11:30-17:30 本メイク5部屋+クイックメイク14部屋+点検

今日は、萌えさん(10代後半・超美形)が欠勤して、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とZさん(20代後半・昔の森尾由美似)と私の三人勤務になった。

夕方、サクサクと三人勤務を進めていて、ふとモニターを見たら、フロントの人が点検をしなければならない部屋や、セットをしなければならない部屋が大量に溜まってきているというのに、偏屈王の姿がどこにもない。

私が今日のフロントだったら、取り敢えず点検だけでも何とかして売り部屋を作ってしまわなければ気が気じゃないと思うのに、偏屈王クラスになるとそんなことには動じないのだろう。

Eさん「偏屈王、さっきからずーっと居ないよね。点検もセットも溜まってきたから、また非常階段にでも隠れてるんじゃないの?」

みかやん「随分前にコンビニボックスの商品の入れ替えをしてるのを見たきりです」

Eさん「それは朝のA班さんが凄い勢いでやってたもの。大した残ってないと思うけどねぇ」

みかやん「あのオッサンにA班さん達と同じスピードで出来るとは思えませんから」

Eさん「そうだけど…」

そうこうしている間にも点検やセットの部屋が増え、偏屈王は非常階段で強迫観念に苛まれているか、”肝臓からくる疲労”を訴えて早退したのか、どっちかだと思った。

そこへフロントから電話が入り、私だけが呼ばれて階下へ降りた。

支配人殿「溜まってきたんで点検だけダーッとやっちゃって下さい」

みかやん「はい。それで…偏屈王は?」

支配人殿「あぁ、アレ、使い物にならなくてさ…」

みかやん「・・・やっぱりそうなんですか…」

社員の二宮和也似氏&電話番姉さん「あれ〜!”やっぱり”だって〜!」

支配人殿「・・・あの…冗談なんで真剣に受け止めないで下さいね」

みかやん「偏屈王は早退したんですか?」

支配人「いいや、居る、居る」

絶対に”冗談”なんかじゃない。口をついて出た支配人殿の本心に違いない。あまりのことに動揺して「私も冗談で言ったんですよ」と言いそびれてしまった。

点検を始めたところでバッタリと偏屈王に遭遇すると、奴はとても不思議そうに「あれ?フロントしてるんですか?」と聞いてきた。お前がこんなに点検を溜め込んでっからだろ!という言葉をグッと飲み込んで「いいえ。点検だけです」と答えて逃げた。

小心者の私なんかは点検の溜まり過ぎに恐れをなして、決死の覚悟で点検に臨もうとしていたところなのに、当の本職フロントの偏屈王がシラッとしていて萎えた。私らの怠慢でお客様をお待たせするようなことは有ってはならないのに、まるで危機感が無い。

どんなに忙しかろうと、自分が大事、自分の身体が大事な人だから、客や会社のことなんか二の次三の次で、まして私ら同僚のことなんか眼中に無いんだろうさ。

次の点検部屋へと急いで廊下を走っている時に、お客様と出会してしまったが、私は急に止まれない。制動距離の間にお客様は私に「お邪魔しました」と深々と頭を下げてくださった。咄嗟に「ありがとうございました」と、私もお客様以上に深々と頭を下げて通り過ぎた。

頭を下げてくださるだなんて勿体ない。物凄く恐縮してしまった。だけど、このような素敵なお客様が偏屈王なんかに頭を下げていたとしたら、もっと勿体なかった。

本職フロントの偏屈王が悠然と仕事をしている間、手伝いの私がバタバタしているのは割に合わない気もするけど、私はお客様のために頑張ろう。
11:30-17:00 本メイク7部屋+クイックメイク3部屋

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とZさん(20代後半・昔の森尾由美似)、Cさん(60代前半・元看護師)と私の勤務。

出勤すると、EさんとCさんでワイワイとUさんの悪口に花を咲かせていた。「あの女、最近また口を返すようになって生意気でどうもなんない」という話だが、そんなことは私に言わせたら今に始まったことではないし、私が再三訴えてきたことではないか。

みかやん「私なんかこないだ、かくかくしかじかでUさんのセットのせいで、夜の金髪さんにギャンギャン怒鳴られて酷い目に遭いましたよ」

Cさん「あの時だら、わちらも呆れたもね!なんであの馬鹿がセットしてるのさ?有り得ないべさね!だから、あの馬鹿には無理だのさ」

Eさん「いつまで経ってもベッドメイクもままならない人に、今更セットさせたってどうなるんだか。あの日はあのクソ忙しい中、Sさんにもう1度セットの仕方を習ったんだってさ。それでもそんなことになるならお話にならないよね」

Cさん「セット1回習って、みんな見よう見真似で手伝ってるから分かりそうなもんだべさ。それでも”自信無い”って習い直して馬鹿丸出しでないの。そして習ってもヘマしてるんだからね。最悪だわ。わちなんかUさん本人に文句言ったもね」

Eさん「土曜日の夕方なんか忙しくて、うちら年寄りが走ってた中、あの馬鹿がのうのうとセット習ってたって聞いたら腹立ったもの!どうせ役に立たないんだからリネン折りでもしてろって!ホントにもう!」

Eさん&Cさん「冗談じゃないわ!」

そう言って二人で大笑いしていた。声を合わせて「冗談じゃないわ!」というのが、EさんとCさんの最近のブームらしい。

出動してから、萌えさんが退職したことを聞いた。Cさんの話によると「元々病弱なんだとさ」とのこと。綺麗な子だったけど、儚げな美しさというか、薄幸そうな雰囲気も漂っていた。我が班でたった1日働いただけで辞めてしまうなんて…。

みかやん「そうそう!#さんと萌えさんがベッド組んでる所へドリンクの補充に入ったら、#さんが”ちょっと!もっとそこ引っ張って!”とか”もっと綺麗にやって!”ってガンガンダメ出ししてたんだよね。こわ〜って思ったよ」

Cさん「#さんは$君にもそうだったべさ。自分の仕事ぶりを棚に上げて、よくもまぁ他人にそこまで言えるもんだってさ。ま、わちらは#さんの後輩でなくて良かったべさ。アレの後輩だったらとんでもない目に遭ってたわ」

Cさん「#さんはもうわちらに悪さはしないだろうからいいとして、問題はやっぱりUさんさ。アレだらホントムカつくもね!わちと組んだら遅くて遅くて、支配人から”遅いですよ”とか”本メイクしてるんですか?”って2回も注意されてさ。わちが遅いと思われてるべさ!冗談でないからね!」

みかやん「わちと組んだらUさんは見苦しいほど急いで走り回ってるよ。よっぽどわちに手伝われるのが癪に障るんだろうと思ってさ」

Cさん「どういうつもりなんだか聞いてみたいもね。相手によって全然違うってのもムカつくもの。わちば馬鹿にしてんだべさ!」

みかやん「や…Cさんには心を開いてるんじゃないの?」

Cさん「どこがさ!1つ注意したら10も言い返してきて、勝ったような顔してるんだよ!生意気で生意気で!最近だら偏屈王は休むトド山は休むで、その度にみかやんやSさんをフロントに取られて忙しい思いするけど、Uさんとメイクで残されるのも災難だからね」

Cさん「わちもみかやんぐらい若くて何でも出来てバリバリ働けるんだら、フロントの方がいいもね。だけどもわちは年寄りだし、Uさんみたいな者と残るよりしゃーないからね。最近わちホントに疲れるんだわ。三人勤務ばっかりだし、Uさんと一緒だし…クタクタだのさ」

みかやん「みんなクタクタだよ。フロントにもう一人、休まないでバリバリ働いてくれる若い人が居ればいいのにね。やる気も無い責任感も無いオッサンとオバサン二人だけじゃどうにもならないもの。二人で競い合うように休まれても困るよね」

