102日目:最強ペア
2005年1月14日22:18-8:48 B番
今日はEさんがA番で、みっちがC番だった。
みっち「16日、俺もみかやんも休みだから、ぶっさんと飲むの16日にしない?」
みかやん「うん。ぶっさんから16日らしいって聞いてたよ」
みっち「じゃ16日で。わーっ!すげえ楽しみ」
みかやん「んで、どこ行く?」
みっち「みかやん家の界隈がいいよ。そしたら帰り、困らないでしょ」
みかやん「うちの近所だと村さ来かなぁ?キミら大酒飲みだから飲み放がないと辛いでしょ」
みっち「じゃ村さ来で!わーい♪」
そう言って嬉しそうにニコニコしてるみっちが何とも可愛らしかった。その後もみっちはニコニコのまま、懸命に私の飲料出しを手伝ってくれたり、ちょっと混んだだけでレジに走ってきてくれたり、申し訳ないぐらい猛然と私の仕事を手伝ってくれた。
みかやん「みっち、ありがとう。沢山助けて貰ってもう充分だよ。今日はそのぐらいにしといて」
みっち「俺、まだ発注の仕事がないからさ。甘えてよ。みかやんだって俺の仕事、手伝ってくれてたし、みかやんはそんな事、全然気にしなくていいんだよぉ」
と言って自信満々にニコニコしてるみっちに、またやられてしまった。
みっちの休憩中にレジでボーっとしてると、みっちが来て「はい。コレ」と、のど飴を渡してくれた。
みかやん「えっ?ありがとう」
みっち「さっき咳してたから。治すんだよ〜」
あらあら、優しいのね。咳ったって、ゲッホゲッホとしてたわけじゃなくて、時々コンコンぐらいだったのに。
朝になり、レジ締めをしてみっちより30分先に上がった。朝番で出勤してきたのは、がっちゃん曰く3悪(感じ・顔・性格)のAさんと、良い時と悪い時の差が激しく更年期障害というあだ名のUさんの最強ペアだった。「みっち、最強ペアに捕まってなきゃいいけどなぁ」と思いながら着替えてレジの方へ行ってみると、やっぱりみっちが捕まっていた。
「大変だ!みっちを救出しなければ!」と思って近付くと、最強ペアの怒りの矛先が私に向かってきた。鬼の最強ペアも可愛いみっちにはキツイ事を言えないらしく、私にギャーギャー怒鳴ってきた。戻り伝票に押すハンコがどうとかいう、全くつまんない話で、よくもまぁこんなくだらない話でここまで怒鳴れるもんだと呆れてしまった。
そもそも今までは「ハンコ貰っとけ!」なんて誰からも言われた事がなかったのに、ぶっさんが辞めたとたん「自分らでハンコ貰え」だとさ。聞いてねーよ。そんな話。
そこへタイミング良く専属美容師君のエロヒロキから電話がきた。私は終業時間を終えているので、逃げるようにその場を離れて電話にでた。
先日、エロヒロキ君から電話がきて「中央区の美容室で受付の仕事をしない?給料も今よりいいし、受付の仕事は得意でしょ?中央区の美容師にはみかやんの事を話しておくから」みたいな話だった。そうは言われても、そんなのは若くてお洒落な子の方が向いてるだろうし、どうせきっと「みかやん、ごめん。こないだ言ってた仕事、もう決まっちゃったから」みたいに断られるんだろうと思っていた。
ところが今日は「面接を受けてくれ!」という話で、ちょっとめまいがした。
みかやん「あ、あたしなんかでいいのー?」
エロヒロキ「いいべさ♪」
みかやん「えーーっ!」
エロヒロキ「面接の時は俺がタダで髪をセットしてあげるからね♪」
そうは言われても最近なんかジャージかジーンズしか持ってないよ。そんな所へ何を着て行きゃいいんだい?靴は?バッグは?化粧は?あぁ全然ダメじゃん!どうしよう!と半狂乱になっていると、みっちが逃げてきたので一緒に帰る事にした。
隣駅まで歩く間に、エロヒロキからの電話内容をかくかくしかじかと話すと、「俺、みかやんが居なくなったらイヤだよ。マジ、イヤ。辞めないでよ〜。辞めてほしくないよ〜」と言われた。
「わかりました。辞めません!」
口には出さなかったが、心の中でキッパリとそう言った。みっちみたいな可愛い子にキラキラした目で真っ直ぐ見られて「辞めないで」なんて言われたら、辞められるワケがない。やーねー、オヤジじゃないの。
ま、よそのラブホから声が掛かった時は考えるけど、そんな話もないだろうし(笑)。
今日はEさんがA番で、みっちがC番だった。
みっち「16日、俺もみかやんも休みだから、ぶっさんと飲むの16日にしない?」
みかやん「うん。ぶっさんから16日らしいって聞いてたよ」
みっち「じゃ16日で。わーっ!すげえ楽しみ」
みかやん「んで、どこ行く?」
みっち「みかやん家の界隈がいいよ。そしたら帰り、困らないでしょ」
みかやん「うちの近所だと村さ来かなぁ?キミら大酒飲みだから飲み放がないと辛いでしょ」
みっち「じゃ村さ来で!わーい♪」
そう言って嬉しそうにニコニコしてるみっちが何とも可愛らしかった。その後もみっちはニコニコのまま、懸命に私の飲料出しを手伝ってくれたり、ちょっと混んだだけでレジに走ってきてくれたり、申し訳ないぐらい猛然と私の仕事を手伝ってくれた。
みかやん「みっち、ありがとう。沢山助けて貰ってもう充分だよ。今日はそのぐらいにしといて」
みっち「俺、まだ発注の仕事がないからさ。甘えてよ。みかやんだって俺の仕事、手伝ってくれてたし、みかやんはそんな事、全然気にしなくていいんだよぉ」
と言って自信満々にニコニコしてるみっちに、またやられてしまった。
みっちの休憩中にレジでボーっとしてると、みっちが来て「はい。コレ」と、のど飴を渡してくれた。
みかやん「えっ?ありがとう」
みっち「さっき咳してたから。治すんだよ〜」
あらあら、優しいのね。咳ったって、ゲッホゲッホとしてたわけじゃなくて、時々コンコンぐらいだったのに。
朝になり、レジ締めをしてみっちより30分先に上がった。朝番で出勤してきたのは、がっちゃん曰く3悪(感じ・顔・性格)のAさんと、良い時と悪い時の差が激しく更年期障害というあだ名のUさんの最強ペアだった。「みっち、最強ペアに捕まってなきゃいいけどなぁ」と思いながら着替えてレジの方へ行ってみると、やっぱりみっちが捕まっていた。
「大変だ!みっちを救出しなければ!」と思って近付くと、最強ペアの怒りの矛先が私に向かってきた。鬼の最強ペアも可愛いみっちにはキツイ事を言えないらしく、私にギャーギャー怒鳴ってきた。戻り伝票に押すハンコがどうとかいう、全くつまんない話で、よくもまぁこんなくだらない話でここまで怒鳴れるもんだと呆れてしまった。
そもそも今までは「ハンコ貰っとけ!」なんて誰からも言われた事がなかったのに、ぶっさんが辞めたとたん「自分らでハンコ貰え」だとさ。聞いてねーよ。そんな話。
そこへタイミング良く専属美容師君のエロヒロキから電話がきた。私は終業時間を終えているので、逃げるようにその場を離れて電話にでた。
先日、エロヒロキ君から電話がきて「中央区の美容室で受付の仕事をしない?給料も今よりいいし、受付の仕事は得意でしょ?中央区の美容師にはみかやんの事を話しておくから」みたいな話だった。そうは言われても、そんなのは若くてお洒落な子の方が向いてるだろうし、どうせきっと「みかやん、ごめん。こないだ言ってた仕事、もう決まっちゃったから」みたいに断られるんだろうと思っていた。
ところが今日は「面接を受けてくれ!」という話で、ちょっとめまいがした。
みかやん「あ、あたしなんかでいいのー?」
エロヒロキ「いいべさ♪」
みかやん「えーーっ!」
エロヒロキ「面接の時は俺がタダで髪をセットしてあげるからね♪」
そうは言われても最近なんかジャージかジーンズしか持ってないよ。そんな所へ何を着て行きゃいいんだい?靴は?バッグは?化粧は?あぁ全然ダメじゃん!どうしよう!と半狂乱になっていると、みっちが逃げてきたので一緒に帰る事にした。
隣駅まで歩く間に、エロヒロキからの電話内容をかくかくしかじかと話すと、「俺、みかやんが居なくなったらイヤだよ。マジ、イヤ。辞めないでよ〜。辞めてほしくないよ〜」と言われた。
「わかりました。辞めません!」
口には出さなかったが、心の中でキッパリとそう言った。みっちみたいな可愛い子にキラキラした目で真っ直ぐ見られて「辞めないで」なんて言われたら、辞められるワケがない。やーねー、オヤジじゃないの。
ま、よそのラブホから声が掛かった時は考えるけど、そんな話もないだろうし(笑)。
みっち「今日って俺、休みでしたっけ?出かけてるんですが、よければ調べて貰えませんか?ごめんなさい」
みかやん「みっちは今夜、休みだよ。ぜんぜん気にしないで」
みっち「助かりました。ありがとうございます」
みかやん「いえいえ。ゆっくり楽しんで♪」
当たり障りのない話題だけど「あ、今日もメールきた。あら、この人、毎日メールをくれるのね♪」などと思わせる手口だ。しかも必ず返信しなければならない状況になっている。この場合、某遊び人の話によると、メールの内容よりも「今日もメールのやりとりがあった」と思わせる事に意義があるらしい。
こーゆー手口はホストで売れなかった頃のヒロシに教えてあげたかった。
みかやん「みっちは今夜、休みだよ。ぜんぜん気にしないで」
みっち「助かりました。ありがとうございます」
みかやん「いえいえ。ゆっくり楽しんで♪」
当たり障りのない話題だけど「あ、今日もメールきた。あら、この人、毎日メールをくれるのね♪」などと思わせる手口だ。しかも必ず返信しなければならない状況になっている。この場合、某遊び人の話によると、メールの内容よりも「今日もメールのやりとりがあった」と思わせる事に意義があるらしい。
こーゆー手口はホストで売れなかった頃のヒロシに教えてあげたかった。
休憩時間にみっちに「ねぇ。みかやんのメアド教えて」と紙を差し出され、「はいはい」とメアドを書いて渡した。
みっち「この数字って、みかやんの誕生日?」
みかやん「うん。分かり易い」
みっち「へえぇ。真夏に生まれたんだ」
みかやん「うん。美しい夏って書いてミカなんだよ」
みっち「それカッコイイ!じゃあ帰ったらメールするね」
で、早速、メールがきた。
みっち「みかやんお疲れ様です〜。○○○彦・通称みっちです。親友達からの相性は”○ち”って呼ばれてる、見た目は子供、中身はおやじの19才。最近は馬鹿に塗る薬を探す日々を邁進しております。今日は数え切れないほど慈愛の手を差し延べて下さって、ホントにありがとうございました」
みかやん「ども!みかやんこと○○美夏です。野郎どもには姫!とか兄さん!と呼ばれてたり・・・。みっちはオヤジじゃないよ。オヤジはもっとイヤラシイもん。みっちは紳士っぽい。友達がみんな男の子だから私の方がオヤジ化してるよ(汗)ともあれ、みっちみたいな働き者でcuteだけど漢な新人君が来てくれて、うほほ〜な日々だよ。やっぱりオヤジだね。私」
みっち「確かにみかやんって姫って感じですよね。紳士は言い過ぎですよ。なりなくてなれない、俺の遠い目標ですから。”優しい人・いい人になりたい”が、1つの目標です。優しいみかやんに働き者とか言われると、単純だから俺は、頑張っちゃいますよ(笑)。PSみかやんは、可愛いと思いますよ。優しくて明るくて、気さくな感じが接しやすくて更にグー!」
みかやん「ご飯食べに行く時や飲みに行く時、サシか男の中に女1人のお姫様待遇希望だから姫だもの。みっちの純粋なところが何とも可愛らしくて、ついからかってしまうから、まさに私はエロオヤジだよ。可愛いみっちに可愛いだなんて言われて腰砕け。みっちは充分にいい人で、もう目標に達成してるよ。見た目のとおり無邪気で可愛かったり、妙に大人だったり、男気があったり、行動もスマートで、みっちから目が離せませんわ」
みっち「恥ずかし〜(照)あんまり見たらダメですよ。恥ずかしいから逃げちゃいます。性悪のくせに恥ずかしがり屋なんです(笑)」
これは当初の予想どおりの褒め殺し合い状態だ。やっぱりこうなる。どうしてもこうなる。何だかもう、親友M君とメールしてるみたいだ。という事は、間違いなくみっちも遊び人だって事だ(短絡的?)。何だろ?こう言ったらこういう返事が欲しいと期待した以上の返事がきて、女心のツボを心得ていると言うか何と言うか。
M君は海千山千の36才だけど、みっちは19才だよ。天性の遊び人かい?だいたい19才で同じ匂いを嗅ぎつけてくるって・・・あわわ。そんな事を考えていて爆睡してしまった。
で、みっちの休憩時間に返信した。
みかやん「順調かい?みんなB番は嫌い。みっちは性悪じゃなくて、遊び人じゃないの?性悪なのはきっと女に対してだけ?みたいな(汗)私の親友君は36才独身で、下は平成生まれから上は私ぐらいまで、毎日違う女の子と遊んでるけど、その時に一緒にいる女の子に全力で優しくするから、誰にも恨まれたりしないんだ。みっちも将来、そんなオジサンになりそうな予感がする(汗)」
みっち「順調ですよ。確かに俺は遊び人ですが、彼女一筋でいきます。女、子供、お年寄り、困ってる人とか誰かに支えてもらいたい人には優しいです←自分で言うな。今はそんな感じの人です。それでは行ってきます」
----なるほど。私はその中のお年寄り部門なのね。納得。てか、やっぱり遊び人だって認めてるよ。今のところは、どの程度の遊び人なのか分かんないけど、ま、お手並み拝見というところですか。
みっち「この数字って、みかやんの誕生日?」
みかやん「うん。分かり易い」
みっち「へえぇ。真夏に生まれたんだ」
みかやん「うん。美しい夏って書いてミカなんだよ」
みっち「それカッコイイ!じゃあ帰ったらメールするね」
で、早速、メールがきた。
みっち「みかやんお疲れ様です〜。○○○彦・通称みっちです。親友達からの相性は”○ち”って呼ばれてる、見た目は子供、中身はおやじの19才。最近は馬鹿に塗る薬を探す日々を邁進しております。今日は数え切れないほど慈愛の手を差し延べて下さって、ホントにありがとうございました」
みかやん「ども!みかやんこと○○美夏です。野郎どもには姫!とか兄さん!と呼ばれてたり・・・。みっちはオヤジじゃないよ。オヤジはもっとイヤラシイもん。みっちは紳士っぽい。友達がみんな男の子だから私の方がオヤジ化してるよ(汗)ともあれ、みっちみたいな働き者でcuteだけど漢な新人君が来てくれて、うほほ〜な日々だよ。やっぱりオヤジだね。私」
みっち「確かにみかやんって姫って感じですよね。紳士は言い過ぎですよ。なりなくてなれない、俺の遠い目標ですから。”優しい人・いい人になりたい”が、1つの目標です。優しいみかやんに働き者とか言われると、単純だから俺は、頑張っちゃいますよ(笑)。PSみかやんは、可愛いと思いますよ。優しくて明るくて、気さくな感じが接しやすくて更にグー!」
みかやん「ご飯食べに行く時や飲みに行く時、サシか男の中に女1人のお姫様待遇希望だから姫だもの。みっちの純粋なところが何とも可愛らしくて、ついからかってしまうから、まさに私はエロオヤジだよ。可愛いみっちに可愛いだなんて言われて腰砕け。みっちは充分にいい人で、もう目標に達成してるよ。見た目のとおり無邪気で可愛かったり、妙に大人だったり、男気があったり、行動もスマートで、みっちから目が離せませんわ」
みっち「恥ずかし〜(照)あんまり見たらダメですよ。恥ずかしいから逃げちゃいます。性悪のくせに恥ずかしがり屋なんです(笑)」
これは当初の予想どおりの褒め殺し合い状態だ。やっぱりこうなる。どうしてもこうなる。何だかもう、親友M君とメールしてるみたいだ。という事は、間違いなくみっちも遊び人だって事だ(短絡的?)。何だろ?こう言ったらこういう返事が欲しいと期待した以上の返事がきて、女心のツボを心得ていると言うか何と言うか。
M君は海千山千の36才だけど、みっちは19才だよ。天性の遊び人かい?だいたい19才で同じ匂いを嗅ぎつけてくるって・・・あわわ。そんな事を考えていて爆睡してしまった。
で、みっちの休憩時間に返信した。
