スーパー24日目:怪しげな老婆
2004年9月8日22;18-8:40 B番
今日はMさんがA番で、B君がC番だった。今日もレジが混んでくるとレジ補助のB君がレジに入ってくれたが、「ありがとうございました」と言っても返事はなく、「休憩どうぞ」と言っても無言だった。私はラブホ時代の外道のように、何かあると無言になる人の心のメカニズムがよく分からない。私が気に入らないなら怒鳴ってくれた方がまだマシだと思うのは、私だけなのだろうか?
他人を丸無視するのはかなり勇気が要る事だ。外道を見ていて、気弱そうだが実は気が強いんだと思った。でも外道について言えば、無言攻撃に「私、外道に何か良くない事をしただろうか?」と効果があるのは最初の2〜3回ぐらいで、その後は外道の無言攻撃にも効果は無く「また始まった」とか「外道、今日、生理だね。男なのに。あはは!」ぐらいにしか思われなかった。
結局、外道の場合は無言攻撃をしても何も解決しないどころか、「気難しい男」「お天気屋」「女の腐った奴」と、どんどん嫌われた。
そんな事を思い出しながら品出ししていると、S君が休日出勤して来ていて、B君はいそいそとS君の手伝いをしていた。先日と同様にB君はS君に眩しいぐらいの笑顔を見せていた。
「あー、はいはい。あなたがた男同士の間に割って入るような野暮な真似はしませんよーだ!」(←まだ言ってる)
百歩譲って、B君が誰にでも辛気くさい顔で居るならまだ良いが、S君に対しては改心の笑顔だ。フンだ!
「B君はモーホー様。仕方ない仕方ない。私が女だから冷たいのよ」
と自分に言いきかせた。
レジに若い女性と、ちょっと別の世界へ逝ってしまったような老婆が並んだ。老婆は焦点が定まらない視線でどこかを見ていて、何かブツブツと呟いており、前に並んだ若い女性が怪訝そうに老婆の顔を覗き込んだが、何かよくない事をブツブツと呟くばかりだった。「こんな怪しげな婆さんが、こんな夜中に1人で買い物だなんて大丈夫なんかい?」と、若い女性と私は思わず無言で目を見合わせた。
若い女性は買い物を済ませサッカー台へ向かったが、怪しい老婆が気になるようで、お買上品を袋に入れながら老婆を見守っていた。私は「何も起こりませんように」と祈るような気持ちでレジを済ませ、引きつった笑顔で「○○円頂戴します」と言うと、老婆はずっと手に握りしめていた千円札を私に放り投げてきた。その間も老女は「仕方ないでしょ」「誰のせいさ」「こんちくしょう」等と呟きっぱなしだった。
、
千円札はグシャグシャで、老婆の汗なのか何なのか湿っていて、内心は「こ、怖い。勘弁してー!」と思っているので、千円札を開く手が震えてしまった。震える手でお釣りを渡すと、老婆は相変わらず何かを呟きながら帰り支度を始めた。
老婆を見守っていた若い女性は「もう大丈夫ですよね?」というような事を私に目で訴えて帰り、その後に老婆が続いて玄関へ向かった。
「はー。やれやれ。怖かったー!」と胸を撫で下ろし、丁度、店内にお客さんが居なくなったので「今だ!いやむしろ今しか無い!」と大急ぎで、品出し後のダンボールを捨てにバックヤードへ走った。店内へ戻ると、レジを離れた僅か30秒の間に、私専用のレジにB君が入り、さっきの怪しげな老女が会計をしていた。
みかやん「す、すみません。さっき帰ったお客さんが舞い戻るとは思いませんでした」
B君「気を付けて下さい!」
みかやん「申し訳ありませんでした」
B君と私の後ろを、さっきの老女が相変わらず焦点の定まらない目でブツブツ呟きながら帰って行った。
「あーあー。B君がC番の時は滅多にレジから離れないようにしてたのに、たまに離れりゃこうだもんなぁ。それにしても、あの婆さんはいったい何をしてたんだい?ったく、何をウロウロしてたんだか」と、多少恨めしく思った。
しかし、老婆は無事に帰宅したのだろうか?壮絶な嫁姑バトルの果てにあぁなってしまったのだろうか?そんな事を思わせるような事をブツブツ呟いていたが、もう目が正気ではなかった。入院させるなり、家族が面倒を見るなりして欲しいものだ。あんな老婆の夜中の一人歩きはキケン過ぎる。
結局、今日、B君が私に言ったセリフは「気を付けて下さい!」と「レジ上げていいですよ!」の2言だった。
今日はMさんがA番で、B君がC番だった。今日もレジが混んでくるとレジ補助のB君がレジに入ってくれたが、「ありがとうございました」と言っても返事はなく、「休憩どうぞ」と言っても無言だった。私はラブホ時代の外道のように、何かあると無言になる人の心のメカニズムがよく分からない。私が気に入らないなら怒鳴ってくれた方がまだマシだと思うのは、私だけなのだろうか?
他人を丸無視するのはかなり勇気が要る事だ。外道を見ていて、気弱そうだが実は気が強いんだと思った。でも外道について言えば、無言攻撃に「私、外道に何か良くない事をしただろうか?」と効果があるのは最初の2〜3回ぐらいで、その後は外道の無言攻撃にも効果は無く「また始まった」とか「外道、今日、生理だね。男なのに。あはは!」ぐらいにしか思われなかった。
結局、外道の場合は無言攻撃をしても何も解決しないどころか、「気難しい男」「お天気屋」「女の腐った奴」と、どんどん嫌われた。
そんな事を思い出しながら品出ししていると、S君が休日出勤して来ていて、B君はいそいそとS君の手伝いをしていた。先日と同様にB君はS君に眩しいぐらいの笑顔を見せていた。
「あー、はいはい。あなたがた男同士の間に割って入るような野暮な真似はしませんよーだ!」(←まだ言ってる)
百歩譲って、B君が誰にでも辛気くさい顔で居るならまだ良いが、S君に対しては改心の笑顔だ。フンだ!
「B君はモーホー様。仕方ない仕方ない。私が女だから冷たいのよ」
と自分に言いきかせた。
レジに若い女性と、ちょっと別の世界へ逝ってしまったような老婆が並んだ。老婆は焦点が定まらない視線でどこかを見ていて、何かブツブツと呟いており、前に並んだ若い女性が怪訝そうに老婆の顔を覗き込んだが、何かよくない事をブツブツと呟くばかりだった。「こんな怪しげな婆さんが、こんな夜中に1人で買い物だなんて大丈夫なんかい?」と、若い女性と私は思わず無言で目を見合わせた。
若い女性は買い物を済ませサッカー台へ向かったが、怪しい老婆が気になるようで、お買上品を袋に入れながら老婆を見守っていた。私は「何も起こりませんように」と祈るような気持ちでレジを済ませ、引きつった笑顔で「○○円頂戴します」と言うと、老婆はずっと手に握りしめていた千円札を私に放り投げてきた。その間も老女は「仕方ないでしょ」「誰のせいさ」「こんちくしょう」等と呟きっぱなしだった。
、
千円札はグシャグシャで、老婆の汗なのか何なのか湿っていて、内心は「こ、怖い。勘弁してー!」と思っているので、千円札を開く手が震えてしまった。震える手でお釣りを渡すと、老婆は相変わらず何かを呟きながら帰り支度を始めた。
老婆を見守っていた若い女性は「もう大丈夫ですよね?」というような事を私に目で訴えて帰り、その後に老婆が続いて玄関へ向かった。
「はー。やれやれ。怖かったー!」と胸を撫で下ろし、丁度、店内にお客さんが居なくなったので「今だ!いやむしろ今しか無い!」と大急ぎで、品出し後のダンボールを捨てにバックヤードへ走った。店内へ戻ると、レジを離れた僅か30秒の間に、私専用のレジにB君が入り、さっきの怪しげな老女が会計をしていた。
みかやん「す、すみません。さっき帰ったお客さんが舞い戻るとは思いませんでした」
B君「気を付けて下さい!」
みかやん「申し訳ありませんでした」
B君と私の後ろを、さっきの老女が相変わらず焦点の定まらない目でブツブツ呟きながら帰って行った。
「あーあー。B君がC番の時は滅多にレジから離れないようにしてたのに、たまに離れりゃこうだもんなぁ。それにしても、あの婆さんはいったい何をしてたんだい?ったく、何をウロウロしてたんだか」と、多少恨めしく思った。
しかし、老婆は無事に帰宅したのだろうか?壮絶な嫁姑バトルの果てにあぁなってしまったのだろうか?そんな事を思わせるような事をブツブツ呟いていたが、もう目が正気ではなかった。入院させるなり、家族が面倒を見るなりして欲しいものだ。あんな老婆の夜中の一人歩きはキケン過ぎる。
結局、今日、B君が私に言ったセリフは「気を付けて下さい!」と「レジ上げていいですよ!」の2言だった。
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常連さんファイル・その5
2004年9月7日性別 男
推定年齢 50代
特徴 北村総一朗似(踊る大捜査線の署長)
来店頻度 週3〜4回
来店時間 6:30〜7:30
お買上品 缶コーヒー
メモ
バイクで通勤の為、メット着用で来店のお客様。メットの下の顔が北村総一朗にソックリで、心の中で「神田署長!おはようゴザイマス!」と叫んでいる。お買い物はいつも缶コーヒーのジョージ○オリジナルを2本か3本。早朝のバイク通勤で手がかじかんでいるのか、財布から小銭を出すのが非常に遅く、ともすれば行列を招く事も。
しかし、いつも「おはようございます」と満面の笑みで声をかけて下さるので、爽やかな朝のひとときを過ごす事が出来る。
推定年齢 50代
特徴 北村総一朗似(踊る大捜査線の署長)
来店頻度 週3〜4回
来店時間 6:30〜7:30
お買上品 缶コーヒー
メモ
バイクで通勤の為、メット着用で来店のお客様。メットの下の顔が北村総一朗にソックリで、心の中で「神田署長!おはようゴザイマス!」と叫んでいる。お買い物はいつも缶コーヒーのジョージ○オリジナルを2本か3本。早朝のバイク通勤で手がかじかんでいるのか、財布から小銭を出すのが非常に遅く、ともすれば行列を招く事も。
しかし、いつも「おはようございます」と満面の笑みで声をかけて下さるので、爽やかな朝のひとときを過ごす事が出来る。
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スーパー23日目:棚卸しに万引き
2004年9月6日21:47-6:12 A番
今日はS君がB番でEさんがC番、私とB君がペアでA番だった。2回目のA番だし最近よそよそしいB君とペアだしと緊張して出勤すると、既に居ないハズの朝番の人達がわさわさ居て、その他に見慣れない制服の別会社の人がゴッソリ居て、物々しい雰囲気だ。「なんじゃこりゃ?」と思うとそれが噂の棚卸しだった。
事務所へ行くとB君に「棚卸しが終わるまで品出しできませんから。それと棚卸しを手伝って欲しいそうですよ」と言われ、朝番の人と組んで棚卸しをする事になった。棚卸しなんて久しぶりだ。デパート時代を思い出しながらサクサクと作業を進めた。こうバタバタしていると、警備のウザ爺も寄っては来られまいと思っていたら「おはようございます!」と元々居た若い警備員さんに声をかけられた。
みかやん「おはようございます!お久しぶりです!お会いしたかったですよ!今度はいつ来られるんですか?(必死)」
警備さん「1週間後かな?新しい人(ウザ爺)が入ったのでシフトが変わって、本当は昨日もココに入るハズだったんですけどね」
みかやん「昨日も来て欲しかったですよ〜(あの爺がウザくて)」
全くもう、ウザ爺をどっかよそへ飛ばして、この警備員さんがずっとココに居てくれたらいいのに。
2回目のA番だというのに棚卸しですっかり予定が狂った。私達が棚卸しを終えた所を別会社の人が検品しているので、いっこうに品出しする事が出来ず焦りまくる。
みかやん「品出し出来ないとなると、今の時間は何をしていたら良いでしょうか?」
B君「日配は棚卸しが完了したから日配の品出し」
その後、何を聞いてもB君は面倒臭そうに「〜〜して」「○○して」としか言わなかった。しかも吐き捨てるようにだ。おまけに目も合わせない。
日配の品出しをしていると、B君がS君の手伝いをしているのが見えた。B君はS君の兄貴分のような感じで2人はとても仲が良い。2人の様子をチラ見していると本当に仲むつまじく、B君は私が見た事のないような笑顔でS君と微笑み合っていた。
「えっ?もしかしてB君てモーホー系なの?」
そう言えば、デパート時代にイケメン派遣社員が居た。イケメン過ぎるせいか我々女性陣に対しては、何か近付きがたいようなオーラを放っていたし、どんなに女性陣が言い寄っても素っ気なかった。ところが男子社員や男性のお客さんには別人のように愛想が良く、随分あとになってそのイケメン派遣社員が本物のモーホー様だったという事実が発覚した。そんな事を思い出し、私の中ではB君モーホー説が浮上した。
バックヤードで品出しを始めると警備員さんが来た。
警備さん「12時50分頃、大変な事をしてしまいました。万引き犯を取り逃がしてしまったんです。若い男の2人組で、買物カゴにどっさり物を入れて会計せずにカゴを持ったまま店外へ出ました。すぐに追い掛けましたが、表に4人の若い男が乗った車が待っていて、アッという間にそれに飛び乗って逃走しました」
みかやん「えええっ!棚卸しの真っ最中でゴッソリ人が居て、いわば厳戒態勢でしたよね?」
警備さん「はい。大失態でした。Bさんへ報告すると”仕方ないな”と冷たく言い放たれました。その男達はT店では常習の万引き犯で面が割れてもうT店には行けない状態だったんですけど、まさかココへ・・でもその為に我々が居るわけで本当に大失態で、もう・・本当に・・・」
みかやん「こんな日もありますよ。B君のあの顔でそんなふうに言われたら、そりゃ胸に刺さりますわね、あわわ。いやそうじゃなくて、私達は責めたりしないんで、起こってしまった事は確かに仕方ないんで、あまり気に病まずにそれはそれとして、という事をB君も言いたかったんだと思いますよ」
警備さん「ありがとうございます。人相風体は記憶したので次回は大丈夫、いえ、次回はもうありません。こんな大失態は今日だけという事で。では、本部へ報告してきます」
棚卸しの真っ最中に万引きだなんて、棚卸しが台無しだ。それにしてもどんな若僧どもか見てみたかった。
そっか。B君的には警備さんよりS君の方がお好みなんだ。B君には、警備さんがその業界でいうノンケだというのが分かるんだろうな。「ふーん、なるほどね」と、あくまでもB君モーホー説は否定しない。そう思えばB君が私に冷たくても仕方ないと諦められる。
って、本当にそーゆー問題なのか?