Cさん「ホントだわ。メイクはもういいからフロントに新しい人を入れてほしいわ!」

最近みんながみんなピリピリしてる。些細なことで小競り合いになったり、朝から悪口合戦になってたり…。こんなのいつまで続くんだろうか?
11:00-18:00 点検19+セット+回収+ルームサービス他

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とアニキ(20代後半・ゲイ風マッチョ)が早番、Sさん(10代後半・初バイト)とUさん(30代後半・悪霊憑き)が遅番、シフトミスで朝フロントさんが居ないため私がフロントになった。

昼休みまでは平日並みの暇さ加減なのに、フロントが偏屈王とX君と私の三人で、かつてないほどラクだった。いつもこんな調子なら喜んでフロントをさせて頂きますわよ♪という感じ。

社員さんに言われて客室にリネン類の追加を届けに行くのも鼻歌まじりで、最上階の5号室へ着いたらば、出てきたのはクリストファー・リー似の吸血鬼氏だった。すかさず玄関を見ると、紳士靴が2足に女性の靴が1足、今日は3Pらしい。
http://diarynote.jp/d/26700/20070901.html

吸血鬼氏との対面もこれで三回目であるせいか「あ、どうもどうも♪」と、すっかり顔馴染みの挨拶をされ、「いつも手間かけるね。ありがとう♪」と満面の笑みでリネン類を受け取って下さった。

吸血鬼氏ったらまた昼間から生き血吸い放題ですか?と思いながら、X君とセットバッグを上げたり、社員の特大氏とセットバッグを作ったりしていたら、社員さんに「最上階の5号室にスキンのおかわりを届けて下さい」と言われた。また私かい?

何度もおかわりをされるのもキツいので、スキン8個にローションも追加してお届けに上がると、また吸血鬼氏が出てきて「いやぁ〜、あとでもう一人来ることになったもんだからさぁ〜」と、どこか誇らしげな照れ笑いを浮かべて頭を掻いていたけど、別に聞いてないし…(笑)。

吸血鬼氏クラスとなると、もはや1対1のセックスでは満足出来ないのだろう。

昼休み明けは売り部屋が5つしかなく、忙しくなった。こうなるとセット中の部屋にベッドメイク部隊が押し寄せてきて、フロント係が追われるパターンになり、焦る。

部屋からお客様が出てきたのが見えたので、その死角を走り抜け、セットバッグやらダスターやらを持ってセットに入ったが、その部屋にもすぐにSさんとUさんが押し寄せてきた。

急いで浴槽の栓を抜いたら、流れていくお湯の中で半透明の妙なモノが浮き沈みしているのが見え「ええ?何コレ?」と言ったら、すぐ後ろにUさんがいてソレを拾い上げてくれた。ソレはスキンで出来た水風船だった。

Uさんは拾い上げてから「ええ〜!何これ〜!」と驚いているではないか。相変わらずだ(萎)。

帰る前に最上階の部屋の点検に行った。外の暗さと元々の廊下の暗さと和な雰囲気がハーモニーとなって不気味だ。辞めたフロント可愛い人も「私、5時過ぎたら怖くて最上階へ行けないの」と言っていたが、ホントにそのとおりだ。

夕暮れの墓場はおどろおどろしいが、外人墓地だとそうでもなかったりする。私には最上階の和風な感じが時に怖い。点検を終え、逃げ帰ろうと怖々走っていたら、「キャーーッ!」「アーーーッ!」という女性の悲鳴が聞こえたので、驚いて転びそうになった。

全くもう。SM的なことをしてるんだろうけど、普通にセックスしてて絶叫マシーンにでも乗ってるような声を出されたら怖いよね。私が男だったらドン引きすると思う。

いつも思うけど、これが本物の断末魔の叫びだったりして、「そんなにイイんですか?そうですか…」と聞き流されたら、助かる命も助からないよね。ま、そんなことはないでしょうけど…。

やっぱり私も5時過ぎたら最上階には近寄らないようにしよう。

15日で退職予定だったアニキが明日で退職することになったそうだ。幸い明日はアニキと一緒に組めるので、しっかりとお礼を言おう。
11:00-18:00 クイックメイク23部屋+リネン折り

今日は、Cさん(60代前半・元看護師)とUさん(30代後半・悪霊憑き)、女将さん(20代後半・寿司屋)と私の勤務。いくら待ってもアニキ(20代後半・ゲイ風マッチョ)が来ないので、恐る恐る社員の二宮和也似氏に聞いてみると「アニキは来ませんよ」という返事。

私も女将さんも「えーーーっ!」だ。女将さんはアニキと組むのが今日が初めてなので楽しみにしていたのに、昨日の夜にアニキから「明日、最後の出勤予定でしたが、無理です」と連絡が入っていたそうだ。

というわけで、アニキ呆気なく退職(涙)。

お礼やらお詫びやらイヤミやら(笑)言いたいこといっぱい有ったのに…。あまりに無念で暫く放心状態になった。そういやアニキは、先週も「商談やら何やらで忙しい」と言ってスーツにジュラルミンケースで出勤してた。

この一ヶ月余りで私はアニキに物凄い影響を受けた。どんな短い付き合いにも必ず意味が有るというなら、アニキは私に様々なことに気付かせてくれた恩人なんだろう。酷い毒舌も灰汁の強さも嫌いじゃなかったけど、顔が好みのタイプではなかった(核爆)。

どこに居てもアニキ節を炸裂させていておくれ。

女将さんを相手にアニキの想い出話をするも、やっぱり寂しい。女将さんも、偏屈王の話などの時に「死ねばいいのに…」と吐き捨てるように呟くような人で、軽い毒を持っている。

今日は、アニキと女将さんと私の有毒人種三人組で毒の花やら悪の花を咲かせたかった。

満室になり作業室へ下りると、社員の特大氏がセットバッグを作ったり、リネンのコンテナを移動させたりして懸命に働いていた。私がフロントの時も、そうしていてくれるので本当に助かる。全くココの社員さん達には頭が下がる。

ふと見ると特大氏が怪しげな靴下をはいていたので、見せて貰うと「I?(ハート)おまえ」と書いた靴下だったので、硬派の特大氏らしい…と妙に和んだ。

帰り、X君からトド山さんが「私〜、みかやんに嫌われたみたいぃ」と言っていたと聞いた。嫌われただなんて、とんでもない。あたしゃ怖くて近づけないだけだ。たまにしか出勤して来ないのに、書き出したらキリがないぐらいのくだらない挑発とイヤミ攻撃にホトホト参ってましたから。

例えば、朝にトド山さんが、赤いジャージを着て出勤した私をチラ見してるなと思ったら、昼に私に聞こえるように他の人に「トシとると赤い服が着たくなるらしいよね。私はまだ赤い服は着れない。Cさんと#さんが赤いエプロンなのは、おトシだからなのかなぁ?あ、だとしたら赤いエプロン着なきゃなんない人、他にもいっぱい居るもんね〜」とか言いながら、また私をチラ見する。

こーゆーのって、第三者にはイヤミだと分かりにくくて、当人同士じゃなければ分かんないってところが、トド山さんの陰湿でタチの悪いところ。

こんな調子で、トシだトシだとイヤミを言われ続けて、最近老け込んだ気がしてきたので、ホントに怖くてトド山さんには近づけないし、出来れば声も聞きたくないってのが正直なところで、「嫌われたみたいぃ」だなんてよく言うよ。

