21:36-7:45 A番

今日はEさんがB番で、W君がC番、B君がX番の4人勤務だった。イヤな予感がして早めに出勤したら案の定、折りコンが20ケースぐらい有り、冷蔵庫にも日配の在庫がてんこ盛り、ラーメンコーナーはスカスカだった。泣きそうになりながら、取り敢えず棚上在庫の品出しをした。

品出ししていて熱い視線を感じ、振り返るとオーナーシェフ様だった。先日は髪を切っていて驚いたが、今度はヒゲも伸びていた。ヒゲもまたイケてるのよ(照)。

みかやん「こ、こんばんわ。先日はご高名な方のお名刺を頂戴して、嬉しくて友人達に自慢しました。ありがとうございました」

オーナー様「そんなぁ!全然、高名なんかじゃないですよぉ」

みかやん「いえいえ。インターネットでワインの事で検索してたら”若き天才シェフ”って・・・」

オーナー様「あっ!ワインお好きなんですか?」

みかやん「はい(ワインよりあなたやあなたが作るお料理の方に興味が有るとは言えなかった。残念)いや、あの。お、おひげが、す、す、素敵で・・・」

オーナー様「年末で忙しくて、こんなになっちゃって」

このように、会えば二言三言お話が出来るようになって、嬉しくて有り難くて恐れ多くて・・・感激する。髪を切っても髪が長くてもヒゲが伸びても、なんて素敵な方なのだろう。良かった。これで頑張って品出しが出来る!

折りコンは約20ケース。中身は袋入りコショーが10袋とか、練りからしが10本とか、アーモンドダイスが10袋とか、オイスターソースの小瓶が10本とか、細かい物ばかりでイヤになる。誰がこんなに発注してるんだか・・・私だよ。だって売れてるんだもの(涙)。

こんな物を1つ1つチマチマと品出ししていては日が暮れるので、いや、夜が明けるので、通路にどんどん置きっぱにして、取り敢えず折りたたみコンテナを全部カラにした。で、チマチマと品出しをしていると、棚の向こうで箱を開ける音やセロファンを剥がす音が聞こえたので見に行くと、B君が品出しを手伝ってくれていた。

みかやん「B君すみません!ありがとうございます〜」

B君「全く。世話のやける子だよ〜」

みかやん「手の掛かる子ほど可愛いって言うじゃないですか」

B君「なんだって!」

B君が笑いながら拳を握りしめてブルブルと震わせていたので、「ありがとうございます。助かりま〜す」と言いながら逃げた。でも私はB君にそんなふうに言って貰って、嬉しくてニヤニヤだった。一仕事終える毎にB君と打ち合わせをしたり、仲良く品出しをしたりで、随分と仕事がはかどった。こんなに仕事が出来るB君が居なくなってしまうなんて、全く有り得ない話だ。

朝になり、トラック便が到着したので外へ出ると、既にW君が外に出ていた。

みかやん「こんなに早くから外に出てて寒くなかった?」

W君「寒いよ。抱きしめられたいぐらい寒いっ」

みかやん「・・・・(自分に言われたと思って照れた)」

みかやん「も、モテ男君は言う事が違うよね」

W君「違うもん!」

いつもの私なら「抱きしめられたいって、あたしにかい?」と言うところだが、相手は19才の男の子だし、まだそれほど親しくないし、”抱きしめられたいぐらい”という言葉の主語は「私に」じゃなくて「誰かに」なのだろうと、いろいろな事が頭をよぎり、つい無言になってしまった。

「違うもん!」とプイッと居なくなったW君の事は気になったが、コンテナを運び終え、Eさんの肉のピッキングを手伝った。

Eさん「みかやん!そのモンブランの箱をとって貰えますか?」

みかやん「はいどうぞ。モンブランです」

B君「お前ら、それはモンブランじゃなくてモランボンの箱だろう。肉だし」

Eさん「どうしてもモンブランに見えるんですよ」

みかやん「見えますよ。私もパスタチキン弁当をずっとパキスタン弁当だと思ってましたし」

Eさん「見えますよねぇ」

B君「パキスタンだってー!あはははは!お前ら絶対おかしい!」

最近はB君が明るくてずっとおちゃらけていて、もう思い出作りの体制なのだろうか?と思うと、とても寂しい。

(今、思えば、これがW君の衝撃発言の始まりだったのかも知れない。1月21日追記)

90日目:W君倒れる

2004年12月25日
23:20-9:04 C番

今日はB君とG君がA番で、W君がB番だった。そそくさと自分の仕事を片付けて、ゆっくりとW君のお手伝いをしようと思ったのに、W君ったら物凄い早さで走りまくって品出しをしていて、あまり手伝えなかった。G君と違ってW君はホントに手が掛からない。

W君と目が合うと相変わらず自信満々な笑顔を見せてくれて、その度にクラクラする。W君が休憩に入ったので、レジを見ながら飲料の品出しをコッソリと手伝っていた。すると1時半だというのに昼間の事務さんが残っていて「私の事は見なかった事にして!幻よ!幻覚よ!こんな時間まで残ってた事は誰にも言わないで」と言いながら買い物をしていた。

レジには朝方に来るロック好きなオジサンと昼間の事務の人とたまに見かけるおばさまの3人が並んだ。何故か知らないが、みんな牽制し合うかのように店内をウロウロしているのに、1人がレジに来ると全員がレジに来るみたいな状態になる。今日もそのパターンで中途半端な時間に一気に3人がレジに並んだ。

最初に並んだロック好きなオジサンは50代半ば、若い頃はバンドをやっていた風で、ロックなスカジャンにロックなベルトにロックなTシャツを着ていて、ジーンズにスニーカーという、いかにも元はロッカーで今はロック好きなオジサンになったという感じのお方。いつもはおとなし〜くて派手な服装のわりには存在感が薄かった。なのに今日は酔っていた。

ロックおやじ「おい!お前は何の為に働いてるんだ!」

みかやん「私は留学と老後の為・・・ですかねぇ。うーん」

ロックおやじ「世界平和の為に働け!」

みかやん「そうですね。そうします!」

見るとロックオヤジのジャンパーの背中が雪だらけになっていた。酔ってその辺で転んだのだろう。後ろに並んでいた事務の人が雪を払いながら「大丈夫ですか?」と聞いているのに、返事をせずに私に酒臭い顔を近づけてきた。私の顔をめっちゃ近くでしげしげと見ているので怖くなった。

ロックおやじ「お前、いい顔してるな!」

みかやん「そうですか?ありがとうございます」

ロックおやじ「釣りはお前にやる!受け取れ!チップだ!」

みかやん「頂くわけにはいきませんので募金箱の方へ。。。」

ロックおやじ「ダメだ!俺はお前に釣りをやりたいんだ!」

みかやん「わかりました。ありがとうございます。世界平和の為に働きます」

ロックおやじ「そうだ!世界平和の為に働くんだぞ!」

みかやん「はい」

大威張りでチップだなんて言っといて、お釣りは192円だよ。

事務の人「酔っぱらいも来る時間だもんね。大変だよねぇ、ナイトさんて」

みかやん「はい。世界平和の為に働かなきゃなんないですし」

一同「あはははは!」

後ろのおばさま「じゃ、世界平和の為に頑張ってね」

みかやん「はい」 192円を募金箱に入れたらドッと疲れた。普段、おとなし〜い人に限って酔ったらあんなもんだ。

朝になり、パンの品出しをしているとB君が走ってきた。「W君が倒れたからレジに入ってくれ!」と言われ、急いでレジに入った。W君を見ていた警備さんが「突然、胸を押さえてうずくまって、真っ青だったから”大丈夫かい?”って聞いたんだけど、ダメっぽいから事務所で休んでるよ。不整脈って言ってた」教えてくれた。

W君に代わってレジに入っていると奇しくも天敵のクソジジイが来た。今日は半額の弁当が結構残っていたので、弁当についてはモンクは言わなかった。ところが・・・。

クソジジイ「189円だって?俺は188しか持ってない!1円ぐらいまけろ!」

みかやん「レジのお金が合わなかったら大変な事になるんですが」

クソジジイ「1円の金にもグダグダ言うのかっ!」

みかやん「(グダグダ言ってんのお前だろ)レジ係は正確でなければ意味がありません」

クソジジイ「話にならん!」

みかやん「・・・・(丸無視)」

やがてW君が戻ってきた。「心配かけて、すみませんでした!」と言われ、思わず「そりゃめっちゃ心配したさ!倒れる前に言ってよね!あたしゃそりゃもう驚いて。心配しないわけないじゃん・・・あわわ」みたいになった。
23:18-8:31 X番 

今日はEさんがA番で、G君がB番、MさんがC番の4人勤務だった。出勤すると早速Eさんに「クソジジイに焼きそばを叩き付けられたんですって〜」と声を掛けられた。クソジジイの話で何日も引っ張りたくないが、みんなそれぞれあのクソジジイに対しては腹に据えかねるものが有る。