今日はS君がB番でEさんがC番、私とB君がペアでA番だった。2回目のA番だし最近よそよそしいB君とペアだしと緊張して出勤すると、既に居ないハズの朝番の人達がわさわさ居て、その他に見慣れない制服の別会社の人がゴッソリ居て、物々しい雰囲気だ。「なんじゃこりゃ?」と思うとそれが噂の棚卸しだった。
事務所へ行くとB君に「棚卸しが終わるまで品出しできませんから。それと棚卸しを手伝って欲しいそうですよ」と言われ、朝番の人と組んで棚卸しをする事になった。棚卸しなんて久しぶりだ。デパート時代を思い出しながらサクサクと作業を進めた。こうバタバタしていると、警備のウザ爺も寄っては来られまいと思っていたら「おはようございます!」と元々居た若い警備員さんに声をかけられた。
みかやん「おはようございます!お久しぶりです!お会いしたかったですよ!今度はいつ来られるんですか?(必死)」
警備さん「1週間後かな?新しい人(ウザ爺)が入ったのでシフトが変わって、本当は昨日もココに入るハズだったんですけどね」
みかやん「昨日も来て欲しかったですよ〜(あの爺がウザくて)」
全くもう、ウザ爺をどっかよそへ飛ばして、この警備員さんがずっとココに居てくれたらいいのに。
2回目のA番だというのに棚卸しですっかり予定が狂った。私達が棚卸しを終えた所を別会社の人が検品しているので、いっこうに品出しする事が出来ず焦りまくる。
みかやん「品出し出来ないとなると、今の時間は何をしていたら良いでしょうか?」
B君「日配は棚卸しが完了したから日配の品出し」
その後、何を聞いてもB君は面倒臭そうに「〜〜して」「○○して」としか言わなかった。しかも吐き捨てるようにだ。おまけに目も合わせない。
日配の品出しをしていると、B君がS君の手伝いをしているのが見えた。B君はS君の兄貴分のような感じで2人はとても仲が良い。2人の様子をチラ見していると本当に仲むつまじく、B君は私が見た事のないような笑顔でS君と微笑み合っていた。
「えっ?もしかしてB君てモーホー系なの?」
そう言えば、デパート時代にイケメン派遣社員が居た。イケメン過ぎるせいか我々女性陣に対しては、何か近付きがたいようなオーラを放っていたし、どんなに女性陣が言い寄っても素っ気なかった。ところが男子社員や男性のお客さんには別人のように愛想が良く、随分あとになってそのイケメン派遣社員が本物のモーホー様だったという事実が発覚した。そんな事を思い出し、私の中ではB君モーホー説が浮上した。
バックヤードで品出しを始めると警備員さんが来た。
警備さん「12時50分頃、大変な事をしてしまいました。万引き犯を取り逃がしてしまったんです。若い男の2人組で、買物カゴにどっさり物を入れて会計せずにカゴを持ったまま店外へ出ました。すぐに追い掛けましたが、表に4人の若い男が乗った車が待っていて、アッという間にそれに飛び乗って逃走しました」
みかやん「えええっ!棚卸しの真っ最中でゴッソリ人が居て、いわば厳戒態勢でしたよね?」
警備さん「はい。大失態でした。Bさんへ報告すると”仕方ないな”と冷たく言い放たれました。その男達はT店では常習の万引き犯で面が割れてもうT店には行けない状態だったんですけど、まさかココへ・・でもその為に我々が居るわけで本当に大失態で、もう・・本当に・・・」
みかやん「こんな日もありますよ。B君のあの顔でそんなふうに言われたら、そりゃ胸に刺さりますわね、あわわ。いやそうじゃなくて、私達は責めたりしないんで、起こってしまった事は確かに仕方ないんで、あまり気に病まずにそれはそれとして、という事をB君も言いたかったんだと思いますよ」
警備さん「ありがとうございます。人相風体は記憶したので次回は大丈夫、いえ、次回はもうありません。こんな大失態は今日だけという事で。では、本部へ報告してきます」
棚卸しの真っ最中に万引きだなんて、棚卸しが台無しだ。それにしてもどんな若僧どもか見てみたかった。
そっか。B君的には警備さんよりS君の方がお好みなんだ。B君には、警備さんがその業界でいうノンケだというのが分かるんだろうな。「ふーん、なるほどね」と、あくまでもB君モーホー説は否定しない。そう思えばB君が私に冷たくても仕方ないと諦められる。
って、本当にそーゆー問題なのか?
スーパー22日目:目指せMさん
2004年9月5日22:47-9:05 C番
今日はEさんがA番でMさんがB番で女3人の勤務だった。相変わらず警備のウザ爺がうるさく話しかけてくるが、何と答えて良いものか返答に困る事ばかりだ。
ウザ爺「黄色いジャンパーのオッサンが荷物を預かってくれ!って言うもんだから、巡回に行けないよ」
みかやん「へえぇ(黄色いジャンパーのオッサンって課長だろ。派遣先の人の事をオッサンなんて言うもんじゃないでしょ?それにアンタもオッサンだって。巡回があるなら”もうすぐ巡回するので預かれません”って断わりゃいいじゃん!なまじ取り入って情報を引き出したりするから断れなくなるんだよ)」
ウザ爺「巡回行けなくて困っちゃって」
みかやん「はぁ(いったい、あたしに何て言って欲しいんだよ。”代わりに巡回に行きますか?”となんか言えないし、”人気者は辛いですね”とでも言われたいのか?だから、困るんなら最初から断れって)」
ウザ爺「巡回、巡回、あー困った。巡回、巡回」
みかやん「・・・(巡回に行けないと言われても、あたしゃどうする事も出来ないだろが。どうしろって言うんだい?あ〜、意味わかんねぇ)」
ウザ爺「それとサービスカウンターにずっとカギが置いてあるんだけど、何のカギだろ?」
みかやん「さぁ?(ほっときゃそのうち、そのカギを出した人が片付けるだろうさ。何のカギなのか、お前が知る必要があんのかよ)」
ウザ爺「ずっと置いてあるから気持ち悪くて」
みかやん「・・・(お前の方がよっぽどキモイって。つまんない事でぐちゃぐちゃ話しかけてくんなよ!)」
レジの合間にいろんな事をしなきゃならないのに、お客さんが引くと寄って来ては、どうでもいい事を訴えてくるので、さすがにだんだんイライラしてきてガラは悪くなるし気分が退廃的になってくる。
気を取り直して品出しだ。日曜日なのでお菓子の納品が無く、よって菓子の品出しは無し。いそいそと米の品出しをした。米は2kgと5kgの物しか取り扱ってないが、バックヤードから5kgの米を15袋も品出しすると結構キツイ。お陰で上腕二頭筋がムキムキだ。続いて、玉子の品出しだが、バックヤードに玉子が無かった。
みかやん「玉子の在庫がどこにも無いんですが」
Mさん「昼番の人が全部出して帰ってくれたんじゃないですか?ラッキーですね。私、発注をしたいので30分ほど時間を頂きたいんです。その間、レジを見てて貰えますか?」
みかやん「どうぞどうぞ。もう仕事がないのでずっとレジを見てますよ」
普段あまりにも忙しいので、自分の仕事が無くなると途方に暮れてしまう。Mさんが発注をしている間、レジを見ながらレジ付近の品出しを手伝った。30分ほどでMさんが戻ってきた。
Mさん「申し訳ないんですが、棚卸しが近いのでバックヤードを片付けておきたいんですけど、引き続きレジを見ていて頂いて宜しいでしょうか?」
みかやん「どうぞどうぞ。レジを見る事ぐらいしか出来ませんので」
B番の仕事をしながら発注をしたり、バックヤードを片付けたりだなんて、私には到底無理な話だ。Mさんて本当に凄い。触発されてMさんの品出しを懸命に手伝った。
Mさん「何もかもやってて頂いてありがとうございました。今日はお陰で本当に助かりました」
みかやん「いえそんな。Mさんにはいつも手伝って頂いてたのに、私は何も出来ませんでしたから。何かお手伝いが出来たらいいなと思ってましたけど、今日だってほんの少ししか出来ませんでした」
Mさん「そういう風に思って頂いて嬉しいです。でも私のする事なんかそんなに気にしないで下さいね」
MさんがB番で私がC番の時は「発注をしたいので30分、時間を下さい」と言ってくるが、他の人には言われた事がなく、他の人達は当たり前のように休日出勤しては担当商品の品出しや発注をしている。私だって頑張ればC番の時に、B番の人へ30分の時間は譲る事が出来る。仕事が早くて何でも出来るB君はともかく、EさんやS君ももっと私に甘えてくれていいのに。
人に助けを求めるのは心が弱い人がする事なのでもなく、1人で何もかも出来る事が心が強い人なのでもなく、自分が辛い時に上手に他人に助けを求める事が出来る人こそ心が強い人!と何かの本に書いてあった。
今の私はあまりにも頼りなくて、S君もEさんも私に甘えようとは思わないのだろう。「目指せMさん!」と思う前に、まずは頼られる自分にならなくては!
今日はEさんがA番でMさんがB番で女3人の勤務だった。相変わらず警備のウザ爺がうるさく話しかけてくるが、何と答えて良いものか返答に困る事ばかりだ。
ウザ爺「黄色いジャンパーのオッサンが荷物を預かってくれ!って言うもんだから、巡回に行けないよ」
みかやん「へえぇ(黄色いジャンパーのオッサンって課長だろ。派遣先の人の事をオッサンなんて言うもんじゃないでしょ?それにアンタもオッサンだって。巡回があるなら”もうすぐ巡回するので預かれません”って断わりゃいいじゃん!なまじ取り入って情報を引き出したりするから断れなくなるんだよ)」
ウザ爺「巡回行けなくて困っちゃって」
みかやん「はぁ(いったい、あたしに何て言って欲しいんだよ。”代わりに巡回に行きますか?”となんか言えないし、”人気者は辛いですね”とでも言われたいのか?だから、困るんなら最初から断れって)」
ウザ爺「巡回、巡回、あー困った。巡回、巡回」
みかやん「・・・(巡回に行けないと言われても、あたしゃどうする事も出来ないだろが。どうしろって言うんだい?あ〜、意味わかんねぇ)」
ウザ爺「それとサービスカウンターにずっとカギが置いてあるんだけど、何のカギだろ?」
みかやん「さぁ?(ほっときゃそのうち、そのカギを出した人が片付けるだろうさ。何のカギなのか、お前が知る必要があんのかよ)」
ウザ爺「ずっと置いてあるから気持ち悪くて」
みかやん「・・・(お前の方がよっぽどキモイって。つまんない事でぐちゃぐちゃ話しかけてくんなよ!)」
レジの合間にいろんな事をしなきゃならないのに、お客さんが引くと寄って来ては、どうでもいい事を訴えてくるので、さすがにだんだんイライラしてきてガラは悪くなるし気分が退廃的になってくる。
気を取り直して品出しだ。日曜日なのでお菓子の納品が無く、よって菓子の品出しは無し。いそいそと米の品出しをした。米は2kgと5kgの物しか取り扱ってないが、バックヤードから5kgの米を15袋も品出しすると結構キツイ。お陰で上腕二頭筋がムキムキだ。続いて、玉子の品出しだが、バックヤードに玉子が無かった。
みかやん「玉子の在庫がどこにも無いんですが」
Mさん「昼番の人が全部出して帰ってくれたんじゃないですか?ラッキーですね。私、発注をしたいので30分ほど時間を頂きたいんです。その間、レジを見てて貰えますか?」
みかやん「どうぞどうぞ。もう仕事がないのでずっとレジを見てますよ」
普段あまりにも忙しいので、自分の仕事が無くなると途方に暮れてしまう。Mさんが発注をしている間、レジを見ながらレジ付近の品出しを手伝った。30分ほどでMさんが戻ってきた。
Mさん「申し訳ないんですが、棚卸しが近いのでバックヤードを片付けておきたいんですけど、引き続きレジを見ていて頂いて宜しいでしょうか?」
みかやん「どうぞどうぞ。レジを見る事ぐらいしか出来ませんので」
B番の仕事をしながら発注をしたり、バックヤードを片付けたりだなんて、私には到底無理な話だ。Mさんて本当に凄い。触発されてMさんの品出しを懸命に手伝った。
Mさん「何もかもやってて頂いてありがとうございました。今日はお陰で本当に助かりました」
みかやん「いえそんな。Mさんにはいつも手伝って頂いてたのに、私は何も出来ませんでしたから。何かお手伝いが出来たらいいなと思ってましたけど、今日だってほんの少ししか出来ませんでした」
Mさん「そういう風に思って頂いて嬉しいです。でも私のする事なんかそんなに気にしないで下さいね」
MさんがB番で私がC番の時は「発注をしたいので30分、時間を下さい」と言ってくるが、他の人には言われた事がなく、他の人達は当たり前のように休日出勤しては担当商品の品出しや発注をしている。私だって頑張ればC番の時に、B番の人へ30分の時間は譲る事が出来る。仕事が早くて何でも出来るB君はともかく、EさんやS君ももっと私に甘えてくれていいのに。
人に助けを求めるのは心が弱い人がする事なのでもなく、1人で何もかも出来る事が心が強い人なのでもなく、自分が辛い時に上手に他人に助けを求める事が出来る人こそ心が強い人!と何かの本に書いてあった。
今の私はあまりにも頼りなくて、S君もEさんも私に甘えようとは思わないのだろう。「目指せMさん!」と思う前に、まずは頼られる自分にならなくては!
スーパー21日目:Oくん大活躍
2004年9月4日22:19-8:56 B番
今日はMさんがA番でS君がC番だった。土曜の夜でレジが忙しく、S君も私もなかなか自分の仕事を始められずにいた。S君がレジを離れようとすると私がクレジットカードのお客さんにかかり、レジが行列になるのでS君がレジから離れられず、ずっと2台のレジを使いっぱなしだった。その後、何故か来るお客さん来るお客さんがこぞってクレジットカードを差し出し、クレジットカード地獄に陥った。
夜間でもクレジットカードは使えるが、インプリンターしてオフライン用の機械に通して、伝票に手書きするので本当に面倒臭いし時間がかかる。しかも今日は453円とか284円など500円以下のお買い物でクレジットカードを使うお客さんがあまりにも多かった。お客さんが途切れるとS君が話しかけてきた。
S君「今のところ、クレジット伝票、何枚になりました」
みかやん「10枚です。カード地獄でした」
S君「今の時点で既に過去最高ですね」
みかやん「記録更新は目指したくないですよ〜」
この後、S君が大急ぎで用意してくれた飲料や酒の品出しをしようとしたら、Oくんが来た。
みかやん「おおっ!丁度いいところへ!今まさに品出しをしようとしたんだよ。この量を見て!2リットルのペットボトルは重くて女の細腕じゃキツイんだ。手伝って!」
Oくん「いいよ。少しだけ手伝ってあげるよ。某ラブホでフロントをしてた頃を思い出すね」
みかやん「お客さんが来たからレジに行くね。ほんじゃ宜しく」
私がレジに入っている間、Oくんはバタバタと品出しをしてくれた。「凄い!もうこんなに進んでたの!」「私がやるよりずっと綺麗!」「ダンボール開けるのも早いね」「やっぱり頼もしいねぇ」などと煽ててはレジに入るを繰り返すとOくんもノってきて、まんまと殆どの飲料の品出しをOくんにやって貰った。
休憩時間になったので、Oくんと2人で事務所で休憩する事にした。
Oくん「俺、騙されてると分かるんだけど、某ラブホ時代を思い出して身体が勝手に動くんだよね」
みかやん「あらら。バレてた?」
Oくん「某ラブホでフロントの時は、いつもこうやって先入れ先出しでジュースの入れ替えしてたからね。なんか懐かしかったよ」
みかやん「お陰で助かったよ。あんな量は1人じゃ無理だと思ったもの。ありがとね」
Oくん「半端な量じゃないと聞いてたけど、あの量は俺も最初ひるんだよ」
みかやん「この後は、アレと同じ位の量の酒の品出しが待ってるからね」
Oくん「お、俺はもう帰るよ」
お礼に半額おにぎりと半額パンと88円ジュースをOくんにご馳走した。Oくんを見送り店内へ戻ると、S君が酒の品出しを手伝ってくれていたので、お陰様で後は朝の納品を待つばかりになった。
日曜の朝なので弁当類の納品が少なく、アッという間に品出しを終えレジに入ると、特注品のご依頼主様が現れた。焼鳥300本、焼きそば100袋、枝豆200袋という単位の買い物で、それをMさんとS君が取りに行った。台車2台で物々しく運んでくると「頼んだ物と違う」という事になったようだ。
慌ててS君が在庫を見に行くが焼鳥300本の在庫など、そう有る物ではないし、レジを打った私は領収証に貼る収入印紙が無い事に気付き、Mさんに尋ねるとMさんは収入印紙を探しに行ったまま戻らなかった。S君が在庫探し、Mさんが収入印紙探しをしている間に、私は1人でレジに来るお客さんをさばいていると、勝手に小銭のお釣りが出てくる画期的なレジからお釣りが出てこなくなって慌て、三者三様に大パニックになった。
MさんとS君がご依頼主に説明している間、私はレジ自体にお釣りの小銭がなくなってきていて冷や汗タラタラだった。
レジの機械側からお釣りが出てくるようになっているので、レジ自体のドル箱には1円玉〜500円玉は各5枚くらいしか入ってない。釣り銭はどんどん減るし、お客さんが並んでいて、生きた心地がしないぐらい慌てた。ご依頼主様が納得されて帰り、お客さんも途切れてようやくS君に「レジが壊れてお釣りが出てきません」と叫ぶ事ができた。
結局は、電話で注文した人と取りに来た人が違った為にいきちがいが有ったそうだ。朝番の人が早めに出勤いしたので金庫が開き、収入印紙を用意し、レジはS君が直してくれた。今後、収入印紙は夜間の分を1枚サービスカウンターに保管する事になった。3人が3人ともやれやれだった。
今日はMさんがA番でS君がC番だった。土曜の夜でレジが忙しく、S君も私もなかなか自分の仕事を始められずにいた。S君がレジを離れようとすると私がクレジットカードのお客さんにかかり、レジが行列になるのでS君がレジから離れられず、ずっと2台のレジを使いっぱなしだった。その後、何故か来るお客さん来るお客さんがこぞってクレジットカードを差し出し、クレジットカード地獄に陥った。
夜間でもクレジットカードは使えるが、インプリンターしてオフライン用の機械に通して、伝票に手書きするので本当に面倒臭いし時間がかかる。しかも今日は453円とか284円など500円以下のお買い物でクレジットカードを使うお客さんがあまりにも多かった。お客さんが途切れるとS君が話しかけてきた。
S君「今のところ、クレジット伝票、何枚になりました」
みかやん「10枚です。カード地獄でした」
S君「今の時点で既に過去最高ですね」
みかやん「記録更新は目指したくないですよ〜」
この後、S君が大急ぎで用意してくれた飲料や酒の品出しをしようとしたら、Oくんが来た。
みかやん「おおっ!丁度いいところへ!今まさに品出しをしようとしたんだよ。この量を見て!2リットルのペットボトルは重くて女の細腕じゃキツイんだ。手伝って!」
Oくん「いいよ。少しだけ手伝ってあげるよ。某ラブホでフロントをしてた頃を思い出すね」
みかやん「お客さんが来たからレジに行くね。ほんじゃ宜しく」
私がレジに入っている間、Oくんはバタバタと品出しをしてくれた。「凄い!もうこんなに進んでたの!」「私がやるよりずっと綺麗!」「ダンボール開けるのも早いね」「やっぱり頼もしいねぇ」などと煽ててはレジに入るを繰り返すとOくんもノってきて、まんまと殆どの飲料の品出しをOくんにやって貰った。
休憩時間になったので、Oくんと2人で事務所で休憩する事にした。
Oくん「俺、騙されてると分かるんだけど、某ラブホ時代を思い出して身体が勝手に動くんだよね」
みかやん「あらら。バレてた?」
Oくん「某ラブホでフロントの時は、いつもこうやって先入れ先出しでジュースの入れ替えしてたからね。なんか懐かしかったよ」
みかやん「お陰で助かったよ。あんな量は1人じゃ無理だと思ったもの。ありがとね」
Oくん「半端な量じゃないと聞いてたけど、あの量は俺も最初ひるんだよ」
みかやん「この後は、アレと同じ位の量の酒の品出しが待ってるからね」
Oくん「お、俺はもう帰るよ」
お礼に半額おにぎりと半額パンと88円ジュースをOくんにご馳走した。Oくんを見送り店内へ戻ると、S君が酒の品出しを手伝ってくれていたので、お陰様で後は朝の納品を待つばかりになった。
日曜の朝なので弁当類の納品が少なく、アッという間に品出しを終えレジに入ると、特注品のご依頼主様が現れた。焼鳥300本、焼きそば100袋、枝豆200袋という単位の買い物で、それをMさんとS君が取りに行った。台車2台で物々しく運んでくると「頼んだ物と違う」という事になったようだ。
慌ててS君が在庫を見に行くが焼鳥300本の在庫など、そう有る物ではないし、レジを打った私は領収証に貼る収入印紙が無い事に気付き、Mさんに尋ねるとMさんは収入印紙を探しに行ったまま戻らなかった。S君が在庫探し、Mさんが収入印紙探しをしている間に、私は1人でレジに来るお客さんをさばいていると、勝手に小銭のお釣りが出てくる画期的なレジからお釣りが出てこなくなって慌て、三者三様に大パニックになった。
MさんとS君がご依頼主に説明している間、私はレジ自体にお釣りの小銭がなくなってきていて冷や汗タラタラだった。
レジの機械側からお釣りが出てくるようになっているので、レジ自体のドル箱には1円玉〜500円玉は各5枚くらいしか入ってない。釣り銭はどんどん減るし、お客さんが並んでいて、生きた心地がしないぐらい慌てた。ご依頼主様が納得されて帰り、お客さんも途切れてようやくS君に「レジが壊れてお釣りが出てきません」と叫ぶ事ができた。
結局は、電話で注文した人と取りに来た人が違った為にいきちがいが有ったそうだ。朝番の人が早めに出勤いしたので金庫が開き、収入印紙を用意し、レジはS君が直してくれた。今後、収入印紙は夜間の分を1枚サービスカウンターに保管する事になった。3人が3人ともやれやれだった。
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スーパーは休み・トドも退職
2004年9月3日朝、起きるとトドから長いメールが2通に分かれて届いていた。
「みかやん元気ですか、私思い切ってラブホ辞めちゃったェヘ!これから就職活動しなくっちゃあ、フロントK子にも辞めたいって何度もお願いしてたんだけど辞めさせてくれないから挨拶もなく突然、私らしくないやり方だったけど仕方ないもんね、PTAと一緒に居る事が苦痛になってきたら仕事もやりたくなくなって新人7号君もPTAと仲良くなって、私がPTAの悪い所を指摘したらすっごくかばうようになって、ますます私の居場所がなくなってきて、新人8号君は話してくれるけど7号君とは全然話せなくなってしまって毎日がきつかったよ今は未練も何もないから大丈夫、早く仕事探してがんばるよ。みかやんも仕事がんばってると思うけど身体に気を付けてね。それじゃあまた」
えーーーーっ!
