒寒天じゃなくてもっと手軽に扱えるようなタイプってないの?」
みかやん「はい。粉末タイプが洋菓子材料のコーナーにあります」
で、洋菓子材料のコーナーへ連れて行く。
嫌われ者「もっとお徳用で1kgぐらい入ってるのが良かったんだけどな」
みかやん「(そんな粉寒天なんか見た事ないよ)申し訳ございません。こちらではこのタイプしか・・・」
嫌われ者「よし、わかった。じゃあ茹であづきなんかはどこ?」
みかやん「(目の前にあるだろうが!)はい。こちらに」
嫌われ者「缶のじゃなくて袋に入ってて、もっとこうねっとりとした感じの」
みかやん「練りアンでしたら、和菓子材料のコーナーになりますが」
嫌われ者「それはどこ?」
みかやん「はい、こちらです」
で、和菓子材料のコーナーへ連れて行く。
嫌われ者「あぁ、これだこれだ。次はね。もち米」
みかやん「(最初から茹であづきじゃなくて練りアンって言えよ!)はい」
で、続いて「砂糖は?」「コーヒーは?」と言われ、店内を右往左往する事になる。こんな人手の足りないスーパーあたりでは、最も嫌われるタイプの客だ。デパートへ行け、デパートへ!
「次はね」というあたり、買い物を全部一つずつ案内させて買うのが当たり前のように思ってやがる。1人で買い物ができない爺さんは多い。しかし1人で買い物ができない爺さんの場合、買い物は1点かせいぜい2点で、頼まれておつかいに来たという感じだ。
いちいち商品についての説明を求められるし、小一時間拉致されるし、まったく仕事にならない。こいつに捕まったらお手上げだ。S君が休憩に入る時間までに解放されるだろうか?S君が休憩に入ったら私がレジに入らなきゃならないけど、間に合うだろうか?と気が気ではない。
結局、45分後にようやく解放され、S君の休憩には間に合ったが、45分のロスタイムを考えると頭が痛かった。レジに入りながら「あーあー。今日も休憩を削らなきゃ間に合わないや」と思っていたらEさんが来た。
Eさん「ごめんなさ〜い。捕まっちゃったでしょ」
みかやん「はい。45分間拉致されました」
Eさん「ゲッ!あのオヤジだ!と思ってバックヤードへ避難してたの。ごめんなさい」
みかやん「仕方ないですよ。忙しいA番の日にあのオヤジに捕まったら目も当てられません」
Eさん「何様気取りなのか?勘違い野郎なのか?どっちにしてもタチ悪いですよね」
みかやん「スーパーに来るタイプの客じゃないですよ。あんなに接客を求めるなら対面販売のデパートへ行ってくれ!って感じです」
Eさん「ほんと、そのとおりですよ!他にあんな風にして買い物してる人なんかいないのに、自分だけあんな事してて、おかしいとも思わない事自体がおかしいですよね。あっ、ごめんなさい。あのオヤジの事となると話が止まらなくなるの。私も前は散々な目に遇って。偉そうに私を窘めるような態度にはムシズが走るもんだから。こんなスーパーなんかに来て、何を考えてるんだか」
みかやん「わかります!嫌われるべくして嫌われてるって感じですよ!勘違いも甚だしいオヤジです」
Eさん「私まで長話をして足を引っ張ってごめんなさい。じゃ、頑張って遅れを取り戻してくださいね」
みかやん「はいっ!頑張りますっ!と言いたいところですが、何だかあのオヤジにやる気まで奪われた感じです」
Eさん「あのオヤジに捕まった後は妙な倦怠感に包まれるんですよね」
みかやん「まさに妙な倦怠感ですね。でも何とか頑張ります!」
その後、S君の飲料の品出しを手伝ったりで、自分の仕事はあまり出来なかったが、あのオヤジに捕まった後なので、みんなも許してくれるだろうと、勝手に手抜きした。。。というかもう、完全にやる気を奪われた。
ごめんなさい。手抜きしました。反省してます。
今日はEさんがA番で、S君がB番だった。S君が1回目の休憩に入る前に、自分の仕事を片付けてしまおうと必死で品出しをしていると、「ちょっとすみません」と声をかけられた。聞き覚えのある声に多少ザワッとしつつ恐る恐る振り返ると、やっぱり最も嫌われている奴だった。
40代後半のオッサンで、こいつは「1人で買い物できないオッサン」として有名で、先輩達の誰もが嫌っている唯一の客だった。
嫌われ者「あの。寒天なんかはどこにありますか?」
みかやん「(目の前にあるだろうが!)はい、こちらに」
嫌われ者「棒寒天じゃなくてもっと手軽に扱えるようなタイプってないの?」
みかやん「はい。粉末タイプが洋菓子材料のコーナーにあります」
で、洋菓子材料のコーナーへ連れて行く。
嫌われ者「もっとお徳用で1kgぐらい入ってるのが良かったんだけどな」
みかやん「(そんな粉寒天なんか見た事ないよ)申し訳ございません。こちらではこのタイプしか・・・」
嫌われ者「よし、わかった。じゃあ茹であづきなんかはどこ?」
みかやん「(目の前にあるだろうが!)はい。こちらに」
嫌われ者「缶のじゃなくて袋に入ってて、もっとこうねっとりとした感じの」
みかやん「練りアンでしたら、和菓子材料のコーナーになりますが」
嫌われ者「それはどこ?」
みかやん「はい、こちらです」
で、和菓子材料のコーナーへ連れて行く。
嫌われ者「あぁ、これだこれだ。次はね。もち米」
みかやん「(最初から茹であづきじゃなくて練りアンって言えよ!)はい」
で、続いて「砂糖は?」「コーヒーは?」と言われ、店内を右往左往する事になる。こんな人手の足りないスーパーあたりでは、最も嫌われるタイプの客だ。デパートへ行け、デパートへ!