みかやん「順調かい?みんなB番は嫌い。みっちは性悪じゃなくて、遊び人じゃないの?性悪なのはきっと女に対してだけ?みたいな(汗)私の親友君は36才独身で、下は平成生まれから上は私ぐらいまで、毎日違う女の子と遊んでるけど、その時に一緒にいる女の子に全力で優しくするから、誰にも恨まれたりしないんだ。みっちも将来、そんなオジサンになりそうな予感がする(汗)」
みっち「順調ですよ。確かに俺は遊び人ですが、彼女一筋でいきます。女、子供、お年寄り、困ってる人とか誰かに支えてもらいたい人には優しいです←自分で言うな。今はそんな感じの人です。それでは行ってきます」
----なるほど。私はその中のお年寄り部門なのね。納得。てか、やっぱり遊び人だって認めてるよ。今のところは、どの程度の遊び人なのか分かんないけど、ま、お手並み拝見というところですか。
休み・涙の別れ
2005年1月12日朝、ぶっさんが来た。退職したというのに、A番のみっちがやり忘れていた仕事をちゃっちゃと片付けてくれたり、みんなの品出しを手伝ってくれたりで頭が下がった。ぶっさんが来たのは、朝番レジの大親分に挨拶する為だった。ちなみに3悪(感じ・性格・顔)のAさんは偉そうだが大親分ではない。
義理堅いぶっさんは、惣菜・鮮魚・青果・精肉・加工・レジ・事務の各部門に菓子折を用意していた。
ぶっさん「みかやんは、六花亭へ行く事ある?」
みかやん「私、マルセイバターサンドが大好きで時々買いますよ」
ぶっさん「じゃあコレあげるよ」
と、六花亭のポイントカードをくれた。
ぶっさん「みかやんが吸ってる煙草ってコレだったよね」
みかやん「はい。ソレです」
ぶっさん「はい。煙草を吸う人には煙草をあげる」
みかやん「ひゃぁ〜。こないだはお弁当を頂いて、今日はポイントカードやら煙草やら、貰いっぱなしですみません」
私がレジ締めをしている間に、ぶっさんは朝番の大親分に挨拶をしていた。レジを締め終えると、カウンターにぶっさんが居たので、今だ!今しかない!と声をかけた。
みかやん「ぶっさん!本当にお世話になりました。あり、あり、ありが・・・えーん」
ぶっさん「また、そんな。あはは!」
みかやん「すみましぇん」
ぶっさん「うわっ!ホントに泣いてるよ。マジーッ!えーっ!お、俺が説教してるみたいだよ〜。そんなぁ。いや、ど〜〜〜しよ!あ、タイムカードきってきた方がいいよ」
ぶっさんに促されてタイムカードをきってから、またカウンターへ戻った。
みかやん「ぶっさ〜〜ん!」
ぶっさん「すぐ16日に会えるんだからさ。みっちが16日に3人で飲みたいって言ってたよ」
みかやん「わかりました〜。16日に。じゃ、お先に失礼します〜」
ヨロヨロとロッカーへ行って、暫くボーっとしてから帰り支度をして店内へ出た。するとぶっさんが居て「送るよ。車、そこにとめてあるから」と、声を掛けてくれた。
たわいない事を話しているうちに、すぐ我が家に到着してしまい、ちゃんと「ありがとうございました」と言ってない事に気付いた。
みかやん「実は昨日までは、短い時間じゃ語り尽くせないほどのお礼の言葉やお詫びの言葉を考えていたんですが、いざとなると何も言えません。すみません」
ぶっさん「あはは!そ、そんなぁ」
みかやん「ぶっさんには一方ならぬお世話になりまして、厳しく育てて頂いた事にも感謝していますし・・・本当にありがとうございました・・・えーん」
ぶっさん「またかい?」
みかやん「だってぇ・・・」
ぶっさん「あぁ俺もダメだ。サングラスしよ」
感極まって気が付いたら、ぶっさんの手をガッチリと握りしめていた。車から降りて泣き笑いの顔で、ぶっさんに手を振った。
一番最初にぶっさんが退職すると聞いた時は「S君じゃなくて良かった」だなんて思ったのに、ぶっさんとの別れがこんなに辛いものになるなんて。辛い時期を耐え抜いて良かった。前にOくんが言った「頑張った頑張った、みかやんは本当によく頑張った・・・さぁ泣きなさい」という言葉を思い出して、また泣けた。
涙でドロドロの顔の私に手を握られて、ぶっさんも怖かっただろうと、ちょっと反省した。
義理堅いぶっさんは、惣菜・鮮魚・青果・精肉・加工・レジ・事務の各部門に菓子折を用意していた。
ぶっさん「みかやんは、六花亭へ行く事ある?」
みかやん「私、マルセイバターサンドが大好きで時々買いますよ」
ぶっさん「じゃあコレあげるよ」
と、六花亭のポイントカードをくれた。
ぶっさん「みかやんが吸ってる煙草ってコレだったよね」
みかやん「はい。ソレです」
ぶっさん「はい。煙草を吸う人には煙草をあげる」
みかやん「ひゃぁ〜。こないだはお弁当を頂いて、今日はポイントカードやら煙草やら、貰いっぱなしですみません」
私がレジ締めをしている間に、ぶっさんは朝番の大親分に挨拶をしていた。レジを締め終えると、カウンターにぶっさんが居たので、今だ!今しかない!と声をかけた。
みかやん「ぶっさん!本当にお世話になりました。あり、あり、ありが・・・えーん」
ぶっさん「また、そんな。あはは!」
みかやん「すみましぇん」
ぶっさん「うわっ!ホントに泣いてるよ。マジーッ!えーっ!お、俺が説教してるみたいだよ〜。そんなぁ。いや、ど〜〜〜しよ!あ、タイムカードきってきた方がいいよ」
ぶっさんに促されてタイムカードをきってから、またカウンターへ戻った。
みかやん「ぶっさ〜〜ん!」
ぶっさん「すぐ16日に会えるんだからさ。みっちが16日に3人で飲みたいって言ってたよ」
みかやん「わかりました〜。16日に。じゃ、お先に失礼します〜」
ヨロヨロとロッカーへ行って、暫くボーっとしてから帰り支度をして店内へ出た。するとぶっさんが居て「送るよ。車、そこにとめてあるから」と、声を掛けてくれた。
たわいない事を話しているうちに、すぐ我が家に到着してしまい、ちゃんと「ありがとうございました」と言ってない事に気付いた。
みかやん「実は昨日までは、短い時間じゃ語り尽くせないほどのお礼の言葉やお詫びの言葉を考えていたんですが、いざとなると何も言えません。すみません」
ぶっさん「あはは!そ、そんなぁ」
みかやん「ぶっさんには一方ならぬお世話になりまして、厳しく育てて頂いた事にも感謝していますし・・・本当にありがとうございました・・・えーん」
ぶっさん「またかい?」
みかやん「だってぇ・・・」
ぶっさん「あぁ俺もダメだ。サングラスしよ」
感極まって気が付いたら、ぶっさんの手をガッチリと握りしめていた。車から降りて泣き笑いの顔で、ぶっさんに手を振った。
一番最初にぶっさんが退職すると聞いた時は「S君じゃなくて良かった」だなんて思ったのに、ぶっさんとの別れがこんなに辛いものになるなんて。辛い時期を耐え抜いて良かった。前にOくんが言った「頑張った頑張った、みかやんは本当によく頑張った・・・さぁ泣きなさい」という言葉を思い出して、また泣けた。
涙でドロドロの顔の私に手を握られて、ぶっさんも怖かっただろうと、ちょっと反省した。
101日目:宇宙遊泳
2005年1月11日22:50-8:40 B番
今日はみっちがA番で、がっちゃんがC番だった。昨日でぶっさんが退職して、いきなり私と新人君2人の勤務で緊張しつつ出勤すると、カウンターにお客様からのクレームメールが張り付けられていた。
クレームの内容は「我が子2人に買い物の仕方を教えようと、店内が空いている時間を選んで来店し、誰も並んでいないレジで子供が駄菓子を買おうとしたら、レジ係の30代女性にせかされ、お釣りをばらまかれ酷い対応をされた」という事だった。
がっちゃん「こんなの朝番のAさんに決まってるじゃないですか!」
みかやん「間違いなくAさんだろうね」
がっちゃん「俺らはAさんが別の客に怒鳴った現場に居ましたからね。Aさん以外に考えられないですよ。しかしまぁ、感じは悪いは顔は悪いは性格は悪いは、最悪ですね」
みかやん「あたしゃそこまで言えないけどね」
そこへ何とも奇天烈なお婆さんが来た。白髪の短い髪をつんつんヘアみたいに、数カ所を輪ゴムで結わえていて、北海道の真冬だというのに薄着にスニーカーで、それに似つかわしくない皮の大きなハンドバッグを持っていた。
林檎とミカンを1コずつお買上だったので「126円頂戴します!」と言ってからが恐ろしく長かった。スローモーションのような早さで、床のバッグをサッカー台に乗せ、またスローモーションでバッグを開け・・・あまりの遅さに早送りして見たい気分になった。後に並んだお客さんも、苦笑いしていた。
がっちゃんが気を利かせてレジに入ってくれて、奇天烈婆さんの後に並んだお客さんをさばいてくれたが、それでも尚、奇天烈婆さんはスローモーションでバックの中の財布を探していた。
まるで宇宙遊泳。
数分後、奇天烈婆さんは途中で息切れしながらも、ようやくバッグから財布を出した。財布と言うか、コンビニ袋に入った巾着だった。
奇天烈「ん?で?なんぼ?」
みかやん「126円です」
そりゃこれだけ時間が経ったら、いくらだったかなんて忘れてしまうさ。はいはい、ここから126円を出すのが長いんでしょ?と思っていたら、奇天烈婆さんは驚きの早さでサクッと150円を出した。それにしたって、みかんと林檎を1コずつ買うのに所要時間10分弱。私はこの奇天烈婆さんにかかりきりで、がっちゃんは私の後のレジから動けなかった。
がっちゃんと声を揃えて「ありがとうございます」と奇天烈婆さんを見送った時は、ドッと疲れた。奇天烈婆さんは歩くのは早く、トコトコと玄関へ向かったと思ったら、急にUターンしたので、思わずがっちゃんと顔を見合わせた。
その後、奇天烈婆さんは冷凍イカ2ハイお買上200円、所要時間5分。またフラフラと店内へ舞い戻りコマイ140円のお買上、所要時間5分。がっちゃんと私のロスタイムは合計20分弱。3回もレジに来ないで一度で買い物を済ませてくれぃ。
「4度目はありませんように」と祈るような気持ちで奇天烈婆さんを見送ると、今度は店内へは戻らず、いきなり客用サッカー台の上にどっかりと腰を下ろし、さっき買ったみかんを食べ始めた。さすがにがっちゃんも私もゲンナリして、奇天烈婆さんに構わず各自の仕事を始めた。
それでもやっぱり気になり、作業をしつつ奇天烈婆さんをチラ見していると、なんとみかん1コ食べるのに30分もかかっていた。
みかやん「ありゃ宇宙遊泳だよ。婆さんの周りだけ無重力かい?」
がっちゃん「あーはっは!まさに宇宙遊泳でしたね。アレは酷い」
なんて話しているうちに奇天烈婆さんは忽然と姿を消していた。
休憩時間になり、みっちをからかおうと、専属美容師のエロヒロキ君からきたさほどエロくないメール「姫!少々お言葉が下品でございますゆえ、フリーダイヤルにお電話なされ。0721-1919 オナニーイクイクまでじゃぞ。くれぐれもお掛け間違いのないように。姫!」というのを見せた。
みっちは一瞬にして赤面し「か、変わった事を言う人だ。頭、クラクラするぅ」と言って逃げて行った。みっちは照れるとすぐ逃げる。このぐらいで頭がクラクラするようでは、エロヒロキ君とはお友達になれ。。別に友達にならなくてもいいか。
朝、ぶっさんが来た。いよいよ涙のお別れだ。
今日はみっちがA番で、がっちゃんがC番だった。昨日でぶっさんが退職して、いきなり私と新人君2人の勤務で緊張しつつ出勤すると、カウンターにお客様からのクレームメールが張り付けられていた。
クレームの内容は「我が子2人に買い物の仕方を教えようと、店内が空いている時間を選んで来店し、誰も並んでいないレジで子供が駄菓子を買おうとしたら、レジ係の30代女性にせかされ、お釣りをばらまかれ酷い対応をされた」という事だった。
がっちゃん「こんなの朝番のAさんに決まってるじゃないですか!」
みかやん「間違いなくAさんだろうね」
がっちゃん「俺らはAさんが別の客に怒鳴った現場に居ましたからね。Aさん以外に考えられないですよ。しかしまぁ、感じは悪いは顔は悪いは性格は悪いは、最悪ですね」
みかやん「あたしゃそこまで言えないけどね」
そこへ何とも奇天烈なお婆さんが来た。白髪の短い髪をつんつんヘアみたいに、数カ所を輪ゴムで結わえていて、北海道の真冬だというのに薄着にスニーカーで、それに似つかわしくない皮の大きなハンドバッグを持っていた。
林檎とミカンを1コずつお買上だったので「126円頂戴します!」と言ってからが恐ろしく長かった。スローモーションのような早さで、床のバッグをサッカー台に乗せ、またスローモーションでバッグを開け・・・あまりの遅さに早送りして見たい気分になった。後に並んだお客さんも、苦笑いしていた。
がっちゃんが気を利かせてレジに入ってくれて、奇天烈婆さんの後に並んだお客さんをさばいてくれたが、それでも尚、奇天烈婆さんはスローモーションでバックの中の財布を探していた。
まるで宇宙遊泳。
数分後、奇天烈婆さんは途中で息切れしながらも、ようやくバッグから財布を出した。財布と言うか、コンビニ袋に入った巾着だった。
奇天烈「ん?で?なんぼ?」
みかやん「126円です」
そりゃこれだけ時間が経ったら、いくらだったかなんて忘れてしまうさ。はいはい、ここから126円を出すのが長いんでしょ?と思っていたら、奇天烈婆さんは驚きの早さでサクッと150円を出した。それにしたって、みかんと林檎を1コずつ買うのに所要時間10分弱。私はこの奇天烈婆さんにかかりきりで、がっちゃんは私の後のレジから動けなかった。
がっちゃんと声を揃えて「ありがとうございます」と奇天烈婆さんを見送った時は、ドッと疲れた。奇天烈婆さんは歩くのは早く、トコトコと玄関へ向かったと思ったら、急にUターンしたので、思わずがっちゃんと顔を見合わせた。
その後、奇天烈婆さんは冷凍イカ2ハイお買上200円、所要時間5分。またフラフラと店内へ舞い戻りコマイ140円のお買上、所要時間5分。がっちゃんと私のロスタイムは合計20分弱。3回もレジに来ないで一度で買い物を済ませてくれぃ。
「4度目はありませんように」と祈るような気持ちで奇天烈婆さんを見送ると、今度は店内へは戻らず、いきなり客用サッカー台の上にどっかりと腰を下ろし、さっき買ったみかんを食べ始めた。さすがにがっちゃんも私もゲンナリして、奇天烈婆さんに構わず各自の仕事を始めた。
それでもやっぱり気になり、作業をしつつ奇天烈婆さんをチラ見していると、なんとみかん1コ食べるのに30分もかかっていた。
みかやん「ありゃ宇宙遊泳だよ。婆さんの周りだけ無重力かい?」
がっちゃん「あーはっは!まさに宇宙遊泳でしたね。アレは酷い」
なんて話しているうちに奇天烈婆さんは忽然と姿を消していた。
休憩時間になり、みっちをからかおうと、専属美容師のエロヒロキ君からきたさほどエロくないメール「姫!少々お言葉が下品でございますゆえ、フリーダイヤルにお電話なされ。0721-1919 オナニーイクイクまでじゃぞ。くれぐれもお掛け間違いのないように。姫!」というのを見せた。
みっちは一瞬にして赤面し「か、変わった事を言う人だ。頭、クラクラするぅ」と言って逃げて行った。みっちは照れるとすぐ逃げる。このぐらいで頭がクラクラするようでは、エロヒロキ君とはお友達になれ。。別に友達にならなくてもいいか。
朝、ぶっさんが来た。いよいよ涙のお別れだ。
100日目:ぶっさん退職
2005年1月10日22:44-9:15 C番
今日はMさんとG君がA番で、EさんがB番だった。出勤するとぶっさんが私服で品出しをしていて、その姿が涙を誘った。 ぶっさんは出勤日数と有給休暇の絡みがあって、今日は出勤できない事になっていたが、それでも私服で来て、みんなの品出しを手伝ってくれていた。
私はもう、ぶっさんの顔をまともに見られなくなっているというのに、がっちゃんはフラフラと私の所へ来ては「さすが(ぶっさん)”人の為に”ですよね」とか「”自分で頭を使って考える”ってやつですね」などと言うので、その度に甚だ脱力した。
ぶっさん「今日で最後だからって惣菜の人から弁当を2つ貰ったんだけど、1コ食べない?」