取り敢えずトドへ「お疲れ様でした。ビックリです。トドさんはあんな中でよく頑張ったと思います。15日の給料日後に慰労会をしましょう。話が全部分かるのは私とOくんぐらいなので、言いたい事を言ってスッキリして下さい」と返信して、Oくんへ電話した。
みかやん「トドからメールきて、かくかくしかじかで、トドもラブホを辞めたんだってさ」
Oくん「えーーーーっ!マジ?」
みかやん「マジマジ。びっくりした」
Oくん「みかやんが辞めてから3ヶ月になるのに、後がまが育たなくて結局4人なんだからね。K子も引き留めるしかないだろうさ」
みかやん「トドは大丈夫と言うけど、私やOくんでもラブホ辞めた後、かなりズシンとくるものがあったでしょ?トドはあたしらより長く働いたからねぇ」
Oくん「俺も未だにトドとみかやんと俺とラブホで3人で働いてた頃を思い出してばかりだよ。トドは全員に嫌われて丸無視された時でさえ辞めなかったのに、みかやんも居ないし、どうでもよくなったんじゃない」
みかやん「あたしもPTAさえ居なかったら、あの状況でももう少し頑張れたかな?と思うんだ。PTAのイヤラシさは男には分かんないのかねぇ」
Oくん「PTAの事だもの7号君を仲間につけたくて一芝居打ったんだろうさ。8号君は7号君の言いなりだからね。全く計算高い女だよ。手練手管って言うの?恐ろしいね」
みかやん「PTAの事を思い出したらムカついてきたよ。あのクソ女さえ居なかったら、あたしもトドも辞めてなかっただろうさ。。。ごめん、どっかから電話きたみたいだから1回、切るね」
電話に出ると、スーパーの採用が決まる前に採用されたアウトソーシングの会社の人からだった。
会社の人「あなたが応募された企業で欠員が出たので、是非お願いしたかったのですが」
みかやん「いや、それがその」
会社の人「求人広告には載せないお仕事も紹介できますので、是非また事務所へ来て頂きたいんです」
みかやん「私の知人で、仕事を探してる人が居るんですが」
会社の人「あなたの紹介でしたら、その方へ事務所へ来られるよう伝えて下さい。ご希望のお仕事を見つけるお手伝いをさせて頂きます」
そういう話になったので、トドへ電話した。
みかやん「お疲れさま!メール見てホントに驚いたよ」
トド「ごめんなぁ。心配かけて」
みかやん「いやいや。今ね、前に面接受けて合格した会社から電話がきて、欠員がでたので働いて欲しいとか、求人広告に載らない仕事も紹介できるって言われてさ。仕事を探してる人が居るって言ったら、取り敢えず電話くれって言ってたから、電話してみるといいよ」
トド「ホンマやの。願ってもない話や。仕事探すのしんどい思ってたんや。助かるわ〜。ほんで、どないな仕事やったやろか?」
みかやん「食品の包装で、ギフト商品の包装だと思って面接を受けたら、コンビニのおにぎり包装で、機械で出来ない部分を手作業でするらしいんだ。でも、時給937円なんだよ。凄くない?」
トド「きゅうひゃくさんじゅうななえん!凄いやん!みかやんが行かんのにウチが行ってええのんか?」
みかやん「いい、いい。是非、電話してみて」
トド「ホンマに有り難い話や。それと15日過ぎに会いましょうや。電話やったら何時間かかるかわからへん。電話代かかるし会ってから話したいわ。ほな、もうすぐ夫が帰ってくんねん。またな」
思ったよりトドが元気で安心したが、やはり話したい事が山ほどあるようだ。PTAや外道のような腐りきった人間と比べたら、B君は可愛くて可愛くて仕方ないぐらいだ。
「みかやん元気ですか、私思い切ってラブホ辞めちゃったェヘ!これから就職活動しなくっちゃあ、フロントK子にも辞めたいって何度もお願いしてたんだけど辞めさせてくれないから挨拶もなく突然、私らしくないやり方だったけど仕方ないもんね、PTAと一緒に居る事が苦痛になってきたら仕事もやりたくなくなって新人7号君もPTAと仲良くなって、私がPTAの悪い所を指摘したらすっごくかばうようになって、ますます私の居場所がなくなってきて、新人8号君は話してくれるけど7号君とは全然話せなくなってしまって毎日がきつかったよ今は未練も何もないから大丈夫、早く仕事探してがんばるよ。みかやんも仕事がんばってると思うけど身体に気を付けてね。それじゃあまた」
えーーーーっ!
取り敢えずトドへ「お疲れ様でした。ビックリです。トドさんはあんな中でよく頑張ったと思います。15日の給料日後に慰労会をしましょう。話が全部分かるのは私とOくんぐらいなので、言いたい事を言ってスッキリして下さい」と返信して、Oくんへ電話した。
みかやん「トドからメールきて、かくかくしかじかで、トドもラブホを辞めたんだってさ」
Oくん「えーーーーっ!マジ?」
みかやん「マジマジ。びっくりした」
Oくん「みかやんが辞めてから3ヶ月になるのに、後がまが育たなくて結局4人なんだからね。K子も引き留めるしかないだろうさ」
みかやん「トドは大丈夫と言うけど、私やOくんでもラブホ辞めた後、かなりズシンとくるものがあったでしょ?トドはあたしらより長く働いたからねぇ」
Oくん「俺も未だにトドとみかやんと俺とラブホで3人で働いてた頃を思い出してばかりだよ。トドは全員に嫌われて丸無視された時でさえ辞めなかったのに、みかやんも居ないし、どうでもよくなったんじゃない」
みかやん「あたしもPTAさえ居なかったら、あの状況でももう少し頑張れたかな?と思うんだ。PTAのイヤラシさは男には分かんないのかねぇ」
Oくん「PTAの事だもの7号君を仲間につけたくて一芝居打ったんだろうさ。8号君は7号君の言いなりだからね。全く計算高い女だよ。手練手管って言うの?恐ろしいね」
みかやん「PTAの事を思い出したらムカついてきたよ。あのクソ女さえ居なかったら、あたしもトドも辞めてなかっただろうさ。。。ごめん、どっかから電話きたみたいだから1回、切るね」
電話に出ると、スーパーの採用が決まる前に採用されたアウトソーシングの会社の人からだった。
会社の人「あなたが応募された企業で欠員が出たので、是非お願いしたかったのですが」
みかやん「いや、それがその」
会社の人「求人広告には載せないお仕事も紹介できますので、是非また事務所へ来て頂きたいんです」
みかやん「私の知人で、仕事を探してる人が居るんですが」
会社の人「あなたの紹介でしたら、その方へ事務所へ来られるよう伝えて下さい。ご希望のお仕事を見つけるお手伝いをさせて頂きます」
そういう話になったので、トドへ電話した。
みかやん「お疲れさま!メール見てホントに驚いたよ」
トド「ごめんなぁ。心配かけて」
みかやん「いやいや。今ね、前に面接受けて合格した会社から電話がきて、欠員がでたので働いて欲しいとか、求人広告に載らない仕事も紹介できるって言われてさ。仕事を探してる人が居るって言ったら、取り敢えず電話くれって言ってたから、電話してみるといいよ」
トド「ホンマやの。願ってもない話や。仕事探すのしんどい思ってたんや。助かるわ〜。ほんで、どないな仕事やったやろか?」
みかやん「食品の包装で、ギフト商品の包装だと思って面接を受けたら、コンビニのおにぎり包装で、機械で出来ない部分を手作業でするらしいんだ。でも、時給937円なんだよ。凄くない?」
トド「きゅうひゃくさんじゅうななえん!凄いやん!みかやんが行かんのにウチが行ってええのんか?」
みかやん「いい、いい。是非、電話してみて」
トド「ホンマに有り難い話や。それと15日過ぎに会いましょうや。電話やったら何時間かかるかわからへん。電話代かかるし会ってから話したいわ。ほな、もうすぐ夫が帰ってくんねん。またな」
思ったよりトドが元気で安心したが、やはり話したい事が山ほどあるようだ。PTAや外道のような腐りきった人間と比べたら、B君は可愛くて可愛くて仕方ないぐらいだ。
スーパーは休み・免許更新
2004年9月2日 おでかけ先月の誕生日を数日過ぎたある日。大変な事に気が付いた。
「げーっ!免許更新すんの忘れてたーっ!」
周りのいろんな人に聞いてみると、「確か、誕生日の前後1ヶ月の猶予があるハズだよ」との回答。
そう教えてくれたのは、夜遊び女遊びが過ぎて女房子供に逃げられた友人だ。ううむ。信憑性が低い。しかし私が免許を取った時は20万円でお釣りがきたのに、今時は30万円もかかるそうじゃないか。30万円払ってもう1度免許をとろうとも思わないので、彼の言葉を信じる事にした。
免許更新センターへ行き、受付で免許証を見せても、収入印紙を買っても、視力検査をしても、誰にも咎められず写真を撮って講習を受ける事になった。ペーパードライバーなので当然30分の優良講習だった。
講習会場へ行くと受付順だったので、一番前の左端の席になった。隣の席には「まだ運転してたの?」と思うようなヨボヨボのお爺さんが座った。講習開始までの30分の間、席に座っておとなしくビデオを見ながら待つ事になったが、ビデオを見ようとするとどうしても隣の席のお爺さんが目に入った。
ビデオは、交通事故で身内を奪われた人の重く深い苦悩や悲しみを切々と語るものだった。幼い息子を亡くした母親、長年連れ添った奥さんを亡くしたご主人、縁談がまとまった娘を亡くした母親、どれも涙なしには聞いていられないような内容だったが、急に隣の席のお爺さんが泣き崩れた。
お爺さんは溢れる涙を拭おうともせずビデオを直視し、大きく頷いては鼻をすすっていたが、鼻をすすっていてムズムズしたのが急に大きなくしゃみをした。と、同時に入れ歯が外れそうになって、口から半分ぐらい出てしまい、お爺さんは慌てて引っ込めていた。
大声で笑いたかったが、そのような状況ではないし不謹慎だ。しかし笑えない状況の方が笑いがこみ上げて仕方ないものだ。もう笑えて笑えて、笑いを我慢して肩がブルブル震えた。
私達の後ろの席の人は「前の席の2人、肩を震わせて泣いてる」と思ったに違いない。
笑いを堪えてすっかり疲れたが、結局、免許の更新は誕生日の前後1ヶ月の猶予が有るそうだ。新しい免許証は5年後の9月16日まで有効になっていた。
無事に新しい免許証を手にし、いそいそと夫へメールした。近くで私を待っているハズだった。ところがメールをしても返事はないし、電話も繋がらずに途方に暮れてしまった。
私が携帯を505iから505isへマイナーチェンジしたというのに、夫はつい最近FOMAにした。最新式の携帯のハズなのに全然ダメじゃないか。ようやく夫と連絡がとれたのは30分後だった。ったく、着うただ着モーションだと、散々私に自慢してたのに、肝心な時に使えなきゃ意味ないって(半分以上ひがみ・笑)。
その後、このような事は起きていないが慌ててしまった。行きの交通費と収入印紙代しか持たずに出かけて、帰りの交通費は夫に頼るしかなかったからだ。収入印紙を買った時「交通安全協会に入りませんか?」と聞かれ「収入印紙代しか持ってません」とお断りした。若くもないのに全くお恥ずかしい。今度からはもう少し多めにお金を持ち歩こう。
「げーっ!免許更新すんの忘れてたーっ!」
周りのいろんな人に聞いてみると、「確か、誕生日の前後1ヶ月の猶予があるハズだよ」との回答。
そう教えてくれたのは、夜遊び女遊びが過ぎて女房子供に逃げられた友人だ。ううむ。信憑性が低い。しかし私が免許を取った時は20万円でお釣りがきたのに、今時は30万円もかかるそうじゃないか。30万円払ってもう1度免許をとろうとも思わないので、彼の言葉を信じる事にした。
免許更新センターへ行き、受付で免許証を見せても、収入印紙を買っても、視力検査をしても、誰にも咎められず写真を撮って講習を受ける事になった。ペーパードライバーなので当然30分の優良講習だった。
講習会場へ行くと受付順だったので、一番前の左端の席になった。隣の席には「まだ運転してたの?」と思うようなヨボヨボのお爺さんが座った。講習開始までの30分の間、席に座っておとなしくビデオを見ながら待つ事になったが、ビデオを見ようとするとどうしても隣の席のお爺さんが目に入った。
ビデオは、交通事故で身内を奪われた人の重く深い苦悩や悲しみを切々と語るものだった。幼い息子を亡くした母親、長年連れ添った奥さんを亡くしたご主人、縁談がまとまった娘を亡くした母親、どれも涙なしには聞いていられないような内容だったが、急に隣の席のお爺さんが泣き崩れた。
お爺さんは溢れる涙を拭おうともせずビデオを直視し、大きく頷いては鼻をすすっていたが、鼻をすすっていてムズムズしたのが急に大きなくしゃみをした。と、同時に入れ歯が外れそうになって、口から半分ぐらい出てしまい、お爺さんは慌てて引っ込めていた。
大声で笑いたかったが、そのような状況ではないし不謹慎だ。しかし笑えない状況の方が笑いがこみ上げて仕方ないものだ。もう笑えて笑えて、笑いを我慢して肩がブルブル震えた。
私達の後ろの席の人は「前の席の2人、肩を震わせて泣いてる」と思ったに違いない。
笑いを堪えてすっかり疲れたが、結局、免許の更新は誕生日の前後1ヶ月の猶予が有るそうだ。新しい免許証は5年後の9月16日まで有効になっていた。
無事に新しい免許証を手にし、いそいそと夫へメールした。近くで私を待っているハズだった。ところがメールをしても返事はないし、電話も繋がらずに途方に暮れてしまった。
私が携帯を505iから505isへマイナーチェンジしたというのに、夫はつい最近FOMAにした。最新式の携帯のハズなのに全然ダメじゃないか。ようやく夫と連絡がとれたのは30分後だった。ったく、着うただ着モーションだと、散々私に自慢してたのに、肝心な時に使えなきゃ意味ないって(半分以上ひがみ・笑)。
その後、このような事は起きていないが慌ててしまった。行きの交通費と収入印紙代しか持たずに出かけて、帰りの交通費は夫に頼るしかなかったからだ。収入印紙を買った時「交通安全協会に入りませんか?」と聞かれ「収入印紙代しか持ってません」とお断りした。若くもないのに全くお恥ずかしい。今度からはもう少し多めにお金を持ち歩こう。
スーパー20日目:脱・プチどんより
2004年9月1日22:18-8:35 B番
今日はB君がA番でMさんがC番だった。私がB君を苦手と思う気持ちが伝わってか、最近どうもB君がよそよそしかった。
潜在意識では全ての情報が一瞬にして相手に伝わるそうで、相手に対してマイナスの感情が有ると、その思いは相手へ正確に伝わってしまうらしい。私が「B君て苦手」と思うと、B君の潜在意識下にその情報が正確に伝わって、B君も私の事を「何かイヤな女」と思うようになるって話だ。
そうは言ってもB君が私を「苦手」と思った事が、私の潜在意識に伝わって私もB君を「苦手」と思うようになったのかも知れないけどサ。
潜在意識にマイナスの情報が多い人は、とかくマイナス思考になりがちで、周りの人達にもマイナスの思いを伝え続け、結果として周りの人達に嫌われ、嫌われ続けるそうだ。常に相手に対してプラスの情報を発信し続けられると良いらしいが、相手によっては難しいんじゃないのかなぁ。