みかやん「”賞味期限9時なのに半額にも何にもなってないだろ”って怒鳴られたんで、さらっと”明日の9時ですよ”って言ってやりました」

Eさん「あーっはっはっは!ひゃーはっはっは!最高!ざまあみろですよね〜。あはははは!」

何故かEさんには大ウケだった。やれやれと思うと今度はG君に話しかけられた。

G君「俺、B番なんすけど、あの二重顎ジジイ来るでしょうか?」

みかやん「二重顎?あんまり顔は見てなかったよ。G君もやられたんだってね」

G君「こんなの半額だろ!って急にブチキレて、お前が決めるな!って思いましたよ。シカトしてたらずっと怒鳴ってるし。B番じゃなくてもあの二重顎を見ただけでムカつきますよ」

みんな見事に同じ事を言ってる(笑)。

今日はクリスマスイブの夜、若いカップルのお客さんも多かったが、それ以上に若い男2人組や若い男1人客が妙に多くて、見ていて痛々しかったが、そんなのは余計なお世話なのだろう。だけどやっぱり見ていてわびしい気持ちになった。

そこへ男の子が女の子をおんぶしたカップルが現れた。おんぶしたままずっと店内を練り歩いていて、おんぶされた女の子が「あっち!」「こっち!」と指示していて、注目の的だった。女の子はローライズジーンズをはいていて、おんぶされた事で見事な半ケツになっていた。

あれじゃまるで男の子が「見るがいい!俺の彼女の半ケツを!」「俺の彼女の半ケツ!どうよ!」と言って歩いているようなものだ。他のお客さんの失笑を買っている事さえ、若い2人は気付かないようだった。長い間おんぶのまま店内を練り歩いていた為、もはや失笑というより他のお客さん達は苦笑していた。我々は転んで怪我でもされたら困るというかむしろ迷惑なので、気が気じゃなかった。

ようやくおんぶカップルが帰って、お客さん達も私達もドッと疲れが出たような感じになった。

Eさん「何て言ったらいいか。あーゆーの」

みかやん「私は恥ずかしくて見てられませんでした」

Eさん「ほんと、こっちの方が恥ずかしいですよね」

みかやん「若いって素晴らしいとは思いませんでした」

Eさん「羨ましくも何ともないですよ。男の方はカッコイイのに女の方は見た目も中身も、ちょっとなぁ。。。って。あは、あはははは」

みかやん「正直言って、あの女の子に、あんなにイケてて、ずっとおんぶしてくれて、ニコニコ笑って指図を受けてるような彼氏は二度と現れないですよ」

Eさん「私も、そう言いたかったんですよ」

やっぱりこれは我々のヒガミなんだろうか(汗)。

確かに男の子も「見るがいい!俺の彼女の半ケツを!」と思っているフシがあったが、女の子の方が「見るがいい!私のイケてる彼を!」「見るがいい!私の言いなりの彼を!」と言わんばかりだった。

そこへ、おんぶカップルがまた店内に入って来た。お客さんも我々も愕然としたが、若いカップルは良い意味で注目されていると勘違いして気を良くしてまた来たらしい。「もう勝手にしてくれ」という雰囲気になった。

例え転んで怪我をしても、おんぶして帰ってくれ!と思いながら黙々と品出しをしていると、G君が走ってきた。「品出ししててお酒を割ってしまいました」との事だが、「こんな時もあたしかい?」と泣く泣くモップを持って駆け付けた。

G君は手伝おうともせず、私が割れたガラスを片付けたりモップで酒を拭いたりしているのを黙って見ていた。なんだかなぁと思った。今時の子ってこうなの?G君て25才でしょ?同い年のOくんでも「俺がやるよ」って言いそうだし、19才のW君だってきっと「ごめんなさい。俺、やるから」と言いそうだ。

ったくG君ときたら、もはや朴訥という言葉では片付けられないぞ!と、イブの夜に思いっきり脱力した。

88日目:Mさんと天敵

2004年12月23日
21:46-7:30 A番 

今日はW君がB番で、EさんがC番、MさんがX番の4人勤務だった。私はA番だったが、X番のMさんが「今日は私がラーメンの品出しをやります」と言ってくれたので、1時間がかりの大仕事が1つ減り、W君が初の1人B番だったので、何かあったら手伝ってあげようと思っていた。

W君は度々レジから走ってきて「お客さんに今、こうこう、言われたんだけど、俺、どう対処していいかわかんない」などと聞いてきた。W君がピンチの時は何故か私しか傍に居ないようだ。そう言えばG君も、わざわざレジから遠い所に居る私の所に何度か走って来た事があった。私はどうも物を尋ねやすいらしい。

お客さんにも「あなたにばかり聞いてごめんなさい。でもあなたが一番聞きやすくて」と言われた事がある。ま、どう見てもベテランっぽくて何でも知ってそうに見えるせいだと思うが、道を急ぎ足で歩いていても呼び止められて、見ず知らずのお婆さんに道を尋ねられる事が多い。

見ず知らずのお婆さんやG君はともかくとして、W君には私の知っている事の全てを教えてあげたい気分だった。Mさんがラーメンの品出しをしているのが見えて、いつまでもゴキゲンではいられなくなった。

みかやん「Mさん!ありがとうございます。ラーメンの品出しをして頂けると本当に助かります」

Mさん「いえいえ、品出ししてから発注したいんで気にしないで下さい」

みかやん「あっ!朝に来て弁当を半額にしろって騒ぐクソジジイが、あんまり騒ぐようなら警察を呼んでいいって話、聞きました?」

Mさん「えっ?そうなんですか!やった!即、警察呼んでやりますよ!あのクソジジイだけは許せませんからね。あの帽子を見ただけでムカつきますよ!本気で死んで欲しいと思いました」

みかやん「あのテのクソジジイに限って人に嫌われながら120や130才まで生きるんですよ。あれはもう、ビョーキですよね。警察呼ぶより、救急車を呼んだ方がいいんじゃないでしょうか?」

Mさん「あはは!みかやんも言いますねぇ。死ぬまで病院に閉じ込めときゃいいですよね」

みかやん「昨日なんかレジに焼きそばを投げつけてきたんですよ!」

Mさん「その時点でもう警察沙汰じゃないですか!ますます許せません!絶対、警察を呼んでやります!」

みかやん「あ、おまけにシカトしても逆ギレしてもいいそうですよ。店長にクレームが入っても相手にしないそうです」

Mさん「あはは!それ、いいですね!警察沙汰にするにしても何か仕返ししてからじゃないと気が済まないですよね!家族は居ないんでしょうか?よくあんなのを1人で出歩かせてますよね!まぁあんなクソジジイは、ろくな死に方しないですよ。あっはっはっは!」

Mさんもクソジジイの話になると止まらなくなる。

朝になり、そろそろ帰ろうかと思った時にW君に「惣菜、出しきれないよ。こんなに沢山、どうやって出したらいいの?」とすがられた。それはもう迷える子羊の目か、親鹿とはぐれた子鹿の目だった。見ると、大きなクリスマスオードブルの類が大量に納品されていて、その他にいつもと同じぐらいの量の惣菜が有った。

可愛いW君にすがられて「あぁ適当でいいんだよ」などとむげに答えては女が廃る。懸命にW君の惣菜出しを手伝った。W君も「ああっ!すげえ!どうやってこんなスペース作ったの?」とか「こんなのココに置いていいんだろうか?」と言いながら必死だった。

そこへMさんが来て「みかやん、帰らなかったんですか?時間ですよ!」と言われて時計を見ると、7時半だった。惣菜出しも一段落したので、今度こそ帰ろうとするとW君に呼び止められ、W君は物凄く大きな声で深々と頭を下げながら「すみませんでしたーっ!」と叫んだ。

いつもタメグチのW君だったけど、「ごめんね」じゃなくて「すみませんでした」って言葉も知ってたのねと、変なところに感心して帰った。

87日目:店長万歳!