みかやん「わーい!頂きます!」
事務所でぶっさんと弁当を食べていると、Mさんが来て「なんで一緒にご飯食べてるんですかーっ!」と凄く驚いていたが、そりゃあ驚くだろうな。ぶっさんと私が仲良く弁当を食べてる姿なんて、誰も想像出来なかっただろうなぁ。
ふと気が付くと、事務所にがっちゃんもEさんも来て、何故か狭い事務所に全員が揃っていた。
みかやん「みんな、ぶっさんの傍に居たいんですよ。何て美しい光景。何て美しい人達でしょう。涙を誘いますねぇ」
ぶっさん「たっ、たまたまだよ!俺、明日の朝も来るんだから。みかやんは最後に一番会える人なんだから、今からそーゆー事、言わないで!俺、実は前の会社辞めた時、家に帰ってから泣いたよ。そーゆーの弱いんだから」
みかやん「私も退職の日に花束を貰って大泣きした事がありました。あげますか?花束」
ぶっさん「いらないっ!」
みかやん「話変わりますけど、がっちゃんて、あの子ちょっとおかしいですよ。ぶっさんが書いた”わたくしごと”を丸暗記してて、私の傍へ来る度に”人のために”とか”わたくしごと”って言うんです」
ぶっさん「俺もさっき、奴に”人のためにですね”って言われたよ。なんだ、あいつ」
みかやん「ビョーキですよ。昨日から言ってるんですよ」
ぶっさん「あの野郎!」
その後、ぶっさんは馴染みのお客さんに会う度にお別れの挨拶をしていた。私達には何も話さないお客さんも、何故かぶっさんとは話をしていたし、ぶっさんの事を店長だと思ってるお客さんが多くて「店長、辞めるんだってね」と驚くお客さんが本当に多かった。改めてぶっさんの人当たりの良さや優しさや暖かさを・・・もうダメ。泣きそう。
朝になり、私はパン地獄に堕ちていた。そこへ初めて見かけたド派手な婆さんが現れ、それはおぞましい”1人で買い物できない婆さん”だった。
ド派手「ねぇ!お砂糖安い?お砂糖はどこ?」
みかやん「特に安くはないですけど、お砂糖はこちらです」
ド派手「じゃあ次は納豆」
みかやん「納豆はこちらです(ヲイヲイ。次はって何だい?てか、砂糖も自分で持てよ)」
ド派手「日付の新しい納豆を取って」
みかやん「全部、同じ日付です(って、自分で取れって)」
ド派手「ごめんねぇ。持たせちゃって」
みかやん「いえ(そう思うんなら自分で持てよ。アンタ何様だよ)」
ド派手「ええと、次は何にしようかな?」
みかやん「・・・(はあああっ?あたしゃパン地獄なんだよ。勘弁してよ〜)」
ふと見ると、ぶっさんが私に代わってパン地獄に堕ちていてくれていて、レジには朝番の最も恐ろしいAさんが来ていた。ド派手婆さんはAさんが鬼より怖いとも知らず、Aさんに話しかけた。
ド派手「ねぇ、お砂糖、いつ安くなるの?」
Aさん「わかりません!」
ド派手「お砂糖が安くなる予定とかないの?」
Aさん「だから分からないって言ってるでしょーっ!何なのっ!」
ド派手婆さんとAさんのやりとりが聞こえたがっちゃんと私は凍り付いた。Aさんは一目見て「今日はご機嫌ナナメなのね」という顔をしていたが、何が面白くないのか知らないがお客さんにまで怒鳴るとは驚いた。さすがのド派手婆さんもAさんの対応にひるんでいた。
ぶっさんが居なくなったら、Aさんの私達に対する攻撃はますますエスカレートするんだろうなぁと思いつつ、がっちゃんと顔を見合わせて苦笑した。
わざわざみっちが早起きしてぶっさんに挨拶に来た。「やっぱり最後の日にぶっさんに”お疲れ様でした”って言いたいでしょ」だなんて言って、みっちったら義理堅い。私はと言えば、そんなこんなで、ぶっさんにはまともにお別れの挨拶ができなかった。
今日はMさんとG君がA番で、EさんがB番だった。出勤するとぶっさんが私服で品出しをしていて、その姿が涙を誘った。 ぶっさんは出勤日数と有給休暇の絡みがあって、今日は出勤できない事になっていたが、それでも私服で来て、みんなの品出しを手伝ってくれていた。
私はもう、ぶっさんの顔をまともに見られなくなっているというのに、がっちゃんはフラフラと私の所へ来ては「さすが(ぶっさん)”人の為に”ですよね」とか「”自分で頭を使って考える”ってやつですね」などと言うので、その度に甚だ脱力した。
ぶっさん「今日で最後だからって惣菜の人から弁当を2つ貰ったんだけど、1コ食べない?」
みかやん「わーい!頂きます!」
事務所でぶっさんと弁当を食べていると、Mさんが来て「なんで一緒にご飯食べてるんですかーっ!」と凄く驚いていたが、そりゃあ驚くだろうな。ぶっさんと私が仲良く弁当を食べてる姿なんて、誰も想像出来なかっただろうなぁ。
ふと気が付くと、事務所にがっちゃんもEさんも来て、何故か狭い事務所に全員が揃っていた。
みかやん「みんな、ぶっさんの傍に居たいんですよ。何て美しい光景。何て美しい人達でしょう。涙を誘いますねぇ」
ぶっさん「たっ、たまたまだよ!俺、明日の朝も来るんだから。みかやんは最後に一番会える人なんだから、今からそーゆー事、言わないで!俺、実は前の会社辞めた時、家に帰ってから泣いたよ。そーゆーの弱いんだから」
みかやん「私も退職の日に花束を貰って大泣きした事がありました。あげますか?花束」
ぶっさん「いらないっ!」
みかやん「話変わりますけど、がっちゃんて、あの子ちょっとおかしいですよ。ぶっさんが書いた”わたくしごと”を丸暗記してて、私の傍へ来る度に”人のために”とか”わたくしごと”って言うんです」
ぶっさん「俺もさっき、奴に”人のためにですね”って言われたよ。なんだ、あいつ」
みかやん「ビョーキですよ。昨日から言ってるんですよ」
ぶっさん「あの野郎!」
その後、ぶっさんは馴染みのお客さんに会う度にお別れの挨拶をしていた。私達には何も話さないお客さんも、何故かぶっさんとは話をしていたし、ぶっさんの事を店長だと思ってるお客さんが多くて「店長、辞めるんだってね」と驚くお客さんが本当に多かった。改めてぶっさんの人当たりの良さや優しさや暖かさを・・・もうダメ。泣きそう。
朝になり、私はパン地獄に堕ちていた。そこへ初めて見かけたド派手な婆さんが現れ、それはおぞましい”1人で買い物できない婆さん”だった。
ド派手「ねぇ!お砂糖安い?お砂糖はどこ?」
みかやん「特に安くはないですけど、お砂糖はこちらです」
ド派手「じゃあ次は納豆」
みかやん「納豆はこちらです(ヲイヲイ。次はって何だい?てか、砂糖も自分で持てよ)」
ド派手「日付の新しい納豆を取って」
みかやん「全部、同じ日付です(って、自分で取れって)」
ド派手「ごめんねぇ。持たせちゃって」
みかやん「いえ(そう思うんなら自分で持てよ。アンタ何様だよ)」
ド派手「ええと、次は何にしようかな?」
みかやん「・・・(はあああっ?あたしゃパン地獄なんだよ。勘弁してよ〜)」
ふと見ると、ぶっさんが私に代わってパン地獄に堕ちていてくれていて、レジには朝番の最も恐ろしいAさんが来ていた。ド派手婆さんはAさんが鬼より怖いとも知らず、Aさんに話しかけた。
ド派手「ねぇ、お砂糖、いつ安くなるの?」
Aさん「わかりません!」
ド派手「お砂糖が安くなる予定とかないの?」
Aさん「だから分からないって言ってるでしょーっ!何なのっ!」
ド派手婆さんとAさんのやりとりが聞こえたがっちゃんと私は凍り付いた。Aさんは一目見て「今日はご機嫌ナナメなのね」という顔をしていたが、何が面白くないのか知らないがお客さんにまで怒鳴るとは驚いた。さすがのド派手婆さんもAさんの対応にひるんでいた。
ぶっさんが居なくなったら、Aさんの私達に対する攻撃はますますエスカレートするんだろうなぁと思いつつ、がっちゃんと顔を見合わせて苦笑した。
わざわざみっちが早起きしてぶっさんに挨拶に来た。「やっぱり最後の日にぶっさんに”お疲れ様でした”って言いたいでしょ」だなんて言って、みっちったら義理堅い。私はと言えば、そんなこんなで、ぶっさんにはまともにお別れの挨拶ができなかった。
99日目:赤黒の話
2005年1月9日21:46-7:07 A番
今日はみっちがB番で、MさんがC番、ぶっさんがX番の4人勤務だった。出勤すると事務所に課長とぶっさんが居て、課長が私に赤黒選手の移籍話などを振ってきた。この時、ぶっさんは課長と私の赤黒話を黙って聞いていた。
店内へ出ると、昼番の人が「ヒマなので30分早くレジ上げをする」と言うので仕方なくレジに入ったが、そんな時に限って急にレジが混み、みっちと私は大忙しになった。一段落した頃に私の目の前に吟遊奇人。さんが現れた。相変わらずお美しい。みっちは吟遊奇人。さんと私の話が気になるようで、チラ見していたので、みっちに話を振った。
みかやん「こんな可愛い子(みっち)が入ってきて、しかもティーンエイジャーなんですよ。本気でトシを取り替えてくれ!って思いました」
吟遊奇人。さん「まぁ。うふふふ」
みっち「ティーンエイジャーって言うなー(笑)」
お互いの近況報告をしあって吟遊奇人。さんを見送った。みっちは子供扱いされれるのがイヤみたいだ。そう言えばみっちの口癖は「俺が○○してやる」とか「俺がやってやる」だ。私はサッカー選手でも一般人でも「俺が」「俺が」というタイプが好きだ。
ぶっさんと一緒に休憩をすると、ぶっさんはゴミ箱から「あなたもヘルス嬢になりませんか?」みたいなヘルス嬢の勧誘チラシを出してきた。
ぶっさん「コレさ。外で配ってたみたいで課長が真剣に読んでたよ」
みかやん「あはは!課長ったら」
ぶっさんはヘルス嬢勧誘チラシを小さく折り畳んでみっちの煙草の箱に入れて、満足そうに微笑んだ。まるでいたずらっ子のようで、28才のぶっさんがとても可愛らしく思えた。みっちは多少のエロい話にもすぐ赤くなって逃げてしまうので、みっちのリアクションが楽しみなのだろう。
ぶっさん「ところでみかやんは、太田や浅沼が居た頃の赤黒を知ってる?」
みかやん「えーっ!太田ってタカミツですよね。私、好きでした」
ぶっさん「俺はJFLの頃から結構、厚別へ試合を見に行ってたよ」
みかやん「えーっ!私も96年から見てます」
ぶっさん「じゃあ一緒だ」
(中略)
ぶっさん「あの、バルデスのハットトリックの時は泣けたよね」
みかやん「あれは涙なしには見れませんでしたよね。私も大泣きしました」
(中略)
みかやん「私、佐賀一平が大好きだったんですけど、一平君の事も覚えてます?」
ぶっさん「佐賀君には俺も期待してたよ。まさに若き司令塔って感じでさ、コーナーキックとかフリーキックはピカイチだったよね。それにルックスも良かったよね」
みかやん「はいっ!うっ(感動のあまり泣きそうになる)」
その後、90年代の赤黒選手などマニアックな話に花が咲いた。もうぶっさんったら早く言ってよね!って感じ。で、「今年は一緒に赤黒の試合を見に行こう!」って事になり、お互いのメアドを交換した。あぁビックリした。ぶっさんったら赤黒に関して物凄くマニアックなんだもの。
朝になり、何気にみっちに話しかけてみた。
みかやん「みっちって可愛らしいけど男らしいよね」
みっち「ん?何それ?」
みかやん「見た目の可愛らしさとは裏腹に性格は凄く男だよねって事」
みっち「ええーっ!そんな事、言われたら恥ずかしくてみかやんの顔、見れないよぉ」
みっちがいつも私を褒め称えてくれるので、たまには私も本心を言わなければ!と思ったのに、あまりにも照れられて私まで恥ずかし〜くなった。みっちがヘルス嬢勧誘チラシを発見した時のリアクションを見たかった。
帰宅して、ぶっさんにメールしてみた。
「試し打ちです。今晩〜明朝、大泣きしてしまいそうですが、その時は貰い泣きして下さいね」すると、ぶっさん「お疲れさんです。泣かへんがな・・・多分。俺も弱いほうなんで、あんま言わんといて〜なぁ」と何故か関西弁だった。
ぶっさんがコアな赤黒ファンだったなんて夢にも思わなかった。もっと早くにぶっさんのいろいろな事を知りたかった。そういう努力が私には欠けていたのだろうと思った。
今日はみっちがB番で、MさんがC番、ぶっさんがX番の4人勤務だった。出勤すると事務所に課長とぶっさんが居て、課長が私に赤黒選手の移籍話などを振ってきた。この時、ぶっさんは課長と私の赤黒話を黙って聞いていた。
店内へ出ると、昼番の人が「ヒマなので30分早くレジ上げをする」と言うので仕方なくレジに入ったが、そんな時に限って急にレジが混み、みっちと私は大忙しになった。一段落した頃に私の目の前に吟遊奇人。さんが現れた。相変わらずお美しい。みっちは吟遊奇人。さんと私の話が気になるようで、チラ見していたので、みっちに話を振った。
みかやん「こんな可愛い子(みっち)が入ってきて、しかもティーンエイジャーなんですよ。本気でトシを取り替えてくれ!って思いました」
吟遊奇人。さん「まぁ。うふふふ」
みっち「ティーンエイジャーって言うなー(笑)」
お互いの近況報告をしあって吟遊奇人。さんを見送った。みっちは子供扱いされれるのがイヤみたいだ。そう言えばみっちの口癖は「俺が○○してやる」とか「俺がやってやる」だ。私はサッカー選手でも一般人でも「俺が」「俺が」というタイプが好きだ。
ぶっさんと一緒に休憩をすると、ぶっさんはゴミ箱から「あなたもヘルス嬢になりませんか?」みたいなヘルス嬢の勧誘チラシを出してきた。
ぶっさん「コレさ。外で配ってたみたいで課長が真剣に読んでたよ」
みかやん「あはは!課長ったら」
ぶっさんはヘルス嬢勧誘チラシを小さく折り畳んでみっちの煙草の箱に入れて、満足そうに微笑んだ。まるでいたずらっ子のようで、28才のぶっさんがとても可愛らしく思えた。みっちは多少のエロい話にもすぐ赤くなって逃げてしまうので、みっちのリアクションが楽しみなのだろう。
ぶっさん「ところでみかやんは、太田や浅沼が居た頃の赤黒を知ってる?」
みかやん「えーっ!太田ってタカミツですよね。私、好きでした」
ぶっさん「俺はJFLの頃から結構、厚別へ試合を見に行ってたよ」
みかやん「えーっ!私も96年から見てます」
ぶっさん「じゃあ一緒だ」
(中略)
ぶっさん「あの、バルデスのハットトリックの時は泣けたよね」
みかやん「あれは涙なしには見れませんでしたよね。私も大泣きしました」
(中略)
みかやん「私、佐賀一平が大好きだったんですけど、一平君の事も覚えてます?」
ぶっさん「佐賀君には俺も期待してたよ。まさに若き司令塔って感じでさ、コーナーキックとかフリーキックはピカイチだったよね。それにルックスも良かったよね」
みかやん「はいっ!うっ(感動のあまり泣きそうになる)」
その後、90年代の赤黒選手などマニアックな話に花が咲いた。もうぶっさんったら早く言ってよね!って感じ。で、「今年は一緒に赤黒の試合を見に行こう!」って事になり、お互いのメアドを交換した。あぁビックリした。ぶっさんったら赤黒に関して物凄くマニアックなんだもの。
朝になり、何気にみっちに話しかけてみた。
みかやん「みっちって可愛らしいけど男らしいよね」
みっち「ん?何それ?」
みかやん「見た目の可愛らしさとは裏腹に性格は凄く男だよねって事」
みっち「ええーっ!そんな事、言われたら恥ずかしくてみかやんの顔、見れないよぉ」
みっちがいつも私を褒め称えてくれるので、たまには私も本心を言わなければ!と思ったのに、あまりにも照れられて私まで恥ずかし〜くなった。みっちがヘルス嬢勧誘チラシを発見した時のリアクションを見たかった。
帰宅して、ぶっさんにメールしてみた。
「試し打ちです。今晩〜明朝、大泣きしてしまいそうですが、その時は貰い泣きして下さいね」すると、ぶっさん「お疲れさんです。泣かへんがな・・・多分。俺も弱いほうなんで、あんま言わんといて〜なぁ」と何故か関西弁だった。
ぶっさんがコアな赤黒ファンだったなんて夢にも思わなかった。もっと早くにぶっさんのいろいろな事を知りたかった。そういう努力が私には欠けていたのだろうと思った。
常連さんファイル・その17
2005年1月8日性別 男
推定年齢 20代半ば〜後半?