そんな事を考えながら、Mさんに聞こうと思っていた質問事項をB君に尋ねてみた。するとB君は”何で俺に聞くんだよ”みたいな表情を見せた後、私とは目も合わせずぶっきらぼうに答えた。これじゃ潜在意識どころか顕在意識までマイナス感情まみれじゃないか。こう解釈する私も、お互いにね(哀)。
いかんいかん。まことに遺憾。こんな事でMさんやS君やEさんにまで嫌われるわけにはいかない。そう思い直して休憩時間を迎えると、Oくんからメールがきた。
Oくん「みかやんにレジを打って貰おうと思って買い物に来たんだけど、髪の毛1本縛りのお姉さんだったよ」
みかやん「お姉さん、てか、その子は19才なんだけどね。今、店内に出るよ」
事務所の真ん前にOくんが居て驚いた。会社で研修をして遅くなったので寄ってみたそうだ。
Oくん「なんだ。身体的に疲れてヘロヘロになってるか、精神的にドヨーンとなってると思ったのに、元気そうじゃん」
みかやん「ついさっきまで、プチどんよりだったけどね。考えると疲れるから考えない事にした。そうじゃなくても仕事だけで充分に疲れるからね」
Oくん「何、考えてたの?」
みかやん「うーん。潜在意識とか顕在意識とかマイナス感情とか」
Oくん「そりゃ疲れるわ」
みかやん「だよね。あはは!」
Oくんを見送り、休憩後はバタバタと品出しを始めた。ふと、呼び止められたわけでもないのに振り返った。美女のオーラを感じたからだ。振り返るとそこにはオーラの主、吟遊奇人。さんがいらっしゃった。初対面の時は動揺しまくりで何が何だか分からなかったが、今回は前回より少しだけ落ち着いて話が出来た。何だかすっかり癒されて幸せなひとときだった。
Oくんにしろ吟遊奇人。さんにしろ、好きな人との会話は無条件で嬉しいし楽しい。B君の事も職場の仲間としてもっと好きにならなきゃなぁ。「B君のこんな仕事ぶりが立派」「B君のこんな能力って本当に凄い」「B君のこの判断は見事だ」と見習うべきところは多々ある。それを素直に受け止めて、B君に対してプラスの感情を発信しなければ。私が変わらなければB君も変わらない。
しかも、私が過去に出会った最悪の人々に比べたらB君はかなり大人しいし、何よりイケメンじゃないか。仕事の面では助けて貰ってるし、シフトだってメンツや曜日が何となくだけど私に都合良く出来てるし、私がめっちゃ年上だから言いたい事も言えないでいる面もあるのかな?B君の事をろくに知りもしないうちから、勝手に苦手意識を抱くのも、B君に対して失礼な話だ。
Oくんと吟遊奇人。さんの登場のお陰でいろいろと思い直し、奮起して帰りまで笑顔でバリバリ働けた。
今日はB君がA番でMさんがC番だった。私がB君を苦手と思う気持ちが伝わってか、最近どうもB君がよそよそしかった。
潜在意識では全ての情報が一瞬にして相手に伝わるそうで、相手に対してマイナスの感情が有ると、その思いは相手へ正確に伝わってしまうらしい。私が「B君て苦手」と思うと、B君の潜在意識下にその情報が正確に伝わって、B君も私の事を「何かイヤな女」と思うようになるって話だ。
そうは言ってもB君が私を「苦手」と思った事が、私の潜在意識に伝わって私もB君を「苦手」と思うようになったのかも知れないけどサ。
潜在意識にマイナスの情報が多い人は、とかくマイナス思考になりがちで、周りの人達にもマイナスの思いを伝え続け、結果として周りの人達に嫌われ、嫌われ続けるそうだ。常に相手に対してプラスの情報を発信し続けられると良いらしいが、相手によっては難しいんじゃないのかなぁ。
そんな事を考えながら、Mさんに聞こうと思っていた質問事項をB君に尋ねてみた。するとB君は”何で俺に聞くんだよ”みたいな表情を見せた後、私とは目も合わせずぶっきらぼうに答えた。これじゃ潜在意識どころか顕在意識までマイナス感情まみれじゃないか。こう解釈する私も、お互いにね(哀)。
いかんいかん。まことに遺憾。こんな事でMさんやS君やEさんにまで嫌われるわけにはいかない。そう思い直して休憩時間を迎えると、Oくんからメールがきた。
Oくん「みかやんにレジを打って貰おうと思って買い物に来たんだけど、髪の毛1本縛りのお姉さんだったよ」
みかやん「お姉さん、てか、その子は19才なんだけどね。今、店内に出るよ」
事務所の真ん前にOくんが居て驚いた。会社で研修をして遅くなったので寄ってみたそうだ。
Oくん「なんだ。身体的に疲れてヘロヘロになってるか、精神的にドヨーンとなってると思ったのに、元気そうじゃん」
みかやん「ついさっきまで、プチどんよりだったけどね。考えると疲れるから考えない事にした。そうじゃなくても仕事だけで充分に疲れるからね」
Oくん「何、考えてたの?」
みかやん「うーん。潜在意識とか顕在意識とかマイナス感情とか」
Oくん「そりゃ疲れるわ」
みかやん「だよね。あはは!」
Oくんを見送り、休憩後はバタバタと品出しを始めた。ふと、呼び止められたわけでもないのに振り返った。美女のオーラを感じたからだ。振り返るとそこにはオーラの主、吟遊奇人。さんがいらっしゃった。初対面の時は動揺しまくりで何が何だか分からなかったが、今回は前回より少しだけ落ち着いて話が出来た。何だかすっかり癒されて幸せなひとときだった。
Oくんにしろ吟遊奇人。さんにしろ、好きな人との会話は無条件で嬉しいし楽しい。B君の事も職場の仲間としてもっと好きにならなきゃなぁ。「B君のこんな仕事ぶりが立派」「B君のこんな能力って本当に凄い」「B君のこの判断は見事だ」と見習うべきところは多々ある。それを素直に受け止めて、B君に対してプラスの感情を発信しなければ。私が変わらなければB君も変わらない。
しかも、私が過去に出会った最悪の人々に比べたらB君はかなり大人しいし、何よりイケメンじゃないか。仕事の面では助けて貰ってるし、シフトだってメンツや曜日が何となくだけど私に都合良く出来てるし、私がめっちゃ年上だから言いたい事も言えないでいる面もあるのかな?B君の事をろくに知りもしないうちから、勝手に苦手意識を抱くのも、B君に対して失礼な話だ。
Oくんと吟遊奇人。さんの登場のお陰でいろいろと思い直し、奮起して帰りまで笑顔でバリバリ働けた。
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スーパー19日目:警備のウザ爺
2004年8月31日22:48−9:01 C番
今日はMさんがA番でEさんがB番だった。出勤すると警備のウザ爺が事務所で課長と話しをしていた。警備のウザ爺はワイワイと私に話しかけてきてウザい上に、「傘、傘、これ、傘、傘、忘れ物!」「いいの?いいの?」「言ったよ。言ったよ」と必ず同じ事を繰り返して言う。それがウザさに拍車をかけて私はどうにも警備のウザ爺が苦手だ。
サービスカウンターに用が有ったので、お客さんが引いたら行こうと思っていた。しかし、サービスカウンターの前には警備のウザ爺が立っている。実際に忙しいが、尚も忙しいフリをして走ってサービスカウンターへ向かわなければ、警備のウザ爺につけこまれる。警備のウザ爺に捕まったら最後、話が長くて仕事にならない。
決死の覚悟でサービスカウンターへ走り、ファイルを開いた。するとそのファイルに挟まっていた用紙がパラパラと落ちて、それを拾うハメになった。「ヤバイ。ウザ爺が来るぞ」と思った時には既に遅く、ウザ爺はここぞとばかりに用紙を拾いながら私に近づいてきた。
ウザ爺「さっき課長に聞いたんだけど、この店、どーのこーのあーだこーだ、で、大変なんだってね」
みかやん「そうなんですか」
ウザ爺「そうそう。だってさっき課長が言ってたもの。で、どーのこーのあーだこーだ、で、ここの店だけらしいよ」
みかやん「あ!失礼します〜」
丁度、レジにお客さんが来たので走って逃げた。わざわざ早く出勤して事務所で何をやってたのかと思ってたら、課長に課長クラスでしか知り得ない情報を聞いていたようだった。「そんな事を警備員のあなたが知ってどうするんですか?」と言いたい。
お偉方に取り入って、お偉方クラスしか知り得ない情報を仕入れて、得意気に披露して情報通を気取るあたり、PTAにソックリだ。ウザさもさることながら、こんな所までラブホ時代のPTAに良く似ていてウンザリした。全く、男版、いやオヤジ版、もとい爺版PTAだ。
レジに来たのは若い男性2人組だった。
男性「領収証をお願いします。宛名は数字で○○と書いて下さい」
みかやん「はい。かしこまりました。あ、南郷通りの・・・」
男性「はい。南郷通で店をやってます。ご存じでしたら是非いらして下さい」
みかやん「はい。ありがとうございます。以前から気になっていたお店でしたので、お邪魔させて下さい」
男性「お待ちしております」
この会話の最中、警備のウザ爺は傍に寄ってきて興味津々に聞き耳をたてていたのが、私の目の隅っこに映っていた。ドサクサに紛れて警備のウザ爺が会話に入ってこないように、私はウザ爺に思いっきり背中を向けて話をしていたのだった。お客さんが帰るとウザ爺は「ありがとうございました〜」と挨拶するや否や、私の方へ走ってきた。
ウザ爺「今のお客さん。若い奴には珍しく俺が”ありがとうございました”って言ったら、向こうも”ありがとうございました”って俺に頭を下げて帰ってったぞ。今時の若い奴には珍しいな」
みかやん「南郷通りでお店をやっている方でしたよ」
ウザ爺「そっか。どおりで!店やってるような人なら腰が低いからな。なるほど今時、感心な若者だと思ったよ。店をやってるんだ。店をやってるんなら、ああなんだろうな。店を・・・」
みかやん「・・・(てか、アンタ、聞いてたでしょ?)」
私達の話の一部始終に聞き耳をたてていたのに、さも知らないようなふうに。こーゆーイヤラシイ話の振り方が、もう何ともおぞましい。何が「そっか。どおりで!」だ。あー寒い。本気でPTAの生き別れた父親なのではないか?と思った。マジで。マジで。
これ以上このウザ爺に喋られたら仕事にならない。ウザ爺に付け入る隙を見せないよう走り回って菓子の品出しをした。するとアッサリ、菓子の品出しが終わってしまった。続いて米も玉子もバックヤードの菓子の在庫も品出しを終えてしまい、仕事がなくなった。かと言ってレジに居ようものなら、ウザ爺の恰好の餌食になる事は目に見えている。
仕方ないのでレジ周りの酒や飲料の品出しや前出しをした。本来なら今日のEさんの仕事だが、たまには私もヒトサマのお手伝いを!と張り切ってやり遂げた。帰りにEさんに「手伝って頂いて助かりました。ありがとうございました」と頭を下げられ非常に照れた。
珍しくヒトサマの分の仕事も出来たのは、他でもない警備のウザ爺のお陰だが、敢えて感謝はしたくない。かな?
今日はMさんがA番でEさんがB番だった。出勤すると警備のウザ爺が事務所で課長と話しをしていた。警備のウザ爺はワイワイと私に話しかけてきてウザい上に、「傘、傘、これ、傘、傘、忘れ物!」「いいの?いいの?」「言ったよ。言ったよ」と必ず同じ事を繰り返して言う。それがウザさに拍車をかけて私はどうにも警備のウザ爺が苦手だ。
サービスカウンターに用が有ったので、お客さんが引いたら行こうと思っていた。しかし、サービスカウンターの前には警備のウザ爺が立っている。実際に忙しいが、尚も忙しいフリをして走ってサービスカウンターへ向かわなければ、警備のウザ爺につけこまれる。警備のウザ爺に捕まったら最後、話が長くて仕事にならない。
決死の覚悟でサービスカウンターへ走り、ファイルを開いた。するとそのファイルに挟まっていた用紙がパラパラと落ちて、それを拾うハメになった。「ヤバイ。ウザ爺が来るぞ」と思った時には既に遅く、ウザ爺はここぞとばかりに用紙を拾いながら私に近づいてきた。
ウザ爺「さっき課長に聞いたんだけど、この店、どーのこーのあーだこーだ、で、大変なんだってね」
みかやん「そうなんですか」
ウザ爺「そうそう。だってさっき課長が言ってたもの。で、どーのこーのあーだこーだ、で、ここの店だけらしいよ」
みかやん「あ!失礼します〜」
丁度、レジにお客さんが来たので走って逃げた。わざわざ早く出勤して事務所で何をやってたのかと思ってたら、課長に課長クラスでしか知り得ない情報を聞いていたようだった。「そんな事を警備員のあなたが知ってどうするんですか?」と言いたい。
お偉方に取り入って、お偉方クラスしか知り得ない情報を仕入れて、得意気に披露して情報通を気取るあたり、PTAにソックリだ。ウザさもさることながら、こんな所までラブホ時代のPTAに良く似ていてウンザリした。全く、男版、いやオヤジ版、もとい爺版PTAだ。
レジに来たのは若い男性2人組だった。
男性「領収証をお願いします。宛名は数字で○○と書いて下さい」
みかやん「はい。かしこまりました。あ、南郷通りの・・・」
男性「はい。南郷通で店をやってます。ご存じでしたら是非いらして下さい」
みかやん「はい。ありがとうございます。以前から気になっていたお店でしたので、お邪魔させて下さい」
男性「お待ちしております」
この会話の最中、警備のウザ爺は傍に寄ってきて興味津々に聞き耳をたてていたのが、私の目の隅っこに映っていた。ドサクサに紛れて警備のウザ爺が会話に入ってこないように、私はウザ爺に思いっきり背中を向けて話をしていたのだった。お客さんが帰るとウザ爺は「ありがとうございました〜」と挨拶するや否や、私の方へ走ってきた。
ウザ爺「今のお客さん。若い奴には珍しく俺が”ありがとうございました”って言ったら、向こうも”ありがとうございました”って俺に頭を下げて帰ってったぞ。今時の若い奴には珍しいな」
みかやん「南郷通りでお店をやっている方でしたよ」
ウザ爺「そっか。どおりで!店やってるような人なら腰が低いからな。なるほど今時、感心な若者だと思ったよ。店をやってるんだ。店をやってるんなら、ああなんだろうな。店を・・・」
みかやん「・・・(てか、アンタ、聞いてたでしょ?)」
私達の話の一部始終に聞き耳をたてていたのに、さも知らないようなふうに。こーゆーイヤラシイ話の振り方が、もう何ともおぞましい。何が「そっか。どおりで!」だ。あー寒い。本気でPTAの生き別れた父親なのではないか?と思った。マジで。マジで。
これ以上このウザ爺に喋られたら仕事にならない。ウザ爺に付け入る隙を見せないよう走り回って菓子の品出しをした。するとアッサリ、菓子の品出しが終わってしまった。続いて米も玉子もバックヤードの菓子の在庫も品出しを終えてしまい、仕事がなくなった。かと言ってレジに居ようものなら、ウザ爺の恰好の餌食になる事は目に見えている。
仕方ないのでレジ周りの酒や飲料の品出しや前出しをした。本来なら今日のEさんの仕事だが、たまには私もヒトサマのお手伝いを!と張り切ってやり遂げた。帰りにEさんに「手伝って頂いて助かりました。ありがとうございました」と頭を下げられ非常に照れた。
珍しくヒトサマの分の仕事も出来たのは、他でもない警備のウザ爺のお陰だが、敢えて感謝はしたくない。かな?