「次はね」というあたり、買い物を全部一つずつ案内させて買うのが当たり前のように思ってやがる。1人で買い物ができない爺さんは多い。しかし1人で買い物ができない爺さんの場合、買い物は1点かせいぜい2点で、頼まれておつかいに来たという感じだ。
いちいち商品についての説明を求められるし、小一時間拉致されるし、まったく仕事にならない。こいつに捕まったらお手上げだ。S君が休憩に入る時間までに解放されるだろうか?S君が休憩に入ったら私がレジに入らなきゃならないけど、間に合うだろうか?と気が気ではない。
結局、45分後にようやく解放され、S君の休憩には間に合ったが、45分のロスタイムを考えると頭が痛かった。レジに入りながら「あーあー。今日も休憩を削らなきゃ間に合わないや」と思っていたらEさんが来た。
Eさん「ごめんなさ〜い。捕まっちゃったでしょ」
みかやん「はい。45分間拉致されました」
Eさん「ゲッ!あのオヤジだ!と思ってバックヤードへ避難してたの。ごめんなさい」
みかやん「仕方ないですよ。忙しいA番の日にあのオヤジに捕まったら目も当てられません」
Eさん「何様気取りなのか?勘違い野郎なのか?どっちにしてもタチ悪いですよね」
みかやん「スーパーに来るタイプの客じゃないですよ。あんなに接客を求めるなら対面販売のデパートへ行ってくれ!って感じです」
Eさん「ほんと、そのとおりですよ!他にあんな風にして買い物してる人なんかいないのに、自分だけあんな事してて、おかしいとも思わない事自体がおかしいですよね。あっ、ごめんなさい。あのオヤジの事となると話が止まらなくなるの。私も前は散々な目に遇って。偉そうに私を窘めるような態度にはムシズが走るもんだから。こんなスーパーなんかに来て、何を考えてるんだか」
みかやん「わかります!嫌われるべくして嫌われてるって感じですよ!勘違いも甚だしいオヤジです」
Eさん「私まで長話をして足を引っ張ってごめんなさい。じゃ、頑張って遅れを取り戻してくださいね」
みかやん「はいっ!頑張りますっ!と言いたいところですが、何だかあのオヤジにやる気まで奪われた感じです」
Eさん「あのオヤジに捕まった後は妙な倦怠感に包まれるんですよね」
みかやん「まさに妙な倦怠感ですね。でも何とか頑張ります!」
その後、S君の飲料の品出しを手伝ったりで、自分の仕事はあまり出来なかったが、あのオヤジに捕まった後なので、みんなも許してくれるだろうと、勝手に手抜きした。。。というかもう、完全にやる気を奪われた。
ごめんなさい。手抜きしました。反省してます。
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スーパーは休み・猿の恩返し
2004年10月16日 つぶやき昨日、眼科へ行く事をOくんに言っておいたら、一応心配して電話をくれた。
Oくん「どうだった?やっぱ頭の悪さが目にも悪さしてたの?」
みかやん「頭じゃなくて脳でしょ?」
Oくん「脳自体が悪かったんだ。やっぱりね」
みかやん「違いますーっ!診断は極度のドライアイって奴でした」
Oくん「それって”目が乾く〜”ってCMでやってた奴?」
みかやん「そう。医者が最初”あーあー酷い乾き目だ。乾き目ですよ”って言ったから、それってドライアイの事ですか?って聞いたんだよ。そしたら医者”ドライアイって言葉、知ってましたか”だってさ。なんか年寄り扱いされた気しない?シャーペンの事を年寄りには鉛筆って言ったり、ハンガーの事を年寄り相手には衣紋掛けって言うみたいにさ」
Oくん「あはは!ドライアイって今時結構メジャーな言葉だけど、乾き目はかなりマイナーな言葉だよね」
みかやん「でしょう!この医者、信用ならないなと思ったもん。絶対、年寄り扱いだよ」
Oくん「あっはっは!年寄り扱いだってさ。ひゃーっはっはっは。鉛筆に衣紋掛けに乾き目ね。あはは!」
みかやん「笑うところじゃないって」
Oくん「でもさ。トシとると、あちこちいろんな所がカサカサしてくるんでしょ」
みかやん「そう。もうね、あちこち本当にカサカサ。違うって!今のところは目と顔だけです」
Oくん「そのうち、みかやんが歩いたらカサカサと音が鳴るかも。あはは」
みかやん「最近、歩くと何か聞こえるんだよね。聞こえないって。ったく。心配してくれてたんじゃないのかい」
Oくん「とんでもない。俺なんか心配で心配で。入院のお見舞い代やら香典の事まで考えたよ」
みかやん「今、香典って言ったかい?」
Oくん「いや、言ってないよ。香典の事まで心配しただなんて言ってないし、口が裂けても言えません」
みかやん「言ってるよ。それも思いっきり」
Oくん「いや、入院やら何やらで費用が嵩むようなら俺が少し援助しようと思ったんだよ。お陰様で時給が200円上がったし、ラブホ時代は金の無い時にパンや弁当を食わせて貰ったから、今度は俺が少しでも援助しようと思ったのさ。えっへん!」
みかやん「あらまっ。大威張りで援助交際の申し込みかい?」
Oくん「援交じゃなくてただの援助!」
Oくん&みかやん「全くもう!」
こうしてOくんとのとりとめのない会話は延々と続くのだが、ラブホ時代の事に妙に恩義を感じているようだ。いずれ鶴の恩返しをしてくれるらしいが、Oくんの場合はどう見ても猿の恩返しだ。
Oくん「どうだった?やっぱ頭の悪さが目にも悪さしてたの?」
みかやん「頭じゃなくて脳でしょ?」
Oくん「脳自体が悪かったんだ。やっぱりね」
みかやん「違いますーっ!診断は極度のドライアイって奴でした」
Oくん「それって”目が乾く〜”ってCMでやってた奴?」
みかやん「そう。医者が最初”あーあー酷い乾き目だ。乾き目ですよ”って言ったから、それってドライアイの事ですか?って聞いたんだよ。そしたら医者”ドライアイって言葉、知ってましたか”だってさ。なんか年寄り扱いされた気しない?シャーペンの事を年寄りには鉛筆って言ったり、ハンガーの事を年寄り相手には衣紋掛けって言うみたいにさ」
Oくん「あはは!ドライアイって今時結構メジャーな言葉だけど、乾き目はかなりマイナーな言葉だよね」
みかやん「でしょう!この医者、信用ならないなと思ったもん。絶対、年寄り扱いだよ」
Oくん「あっはっは!年寄り扱いだってさ。ひゃーっはっはっは。鉛筆に衣紋掛けに乾き目ね。あはは!」
みかやん「笑うところじゃないって」
Oくん「でもさ。トシとると、あちこちいろんな所がカサカサしてくるんでしょ」
みかやん「そう。もうね、あちこち本当にカサカサ。違うって!今のところは目と顔だけです」
Oくん「そのうち、みかやんが歩いたらカサカサと音が鳴るかも。あはは」
みかやん「最近、歩くと何か聞こえるんだよね。聞こえないって。ったく。心配してくれてたんじゃないのかい」
Oくん「とんでもない。俺なんか心配で心配で。入院のお見舞い代やら香典の事まで考えたよ」
みかやん「今、香典って言ったかい?」
Oくん「いや、言ってないよ。香典の事まで心配しただなんて言ってないし、口が裂けても言えません」
みかやん「言ってるよ。それも思いっきり」
Oくん「いや、入院やら何やらで費用が嵩むようなら俺が少し援助しようと思ったんだよ。お陰様で時給が200円上がったし、ラブホ時代は金の無い時にパンや弁当を食わせて貰ったから、今度は俺が少しでも援助しようと思ったのさ。えっへん!」
みかやん「あらまっ。大威張りで援助交際の申し込みかい?」
Oくん「援交じゃなくてただの援助!」
Oくん&みかやん「全くもう!」
こうしてOくんとのとりとめのない会話は延々と続くのだが、ラブホ時代の事に妙に恩義を感じているようだ。いずれ鶴の恩返しをしてくれるらしいが、Oくんの場合はどう見ても猿の恩返しだ。
スーパー44日目:さらばウザ爺!