特徴 変わったヘアスタイル 細身
来店頻度 週3〜4
来店時間 22時以降
お買上品 魚 チョコレート
メモ
B番の時に同じ地下鉄に乗り合わせる方。アフロ?ドレッド?何て言うか知らないが爆髪系のヘアスタイル。インパクトのあるヘアスタイルに目を奪われて、あまりお顔は見た事がなかったが、一度レジに来られた時に「あぁ同じ地下鉄に乗ってる人だ」と顔を見て、また目を奪われた。何とも端正なお顔立ちの方だった。
それからというもの、地下鉄を降りて、私のすぐ後やすぐ前にこの方が居ると、とても緊張するのに、隣の車両に乗っていて、同じ改札を通り、同じ出口から出るので、いつも一緒になって勝手に緊張しまくる。
ところがB番の時に限って、地下鉄を降りたとたんに専属美容師君のエロヒロキなど、エロ系の友人から電話がきて、この方に聞こえてしまうのでは?と返答に困ってしまう。
推定年齢 20代半ば〜後半?
特徴 変わったヘアスタイル 細身
来店頻度 週3〜4
来店時間 22時以降
お買上品 魚 チョコレート
メモ
B番の時に同じ地下鉄に乗り合わせる方。アフロ?ドレッド?何て言うか知らないが爆髪系のヘアスタイル。インパクトのあるヘアスタイルに目を奪われて、あまりお顔は見た事がなかったが、一度レジに来られた時に「あぁ同じ地下鉄に乗ってる人だ」と顔を見て、また目を奪われた。何とも端正なお顔立ちの方だった。
それからというもの、地下鉄を降りて、私のすぐ後やすぐ前にこの方が居ると、とても緊張するのに、隣の車両に乗っていて、同じ改札を通り、同じ出口から出るので、いつも一緒になって勝手に緊張しまくる。
ところがB番の時に限って、地下鉄を降りたとたんに専属美容師君のエロヒロキなど、エロ系の友人から電話がきて、この方に聞こえてしまうのでは?と返答に困ってしまう。
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98日目:がっちゃん怖い
2005年1月7日22:50-9:10 C番
今日はEさんがA番で、がっちゃんがB番だった。レジに居ると、みっちが来た。
みかやん「あれ?休みだよね?遊んだ帰りかい?」
みっち「ううん。検便の提出に来たの。あはは!」
みかやん「あらら。そりゃご苦労さん」
みっち「ぶっさん、いつ飲みに行きたいとか言ってた?」
みかやん「いや、いつとは特に・・・」
みっち「決めなきゃーあー」
みかやん「それもそうだ。てか、今日、いつもと感じが違うと思ったら私服なんだね。やっぱ、若者って感じする。若い!」
と言ったら、みっちは照れてそそくさと帰ってしまった。照れるとすぐ逃げる。「ふふ。みっちったら大胆な事を言うわりには照れ屋さんなのね」なんて思ってニヤニヤしてたら、「おはようございます」という声が遠くでコダマしてるような気がした。はっと我に返るとがっちゃんだった。
がっちゃん「おはようございます!」
みかやん「おはよう!ごめん、ごめん。気付かなかった」
がっちゃん「シカトかと思いましたよ」
みかやん「あはは!そんなぁ。そんなの有り得ないから」
そこへ、吉沢悠君似の男の子が来て「昨日はありがとうございました」とニッコリと微笑まれた。昨日、私がA番で弁当や惣菜の値引きをしようとしていたら、悠君が来てとても申し訳なさそうに「あ、あのぅ。このお弁当なんかは、そのぅ。。。」と頬を赤らめながらモジモジしていたので、「あーはいはい」と値引きの時間には多少早かったが半額シールを貼ってあげた。
そのお礼で、こんな笑顔を見せられたら、やっぱり半額シールを貼ってあげて良かったと思った。昨日だって悠君は何度も何度も「ありがとうございます」と言って帰ったのに、今日もだなんて。
ま、あの半額クソジジイに「半額にしろ!」と怒鳴られても、びたいちもんまけないんだけどね(汗)。だいたいあのクソジジイは他人に何かをお願いする態度ではないから悪いんだ。
出勤早々、今日は顔を見れないと思っていたみっちの顔を見る事が出来て、悠くんには最高の笑顔を見せて貰って、幸先の良いスタートだった。
がっちゃん「B君の”わたくしごと”読みました?」
みかやん「うん。もう泣けて泣けて大変だった」
がっちゃん「俺がA番でB君がX番だった日。B君は”後は1人でやってて”って俺を事務所から追い出して、1人でパソコンに向かってコソコソと何かをしてたんですよ。多分、その時に書いたんじゃないかと思うんですけど、いったいどんな顔をしてアレを書いたんでしょうね!あはははは!」
みかやん「(ええっ?笑うところなの?何で茶化すの?有り得ないから)B君もアレを書いてて目頭が熱くなったって言ってたけど」
がっちゃん「”人のために”ですよ!あーっはっはっは!」
みかやん「・・・(笑えないって。この子、頭、大丈夫なの?怖いよ)」
がっちゃん「”頭の片隅にでも置いておいて欲しい”ですよ。あははは!」
みかやん「あ、暗記してるの?(怖い。そうか、感動のあまりイカれてしまったんだ)」
がっちゃん「あはは!いったいアレをどんな顔をして書いたのかと・・・」
みかやん「だから、本人も目頭が熱くなったって(大変だ!コイツ、アブナイ奴だよ)」
で、怖くなってレジから離れた。
ぶっさんのアレを読んで笑えるなんて信じられない。私なんか家に帰っても涙が止まらなかったのに。がっちゃんて怖い。その後、どうしてもがっちゃんに「ありがとう」と言わなければならない場面になって、仕方なくがっちゃんの顔を見ずに頭を下げた。
みかやん「がっちゃん!さっきはありがとう!助かったよ」
がっちゃん「”人のために”ですからね。あはははは!」
みかやん「・・・(ダメだ。コイツ。完全にイカれてる)」
自分の言ったセリフに大ウケしてるがっちゃんが、それはもうおぞましくて、あまりの事に私まで笑えてきた。
みかやん「あは、あはははは」
がっちゃん「あはははは!」
みかやん「あはは・・・(助けてーっ!)」
怖かった。本当に怖かった。
今日はEさんがA番で、がっちゃんがB番だった。レジに居ると、みっちが来た。
みかやん「あれ?休みだよね?遊んだ帰りかい?」
みっち「ううん。検便の提出に来たの。あはは!」
みかやん「あらら。そりゃご苦労さん」
みっち「ぶっさん、いつ飲みに行きたいとか言ってた?」
みかやん「いや、いつとは特に・・・」
みっち「決めなきゃーあー」
みかやん「それもそうだ。てか、今日、いつもと感じが違うと思ったら私服なんだね。やっぱ、若者って感じする。若い!」
と言ったら、みっちは照れてそそくさと帰ってしまった。照れるとすぐ逃げる。「ふふ。みっちったら大胆な事を言うわりには照れ屋さんなのね」なんて思ってニヤニヤしてたら、「おはようございます」という声が遠くでコダマしてるような気がした。はっと我に返るとがっちゃんだった。
がっちゃん「おはようございます!」
みかやん「おはよう!ごめん、ごめん。気付かなかった」
がっちゃん「シカトかと思いましたよ」
みかやん「あはは!そんなぁ。そんなの有り得ないから」
そこへ、吉沢悠君似の男の子が来て「昨日はありがとうございました」とニッコリと微笑まれた。昨日、私がA番で弁当や惣菜の値引きをしようとしていたら、悠君が来てとても申し訳なさそうに「あ、あのぅ。このお弁当なんかは、そのぅ。。。」と頬を赤らめながらモジモジしていたので、「あーはいはい」と値引きの時間には多少早かったが半額シールを貼ってあげた。
そのお礼で、こんな笑顔を見せられたら、やっぱり半額シールを貼ってあげて良かったと思った。昨日だって悠君は何度も何度も「ありがとうございます」と言って帰ったのに、今日もだなんて。
ま、あの半額クソジジイに「半額にしろ!」と怒鳴られても、びたいちもんまけないんだけどね(汗)。だいたいあのクソジジイは他人に何かをお願いする態度ではないから悪いんだ。
出勤早々、今日は顔を見れないと思っていたみっちの顔を見る事が出来て、悠くんには最高の笑顔を見せて貰って、幸先の良いスタートだった。
がっちゃん「B君の”わたくしごと”読みました?」
みかやん「うん。もう泣けて泣けて大変だった」
がっちゃん「俺がA番でB君がX番だった日。B君は”後は1人でやってて”って俺を事務所から追い出して、1人でパソコンに向かってコソコソと何かをしてたんですよ。多分、その時に書いたんじゃないかと思うんですけど、いったいどんな顔をしてアレを書いたんでしょうね!あはははは!」
みかやん「(ええっ?笑うところなの?何で茶化すの?有り得ないから)B君もアレを書いてて目頭が熱くなったって言ってたけど」
がっちゃん「”人のために”ですよ!あーっはっはっは!」
みかやん「・・・(笑えないって。この子、頭、大丈夫なの?怖いよ)」
がっちゃん「”頭の片隅にでも置いておいて欲しい”ですよ。あははは!」
みかやん「あ、暗記してるの?(怖い。そうか、感動のあまりイカれてしまったんだ)」
がっちゃん「あはは!いったいアレをどんな顔をして書いたのかと・・・」
みかやん「だから、本人も目頭が熱くなったって(大変だ!コイツ、アブナイ奴だよ)」
で、怖くなってレジから離れた。
ぶっさんのアレを読んで笑えるなんて信じられない。私なんか家に帰っても涙が止まらなかったのに。がっちゃんて怖い。その後、どうしてもがっちゃんに「ありがとう」と言わなければならない場面になって、仕方なくがっちゃんの顔を見ずに頭を下げた。
みかやん「がっちゃん!さっきはありがとう!助かったよ」
がっちゃん「”人のために”ですからね。あはははは!」
みかやん「・・・(ダメだ。コイツ。完全にイカれてる)」
自分の言ったセリフに大ウケしてるがっちゃんが、それはもうおぞましくて、あまりの事に私まで笑えてきた。
みかやん「あは、あはははは」
がっちゃん「あはははは!」
みかやん「あはは・・・(助けてーっ!)」
怖かった。本当に怖かった。
97日目:R君退職
2005年1月6日21:48-7:07 A番
今日はEさんがB番で、MさんがC番の3人勤務だったハズなのに、1番乗りで出勤するとすぐにB君が出勤して来た。
みかやん「あっれー?ぶっさん(B君)お休みじゃなかったです?」
ぶっさん「じゃあ帰ろうかな」
みかやん「いやいや、そうじゃなくて」
ぶっさん「俺、10日で最後なんだけど休みだったんだよね。最後の日に家に居るってのもイヤだから休みを代わったんだ」
みかやん「も〜!最後、最後って言わないで下さいよ〜」
続いてEさんが出勤してきた。
Eさん「新人R君からさっき電話がきて辞めたんですって。Mさんが珍しくブチキレてて、何だかR君が酷い態度だったらしいですよ」
みかやん「えーっ?こないだのR君からは酷い態度なんて想像できませんけど」
ぶっさん「だよね。いい感じに一緒に居たよね。そうだったんだけどねぇ」
続いてMさんが出勤してきた。
Mさん「あぁRって辞めたんですか。辞めると思ってましたよ。うちは仕事の話をしてるっていうのに、壁によしかかったり、ポケットに手を突っ込んでたりで、メモをとろうともしないし、人の話を聞く態度じゃなかったんですよね。絶対、夜の仕事をナメてたんですよ。どうせヒマなんだろうぐらいに思ってたに決まってます!ホントにあのRってとんでもない奴でした!」
R君が辞めたって話にも驚いたが、Mさんがブチキレていて更に驚いた。気を取り直してパンの値引きをしていると、何か視線を感じた。視線の先を見ると、オーナーシェフ様だった。
みかやん「こ、こんにちわ」
オーナー様「あ、どうも〜」
みかやん「あ、こんにちわって時間じゃないですよね。こ、こんばんわ。今日は早い時間にご来店なんですね」
オーナー様「今日はヒマだったんですよ。ははは!」
みかやん「ええっ?そんな事もあるんですねぇ」
オーナー様「有るんですよぉ」
みかやん「今度、友達とお店へお邪魔しますんで宜しくお願いします」
オーナー様「ありがとうございます〜。お待ちしてますぅ」
今日のオーナーシェフ様はいつもと話し方がちょっと違った。しかも顔が赤かった。私と話していて赤くなるハズもなく、ひょっとして酔ってらっしゃったのだろうか?うーん。
その後、B君と一緒に仲良くラーメンの品出しをしたりして、一緒に休憩に入った。
みかやん「ぶっさん!あんな泣けるマニュアルを作っちゃダメですよ〜」
ぶっさん「えっ?意味わかんない。なんで?」
みかやん「だって。ぶっさんの言葉で書かれてて、ぶっさんの思いがいっぱい詰まってたんですよ。あたしゃ地下鉄の中で読んで、泣けて泣けて」
ぶっさん「あはは!みかやんはそう言ってくれても、Mさんあたりは”何コレ?”と思ってるよ」
みかやん「いいえ!Mさんだって、きっと目頭を熱くしたハズです」
ぶっさん「俺さ、みかやんには厳しくしすぎたよ」
みかやん「そんな・・・いや、もうアレを読んだら、もう(泣きそう)」
ぶっさん「実は俺もアレを書いてて目頭が熱くなったんだ。あぁ俺、本当に辞めるんだって思ってさ」
みかやん「じゃあ辞めないで下さいよ〜。ぶっさんが居なくなるなんて信じられないから信じてなかったんですよ」
ぶっさん「いい加減もう信じてよ。それに一生会えないわけじゃないし、みかやんとは飲みにも行くんだし」
みかやん「みっちが張り切ってましたよ。ところであの子、ホントに”みかやんを連れて行きたい”なんて言ったんですか?」
ぶっさん「言った言った!ちょっとビックリした。ふっ!とっ、年上好きなのかねぇ」
みかやん「(今”老け専”って言いたかったんでしょ)歴代の彼女も今の彼女も年上らしいですよ」
ぶっさん「俺が辞めても飲みに行ったりするワケだからさ。あんまり気にしないで」
いやぁもう、本当に泣きそうになった。こんな事で当日はどうなるんだろ?ヤバイヤバイ。
いやしかし、ぶっさんが「ふっ!」と言ったのは聞き逃さなかった。アレは間違いなく「老け専」と言おうとして思い留まったに違いない。あぁ老いてますよ。悪かったわね、老人で(笑)。
今日はEさんがB番で、MさんがC番の3人勤務だったハズなのに、1番乗りで出勤するとすぐにB君が出勤して来た。
みかやん「あっれー?ぶっさん(B君)お休みじゃなかったです?」
ぶっさん「じゃあ帰ろうかな」
みかやん「いやいや、そうじゃなくて」
ぶっさん「俺、10日で最後なんだけど休みだったんだよね。最後の日に家に居るってのもイヤだから休みを代わったんだ」