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スーパー18日目:外人さん
2004年8月30日22:17-8:45 B番
今日はA番がEさんでC番がS君だった。私がB番の時に、S君がC番に入るのは初めての事だった。Mさんも、何だかんだ言って私の仕事を手伝ってくれるB君も休みなので心細かったが、いつまでも甘えてはいられない。とにかく急いで、早め早めに行動しようと思いながらレジに入った。
すると今日は、この店のカードを提示すれば5%引きになる日で、店内はお客さんでごった返していた。カードを持っていないお客さんも「混んでるけど何か安いのかな?」と集まってきて、レジが大混乱だった。お陰でレジ補助であるC番のS君がレジに入りっぱなしで、C番の仕事が出来ずにいた。
S君に申し訳ない気持ちで懸命にレジ打ちをしていると、次のお客さんは外国人男性だった。白い肌に黒髪で何人(ナンニンじゃなくてナニジン)なんだろう?と思いながら、「○○円頂戴します」と言うと、クレジットカードを差し出された。
そう言えば先日、S君とMさんのこんな会話を耳にした。
S君「クレジットカードでお支払いだったんですけど、外人さんだったんですよね。こんなサインを貰ったんですが、いいんでしょうか?」
Mさん「何?このサイン。読めないって。でも仕方ないんじゃない?外人さんなんだもの。何か言われたら”外人さんでした”って言えばいいよ」
との事だった。クレジット伝票のサインについては、朝番の人達も本部もとてもうるさいので、生真面目なS君は念の為にMさんに確認したのだろう。2人の会話を聞いた時、何気なく「どんなサインなんだろ?」と思った。そんな事を思い出しながら目の前の外国人男性からクレジット伝票を受け取った。
「----":___..」
クレジット伝票のサインは↑こんなので、まるで読めなかった。アラビア文字らしい。「こんなサインを貰った日にゃあ、そりゃS君も不安になるだろうさ」と、ちょっぴり笑えてしまって満面の笑みでクレジット伝票の控えを渡すと、外国人男性も会心の笑みで受け取ってくれた。
その後もレジ大忙しで私がレジに入ってから3時間で、昨日1日の売上(22時〜翌9時)を達成し、恐るべし給料日後のカードデーだった。ふと我に返ると、自分の仕事を何にもしていない事に気が付いた。各レジ台へのレジ袋や箸の補充、惣菜のラベラー貼り、仕事は山ほどあるのに何かしようとするとレジにお客さんが来て何も出来ない。
レジに来たのは、たまに見かける私より小柄な男性だった。おにぎりとサラダをお買上だったので「割り箸をお付けしますか?」と尋ねると「スイマセン?」と言われた。その「スイマセン?」は我々日本人のイントネーションとは明らかに違っていて、”もう1度言って下さい”というようなニュアンスだった。それにオーバーな表情のオマケ付きだ。
「は?」
この小柄な男性をよく見ると、眼鏡の奥にオッサンながらも(失敬)クルンクルンの長くてフサフサの睫毛、割れた顎に高い鼻。心の中で「ちっちゃいオッサン」と思っていたこの男性は、よく見りゃ外人さんだった。いつも恥ずかしそうに俯いている人だったので、顔をよく見た事は無かったし、さっきの目ん玉をひんむいたようなすっとんきょうな表情など、日本のオッサンに出来る芸当ではない。
そう言えば、以前は韓国の女性が来店されたし、インド系の方もお見えになった。この店は意外とインターナショナルな店だったようだ。
レジが忙しくてすっかり出遅れたS君と私だったが、出遅れながらもS君は懸命に酒の品出しを手伝ってくれたので助かった。S君は24才〜25才でOくんと同世代だが、Oくんと比べるとかなりしっかり者で真面目だ。私が何かを尋ねると、キューピーちゃんみたいな顔でニコッと笑ってくれるので、この殺伐とした職場の中でS君の存在はとても有り難い。
今後はS君と組む日が増えますように・・・。
今日はA番がEさんでC番がS君だった。私がB番の時に、S君がC番に入るのは初めての事だった。Mさんも、何だかんだ言って私の仕事を手伝ってくれるB君も休みなので心細かったが、いつまでも甘えてはいられない。とにかく急いで、早め早めに行動しようと思いながらレジに入った。
すると今日は、この店のカードを提示すれば5%引きになる日で、店内はお客さんでごった返していた。カードを持っていないお客さんも「混んでるけど何か安いのかな?」と集まってきて、レジが大混乱だった。お陰でレジ補助であるC番のS君がレジに入りっぱなしで、C番の仕事が出来ずにいた。
S君に申し訳ない気持ちで懸命にレジ打ちをしていると、次のお客さんは外国人男性だった。白い肌に黒髪で何人(ナンニンじゃなくてナニジン)なんだろう?と思いながら、「○○円頂戴します」と言うと、クレジットカードを差し出された。
そう言えば先日、S君とMさんのこんな会話を耳にした。
S君「クレジットカードでお支払いだったんですけど、外人さんだったんですよね。こんなサインを貰ったんですが、いいんでしょうか?」
Mさん「何?このサイン。読めないって。でも仕方ないんじゃない?外人さんなんだもの。何か言われたら”外人さんでした”って言えばいいよ」
との事だった。クレジット伝票のサインについては、朝番の人達も本部もとてもうるさいので、生真面目なS君は念の為にMさんに確認したのだろう。2人の会話を聞いた時、何気なく「どんなサインなんだろ?」と思った。そんな事を思い出しながら目の前の外国人男性からクレジット伝票を受け取った。
「----":___..」
クレジット伝票のサインは↑こんなので、まるで読めなかった。アラビア文字らしい。「こんなサインを貰った日にゃあ、そりゃS君も不安になるだろうさ」と、ちょっぴり笑えてしまって満面の笑みでクレジット伝票の控えを渡すと、外国人男性も会心の笑みで受け取ってくれた。
その後もレジ大忙しで私がレジに入ってから3時間で、昨日1日の売上(22時〜翌9時)を達成し、恐るべし給料日後のカードデーだった。ふと我に返ると、自分の仕事を何にもしていない事に気が付いた。各レジ台へのレジ袋や箸の補充、惣菜のラベラー貼り、仕事は山ほどあるのに何かしようとするとレジにお客さんが来て何も出来ない。
レジに来たのは、たまに見かける私より小柄な男性だった。おにぎりとサラダをお買上だったので「割り箸をお付けしますか?」と尋ねると「スイマセン?」と言われた。その「スイマセン?」は我々日本人のイントネーションとは明らかに違っていて、”もう1度言って下さい”というようなニュアンスだった。それにオーバーな表情のオマケ付きだ。
「は?」
この小柄な男性をよく見ると、眼鏡の奥にオッサンながらも(失敬)クルンクルンの長くてフサフサの睫毛、割れた顎に高い鼻。心の中で「ちっちゃいオッサン」と思っていたこの男性は、よく見りゃ外人さんだった。いつも恥ずかしそうに俯いている人だったので、顔をよく見た事は無かったし、さっきの目ん玉をひんむいたようなすっとんきょうな表情など、日本のオッサンに出来る芸当ではない。
そう言えば、以前は韓国の女性が来店されたし、インド系の方もお見えになった。この店は意外とインターナショナルな店だったようだ。
レジが忙しくてすっかり出遅れたS君と私だったが、出遅れながらもS君は懸命に酒の品出しを手伝ってくれたので助かった。S君は24才〜25才でOくんと同世代だが、Oくんと比べるとかなりしっかり者で真面目だ。私が何かを尋ねると、キューピーちゃんみたいな顔でニコッと笑ってくれるので、この殺伐とした職場の中でS君の存在はとても有り難い。
今後はS君と組む日が増えますように・・・。
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常連さんファイル・その4
2004年8月29日性別 男
推定年齢 20代半ば
特徴 お洒落だが少し厚着 ヘッドホン装着 河相我聞似
来店頻度 週5〜6
来店時間 23時〜2時
お買上品 サラダ パパイヤ オリーブオイルなど洒落た物
メモ
店内は寒いぐらい冷房が効いているが、外はまだまだ暑いというのに、かなり厚手のパーカーをお召しで、お顔立ちが河相我聞なので目立ちます。このお客様の外見がお洒落な事もさることながら、お買い物もパスタにオリーブオイルや、カップサラダにドレッシングや、パパイヤやオレンジなどお洒落な物が多く、いつも惚れ惚れします。
南国出身者でお若いながらもインテリ&高給取りとお見受けします。
推定年齢 20代半ば
特徴 お洒落だが少し厚着 ヘッドホン装着 河相我聞似
来店頻度 週5〜6
来店時間 23時〜2時
お買上品 サラダ パパイヤ オリーブオイルなど洒落た物
メモ
店内は寒いぐらい冷房が効いているが、外はまだまだ暑いというのに、かなり厚手のパーカーをお召しで、お顔立ちが河相我聞なので目立ちます。このお客様の外見がお洒落な事もさることながら、お買い物もパスタにオリーブオイルや、カップサラダにドレッシングや、パパイヤやオレンジなどお洒落な物が多く、いつも惚れ惚れします。
南国出身者でお若いながらもインテリ&高給取りとお見受けします。
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SO505iS(DoCoMo)
2004年8月29日 めもめも
SO505iより軽量で薄型になった。ジョグダイヤルの部分はまるで変わってしまったが、使い易くすぐに馴染んだ。メニューもSO505iより視覚的に面白く、操作性も良く、すっかり気に入った。強いて難を言えば、充電切れになるのが早いかも。
SO505iで前面の大画面に慣れてしまったので、今更前画面が小窓のような物は使えなくなった。
あぁしかし。友人達にはマイナーチェンジと言われ、ちょっぴり哀しかった。だって506やFOMAはまだまだ手が出ませんもの。
SO505iで前面の大画面に慣れてしまったので、今更前画面が小窓のような物は使えなくなった。
あぁしかし。友人達にはマイナーチェンジと言われ、ちょっぴり哀しかった。だって506やFOMAはまだまだ手が出ませんもの。
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スーパー17日目:謎の買物
2004年8月28日22:47-9:11 C番
今日はA番がS君でB番がMさんだった。出勤するとバックヤードにパンが20バットほど積まれているのを見て、イヤな予感がしていた。今日はC番なので朝の納品の時はパンの品出しをしなければならない。B番には随分慣れてきたが、C番はまだまだ不慣れだ。
1回目の休憩に入る時、バックヤードで珍しくS君に話しかけられた。
S君「明日の朝、パンの品出し、大変ですよ」
みかやん「えーっ?やっぱりそうなんですか?さっきからこのパンのバットが気になってたんですよね」
S君「はい。ココにあるバットは昨日納品されたので、まずココのパンを出してから、朝に納品になったパンを出して下さい」
みかやん「出し切れる量じゃないですよね」
S君「明日の朝に納品になったのをこのようにバックヤードへ置いて下さい。こんなに発注した担当者が悪いんですよ。気にしないでバンバン在庫しちゃって下さい。大変と思いますけど」
ふぇ〜。大変だ!でも、こんなのを朝にパンが納品されてから聞いたらもっと大変だった。S君に早めに知らせて貰って助かった。休憩後に時間があったらパンの品出しをしようと心の準備をして事務所へ行くと、机の上に資料が置かれていた。
この店では、度々ミステリーショッパー(営業中の小売店などで,客に扮して顧客満足度を点検する覆面調査員)による、ミステリーショッピング(客に扮した調査員が,営業中の小売店などで顧客満足度を点検する調査のこと。接客態度・店舗設備・品揃えなどの項目を,顧客と同じ視点で調査する。調査結果は顧客満足の向上に役立てる)が行われるようで、その結果報告書が届いていた。
デパートへ入社した当時の私のように、「謎の買物」などと直訳してはならない(念のため・笑)。
ふいに先日のボケ婆さん(8月6日の日記)を思い出した。まさかあの婆さんがミステリーショッパーとは思えないが、本当にそうだったらそれはそれで凄いミステリーショッパーで、まさにミステリーだ。。。などと思いながら報告書をめくると、ミステリーショッピングのチェック項目は、接客やレジ操作や店内の様子など大きく7つに分かれていて、それが更に10項目ぐらいに分かれている表になっていた。
レジ操作の項目一つにしても、「第一声の挨拶」「籠の引き寄せ」「商品取り扱いの丁寧さ」「金額読み上げの声(小計)」「金額読み上げの声(預かり)」「金銭の両手渡し」「ありがとうございましたの声」「レジ業務の正確さ」「接客全体の印象」「整理整頓」「並んだ時間」「買い物袋持参の対応」「持参の勧め」「サッカー台の清潔感」「サッカー台の設備状況」に分かれていて、それぞれが3点満点評価になっていた。
最後のページは、道内に50店舗ほどある系列店のランキングになっていたが、この店は50店舗中の最下位の方で、下位の殆どが郡部の店なのにも関わらず、札幌市内の店としては唯一この店が最下位グループに入っていた。
我々がどれほど仕事を抱えていようと、それはお客さんに関係のない話だなんて事はじゅうじゅう分かってるさ、でもこの状況でプラスαの気配りを求められてもねぇ・・こんな殺伐とした中で余裕のある接客だなんてねぇ・・・そんな中でもみんな精一杯やってるつもりなんだけどねぇ・・・と言い訳しか浮かばない。
折角そのようなお忍び部隊を用意しているのであれば、「サービス残業をしている者はいないか」とか「人手は足りているか」とか「1人あたりの仕事量が多すぎないか」「休日出勤している者はいないか」みたいな事も調査して欲しいものだ。
休憩後、バックヤードからパンのバットを運んで品出しをしていると、バットが予想外にメキメキ減っていった。はて?と思うと、Mさんがコソコソとパンの品出しを手伝っていてくれたのだった。全く有り難い。こうして朝を迎えると、恐ろしい量のパンが続々と納品された。呆然とする私にMさんもS君も、休日出勤していたEさんまでも「こんなに発注した人が悪い」と言うが、いったい誰が発注したんだ。
昼番の人が発注したらしいが、いくらパンのバーゲンをしていると言っても限りがあるんじゃないのか。結局、30バットほど品出しできずにバックヤード行きとなった。やれやれ。
今日はA番がS君でB番がMさんだった。出勤するとバックヤードにパンが20バットほど積まれているのを見て、イヤな予感がしていた。今日はC番なので朝の納品の時はパンの品出しをしなければならない。B番には随分慣れてきたが、C番はまだまだ不慣れだ。
1回目の休憩に入る時、バックヤードで珍しくS君に話しかけられた。
S君「明日の朝、パンの品出し、大変ですよ」
みかやん「えーっ?やっぱりそうなんですか?さっきからこのパンのバットが気になってたんですよね」
S君「はい。ココにあるバットは昨日納品されたので、まずココのパンを出してから、朝に納品になったパンを出して下さい」
みかやん「出し切れる量じゃないですよね」
S君「明日の朝に納品になったのをこのようにバックヤードへ置いて下さい。こんなに発注した担当者が悪いんですよ。気にしないでバンバン在庫しちゃって下さい。大変と思いますけど」
ふぇ〜。大変だ!でも、こんなのを朝にパンが納品されてから聞いたらもっと大変だった。S君に早めに知らせて貰って助かった。休憩後に時間があったらパンの品出しをしようと心の準備をして事務所へ行くと、机の上に資料が置かれていた。