2004年12月22日
22:22-8:38 B番

今日はEさんとW君がA番で、B君がC番だった。明日は祝日の為、出勤早々レジ大混雑で度々携帯でB君をレジに呼びだしていた。B君も私も殆どレジにかかりっきりで、自分の仕事などずっと手つかずだった。さすがのB君も「暇人ばっかりめ!」と怒り出し、そんなB君が可笑しかった。

ようやく暇になった頃、B君がレジに来た。

B君「こないだの弁当半額のクソジジイの事なんだけど、店長に話したら”営業妨害だ!あんまりごろつくようなら、警備さんに言って警察を呼んでいいから”だってさ」

みかやん「そんな事していいんですか?凄い!」

B君「クソジジイの被害に遇ってないの、俺ぐらいだったよ。G君もEさんも被害に遇ってた。すぐ警察呼んで構わないから、逆ギレも大いに結構だよ。本当に店長に電話が掛かってきても相手にしないってさ」

みかやん「わかりました。即、警察の方に来て貰います。あのクソジジイだけは野放しに出来ません。いくら年寄りだからって同情の余地は無いですよ。心底ムカつきましたから」

B君「みんなクソジジイの事で怒り狂ってたけど、俺は直接言われた事ないし、怒鳴ってるところも見た事が無かったからね。俺の所にも来て欲しいよ。俺なら殺す!」

B君&みかやん「あはははは!」

さすがうちの店長だ!私達にもドライだが、客に対してもドライだなんて、素晴らしい(笑)。あのクソジジイも飛んで火に入る夏の虫だ。

今日もW君がレジに居る私の所へ来ては、なんだかんだと仕事の事を聞いてくるので、暫しゴキゲンでいられたが、朝になり宿敵のクソジジイが来た。いつも被害に遇うのはB番の人だ。私じゃないか。

クソオヤジは私の目の前で弁当を物色していたが、焼きそばを手に取り、レジに投げつけてきた。投げつけるとは何事だ!心の中では「何か怒鳴ってみやがれ!警察呼んでやる!」と思っていた。

クソジジイ「この焼きそば、賞味期限が9時迄なのに半額にも何もなってないだろ!お前、こないだ4時間前に半額処理だとか言ってたけど、嘘か!客に嘘ついて商売してるのか!このシール見てみろやーっ!」

みかやん「お客様、よくご覧頂けるとおわかりになると思いますが、賞味期限は確かに9時ですが、明日の9時ですので、半額になるのは明日の早朝5時です(してやったり)」

クソジジイ「・・・こ、こんな物、昨日作ったんだろ!昨日作った物なんかヨソじゃ半額だ!半額にしろやーっ!昨日、作った物を当たり前の値段で売る方がおかしいだろ!何を考えてるんだ。早く半額にしろ!」

みかやん「申し訳ございません。賞味期限までまだたっぷり24時間以上ありますので、私には致しかねます」

ここで警備さんが私とクソジジイの傍に来てくれた。警備さんが近くに来たとたん、クソジジイはおとなし〜くなって、ブツブツ言いながらパン売場の方へ行った。

警備さん「なんだ。俺にもくってかかってきたら、通報しようと思ったのに、急におとなしくなって。あれじゃ今日は警察は呼べないね」

みかやん「私も今日は反撃してギャフンと言わせてやったのでいいです。しかしまぁ、ああ言えばこう言うで、焼きそばは投げつけてくるし、とんでもないクソジジイですよ」

警備さん「とんだ死に損ないだよね。大した物も買わないくせに調子に乗るなって。今日以上騒いだら、その時は警察呼ぶね。で、その焼きそばっていくらさ?」

みかやん「137円ですよ。どうしても焼きそばを食べたいけど、焼きそばが700円も800円もして年金暮らしじゃ手が出ないからって、下手に出てお願いされれば私も鬼じゃないんでコッソリ半額にはしてあげますけど、あれじゃあ・・・」

警備さん「朝っぱらから怒鳴られて冗談じゃないよね。130円の物を60円で買いたい為に、毎度あの騒ぎじゃ本当に営業妨害だからね」

店長のお陰でクソジジイ相手に強気でいられて胸がスッとした。
Oくんから電話が来た。どうも「あの」「その」「何て言うか」「うーん」と歯切れが悪かった。

みかやん「言いたい事があるならハッキリ言いなさいよ!」

Oくん「だって」

みかやん「イライラするから早く言いなさい!」

Oくん「俺さ、彼女を作ってもいい?」

みかやん「は?何であたしに聞くのさ?いいに決まってんじゃん!何それ?」

Oくん「だって俺に彼女が出来たら、みかやんが一番寂しくなるかなぁって思って」

みかやん「あたしゃOちゃん以外にも友達はいっぱい居るんだよ。だいたいアンタが”電気代払うからついてきて””服買うからついてきて”って、いつでもどこでも呼び出すから、他の友達と遊んでる暇が無かったんだよ」

Oくん「酷いよ。俺はさびしんぼのみかやんを思って言いにくかったのに」

みかやん「そりゃ悪かった。じゃ最初からやり直し」

Oくん「うん。俺さ、彼女を作ってもいい?」

みかやん「そんなのイヤ〜。前の彼女にフラれた時”俺はみかやんが居れば、彼女なんか要らない”って言って泣いたよね。あの言葉は嘘だったの〜?彼女を作るなんて許さない〜。お婿にも行かせないから〜」

Oくん「それもイヤだ」

みかやん「でしょう!」

Oくん「でも俺から毎日きてた電話が週3ぐらいになって月1ぐらいになって、何年ぶり?なんて事になったらどうする?」

みかやん「彼女に夢中なら仕方ないし、友達甲斐のない奴だと呆れるかも知れないし」

Oくん「呆れるんだ、俺の事。みかやんと仲良しだった20才の奴が九州へ行って寂しいって聞いたばっかりだったから、俺だって言いにくかったんだよ」

みかやん「そりゃどうも。でもさ、根本的に勘違いしてないかい?あたしゃOちゃんの彼女でも嫁でもないんだよね。それに、あたしに夫が居ても仲良しだったのに、Oちゃんに彼女が出来たらもう友達じゃないって事もないでしょ?」

Oくん「そうだけど。たまには一緒にご飯食べに行ったり、買い物に付き合ってくれる?」

みかやん「もちろんさ。友達だもの」

Oくん「俺、この先、転勤になって日本のどこに居てもみかやんを思ってるからね。みかやんが本物の寝たきり老人になった時は、俺は日本のどこに居てもみかやんのオシメを取り替えに来るからね」

みかやん「じゃ老後は宜しく。てかさ、大袈裟だよ。もう一生会えないんじゃないんだから」

Oくん「・・・・」

みかやん「えーっ?泣いてるの?なんでー?有り得ないからーっ!(あいつの事だ。自分のセリフに感涙してるに違いない)」

Oくん「だってぇ」

みかやん「全く。悲劇のヒーロー病なんだから」

Oくん「えっ?」

みかやん「いや何でもない。人を取り巻く環境なんか刻々と変わるんだから、いつまでも同じところにとどまっていられないんだし、メソメソなんかしてられないんだからね」

Oくん「いつもみかやんが叱咤激励してくれてたから、俺、凄く成長できたと思ってるよ。みかやんのお陰だと思ってるからね」

みかやん「だから大袈裟なんだってば。今生の別れじゃないんだよ。ったく何を言ってるんだか」

と言いつつ、電話を切ってから物凄〜く寂しくなった。猫目で出会った20才のR君とは朝ご飯を一緒に食べたり、職探しの時は本当にお世話になったし、毎日メールのやりとりもしてたけど、九州へ行ってしまったらさすがにもう会えないよねぇ・・・なんて話をOくんにしていた。

R君が遠くへ行ってしまって、Oくんに彼女が出来て、急に立て続けに仲良し2人と疎遠になりつつあるとは、さすがにドヨーンとした。ま、2人とも将来ある若者だし、奴らがどこで何をしていようとも、これからも応援しようと思う気持ちに変わりないし、ずっと友達だ。

休み・天敵現る

2004年12月20日
(昨日の日記の続き)

ゴキゲンで惣菜の品出しをしていると、ふいに朝よく見かける爺さんが来た。でっぷり太っていて、ドカジャンに鳥打ち帽をかぶり、いつも何か1人でブツブツ言ってる妙な爺さんだった。その爺さんが「半額の弁当はこれしか無いのか!」と、いきなり怒鳴ってきた。

昨日の売れ残りで半額になっている弁当は2つしかなかった。

みかやん「申し訳ございません。昨日のはもうこの2点しか残っておりませんでしたので」

ジジイ「よその店なら、今頃の時間だと弁当は全部、半額だぞ!」

みかやん「申し訳ございません。他のお弁当は今、入荷したばかりの物でございまして」

ジジイ「つべこべ言わないで半額にしろや!何を言ってるんだ!ヨソの店は全部、半額だぞ!店長、出せ!」

みかやん「(このクソジジイ!なめくさりやがって!日本語がわかんねぇのかよ!)お客様、私どもは賞味期限が切れる4時間前に半額処理するように店長から申し使っておりまして、今、入荷したばかりの出来たての商品を私どものようなパートが勝手に半額にするわけにはいかないんです。申し訳ありません」

クソジジイ「店長の名前は何て言うんだ!電話番号何番だ!どうしてココの店だけヨソと違うんだ。店長がおかしいなら俺が電話してやる!店長がおかしいからココの店がおかしいんだ。ヨソの店、見てみろ!」

みかやん「店長は○○と申しまして、電話番号は○○○ー○○○○です。当店の代表番号におかけ下さい。今、電話番号のメモをお渡しします(勝手に電話せーや!このボケジジイ!)」