みかやん「も〜!最後、最後って言わないで下さいよ〜」
続いてEさんが出勤してきた。
Eさん「新人R君からさっき電話がきて辞めたんですって。Mさんが珍しくブチキレてて、何だかR君が酷い態度だったらしいですよ」
みかやん「えーっ?こないだのR君からは酷い態度なんて想像できませんけど」
ぶっさん「だよね。いい感じに一緒に居たよね。そうだったんだけどねぇ」
続いてMさんが出勤してきた。
Mさん「あぁRって辞めたんですか。辞めると思ってましたよ。うちは仕事の話をしてるっていうのに、壁によしかかったり、ポケットに手を突っ込んでたりで、メモをとろうともしないし、人の話を聞く態度じゃなかったんですよね。絶対、夜の仕事をナメてたんですよ。どうせヒマなんだろうぐらいに思ってたに決まってます!ホントにあのRってとんでもない奴でした!」
R君が辞めたって話にも驚いたが、Mさんがブチキレていて更に驚いた。気を取り直してパンの値引きをしていると、何か視線を感じた。視線の先を見ると、オーナーシェフ様だった。
みかやん「こ、こんにちわ」
オーナー様「あ、どうも〜」
みかやん「あ、こんにちわって時間じゃないですよね。こ、こんばんわ。今日は早い時間にご来店なんですね」
オーナー様「今日はヒマだったんですよ。ははは!」
みかやん「ええっ?そんな事もあるんですねぇ」
オーナー様「有るんですよぉ」
みかやん「今度、友達とお店へお邪魔しますんで宜しくお願いします」
オーナー様「ありがとうございます〜。お待ちしてますぅ」
今日のオーナーシェフ様はいつもと話し方がちょっと違った。しかも顔が赤かった。私と話していて赤くなるハズもなく、ひょっとして酔ってらっしゃったのだろうか?うーん。
その後、B君と一緒に仲良くラーメンの品出しをしたりして、一緒に休憩に入った。
みかやん「ぶっさん!あんな泣けるマニュアルを作っちゃダメですよ〜」
ぶっさん「えっ?意味わかんない。なんで?」
みかやん「だって。ぶっさんの言葉で書かれてて、ぶっさんの思いがいっぱい詰まってたんですよ。あたしゃ地下鉄の中で読んで、泣けて泣けて」
ぶっさん「あはは!みかやんはそう言ってくれても、Mさんあたりは”何コレ?”と思ってるよ」
みかやん「いいえ!Mさんだって、きっと目頭を熱くしたハズです」
ぶっさん「俺さ、みかやんには厳しくしすぎたよ」
みかやん「そんな・・・いや、もうアレを読んだら、もう(泣きそう)」
ぶっさん「実は俺もアレを書いてて目頭が熱くなったんだ。あぁ俺、本当に辞めるんだって思ってさ」
みかやん「じゃあ辞めないで下さいよ〜。ぶっさんが居なくなるなんて信じられないから信じてなかったんですよ」
ぶっさん「いい加減もう信じてよ。それに一生会えないわけじゃないし、みかやんとは飲みにも行くんだし」
みかやん「みっちが張り切ってましたよ。ところであの子、ホントに”みかやんを連れて行きたい”なんて言ったんですか?」
ぶっさん「言った言った!ちょっとビックリした。ふっ!とっ、年上好きなのかねぇ」
みかやん「(今”老け専”って言いたかったんでしょ)歴代の彼女も今の彼女も年上らしいですよ」
ぶっさん「俺が辞めても飲みに行ったりするワケだからさ。あんまり気にしないで」
いやぁもう、本当に泣きそうになった。こんな事で当日はどうなるんだろ?ヤバイヤバイ。
いやしかし、ぶっさんが「ふっ!」と言ったのは聞き逃さなかった。アレは間違いなく「老け専」と言おうとして思い留まったに違いない。あぁ老いてますよ。悪かったわね、老人で(笑)。
常連さんファイル・その16
2005年1月5日性別 男
推定年齢 20代半ば
特徴 色白 薄いヒゲ お洒落
来店頻度 週4〜5
来店時間 23時〜1時 時々朝8時頃
お買上品 飲料 惣菜
メモ
色白でとても可愛らしいお顔立ちで目を引くタイプの方。童顔なのがイヤなのでヒゲを伸ばしてみました〜みたいに思っているような気がする。イケメンさ加減だとオーナーシェフ様、吉沢悠君似の子に次いで、イケメン客ベスト3に入る。
最近はハーフコートにジーンズに綿っぽいマフラーにスニーカー、トートバックをお持ちで、服装が実に私好み。センスが良くスマートな感じ。そう言えば、一度もこの方の声を聞いた事がない。
ご本人は微笑んでいるつもりと思うが、微笑みきれてなくてともすれば薄笑いに見えてしまうのがちょっと残念。
推定年齢 20代半ば
特徴 色白 薄いヒゲ お洒落
来店頻度 週4〜5
来店時間 23時〜1時 時々朝8時頃
お買上品 飲料 惣菜
メモ
色白でとても可愛らしいお顔立ちで目を引くタイプの方。童顔なのがイヤなのでヒゲを伸ばしてみました〜みたいに思っているような気がする。イケメンさ加減だとオーナーシェフ様、吉沢悠君似の子に次いで、イケメン客ベスト3に入る。
最近はハーフコートにジーンズに綿っぽいマフラーにスニーカー、トートバックをお持ちで、服装が実に私好み。センスが良くスマートな感じ。そう言えば、一度もこの方の声を聞いた事がない。
ご本人は微笑んでいるつもりと思うが、微笑みきれてなくてともすれば薄笑いに見えてしまうのがちょっと残念。
96日目:涙のマニュアル
2005年1月4日22:18ー8:44 B番
今日はみっちがA番で、がっちゃんがC番だった。私1人に新人2人だなんて、酷い勤務だよ!と思っていたら、B君が出勤してくれた。B君は退職前の大仕事・マニュアル作りをしながらX番的な仕事をしてくれるそうだ。良かった。しかし、私は根に持つタイプではないハズだったが、昨日のB君の発言は忘れなかった。
みかやん「みっち!昨日ね、新人君が入ったんだよね」
みっち「あ、どんな人?」
みかやん「19才で超ワイルドで高校球児みたいな子。みっちと誕生日が10日位しか違わないんだよ」
みっち「えっ?何日?」
みかやん「んと27日」
みっち「それ、俺の誕生日だよ」
みかやん「ゴメン。間違った。R君は18日だって。で、そのR君にB君が私の事を”このババアがさっき話したババアで、今日は一日このババアに着いて習って”って言ったんだよ!酷くない?」
みっち「レディーに対してなんて事を!それは失礼だね」
みかやん「でしょう!(笑)」
お陰でちょっとスッキリした。
昨日の今日で、がっちゃんは少しはまともな飲料の準備をしてくれると思っていたのに、期待外れ。お陰で今日も地獄を見た。ヘロヘロになっている所へ、B君と一緒に休憩をしていたみっちが戻ってきた。
みっち「あのさ。B君と”飲みに行くか”って、話になって、”俺、みかやんを連れて行きたい”って言っちゃったんだ。いーい?」
みかやん「いいけど、B君はなんて?」
みっち「B君は”俺もあの人の飲みっぷりを見たい”って言ってたよ」
へえぇ。B君がそんな事を言ったんだ。それにしても、みっちに”みかやんを連れて行きたい”なんて言われて、B君も驚いただろうな・・・ってあたしが一番驚いたさ。
朝方になってB君が完成したマニュアルを持ってきて「俺、余計な事、書いたから」と言って、照れくさそうに去って行った。パッと見、余計な事なんか書いてなくて、よく出来たマニュアルだと思っていた。
帰りの地下鉄の中で、も1度マニュアルを見てみた。すると最後のページが”わたくしごと”というB君の後輩へのメッセージになっていた。
”わたくしごと
最初から完璧に出来る人はいません。時間がかかったりミスしたりいろいろ経験しながら成長していって下さい。わたくしも最初は何が何だか分からず、毎日毎日時間も足りず「やっていけるか?」と何度も思いました。何をするにも始めは大変なのは当たり前の事です。慣れてくれば出来ない事は何もありません。
(中略)
自分の新人教育の方針としては「ある程度教え、ある程度突き放す」です。基本的な事は教えますが、その先は出来るだけ自分で考え行動し経験をして欲しいのです。新人さんと一緒に手伝いながら作業をすれば早く終わります。ですが、手伝ってばかりでは新人さんの成長の妨げになると考えています。多少厳しい部分もあると思いますが、後々は本人の為になると信じております。
(中略)
仕事面に関しては、周りからとやかく言われる事が多いと思います。特に昼間の人達から。ナイトチームの状況を把握してないという理由もありますが、例えば「棚上在庫の品出しが出来てない」とか言われます。時間が足りなくて出来ない事もあると思いますが、自分は出来る限り出すようにしていましたし、自分が出す事によって次の日の担当者がラクになります。この流れを維持していけば良いのです。なかなかそうもいきませんが「お世話になっている仲間の為に」という気持ちで仕事に取り組んで欲しいと思います。
「自分で頭を使って考える」「人に迷惑をかけない働き」「人の為に」皆さんには頭の片隅にでも置いておいて欲しいと思います。以上、皆さん、お仕事、頑張って下さい”
地下鉄の中だったけど、読んで涙が出た。それほど長くはない文章の中にB君の思いがギッシリ詰まっていて、何度もB君の事を悪く思ったけど、それ以上に何度も思い直して良かったと思った。
もうすぐB君ともお別れ。別れが本当に辛くなってきた。
今日はみっちがA番で、がっちゃんがC番だった。私1人に新人2人だなんて、酷い勤務だよ!と思っていたら、B君が出勤してくれた。B君は退職前の大仕事・マニュアル作りをしながらX番的な仕事をしてくれるそうだ。良かった。しかし、私は根に持つタイプではないハズだったが、昨日のB君の発言は忘れなかった。
みかやん「みっち!昨日ね、新人君が入ったんだよね」
みっち「あ、どんな人?」
みかやん「19才で超ワイルドで高校球児みたいな子。みっちと誕生日が10日位しか違わないんだよ」
みっち「えっ?何日?」
みかやん「んと27日」
みっち「それ、俺の誕生日だよ」
みかやん「ゴメン。間違った。R君は18日だって。で、そのR君にB君が私の事を”このババアがさっき話したババアで、今日は一日このババアに着いて習って”って言ったんだよ!酷くない?」
みっち「レディーに対してなんて事を!それは失礼だね」
みかやん「でしょう!(笑)」
お陰でちょっとスッキリした。
昨日の今日で、がっちゃんは少しはまともな飲料の準備をしてくれると思っていたのに、期待外れ。お陰で今日も地獄を見た。ヘロヘロになっている所へ、B君と一緒に休憩をしていたみっちが戻ってきた。
みっち「あのさ。B君と”飲みに行くか”って、話になって、”俺、みかやんを連れて行きたい”って言っちゃったんだ。いーい?」
みかやん「いいけど、B君はなんて?」
みっち「B君は”俺もあの人の飲みっぷりを見たい”って言ってたよ」
へえぇ。B君がそんな事を言ったんだ。それにしても、みっちに”みかやんを連れて行きたい”なんて言われて、B君も驚いただろうな・・・ってあたしが一番驚いたさ。
朝方になってB君が完成したマニュアルを持ってきて「俺、余計な事、書いたから」と言って、照れくさそうに去って行った。パッと見、余計な事なんか書いてなくて、よく出来たマニュアルだと思っていた。
帰りの地下鉄の中で、も1度マニュアルを見てみた。すると最後のページが”わたくしごと”というB君の後輩へのメッセージになっていた。
”わたくしごと
最初から完璧に出来る人はいません。時間がかかったりミスしたりいろいろ経験しながら成長していって下さい。わたくしも最初は何が何だか分からず、毎日毎日時間も足りず「やっていけるか?」と何度も思いました。何をするにも始めは大変なのは当たり前の事です。慣れてくれば出来ない事は何もありません。
(中略)
自分の新人教育の方針としては「ある程度教え、ある程度突き放す」です。基本的な事は教えますが、その先は出来るだけ自分で考え行動し経験をして欲しいのです。新人さんと一緒に手伝いながら作業をすれば早く終わります。ですが、手伝ってばかりでは新人さんの成長の妨げになると考えています。多少厳しい部分もあると思いますが、後々は本人の為になると信じております。
(中略)
仕事面に関しては、周りからとやかく言われる事が多いと思います。特に昼間の人達から。ナイトチームの状況を把握してないという理由もありますが、例えば「棚上在庫の品出しが出来てない」とか言われます。時間が足りなくて出来ない事もあると思いますが、自分は出来る限り出すようにしていましたし、自分が出す事によって次の日の担当者がラクになります。この流れを維持していけば良いのです。なかなかそうもいきませんが「お世話になっている仲間の為に」という気持ちで仕事に取り組んで欲しいと思います。
「自分で頭を使って考える」「人に迷惑をかけない働き」「人の為に」皆さんには頭の片隅にでも置いておいて欲しいと思います。以上、皆さん、お仕事、頑張って下さい”
地下鉄の中だったけど、読んで涙が出た。それほど長くはない文章の中にB君の思いがギッシリ詰まっていて、何度もB君の事を悪く思ったけど、それ以上に何度も思い直して良かったと思った。
もうすぐB君ともお別れ。別れが本当に辛くなってきた。
95日目:新人R君
2005年1月3日22:50-9;07 C番
今日はEさんがA番で、がっちゃんがB番、B君がX番の4人勤務に新人R君が加わっていた。遠くでB君と新人R君が話しているのが見えた。新人R君はラブホの時の7号君を思わせる風貌で、坊主頭にがっちりした体格だった。坊主頭というか何だろ?エグザイルの人のような、ライン入り坊主?まぁライン入り坊主とも言わないだろうが(笑)。
新人R君と話していたB君が私を呼ぶので近づいてみた、するとB君が「あぁ、このババアがさっき話したババアで、今日は一日コレ、このババアに着いて習って・・・」などと言っているではないか!「ちょ、ちょっとお!」と、B君の腕をギューッ!と握りながらB君を新人R君の傍から引き離し、改めてニッコリ微笑みながら新人R君に挨拶をした。
みかやん「あぁどうも。みかやんです。お姉さん!って呼んでね。こっちはBオヤジって言うの。おやっさんとでも呼んであげて」
新人R君「Rです。宜しくお願いします。ふはははっ」
B君と私と新人R君のやりとりを聞いていて、Eさんがゲラゲラと笑っていた。
ったく。あたしゃ「ババア」なんて言われたの産まれて初めてだよ!そりゃ陰では言われてたかも知れないけど、面と向かって言われたのは初めてだよ。新人R君もみっちと同じ19才で、19才から見たらそりゃあババアだろうけど、28才のB君に言われたくないね。