この店では、度々ミステリーショッパー(営業中の小売店などで,客に扮して顧客満足度を点検する覆面調査員)による、ミステリーショッピング(客に扮した調査員が,営業中の小売店などで顧客満足度を点検する調査のこと。接客態度・店舗設備・品揃えなどの項目を,顧客と同じ視点で調査する。調査結果は顧客満足の向上に役立てる)が行われるようで、その結果報告書が届いていた。
デパートへ入社した当時の私のように、「謎の買物」などと直訳してはならない(念のため・笑)。
ふいに先日のボケ婆さん(8月6日の日記)を思い出した。まさかあの婆さんがミステリーショッパーとは思えないが、本当にそうだったらそれはそれで凄いミステリーショッパーで、まさにミステリーだ。。。などと思いながら報告書をめくると、ミステリーショッピングのチェック項目は、接客やレジ操作や店内の様子など大きく7つに分かれていて、それが更に10項目ぐらいに分かれている表になっていた。
レジ操作の項目一つにしても、「第一声の挨拶」「籠の引き寄せ」「商品取り扱いの丁寧さ」「金額読み上げの声(小計)」「金額読み上げの声(預かり)」「金銭の両手渡し」「ありがとうございましたの声」「レジ業務の正確さ」「接客全体の印象」「整理整頓」「並んだ時間」「買い物袋持参の対応」「持参の勧め」「サッカー台の清潔感」「サッカー台の設備状況」に分かれていて、それぞれが3点満点評価になっていた。
最後のページは、道内に50店舗ほどある系列店のランキングになっていたが、この店は50店舗中の最下位の方で、下位の殆どが郡部の店なのにも関わらず、札幌市内の店としては唯一この店が最下位グループに入っていた。
我々がどれほど仕事を抱えていようと、それはお客さんに関係のない話だなんて事はじゅうじゅう分かってるさ、でもこの状況でプラスαの気配りを求められてもねぇ・・こんな殺伐とした中で余裕のある接客だなんてねぇ・・・そんな中でもみんな精一杯やってるつもりなんだけどねぇ・・・と言い訳しか浮かばない。
折角そのようなお忍び部隊を用意しているのであれば、「サービス残業をしている者はいないか」とか「人手は足りているか」とか「1人あたりの仕事量が多すぎないか」「休日出勤している者はいないか」みたいな事も調査して欲しいものだ。
休憩後、バックヤードからパンのバットを運んで品出しをしていると、バットが予想外にメキメキ減っていった。はて?と思うと、Mさんがコソコソとパンの品出しを手伝っていてくれたのだった。全く有り難い。こうして朝を迎えると、恐ろしい量のパンが続々と納品された。呆然とする私にMさんもS君も、休日出勤していたEさんまでも「こんなに発注した人が悪い」と言うが、いったい誰が発注したんだ。
昼番の人が発注したらしいが、いくらパンのバーゲンをしていると言っても限りがあるんじゃないのか。結局、30バットほど品出しできずにバックヤード行きとなった。やれやれ。
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スーパー16日目:アニキ登場
2004年8月27日22:17-8:45 B番
今日はA番がEさんで、C番がB君だった。レジが忙しくなるとB君がレジに入ってくれたので、お客さんがひいた後で「ありがとうございました」と言うと、B君に無言で立ち去られた。「仕事なんだから、いちいち礼を言わなくてもいいよ」と思ってるのか、照れ屋さんなのかよく分からなかった。B君は整った顔立ちゆえに黙っていると、怒っているように見えたりする。
1回目の休憩を終えてレジに入ると、私が心の中で「アニキ」と名付けたお客さんが来た。2度目のご来店だが、1度目のご来店時の印象があまりにも強烈でよく覚えていた。
アニキは年齢40〜45才ぐらい、細身の身体に黒のスラックス、黒と銀ラメのシャツにテカテカの髪。当然、ロックなおじさんなのではなく、一見して893系のお方とわかるいでたちだ。しかも眼光が鋭く、とても怖いオーラを放ってらっしゃる。一度目のご来店の時には「今、レジ操作を間違ったら死ぬな」と思ったほどだ。
私が震える声で「○○○円頂戴します」と言うと、やにわに片手を胸ポケットに、もう片方の手をズボンのポケットに入れたので、最初は「撃たれる!」とか「刺される!」と思って身構えたりしたが、ポケットの中から一万円札と千円札の札束を出しただけだった。アニキは千円札は2〜3枚しか持っておらず、1万円札をゴッソリ束で持っていた。それを財布からではなくポケットから出すあたりが実にアニキらしい。
アニキは前回同様に1万円札を出した。私は満面の笑みのつもりの引きつった笑顔を浮かべ「1万円お預かりします。先に5千6千・・」と、先に札のお釣りを渡し、次は小銭のお釣りをお渡ししなければ!と思ったところで、アニキがレジを離れて帰ろうとする。前回も非常に焦った。
あのテの方に対して「お客様、小銭のお釣りをお忘れです」だなんて言ったら、それこそ刺されそうだし、かと言って「少々お待ち下さい。今、お釣りを」とまごまごしてお待たせするのも怖い。前回と同様に「あ!(あの)お!(お客様)え!(えーとえーと)」と何と言ってよいか分からず、しどろもどろになっていると・・・。
アニキは振り返り「ツリ、募金箱にでも入れて」と言って立ち去った。
私はアニキの後姿に大声で「ありがとうございます!」と叫んだ。前回も今回も小銭のお釣りは募金箱行きだ。このような無口で強面の人の善意に胸を打たれ、私はこの人を心の中で「アニキ」と呼ぶ事にした。アニキの次にレジに並んでいたのは50がらみの男性だったが、アニキの後姿を見送りながら「カッコイイねぇ。でも、僕はお釣りを貰うよ。ごめんね」と私に謝ってきた。
B君が、私と目も会わせなようとしない事や、いくら「ありがとうございます」と言っても、うんともすんとも言わない事が多少気になるまま朝を迎えた。
するとヤンTさんの飲み友達がゴキゲンでやってきた。一目見て「酔ってる」と分かる顔だった。
飲み友達「昨日の9時から今までね。ヤンTさんと飲んでたんだ。あの人、強いよね。飲み負かされたよ」
みかやん「ヤンTさん、お酒大好きですからね。でも”酒豪”と言ったら叱られるんですよ」
飲み友達「でもありゃ酒豪だよ。敵わないもの。はー。帰って9時に起きて仕事だよ」
みかやん「ええっ?今、7時ですよ。大丈夫ですか?」
飲み友達「うん。大丈夫、大丈夫!ほんじゃ頑張って〜」
みかやん「ありがとうございます。早く眠ってくださいね」
ヤンTさんの飲み友達の後ろに並んだお客さんが「うわっ!お酒臭いっ!」と言って咽せていた。ヤンTさんと10時間も一緒にお酒を飲めるなんて凄すぎる!
今日は、感動しつつアニキとヤンTさんのお友達を玄関から出るまで見送った。
自分の勤務が終わった後、アニキが残した小銭を募金箱へ入れて帰った。ありがとうアニキ!
今日はA番がEさんで、C番がB君だった。レジが忙しくなるとB君がレジに入ってくれたので、お客さんがひいた後で「ありがとうございました」と言うと、B君に無言で立ち去られた。「仕事なんだから、いちいち礼を言わなくてもいいよ」と思ってるのか、照れ屋さんなのかよく分からなかった。B君は整った顔立ちゆえに黙っていると、怒っているように見えたりする。
1回目の休憩を終えてレジに入ると、私が心の中で「アニキ」と名付けたお客さんが来た。2度目のご来店だが、1度目のご来店時の印象があまりにも強烈でよく覚えていた。
アニキは年齢40〜45才ぐらい、細身の身体に黒のスラックス、黒と銀ラメのシャツにテカテカの髪。当然、ロックなおじさんなのではなく、一見して893系のお方とわかるいでたちだ。しかも眼光が鋭く、とても怖いオーラを放ってらっしゃる。一度目のご来店の時には「今、レジ操作を間違ったら死ぬな」と思ったほどだ。
私が震える声で「○○○円頂戴します」と言うと、やにわに片手を胸ポケットに、もう片方の手をズボンのポケットに入れたので、最初は「撃たれる!」とか「刺される!」と思って身構えたりしたが、ポケットの中から一万円札と千円札の札束を出しただけだった。アニキは千円札は2〜3枚しか持っておらず、1万円札をゴッソリ束で持っていた。それを財布からではなくポケットから出すあたりが実にアニキらしい。
アニキは前回同様に1万円札を出した。私は満面の笑みのつもりの引きつった笑顔を浮かべ「1万円お預かりします。先に5千6千・・」と、先に札のお釣りを渡し、次は小銭のお釣りをお渡ししなければ!と思ったところで、アニキがレジを離れて帰ろうとする。前回も非常に焦った。
あのテの方に対して「お客様、小銭のお釣りをお忘れです」だなんて言ったら、それこそ刺されそうだし、かと言って「少々お待ち下さい。今、お釣りを」とまごまごしてお待たせするのも怖い。前回と同様に「あ!(あの)お!(お客様)え!(えーとえーと)」と何と言ってよいか分からず、しどろもどろになっていると・・・。
アニキは振り返り「ツリ、募金箱にでも入れて」と言って立ち去った。
私はアニキの後姿に大声で「ありがとうございます!」と叫んだ。前回も今回も小銭のお釣りは募金箱行きだ。このような無口で強面の人の善意に胸を打たれ、私はこの人を心の中で「アニキ」と呼ぶ事にした。アニキの次にレジに並んでいたのは50がらみの男性だったが、アニキの後姿を見送りながら「カッコイイねぇ。でも、僕はお釣りを貰うよ。ごめんね」と私に謝ってきた。
B君が、私と目も会わせなようとしない事や、いくら「ありがとうございます」と言っても、うんともすんとも言わない事が多少気になるまま朝を迎えた。
するとヤンTさんの飲み友達がゴキゲンでやってきた。一目見て「酔ってる」と分かる顔だった。
飲み友達「昨日の9時から今までね。ヤンTさんと飲んでたんだ。あの人、強いよね。飲み負かされたよ」
みかやん「ヤンTさん、お酒大好きですからね。でも”酒豪”と言ったら叱られるんですよ」
飲み友達「でもありゃ酒豪だよ。敵わないもの。はー。帰って9時に起きて仕事だよ」
みかやん「ええっ?今、7時ですよ。大丈夫ですか?」
飲み友達「うん。大丈夫、大丈夫!ほんじゃ頑張って〜」
みかやん「ありがとうございます。早く眠ってくださいね」
ヤンTさんの飲み友達の後ろに並んだお客さんが「うわっ!お酒臭いっ!」と言って咽せていた。ヤンTさんと10時間も一緒にお酒を飲めるなんて凄すぎる!
今日は、感動しつつアニキとヤンTさんのお友達を玄関から出るまで見送った。
自分の勤務が終わった後、アニキが残した小銭を募金箱へ入れて帰った。ありがとうアニキ!
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常連さんファイル・その3
2004年8月26日性別 女
推定年齢 20代半ば
特徴 小柄ロン毛白衣 柴崎コウ似
来店頻度 週5〜6
来店時間 深夜2時以降
お買上品 半額パンを籠いっぱい 生うどん アイス類
行動 店内を隈無く周り半額品や割引品を根こそぎかき集める
メモ
白衣姿なので非常に目立ちます。小一時間ほど店内にいらっしゃって、主に半額のパンを掻き集められ、次いで30円引きのパン、10円引きのパンとなります。しかもパンは10数個。他に「えっ?こんなのも割引になってたの?」と、私がレジで見て初めて気が付くような割引品をとても上手に見つけてらっしゃいます。毎回、買物カゴいっぱいのお買物なのに、千円を超える事が少ないほどのお買い物上手なお客様。
しかし、ほぼ毎日の事なので、いったい何人家族なのだろう?という疑問と、もしや一人暮らしで過食症なのでは?という心配が。
推定年齢 20代半ば
特徴 小柄ロン毛白衣 柴崎コウ似
来店頻度 週5〜6
来店時間 深夜2時以降
お買上品 半額パンを籠いっぱい 生うどん アイス類
行動 店内を隈無く周り半額品や割引品を根こそぎかき集める
メモ
白衣姿なので非常に目立ちます。小一時間ほど店内にいらっしゃって、主に半額のパンを掻き集められ、次いで30円引きのパン、10円引きのパンとなります。しかもパンは10数個。他に「えっ?こんなのも割引になってたの?」と、私がレジで見て初めて気が付くような割引品をとても上手に見つけてらっしゃいます。毎回、買物カゴいっぱいのお買物なのに、千円を超える事が少ないほどのお買い物上手なお客様。
しかし、ほぼ毎日の事なので、いったい何人家族なのだろう?という疑問と、もしや一人暮らしで過食症なのでは?という心配が。
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スーパー15日目:美女と泥酔者と警察
2004年8月25日22:20−8:45 B番
今日はA番がMさんでC番がB君だった。今日もB君が酒の品出しをしていてくれたので、「ありがとうございます」とだけ言って速やかに通り過ぎ、休憩に入った。
1:30−2:30までの休憩だが、30分ほど1階の事務所で休憩して、残り30分は2階のロッカーで休憩する事にして2階へ行くと、トイレの前に警備員さんが立っていた。今日はいつもの警備員さんではなく、ベテランらしいが若い警備員さんと、初老だが新人の警備員さんの2人が居て、その若い方がトイレの前に立っていた。
休憩も終わりの時間になりトイレへ行こうとすると、まださっきの警備員さんがトイレの前に立っていた。
みかやん「あのぅ。トイレへ行きたいんですが」
警備員「今、お客様が入っていて、実は酔って来られて吐いてるんですよ。あまり時間が経ったので今、ご主人を呼びましたから、ご夫婦でトイレにいらっしゃいます。何でしたら男性用のトイレを使って下さい」
仕方なく男性用トイレに入った。トイレから出ると、そのご主人が私を待っていた。
ご主人「すみませんねぇ。ご迷惑をおかけします。本人が今、立てないものですから」
みかやん「いえ、お気遣いありがとうございます。奥様は大丈夫ですか?」
ご主人「これ以上こちらにご迷惑はかけられないので今、身内を呼びました。迎えが来しだい帰りますので、お許し下さいね」
勝手に若い夫婦を想像していたら、50代の夫婦だった。身内の方が迎えに来られたら、すぐ帰るんだろうと、その後は気にも止めずに黙々と飲料の品出しをしていた。すると初老の新人警備員が忙しい私にワイワイと話しかけてきて、どうにもならなくなった。まるで男版のPTAだ。ウザいので逃げると追い掛けてきて話を続けるので、もうどうしようもない。
ウザいオヤジ警備員が若手警備員に呼ばれて席を離れた隙に、大急ぎで品出しをしまくった。品出しを終え、後は飲料の前出しをするばかりになり、店内には美しい女性がしずしずと歩いているだけの状態になった。とっさに”綺麗なお姉さんは好きですか?”のCMを思い出し、心の中で”はい。綺麗なお姉さんは大好きです”などと答えていた。そうは言っても、その美しいお客様より私の方が年上だ。
やがて綺麗なお姉さんが、しずしずとレジへ向かったので私は後を追い掛けた。「いらっしゃいませ〜。○○円です。○○円です」と、読み上げをしていると、ふいに綺麗なお姉さんが口を開いた。
綺麗なお姉さん「あの。もしかしてみかやんさんですか?」
みかやん「はい」
綺麗なお姉さん「吟遊奇人。です」
あ〜れ〜。ほえ〜〜。ひいぃ〜。と声にならない驚きと感動で、その後、自分が何を喋ったのか覚えてない。
吟遊奇人。さん「すみません。お仕事中に」
みかやん「いえそんな。今は○○の△△で××だったので全然、そんな(←しどろもどろ)」