2004年10月15日22:18-8:40 B番
今日はEさんがA番で、B君がC番だった。この2〜3日、何だか過ごしやすいと思っていたがウザ爺が居なかった。今日、物凄く久しぶりにウザ爺に会ったような気がしたが、チクリ事件以来、ウザ爺の陰が薄くウザ爺の事など、もうどうでも良いとまで思えていた。
ウザ爺よりも私にとって問題なのはB君だ。昨日はオーナーシェフの方の一件でデレデレになっていたが、S君がいい事を言っていた。とても言いにくそうに、それでいて突然「あの!物凄くよく気が利く人って、相手にも同じ事を求めてしまうんだと思うんですよね〜。そういう人には、その人がしてくれた事と同じ事をしてあげると喜びますよ」と言って、ふらりと去って行った。
物凄くよく気が利く人=B君の事なのだろう。何も言わなくてもS君は私がB君との事で苦悩しているのが分かったのか、それともB君がS君に私の事を「アイツは気が利かない」とでも言っているのだろうか。S君は私が唯一の後輩なので物凄くよく面倒を見てくれるし、何かと話しかけてくれるが、一方でB君は私を苦々しく思っているだろうし。S君には板挟みで辛い思いをさせていたのかなぁと胸が痛んだ。
S君て何ていい人なんだろ。3月生まれのS君と4月生まれのOくんとは学年が1コ違いになるが、1ヶ月の違いでS君とOくんのこの差は何なんだろ(笑)。ラブホ時代にしろカラオケ時代にしろ、このスーパーにしろ、私はあの世代の同僚とはとても仲良く働けるって事だ。
昨日のS君のアドバイスを思い出して、喜びをかみしめていると、ウザ爺が寄ってきた。久々なので思わずのけ反ると、キモイ事に更に顔を近づけられ「助けて〜!」と叫びたかった。
みかやん「うわぁ〜。な、何ですか?」
ウザ爺「短い間でしたがお世話になりました。私、今日で最後なんです」
みかやん「そうなんですか」
ウザ爺「あっ!あっ!他の人に言わなくていいですからね!他の人には言わな・・・言いた・・・あぁいやいや、他の人にはもう言いましたから。他の人に言わないでいいですよ。いいですから。本当にいいですから」
みかやん「そうですか(わざわざウザ爺の話題を提供するつもりはないけどさ。意味わかんないよ。他の人に言ってなくて私から言って欲しいの?ったく。お喋りなのに肝心な事は言えないんだから)」
ウザ爺「みかやんには本当にお世話になりまして」
みかやん「いえ。こちらこそ」
ウザ爺「でわ、お元気で。縁が有ればまたどこかでお会いできると思いますし」
みかやん「はぁ(無い無い。縁なんか無い。これで縁も切れたし)」
ウザ爺が警備の仕事を辞めるのか、ヨソへ異動になったのかは聞かなかったが、最も警備員に向かないタイプだ。ウザ爺みたいなタイプは、手さえ動かしていたらお喋りは自由とか、集団で和気藹々とする仕事の方が良いと思う。口から生まれ出てきたようなお喋り爺さんが、寡黙なイメージの孤独なガードマンだなんて、そもそも有り得ない。
自宅の近所のお達者倶楽部みたいなのにでも入って、お達者で居て下され。。。と思っていたら、有線から「もう二度と会え〜ない だけど〜心〜の中 ずっとあなたはいるから〜」という歌詞の曲が流れて、思わず違う!違う!とブンブンと首を振っていた。
やれやれ。
朝になり、コンテナが届くと相変わらずウザ爺は「んふっ」「あはん」「うっはっ」「ああっ」とうるさかったが、それを聞くのも今日で最後だと思えば聞き流せた。ウザ爺の口癖はこの喘ぎ声もどきと「私は元々は宮仕えの人間だから」だったが、宮仕えあがりだからウザいのか、宮仕えはウザい程よく喋るのか、宮仕えだったからどうだと言いたいのか、最後まで分からなかった。
心の底から「やれやれ」と思った。
今日はEさんがA番で、B君がC番だった。この2〜3日、何だか過ごしやすいと思っていたがウザ爺が居なかった。今日、物凄く久しぶりにウザ爺に会ったような気がしたが、チクリ事件以来、ウザ爺の陰が薄くウザ爺の事など、もうどうでも良いとまで思えていた。
ウザ爺よりも私にとって問題なのはB君だ。昨日はオーナーシェフの方の一件でデレデレになっていたが、S君がいい事を言っていた。とても言いにくそうに、それでいて突然「あの!物凄くよく気が利く人って、相手にも同じ事を求めてしまうんだと思うんですよね〜。そういう人には、その人がしてくれた事と同じ事をしてあげると喜びますよ」と言って、ふらりと去って行った。
物凄くよく気が利く人=B君の事なのだろう。何も言わなくてもS君は私がB君との事で苦悩しているのが分かったのか、それともB君がS君に私の事を「アイツは気が利かない」とでも言っているのだろうか。S君は私が唯一の後輩なので物凄くよく面倒を見てくれるし、何かと話しかけてくれるが、一方でB君は私を苦々しく思っているだろうし。S君には板挟みで辛い思いをさせていたのかなぁと胸が痛んだ。
S君て何ていい人なんだろ。3月生まれのS君と4月生まれのOくんとは学年が1コ違いになるが、1ヶ月の違いでS君とOくんのこの差は何なんだろ(笑)。ラブホ時代にしろカラオケ時代にしろ、このスーパーにしろ、私はあの世代の同僚とはとても仲良く働けるって事だ。
昨日のS君のアドバイスを思い出して、喜びをかみしめていると、ウザ爺が寄ってきた。久々なので思わずのけ反ると、キモイ事に更に顔を近づけられ「助けて〜!」と叫びたかった。
みかやん「うわぁ〜。な、何ですか?」
ウザ爺「短い間でしたがお世話になりました。私、今日で最後なんです」
みかやん「そうなんですか」
ウザ爺「あっ!あっ!他の人に言わなくていいですからね!他の人には言わな・・・言いた・・・あぁいやいや、他の人にはもう言いましたから。他の人に言わないでいいですよ。いいですから。本当にいいですから」
みかやん「そうですか(わざわざウザ爺の話題を提供するつもりはないけどさ。意味わかんないよ。他の人に言ってなくて私から言って欲しいの?ったく。お喋りなのに肝心な事は言えないんだから)」
ウザ爺「みかやんには本当にお世話になりまして」
みかやん「いえ。こちらこそ」
ウザ爺「でわ、お元気で。縁が有ればまたどこかでお会いできると思いますし」
みかやん「はぁ(無い無い。縁なんか無い。これで縁も切れたし)」
ウザ爺が警備の仕事を辞めるのか、ヨソへ異動になったのかは聞かなかったが、最も警備員に向かないタイプだ。ウザ爺みたいなタイプは、手さえ動かしていたらお喋りは自由とか、集団で和気藹々とする仕事の方が良いと思う。口から生まれ出てきたようなお喋り爺さんが、寡黙なイメージの孤独なガードマンだなんて、そもそも有り得ない。
自宅の近所のお達者倶楽部みたいなのにでも入って、お達者で居て下され。。。と思っていたら、有線から「もう二度と会え〜ない だけど〜心〜の中 ずっとあなたはいるから〜」という歌詞の曲が流れて、思わず違う!違う!とブンブンと首を振っていた。
やれやれ。
朝になり、コンテナが届くと相変わらずウザ爺は「んふっ」「あはん」「うっはっ」「ああっ」とうるさかったが、それを聞くのも今日で最後だと思えば聞き流せた。ウザ爺の口癖はこの喘ぎ声もどきと「私は元々は宮仕えの人間だから」だったが、宮仕えあがりだからウザいのか、宮仕えはウザい程よく喋るのか、宮仕えだったからどうだと言いたいのか、最後まで分からなかった。
心の底から「やれやれ」と思った。