B君「ホントはR君にB番をして貰いたかったんだけど、今日のB番はアレ(がっちゃん)だし。だからC番だけど、R君と一緒にレジに入ってて欲しいんだ」
みかやん「分かりました(あたしは”コレ”や”ババア”で、がっちゃんは”アレ”かい?はいはい。アレにコレですよ)」
B君「まだ2回目だから、レジの事はそんなに教えなくていいし、慣れて貰う感じでいいから」
みかやん「はい」
完全にやる気を奪われてR君とレジに入った。
みかやん「ったく。ババアだなんて。ま、ジジイではないけどさっ。ところで、R君てココに来る前はどんな仕事してたの?」
R君「ふはははっ!あ、俺はジムでスポーツトレーナーをしてました」
みかやん「あぁどおりで、いい身体!」
仕事そっちのけで正しい筋トレの仕方や、正しいダンベルの扱い方などを習った。
R君はニコニコしていて素直な感じだし、箸が転がっても可笑しい年頃の女の子のようにコロコロと笑っていて、ワイルドな見た目と違って実に可愛らしい子だ。どうしてもラブホ時代の7号君の事を思い出してしまう。7号君に会う前はロン毛好きだったのに、7号君に会ってからは「男は坊主だよ!」なんて思うようになったし、サッカー大好きだけど、7号君が野球好きと言えば「男は野球だよね」なんて思ったりした。
傍にR君が居るというのに、1人ボーッと7号君の事を思い出していた。メールもしなくなったし、メールもこなくなったけど、7号君は元気だろうか?あのラブホじゃ、私やOくんやトドやヤンTさんなどなど、辞めた人間がかな〜り悪者になってるんだろうなぁ。7号君とは違う場所で出会いたかった。とは言ってもどうなるものでもないんだけどさ。
R君を見ていると、どうしても7号君とだぶった。
それはそうと、今日は前回と逆で私がC番でがっちゃんがB番だった。私バージョンの飲料地獄でも見せてやろうかとも思ったが、腕によりをかけてB番がラクなような飲料の準備の仕方をした。これでがっちゃんが「そうか。C番の時は、こんなふうに飲料を準備すればB番がラクなんだ」と思ってくれればいいなと思った。
がっちゃんて、お腹が出てたりして25才ながらオッサンの貫禄があるのよね。私は若くて可愛らしい子が好きだから、どうもがっちゃんには馴染めないのかもしれない。みっちと新人R君に期待しよう。あわわ。
今日はEさんがA番で、がっちゃんがB番、B君がX番の4人勤務に新人R君が加わっていた。遠くでB君と新人R君が話しているのが見えた。新人R君はラブホの時の7号君を思わせる風貌で、坊主頭にがっちりした体格だった。坊主頭というか何だろ?エグザイルの人のような、ライン入り坊主?まぁライン入り坊主とも言わないだろうが(笑)。
新人R君と話していたB君が私を呼ぶので近づいてみた、するとB君が「あぁ、このババアがさっき話したババアで、今日は一日コレ、このババアに着いて習って・・・」などと言っているではないか!「ちょ、ちょっとお!」と、B君の腕をギューッ!と握りながらB君を新人R君の傍から引き離し、改めてニッコリ微笑みながら新人R君に挨拶をした。
みかやん「あぁどうも。みかやんです。お姉さん!って呼んでね。こっちはBオヤジって言うの。おやっさんとでも呼んであげて」
新人R君「Rです。宜しくお願いします。ふはははっ」
B君と私と新人R君のやりとりを聞いていて、Eさんがゲラゲラと笑っていた。
ったく。あたしゃ「ババア」なんて言われたの産まれて初めてだよ!そりゃ陰では言われてたかも知れないけど、面と向かって言われたのは初めてだよ。新人R君もみっちと同じ19才で、19才から見たらそりゃあババアだろうけど、28才のB君に言われたくないね。
B君「ホントはR君にB番をして貰いたかったんだけど、今日のB番はアレ(がっちゃん)だし。だからC番だけど、R君と一緒にレジに入ってて欲しいんだ」
みかやん「分かりました(あたしは”コレ”や”ババア”で、がっちゃんは”アレ”かい?はいはい。アレにコレですよ)」
B君「まだ2回目だから、レジの事はそんなに教えなくていいし、慣れて貰う感じでいいから」
みかやん「はい」
完全にやる気を奪われてR君とレジに入った。
みかやん「ったく。ババアだなんて。ま、ジジイではないけどさっ。ところで、R君てココに来る前はどんな仕事してたの?」
R君「ふはははっ!あ、俺はジムでスポーツトレーナーをしてました」
みかやん「あぁどおりで、いい身体!」
仕事そっちのけで正しい筋トレの仕方や、正しいダンベルの扱い方などを習った。
R君はニコニコしていて素直な感じだし、箸が転がっても可笑しい年頃の女の子のようにコロコロと笑っていて、ワイルドな見た目と違って実に可愛らしい子だ。どうしてもラブホ時代の7号君の事を思い出してしまう。7号君に会う前はロン毛好きだったのに、7号君に会ってからは「男は坊主だよ!」なんて思うようになったし、サッカー大好きだけど、7号君が野球好きと言えば「男は野球だよね」なんて思ったりした。
傍にR君が居るというのに、1人ボーッと7号君の事を思い出していた。メールもしなくなったし、メールもこなくなったけど、7号君は元気だろうか?あのラブホじゃ、私やOくんやトドやヤンTさんなどなど、辞めた人間がかな〜り悪者になってるんだろうなぁ。7号君とは違う場所で出会いたかった。とは言ってもどうなるものでもないんだけどさ。
R君を見ていると、どうしても7号君とだぶった。
それはそうと、今日は前回と逆で私がC番でがっちゃんがB番だった。私バージョンの飲料地獄でも見せてやろうかとも思ったが、腕によりをかけてB番がラクなような飲料の準備の仕方をした。これでがっちゃんが「そうか。C番の時は、こんなふうに飲料を準備すればB番がラクなんだ」と思ってくれればいいなと思った。
がっちゃんて、お腹が出てたりして25才ながらオッサンの貫禄があるのよね。私は若くて可愛らしい子が好きだから、どうもがっちゃんには馴染めないのかもしれない。みっちと新人R君に期待しよう。あわわ。
夫も休みだったので、ぶらりと福住方面へ行ってみた。ガストでモーニングを頂くが、ガストって私の中では安いとか量が多いとは思わずにいたのに、久しぶりに行ってみたら、安いのに物凄いボリュームだった。家の近所にもあればいいのに。
家の近所の店が潰れるたびに夫と「今度はこんな店ができればいいね」という話をするが、家の近所にあった丸正が潰れ、その後そこはローソンになったが、ローソンまで潰れてしまった。今は貸店舗になったままだ。
夫「あの場所は駐車場が無いからダメなんだよ。あそこにガストが出来ても潰れるよ」
みかやん「そっかー。残念」
夫「回転寿司やら蕎麦屋やらカラオケ屋があった所のカラオケ屋が無くなったでしょ?あそこにガストが入ればいいのに」
みかやん「いいねえ!あそこは南郷通沿いでもあるし、12号線沿いでもあるし、駐車場もいっぱいある」
なんて話をいつもしている。
ヨーカドーで買い物をすると、見慣れた生協や丸正と違って、何を見ても目新しくて、つい惣菜類を買い過ぎてしまった。しかし、食材を多少買い過ぎてしまっても、我が家の場合はすぐに無くなるから、まあいいか(笑)。
家の近所の店が潰れるたびに夫と「今度はこんな店ができればいいね」という話をするが、家の近所にあった丸正が潰れ、その後そこはローソンになったが、ローソンまで潰れてしまった。今は貸店舗になったままだ。
夫「あの場所は駐車場が無いからダメなんだよ。あそこにガストが出来ても潰れるよ」
みかやん「そっかー。残念」
夫「回転寿司やら蕎麦屋やらカラオケ屋があった所のカラオケ屋が無くなったでしょ?あそこにガストが入ればいいのに」
みかやん「いいねえ!あそこは南郷通沿いでもあるし、12号線沿いでもあるし、駐車場もいっぱいある」
なんて話をいつもしている。
ヨーカドーで買い物をすると、見慣れた生協や丸正と違って、何を見ても目新しくて、つい惣菜類を買い過ぎてしまった。しかし、食材を多少買い過ぎてしまっても、我が家の場合はすぐに無くなるから、まあいいか(笑)。
94日目:がっちゃん地獄
2005年1月1日22:20-8:34 B番
今日はMさんがA番でG君がC番だった。こないだ、B君に新年早々3人目の新人が入るという話を聞いたが、明日から新人が来るそうだ。残念ながら明日は私とG君が休みだった。
みかやん「ねぇ、明日から来る新人て、男なの?女なの?」
G君「40代のオヤジって噂もあれば、若いって噂もあって、男なのか女なのかも分かりません」
みかやん「ふーん。若くて凄〜く可愛い女の子だったら、どうする?」
G君「どうもしませんよーっ!」
G君てば凄い勢いで「どうもしませんよーっ!」と言いながら、一瞬にして耳まで真っ赤っ赤になった。笑っちゃ悪いと思いながら、大笑いしてしまった。ふと、みっちもこんな風に私の事をからかっているんだろうと思った。
G君「あの、これはどうすればいいんですか?」
みかやん「あ、それは、みっちも聞いてたんだけど、こうしてああして・・・」
G君「分かりました。ところで”みっち”って誰ですか?」
みかやん「W君の事だよ」
G君「・・・・」
みかやん「あ、そうだ!がっちゃんも、こーゆー時はああしてこうしてね」
G君「俺は”がっちゃん”なんですか?」
みかやん「うん。がっちゃん!ほんじゃ宜しく、がっちゃん!」
G君はまるで「W君の事は、もうみっちなんて呼んでるんだ」みたいな寂しい顔をしたので、つい「がっちゃん」だなんて言ってしまったけど、がっちゃんて高校時代の1コ下の男の子で、めっちゃ可愛い男の子で、G君にがっちゃんは勿体ない!とちょっと後悔した。
その後、がっちゃんの飲料地獄に落ちた。前回も思ったけど、がっちゃんの飲料の用意の仕方が酷い。台車に乗せたまま放置してるし、驚くほど大量だし、1本も品出しできない物までご丁寧に持って来てくれちゃって、片付けるのに大忙しで、死ぬ目に遇う。ホントまさに地獄だよ。もしかして嫌がらせなんだろうか?と本気で思うもの。
がっちゃんは罪の意識とは別のところで飲料の品出しを手伝ってくれるが、手伝ってくれるポイントが他の人と違うし、がっちゃんより後に入ったみっちだって、先輩がしてるとおりにやってるじゃないの。私が入った時、B君に「飲料の出し方なんか、慣れとあとはセンスの問題だから」と言われたが、それならがっちゃんは物凄くセンスが悪い。と言うかセンス無し!
私はB君の一番弟子だが、がっちゃんの飲料の用意の仕方は明かにB君のとは違う。だとしたらがっちゃんは誰に習ったんだろう?EさんかMさんに習ったのだろうが、となると迂闊に口を挟むわけにもいかないような気がして、泣き寝入り状態になった。
いやしかし、がっちゃんがC番で、みっちがB番になったら、可愛いみっちが地獄を見る。これは早急にMさんなり、Eさんなり、B君に相談しなければ!と思った。
お陰で飲料出しに朝までかかってヘロヘロのところに、例の半額クソジジイが来た。心の中では「新年早々、もう来やがって!黙って寝正月してやがれ!」と思っていると、警備さんがピッタリとクソジジイをマークしてくれた。そのせいか、クソジジイは一言もしゃべらず、すごすごと帰っていった。
今日の警備さんはAさんという方で、元々居る物凄く良く働く人で、物凄くよく気が利く人なので助かった。警備のウザ爺が居なくなり、その次に入った老警備さんも居なくなり、今はこのAさんと牛若丸が交互に来てくれて、たまに変な警備員が来るぐらいで、Aさんにはいつも助けられている。
警備Aさん「あのクソジジイ、新年早々もう来やがって!」
みかやん「私も同じ事、思ってました。新年早々、ムカつきたくないとも思いました」
警備Aさん「本当だよね。こんなのどかな正月に一番来て欲しくない客だよ」
みかやん「でもお陰で助かりました」
警備Aさん「いやいや、新年早々イヤな思いはしたくないからね」
クソジジイが大人しく帰ってくれて何よりだった。というか今日は、クソジジイよりがっちゃんの方がよっぽど手強いと思った。
今日はMさんがA番でG君がC番だった。こないだ、B君に新年早々3人目の新人が入るという話を聞いたが、明日から新人が来るそうだ。残念ながら明日は私とG君が休みだった。
みかやん「ねぇ、明日から来る新人て、男なの?女なの?」
G君「40代のオヤジって噂もあれば、若いって噂もあって、男なのか女なのかも分かりません」
みかやん「ふーん。若くて凄〜く可愛い女の子だったら、どうする?」
G君「どうもしませんよーっ!」
G君てば凄い勢いで「どうもしませんよーっ!」と言いながら、一瞬にして耳まで真っ赤っ赤になった。笑っちゃ悪いと思いながら、大笑いしてしまった。ふと、みっちもこんな風に私の事をからかっているんだろうと思った。
G君「あの、これはどうすればいいんですか?」
みかやん「あ、それは、みっちも聞いてたんだけど、こうしてああして・・・」
G君「分かりました。ところで”みっち”って誰ですか?」
みかやん「W君の事だよ」
G君「・・・・」
みかやん「あ、そうだ!がっちゃんも、こーゆー時はああしてこうしてね」
G君「俺は”がっちゃん”なんですか?」
みかやん「うん。がっちゃん!ほんじゃ宜しく、がっちゃん!」
G君はまるで「W君の事は、もうみっちなんて呼んでるんだ」みたいな寂しい顔をしたので、つい「がっちゃん」だなんて言ってしまったけど、がっちゃんて高校時代の1コ下の男の子で、めっちゃ可愛い男の子で、G君にがっちゃんは勿体ない!とちょっと後悔した。
その後、がっちゃんの飲料地獄に落ちた。前回も思ったけど、がっちゃんの飲料の用意の仕方が酷い。台車に乗せたまま放置してるし、驚くほど大量だし、1本も品出しできない物までご丁寧に持って来てくれちゃって、片付けるのに大忙しで、死ぬ目に遇う。ホントまさに地獄だよ。もしかして嫌がらせなんだろうか?と本気で思うもの。
がっちゃんは罪の意識とは別のところで飲料の品出しを手伝ってくれるが、手伝ってくれるポイントが他の人と違うし、がっちゃんより後に入ったみっちだって、先輩がしてるとおりにやってるじゃないの。私が入った時、B君に「飲料の出し方なんか、慣れとあとはセンスの問題だから」と言われたが、それならがっちゃんは物凄くセンスが悪い。と言うかセンス無し!