クソジジイ「今頃の時間にヨソの店へ行ってみろ!弁当なんか全部半額になってるぞ!」 みかやん「(ボケジジイ、何回同じ事を言ってやがるんだか。だったらヨソへ行きやがれ!)申し訳ございません。当店ではお客様にご満足頂けるサービスが・・・」

クソジジイ「もういい!黙れ!」

みかやん「申し訳ございません(お前が何回も同じ事を言わせるんだろうが、いいトシぶっこいて急にブチキレやがって。死にたいのか!)」

思わず私もブチキレてB君に報告した。

みかやん「かくかくしかじか、ボケジジイが半額だ!店長だ!って騒いで怒鳴って酷い目に遇いました。あの怒鳴り方、イカれてるとしか思えません」

B君「弁当が半額がとか言ってきて、急にブチキレるんでしょ?こないだMさんからも、そのクソジジイの話を聞いたよ。そんなジジイには”死ね”って言ってやればいいんだよ」

みかやん「挙げ句の果てに”黙れ!”ですよ。お前が黙れよ!って感じで本気でムカつきました」

B君「でも、よく申し訳ございませんって言ったよ。俺なら逆ギレしてたし、そんなクソジジイだったら逆ギレして良かったんだよ」

みかやん「ったく。客を相手に何も言えないと思って調子に乗って。冗談じゃないっすよ」

B君「俺、あとで店長に相談するよ。みんなにも同じクソジジイの被害に遇ってないか聞いてみる。俺は言われた事ないから、きっと女子供にしか言わないんだよ。余計にタチが悪い!店長に対応を聞いておくから」

みかやん「はい。宜しくお願いします」

B君の報告と店長の対応策に期待して帰った。 なんだあのクソジジイは。帰宅してからも暫くムカついていた。

86日目: 天敵現る

2004年12月19日
22:19-8:45 B番

今日はEさんがA番で、B君がC番、W君がX番の4人勤務だった。何だか物凄〜く久しぶりにW君に会った気がした。なんだかんだと私に仕事の事を聞きに来るW君が可愛くて仕方なかった。思わずゴキゲンになる。今日は男性客と縁がある一日だった。

レジに帆立貝柱の薫製を持った男性が来た。レジでスキャンしたら798円だった。すると男性が「ええっ!コレ、798円もするの?嘘〜!398円じゃないの〜?」と騒いだ。仕方ないので一緒に薫製の売場へ見に行くと、POPは間違いな798円になっていた。

男性客「ごめんなさい。言いがかりでした」

みかやん「あはは!そんなぁ言いがかりだなんて」

男性客「忙しいのにつまらないケチつけてごめんなさい」

みかやん「いえいえ」

前歯の差し歯が取れている事も忘れ、ニッコリと微笑んだ。いいのよ、私はゴキゲンなんだから。

次のお客さんはレジに鏡月(酒)を持ってきた。スキャンするとピーッと音が鳴ってエラーになったので、仕方なく酒売場へ値段を確認しに行った。

みかやん「お待たせ致しました。1369円です」

男性客「お姉ちゃん!コレは1300円のじゃなくて1800円の方だよ」

みかやん「(お姉ちゃんだなんて。うふ)失礼しました。ご親切にありがとうございます。助かりました」

男性客「いやいや、なになに」

この男性客も笑顔で見送り、絶好調の私だったが、W君の不調に気が付いた。「W君、調子悪い?あんまり顔色が良くないよ」と声を掛けると、「うーん。ちょっとねぇ。あんまり寝てない。でも、大丈夫だから」とニッコリ。W君は他にも何か言いたげだったが、その後、お互い忙しくなった。

B君に「今日ね。飲料の品出し大変だと思うから覚悟しててね」と声を掛けられ、B君は「ごめんねぇ〜。悪気は無いのよ〜」「嫌がらせでもないの〜」と笑いながら、大量の飲料を運んで来た。それでも「いいのよ。今日はゴキゲンだから」と思いながら、懸命に飲料の品出しをした。

品出しを終えると、B君が「まだ早いけど今後の話」と言ってきた。1月上旬に3人目の新人が入って、今後は4人体制になり、それに伴って今は1ヶ月160時間労働だが、4人になると150時間労働なる。今の給料を確保したければ、毎日地味にコツコツと残業して稼いでくれ!という話だった。

B君「で、あの店長が無条件で人を増やしてくれるワケないから、きっとその分以上に仕事を増やされると思うんだ。俺は居なくなるけど、あんまり酷いようだったら店長にもハッキリ”無理”とか”出来ません”って言っていいんだからね」

みかやん「分かりました。でも、居なくなるとか言わないで下さいよ〜」

B君は照れたのかプイッと居なくなった。

朝になり、たま〜に見かける高校生の男の子が来た。妙に垢抜けていて芸能人のようなオーラを放っていて、身のこなしもスマートでイケメンの男の子だ。1009円をお預かりしたが、緊張して10091009円のお預かりとレジに打ち込んでしまった。

みかやん「ああっ!ごめんなさい。レシート要りますか?大変な事になっちゃったんですけど」

男の子「ええっ?大変て?どれ?ああっ!お預かり1千万円でお釣りも1千万円!あはは!すげえ!」

みかやん「ごめんなさい。す、すみません」

男の子「あはは!欲しい。逆にこのレシート欲しいよ。てか下さい!」

男の子&みかやん「あはははは!」

ゴキゲンで絶好調の一日だったが、この後、地獄を見た。(明日の日記へつづく)
夫も休みだったので、大掃除は中断してビデオ鑑賞。

・殺人の追憶
・ER
・メッセンジャー
・ペイチェック
・ミニミニ大作戦

「全部見る!」と決めたERはともかくとして、この中で面白かったのはペイチェックだった。目をやられている私に、夫が気を遣って字幕じゃなくて日本語吹き替え版を借りてきてくれるのが有り難い。

昼になり、夫が近所に出来た蕎麦屋へ連れてってくれた。夫は寿司の次に蕎麦が好き。私はずっと、寿司好き・蕎麦好き=痩せっぽちと思っていたが、夫だけは違う。

大谷地に住んでいた時も、ココへ引越してきてからも「近所に美味い蕎麦屋が無い」と嘆いていた夫だったが、ようやく近所に合格点を出せる蕎麦屋が出来て、しかも天丼付きで580円というリーズナブルな店で、夫は大満足だった。

休み・大掃除

2004年12月17日 つぶやき
前回の2連休の時に病に倒れた為に出来なかった大掃除を始めた。そこへ出鼻をくじくかのように、玄関のチャイムが鳴った。ジャージ姿にスッピンで髪は2つ縛りのまま(これもヤンクミ風)だったが、そろそろお歳暮なんかも届く時期なので「宅急便じゃ仕方ない」と、玄関へ向かった。

来客「こんにちわ〜。ヤクルトです〜。あれ?奥さんですか?」

みかやん「いえ」

来客「あ、お母さんはお仕事?」

みかやん「はい」

来客「お留守番ご苦労様ぁ。今度ぉ、お母さんに会いにきますねぇ」

みかやん「はい」

あーはっはっは!子供に間違われた。このトシにして快挙だ!てか、いったいどんな子供だと思ったんだ。大笑いしながら大掃除をした。

85日目: 昼番の男

2004年12月16日
21:42-7:31 A番

今日はMさんがB番で、B君とG君がC番だった。出勤すると昼番の男性が残っていて「今日、マネージャー職?バックヤードのダンボール類、手当たり次第に出してね」と言われて、カチーンときた。

いっぱいいっぱいだけど、ダンボールだって出せる限り出してるじゃないか!昼間のお前等が手を抜くから、あたしらマジ大変なんだってば!何て事を言いやがる!あたしらは昼間の人間と違って、品出しだけ〜とかレジだけ〜じゃなくて、レジも品出しも発注もやってて、しかも少ない人数でだよ。これ以上どうしろ?と言うんだか。有り得ねぇ〜!寝言、言ってんなら顔洗って出直して来やがれ!とマジギレ寸前になった。

(1月15日からの”ごくせん”の放送に向け、今、昔のごくせんビデオを見ている為、ヤンクミ風)

私と昼番の男の話のやりとりを聞いて、夜間店長が走ってきた。

夜間店長「ごめんごめん。今日は昼もヒトが居なくてさ。大変だったみたいさ。なのに店長が”時短だ”とか言って昼の主力の人間を早帰りさせたもんだから、残った人間も大変でさぁ。店長が何も分かってないからこんな事になるんだ。悪く思わないでやってくれ。俺はちゃんと分かってる。ナイトの人間が一番大変だって分かってるから」

久しぶりにガラの悪さ満点になったが、夜間店長にここまで言われてキレているワケにもいかず、多少落ち着いたところに、今度はMさんが来た。

Mさん「ど、どうしたんですかーっ!」

みかやん「昼番の人に”ダンボール類、手当たり次第に出して”って言われて、ちょっとムカついたんです。そんな、あたしら手品師でも魔法使いでもないのに、なんでもかんでも出来ないじゃないですか。いっぱいいっぱいでも、出来る限りの事はしてるのに!こんなに毎日、時間との戦いなのに!なんて無責任な!冗談じゃないですよね。お前等こそ手当たり次第に品出しして帰りやがれ!ですよ。ねぇ!」