スーパー43日目:オーナーシェフ
2004年10月14日22:48-8:38 B番
今日はS君がA番で、MさんがC番だった。私がB番でMさんがC番の時は、モタモタしているとMさんが私の仕事を片付けてしまうので、何事も早め早めに大急ぎで品出し以外の仕事を片付けた。
それでも私がB番の時は1時間半の休憩を40分ぐらいに削らないと、8時半には帰れない。B番の日の休憩時間にOくんから電話がきても、「ごめん。もう売場へ出るから」と言い「えっ?もーお?もう行くの?」と言われても早々に電話を切って売場へ走る。
私が休憩している間には、Mさんが私に代わって黙々とビールの品出しをしていてくれるので全く申し訳ない。みんながみんな「B番は仕事が多すぎる」と思っているなら、変更すりゃいいのに。私の休憩時間が終わり、Mさんが休憩に入った頃にはバテバテだった。
そこへわりとよく来るイケメン男性客がレジに来た。トシの頃なら30代後半〜40そこそこ、肩ぐらいの長さの黒髪を後ろで束ねていて、顔がイケてるのはもちろん服装もいつもかなりお洒落でそれでいて清潔感が有って、藤井フミヤを思わせる雰囲気だ。
照れながらレジをしていると、その男性に「すみません。コレで領収証をお願いします」と声を掛けられ、名刺を差し出された。
”○○・○○○○ー(レストランの名前)オーナーシェフ”と書いてあった。「そういやお買上品がフレンチちっくだったり、イタリアンな風情の物ばかりだったよ。それにしてもオーナーシェフって何てカッコイイ響きんなんだろ。だってお店のオーナーでシェフでもあるんでしょ(当たり前)。カッコイイよ。若いのにオーナーだよ。めちゃカッコイイ!」心の中では物凄い早口でこんな事を思いながら領収証を書いた。
領収証を手渡すと名刺を名刺入れにしまわれてしまった。「あれ?名刺くれないのかい?(笑)」と思いながらオーナーシェフを見送った。
行った事は無いけど、そのお店の事はよく知っていた。ラブホ時代、職業柄か市内のラブホやらホテルやらのホームページを見漁っていた時に、たまたま見つけていたのだった。なんたってそのお店は、ススキノ方面にあるデザイナーズホテルの最上階にあるフレンチレストランだもの。一度は行ってみたいと思っていたさ。
フレンチをイタリアンテイストに仕上げた料理と、150種類以上のワインが有って、ソムリエさんまでいらっしゃるとの事で、ランチが1300円ぐらいからでディナーは5000円ぐらいかららしい。「ランチはドリンク付きで800円まで」と言いきるような夫とは、とても行けましぇん(涙)。
私の中でずっと「たまに行くならこんな店」状態だった憧れのお店のオーナーシェフの方だったとは、本気で驚いた。いったいどんな仕事をしている人なんだろう?デザイナー?美容師さん?建築家で匠?などと、いろいろ想像をめぐらせていたが、謎がとけてスッキリした。というか、むしろ放心状態になった。
Mさん「今の男性、お友達なんですか?」
みかやん「いえいえ。滅相もありません。かくかくしかじかで・・・」
Mさん「すっごい2人ともニコニコ笑って話してたから、お友達かと思いました」
みかやん「私は驚くやら嬉しいやらでニコニコと言うよりデレデレでした」
Mさん「今度、是非そのお店に行ってみて下さい」
みかやん「Mさんも機会があったら行ってみて下さいね」
なるほど。名刺を出して頂けたら、どんな会社でどんな仕事をしていてどんな名前かも分かる。私の”彼”(常連さんファイル・その10の人)も、今度、名刺を出してくれないだろうか?
朝になると「領収証を下さい」と言うお客さんが多かった。「○○外科」というお婆さんや、「○○タクシー」と言うお爺さんや、「○○センター」と言うお爺さんで、何故かお年寄りばかりだった。さすがにお爺さんやお婆さんに興味はないので、あまりの領収証発行の多さにゲンナリした。ヲイヲイ。お年寄りにこそ笑顔で親切にしなきゃ!ねぇ。
今日はS君がA番で、MさんがC番だった。私がB番でMさんがC番の時は、モタモタしているとMさんが私の仕事を片付けてしまうので、何事も早め早めに大急ぎで品出し以外の仕事を片付けた。
それでも私がB番の時は1時間半の休憩を40分ぐらいに削らないと、8時半には帰れない。B番の日の休憩時間にOくんから電話がきても、「ごめん。もう売場へ出るから」と言い「えっ?もーお?もう行くの?」と言われても早々に電話を切って売場へ走る。
私が休憩している間には、Mさんが私に代わって黙々とビールの品出しをしていてくれるので全く申し訳ない。みんながみんな「B番は仕事が多すぎる」と思っているなら、変更すりゃいいのに。私の休憩時間が終わり、Mさんが休憩に入った頃にはバテバテだった。
そこへわりとよく来るイケメン男性客がレジに来た。トシの頃なら30代後半〜40そこそこ、肩ぐらいの長さの黒髪を後ろで束ねていて、顔がイケてるのはもちろん服装もいつもかなりお洒落でそれでいて清潔感が有って、藤井フミヤを思わせる雰囲気だ。
照れながらレジをしていると、その男性に「すみません。コレで領収証をお願いします」と声を掛けられ、名刺を差し出された。
”○○・○○○○ー(レストランの名前)オーナーシェフ”と書いてあった。「そういやお買上品がフレンチちっくだったり、イタリアンな風情の物ばかりだったよ。それにしてもオーナーシェフって何てカッコイイ響きんなんだろ。だってお店のオーナーでシェフでもあるんでしょ(当たり前)。カッコイイよ。若いのにオーナーだよ。めちゃカッコイイ!」心の中では物凄い早口でこんな事を思いながら領収証を書いた。
領収証を手渡すと名刺を名刺入れにしまわれてしまった。「あれ?名刺くれないのかい?(笑)」と思いながらオーナーシェフを見送った。
行った事は無いけど、そのお店の事はよく知っていた。ラブホ時代、職業柄か市内のラブホやらホテルやらのホームページを見漁っていた時に、たまたま見つけていたのだった。なんたってそのお店は、ススキノ方面にあるデザイナーズホテルの最上階にあるフレンチレストランだもの。一度は行ってみたいと思っていたさ。
フレンチをイタリアンテイストに仕上げた料理と、150種類以上のワインが有って、ソムリエさんまでいらっしゃるとの事で、ランチが1300円ぐらいからでディナーは5000円ぐらいかららしい。「ランチはドリンク付きで800円まで」と言いきるような夫とは、とても行けましぇん(涙)。
私の中でずっと「たまに行くならこんな店」状態だった憧れのお店のオーナーシェフの方だったとは、本気で驚いた。いったいどんな仕事をしている人なんだろう?デザイナー?美容師さん?建築家で匠?などと、いろいろ想像をめぐらせていたが、謎がとけてスッキリした。というか、むしろ放心状態になった。
Mさん「今の男性、お友達なんですか?」
みかやん「いえいえ。滅相もありません。かくかくしかじかで・・・」
Mさん「すっごい2人ともニコニコ笑って話してたから、お友達かと思いました」
みかやん「私は驚くやら嬉しいやらでニコニコと言うよりデレデレでした」
Mさん「今度、是非そのお店に行ってみて下さい」
みかやん「Mさんも機会があったら行ってみて下さいね」
なるほど。名刺を出して頂けたら、どんな会社でどんな仕事をしていてどんな名前かも分かる。私の”彼”(常連さんファイル・その10の人)も、今度、名刺を出してくれないだろうか?