私はB君の一番弟子だが、がっちゃんの飲料の用意の仕方は明かにB君のとは違う。だとしたらがっちゃんは誰に習ったんだろう?EさんかMさんに習ったのだろうが、となると迂闊に口を挟むわけにもいかないような気がして、泣き寝入り状態になった。
いやしかし、がっちゃんがC番で、みっちがB番になったら、可愛いみっちが地獄を見る。これは早急にMさんなり、Eさんなり、B君に相談しなければ!と思った。
お陰で飲料出しに朝までかかってヘロヘロのところに、例の半額クソジジイが来た。心の中では「新年早々、もう来やがって!黙って寝正月してやがれ!」と思っていると、警備さんがピッタリとクソジジイをマークしてくれた。そのせいか、クソジジイは一言もしゃべらず、すごすごと帰っていった。
今日の警備さんはAさんという方で、元々居る物凄く良く働く人で、物凄くよく気が利く人なので助かった。警備のウザ爺が居なくなり、その次に入った老警備さんも居なくなり、今はこのAさんと牛若丸が交互に来てくれて、たまに変な警備員が来るぐらいで、Aさんにはいつも助けられている。
警備Aさん「あのクソジジイ、新年早々もう来やがって!」
みかやん「私も同じ事、思ってました。新年早々、ムカつきたくないとも思いました」
警備Aさん「本当だよね。こんなのどかな正月に一番来て欲しくない客だよ」
みかやん「でもお陰で助かりました」
警備Aさん「いやいや、新年早々イヤな思いはしたくないからね」
クソジジイが大人しく帰ってくれて何よりだった。というか今日は、クソジジイよりがっちゃんの方がよっぽど手強いと思った。
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93日目:W君衝撃発言
2004年12月31日22:50-9:04 C番
今日はB君がA番で、W君がB番だった。出勤するとB君がニコニコと声を掛けてくれた。今年から今日、出勤の人だけに会社から1500円以内の食事代が出る事になったそうだ。店長や課長が”休憩時間に隣のロイヤルホストにでも行ったらどうだ?”と言っていたらしい。休憩時間にロイホだなんて素敵だ。
って事で、B番のW君が最初にロイホへ行った。W君は「俺、ぜんざい食べてきたよ。そんな混んでないしすぐ食べれたよ」と教えてくれたが、1500円の予算があるのにぜんざいだけだなんて、勿体ない。続いて待ちに待った私の番になった。
喜び勇んでロイホへ行くと、さすがに12月31日の2時半で店内は空いていたが、カップルや3〜4人組のお客さんが多く、女1人なんて私だけで、急にわびし〜くなった。「あのオバハン、こんな日のこんな時間に1人で・・・」なんて思われてるんじゃないか?と思って、肩身が狭くなる思いだった。
気を取り直してデミグラスソースのオムライスに、せっかくなのでドリンクバーを付けた(笑)。会社のお金で大好物のオムライスを食べられるだなんて幸せな事だ。ドリンクも4杯飲んで店へ戻った。
みかやん「B君も行ってきて下さいよ。30分休憩でも楽勝で間に合いますよ」
B君「こんな日に野郎が1人でロイホだなんて、考えただけでわびしくてさ」
みかやん「実は張り切って出かけたのに、着いたとたんにわびしくなりました」
B君「でしょう!」
みかやん「警備さんに”向かい(白木屋)で飲んで来たのかい?”って言われて、そうだ!白木屋もあった!と思いました」
B君「あはは!でも白木屋だと1500円じゃ足りなくない?(酒を)飲めるもんなら飲みたいけどね」
みかやん「そんなに飲む気だったんですか?」
B君「あはは!まぁね」
2回目の休憩に入るW君と交代をしようとレジに入ると、先日(12月25日)「世界平和の為に働け!」と酔って騒いだロックオヤジが現れた。また酔っているようだった。
ロックオヤジ「はっぴにゅーいやー!今日も頑張ってるねぇ!」
みかやん「はい。まぁ何とか」
ロックオヤジ「はっぴにゅーいやー!姉ちゃん!頑張ってるね!」
みかやん「あ、あけましておめでとうございます」
警備さんが近付いてきてくれたので、ロックオヤジはおとなしく帰っていった。
みかやん「今のが、こないだ”世界平和の為に働け”って騒いだオヤジだよ。ったく同じ酔っぱらいに2度も絡まれるなんて」
---はい。ココ大事。メモの用意(笑)。
W君「そんなの、みかやんが可愛いから悪いんだよ!」
みかやん「・・・(こっ、この子はなんて正直な!いや、そうじゃなくて何を言い出すんだか)」
あぁビックリした。私は照れてヨボヨボ、いやヨレヨレになって「な、何か欲しい物、有る?」と言うのが精一杯だった。
朝になりパンの品出しをしていると、100円ケーキが大量に届いていた。昼番からの指示もなくどこへ出して良いかわからず、泣く泣くバックヤードへ片付けようとしながらもケーキに目がくらんでいた。
W君「どれがいい?俺が買ってやる!」
みかやん「(店頭に)出せないし、いいよ。でもシュークリーム大好き(笑)」
前回と同様に先にレジ締めをしたW君が、また私を待っているような素振りで、今日は「はい。コレ」と言って私にお茶とシュークリームを買って手渡してくれた。おまけに私がレジ締めを終えて帰り支度をしてると「俺も今日は地下鉄で帰るから、一緒に帰ろ」と言ってきた。やっぱり私の事を待っててくれたんだ。ちょっとビックリしながら、一緒に地下鉄に乗った。
W君は次の駅で降りるハズなのに降りずに「俺、次の次で降りるよ」なんて言い出して、そう言えばこないだも何か言いたそうな顔をしてた事を思い出した。
W君「ねぇ!今度、俺とみかやんが休み一緒の日、飲みに行こうよ!」
みかやん「いいねえ!あ、でも、みっちってお酒強いんだよね。潰されそ」
W君「そんな事ないよ。俺とみかやんが休みの日に、一緒に飲も!」
みかやん「う、うん!」
地下鉄を降りて笑顔で手を振るW君を見て、私はなんだか赤面してしまった。W君に「お友達はW君の事、何て呼ぶの?」と聞いたら、「みっち」と言っていた。みっちに驚かされっぱなしの一日だった。
今日はB君がA番で、W君がB番だった。出勤するとB君がニコニコと声を掛けてくれた。今年から今日、出勤の人だけに会社から1500円以内の食事代が出る事になったそうだ。店長や課長が”休憩時間に隣のロイヤルホストにでも行ったらどうだ?”と言っていたらしい。休憩時間にロイホだなんて素敵だ。
って事で、B番のW君が最初にロイホへ行った。W君は「俺、ぜんざい食べてきたよ。そんな混んでないしすぐ食べれたよ」と教えてくれたが、1500円の予算があるのにぜんざいだけだなんて、勿体ない。続いて待ちに待った私の番になった。
喜び勇んでロイホへ行くと、さすがに12月31日の2時半で店内は空いていたが、カップルや3〜4人組のお客さんが多く、女1人なんて私だけで、急にわびし〜くなった。「あのオバハン、こんな日のこんな時間に1人で・・・」なんて思われてるんじゃないか?と思って、肩身が狭くなる思いだった。
気を取り直してデミグラスソースのオムライスに、せっかくなのでドリンクバーを付けた(笑)。会社のお金で大好物のオムライスを食べられるだなんて幸せな事だ。ドリンクも4杯飲んで店へ戻った。
みかやん「B君も行ってきて下さいよ。30分休憩でも楽勝で間に合いますよ」
B君「こんな日に野郎が1人でロイホだなんて、考えただけでわびしくてさ」
みかやん「実は張り切って出かけたのに、着いたとたんにわびしくなりました」
B君「でしょう!」
みかやん「警備さんに”向かい(白木屋)で飲んで来たのかい?”って言われて、そうだ!白木屋もあった!と思いました」
B君「あはは!でも白木屋だと1500円じゃ足りなくない?(酒を)飲めるもんなら飲みたいけどね」
みかやん「そんなに飲む気だったんですか?」
B君「あはは!まぁね」
2回目の休憩に入るW君と交代をしようとレジに入ると、先日(12月25日)「世界平和の為に働け!」と酔って騒いだロックオヤジが現れた。また酔っているようだった。
ロックオヤジ「はっぴにゅーいやー!今日も頑張ってるねぇ!」
みかやん「はい。まぁ何とか」
ロックオヤジ「はっぴにゅーいやー!姉ちゃん!頑張ってるね!」
みかやん「あ、あけましておめでとうございます」
警備さんが近付いてきてくれたので、ロックオヤジはおとなしく帰っていった。
みかやん「今のが、こないだ”世界平和の為に働け”って騒いだオヤジだよ。ったく同じ酔っぱらいに2度も絡まれるなんて」
---はい。ココ大事。メモの用意(笑)。
W君「そんなの、みかやんが可愛いから悪いんだよ!」
みかやん「・・・(こっ、この子はなんて正直な!いや、そうじゃなくて何を言い出すんだか)」
あぁビックリした。私は照れてヨボヨボ、いやヨレヨレになって「な、何か欲しい物、有る?」と言うのが精一杯だった。
朝になりパンの品出しをしていると、100円ケーキが大量に届いていた。昼番からの指示もなくどこへ出して良いかわからず、泣く泣くバックヤードへ片付けようとしながらもケーキに目がくらんでいた。
W君「どれがいい?俺が買ってやる!」
みかやん「(店頭に)出せないし、いいよ。でもシュークリーム大好き(笑)」
前回と同様に先にレジ締めをしたW君が、また私を待っているような素振りで、今日は「はい。コレ」と言って私にお茶とシュークリームを買って手渡してくれた。おまけに私がレジ締めを終えて帰り支度をしてると「俺も今日は地下鉄で帰るから、一緒に帰ろ」と言ってきた。やっぱり私の事を待っててくれたんだ。ちょっとビックリしながら、一緒に地下鉄に乗った。
W君は次の駅で降りるハズなのに降りずに「俺、次の次で降りるよ」なんて言い出して、そう言えばこないだも何か言いたそうな顔をしてた事を思い出した。
W君「ねぇ!今度、俺とみかやんが休み一緒の日、飲みに行こうよ!」
みかやん「いいねえ!あ、でも、みっちってお酒強いんだよね。潰されそ」
W君「そんな事ないよ。俺とみかやんが休みの日に、一緒に飲も!」
みかやん「う、うん!」
地下鉄を降りて笑顔で手を振るW君を見て、私はなんだか赤面してしまった。W君に「お友達はW君の事、何て呼ぶの?」と聞いたら、「みっち」と言っていた。みっちに驚かされっぱなしの一日だった。
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休み・事故処理報告書
2004年12月30日 つぶやき昨日の朝、というか正確に言えば今朝、W君に「ちょっと野暮用で」と言ったのは、事故処理報告書というものを書かなければならなくなった事だった。
私をアシガ呼ばわりしたカップルがレジに来て、数え切れないほどの小銭で支払いをして、その時に50円を落とした。小銭を数えるのに時間がかかったし、次のお客さんが待っていたので「落とした50円は後で拾おう」と思っていた。
で、後で50円玉を探したがどこにもなく、レジ締めの時に過不足がマイナス50円になった。50円ぐらいの過不足はお咎めナシだが、私は朝番のレジの鬼達が恐くて正直に「50円を落としたきり発見できませんでした」と申し出た。
すると「じゃあコレ、書いて!」とレジの鬼に手渡されたのが”事故処理報告書”だった。たかだか「50円玉を落としましたが、見つかりませんでした」って話なのに、事故発生日時・事故発生時の状況・事故発生原因・今後の事故対策を記入しなければならず・・・呆れた。
ったく、つまんない会社だよ。なんてくだらない!とムカつきつつも、今日のレジの鬼は私が始末書を書いた時に「あなたの書いた文章には主語がない」とか「あなたが書いた文章からは、会社に対して申し訳ないという気持ちが少しも感じられない」とケチをつけてきた鬼だった。
仕方なく始末書並みに丁寧に「私の過失によって会社に損害を与えてしまった事実を・・・云々」「日々レジ業務に勉励致します・・・云々」と書いて提出した。
朝番のレジの大親分RさんがK店へ転勤してからというもの、朝番のレジの鬼達が「我こそは大親分」と言わんばかりに偉そうになって、凄い口調で私達にケチをつけてくると言うかもう、「喧嘩売ってんのかい?」みたいな感じで怒鳴ってくる。
昨日、凄いケンマクで怒鳴ってきたかと思えば、今日は「みかたん!みかたん!今日も可愛いでちゅねぇ」なんて言ってきて、手の付けられない連中に成り下がってきた。何が、みかたん!だ。お天気屋にも程がある。
あのテの子供がいるオバ連というのは、自分の子供に怒り慣れているというか、怒りを爆発させる事に関して麻痺しているというか、人前で怒鳴る事にも少しも羞恥心がない連中というか、自分の子供を叱るような感覚で私達を怒鳴りつける。あれじゃまるで昔、ラブホで猛威を振るっていた頃のトドか、工場の鬼女だ。
そう言えばOくんもトドに「俺はアンタの息子じゃねえ!」と怒鳴り返した事があった。W君、G君、私の代わりにあのオバ連に怒鳴り返してくれ。全く、勘違いしてくれるな、あたしらはアンタの子供じゃない!
いやしかし、あまりにも何でもかんでも理不尽な事を怒鳴ってくるようだったら、K店へ行ったRさんへ電話しようと思った。
はあぁ。何だか疲れた。あたしはあんなオバ連にはならないぞ!
私をアシガ呼ばわりしたカップルがレジに来て、数え切れないほどの小銭で支払いをして、その時に50円を落とした。小銭を数えるのに時間がかかったし、次のお客さんが待っていたので「落とした50円は後で拾おう」と思っていた。
で、後で50円玉を探したがどこにもなく、レジ締めの時に過不足がマイナス50円になった。50円ぐらいの過不足はお咎めナシだが、私は朝番のレジの鬼達が恐くて正直に「50円を落としたきり発見できませんでした」と申し出た。
すると「じゃあコレ、書いて!」とレジの鬼に手渡されたのが”事故処理報告書”だった。たかだか「50円玉を落としましたが、見つかりませんでした」って話なのに、事故発生日時・事故発生時の状況・事故発生原因・今後の事故対策を記入しなければならず・・・呆れた。
ったく、つまんない会社だよ。なんてくだらない!とムカつきつつも、今日のレジの鬼は私が始末書を書いた時に「あなたの書いた文章には主語がない」とか「あなたが書いた文章からは、会社に対して申し訳ないという気持ちが少しも感じられない」とケチをつけてきた鬼だった。
仕方なく始末書並みに丁寧に「私の過失によって会社に損害を与えてしまった事実を・・・云々」「日々レジ業務に勉励致します・・・云々」と書いて提出した。
朝番のレジの大親分RさんがK店へ転勤してからというもの、朝番のレジの鬼達が「我こそは大親分」と言わんばかりに偉そうになって、凄い口調で私達にケチをつけてくると言うかもう、「喧嘩売ってんのかい?」みたいな感じで怒鳴ってくる。
昨日、凄いケンマクで怒鳴ってきたかと思えば、今日は「みかたん!みかたん!今日も可愛いでちゅねぇ」なんて言ってきて、手の付けられない連中に成り下がってきた。何が、みかたん!だ。お天気屋にも程がある。
あのテの子供がいるオバ連というのは、自分の子供に怒り慣れているというか、怒りを爆発させる事に関して麻痺しているというか、人前で怒鳴る事にも少しも羞恥心がない連中というか、自分の子供を叱るような感覚で私達を怒鳴りつける。あれじゃまるで昔、ラブホで猛威を振るっていた頃のトドか、工場の鬼女だ。
そう言えばOくんもトドに「俺はアンタの息子じゃねえ!」と怒鳴り返した事があった。W君、G君、私の代わりにあのオバ連に怒鳴り返してくれ。全く、勘違いしてくれるな、あたしらはアンタの子供じゃない!
いやしかし、あまりにも何でもかんでも理不尽な事を怒鳴ってくるようだったら、K店へ行ったRさんへ電話しようと思った。
はあぁ。何だか疲れた。あたしはあんなオバ連にはならないぞ!
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92日目:酢+モップ=?