気が付くと玄関を出る吟遊奇人。さんをペコペコと頭を下げながら見送っていた。いやぁもう、ぶったまげた。なんてお美しい。それに比べてあたしゃドロドロのジャンパーを着て、髪を振り乱し、顔はテカテカ、休憩中にパンを食べて口紅もハゲハゲだった。
感動の後で放心状態になっている私の元へ、警備員のウザオヤジが戻ってきて大騒ぎだ。
オヤジ「あの酔っぱらいの客に”救急車を呼びますか?”って聞いたら”救急車を呼ぶぐらいなら警察を呼んでくれ”だとさ。それでこれから警察が来る事になったんだけど、わけわかんないね。普通は救急車だろうに。。。(ああでもない、こうでもないと延々と話が続く)」
ウザオヤジの話が終わらないうちに警察の方2名がいらしゃった。ウザオヤジが警察の方々をご案内して2階へ行ったので、店内には静寂が戻った。すると、後から続々と警察の方がお見えになり、店の前には2台のパトカーとミニパト、総勢7名様の警察の方がお出ましだった。
こうなると急に店内にゾロゾロとお客さんが入ってきて「何かあったの?万引き?」などと聞かれ、私はその対応に追われた。やがて身内の方も迎えに来られたが、当のご夫婦は警察の方と裏の入荷用の出入り口からコッソリと出たようだった。
ウザオヤジは「だけど、何で救急車じゃなくて警察なんだろう」と騒いでいたが、それはこっちが聞きたい事だ。それにしても凄い一日だった。
今日はA番がMさんでC番がB君だった。今日もB君が酒の品出しをしていてくれたので、「ありがとうございます」とだけ言って速やかに通り過ぎ、休憩に入った。
1:30−2:30までの休憩だが、30分ほど1階の事務所で休憩して、残り30分は2階のロッカーで休憩する事にして2階へ行くと、トイレの前に警備員さんが立っていた。今日はいつもの警備員さんではなく、ベテランらしいが若い警備員さんと、初老だが新人の警備員さんの2人が居て、その若い方がトイレの前に立っていた。
休憩も終わりの時間になりトイレへ行こうとすると、まださっきの警備員さんがトイレの前に立っていた。
みかやん「あのぅ。トイレへ行きたいんですが」
警備員「今、お客様が入っていて、実は酔って来られて吐いてるんですよ。あまり時間が経ったので今、ご主人を呼びましたから、ご夫婦でトイレにいらっしゃいます。何でしたら男性用のトイレを使って下さい」
仕方なく男性用トイレに入った。トイレから出ると、そのご主人が私を待っていた。
ご主人「すみませんねぇ。ご迷惑をおかけします。本人が今、立てないものですから」
みかやん「いえ、お気遣いありがとうございます。奥様は大丈夫ですか?」
ご主人「これ以上こちらにご迷惑はかけられないので今、身内を呼びました。迎えが来しだい帰りますので、お許し下さいね」
勝手に若い夫婦を想像していたら、50代の夫婦だった。身内の方が迎えに来られたら、すぐ帰るんだろうと、その後は気にも止めずに黙々と飲料の品出しをしていた。すると初老の新人警備員が忙しい私にワイワイと話しかけてきて、どうにもならなくなった。まるで男版のPTAだ。ウザいので逃げると追い掛けてきて話を続けるので、もうどうしようもない。
ウザいオヤジ警備員が若手警備員に呼ばれて席を離れた隙に、大急ぎで品出しをしまくった。品出しを終え、後は飲料の前出しをするばかりになり、店内には美しい女性がしずしずと歩いているだけの状態になった。とっさに”綺麗なお姉さんは好きですか?”のCMを思い出し、心の中で”はい。綺麗なお姉さんは大好きです”などと答えていた。そうは言っても、その美しいお客様より私の方が年上だ。
やがて綺麗なお姉さんが、しずしずとレジへ向かったので私は後を追い掛けた。「いらっしゃいませ〜。○○円です。○○円です」と、読み上げをしていると、ふいに綺麗なお姉さんが口を開いた。
綺麗なお姉さん「あの。もしかしてみかやんさんですか?」
みかやん「はい」
綺麗なお姉さん「吟遊奇人。です」
あ〜れ〜。ほえ〜〜。ひいぃ〜。と声にならない驚きと感動で、その後、自分が何を喋ったのか覚えてない。
吟遊奇人。さん「すみません。お仕事中に」
みかやん「いえそんな。今は○○の△△で××だったので全然、そんな(←しどろもどろ)」
気が付くと玄関を出る吟遊奇人。さんをペコペコと頭を下げながら見送っていた。いやぁもう、ぶったまげた。なんてお美しい。それに比べてあたしゃドロドロのジャンパーを着て、髪を振り乱し、顔はテカテカ、休憩中にパンを食べて口紅もハゲハゲだった。
感動の後で放心状態になっている私の元へ、警備員のウザオヤジが戻ってきて大騒ぎだ。
オヤジ「あの酔っぱらいの客に”救急車を呼びますか?”って聞いたら”救急車を呼ぶぐらいなら警察を呼んでくれ”だとさ。それでこれから警察が来る事になったんだけど、わけわかんないね。普通は救急車だろうに。。。(ああでもない、こうでもないと延々と話が続く)」
ウザオヤジの話が終わらないうちに警察の方2名がいらしゃった。ウザオヤジが警察の方々をご案内して2階へ行ったので、店内には静寂が戻った。すると、後から続々と警察の方がお見えになり、店の前には2台のパトカーとミニパト、総勢7名様の警察の方がお出ましだった。
こうなると急に店内にゾロゾロとお客さんが入ってきて「何かあったの?万引き?」などと聞かれ、私はその対応に追われた。やがて身内の方も迎えに来られたが、当のご夫婦は警察の方と裏の入荷用の出入り口からコッソリと出たようだった。
ウザオヤジは「だけど、何で救急車じゃなくて警察なんだろう」と騒いでいたが、それはこっちが聞きたい事だ。それにしても凄い一日だった。
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「決定版!スゴ技!炊飯器で魔法のクッキング」
2004年8月24日 読書
手抜き主婦の私にピッタリな料理本を発見。
炊飯器で、ごはんとおかずが同時に出来たり、
2種類のおかずが同時に出来たり♪
しかも、お好み焼きもケーキも焼けるし、
塊のお肉も、まるごと野菜も柔らかく煮えるって。
こりゃ凄い。
試しに5合炊きの炊飯器で、お手軽パンケーキを作ってみた。
ホットケーキミックス 100g
玉子 1個
牛乳 50cc
ウインナー 3本
スライスチーズ 2枚
内釜の中にウインナーを適当に切って入れて、スライスチーズも適当にちぎって入れて、適当に材料を入れて混ぜてスイッチオン!
すると、表面はパリッ!中はジューシーなお手軽パンケーキのできあがり。適当なわりに、めちゃ美味なブランチになりました。
炊飯器で、ごはんとおかずが同時に出来たり、
2種類のおかずが同時に出来たり♪
しかも、お好み焼きもケーキも焼けるし、
塊のお肉も、まるごと野菜も柔らかく煮えるって。
こりゃ凄い。
試しに5合炊きの炊飯器で、お手軽パンケーキを作ってみた。
ホットケーキミックス 100g
玉子 1個
牛乳 50cc
ウインナー 3本
スライスチーズ 2枚
内釜の中にウインナーを適当に切って入れて、スライスチーズも適当にちぎって入れて、適当に材料を入れて混ぜてスイッチオン!
すると、表面はパリッ!中はジューシーなお手軽パンケーキのできあがり。適当なわりに、めちゃ美味なブランチになりました。
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スーパー14日目:初のA番
2004年8月23日21:49-7:04 A番
初のA番という事で、2週間ぶりにB君に着いて仕事を教えて頂いた。私にとっては謎のA番だったが、その仕事量の多さと分刻みのスケジュールに改めて呆れた。こんなんじゃEさんやS君が発注できないのも無理はない。
・事務所で携帯を首にかける
・事務所で作業日報と引継書を持つ
・カウンターでレジ用ファイル6冊を持ってレジへ
・2号レジの開設
・レジで売価チェック 単品キーを1つずつ押す
・電話切り替え
・売価チェックレシートと実際の店内の商品と値段を確認
・レジで表示される金額と店頭価格が違う場合はレシートを出す
・事務所入口の金庫から半額シールを用意
・1時間毎に惣菜棚をチェックし半額処理か撤去をする
・生ハンバーグや刺身の半額処理や撤去
・イカや鮭などのバラ売りが出ていたら撤去
・ラベラーでパンの値引きき処理
これを10:00〜10:45までにしてレジに入る
C番の人が出勤したらレジを出る
・賞味期限チェック 惣菜→デザート→牛乳→玉子→竹輪の方の和日配棚→魚→冷凍海老などの棚→豆腐の方の和日配棚→肉→野菜→カップサラダ→フルーツ→葉物野菜
・期限切れの肉と野菜と魚と果物は籠に入れて2階へ。日配は1階の冷蔵庫へ。
これをレジを出てから11:20までに処理する。
・11時と12時の惣菜チェックをして12:30まで品出し
バックヤードに有るオリコン(折り畳みコンテナ)の中の物
バックヤードに有る台車に乗った物
B番C番以外の残り全てのバックヤードに有る食品の在庫
インスタントラーメンとカップ麺の在庫
竹輪の方の和日配棚の上にある在庫
各棚の上にある在庫
日配冷蔵庫にある在庫
・明日が特売日の場合は12時に店内の下げビラやノボリを交換
・3時温度チェック 事務所で厨房のカギを持ち店内入口右側から順にバックヤードの中も忘れずに温度をチェックして表に記入 一度外へ出て厨房の建物へ行き鍵を開けて6箇所の温度チェック 店内へ戻り2階の農産倉庫1箇所 鮮魚倉庫2箇所 精肉倉庫2箇所の温度チェック
・2階へ行ったついでに精肉倉庫からキャリーと空バットを持ち1階へ下ろしておく(朝の納品用)
・チラシを見て通し(3日間連続安売りの品)の物を買い物カゴへ集める→チラシを入れてカウンターへ置く
・バックヤードから立て看板を玄関外へ出す
・野菜と日配以外の棚の前出し
・朝の納品時はコンテナ運びの後、肉を2階倉庫へ運び、和日配のピッキング
・時間まで出来るだけバックヤードの在庫の品出し
・忘れずに1時間毎に惣菜棚の半額処理と撤去処理をする
死ぬって。これだけの仕事を7時までにするのは至難の業だ。私がC番で9時に帰る時に、A番のEさんやS君が残っているのを度々見かけたが、無理もない。休憩を除いた8時間の中で出来る量ではない。モンクも言わずに残業をして、モンクも言わずに休日出勤しているEさんとS君の真面目さや健気さに涙が出そうになった。
久しぶりにB君と一緒に休憩をすると、以前のようなイヤミはなく今日は実に爽やかな二枚目だった。オリンピックや高校野球の話をして盛り上がった。話が途切れた瞬間にふとB君が呟いた。
B君「A番の仕事は2人でやって丁度みたいですね。2人で出来れば良いけれども、人を増やす為には売上を上げなければ認められなくて、我々で売上を上げるって言われても。。。ねぇ」
みかやん「はあ」
リーダーとしてのB君の苦悩は計り知れないものが有るのだろうが、2人でして丁度良い仕事量を1人でして、発注の為だけに休日出勤している後輩達を見て見ぬフリは私なら出来ない。とは言ってもB君とて見て見ぬフリはせず、私が休みの日は私にしてくれるようにEさんやS君の手伝いをしているのだろう。でも私が居れば私に手が掛かる。早く一人前にならなければ、みんなに対して非常に申し訳ない。
以前、一度だけ家で夫にB君の事を愚痴った事があった。その時、夫は「厳しく言うのは、お前が早く仕事を覚えたらお前自身がラクになるし、周りの奴らもラクになるからだ」と言って私の反感を買ったが、それが今になってようやく分かった気がした。
この人手不足がどうにもならない事なのであれば、私も早くMさんのようにならなければ!
初のA番という事で、2週間ぶりにB君に着いて仕事を教えて頂いた。私にとっては謎のA番だったが、その仕事量の多さと分刻みのスケジュールに改めて呆れた。こんなんじゃEさんやS君が発注できないのも無理はない。
・事務所で携帯を首にかける
・事務所で作業日報と引継書を持つ
・カウンターでレジ用ファイル6冊を持ってレジへ
・2号レジの開設
・レジで売価チェック 単品キーを1つずつ押す
・電話切り替え
・売価チェックレシートと実際の店内の商品と値段を確認
・レジで表示される金額と店頭価格が違う場合はレシートを出す
・事務所入口の金庫から半額シールを用意
・1時間毎に惣菜棚をチェックし半額処理か撤去をする
・生ハンバーグや刺身の半額処理や撤去
・イカや鮭などのバラ売りが出ていたら撤去
・ラベラーでパンの値引きき処理
これを10:00〜10:45までにしてレジに入る
C番の人が出勤したらレジを出る
・賞味期限チェック 惣菜→デザート→牛乳→玉子→竹輪の方の和日配棚→魚→冷凍海老などの棚→豆腐の方の和日配棚→肉→野菜→カップサラダ→フルーツ→葉物野菜
・期限切れの肉と野菜と魚と果物は籠に入れて2階へ。日配は1階の冷蔵庫へ。
これをレジを出てから11:20までに処理する。
・11時と12時の惣菜チェックをして12:30まで品出し
バックヤードに有るオリコン(折り畳みコンテナ)の中の物
バックヤードに有る台車に乗った物
B番C番以外の残り全てのバックヤードに有る食品の在庫
インスタントラーメンとカップ麺の在庫
竹輪の方の和日配棚の上にある在庫
各棚の上にある在庫
日配冷蔵庫にある在庫
・明日が特売日の場合は12時に店内の下げビラやノボリを交換
・3時温度チェック 事務所で厨房のカギを持ち店内入口右側から順にバックヤードの中も忘れずに温度をチェックして表に記入 一度外へ出て厨房の建物へ行き鍵を開けて6箇所の温度チェック 店内へ戻り2階の農産倉庫1箇所 鮮魚倉庫2箇所 精肉倉庫2箇所の温度チェック
・2階へ行ったついでに精肉倉庫からキャリーと空バットを持ち1階へ下ろしておく(朝の納品用)
・チラシを見て通し(3日間連続安売りの品)の物を買い物カゴへ集める→チラシを入れてカウンターへ置く
・バックヤードから立て看板を玄関外へ出す
・野菜と日配以外の棚の前出し
・朝の納品時はコンテナ運びの後、肉を2階倉庫へ運び、和日配のピッキング
・時間まで出来るだけバックヤードの在庫の品出し
・忘れずに1時間毎に惣菜棚の半額処理と撤去処理をする
死ぬって。これだけの仕事を7時までにするのは至難の業だ。私がC番で9時に帰る時に、A番のEさんやS君が残っているのを度々見かけたが、無理もない。休憩を除いた8時間の中で出来る量ではない。モンクも言わずに残業をして、モンクも言わずに休日出勤しているEさんとS君の真面目さや健気さに涙が出そうになった。
久しぶりにB君と一緒に休憩をすると、以前のようなイヤミはなく今日は実に爽やかな二枚目だった。オリンピックや高校野球の話をして盛り上がった。話が途切れた瞬間にふとB君が呟いた。
B君「A番の仕事は2人でやって丁度みたいですね。2人で出来れば良いけれども、人を増やす為には売上を上げなければ認められなくて、我々で売上を上げるって言われても。。。ねぇ」
みかやん「はあ」
リーダーとしてのB君の苦悩は計り知れないものが有るのだろうが、2人でして丁度良い仕事量を1人でして、発注の為だけに休日出勤している後輩達を見て見ぬフリは私なら出来ない。とは言ってもB君とて見て見ぬフリはせず、私が休みの日は私にしてくれるようにEさんやS君の手伝いをしているのだろう。でも私が居れば私に手が掛かる。早く一人前にならなければ、みんなに対して非常に申し訳ない。
以前、一度だけ家で夫にB君の事を愚痴った事があった。その時、夫は「厳しく言うのは、お前が早く仕事を覚えたらお前自身がラクになるし、周りの奴らもラクになるからだ」と言って私の反感を買ったが、それが今になってようやく分かった気がした。
この人手不足がどうにもならない事なのであれば、私も早くMさんのようにならなければ!