それを言うなら「私の攻撃が効いてきて、みかやん弱ってきたみたいぃ」だろ。馬鹿馬鹿しくて、EさんやCさんにも言うのもはばかられる攻撃ばかりだけどさ。

フンだ!ムカついて攻撃したくなるほど、私が若々しくてお洒落で赤いジャージも良く似合ってて可愛らしかった(ええ?)ってことでしょ!トド山さんがジャージなんか着たら、女子プロレスラー風だろうし、性格的に間違いなくヒールだもんね。

こんな時、アニキが居てくれたら、胸がすくような毒舌でトド山さんをこき下ろしてくれただろうに。アニキ…も少し居てほしかった。
カウンターが1000000もしくは000000になっているのを見てしまった方は、ご一報下さいね。ラブホグッズを贈らせていただきます。

前回、キリ番を踏んで下さった”すももさん”にも何か送らせて頂きます。すももさん、遅くなってホントにごめんなさい。
11:00-18:00 クイックメイク12部屋+セット+点検+回収他

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と#さん(60代前半・元美容師)、Cさん(60代前半・元看護師)とUさん(30代後半・悪霊憑き)、Sさん(10代後半・初バイト)と私の勤務。忙しかったので、Eさんチームが10時半から出動し、Sさんと私は11時半までセットをして回った。

朝から有り得ない忙しさで、ようやく一息ついた時、トド山さんが凄い勢いで巨体を揺らしながら私に近づいてきて「みかやん!お借りしてた服、近いうちにお返ししますからっ!」と叫ぶように言って、ぶんむくれて去って行った。

残された私はポカーンとしてしまった。これが人に物を借りてる人の言い方だろうか?暫く借りっぱなしで知らんぷりしてたのに、急に何?しかもなにゆえこんな態度?全く意味分かんないんですけど。

もしかして、アニキがトド山さんに何か言ったんじゃないだろうか?トド山さんに服を貸した件については、私のことなのにアニキは自分のことのように腹を立てていたので、アニキの仕業としか思えない。

有り難いことだが、トド山さんの逆ギレぶりからして、アニキが何と言ったのか…想像すると怖いが、アニキが辞めちゃって確認も出来ない。

17時からSさんと私はセットと点検をすることになった。セットに入ると、どの部屋のお客様も何故か物凄く慌ててお帰りになったようで、部屋の荒れ方が酷かった。

浴槽のお湯の中にバスローブやバスタオルが沈んでいたり、風呂椅子の上にフェイスタオルが敷かれていて中央部分に茶色いシミがついていたりして、気持ち悪くて水を絞りたくないが、忙しくて汚いだ臭いだ言ってられない状況なので、足で踏んで水を絞った。

かと思えば、使用済みスキンがテーブルの上に3つ綺麗に並べられていたり、カラオケマイクにスキンが被せられていたり、ベッドの上でバイブのスイッチが入ったまま卑猥にうねっていたり、想像を絶する状態ばかり(萎)。

せっかく買ったバイブをお持ち帰りにならないのは太っ腹だと思うけど…。何もわざわざ枕や掛け布団を床に置いて、見てくれと言わんばかりにシーツの中央にバイブを配置しなくても…。凝った演出をありがとうございました。こんな遊びゴコロは嫌いじゃないです。

使用済みスキンを並べて、白子の量や色を比較研究でもしてたのでしょうか?もしや、量の多い順や色の濃い順に並べられていたのでしょうか?健康管理の一環なら、記念にお持ち帰りいただいて結構でしたのに。

カラオケマイクって頭でっかちっていうか、結構巨大ですよね?ご自分のモノよりデカいモノを使って物凄く悦ばれたりしてしまったら、虚しくならないんですか?という素朴な疑問を抱いてしまうのは私だけでしょうか?

…と、いちいち心の中で感想を述べてしまう私(照)。折角、様々な演出を凝らして頂いたんですからね。スルーしちゃイカンでしょ。

点検に入ったら「あれ?この部屋ってベッドだけ組んで出たんですか?」と思うぐらい部屋の中が乱雑になっていて、お風呂やトイレは綺麗にメイクされていたが、洗面と部屋が酷い。

洗面の鏡には汚れが残り、洗面台にはオイルがこぼれたまま、部屋の備品は無造作に配置され、電子レンジの中はミートソースのようなものが大量にこぼれていた。パッと見Cさんや#さんの仕事にも思えるが、これは老眼系の人ではなくUさんの仕業だ。

いつまで経ってもUさんはド老眼の高齢者より酷い仕事ぶりだ。たまたま近くの部屋にEさんが居たので、Uさんの仕業であることを一応確かめて、Eさんから伝えてもらうことにした。

巷の皆さんの三連休最終日だとしても異常な忙しさだった。めっきり寒くなってきたので、人肌が恋しい季節なのかも。
カウンターの見た目は10万ですが、無事100万アクセスを迎えました。
奇特な皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
皆様には秘密メッセージのお返しも出来ずにいて大変申し訳ありません。
心苦し過ぎて足跡機能をオフにして巡回している次第でありました。
お陰様で病状も良いので頑張って更新遅れを取り戻したいと思ってます。
こんなですが、今後もご指導ご鞭撻のほどお願いします。

100万アクセスを踏んで下さった小鳩さん、メールお待ちしております。
11:30-18:00 本メイク3部屋+クイックメイク19部屋+ベッドのみ2

今日は、萌えさん(10代後半・超美形)が退職したので、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とSさん(10代後半・初バイト)と私の三人勤務。フロントは偏屈王だった。

早速、Eさんに昨日のトド山さんの暴挙について話した。

みかやん「かくかくしかじかで、トド山さんに服を貸したことをアニキに説教されたんですけど、そしたら昨日急にトド山さんが凄い剣幕で"お借りしてた服、近いうちに返しますから!"って言ってきて…アニキがトド山さんに何か言ったのかと思って焦りました」

Eさん「えー?まだ返してなかったの?何ヶ月も前だよね?アニキの言うとおり、
X君にご飯を奢るお金が有るなら、それで適当な服を買って借りた服を返すべきでしょ。男、男、って若い男に命賭けてる場合じゃないわ!よっぽど男のことしか頭に無いんだろうね」

Eさん「トド山さん、よく”昨日も飲み屋のバイトの後、お客さんとご飯食べに行った”って言ってるけど、実は狙った男に自腹切ってご飯奢ってたりしてね。だから服も買えなくて返せないんじゃないの?トド山さんは男が一番大事な人だから。あんな人に何を言われても気にするんじゃない」

みかやん「はい」

Eさん「トド山さんて、別れた旦那の所に子供も居るのに…。男、男って男狂いして…。みじめだよねぇ。もう完全に転落の人生でしょ。あれじゃ道も踏み外すわ。可哀相だから貸した服は恵んであげたら?返して貰っても伸びきって着られないと思うよ(笑)」

Eさんは凄いこと言ったけど(苦笑)私は、改めてトド山さんを気の毒に思った。私なんかに対抗意識を燃やすなんて馬鹿げてる。何故もっと上を目指さないんだろ?折角私より若くて独身なんだから、もっと楽しめばいいのに。私なんかに執着してる間に幸せが逃げて行っちゃうよ。

男が絡むと人が変わってしまう女はよくいるけど、仲の良かった私に急に敵対心剥き出しでくるんだもの、怖いから。X君は私のものじゃないし、独身同士好きにやって下さい。邪魔しませんから。

22日と29日にココの飲み会があるが、Eさんも私も参加しないことにした。

私はもうトド山さんの挑発行為やイヤミ攻撃に腹を立てることは無いと思うけど、私の存在がトド山さんの神経を逆撫でするかも知れないし、私的には前回の歓送迎会でココでの想い出作りを終えているし、X君だって私以外の人とも話したり飲んだりしたいだろうから、もう解放してあげましょう…という感じ。