朝になると「領収証を下さい」と言うお客さんが多かった。「○○外科」というお婆さんや、「○○タクシー」と言うお爺さんや、「○○センター」と言うお爺さんで、何故かお年寄りばかりだった。さすがにお爺さんやお婆さんに興味はないので、あまりの領収証発行の多さにゲンナリした。ヲイヲイ。お年寄りにこそ笑顔で親切にしなきゃ!ねぇ。
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ああっ!(50万HITプレゼント告知)
2004年10月14日 つぶやき油断しておりました。
40万HITの時にと、最後のラブホグッズを用意しておいたのですが、気が付けば40万過ぎてました。
このところ目の調子が悪く、どうにもチカチカして物や特に文字が見えにくくなり、遂に老眼か?と思ったら右目の異常に気が付きました。右目だけで見ると物や文字が二重に見え、右目だけがずっと腫れております。。。何故?
すぐに目が疲れたり痛んだりで、目は仕事の為に温存しておこうと暫くはPCからも遠ざかっておりました。脳神経外科へ回されそうで怖いのですが、明日は給料日なので勇気を出して眼科へ行ってみます。
そんなワケで、最後のラブホグッズはキリ良く50万HITの暁にプレゼントさせて頂きます。ずっと先の話ですが、例え私が忘れていても「50万踏みました!」と名乗り出てきて頂けると幸いです。
そんなワケでそんなワケで、近況&50万HITプレゼントの告知でした。(タイピングはブラインドタッチでサクサクできるのに、もう目が痛い・涙)
40万HITの時にと、最後のラブホグッズを用意しておいたのですが、気が付けば40万過ぎてました。
このところ目の調子が悪く、どうにもチカチカして物や特に文字が見えにくくなり、遂に老眼か?と思ったら右目の異常に気が付きました。右目だけで見ると物や文字が二重に見え、右目だけがずっと腫れております。。。何故?
すぐに目が疲れたり痛んだりで、目は仕事の為に温存しておこうと暫くはPCからも遠ざかっておりました。脳神経外科へ回されそうで怖いのですが、明日は給料日なので勇気を出して眼科へ行ってみます。
そんなワケで、最後のラブホグッズはキリ良く50万HITの暁にプレゼントさせて頂きます。ずっと先の話ですが、例え私が忘れていても「50万踏みました!」と名乗り出てきて頂けると幸いです。
そんなワケでそんなワケで、近況&50万HITプレゼントの告知でした。(タイピングはブラインドタッチでサクサクできるのに、もう目が痛い・涙)
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スーパー42日目:食いしん坊
2004年10月13日22:18-8:44 B番
今日はMさんがA番で、B君がC番だった。
今日は常連さんファイル・その3の女の子が私服姿で来ていた。「コウちゃん(勝手に心の中でこう呼んでいる)が私服だなんて珍しいわぁ。てか、初!」と思って見ていると、相変わらず買い物カゴの中はパンとお弁当だらけだったが、今日は彼氏と一緒だった。時折、聞こえてくる2人の会話から連れの男性はお兄さんでも弟でもなく、彼氏様なのだと容易に判断できた。
小柄なコウちゃんと同様に彼氏様も小柄だったが、身体の幅がコウちゃんの1.5倍ぐらいあった。デブ!と言うよりはプチおデブちゃんというか、可愛らしくぷっくりとした感じで、いかにも「食いしん坊」って感じだったし、「食いしん坊」って言葉が妙にピッタリ&しっくりした。
レジに来ると「今、帰ったらコレを食べて、明日の朝はこっち」などと話していたので、一緒に住んでいるのだろう。一時はコウちゃんの事を「過食症なのでは?」と心配したが、犯人はこの彼氏様だったんだ!と、ついしげしげと彼氏様を見つめてしまった。
無数のパンやお弁当の下にアイスが3つ入っていた。そう言えばコウちゃんはいつもアイスを3つ買っていた。配分としては彼氏様が2コ、コウちゃんが1コなのだろうが、私がこの実働42日の間に気が付いた事はといえば、お買い物の度にアイスを買っている人は、かなり高い確率で太っている人が多い。逆に魚や刺身を買っている人は、かなり高い確率で痩せている人が多い。
心の中で「ダメよ!コウちゃん!そんなにアイスばかり食べてたら、コウちゃんまでプチおデブちゃんよ!」と叫んだが、私の心の叫びなどコウちゃんに届くハズもなく、コウちゃんは彼氏様と仲良く帰っていった。(そういう私も菓子パン大好きでデブまっしぐら)
デブデブ言ってるが、個人的に女の子は白くて丸い子が可愛いと思う。うちのEさんとか、ラブホ時代のヤンTさんとか、白くて丸くて本当に可愛らしい。しかし、私ほどのトシになると丸くても可愛くはないという事を言いたい。
何故、力説しているのか分からなくなった。
今日は何故かクレジットカード払いのお客さんが多かった。レジ横がクレジット伝票の控えと、カードリーダーから出てくるレシート3枚で、ごちゃごちゃになっていた。整理しようにも、片付けようとするとまたクレジットカード払いのお客さんがきて、手に負えない状態になっていた。これを業界用語でクレジットカード地獄と言う。言わないって。
朝の通勤ラッシュの時にも203円のクレジットカード払いのお客さんが来て、レジ大渋滞になり大慌てでお客さんにクレジット伝票を渡したが、レジ締めの段階になって203円の売上が送信されてない事に気が付いた。クレジットカードの番号をカードリーダーへ手打ちすると良いようだが、B君に聞いても「分からない」近くにいた朝番の社員に聞いても「分からない」との事で、1人大パニックに陥った。
そこへ朝番レジの大お局様Rさんが登場。ひとしきり怒った後、手取り足取り処理の仕方を教えてくれた。この手の大お局様は、うるさ型として疎まれていたりするが、私はRさんを嫌いじゃなかったしRさんも随分と私を可愛がってくれたし、何かとフォローしてくれていた。
みかやん「申し訳ありませんでした。でもRさんの顔を見たらホッとしました」
Rさん「私ね。今日でお別れなの。明日からK店へ異動するの。短い間だったけど、あなた楽しい人だからお陰で楽しかったわ」
みかやん「ええーーっ!そんなぁ。聞いてないですよ。私、明日からどうすればいいんですかぁ」
Rさん「そうねぇ。私の携帯番号を知ってるでしょ。何かあったら電話して」
みかやん「毎日電話する事になるかも知れませんよ」
Rさん「私が初めてあなたへ電話した時、あなたったら私を同姓の友達だと思って・・・今、思い出しても笑えるわぁ」
みかやん「そうなんですよ。慌て者なので、Rさんのようなしっかりした人が傍に居てくれないと全然ダメなんですよ〜」
Rさん「向こうで落ち着いたらここへ遊びに来るわ。元気でしっかり頑張ってね」
みかやん「はいっ!」
頼りにしていたRさんが居なくなるのはかなり痛いが、いつまでもこんな大それたミスはしていられない。気持ちを引き締めてしっかりと頑張ろう。
今日はMさんがA番で、B君がC番だった。
今日は常連さんファイル・その3の女の子が私服姿で来ていた。「コウちゃん(勝手に心の中でこう呼んでいる)が私服だなんて珍しいわぁ。てか、初!」と思って見ていると、相変わらず買い物カゴの中はパンとお弁当だらけだったが、今日は彼氏と一緒だった。時折、聞こえてくる2人の会話から連れの男性はお兄さんでも弟でもなく、彼氏様なのだと容易に判断できた。