Mさん「あーはっはっは!手品師?魔法使い?あははは!」

みかやん「・・・(残念だがやっぱりMさんとは笑いのツボが違う)」

Mさん「いや、でも本当に失礼な言い方ですよね。私ならブチキレてましたよ。全く無責任極まりないですね。こっちはお前等の尻拭いを死んだ気になってやってるってのに、ケチばっかり付けてくるし。やってられないですよね」

ムキになって走って走って、バックヤードのダンボールの中身を売場中にてんこ盛りに品出しした。フンっ!参ったか!てんこ盛りだぞ!モンクがあるなら言ってみろ!みたいなノリで、鼻息を荒くしながら休憩時間を迎え、ジュースを持ってレジに並んでいた。

すると、私の後ろにわりとよく来る可愛い男性客が並んだ。20代半ばで、茶色のパンツだったり茶色のバックだったり茶色のジャケットだったりで、いつも茶系の物を身に付けてらっしゃる方で、物腰が柔らかな上にニコニコと愛想が良く、礼儀正しく、いかにも私の好きなタイプのお客様だった。

私が「あ、失礼しました。どうぞ、前へ」と譲ると、「恐れ入ります。ありがとうございます」と言って、私の前に来て、ニッコリと微笑んで下さり、レジが済むとまたニッコリと会釈してお帰りになった。このテの方にお目に掛かるといつも「日本中の男がみんなこうだったら、世の中は何て平和だろう」と思う。

それに比べて昼番の男は何だ!縁があって同じ職場にいるってのに、あの言い草はなんだい!いつもはこんなババアの私にもデレデレと鼻の下を伸ばして話しかけてくるから、愛想良くしてたけど、もう知らん。

茶系の男の子の笑顔に救われて何とか奮起して頑張った。おまけにEさんが久しぶりに休日出勤をしてアイスや冷食の品出しをしてくれたが、それでも30分の残業になった。

今日もG君は、わざわざ遠い所にいる私の所へ走ってきて「○○はどこですか?」とか「これはどうするんですか?」と聞いてきた。 懐かれてるのか試されてるのか、よく分からず、どうもG君には馴染めない。
22:49-9:16 C番

今日はB君がA番で、EさんがB番だった。出勤するとロッカーにMさんからの手紙が張り付けられていて「申し訳ないのですが、店長命令で、今後は私が休みの日に私の分の発注をみかやんにして頂く事になりましたので、宜しくお願いします。パッと見、少ない物だけ発注してくだされば結構です」と書いてあった。

Mさんの分の発注となると、肉と魚以外の後ろ半分全部じゃないか。ほえぇ〜。マジっすか。泣く泣く発注をしていると、B君が声を掛けてくれた。

B君「あれーっ?Mさんの分の発注もしてたの?」

みかやん「Mさんから置き手紙があって、今日からなんですぅ」

B君「へえぇ。でも、大丈夫でしょ?」

みかやん「全然大丈夫な気がしませんけど、何とかやってみます」

B君「ははは!大丈夫!大丈夫だよ」

B君にこのように声を掛けて貰えると、とても有り難いし、頑張ってやり遂げよう!という気持ちになる。黙々と発注をして、やれやれと思うと、床に点々と血のような赤い物が滴っていた。ラブホではよく見かけた光景だったが、ココはラブホじゃない!慌てて近くにいたB君に声を掛けた。

みかやん「コレ、なんでしょう?血ですかね?」

B君「俺も今、気付いたんだけど、床のあちこちに付いてるんだよ。何だろね?」

店内を見渡すと、見事に床中点々と赤い斑点がついていた。モップを持って拭いて回るも、床という床の至る所に点々と付いていて、もはやどこが始点でどこが終点なのかも分からない状態だった。

「魚の血?肉の血?それともヒトの血?」「誰か刺されたまま歩いてる?」「下血に気が付かないとか?」「生理って事はないよなぁ」と思いながら、モップで拭いて回っていると、レジの所で血のような物が止まっていた。レジのEさんが袋詰めして解決したのだろう。

みかやん「点々と床に滴っていた血のような物がレジの所で終わってたんですよ。何だったんですか?肉ですか?魚ですか?」

Eさん「えっ?全然気付かなかったし、肉も魚も今は売れなかったように思います。滴るような物をレジに通した記憶がないです」

みかやん「じゃあコレはいったい何だったんでしょう?」

と、まだ床に残っていた血のような物を指差すと、Eさんはやにわに指で血のような物を触って、匂いを嗅いで首を傾げていた。

Eさん「しょう油じゃないと思いますけど、血?何でしょうねぇ」

みかやん「は、はぁ。傷害事件じゃなくて何よりです」

Eさんったら何てチャレンジャーなんだろう。いきなり指で触ってみるだなんて。ラブホ時代は、血や白子(ラブホ用語で精液の事です。何て懐かしい。白子って言葉を使ったの実に久しぶり!)など体液の類を直接手で触ってはならないと習ったのに。

ふと楽しかった頃のラブホの事を思い出した。お茶目なOくんに、浪花のおばちゃんトド、素敵な先輩Hさんや、短い間だったけどほんっとに懐いてくれて優しくしてくれたYくんや7号君や8号君の顔が次々と目に浮かんだ。今だから言えるけど、あたしゃ7号君が大好きだった。

工場も猫目もコンビニもそれなりに目の保養が出来たし、それなりに楽しかったけど、ラブホは本当に楽しかった。フロント陣や会社側のどす黒い物にさえ巻き込まれなければ、ぶっちゃけあの腐れ常務が居なければ、私は今もラブホで楽しく働いていただろう。済んだ事はどうでもいいんだけどさ。

楽しかったあの頃と比べてばかりで、ココに来てからは正直あまり楽しくなかったけど、B君と仲良くなった今、W君のような新人君が来てくれた今、ココに来てようやく楽しいと思うようになった。幸せな事だ。

朝まで1人ニヤニヤと幸せを噛みしめていたが、いつもの領収証オバ(常連さんファイルその2)が来て、ゲンナリ。相変わらず偉そうに「領収証ね!レシートも頂戴!」と言われ、領収証オバの後ろに並んでいたお客様に「大変申し訳ございません。お時間がかかりますので、他のレジにお回り頂けませんでしょうか?」とお願いをする。

せっかく幸せを噛みしめてたのに、領収証オバめ!

83日目:W君とB番

2004年12月14日
22:18-8:50 B番

今日はEさんがA番で、MさんがC番だった。秘かに楽しみにしていたW君とのB番で、かなり役得な気分。W君もB番は2回目だがC番を2回しているので、レジにも慣れてきていて、後は今日、クレジットと金券類の扱いを教えればいいだけだった。新人指導といってもかなりラクだし、狭いレジの中に2人で居ても、お互い身体が小さいのでスムーズに動ける。順調にレジをこなした。

そこへ常連さんファイル・その1の方が来た。

その1「今日は2人でレジかい?何だか嬉しそうだねぇ」

みかやん「あはは!そんなぁ(バレバレだよ)。私にも後輩が出来たんですよ」

その1「先輩になったんだ。おめでとう。また懐かれ・・」

みかやん「あーあーあー、ありがとうございます。えへへへ」

その1「そっか。じゃ、頑張ってね!先輩!」

W君の前で「また懐かれて凄い」などと言われても照れるので、慌ててその1さんの言葉を遮った。

とっととW君にクレジット処理と金券の扱いを教えて、あとは仕事がらみの雑談(笑)。だってW君の事、いろいろ知りたいんだもの。W君の「うわ〜。クレジット面倒臭ぇ。でも早く仕事覚えてぇ〜!早く一人前になりてぇ〜」と言って、敬語を使わない所が私の中では高ポイントを稼いでいた。

Mさんが用意してくれた飲料をW君と2人で品出し。心の中では不謹慎にも「たっ、楽しい♪」と思ってしまうし、一生懸命に品出しをする若いW君があたしにゃもう眩しくて眩しくて・・・。気が付くとデレデレのメロメロになっている。

W君の目尻にいくほど長くなっているまつ毛が、子供の頃、大好きだったデビルマンの目元によく似ていて、気分は一瞬にして童心に返り、小学生の頃に好きだった男の子や、中学生の時に好きだった男の子の事を思い出した。みんないいオヤジになったんだろうなぁ・・・。

昔の楽しかった事を思い出すと、或るホルモンが分泌されて、若返りに繋がるそうだが、W君のお陰で若返りホルモン分泌しまくりかも知れない。

事務所で一緒に休憩して、W君に質問責めして分かった事は、トシは大違いだが意外と共通項が多い事で、お互いにビックリ。何だろ?これはまさに類は友を呼ぶという奴だろうか?お互い異性に対してちょっぴりdirtyなところが有るようで、私と同じ匂いを感じた。早い話がお互いとんでもない遊び人だという事だ。私の場合は元遊び人だが、彼は現役で危険な香りがプンプンした。

久しぶりに自分と同じ匂いがする男に会った。こんなのは親友M君以来の出会いだ。きっと、ああなってこうなって、あんな駆け引きをしながら、ギリギリの所で踏みとどまって、でもいつも会話もギリギリで、危険な香りを楽しみながら、褒め合ったり認め合ったり付かず離れず仲良しで・・・。いや、何でもない。

何でもない、何でもない。相手は19才だ。有り得ない!