Sさんが16時から偏屈王の手伝いに行くと、Eさんは待ってました!とばかりに偏屈一派(偏屈王、Uさん、Sさん)バッシングを始めた。

「トド山さんは偏屈王を毛嫌いしてるけど、偏屈女二人とは仲良しなんだよね。三人で下世話な三流漫画の貸し借りをしてるならココで読めばいいのに、休憩の時は寝てるか、同じ雑誌をただ広げてるかどっちかだもんね。何を考えてるか分からなくて気持ち悪い人達だわ」

「雑誌なんか全然見てないんだよ。ただ膝の上で同じページを広げてるだけだもの。休憩室にSさんとUさんが二人揃ってると暗くて陰気でゾッとしない?ホント不気味だわ。何、考えてるんだか」

確かに、休憩室にUさんとSさんが揃っていると、Cさんあたりは二人のどんよりとした空気に負けて寝てしまう。三人が寝て、私だけが起きているというパターンが多いが、私はメールの返信や読書の時間に充てたいので、敢えて黙って寝かしつけている。

それでも「さぁ?何も考えてないんだと思います。アニキも”頭の中カラッポの人達”って言ってました」と答えたら、Eさんは「頭カラッポの偏屈女どもと比べたら、偏屈王の方がまだ少し知的だね」と大ウケしてた。

大笑いしながらベッドを組もうとしたら、オネショマットが裏だったので表に返すと表側は血まみれだった。血に弱いEさんに何てことを!Eさんがワーワー言ってる中、速やかにオネショマットを丸めて新しいものと交換に走った。

Eさんは「ホントにもう!偏屈王だったら!裏にするぐらいなら、交換してくれればいいのに!」と、ひとしきり怒った後「気持ち悪い人達の話をしてたから、こんな気持ち悪い目に遭うんだわ」と嘆いていた。

仰るとおりと思います。私も気をつけよう。
11:30-18:00 本メイク5部屋+クイックメイク5部屋+点検+セット

今日は、Aの陽気なIさん(60代前半・萬田久子似)とUさん(30代後半・悪霊憑き)、Cさん(60代前半・元看護師)と私の勤務。フロントは偏屈王だった。

出勤すると、休憩室に朝のA班の陽気なIさんが居て「私、今日はB班なの。宜しくね」と言われ、「またそんな…(笑)一服休憩に来たんですよね?」と冗談だと思ったが本当だった。

出動してからCさんがそれまで閉ざしていた口を開いた。

Cさん「UさんがAのIさんに失礼な口をきかなきゃいいけど…」

みかやん「私もそう思ったよ!だけど、さすがにA班の人には生意気言ったりしないんじゃないの?」

Cさん「だけどもUさんだよ!大丈夫なんだべか?」

みかやん「前にUさんと朝の大ベテランさんが組んだ時も苦情は来てないから、大丈夫なんじゃない?」

Cさん「最近のUさんなんか、また生意気で生意気で!わちになんか口を返して酷いよ。偏屈王とも仲間割れしたみたいで”俺にそんな口のききかたをするんだ”って言われたんだとさ」

みかやん「あの人達の場合は”喧嘩するほど仲がいい”ってやつじゃないの?放っておけばいいよ」

CさんもEさんも割と最近になってからUさんのことをガタガタ言うけど、遅いって。あたしゃもうUさんのゴタゴタには巻き込まれたくない。で、さりげなく話題を変えた。

みかやん「この部屋、なんか臭くない?」

Cさん「そうかい?何の匂いだの?」

みかやん「粕漬けみたいな…」

Cさん「漬け物持参のお客さんだったんだべさ。こないだも皿の上にシオカラの食べ残しが有ったもの」

なるほど…と納得して風呂掃除を終え、トイレ掃除を始めようと便器の蓋を開けて「ゲーローーッ!(ケロロ軍曹風)」と叫んでしまった。

すぐにCさんが「何?ゲ□だのかい?」と駆けつけてくれたが、ゲ□ではない。便器の中には大蛇と見まごう一本グソがデーンと有り、Cさんには半泣きで「まさに大便だよ〜」と答えた。

不思議なことにウン○とワンセットで有るハズのトイレットペーパーが便器の中には無く、もしや…水を流した時にトイレットペーパーだけが流れて、巨大なウン○は重みで流れなかったのかも?だとしたら…ウン○はベッタリと便器に張り付いていたりして…(怖)。

うわあぁぁぁん!無理無理無理無理。私にゃ無理!絶対手強そうだ。

こんな時、病院勤めが長くてウン○慣れしているCさんの存在が有り難い。Cさんが大蛇と格闘している傍らから汚物入れを引きずり出して、何気なく中を確認したらクシャクシャのトイレットペーパーが入っていた。

汚物入れに被せられたビニール袋ごと外そうとした時、トイレットペーパーにウン○が付着しているのが見えて仰け反った。いかにも尻を拭った紙じゃないか。Cさんには申し訳ないが、私の出る幕ではないと判断して部屋へ避難した。

このお客さんはいったい何を考えているんだか(涙)。

普段からトイレにはお小水や便だけを流して、紙はゴミ箱や汚物入れに捨てている人なんだろうか?これは燃えるゴミだ!と分別してるとか?

それとも、確かな手応えを感じて振り返ったら我ながら天晴れと思える逸品が排出されていて、そこへトイレットペーパーなどを添えてしまったら、折角の作品が台無しだ!と考えて紙を別に捨てたのか。そのような美の追究の仕方はやめてほしいものだ。

どっちにしても酷い(泣)。

私は16時半からセットと点検をして偏屈王を手伝うことになり、Cさんはリネン折りをすることになり、Cさんだけ17時で早帰りをした。いつも3時半に帰る陽気なIさんは「B班だと帰り、こんなに暗いのね!怖いわ!痴漢に遭ったらどうしよー!」と怯えていた。

今日は幻のツチノコを見てしまったかと思った。Cさんとペアで本当に良かった。

歯医者38回目

2007年10月11日 おでかけ
今日は、左上奥歯の歯茎の治療をして800円。

前回までと合わせて107000円也。
※ようやくTSHレセプター抗体が30%を切った。ところがTSHが低値となり、前回の”機能正常と思われます”から”機能亢進が疑われます”の状態に逆戻りで、医師も半笑い。

どうりで目の調子が悪いと思った。ホントは目もバセドウ病眼症の専門医(医大)で診て貰った方がいいんだろうけど、なんせ今は歯医者通いでいっぱいいっぱいなんで、取り敢えずは最近お気に入りの市販目薬”ムコファジン点眼薬”を使っている。

これから真冬に向かうので、甲状腺機能が亢進すると冬も暖かくて良いかも知れない…なんて思ってはイケナイ。寛解に向けて真面目に薬を飲んでおこう。

※メルカゾール1錠のまま、また暫く様子をみることになり、こむら返り防止の為に飲んでいた”ツムラ芍薬甘草湯エキス顆粒医療用淡灰褐”を中止した。

※前々回→前回の血液検査の結果

TSH 2.9→0.3 (基準値 0.4〜4.0)×
FT4 0.8→1.1 (基準値 0.8〜1.9)◎基準内
FT3 2.4→3.4 (基準値 2.2〜4.1)◎基準内
TSHレセプター抗体 31.0→28.5 (基準値 10以下)×
・検査チャートに”機能亢進が疑われます”と書いてあった