小柄なコウちゃんと同様に彼氏様も小柄だったが、身体の幅がコウちゃんの1.5倍ぐらいあった。デブ!と言うよりはプチおデブちゃんというか、可愛らしくぷっくりとした感じで、いかにも「食いしん坊」って感じだったし、「食いしん坊」って言葉が妙にピッタリ&しっくりした。
レジに来ると「今、帰ったらコレを食べて、明日の朝はこっち」などと話していたので、一緒に住んでいるのだろう。一時はコウちゃんの事を「過食症なのでは?」と心配したが、犯人はこの彼氏様だったんだ!と、ついしげしげと彼氏様を見つめてしまった。
無数のパンやお弁当の下にアイスが3つ入っていた。そう言えばコウちゃんはいつもアイスを3つ買っていた。配分としては彼氏様が2コ、コウちゃんが1コなのだろうが、私がこの実働42日の間に気が付いた事はといえば、お買い物の度にアイスを買っている人は、かなり高い確率で太っている人が多い。逆に魚や刺身を買っている人は、かなり高い確率で痩せている人が多い。
心の中で「ダメよ!コウちゃん!そんなにアイスばかり食べてたら、コウちゃんまでプチおデブちゃんよ!」と叫んだが、私の心の叫びなどコウちゃんに届くハズもなく、コウちゃんは彼氏様と仲良く帰っていった。(そういう私も菓子パン大好きでデブまっしぐら)
デブデブ言ってるが、個人的に女の子は白くて丸い子が可愛いと思う。うちのEさんとか、ラブホ時代のヤンTさんとか、白くて丸くて本当に可愛らしい。しかし、私ほどのトシになると丸くても可愛くはないという事を言いたい。
何故、力説しているのか分からなくなった。
今日は何故かクレジットカード払いのお客さんが多かった。レジ横がクレジット伝票の控えと、カードリーダーから出てくるレシート3枚で、ごちゃごちゃになっていた。整理しようにも、片付けようとするとまたクレジットカード払いのお客さんがきて、手に負えない状態になっていた。これを業界用語でクレジットカード地獄と言う。言わないって。
朝の通勤ラッシュの時にも203円のクレジットカード払いのお客さんが来て、レジ大渋滞になり大慌てでお客さんにクレジット伝票を渡したが、レジ締めの段階になって203円の売上が送信されてない事に気が付いた。クレジットカードの番号をカードリーダーへ手打ちすると良いようだが、B君に聞いても「分からない」近くにいた朝番の社員に聞いても「分からない」との事で、1人大パニックに陥った。
そこへ朝番レジの大お局様Rさんが登場。ひとしきり怒った後、手取り足取り処理の仕方を教えてくれた。この手の大お局様は、うるさ型として疎まれていたりするが、私はRさんを嫌いじゃなかったしRさんも随分と私を可愛がってくれたし、何かとフォローしてくれていた。
みかやん「申し訳ありませんでした。でもRさんの顔を見たらホッとしました」
Rさん「私ね。今日でお別れなの。明日からK店へ異動するの。短い間だったけど、あなた楽しい人だからお陰で楽しかったわ」
みかやん「ええーーっ!そんなぁ。聞いてないですよ。私、明日からどうすればいいんですかぁ」
Rさん「そうねぇ。私の携帯番号を知ってるでしょ。何かあったら電話して」
みかやん「毎日電話する事になるかも知れませんよ」
Rさん「私が初めてあなたへ電話した時、あなたったら私を同姓の友達だと思って・・・今、思い出しても笑えるわぁ」
みかやん「そうなんですよ。慌て者なので、Rさんのようなしっかりした人が傍に居てくれないと全然ダメなんですよ〜」
Rさん「向こうで落ち着いたらここへ遊びに来るわ。元気でしっかり頑張ってね」
みかやん「はいっ!」
頼りにしていたRさんが居なくなるのはかなり痛いが、いつまでもこんな大それたミスはしていられない。気持ちを引き締めてしっかりと頑張ろう。
スーパーは休み・菓子パンマニア
2004年10月12日 つぶやきラブホ時代もラブホの面々には「みかやん=パン好き」と思われていたが、ここでも「新発売のパンの味はみかやんに聞け!」と言われるようになった。
ここのスーパーでは、N、K、R、I、Y、と5社のパンを扱っていて、品出しは大変だが菓子パン好きにとっては夢のような職場だ。しかも出勤するとA番の人がせっせと値引きしてくれるので、大抵はお目当てのパンを半額で買える。
みんな新発売のパンの味を私に聞いてくるが、パンの好みはやっぱり人それぞれだ。
S君「Kの新発売のパン、どうでした?」
みかやん「表面だけしっとりで下はパサついてダメでした」
S君「やっぱKのパンってパッとしないですよね」
-----S君はKのパンがダメ
Mさん「Nの新発売のパン、美味しかったですか?」
みかやん「バッサバサでかなり名前負けしてますよ。騙されました。口の中でバラバラです」
Mさん「やっぱりNのパンって、あんま美味しくないですよね」
-----MさんはNのパンに不信感を抱いている
Eさん「Rの新発売のパン、どんな感じでした?」
みかやん「まぁなかなかでしたよ」
Eさん「もっと辛口評価でお願いします」
みかやん「途中でグロい感じがしました。ヘビーです」
Eさん「Rの菓子パンって疲れた時に食べたいですよね。普段なら甘過ぎます」
-----Eさんは疲れた時だけRのパン
なんだかんだ言って、みんなもパンは相当食べ尽くしているようだ。
私の最近のお気に入りはロバのザッハケーキだ。新発売になった時、168円もするので買わずにいたが、女子高生がこぞって買っていくので気になりだし、様子を見ていると半額になる前に売り切れてしまう。「これは買い!だよ」と、大きな声では言えないが自分がA番の時に30円引きのシールを貼ってバックヤードにキープしておいた(職権乱用)。
ワクワクしながら休憩に入り、ザッハケーキを一口食べてみると「サリッ」という感じがした。その後は、口の中でチョコレートとココアとジャムがハーモニーとなって・・・(感涙)。何とも幸せな甘さだった。「こんなに美味いんだったら168円でもしょうがないよ!ロバさん!」と、休憩室で1人モーレツに感動した。
その後も続々と各社から新発売のパンが登場するが、ザッハケーキを越える菓子パンにはまだお目にかかっていない。
あっ。Rがロバってバレバレ(汗)。
※訂正(12月4日)
よく見たら「チョコスポンジに苺ジャムをサンドし、チョコレートをコーティングした上にくるみを乗せました」と書いてあった。ココアじゃなくてチョコ味のスポンジだったのね。
ザッハケーキはコレ→http://www.asp.to/diary/mikayan/photo/22.jpg
ここのスーパーでは、N、K、R、I、Y、と5社のパンを扱っていて、品出しは大変だが菓子パン好きにとっては夢のような職場だ。しかも出勤するとA番の人がせっせと値引きしてくれるので、大抵はお目当てのパンを半額で買える。
みんな新発売のパンの味を私に聞いてくるが、パンの好みはやっぱり人それぞれだ。
S君「Kの新発売のパン、どうでした?」
みかやん「表面だけしっとりで下はパサついてダメでした」
S君「やっぱKのパンってパッとしないですよね」
-----S君はKのパンがダメ
Mさん「Nの新発売のパン、美味しかったですか?」
みかやん「バッサバサでかなり名前負けしてますよ。騙されました。口の中でバラバラです」