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スーパー13日目:有り得ない職場
2004年8月22日22:50-9:05 C番
今日はA番がS君でB番がEさんだった。今月は、仕事に慣れる為なのか私はB番が多く、私の1ヶ月先輩のS君はハードなA番に慣れる為かA番が多い。予定としては、来月にB君と組んで5回A番をして、再来月から1人でA番をする事になるらしい。私も再来月はS君のようにA番ばかりになるのか?と思うと気が重い。A番は22時〜7時迄の短い勤務なのに、S君やEさんが7時帰りするのを見た事がない。
C番なので、1回目の休憩までに菓子と米の品出しをしておかねば、5時半の納品に仕事が間に合わなくなる。レジが空いた隙にEさんに「お菓子の納品を取ってきます」と言うと、「今日は日曜だからお菓子の納品は無いハズですよ」と言われた。
試しにバックヤードを見に行くと、本当にお菓子の納品が無かった。しかし、先週の日曜日はMさんがC番で沢山のお菓子の納品の品出しをしているのを見た。すると、先週の土曜日はEさんもMさんも発注で忙しく、土曜日にEさんがしなければならなかった菓子の品出しを日曜にMさんがしたという事だったらしい。
お菓子の納品が無かったので、サクッと米の品出しと玉子の品出しを終え、ペットフードや家庭用品の品出しも終え、する事がなくなってしまった。
みかやん「お陰様で今日の仕事を終えてしまったので、5時半までする事が無くなってしまったんですが、何かする事はありませんか?」
Eさん「じゃあ私、発注をしたいのでレジを見てて貰えますか?」
みかやん「はい。わかりました!」
ココへ来て、少しでも先輩のお役に立てるのは初めてだったので、何だか嬉しかった。調子に乗って、Eさんが発注をしている間は、レジ付近の酒の前出しを手伝ったりした。3人で働いていても擦れ違いばかりで接点もなく孤独な職場だが、今日は一歩Eさんに近づけた気がして妙に嬉しかった。
そもそもこの職場はA番もB番もC番も忙しく、B君が言っていたとおり「1年半勤めた僕達が必死でやってギリギリの仕事量」だ。慣れない私なんぞは「今日も間に合いますように。仕事が遅れませんように。定時で帰れますように」と本気で祈るような気持ちなのに、先輩達にはA番B番C番の仕事の他に発注業務が有る。
S君もEさんも、その日のA番B番C番でいっぱいっぱいで発注が出来ない事が多いようだ。当然といえば当然の話だ。では、いつ発注するのか?となると、S君もEさんも当然の事のように休日出勤して発注をしている。
以前B君が「僕も昨年までは彼らのように(S君とEさん)、休日出勤して1ヶ月のうちで会社に来ない日は一日ぐらいでした。今年になってようやく休めるようになりましたよ」と言っていたが、そんな事を自慢されても困る。S君やEさんがダラダラ仕事をしているわけでもなく、必死で通常の業務をして発注をする時間が無いという事は、明らかに仕事量が多すぎるという事だ。
私が入ったばかりの時にB君は「仕事をしてみて、どうしても無理だとかキツイという事が有れば言って下さい。業務の見直しや人繰りを考えますから」と言ったのに、S君もEさんもモンクも言わずに休日出勤しているのだろうか。デパートの社員だった頃、休日出勤する上司はたまたま見かけたが、デパートでもコンビニでもパートやバイトが休日出勤してるなんて、見た事も聞いた事もなかった。
いずれ私が発注業務を抱えるようになったら、どうすれば良いのだろう。他の人達と違って近所なわけでも、車通勤でもないので、休日出勤となると地下鉄の最終で出勤して、地下鉄の始発で帰っても最低5時間は拘束される。S君やEさんは休日出勤して普通に5〜6時間居るが、独身故に出来る事であって、一応夫の世話や2人分の洗濯を抱える私には無理な話だ。そう思うのは単に私のわがままだろうか。
ココの人達は若いせいもあってか、外の世界を知らな過ぎる。先輩に「もう2回言ったよ」「メモの取り方が悪い」と言われれば、それをそのまま後輩に引き継いで、先輩が休日出勤していれば当たり前のように後輩もそれを引き継ぐ。そうじゃなくても会社に10時間拘束されるのに、休日出勤までしていては、若いS君やEさんだって遊ぶ時間も無いだろうし、いったいいつ休んでるんだろうという感じだ。
もしも私がそのような状況になったら、オー人事か、労働基準監督署か、会社の組合事務所へ直訴するしかないかも知れない。
今日はA番がS君でB番がEさんだった。今月は、仕事に慣れる為なのか私はB番が多く、私の1ヶ月先輩のS君はハードなA番に慣れる為かA番が多い。予定としては、来月にB君と組んで5回A番をして、再来月から1人でA番をする事になるらしい。私も再来月はS君のようにA番ばかりになるのか?と思うと気が重い。A番は22時〜7時迄の短い勤務なのに、S君やEさんが7時帰りするのを見た事がない。
C番なので、1回目の休憩までに菓子と米の品出しをしておかねば、5時半の納品に仕事が間に合わなくなる。レジが空いた隙にEさんに「お菓子の納品を取ってきます」と言うと、「今日は日曜だからお菓子の納品は無いハズですよ」と言われた。
試しにバックヤードを見に行くと、本当にお菓子の納品が無かった。しかし、先週の日曜日はMさんがC番で沢山のお菓子の納品の品出しをしているのを見た。すると、先週の土曜日はEさんもMさんも発注で忙しく、土曜日にEさんがしなければならなかった菓子の品出しを日曜にMさんがしたという事だったらしい。
お菓子の納品が無かったので、サクッと米の品出しと玉子の品出しを終え、ペットフードや家庭用品の品出しも終え、する事がなくなってしまった。
みかやん「お陰様で今日の仕事を終えてしまったので、5時半までする事が無くなってしまったんですが、何かする事はありませんか?」
Eさん「じゃあ私、発注をしたいのでレジを見てて貰えますか?」
みかやん「はい。わかりました!」
ココへ来て、少しでも先輩のお役に立てるのは初めてだったので、何だか嬉しかった。調子に乗って、Eさんが発注をしている間は、レジ付近の酒の前出しを手伝ったりした。3人で働いていても擦れ違いばかりで接点もなく孤独な職場だが、今日は一歩Eさんに近づけた気がして妙に嬉しかった。
そもそもこの職場はA番もB番もC番も忙しく、B君が言っていたとおり「1年半勤めた僕達が必死でやってギリギリの仕事量」だ。慣れない私なんぞは「今日も間に合いますように。仕事が遅れませんように。定時で帰れますように」と本気で祈るような気持ちなのに、先輩達にはA番B番C番の仕事の他に発注業務が有る。
S君もEさんも、その日のA番B番C番でいっぱいっぱいで発注が出来ない事が多いようだ。当然といえば当然の話だ。では、いつ発注するのか?となると、S君もEさんも当然の事のように休日出勤して発注をしている。
以前B君が「僕も昨年までは彼らのように(S君とEさん)、休日出勤して1ヶ月のうちで会社に来ない日は一日ぐらいでした。今年になってようやく休めるようになりましたよ」と言っていたが、そんな事を自慢されても困る。S君やEさんがダラダラ仕事をしているわけでもなく、必死で通常の業務をして発注をする時間が無いという事は、明らかに仕事量が多すぎるという事だ。
私が入ったばかりの時にB君は「仕事をしてみて、どうしても無理だとかキツイという事が有れば言って下さい。業務の見直しや人繰りを考えますから」と言ったのに、S君もEさんもモンクも言わずに休日出勤しているのだろうか。デパートの社員だった頃、休日出勤する上司はたまたま見かけたが、デパートでもコンビニでもパートやバイトが休日出勤してるなんて、見た事も聞いた事もなかった。
いずれ私が発注業務を抱えるようになったら、どうすれば良いのだろう。他の人達と違って近所なわけでも、車通勤でもないので、休日出勤となると地下鉄の最終で出勤して、地下鉄の始発で帰っても最低5時間は拘束される。S君やEさんは休日出勤して普通に5〜6時間居るが、独身故に出来る事であって、一応夫の世話や2人分の洗濯を抱える私には無理な話だ。そう思うのは単に私のわがままだろうか。
ココの人達は若いせいもあってか、外の世界を知らな過ぎる。先輩に「もう2回言ったよ」「メモの取り方が悪い」と言われれば、それをそのまま後輩に引き継いで、先輩が休日出勤していれば当たり前のように後輩もそれを引き継ぐ。そうじゃなくても会社に10時間拘束されるのに、休日出勤までしていては、若いS君やEさんだって遊ぶ時間も無いだろうし、いったいいつ休んでるんだろうという感じだ。
もしも私がそのような状況になったら、オー人事か、労働基準監督署か、会社の組合事務所へ直訴するしかないかも知れない。
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スーパー12日目:猫目のAさん
2004年8月21日22:20-8:44 B番
先日は酒や飲料の品出しが多く大惨事(ビール噴水事件)となってしまったので、レジの合間に「売れてませんように」と祈るような気持ちで酒の冷蔵庫と飲料の冷蔵庫を覗いてみた。しかし祈りは届かず、土曜の夜の冷蔵庫はどちらもスカスカだった。あまりの事に目眩を感じながらレジへ戻った。
やがてC番のMさんが、酒の通路と飲料の通路に品出しする在庫を積み始めたが、積んだ後に続いて酒の品出しを始めてくれた。前回、B君に言ったのと同じように「Mさん!すみません」と駆け寄ると、Mさんは「いえいえ。今日は物凄く量が多いので、ほんのちょっとお手伝いですよ。そんな、気にしないで下さい」とニッコリ。さすがMさんだ。シビれた。
Mさんが早い時間に酒や飲料をバックヤードから運んできてくれて、オマケに酒の品出しをしてくれているので、私もレジの合間に懸命に飲料の品出しをした。いつもは1回目の休憩の後から酒や飲料の品出しをするが、Mさんが機転を効かせてくれたお陰で、1回目の休憩の前に品出しを始め、かなり進んだところで1回目の休憩を迎えた。
休憩後はラクに仕事を進められると思っていたら、私が休憩している間にMさんが殆ど私の仕事を片付けてくれていて驚いた。そういえばさっき、お菓子の品出しも死ぬほど有ったのが消えていた。
みかやん「す、すみません!殆どやって頂いて。ありがとうございます」
Mさん「いえいえ。お客さんが来ませんでしたし、私の方も殆ど終わったので。そんな、お礼なんていいですよ〜」
とMさんは照れまくりだったが、恐るべし仕事の早さだ。Mさんは私が休憩している間に、死ぬほど有ったお菓子の品出しと、玉子の品出しと、米の品出しを終え、私の分の品出しもしていてくれたのだった。
B君の仕事が早いのは分かる。我々女性陣が重くて1ケースずつしか持てない物でも、B君は3ケースや4ケースずつ持てるので、仕事は早い。しかしMさんの方は、いったいどうなっているのだろう。Mさんの細い身体のどこに、そんなパワーが有るのだろう。いつかは私もMさんのようになれるだろうか?
残った品出しを終え、前出しも終わり、朝の納品まですっかり暇になった。いつも忙しくてバタバタしているので、暇になったらどうして良いか分からず、お客さんが来たので取り敢えずレジへ走った。
レジに来たお客さんは、猫目で一緒に働いていたAさん(27才)だった。
Aさん「あー!居た居た!お久しぶりーっ!」
みかやん「きゃーっ!お久しぶりです〜。どうしたんですか?こんな時間にこんな所へ」
Aさん「今ね、3時までこの近くの居酒屋で働いてるの」
みかやん「そう言えば私が猫目を辞める日にAさんが居なくて、店長が”誰かAさんから休むとかいう電話を受けてないかい?”って騒いでましたよ。それでAさんにだけ、お別れの挨拶ができませんでした」
Aさん「実は、そのまま黙って辞めました。えへへ。だってもう猫目はイヤだったんだもん。なんかこうガキくさい人が居てさ。それがウンザリする程ガキくさいし、みかやんも辞めるって言うし」
みかやん「男目当ての意地悪な女の子がいましたよね。確かにあの子はガキでしたね。あそこは正直言って男の、しかも若い男の子の職場ですよね。女の子や年寄りにはキツイですよ」
Aさん「ですよね〜!あんなにガキで私より年上なんですからね。ところで、猫目へ給料を取りに行きました?」
みかやん「貧乏なので昨日早速行ってきました。夕方だったので店長はいませんでしたよ」
Aさん「無断で辞めても給料を貰えると思います?」
みかやん「貰えますよ。きっと。しっかり働いてたんですから」
Aさん「じゃあ勇気を出して店長が居ない夕方を狙って猫目へ行ってみますね。じゃあまた」
みかやん「はい。また来て下さい」
仕事は片付いたし、他にお客さんは居なかったし、Aさんと少し落ち着いて話ができた。
朝の納品も日曜の朝なので、お弁当やおにぎりが少なく、落ち着いて品出しが出来た。ココへ来て、こんなに落ち着いて知人と話が出来たり、仕事が出来たのは初めてだった。その事をMさんへ伝えると「私じゃなくて、みかやんの仕事が早くなったんですよ」と、あくまでもご謙遜なさる。
Mさんって本当に凄い&素晴らしい人だ。
先日は酒や飲料の品出しが多く大惨事(ビール噴水事件)となってしまったので、レジの合間に「売れてませんように」と祈るような気持ちで酒の冷蔵庫と飲料の冷蔵庫を覗いてみた。しかし祈りは届かず、土曜の夜の冷蔵庫はどちらもスカスカだった。あまりの事に目眩を感じながらレジへ戻った。
やがてC番のMさんが、酒の通路と飲料の通路に品出しする在庫を積み始めたが、積んだ後に続いて酒の品出しを始めてくれた。前回、B君に言ったのと同じように「Mさん!すみません」と駆け寄ると、Mさんは「いえいえ。今日は物凄く量が多いので、ほんのちょっとお手伝いですよ。そんな、気にしないで下さい」とニッコリ。さすがMさんだ。シビれた。
Mさんが早い時間に酒や飲料をバックヤードから運んできてくれて、オマケに酒の品出しをしてくれているので、私もレジの合間に懸命に飲料の品出しをした。いつもは1回目の休憩の後から酒や飲料の品出しをするが、Mさんが機転を効かせてくれたお陰で、1回目の休憩の前に品出しを始め、かなり進んだところで1回目の休憩を迎えた。
休憩後はラクに仕事を進められると思っていたら、私が休憩している間にMさんが殆ど私の仕事を片付けてくれていて驚いた。そういえばさっき、お菓子の品出しも死ぬほど有ったのが消えていた。
みかやん「す、すみません!殆どやって頂いて。ありがとうございます」
Mさん「いえいえ。お客さんが来ませんでしたし、私の方も殆ど終わったので。そんな、お礼なんていいですよ〜」
とMさんは照れまくりだったが、恐るべし仕事の早さだ。Mさんは私が休憩している間に、死ぬほど有ったお菓子の品出しと、玉子の品出しと、米の品出しを終え、私の分の品出しもしていてくれたのだった。
B君の仕事が早いのは分かる。我々女性陣が重くて1ケースずつしか持てない物でも、B君は3ケースや4ケースずつ持てるので、仕事は早い。しかしMさんの方は、いったいどうなっているのだろう。Mさんの細い身体のどこに、そんなパワーが有るのだろう。いつかは私もMさんのようになれるだろうか?
残った品出しを終え、前出しも終わり、朝の納品まですっかり暇になった。いつも忙しくてバタバタしているので、暇になったらどうして良いか分からず、お客さんが来たので取り敢えずレジへ走った。
レジに来たお客さんは、猫目で一緒に働いていたAさん(27才)だった。
Aさん「あー!居た居た!お久しぶりーっ!」
みかやん「きゃーっ!お久しぶりです〜。どうしたんですか?こんな時間にこんな所へ」
Aさん「今ね、3時までこの近くの居酒屋で働いてるの」
みかやん「そう言えば私が猫目を辞める日にAさんが居なくて、店長が”誰かAさんから休むとかいう電話を受けてないかい?”って騒いでましたよ。それでAさんにだけ、お別れの挨拶ができませんでした」
Aさん「実は、そのまま黙って辞めました。えへへ。だってもう猫目はイヤだったんだもん。なんかこうガキくさい人が居てさ。それがウンザリする程ガキくさいし、みかやんも辞めるって言うし」
みかやん「男目当ての意地悪な女の子がいましたよね。確かにあの子はガキでしたね。あそこは正直言って男の、しかも若い男の子の職場ですよね。女の子や年寄りにはキツイですよ」
Aさん「ですよね〜!あんなにガキで私より年上なんですからね。ところで、猫目へ給料を取りに行きました?」
みかやん「貧乏なので昨日早速行ってきました。夕方だったので店長はいませんでしたよ」
Aさん「無断で辞めても給料を貰えると思います?」
みかやん「貰えますよ。きっと。しっかり働いてたんですから」
Aさん「じゃあ勇気を出して店長が居ない夕方を狙って猫目へ行ってみますね。じゃあまた」
みかやん「はい。また来て下さい」
仕事は片付いたし、他にお客さんは居なかったし、Aさんと少し落ち着いて話ができた。
朝の納品も日曜の朝なので、お弁当やおにぎりが少なく、落ち着いて品出しが出来た。ココへ来て、こんなに落ち着いて知人と話が出来たり、仕事が出来たのは初めてだった。その事をMさんへ伝えると「私じゃなくて、みかやんの仕事が早くなったんですよ」と、あくまでもご謙遜なさる。
Mさんって本当に凄い&素晴らしい人だ。
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