※今日のメニュー

・前回の血液検査結果発表
・採血
・メルカゾール 1日1錠×28日分
・リピトール錠10mg 1日1錠×28日分
計 6500円

※前回までの92930円と合わせて99430円也。
11:00-18:00 クイックメイク21部屋+ベッドのみ1+リネン折り

今日は、Cさん(60代前半・元看護師)とUさん(30代後半・悪霊憑き)、女将さん(20代後半・寿司屋)と私の勤務。

出勤すると休憩室のテーブルの上に飲み会の出欠確認の用紙が有り、Eさんとトド山さんの欄には最初から印刷で×印が付いていた。Eさんは、予め社員さんに出席できない旨を伝えていたそうだが、それならついでに私も欠席だと伝えてくれれば良かったのに…。

女将さんの話によると、朝のA班でも歓送迎会の時のトド山大暴走の件が噂になっていたそうだ。そりゃそうだ。最も女に嫌われるパターンの女の醜態を晒しちゃったもの。

聡明なA班の皆様の目に、トド山さんがどんだけ愚かで哀れで醜く映ったことか。いま思い出しても、トド山さんと同じ班の者として恥ずかしい。トド山さんが欠席で本当に良かった。みんなの為に気を利かせてくれてアリガト>トド山さん。

そのトド山さんは、X君と親しげに談笑しては勝ち誇ったような顔で私をチラ見していた。そんな”勝ち”で良ければ、いくらでも譲りますよ〜だ。さすがのトド山さんもX君と話している時は、聞こえよがしに私にイヤミを言ったりしないので、私にとってはその方が安泰だ。

トド山さんのチラ見の時の得意気な顔や、イヤミの時のしたり顔にはもうウンザリだ。そこまで私に、女のイヤラシさや底意地の悪さを見せつけなくたって…。

今日もトド山さんが必死にX君に追いすがる姿を見ていてイタかった。アニキが言っていたとおり、トド山さんにも笑顔で接する心優しいX君は、完全にターゲットとしてロックオンされてしまったようだ。ご愁傷様。

出動すると、泡風呂地獄、洗い物地獄、毛地獄に墜ちた。クジ引きの時「女将さんと組めたらいいな。やっぱA班の人と組むとホッとするもんね」と思ってたら、女将さんと組むことになってラッキーだったけど、クジ引きで今日の幸運を使い果たしたらしい。

おまけにお客様に遭遇しまくりで、気をつけていてもお客様が階を間違えてエレベーターから降りてきたり、進行方向を間違えていたりで、どうしようもない。それなのに逃げ惑う姿を笑われたり、強面の男性に睨まれたりで踏んだり蹴ったりだ。

あぁダメだ。

物凄く正直に言うと「トド山さんたら何てお気の毒なのかしら…X君、特技を生かしてトド山さんにも微笑んであげて!」と思う自分と、「フン!トド山なんかシゲばいいのに!(函館弁・敢えて訳さず)」と思う自分が居るわけで、後者が災いを呼び寄せてるんだと思う。

女将さん、ごめんなさい。私のせいだよ。

トド山さんのような次元の低い女に振り回されて、自分が腐ってはイケナイ。

ふとアニキのセリフを思い出した。

「飲み屋勤めの女は二種類いて、ナンバーワンやママを目指す子は自分の力で自分を磨いていけるけど、それ以外は男に寄生して男の経済力やステイタスを自分のものと勘違いする馬鹿で卑しい女なんだよ。トド山なんかは典型的な寄生虫でしょ」

「トド山がX君にロックオンしたのは、X君が金持ちのボンボンだからじゃないの?トド山みたいなゲセンな女は、本能的に金の匂いを嗅ぎ付けるんだよ。あんなのに言い寄られて笑っていられるX君て俺には驚異だね」

と言っていた。アニキはトド山さんに何か恨みでもあるのだろうか?と思っていたけど、飲み屋の女にケツの毛まで抜かれたクチなんだろうか?だから男に走った(ゲイの道)とか?

今も時々、アニキが遺して(死んでない)くれた言葉を思い出す。変な話だけど、アニキのトド山バッシングを聞いていると、気持ちが晴れ晴れとして元気になったものだ。

今、無性にアニキ節が恋しいのは、トド山さんのしたり顔を伴うチラ見攻撃やイヤミ攻撃によるダメージが、自分で思ってる以上に大きいからなんだろう。今以上に弱ってしまう前に何とかしなければ。
11:30-17:30 点検27+セット+ダスター上げ+ルームサービス+生存確認?

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とCさん(60代前半・元看護師)と#さん(60代前半・元美容師)の三人勤務。トド山さんが欠勤して私がフロントになった。

出勤してベッドメイク係の服に着替えて休憩室でくつろいでいたら、フロント二宮和也君似氏に「みかやん、フロントお願いします。トド山さん…ウン○が止まらないそうで(ゲーリー)お休みなんです」とのことで、フロント係の服に着替え直した。

ふ〜ん。昨日あんだけX君とはしゃいで、勝ち誇った顔で私をチラ見しといて今日はゲーリーですか。

トド山さんがどんな言い訳をして欠勤しようと、私はもはや信じちゃいないわけで、前回トド山さんが転んで欠勤した時だって、後でX君に聞いたら「二日酔いだったんだって」って話で呆れ返ったばかりだ。

そんな人の代わりに私がフロントをしてヘトヘトになって…こんなアホくさいことも他に無いと思いながら、よくやってるよ私。それでもトド山さんは私と同い年の可愛い人を「年配なのにフロント頑張ってたオバチャン」と言うんだから、ホントやってられない。年配て…あたしゃ60過ぎかい?

こんな気持ちを押し殺してるからストレスが溜まるんだよね。かと言ってまた凹んでると、こんな顔だからみんなに怒ってるように見られるんだよね(泣)。こんなふうに思わないでラクにやり過ごせるような私になりたい。

こないだまでは完全に辞めたい病を患っていたけど、今この状況でトド山や偏屈王から逃げるように辞めてなるものか!という思いが強くなってきた。負けるもんか、自分にも奴等にも。

夕方、支配人殿に「××3号室なんですけど、どうも昨夜から誰も居ないようなんですよね。ピンポン鳴らして”失礼しま〜す”って中を確認して貰えますか?多分、誰も居ないと思うんで…」という指示を受けた。

以前勤めていたラブホQでも同じようなことがあって怖々確認に行くと、ベッドの上で全裸女性が大股開きで仰向けになっていて、思わず死体か?と思い、同行したフロント女性(元看護婦)が、咄嗟に脈をとったのを思い出して急に怖くなった。

(ちなみにラブホQでは深夜勤務だったせいか、泥酔中にヤリ逃げされたり置き去りにされたりする女性が多かったです)

支配人殿はにこやかに「多分、誰も居ないと思うんで…」と仰ったけど、あくまでも”多分”じゃないか。ビビリの私に何てことを!

万が一、部屋に誰かが居たりして、薄暗い部屋で冷たくなってたりしたら、どうしてくれるんだ。第一発見者にはなりたくない。しかし「怖くて行けません」と言えるトシでもないので、支配人のお言葉を信じて行ってみることにした。なんつったって年配だからね、フンだ!

取り敢えず部屋の前でピンポンを鳴らして玄関を開けると、靴が無いのでホッとしたが「失礼しま〜す」と部屋のドアを開けたら、薄暗いどころか真っ暗だったので、またとたんに怖くなった。

とにかく電気をつけたいが、暗闇の中で手探りでテレビのリモコンを探しても見当たらなくて、暗いってだけで怖くて、部屋の奥にあるベッドのパネルの所まで行けそうもない。

「どなたかいらっしゃいますか〜?お客様〜?」と多分半泣きで叫んでみたが返事はナシ・・・どうする?

よし!居ない!