Mさん「やっぱりNのパンって、あんま美味しくないですよね」
-----MさんはNのパンに不信感を抱いている
Eさん「Rの新発売のパン、どんな感じでした?」
みかやん「まぁなかなかでしたよ」
Eさん「もっと辛口評価でお願いします」
みかやん「途中でグロい感じがしました。ヘビーです」
Eさん「Rの菓子パンって疲れた時に食べたいですよね。普段なら甘過ぎます」
-----Eさんは疲れた時だけRのパン
なんだかんだ言って、みんなもパンは相当食べ尽くしているようだ。
私の最近のお気に入りはロバのザッハケーキだ。新発売になった時、168円もするので買わずにいたが、女子高生がこぞって買っていくので気になりだし、様子を見ていると半額になる前に売り切れてしまう。「これは買い!だよ」と、大きな声では言えないが自分がA番の時に30円引きのシールを貼ってバックヤードにキープしておいた(職権乱用)。
ワクワクしながら休憩に入り、ザッハケーキを一口食べてみると「サリッ」という感じがした。その後は、口の中でチョコレートとココアとジャムがハーモニーとなって・・・(感涙)。何とも幸せな甘さだった。「こんなに美味いんだったら168円でもしょうがないよ!ロバさん!」と、休憩室で1人モーレツに感動した。
その後も続々と各社から新発売のパンが登場するが、ザッハケーキを越える菓子パンにはまだお目にかかっていない。
あっ。Rがロバってバレバレ(汗)。
※訂正(12月4日)
よく見たら「チョコスポンジに苺ジャムをサンドし、チョコレートをコーティングした上にくるみを乗せました」と書いてあった。ココアじゃなくてチョコ味のスポンジだったのね。
ザッハケーキはコレ→http://www.asp.to/diary/mikayan/photo/22.jpg
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スーパーは休み・謎の男
2004年10月11日 つぶやき我が家の近所に、どうにも気になる男がいる。
その男の存在は随分前から夫も気が付いていて、今や夫婦間で最も気になる男だ。
その男は・・・
・30代後半
・黒髪ポニーテールにヒゲ
・ホームレスを思わせるような黒い肌
・現在は2台目の緑色のチャリに乗っている
・いつも同じジャンパーにズボンにスニーカー
ポニーテールにヒゲというだけで、我が家の近所辺りでは目立ってしまうが、一歩家を出ると必ず会ってしまう。夫も私も様々な所で、その男に遭遇した。
・ラブホ時代、早朝、南郷13丁目駅前で自販機の釣り銭を漁っていた
・ラブホ時代、早朝、Oくんとの帰り道で南郷7丁目付近で目撃
・昼間、我が家の前にあるサイクリングロードのベンチで昼寝
・昼間、近所の生協内のベンチで茫然自失
・夕方、近所の生協内のゲームコーナーでタダゲームに燃える
・夕方、近所の生協で半額おにぎりを物色&お買上
・夕方、近所のビデオ屋さんでタダゲームに燃える
よって、早朝から南郷通をチャリでうろつき、昼間はサイクリングロードのベンチで時間を潰し、天気が悪ければ生協内のベンチで時間を潰し、夕方いざ決戦!で生協内のタダゲームに燃え、生協で夕食を買ってからビデオ屋さんへ移動し、またタダゲームに燃える・・・というような一日らしい。
至る所で遭遇してしまうので、最初はストーキングされているのかと思った(笑)。
ホームレスにしては、髪はきっちり結わえているし、ヒゲも意外と丁寧に手入れされていて、着ている物も汚れてはいないが、働いているようには見えない。いや、これほど頻繁に早朝から夕方7時ぐらいまでウロついているのだから、逆に働いているハズがない。何者なのか気になって気になって・・・。
夫「今度、休みの日に丸一日、奴のあとをつけてみてくれ。どんな家に住んでるのか見てくれ。こないだは生協で大量のダンボールを大事そうに抱えて帰ってったぞ。ダンボールハウスかもな」
みかやん「イヤだ!飛んで火に入る夏の虫になるかも知れないもん。それより、男同士なんだから友達になってみてよ。トシも近いしいい友達になるかもよ」
夫「ダメだ!家に入り浸られて、ずっとタダゲームだぞ。俺らが居なくても1人で我が家でゲームしてそうだし」
みかやん「それもそうだよね」
実はシステムエンジニアで夜はPCに向かっているのかも知れないし、実は設計の仕事をしていて夜は図面をひいているのかも知れない・・・金、持ってるのに激ケチ?とも思ったが、家ではペーパーフラワーを作っていたり、紙風船を作っていたり、スカートにホックを付けたりと、そういった内職をしていそうな気がする。
結局、夫も私もその男の事は気になるが、関わらない方が良い事に気が付いた。何だかとても残念だ。
その男の存在は随分前から夫も気が付いていて、今や夫婦間で最も気になる男だ。
その男は・・・
・30代後半
・黒髪ポニーテールにヒゲ
・ホームレスを思わせるような黒い肌
・現在は2台目の緑色のチャリに乗っている
・いつも同じジャンパーにズボンにスニーカー
ポニーテールにヒゲというだけで、我が家の近所辺りでは目立ってしまうが、一歩家を出ると必ず会ってしまう。夫も私も様々な所で、その男に遭遇した。
・ラブホ時代、早朝、南郷13丁目駅前で自販機の釣り銭を漁っていた
・ラブホ時代、早朝、Oくんとの帰り道で南郷7丁目付近で目撃
・昼間、我が家の前にあるサイクリングロードのベンチで昼寝
・昼間、近所の生協内のベンチで茫然自失
・夕方、近所の生協内のゲームコーナーでタダゲームに燃える
・夕方、近所の生協で半額おにぎりを物色&お買上
・夕方、近所のビデオ屋さんでタダゲームに燃える
よって、早朝から南郷通をチャリでうろつき、昼間はサイクリングロードのベンチで時間を潰し、天気が悪ければ生協内のベンチで時間を潰し、夕方いざ決戦!で生協内のタダゲームに燃え、生協で夕食を買ってからビデオ屋さんへ移動し、またタダゲームに燃える・・・というような一日らしい。
至る所で遭遇してしまうので、最初はストーキングされているのかと思った(笑)。
ホームレスにしては、髪はきっちり結わえているし、ヒゲも意外と丁寧に手入れされていて、着ている物も汚れてはいないが、働いているようには見えない。いや、これほど頻繁に早朝から夕方7時ぐらいまでウロついているのだから、逆に働いているハズがない。何者なのか気になって気になって・・・。
夫「今度、休みの日に丸一日、奴のあとをつけてみてくれ。どんな家に住んでるのか見てくれ。こないだは生協で大量のダンボールを大事そうに抱えて帰ってったぞ。ダンボールハウスかもな」
みかやん「イヤだ!飛んで火に入る夏の虫になるかも知れないもん。それより、男同士なんだから友達になってみてよ。トシも近いしいい友達になるかもよ」
夫「ダメだ!家に入り浸られて、ずっとタダゲームだぞ。俺らが居なくても1人で我が家でゲームしてそうだし」
みかやん「それもそうだよね」
実はシステムエンジニアで夜はPCに向かっているのかも知れないし、実は設計の仕事をしていて夜は図面をひいているのかも知れない・・・金、持ってるのに激ケチ?とも思ったが、家ではペーパーフラワーを作っていたり、紙風船を作っていたり、スカートにホックを付けたりと、そういった内職をしていそうな気がする。