2004年12月29日22:50ー9:31 C番
今日はMさんがA番で、W君がB番、B君がX番の4人勤務だった。W君がB番だったので、ゴキゲンでレジへ走ったり、酒や飲料の品出しを手伝っていた。W君がB番の時は何度レジに走ろうとも苦にならないし、B君も事ある毎に携帯で私を呼び出してれるのが、逆に嬉しかったりした。
W君が休憩に入った1時半、いつもご高齢にも関わらず深夜にお見えになるオバサマ(常連さんファイル・
その15)通称・酢のオバサンが現れた。酢のオバサンはレジ付近で、買い物カゴをカートに乗せ、大きな鞄を二つ持って何かまごまごしていて、酢の瓶を落とし、木っ端微塵になった。
瓶が割れた大きな音がしたので、たまたま近くに居たB君が駆け付けてくれた。B君が現場に到着した頃は既にレジ付近は酢の匂いにまみれていて、B君は今まで見たこともないような変な顔をして私を見た。
「ぶはっ!」と思わず吹き出した。B君は重〜いコンテナを運ぶ時もマユ一つ動かさないほどのポーカーフェイスなのに、顔で「臭い!」と私に訴えているではないか。B君には申し訳ないが、ゲラゲラ笑ってしまった。大笑いしている私を後目にB君はモップを取りに走った。
レジ付近だったので、私が割れた破片を集め、B君が床の酢をモップで拭いていると、酢のオバサンは床に頭を付けるような勢いで頭を下げながら「申し訳ございません!」と言ってきたので、私は大笑いの後の余韻の笑顔で、B君も笑顔で「どうか、お気になさらずに」と答えた。
酢のオバサンがレジに来たので私がレジに入り会計をすると「割った分の酢の料金も取って下さい。お願いします」とまた深々と頭を下げられた。「いえ結構です。どうかお気になさらず・・・」などと言っている間もB君は懸命にモップで床にこぼれた酢を拭いていてくれた。
B君が持ってきてくれたモップ。あのモップで私は過去何度かお客さんが割った酒を拭いたし、こないだは床に点々と滴っていた血のような物を拭いたし、G君が割ったワインを拭いたりしたし、先日はB君がお客様に「すみません。子供が吐いてしまいました」と言われ、子供のゲロの始末もしたモップだった。
だが、そのモップを誰も洗った事がなかった(爆)。使ったまま何度も放置して自然乾燥している間に、そのモップは完全に腐っていた。腐ったモップで酢を拭いている間に、店内にはとんでもない悪臭が漂ってきた。臭いがB君が一段と顔を顔にしていたので、私は可笑しくて仕方なかったが、やはり臭い。
「くっさーっ!」と大声で叫びたいが、酢のオバサンがサッカー台で延々と袋詰めや、鞄の荷物の移し替えをしていたので、誰も臭いとは言えず苦しかった。腐ったモップで酢を拭くと、どうなるか?と言えば、ラブホでよく嗅いだアシガ(ワキガ並みに臭い足の匂い)と、同じ匂いになった。
そこへ1組のカップルが来た。
女の子「うわっ!何?この匂い?」
男の子「げーっ!何だろね?くっさーっ!」
女の子「あーっ!分かった!足、臭い人が居るんだよ!」
と言って2人でジロジロと私を見ているではないかっ!「ちょっとーっ!あたしじゃないからね!」と言いたかったが、言えなかった。
酢のオバサンが帰った後、B君は自費で消臭スプレーを買って、レジ付近にスプレーしまくってくれて、窓も開けた。
みかやん「B君!あのカップルが”臭い臭い”って騒いでて、”足、臭い人がいる”って言って、2人で私を見てたんですよ。でも、私じゃない!って言えませんでした」
B君「あはは!じゃあ、みかやんの足の匂いがこんなに酷いと思ってるの?」
みかやん「あの2人はそう思ってるみたいですよ」
B君「あははは!あーっはっはっは!」
全く、酷い話だ。私はアシガじゃない!というわけで、酢+腐ったモップ=アシガの匂いだった。
朝になり、W君は8時半にレジを締めて帰った。その後に私は9時にレジ締めをして帰るが、帰ったハズのW君が9時過ぎにレジに来た。
W君「ねぇ!まだ終わんないの?」
みかやん「(あれ?私の事、待ってたの?)今、ちょっと野暮用でさ、もう少しかかる」
W君「そっかー。じゃあ、コレ飲んで帰って」
と言って私にペットボトルのお茶を手渡してくれた。
みかやん「ええーっ!私に?ありがとう!」
W君「ううん。今日、いっぱい手伝って貰ったから、こっちこそありがと」
「そんな事、気にしなくていいのにぃ」と言いながら、私はとても照れた。
今日はMさんがA番で、W君がB番、B君がX番の4人勤務だった。W君がB番だったので、ゴキゲンでレジへ走ったり、酒や飲料の品出しを手伝っていた。W君がB番の時は何度レジに走ろうとも苦にならないし、B君も事ある毎に携帯で私を呼び出してれるのが、逆に嬉しかったりした。
W君が休憩に入った1時半、いつもご高齢にも関わらず深夜にお見えになるオバサマ(常連さんファイル・
その15)通称・酢のオバサンが現れた。酢のオバサンはレジ付近で、買い物カゴをカートに乗せ、大きな鞄を二つ持って何かまごまごしていて、酢の瓶を落とし、木っ端微塵になった。
瓶が割れた大きな音がしたので、たまたま近くに居たB君が駆け付けてくれた。B君が現場に到着した頃は既にレジ付近は酢の匂いにまみれていて、B君は今まで見たこともないような変な顔をして私を見た。
「ぶはっ!」と思わず吹き出した。B君は重〜いコンテナを運ぶ時もマユ一つ動かさないほどのポーカーフェイスなのに、顔で「臭い!」と私に訴えているではないか。B君には申し訳ないが、ゲラゲラ笑ってしまった。大笑いしている私を後目にB君はモップを取りに走った。
レジ付近だったので、私が割れた破片を集め、B君が床の酢をモップで拭いていると、酢のオバサンは床に頭を付けるような勢いで頭を下げながら「申し訳ございません!」と言ってきたので、私は大笑いの後の余韻の笑顔で、B君も笑顔で「どうか、お気になさらずに」と答えた。
酢のオバサンがレジに来たので私がレジに入り会計をすると「割った分の酢の料金も取って下さい。お願いします」とまた深々と頭を下げられた。「いえ結構です。どうかお気になさらず・・・」などと言っている間もB君は懸命にモップで床にこぼれた酢を拭いていてくれた。
B君が持ってきてくれたモップ。あのモップで私は過去何度かお客さんが割った酒を拭いたし、こないだは床に点々と滴っていた血のような物を拭いたし、G君が割ったワインを拭いたりしたし、先日はB君がお客様に「すみません。子供が吐いてしまいました」と言われ、子供のゲロの始末もしたモップだった。
だが、そのモップを誰も洗った事がなかった(爆)。使ったまま何度も放置して自然乾燥している間に、そのモップは完全に腐っていた。腐ったモップで酢を拭いている間に、店内にはとんでもない悪臭が漂ってきた。臭いがB君が一段と顔を顔にしていたので、私は可笑しくて仕方なかったが、やはり臭い。
「くっさーっ!」と大声で叫びたいが、酢のオバサンがサッカー台で延々と袋詰めや、鞄の荷物の移し替えをしていたので、誰も臭いとは言えず苦しかった。腐ったモップで酢を拭くと、どうなるか?と言えば、ラブホでよく嗅いだアシガ(ワキガ並みに臭い足の匂い)と、同じ匂いになった。
そこへ1組のカップルが来た。
女の子「うわっ!何?この匂い?」
男の子「げーっ!何だろね?くっさーっ!」
女の子「あーっ!分かった!足、臭い人が居るんだよ!」
と言って2人でジロジロと私を見ているではないかっ!「ちょっとーっ!あたしじゃないからね!」と言いたかったが、言えなかった。
酢のオバサンが帰った後、B君は自費で消臭スプレーを買って、レジ付近にスプレーしまくってくれて、窓も開けた。
みかやん「B君!あのカップルが”臭い臭い”って騒いでて、”足、臭い人がいる”って言って、2人で私を見てたんですよ。でも、私じゃない!って言えませんでした」
B君「あはは!じゃあ、みかやんの足の匂いがこんなに酷いと思ってるの?」
みかやん「あの2人はそう思ってるみたいですよ」
B君「あははは!あーっはっはっは!」
全く、酷い話だ。私はアシガじゃない!というわけで、酢+腐ったモップ=アシガの匂いだった。
朝になり、W君は8時半にレジを締めて帰った。その後に私は9時にレジ締めをして帰るが、帰ったハズのW君が9時過ぎにレジに来た。
W君「ねぇ!まだ終わんないの?」
みかやん「(あれ?私の事、待ってたの?)今、ちょっと野暮用でさ、もう少しかかる」
W君「そっかー。じゃあ、コレ飲んで帰って」
と言って私にペットボトルのお茶を手渡してくれた。
みかやん「ええーっ!私に?ありがとう!」
W君「ううん。今日、いっぱい手伝って貰ったから、こっちこそありがと」
「そんな事、気にしなくていいのにぃ」と言いながら、私はとても照れた。
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今年こそ12月20日までに年賀状を出すぞ!と思っていたのに、うちのiMacちゃんがCD−ROMを読み込まなくなったばかりに、結局、今日ようやく年賀状を出した。
夫と近所の郵便局へ行って、ついでに生協で買い物。すると生協が恐ろしく混んでいた。
夫「なんだ、この人の多さは」
みかやん「もう年末の買いだしなんじゃないの?」
夫「ったく。昔と違って今なんかスーパーは普通に31日まで営業してるし、元旦から営業してる所も多いのに。別に今、慌てて買いだししなくたっていいのに」
みかやん「ま、そーゆーウチラも今、買い物に来てるんだし」
その後、夫にまたお蕎麦屋さんへ連れて行かれた。夫は随分とこのお蕎麦屋さんにご執心のようだ。夫が近所で連れてってくれる店といえば、海天丸(回転寿司)か、トキワ(昔ながらの洋食)か、蘭豆(焼肉)だったが、これからは専らこのお蕎麦屋さんになりそうだ。
そう言えば、夫も私も中央区で働いていた頃は、テレビ塔の下の方にあるオオバン(どんな字か忘れた)というお蕎麦屋さんへ連れて行かれた。安いのに蕎麦の量がハンパじゃなくて、いつも行列の店だったが、並んでいるのはオヤジ、男、オヤジ、男、で、夫と相席になる事はなく、私はいつも両隣をオヤジに囲まれて蕎麦をすすっていた。
そのお蕎麦屋さんも先代のご主人が亡くなってから、蕎麦の量が若干少なくなったと夫が嘆いていた。
毎度、こうもお蕎麦屋さんへ連れて行かれると、無性にイタリアンやフレンチが食べたくなる。やはり、あのオーナーシェフ様のお店へ行ってみなければ!M君には既に「某デザイナーズホテルの最上階に、かくかくしかじかとんでもなく素敵なお店があるから、連れてって♪」と言ってある。、行かなければ!
夫と近所の郵便局へ行って、ついでに生協で買い物。すると生協が恐ろしく混んでいた。
夫「なんだ、この人の多さは」
みかやん「もう年末の買いだしなんじゃないの?」
夫「ったく。昔と違って今なんかスーパーは普通に31日まで営業してるし、元旦から営業してる所も多いのに。別に今、慌てて買いだししなくたっていいのに」
みかやん「ま、そーゆーウチラも今、買い物に来てるんだし」
その後、夫にまたお蕎麦屋さんへ連れて行かれた。夫は随分とこのお蕎麦屋さんにご執心のようだ。夫が近所で連れてってくれる店といえば、海天丸(回転寿司)か、トキワ(昔ながらの洋食)か、蘭豆(焼肉)だったが、これからは専らこのお蕎麦屋さんになりそうだ。
そう言えば、夫も私も中央区で働いていた頃は、テレビ塔の下の方にあるオオバン(どんな字か忘れた)というお蕎麦屋さんへ連れて行かれた。安いのに蕎麦の量がハンパじゃなくて、いつも行列の店だったが、並んでいるのはオヤジ、男、オヤジ、男、で、夫と相席になる事はなく、私はいつも両隣をオヤジに囲まれて蕎麦をすすっていた。
そのお蕎麦屋さんも先代のご主人が亡くなってから、蕎麦の量が若干少なくなったと夫が嘆いていた。
毎度、こうもお蕎麦屋さんへ連れて行かれると、無性にイタリアンやフレンチが食べたくなる。やはり、あのオーナーシェフ様のお店へ行ってみなければ!M君には既に「某デザイナーズホテルの最上階に、かくかくしかじかとんでもなく素敵なお店があるから、連れてって♪」と言ってある。、行かなければ!
休み・その後のOくん
2004年12月27日 つぶやき何故か私に「彼女を作っていい?」と聞いてきたOくんから、電話がきた。携帯の着信履歴を見ると、22日、24日、25日、27日と、まぁマメに連絡をくれてるじゃないか。
以前と違って、昼に叩き起こされて「電気代を払いに行くから新札幌に付き合って!(昼飯ご馳走してくれるならね)」とか「携帯料金を払いに行くからコンビニに付き合って(そんなの自分家の近くのコンビニに行けよ)」とか「100均で靴下を買いたいから付き合って(靴下ぐらい1人で買いなさい)」などと言われる事はなくなった。
Oくんの彼女も、1人でどこへも行けないOくんに付き合わされていては、さぞ大変だろう。
あたしゃそのお陰で日記の更新がサクサク進むよ(笑)。
Oくんが彼女の事を話さないから私も聞かない。Oくんなりに私に気を遣ってるんだろうけど、そんな心配は無用なのに。だって私、Oくんの元カノでも何でもないんだし・・・なんだかなぁと思う。変な気の遣い方をされて、やっぱりアイツは勘違い野郎だ!と思う。
Oくんからの電話の内容は専ら「○時に起こして」って事。確か彼女は21才で学生じゃないって言ってたから、真っ当なお仕事をしていたら、Oくんが起きたいような夕方には電話を出来ないのだろう。
何だか水くさいよOくん。普通に彼女の事を話してくれたらいいのに。恋の悩みの相談にだって乗るのに。あたしゃこのトシになるまで、いくつの修羅場をくぐり抜けてきたと思ってるんだい?全くもう。Oくんが彼女とラブラブなら、それは私にとっても嬉しい事なのに。
Oくんの妙な気遣いが、何だか嬉しくない今日この頃だ。
以前と違って、昼に叩き起こされて「電気代を払いに行くから新札幌に付き合って!(昼飯ご馳走してくれるならね)」とか「携帯料金を払いに行くからコンビニに付き合って(そんなの自分家の近くのコンビニに行けよ)」とか「100均で靴下を買いたいから付き合って(靴下ぐらい1人で買いなさい)」などと言われる事はなくなった。
Oくんの彼女も、1人でどこへも行けないOくんに付き合わされていては、さぞ大変だろう。
あたしゃそのお陰で日記の更新がサクサク進むよ(笑)。
Oくんが彼女の事を話さないから私も聞かない。Oくんなりに私に気を遣ってるんだろうけど、そんな心配は無用なのに。だって私、Oくんの元カノでも何でもないんだし・・・なんだかなぁと思う。変な気の遣い方をされて、やっぱりアイツは勘違い野郎だ!と思う。
Oくんからの電話の内容は専ら「○時に起こして」って事。確か彼女は21才で学生じゃないって言ってたから、真っ当なお仕事をしていたら、Oくんが起きたいような夕方には電話を出来ないのだろう。
何だか水くさいよOくん。普通に彼女の事を話してくれたらいいのに。恋の悩みの相談にだって乗るのに。あたしゃこのトシになるまで、いくつの修羅場をくぐり抜けてきたと思ってるんだい?全くもう。Oくんが彼女とラブラブなら、それは私にとっても嬉しい事なのに。
Oくんの妙な気遣いが、何だか嬉しくない今日この頃だ。