居ない居ない誰も居ない、絶対居ない!と自分に言い聞かせて、支配人殿へ電話して「どなたもいらっしゃいませんでした」と言い切った。

命からがら階下の作業室まで逃げると、ベッドメイク部隊が早帰りをするところだったので、どさくさに紛れて階下に居ると私も早帰り出来ることになった。

良かった。たった30分とはいえ、ベッドメイク係も帰った後にたった一人で館内をうろつくなんて、今日みたいに怖い思いをした日はもう無理だと思ったので助かった。

帰りにEさんに怖い思いをした話をしたら、アッサリと「そんなの絶対怖いよ!よく行ったね。私なら断る!」と言われた。
ラブホ500日目:縄
11:30-16:30 本メイク4部屋+クイックメイク5部屋+ベッドのみ1

今日は、Cさん(60代前半・元看護師)とSさん(20代前半・初バイト)、Uさん(30代後半・悪霊憑き)と私の勤務。フロントは偏屈王だった。

出勤するとCさんが「トド山、昨日も休んで昨日はSさんがフロントだとさ。みかやんもSさんもフロントばっかりで災難だね。わち昨日は休みで良かったよ。三人勤務ばっかりやってられないからね!トド山よりわちらの方が身体壊すわ!」と鼻息を荒くしていた。

トド山さんの場合は、身体を壊してるわけじゃなくて単に”怠け病”だと思うんですけどね…。

出動してからUさんが「先日はどうもすみませんでした。お忙しい時間帯に、とんでもないことをしてしまって…。ご迷惑をお掛けしました」と詫びてきた。先日っていつ?と思ったら8日のことだった。

あの日は部屋に点検に入って、Uさんの仕事ぶりに愕然として思わず苦情を入れてしまったけど「いえいえ。みんなで気をつけましょ」と明るく返事をした。それにしても、Uさんたら随分と日本語がお上手になったというか柔らかくなったというか。

日本人だから当たり前なんだけど、ちょっとビックリ。以前の攻撃的なUさんとは別人のようだ。

その後にUさんが「新しい家具が入った部屋、もう見ました?」と聞いてきた。

みかやん「家具入れ替えたんだぁ。今度はどんなの?」

Uさん「縄?縄みたいな家具って言うの?」

みかやん「ナワ?家具なのに?」

Uさん「や、縄みたいに編んだ家具」

よくよく聞いてみたら籐家具のことだったよ(萎)。ラタンをナワだなんて、さすがUさんだ。縄と聞いてあたしゃ、画像のような蕎麦屋とか甘味処の椅子みたいなのを想像してしまった。

それとも、ベッドがハンモックになってたりして…ラブホなのに、ええ!?と、もしもラブホのベッドがハンモックだったら…と危うく妙な妄想の世界へ突入するところだったよ。

いやいや、ラブホで縄と言えば、縄手錠か亀甲縛りでしょう。

そう言えば、前にコンビニボックスに入ってた縄手錠がいつの間にか無いよね…人気無いのかな?…ラブホQ時代にベッドの布団から縄のような紐のようなモノが出ていたから引っ張ったら見事な亀甲縛りの縄だった…なんてこともあったよね。

・・・ふ〜ん。って結局いろいろ妄想してしまう。

夕方、ベッドを組んでいて最後にベッドの足元の方に帯を掛けようとしたら、帯に血がついていた。今日の相方が血に弱いEさんだったら大騒ぎになっていたけど、Uさんなので淡々と交換した。

一瞬、血のことを忘れて風呂掃除を始めたら、洗い場の床が血だらけで、イヤな予感がしてトイレを確認したら便器の中は血まみれだった。こんなのをEさんが見たら卒倒していたかも。

どう見ても生理の血なんだから、女ならそっとシャワーで流して浴室を出るとか、水を流してからトイレを出るとかいう気遣いがほしいものだ…というかトイレの水を流すのは気遣い以前の問題だと思うんですけど。

Uさんと組んだ日は口数が少ない分、あれこれ考えたり妄想したり。そうこうしているうちに早帰りになった。
11:30-18:00 点検34+セット+回収+ルームサービス他

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とCさん(60代前半・元看護師)とUさん(30代後半・悪霊憑き)の三人勤務。偏屈王が欠勤して私がフロントになった。また急遽三人勤務になって、EさんとCさんの泣き言が止まらない。

Eさん「偏屈王が休みならトド山さんへ電話して出て貰えばいいのに。フロントのことはフロントで賄って貰わないと困るわ!偏屈王もトド山さんも、こうやってみんなに迷惑かけてるって自覚が無いもんね!すみませんの一言も無いし!」

Cさん「三人勤務ばっかりでわちなんかクタクタだもの。わちらなんか年寄りなんだからね!冗談じゃないわ!やってられないって!」

みかやん「じゃ、わちとフロント代わるかい?わちは三人メイクでもいいよ(苦笑)」

Cさん「アンタ、それイヤミだの?わちにフロントなんか出来るわけないべさ!わちにどーしろって言うの!」

みかやん「ごめん。冗談だから…。欠勤しないでバリバリ働いてくれる屈強なフロントの人が欲しいよねぇ。近所に住んでて、誰かが欠勤したら二つ返事で出てきてくれるような人…」

EさんもCさんも、もはや冗談も通じないほどムカついていて、偏屈王とトド山さんに対しては体調不良で欠勤=お気の毒&お大事に…なんて意識は無い。

出動してすぐ××6号室へ、やれルームサービスだ、やれ割引券届けだ、やれコスプレだと三度も足を運んだ。三回とも玄関に出てきたのは中年男性だったが、部屋の中からギャルのはしゃぐ声が聞こえていた。

コスプレ衣装(セーラー服&手術着)を届けに行くと、中年男性は手術着を見て私に「おっ!コレいいね♪」と言い、部屋の中のギャルにも「凄いの届いたよ♪」と嬉しそうだった。「コレいいね♪」と言われても、こっちもコメントに困る。

「ふっ…どんな手術をするんだか…」などと言えるワケがない。

ようやく××6号室の中年男性とギャルがお帰りになり、部屋へセットに入って愕然とした。床じゅうにティッシュや割り箸や食べこぼしが散乱していて、ゴミ箱の中にはゴミ一つ入っていなかった。

若い子と来たからってはしゃぎ過ぎだよ、オッサン!と怒りたくなりながら床のゴミを拾い集めた。全くもう、男ってやつは…。女は若けりゃ馬鹿でも何でもいいのかい?間違って、そーゆー女と結婚したりしたら、アンタのマイホームもゴミ屋敷だよ!

あらイヤだ。私ったら、二度と戻れぬ若さへの妬みってやつかしら?

気を取り直して××1号室へルームサービスを届けに行くと、お客様は既に玄関で待機されていたようで、ドアベルを鳴らしたとたんにドアが開き、30代男性が「おおきに!」と満面の笑みを浮かべて迎えて下さった。

以前にも「おおきに」と言われたことが有るので、このお客様は常連さんなのかも知れない。後でこの部屋にセットに入ると、リネン類はまとめられ、ゴミは分別され、部屋も綺麗だったので、このようなお客様が常連だとホントに助かる…こちらこそ”おおきに”だわ…と思った。

続いて××5号室へコスプレと貸し出ししたシャンプー&リンスの回収へ行くと、60代男性がピンクのメイド服だけ持って玄関に出てきたので、シャンプーのことを尋ねると「そうだ、シャンプーも返すんだよ」と部屋のドアを開けて中の女性に声を掛けた。

ドアの隙間から見えたのは金髪の60代女性だった。ピンクのメイド服を渡された時は「このオッサンも若い子と来てたんかい?」と思ったが、60代の女性とは…。でも、ピンクのメイド服が似合いそうな可憐(不適切?)な60代だった。