結局、夫も私もその男の事は気になるが、関わらない方が良い事に気が付いた。何だかとても残念だ。
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スーパー41日目:賑やかおじさん
2004年10月10日22:48-9:12 C番
今日はMさんがA番でB君がB番だった。出勤すると元々の警備さんが居て、夜間店長に「今日、急遽ココへ来る事になって焦った」と話をしていた。ウザ爺が急に欠勤したのかも知れない。
昨日は引き継ぎノートを見て、ウザ爺に返事をしても声が小さくて聞こえないのを「無視した」と騒がれても困るので大声で挨拶をしていたら、みんな考える事は同じでEさんもS君もウザ爺に大声で接していた。それがウザ爺にはこたえたのかも知れないし、Eさんが言ったとおり居づらくなったのかも知れない。
期待してB君に「おはようございます!」と元気良く声を掛けると、B君はいつもどおり小声でぼそぼそと「おはようございます」とどんよりとした挨拶だった。
まっ、いいか。
そこへ「ふ〜ん、ふ、ふ〜ん」といういつもの鼻歌が聞こえてきた。しょっちゅう来る、1人でも賑やかなおじさんだ。酔ってもいないのに、いつも大きな声で鼻歌を歌っていたり、大きな声で独り言を言っていたりする、ちょっとした名物おじさんだ。
今ではもう慣れて賑やかおじさんの独り言にいちいち答えたりはしないが、最初はまさかあんな大声で独り言を言ってるとは思わずに、私に言ってるのかなぁ?と半信半疑で「はい?い、いらっしゃいませ〜」と言ってみると、「あぁ。独り言。独り言。気にしないで。あっはっはー!」と大笑いされてしまった。
1人で大声で喋っていても決して奇妙なのではなく、彼の場合は基本的に明るいし、どこかラテン系だったりする。おまけに顔はレッツゴー三匹のジュンちゃん似で憎めない感じだ(例えが古すぎる・爆)。思った事がそのまま口に出てしまうのだろう。いつも1人なのに本当によく喋る。
今日は珍しく賑やかおじさんに面と向かって話しかけられた。
賑やか「あのさぁ!おからってどうやって食べたら美味しい?」
みかやん「ええーっ?おから・・・おから・・・(動揺)」
賑やか「量のわりに安いじゃん!給料前の懐が寂しい時に買おうかと思ってさ。もやしも安いんだけど、なんつーの?もやしって腹にたまらないっちゅうの?おからだと結構、腹にズシンとくるんじゃないかと思ってさ。もやしで腹いっぱいになるったら、かなりの量、食わんとならんっしょ」
みかやん「えーと。えーと。とっさにクッキーやケーキに入れる事ぐらいしか思いつきません」
賑やか「クッキーやケーキなんてチョンガー向きじゃないじゃん!俺、チョンガーだからさ、もっとこうチョンガー的な男臭いようなおから料理を知らないかな?」
みかやん「肉団子やハンバーグのタネに混ぜるというのはどうでしょう?」
賑やか「あぁなるほど。ここで安いひき肉買って、ひき肉少しにおからどっさりでね。なるほどなるほど。いや、こーゆーのは女性でも極端に若い女性に聞いちゃダメなんだよね。だからさ、こんな時間帯でもお袋の味を出せるような50がらみのオバチャンが居てもいいと思うんだけどさ。俺、チョンガーだし。そーゆー人が居ないからチョンガーなんだよな。あっ、いや、何でもない。あははは!」
みかやん「ふっ・・・(思わず吹き出す)」
あんな大声で喋っておいて「何でもない」って言われてもねぇ。そんなに都合良く賑やかおじさんに見合う年頃の50がらみの独身のオバチャンが、こんな時間帯にこんな所で働いてやしないって。賑やかおじさんは陽気にやってきて、また「ふ〜ん、ふ、ふ〜ん」と鼻歌交じりで陽気に帰っていった。
シラフであれだけ陽気な人も珍しい。早く素敵なお嫁さんを迎えて陽気な家庭を作って欲しいものだ。
今日はMさんがA番でB君がB番だった。出勤すると元々の警備さんが居て、夜間店長に「今日、急遽ココへ来る事になって焦った」と話をしていた。ウザ爺が急に欠勤したのかも知れない。
昨日は引き継ぎノートを見て、ウザ爺に返事をしても声が小さくて聞こえないのを「無視した」と騒がれても困るので大声で挨拶をしていたら、みんな考える事は同じでEさんもS君もウザ爺に大声で接していた。それがウザ爺にはこたえたのかも知れないし、Eさんが言ったとおり居づらくなったのかも知れない。
期待してB君に「おはようございます!」と元気良く声を掛けると、B君はいつもどおり小声でぼそぼそと「おはようございます」とどんよりとした挨拶だった。
まっ、いいか。
そこへ「ふ〜ん、ふ、ふ〜ん」といういつもの鼻歌が聞こえてきた。しょっちゅう来る、1人でも賑やかなおじさんだ。酔ってもいないのに、いつも大きな声で鼻歌を歌っていたり、大きな声で独り言を言っていたりする、ちょっとした名物おじさんだ。
今ではもう慣れて賑やかおじさんの独り言にいちいち答えたりはしないが、最初はまさかあんな大声で独り言を言ってるとは思わずに、私に言ってるのかなぁ?と半信半疑で「はい?い、いらっしゃいませ〜」と言ってみると、「あぁ。独り言。独り言。気にしないで。あっはっはー!」と大笑いされてしまった。
1人で大声で喋っていても決して奇妙なのではなく、彼の場合は基本的に明るいし、どこかラテン系だったりする。おまけに顔はレッツゴー三匹のジュンちゃん似で憎めない感じだ(例えが古すぎる・爆)。思った事がそのまま口に出てしまうのだろう。いつも1人なのに本当によく喋る。
今日は珍しく賑やかおじさんに面と向かって話しかけられた。
賑やか「あのさぁ!おからってどうやって食べたら美味しい?」
みかやん「ええーっ?おから・・・おから・・・(動揺)」
賑やか「量のわりに安いじゃん!給料前の懐が寂しい時に買おうかと思ってさ。もやしも安いんだけど、なんつーの?もやしって腹にたまらないっちゅうの?おからだと結構、腹にズシンとくるんじゃないかと思ってさ。もやしで腹いっぱいになるったら、かなりの量、食わんとならんっしょ」
みかやん「えーと。えーと。とっさにクッキーやケーキに入れる事ぐらいしか思いつきません」
賑やか「クッキーやケーキなんてチョンガー向きじゃないじゃん!俺、チョンガーだからさ、もっとこうチョンガー的な男臭いようなおから料理を知らないかな?」
みかやん「肉団子やハンバーグのタネに混ぜるというのはどうでしょう?」
賑やか「あぁなるほど。ここで安いひき肉買って、ひき肉少しにおからどっさりでね。なるほどなるほど。いや、こーゆーのは女性でも極端に若い女性に聞いちゃダメなんだよね。だからさ、こんな時間帯でもお袋の味を出せるような50がらみのオバチャンが居てもいいと思うんだけどさ。俺、チョンガーだし。そーゆー人が居ないからチョンガーなんだよな。あっ、いや、何でもない。あははは!」
みかやん「ふっ・・・(思わず吹き出す)」
あんな大声で喋っておいて「何でもない」って言われてもねぇ。そんなに都合良く賑やかおじさんに見合う年頃の50がらみの独身のオバチャンが、こんな時間帯にこんな所で働いてやしないって。賑やかおじさんは陽気にやってきて、また「ふ〜ん、ふ、ふ〜ん」と鼻歌交じりで陽気に帰っていった。
シラフであれだけ陽気な人も珍しい。早く素敵なお嫁さんを迎えて陽気な家庭を作って欲しいものだ。