しかも私と同じ匂いと言うより、どちらかと言えば親友M君と同じ匂いだ。W君も天性の遊び人の因子を持っているという事だ。余談だが、その昔、夫と私が付き合っている事を知らずにいた夫の友人が、私を見て「あの女には気を付けろ!とんでもない遊び人だ」と言ったそうだ。夫は「もう付き合ってる」とも言えず、困ってしまったそうだ。

W君と高校時代の話をした。このような場合、私は決まって言うセリフが有る。早速、言ってみた。

みかやん「W君て、高校時代もモテたでしょ?」

W君「あっはは!いや、それほどでもないよ〜」

このような回答の場合はモテたという事だ。良かった。ある程度、女慣れしてなければ危なくて仕方ない(笑)。それに歴代の彼女はみんな年上で、今の彼女も年上だそうだ。あぁ良かった良かった。W君に彼女がいなかったら、それもまたアブナイ。W君が、だ(笑)。

W君の若さや可愛らしさが私には眩しすぎて、私のオヤジ化に拍車が掛かる。でも、年齢の違いも越えて仲良く楽しく話が出来て良かった。私も気だけは若い(笑)。
ドライバを入れ替えたり、ソフトをインストールしてみたり、手は尽くしたものの、相変わらずうちのマックちゃんにCD−ROMを入れても、アイコンがデスクトップに表示されず、途方に暮れる。

弟にはOSを上書きせよ!と言われるが、そもそもCD−ROMが読み込まれないんだし、100メガものOSをISDNで、どうやってダウンロードしろというのか。新しいパソコンが欲しい。OS10が欲しい。しくしく。

弟からのメールには「今度何かのためにAOLメッセンジャーをダウン ロードしておきなさい。大きいファイルでも共有できるから」と、ご丁寧にURLも貼っておいてくれていたが、このところの、やれダウンロードだ、インストールだ、上書きだ、設定だ、なんだで、もうヨレヨレ。

結局、CD−ROMは諦めて、その辺の無料年賀状素材集のサイトで画像を頂いてきた。やれやれと思ったのも束の間、マックちゃんに辛うじて残っていた数年前の年賀状ソフトだと「ファイル形式がダメ」だの「ファイルが大きすぎる」だの、モンクを言われ、泣きながらフォトショップで加工をして、ようやく年賀状の見本が完成した。

帰宅した夫に完成した年賀状の見本を見せると、ダメ出しをくらい、今日という今日は再起不能になった。完全に目と脳をやられた。

来年から年賀状は、お店に頼もう。

82日目:新人W君

2004年12月12日
21:49-7:16 A番

今日はMさんとG君がB番で、B君と新人W君(19才)がC番だった。初めて新人W君を見て、店長が「若くてカッコイイ」と言っていたのは、G君じゃなくて、この子の事なんだろうと思った。私の母親がW君を見たら「やんややんや、ずんぶめんこいごと(訳:いやいや、随分可愛いこと)」と泣いて喜ぶ事だろう。

母親に元彼を会わせた時「やんや、めんこいねぇ。ハマグリみだいだわ」と言ったが、ハマグリが可愛いかどうかは疑問だった。次の元彼に会わせた時も同じ事を言ったので、「またハマグリかい?何でハマグリさ?」と聞くと「えっ?アマグリ(甘栗)って言ったべさ」と言われた。母親の感性はよく分からないが「可愛い」と思う対象は親子共通のようだ。

函館人の場合、言葉も訛っていれば耳も訛っていて、悲劇を生む場合が多い。弟のJが、化粧をおとしてシミだらけの母の顔を見て「まるでケダモノ(獣)」と言ったのに、母は「Jがわちの事をクダモノ(果物)みたいだどさ」と言って喜んでいた。

話が逸れた。それにこの話は前にも書いた。

W君はカッコイイと言うより可愛い。162cmのOくんより小柄で、横顔なんか中学生みたいに可愛いらしい。B君がW君を連れて挨拶に来ると「Wです!宜しくお願いします!」と言った声まで可愛らしくて、近くで見るともっと可愛くて、W君の自信ありげな笑顔に年甲斐もなくポーッとなった。

男友達には「男はいつも自信満々でいなきゃダメ!」とよく言っているが、実際に自信満々な男に、自信アリな笑顔を見せられるとコロリとオチる。しかし相手は19才、こんなオバハンがこんな事を思っていては、さぞキモイだろうと、冷静を装ってキビッと挨拶をした。

いやしかし、俄然仕事が楽しくなった(爆)。自分のオヤジ化に自覚症状アリ。

そうこうしている間に、昨日のコウちゃんが来店されたので、深く深くお詫び申し上げた。コウちゃんは俯きながらか細い声で「いえ。いえ。大丈夫です」と言って笑顔を見せてくれた。なんて奥ゆかしい!ますますコウちゃんファンになった。

大慌てで事務所へ走り、B君に「昨日のS様がお見えになったので、お詫びしました」と報告すると、私より先にB君もコウちゃんにお詫びしてくれていたそうだ。

B君は事故だと言ってくれるが、お客さんからしたら私のミスだ。私のミスのせいで、コウちゃんがココへ来にくくなって、もう来店されなかったらどうしよう?と思ったが、昨日の今日、また来てくれて有り難かった。

朝になり、トラック便が到着し、コンテナ運びを迎えた。外へ出たW君は「さーみーいっ!」と言ったり、「マジーッ?」「マジーッ?」と叫びながら、コンテナを運んでいた。小柄だけど、やっぱり男の子、しかも若いだけあって、グイグイとコンテナを運ぶ姿は頼もしかったが、何が「マジーッ?」なのかよくわからず、ひょっとして変な子なの?と、ちょっと不安になった。

しかもW君、あまり敬語というものを知らないみたいだが、若い男の子に舌を噛むような敬語を使われるよりよっぽどいい。今までも後輩君には「仕事だけで充分疲れるんだから、無理に敬語なんか使って疲れなくていいから」と言ってきた。私にはタメ口で全然OKだけど、客前では気を付けましょうね。という感じ。

G君に対してはヲイヲイと思うような事でも、W君だと何でも許してしまいそうな自分が怖い。心の中は既に「しゃくだけど〜やっぱりあなたが〜好きだから〜今日も 許して〜しまうの〜♪」2人は恋人by森高千里だ。

W君がパンの品出しをしているのが見えた。慣れない為にパンを置く場所を探すのに時間はかかるが、品出しそのものはとても早かった。直感的に「B君の後継者はこの子しかいない!」と思った。

ココへ先に入ったのもG君だし、G君の方がトシも上(25才)だけど、やっぱりB君の後継者はビジュアル的にもW君の方だろう(そんな根拠でいいのか?)と確信した。

ところがB君の話だと「Gはしっかり者だが、Wは結構抜けてる」との事。いやしかし、そんなのは経験の差だ。頑張れW君!私がついてる!