17時過ぎ、お客様がたが一斉に帰り始めたのでセットに走っていると、Eさん&Cさんと擦れ違った。

みかやん「あれ?Uさんは?」

Eさん「いや、まだメイクしてるよ。あははは!」

Cさん「あんまり遅いから置いてきたべさ。ひゃはは!」

みかやん「ええ〜?それって酷くない?」

Cさん「したって遅くて待ってられないんだもの」

そう言ってEさんとCさんは、またあはは!しゃはは!と大笑いしたが、なぜ可笑しいのか意味が分からない。シンデレラと意地悪な姉さん達じゃないんだから(不適切?)。

度重なる三人勤務のストレスで逆にハイになったと言うか、ストレスに弱いチーム60から順番に壊れてきたのかも知れない。Uさんは次の部屋でも、部屋に一人置き去りにされてベッドメイクをしていた(哀)。

歯医者39回目

2007年10月19日 おでかけ
今日も左上奥歯の治療をして800円。

前回までと合わせて107800円也。
11:00-18:00 点検33+セット+回収+ルームサービス他

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とCさん(60代前半・元看護師)と#さん(60代前半・元美容師)が早番、Sさん(10代後半・初バイト)とUさん(30代後半・悪霊憑き)が遅番、トド山さんが欠勤して私がフロントになった。

クソ忙しい土曜日に急遽三人勤務になり、チーム60の怒りが爆発した。

#さん「昨日、トド山さんなんか誰より元気でウザいぐらい喋ってたのに。アレでどこが悪いのさ」

Eさん「あんなに太ってて病弱ってこともないでしょ。どうせまた二日酔いさ。どこか悪いとすればアル中か男狂い病だわ」

みかやん「どっちにしても依存症ですね。つーか、酒依存と男依存、どっちもじゃないですか?」

Cさん「わち帰る!土曜に三人なんて死んでしまうもの!二宮和也似氏に聞いてみる!」

みかやん「つっても帰れるわけないべさ!忙しいもの!」

Eさん「じゃ聞いてみればいいっしょ。行ってきな!」

みかやん「ちょ、ちょっと!えーっ?」

Cさんはフロントへ行ったきり暫く戻らなかったが、やがて「今日は無理!だとさ。帰られないわ」とションボリ戻ってきた。私は、Eさんがボソッと「無理に決まってるべさ」と言ったのを聞き逃さなかった。

先週は、私がX君に近寄らなければトド山さんがゴキゲンで、私に対するイヤミ攻撃もしてこないということを学習したが、今週はトド山さんが居ないというのに以前のようにはX君と話せなくなってしまった私が居た。

何て言うか…辞めた$君もアニキも最後まで全力で私の味方で居てくれたけど、当のX君はトド山さんにも私にもニコニコで、それがX君という人なのだから仕方ないと思っても、やっぱり寂しかった。

X君が”来る者拒まず去る者追わず”という対人コミュニケーションの取り方をする人だとは知っていても、X君が他人に対して特別に執着心の薄い人だからなのか、ある程度の愛着を持ちながらも他人に執着しない人なのかは分からない。

アニキはX君を”社交性が無い。まだ自分と自分の家族しか愛せないお子ちゃまだから、他人に対して無関心”とか言ってたけど、それは違うと思う。

ああでもないこうでもないと考えていて、ますますX君と話せなくなった。複雑なオバ心…。

それでもX君は、私がダスター上げやらセットバッグ作りをしていると飛んできてニコニコと手伝ってくれるし、何かあって私がテンパってもすぐに対応出来るように同じ階や近くの部屋に居てくれたりして、相変わらず親切だ。

フロントの仕事じゃ私よりX君の方が先輩だし、私の方が年寄りなんで気を遣って何かと面倒を見てくれてるんだろうけど、私はお礼を言うのにもギクシャクしてしまって、逃げ出したいような気持ちになった。

可愛くて仕方なくて今まで散々いぢり倒してきたX君を茶化せない。それは自分にとって物凄く寂しいことで、私が今までどおり茶化せばX君も今までどおりの笑顔で応えてくれると分かってはいても、どうも一歩踏み込めない。

トド山さんにトシのことでイヤミを言われ続けてきたお陰で、すっかり卑屈になった。

私のようなオバが若いX君を茶化して遊んできたことが、そもそもの間違いなのか?私はトド山さんを「あの風体で男、男と必死でイタいオバサン」と思ってたけど、トド山さんも私を同じように見ていて、その苛立ちが彼女をイヤミ攻撃に駆り立てたのか?

と、どんどん卑屈になった。

そして私は、卑屈という名の真っ暗で深〜い洞窟に迷い込んで抜け出せなくなった。
11:00-18:00 点検22+セット+回収+ベッドメイク手伝い他

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とUさん(30代後半・悪霊憑き)、Zさん(20代後半・昔の森尾由美似)と女将さん(20代後半・寿司屋)の勤務。偏屈王とトド山さんが欠勤して、Sさん(10代後半・初バイト)と私がフロントになった。

出勤してすぐ社員さんに「フロントお願いします」と言われたので「今日はどっち(偏屈王・トド山)が休みですか?」と聞いたら「どっちもです」と言われ、もう返す言葉も無かった。

おまけにモニターを確認すると、セット待ちの部屋が見るも無惨に大量に有り、すぐに出動して死んだ気になってセットをして回った。

一息ついたところで社員の二宮和也似氏に「いや〜さすがですねぇ。通常メンバーより早く片付きましたよねぇ」と、お褒めの言葉を戴いた。あたしゃバリバリ体育会系上がりの人間なんで、酒浸りのデブのオバサンや絡繰り人形みたいな歩き方のオッサンには負けませんわよ。

二宮和也似氏に××5号室へ割引券を届けるように言われて行こうとしたら「僕らが”○兵衛オジサン”って呼んでる常連さんが出てくると思いますよ。物凄く礼儀正しい方です」と教えて下さった。

どんな素敵なオジサマかしら?と××5号室へ行くと、裸の上にバスローブを着て、その上にロングコートを羽織ったスキンヘッドの男性が不自然なぐらい姿勢良く立っていて、割引券を手渡すと「ありがとうございます!」とほぼ直角に深々と頭を下げられて恐縮してしまった。

というか、全く笑う場面ではないハズなのに何故か可笑しさが込み上げてきて、笑いを堪えるのに必死だった。どんな経緯で”○兵衛オジサン”というあだ名がついたか知らないが、きっと親愛を込めてのネーミングなんだろう。

束の間の休息の後また忙しくなり、セットや点検に走っている時、エレベーター前に妙な花束が有るのを目撃した。茎の量が多くて物凄い束なのに花が少なくて変な花束…と思っていたら、××6号室の浴槽が花風呂と化していたそうだ。

ベッドメイク部隊が××6号室へ入ると、浴槽のお湯が抜かれておらず大量の花びらが浮いたままになっていて、始末に時間がかかった上、作業を終えても部屋じゅう野原のような匂いがして大変だったらしい。

××6号室のセットに入ったのは誰か?という話になり、犯人はX君だった。忙しいので後回しにしようとしていたようだ。

土日祝祭日はフロント4人+ベッドメイク5隊で動いているが、今日はフロントの頭数は確保出来たもののベッドメイクが4隊になり、フロント係も必死にベッドメイクを手伝った。

夕方、忙しいので非常階段を走っているとEさんチームと擦れ違った。Eさんは「忙しくてエレベーターなんか待ってられないんだもん。このクソ忙しいのにメイク係を2人もフロントに取られたら、うちら死んでしまうわ!」と叫びながら走り去って行った。

帰りにSさんに会うと「うちもう無理です。出来ません…本当に…」とグッタリしていた。私はオバなのでX君や社員になった特大氏に何かと気遣って貰えるが、若いSさんに対してはそうではないようで、ご愁傷様だ。

みんなもう限界にきている気がする。
11:30-18:00 本メイク9部屋+クイックメイク7部屋

今日は、Cさん(60代前半・元看護師)と#さん(60代前半・元美容師)と私の三人勤務。偏屈王が欠勤してSさん(10代後半・初バイト)がフロントになった。昨日も偏屈王が欠勤してZさんがフロントをしたそうで、#さんは三人勤務2連チャンにゲンナリしていた。

Cさん「昨日のココの飲み会に偏屈王は出たんだべかね?」

#さん「まさか。タダだからって欠勤したのに飲み会に出てたら大顰蹙でしょ」

みかやん「分かんないよ。偏屈王みたいな奴に限って、自分の権利はキッチリ主張するから”俺にはタダメシを食う権利がある!”って参加したかもね」

Cさん「その辺のオバサンよりずうずうしい所あるもんね。わちらは来週の飲み会に出るから、偏屈王が居なくてあずましいわ」

偏屈王が昨日の飲み会に参加したかどうかは、怖くて社員さんに確認出来なかった。

出動して本メイクをしていると、A班の大ベテラン様がお忙しい中、B班の指導に来て下さった。Cさんも#さんも仕事を勝手に年寄りバージョンにアレンジしていて、基本というものを忘れてしまっているフシが有るので、改めてご指導頂けると本当に有り難い。

A班の大ベテランさんの指導が終わってから「そう言えば、Cさんと#さんと三人で組むのも久しぶりだわ…」と思っていて、ふと気付いたらCさんが#さんを扱き使っているではないか!

風呂係の人が稼働表にベッドメイクの開始時間と部屋番号を記入してから浴室へ行くことになっているというのに、Cさんてば#さんにずうずうしく「今、何時さ?見て!」とか「わち見えないから(老眼)アンタ書いて!」とか言ってる。

Cさんと私が新人だった頃、Cさんが私に対して同じことをしていて、諸先輩達に「自分の仕事は自分でしなさい!」と散々注意され、私も甘やかさなかったので私には言わなくなったが、#さんに言っていたとは…。

その後も、Cさんが風呂から「客用のスポンジもう無いわ」と言えば、#さんが「はいっ!」と非常階段まで走り、戻ってきた#さんにCさんが「入浴剤も無かった」と言えば、#さんは「はいっ!」とまた非常階段へ走り…(涙)。どうせ言うなら一度に言え!

そうじゃなくて…これはもう嫌がらせやイジメのレベルじゃないのか?

それからだって、Cさんが「やんや、こんな所にコンドームば捨ててるもんだ」と言えば、#さんが「はいっ!」と拾い、Cさんが「トイレもなんも血とウン○でドロドロで取れないんだわ」と言えば、#さんが「はいどうぞ!」とトイレブラシを持って駆けつけてるじゃないか。

少し前までの私なら猛然とCさんに腹を立てて「ちょっとCさん!そりゃないべさ!」と意見したところだが、夏の偏屈王事件以来冷めてしまった私はどうしたか?といえば、放置した。

麗しく老老介護をしあっていた二人が、いつの間にこんなふうになっていたのだろう。#さんはCさんに大きな借りが有るとか、弱みを握られたりでもしたのだろうか?

それとも、偉そうに振る舞いたいCさんと、Cさんに恩を売りたい#さんの利害が一致したのか…。

それはそうと、17時過ぎたらCさんが「疲れた」だの「帰りたい」と言いだし、さすがに「なんもかんも#さんにやらせといて”疲れた”とはなにごとだい?この古狸!」とムカつき気味になりつつも口には出さなかった。

以前も私はCさんに対して「あンの古狸!」と腹を立てていたことがあったが、水面下で古狸が復活していた。

だけど、うちの班の人達の言動にいちいち腹を立てていてはキリがないということに気付いた。こんな時は腹の立つ方向に考えず、自分にどう反映出来るか考えた方が賢明だ。

私もずっとこの仕事を続けたいと思うけど、ここまで他人の手を煩わせなければ働けないようになったり、ここまでして貰っても疲れるようになった時は、老残の身をさらすより潔く引退しよう。
11:30-18:00 点検27+セット+ルームサービス+回収他

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とSさん(10代後半・初バイト)とUさん(30代後半・悪霊憑き)の三人勤務。トド山さんが欠勤して私がフロントになった。

トド山め、グダグダと欠勤を続けるぐらいなら潔く辞めやが…と思いかけた時、社員さんに「今朝、#さんが来て”みかやんへ”って何かを置いていきましたよ」と重い包みを渡され、開けてみると金箔入り高級日本酒とワインだった。

続いて出勤してきたEさんからはスグレモノの灰皿を貰った。

最近、ココの人から妙に頂き物をするのは何故だろう?と考えたら…。先日、何かの話の時に「私ったらモノに弱くて、イヤな奴!と思ってたりムカついてたりしても、モノを貰ったらコロッと変わって”いや〜ん。なんもいいのにぃ”ってなっちゃうんですよ。あっはっはー」みたいなことを言ったんだった。

だからといって急に寄ってたかって私に貢ぎ物攻撃をしなくたっていいじゃないの。あたしゃそんなに恐くない…と思うんだけど…。

出動すると、エレベーターの点検中で作業が思うように進まなかった。イライラしても仕方ないので作業室へ戻ると、社員の二宮和也似氏がスースーと息を吸いながら懸命に私に微笑みかけるではないか。明らかに様子がおかしい。怖くなって逃げようとしたら呼び止められた。

二宮和也似氏「あれ?気付きません?X君の物真似だったんですけど…」

みかやん「あ…あぁ、そうだったんですか!」

二宮和也似氏「みかやんなら気付いてくれると思ったのにぃ」

みかやん「スミマセン(汗)や、どうしちゃったのかと思いました」

ツボにハマり易い私になんてことを!理知的なお顔立ちと物真似芸のギャップが凄くて、その場を離れてから大笑いした。

給料日前の平日だというのにお客様がザクザクと入ってきて、その分、やれコスプレだ、やれルームサービスだと客室へ伺う機会が多かった。

私は若くない分、お客様には”何でも知ってそう”と思われるのか、客室へ伺う度についでに様々なことを尋ねられてしまう。お金が絡むことは社員さんから折り返し連絡して頂けるように手配するが、今日は違った。

男性客「あの…自販機の中に見たことのないオモチャが入ってるんすけど、どんなのなんすかね?」

みかやん「大きな箱のモノでしょうか?」

男性客「あんま大きくなくて”なんとかキューム”か”パヒューム”って書いてるみたいなんすけど、自販機ん中で斜めってて…」

みかやん「あ!”クリバキューム”ですね♪」

男性客「クリ…」

みかやん「あ…」

男性客「何となく分かりました。す、すみません」

会心の明るい声と笑顔で滑舌良く「クリバキュームですね♪」と答えてしまい、玄関のドアを閉めてから無性に恥ずかし〜くなった(照)。

だけど「で?それは、どうやって?どんなふうに使うんですか?」などと、しつこく追究されなくて良かった。もしもの場合は「フロントからご連絡致しますので、お部屋でお待ち下さい」と言って逃げよう。

でもよく考えたら、キャビネットのドアの内側に、コンビニボックスの商品一覧表みたいのが貼ってあることを思い出した。もーっ!お客さんたら私に恥ずかしいことを言わせないでよね!言葉責めかしら?

てなわけで、お手すきの方はコチラをどうぞ↓
http://uranai.am/3477/

ちなみに私の好きな言葉責めは「もっと…たくさんください…」でした。

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