言い忘れたていたが、店長の事を「酷いセンス」だなんて思っててゴメンナサイ!だ。

81日目:痛恨のミス

2004年12月11日
22:49-8:42 B番

今日はB君がA番で、Eさんと新人G君がC番だった。G君がバックヤードから飲料を持ってきて、それを私が品出しするというパターンだが、G君にアッと驚くほど大量の飲料を持ってこられて閉口してしまう。しかもいざ品出ししてみると、2本しか出せなかったり、棚上に在庫が有って全く出せなかったりで、そのままバックヤードへ戻す物ばかりだった。ちょっとばかりヲイヲイと思う。

売上のチェックノートに今日の日付を書いていなかったが、そんな物は明日の朝までに書いときゃいいと放置しておくと、G君に「日付書いてませんよ!」と指摘され、その言い方が何か嬉しそうで、またヲイヲイと思った。

極めつけは、G君にクレジット伝票を「挟んでおいて下さい」と言われ、ヲイ!だ。んなもん、自分で綴じとけや!後輩の男の子は無条件で可愛がってきた私だが、どうもG君は可愛くない。名前はガリだが見た目ゴリだし(友人GORI君、あなたを悪く言ってるワケじゃないの。ごめんなさい)。

いかんいかん。相手は新人じゃないの、もっと寛大にならなきゃ!G君は純朴というか朴訥な子なのよ!と思い直すが、どうにも今ひとつ気分が高揚しなかった。どよ〜んとしながらレジにいると、目の前に居たお客さんが急に「あはははは!あーはっはっはっ!」と笑い出し、呆気にとられた。

男性客「あははは!何よアレ?万引きか?すっげえ早かったぞ」

みかやん「へ?」

男性客「今、玄関の方に居た若い男、物凄い勢いで外へ出て、前の道路を渡って、一目散に向こうへ走ってったぞ」

振り返ると警備さんとB君がどやどやと玄関の方へ行くのが見え、男性客も追い掛けるように玄関へ行った。なんなんだ。戻って来た警備さんに尋ねると、酔っぱらった若い男が玄関でフラフラしていて、売り物の花を倒し、大きな音がしたので警備さんが近付くと、物凄い勢いで逃げ出したという事だった。なぁんだ。

続いて常連さんファイル・その3のコウちゃんが来た。相変わらず大量のパンと2袋で500円の袋菓子を4袋お買上だった。以前、2袋680円のウインナーの時、レジは手打ちにしなければ358円が2点になってしまった事を思い出し、慌てて1袋268円の菓子2点を取り消して手打ちで500円の菓子2点で打ち込んだつもりだった。

やがて、A番のB君が持っていた会社の携帯に本部から連絡があり「2袋500円の菓子を4袋買ったのに、6袋買った事になっていて500円多くお金を払った」とS様というお客様からクレームが入ったとの事。コウちゃんはSさんてお名前だし、私の仕業に間違いない。慌ててジャーナルを見ると、取り消ししたハズの268円の菓子2点が取り消されてなかった(涙)。

今回は手打ちしなくても268円の菓子を2点スキャンすれば、自動的に26円引きになっていたそうだ。そんな絡みがあって、よく分からないが取り消しが効かなかったようだ。大切なお得意様に私は何て事を・・・。何と罵られても仕方ないと腹を括ってB君の元へ詫びに行った。

みかやん「申し訳ありませんでした。私はどうすれば良いでしょう」

B君「あとは本部でやってくれるから心配ないよ。ただ事実を確認したかっただけだから」

みかやん「この期に及んで本当に申し訳ありませんでした」

B君「いやいや。誰もがやる事だから。気を付けてても、この手の事は起きる時は起きるんだし、誰が起こしても不思議じゃない事なんだから、気にする事ないよ。たまたまみかやんだったってだけだよ」

みかやん「(えーっ?怒らないの?)もうこんな事はしていられないんですよね。後輩も入って来た事ですし、一層気を引き締めて・・・」

B君「いやいや、ホント、こんなのは事故だから」

みかやん「今度、S様がお見えになったらお詫びします」

B君「俺も会ったらお詫びしとくよ」

ニッコリと微笑むB君を見て、叱られると覚悟していただけに気が抜けて、ちょっと涙目になった。B君が最初からずっとこんな人だったら、間違いなく惚れてたろうなぁ。

ヲイヲイ、自分のトシ、忘れてないか?
ようやく重い腰を上げて年賀状制作に取りかかる。

まず、年賀状作成本に付いていたCD−ROMを入れ・・・待てど暮らせどデスクトップにCD−ROMのアイコンが表示されないじゃないかっ!

なんじゃこりゃあ!

PCの事に関しては些細なことでも大パニックになる私。慌ててネット徘徊をするも、どういう言葉で検索して良いかも分からず、途方に暮れまくり。弟へ電話をして助けを求め、ドライバを送ってもらったりするが、既にいっぱいいっぱいで、解凍ってどうやってやるんだっけ?な状態。

やっとの思いでこのページに辿り着く。
-----
CDまたはDVD ディスクをドライブにセットした後、デスクトップに表示されないトラブルに対処する方法について説明します。

トラブルシューティングを行う前に、あらかじめ以下の項目について確認しておいてください。

*利用しているドライブが CD または DVD かどうかを確認します。“Apple システム・プロフィール”を起動し、「デバイスとボリューム」タブをクリックするか、またはドライブに貼付されているラベルをご確認ください。DVD 対応のドライブの場合は、ラベルに DVD ロゴが付いています。DVD ドライブが正しく機能するためには、適切なドライバが必要です。
* 正しい機能拡張ファイル(“Apple CD/DVD Driver”、“Foreign File Access”、“UDF Volume Access”)がインストールされていることと、“機能拡張マネージャ”で使用する設定になっていることを確認します。
*ディスクが正しい向きで挿入されていることを確認します。ラベル面を上にしてセットしてください。なお、DVD ディスクには両面が利用可能なものもあります。その場合は、もう一方の面も試してみてください。ディスクがトレイに正しくおさまっていることをご確認ください。

注意:最近 CD/DVD-ROM ドライブを入れ替えた場合は「システムフォルダ」内の“機能拡張”フォルダにある“CD/DVD-ROM”ドライバをアップデートしてみてください。ドライバは、お使いのコンピュータに付属のソフトウェア CD に収録されています。

上記の内容を確認したら、以下の手順に従います。

1. ディスクを挿入する際に、「コマンド」キー、「Option」キー、「i」キーを押したままにします。この操作によって、挿入したディスクは UDF フォーマットの代わりに ISO フォーマットとして読み込まれます。ディスクがマウントされるまでキーを押したままにします。30 秒以上が経過してもディスクがマウントされない場合は、次の手順に進んでください。

2. ほかの CD または DVD ディスクを試します。ほかのディスクが動作する場合は、問題があるディスクのクリーニングを行って、もう一度そのディスクを試してください。

3. PowerBook コンピュータの場合は、コンピュータの電源が切れていることを確かめてから CD-ROM ドライブのトレイを取り出し、もう一度閉じます。Power Macintosh コンピュータの場合は、CD-ROM ドライブの背面にあるケーブルを接続し直して、もう一度ディスクを試します。

4. コンピュータを再起動して、PRAM をリセットします。
手順については、記事 2238:"Macintosh: PRAM および NVRAM をリセットする方法" をご参照ください。
5. お使いのコンピュータに付属のシステムソフトウェア CD を使って、CD/DVD ソフトウェアを再インストールします。コンピュータを再起動して、もう一度ディスクを試してください。

6. PowerBook コンピュータの場合は、利用可能なほかのドライブで試します。マウントされない場合は、アップル正規サービスプロバイダに PowerBook の修理をご依頼ください。ほかのドライブで動作した場合は、アップル正規サービスプロバイダにドライブの交換をご依頼ください。Power Macintosh コンピュータの場合は、アップル正規サービスプロバイダにコンピュータの修理をご依頼ください。

-----
そうは言われてもさっぱり分からず。日本語で言ってくれ!と思うが日本語だ。

お願いだから近くに住んでてくれ>弟
22:49-9:31 C番

今日はMさんがA番で、B君と新人G君がB番だった。G君がレジに入り、忙しくなるとB君がレジの補助をしてくれていたので、私は殆どレジには入る事もなく、品出しに明け暮れていた。

昨日、W君という19才の新人君が入ったそうで、今日は休みだがMさんの話によると「とても幼い感じで19才には見えない」らしい。品出しをしていると、私の足元に飲料のオマケが転がってきた。

近くにはB君とG君が居て、2人とも素知らぬ顔をしていたが、こんな悪戯をするのはもはやB君しかいない。しかもオマケはムーミンで、脱力しながら乾いた笑いをB君に向けた。

みかやん「ははは。何ですか?コレ」

B君「えーっ!何だろ?どうしてそんな所に?(凄い驚きよう)」

みかやん「あはは!そんなぁ。笑わせないで下さいよ〜」

B君「なんだったら貰っちゃっていいし、捨ててもいいし」

みかやん「じゃ、貰っておきます」

素直に「コレあげる」と言えばいいものを(笑)。こんなB君が最近はとても愛おしく思えたりする。

レジでB君が呼ぶので行ってみると、B君はサッカー台に両手と頭を付けて「頼む!新人の指導をしてくれ!」と深々と頭を下げた。

みかやん「おもてを上げぃ!じゃなくて。頭を上げて下さいよ」

B君「14日。新人W君にB番を教えて欲しいんだ。頼む!」

みかやん「わかりました」

なんだ、そんな事かい?あたしゃ某デパートじゃ入社5年目にして、新入社員教育の講師に抜擢されて講義したりしてたさ。あの頃の私はそれなりに優秀だったのよね(遠い目)。でも本店に転勤して働かない社員が多い事に呆れてやる気を削がれたのよ。支店でバリバリやって本店へきたけど、つまんない会社だったのねって失望したわ。

そうじゃなくて、後輩の男の子は無条件で可愛がってきたから大丈夫よ!と言いたかったんだ。

朝になりレジへ入ると、50代のパッと見、普通のオバだが、どうも目がアブナイ感じのオバに話しかけられた

オバ「お宅、里芋なんかは扱ってないの?」

みかやん「いえ、里芋でしたらこちらに」

オバ「あら、有ったのね。有ったの。有ったんだわ。有ったのね・・・」

やっぱり逝っちゃってるようなので、怖くなって慌ててレジへ逃げた。するとまた背後から「ごめんなさ〜い」という声。恐る恐る振り返ると、またアブナイ目のオバだった。

オバ「お宅、春菊は扱ってないようね」

みかやん「いえ、春菊でしたらこちらです」

この調子で買い物を全部案内させて買う”1人で買い物出来ない人種”なのか?と思って、猛ダッシュで逃げた。丁度、私のレジに2〜3人のお客さんが来たので、もうオバも私に話しかけてこないだろうと思った。オバは何を思ったのか、凄い勢いでレジの方へ来て、レジ締めをしようとレジの休止札を立てかけたG君のレジに割って入った。

B君も私もちょっと驚いたが、G君が一番驚いていた。「オバパワー恐るべし」と思っただろう。アブナイオバがG君のレジで買い物を済ませたのを見届けて、やれやれと思ったら、お買上品を袋詰めし終えたオバが私のレジへ来た。

オバ「買い忘れた物が有るので、今、買った物を預かって頂けない?袋を持ったまま店内をうろつくわけにはいかないでしょう」

みかやん「はぁ。お預かりします(別にそんな事、全然構わないのに)」

オバはピーマン1袋を持って私のレジへ戻ってきた。

オバ「あなた、ココで時給は650円ぐらい?」

みかやん「私は深夜勤務なので時給はもう少し高・・・」

オバ「私が経営してる会社のオペレーターをやってみない?あなた、声のお仕事の経験は?」

みかやん「以前、デパートで電話交換手や店内放送をしてました(つい素直に答えてしまう)」

オバ「やっぱりねぇ。どうかしら?」

みかやん「いえ、もう若くないので」

オバ「あなたなら日給15000円は保証するわよ」

しぶる私にオバは顔を近づけて「ちょっぴりエッチなお仕事なんだけど」と言ってきた。怖い。アブナイ目をした逝っちゃったオバが会社経営だなんて、嘘臭いったらありゃしない。これは狂言癖か本当に逝っちゃった人の症状なのだろう。

ふと辺りを見ると、レジ付近を彷徨っているお客さんが居たので、大声で「お客様、こちらへどうぞ〜」と叫んだ。オバは「また来るから、考えておいてね」と言って、ようやく立ち去った。しかしオバはもう来る事はないだろう。きっと病院送りだ。

あぁ怖かった。
仕事の後、夫と待ち合わせをして近所のルーシーという名の生協へ。生協が開店前だったので、朝マックをして開店を待った。

朝マックしながら「明日からS君、いないんだぁ。いつも2人で大笑いしてて、楽しかったよなぁ。笑いのツボが一緒ってのも有り難かったし、懸命に私を庇ってくれたり守ってくれたり、ホントに有り難かったよなぁ。S君がいなかったら、とっくに辞めてたかも知れないし」などと考えて、涙目になった。

生協の開店後、買い物をして、クリスマスケーキやケンタッキーや寿司の予約をして帰った。夫は何かあると寿司だけど、私、本当はピザやパスタがいいのよね。マイバジルも持ってるし。刺身系、あんま食べられないし。回転寿司行っても「焼いて出してくれ」と思うし。

そんな私がオススメするのは真駒内の朝日寿司。カウンターで板さんが直で握ってくれる寿司が、ランチタイムだと食べ放題で1500円。しかも板さん連中に「次は?次は?」と次に何を食べたいか催促され、気付いた頃には立ち上がれないほど満腹。

初めて友人BD君に連れて行って貰った時は、「こんな美味いタコ、食べた事ない!」「函館並みに美味いイカ!」と大騒ぎで、2回目に行ったときもその感動は覚めなかった。ナマモノ系が苦手な私だけど、そこの寿司ならいくらでも食べられるのよ。

あたしゃ美味い寿司が食べたい。また朝日寿司へ行きたいと思いつつ「俺の彼女はカズノコが好き〜♪やるぜ〜ないじゃない恋はのり巻〜♪コバシラみたいなちっちゃな涙〜♪どうぞ〜泣かないでキスあげる〜から〜♪アガリ!」と1人ノリノリでシブがき隊の寿司食いねぇ!を口ずさんだ(古っ)。
22:18-8:42 B番

今日はEさんがA番で、S君がC番だった。出勤してレジに入るや否や即、レジ大行列。「えっ?明日って祝祭日?今日って金曜?土曜?」と思うが、どう考えても今日も明日も平日だ。まだ7日なのに12月ってだけで、何故こうも忙しいのか?先が思いやられた。

どうにもレジが混むのでC番のS君が何度もレジに走ってきてくれたが、S君の「お待ちのお客様、こちらのレジへどうぞ」という呼びかけにも、がんとして動かずに私のレジに並んでいる人がいるようなので見てみると、憧れのオーナーシェフ様だった。

チラ見した時に「あらっ!カッコイイお客さんだわ(はあと)」とチェックしていたが、それが髪を切ったオーナーシェフ様とは気付かなかった。ドライアイで右目をやられている為に、右斜め前が非常にブレて見えにくかったからだ。

前歯の差し歯が取れている為、口を閉じたまま微笑んでオーナーシェフ様をお迎えすると、「すみませんが、領収証を」と、お名刺を出されたが「いつもの○○・○○○○ー様で宜しいですか?(お店の名前なんてもはやスペルまで覚えましたわよ)」とたずねてみた。

オーナー様「はい。あっ、あの!名刺、貰ってやって下さい」

みかやん「えーーーっ!頂けるんですか!あ、ありがとうございますーっ!ひゃあもう感激です。あ、かっ、髪を短くされたんですね」

オーナー様「はい。年末年始で忙しくなるので切りました」

みかやん「素敵で・・・あわわ。お、お店のほうへお邪魔させて頂きますので、宜しくお願いします!」

オーナー様「はい。是非!お待ちしております」

すっかりうわずってしまってお恥ずかしい限りだ。オーナーシェフ様がニッコリと微笑んで下さったので、腰砕けも腰砕け、失神寸前だった。失神バンドに失神するファンの気持ちが、よ〜く分かった。その後は大はしゃぎで「S君!S君!今かくかくしかじかで名刺を・・・」と「Eさん!Eさん!今・・・」と感激を伝えまくった。

Eさん「時々お見えになるセンスの良いセレブな感じの素敵なお客様ですよね」

みかやん「はい!はい!そのとおりです!品が良くてセンスが良くて清潔感があって、めっちゃイケてるんですけど笑顔があどけない感じで、性格の良さが滲み出てて、話し方も声も優しくて。。。ああぁ(息切れ)」

Eさん「大丈夫ですか?あはは!それほどまでにご執心なんですね」

みかやん「今日は、どんな困難にも耐える自信があるので、辛い事があったら私に言って下さいね!私が代わって困難に立ち向かいますからっ!もう、なんなりと申し付けちゃって下さい」

暫くはレジの上にお名刺を飾り、デレデレ&ウットリしていられた。お名刺を休憩室まで持って行ったが、白い手袋をはいて扱いたいほど、私にとってはお宝だ。オーナーシェフ様の指には結婚指輪が光っていて、奥様らしき方とご来店された事もあったが、そんな事は問題ではなくて、手の届かない憧れの大スターにほんの少しだけ手が届いたみたいなので充分なのよ。

デレデレしている間に朝になり、S君が珍しく神妙な顔をして近付いてきた。

S君「俺、今日、みかやんと最後なんですよ。お世話になりました」

みかやん「えーっ1今日でお別れでしたっけ?そんなぁ。いえ。私の方が、お世話になりっぱなしで。何と言ったらいいか、私の事を守っていてくれた事や、私の事をかばっていてくれた事は、ちゃんと分かってましたから。ありがとうございました。最後になっちゃってすみません」

S君「やっぱ、みかやんて大人ですよね。俺だったら逆ギレしてとっくに辞めてたと思うんですよ。俺のやってた事なんか、お見通しだったんですね」

みかやん「どうきりだしていいか分からなくて。私達は今も、こんなふうに主語の無い会話をしてますけど、同じテーマについて話してますよね?」

S君「もちろん、そうだと思います」

みかやん「S君の明るさや優しさに何度も救われました。心配ばかりかけて、S君まで楽しくなかったんじゃないかと思うと、もう・・・もう・・・」

S君「湿っぽくならないで下さいよ〜」

泣き崩れるところだった。やっぱりS君は私が思っていた以上に、私の事を庇ってくれたり、守ってくれたりしていたのだろう。仕事の面でも私はド素人でS君に何の恩返しも出来なかったし、年長者としてもS君に何もできなかった事が悔やまれた。S君、ごめんなさい。S君、ありがとう。お元気で。

< 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 >

 

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

日記内を検索