0:00-8:00 14部屋掃除+ゴミ袋折り+廊下掃除 

今日はK氏との勤務。1時までC班のGさんが残ってくれた。Gさんは私が大好きな先輩だ。仕事は丁寧で真面目で、見た目は小柄で可愛らしいのに、性格は豪快で頼もしく底抜けに明るい。大好きなGさんと働く事が出来て、ゴキゲンだった。

1時にGさんが帰り、I氏が休みなのでOくんが出勤して来た。ふと、いつも明るいK氏の様子がおかしい事に気が付いた。

K氏「実はフロントK子に”あなた達はホテルRへ研修じゃなくて試験に行くの。ココだから勤まる人もいるけど、ホテルRじゃ勤まらない人もいると思うの。新ホテルQはホテルR方式になるから、ホテルRで勤まらない人は、新ホテルQでも勤まらないの。ふるいに掛けられるんだから心して行って”って言われたんだ。よっぽど頑張らなきゃ大変だと思ってさ」

みかやん「K子さんはハッキリものを言うからね。で、K氏はどうするの?」

K氏「俺は取り敢えず4月迄働ける所を探して、4月からはホテルRで頑張ってみるけど、C班の年配の人達は”きっと私達を辞めさせようとしてるのよ”って言ってて、会社に対して不信感でいっぱいになってるんだ」

Oくん「確かに変な話だよ。ホテルPのC班で2人も辞めたんだから、2月からココのC班の誰かに行って貰えばいいのに、ホテルPで求人広告を出してるんだからね」

K氏「でしょう!3人しかいないD班だってバラバラに配属される事になったんだから、俺らだって2月から働けるならバラバラでいいのに、4月からホテルRへ7人で行くんだよ。7人だよ!おかしいよね」

一同「うーーーん」

OくんがイカレRの話に切り替えた。K氏の話によると1月8日のイカレRの失態には続きがあって、空売りやお客さんに逃げられた件でイカレRが社長や常務に責められた後。

K子「こんな事じゃあなたもホテルRへは行けないわね。私が教育し直さなきゃならないわ」

イカレR「そんな事になるのなら辞めます」

社長「まあまあ。辞めると言わずに、ホテルRへは行かなくていいからホテルKへ戻りなさい」

という話になったそうだ。”フロントK子に教育し直されるくらいなら、辞めた方がマシだ”と言うのもK子に対して失礼な話だ。社長もイカレRの事なんか止めなきゃいいのに。一段と暗くなる私達だった。しかし明日は祝日なので土曜並みに忙しくバタバタと掃除に追われ、Oくんが持っている会社のピッチもお客さんからの問い合わせで鳴りっぱなしだった。

男性客「これから帰ります」

Oくん「はい。ご利用ありがとうございました」

男性客「ビールとワインを飲みました。それであのぅ。ローションも使いました」

Oくん「そうですか。ありがとうございました」

男性客「・・・・・」

Oくん「・・・・・」

男性客「えっ?あのぅ。料金がいくらか知りたかったんですが?お釣りが無いように払いたいと思いまして・・・」

Oくん「・・・・・。お部屋の中に”精算機”がございまして、精算ボタンを押しますと料金が表示されますので、その金額を精算機に入れて頂きますと・・・」

客その1「ああっ、すみません。集金に来られると思ってました」

Oくんは顔を赤らめながら電話の内容を教えてくれたが、あまりにも会話がかみ合ってなくてK氏と私は大笑いした。

Oくん「だって”これから帰ります”なんて言われたの初めてだし、何でわざわざ俺にローションを使った事まで言うんだろう?と思ったんだもん」

K氏&みかやん「”そうですか。ありがとうございます”だって。あーはっはっは!」

Oくん「だってだって。相手が手集金だと思ってるなんて気が付かなかったんだもーん」

大笑いしながらその部屋の掃除に行くと、ローションまみれになっていて笑いが止まった。持参のローションを洗面器に入れていたようだが、その洗面器をベッドの枕元でひっくり返したようで、ベッドの枕元から壁を伝ってローションが流れ落ち、床がネロネロになっていた。それで足りなくなってココのローションを購入したのだろう。

シーツや包布、おねしょマットの他、スキンを入れてある籠や、ティッシュケースのティッシュまで被害が及び、全て交換した。

K氏「それにしてもOくんって面白いね。”そうですか”って、何度思い出しても可笑しいよ」

Oくん「とっさに気が付かなかったんですってば!」

K氏「あはは」

朝まで笑われっぱなしのOくんだった。

0:00-8:30 8部屋掃除+リネン折り 

今日はトドとの勤務。出勤時には満室で1時までC班が残業し、その後3時までK氏が残ってくれた。今日はずっと満室で昼のB班があまにも忙しく、19時に出勤するC班の早番の人達に、17時から出勤するようフロントK子から電話が入ったそうだ。

Gさん「急遽5時から出勤する事になってご飯も食べずに来たから、遅番のK氏におにぎりでも買ってきて貰おうと、何回も電話して留守電にもメッセージを入れたのに、K氏ったら全然気が付かないで出勤してきたの。もうお腹ぺこぺこ」

みかやん「そうだったんですか。お疲れ様でした」

Gさん「全くK氏ったら使えないわ。それにしても昼間も満室って、いったい何があったの?って感じ」

K氏「すみません。携帯を自分の部屋に置いて居間にいたもので」

一同「携帯の意味無いじゃん!」

リネン帳を見ると、B班が22部屋、C班が34部屋の掃除をしていた。久々の快挙だが、C班の時間帯にお客さんの総入れ替えがあったせいか、1時半にはすっかり落ち着いた。巷の皆さんは3連休だし、今日のお客さんは朝までゆっくりしているのだろうと思った。

I氏の大好きなK氏が残ったので、I氏はゴキゲンだった。まるで何事もなかったかのように、掃除中の部屋へ来ては、私やトドにもヘラヘラと笑って話しかけてくる。作業室でリネン折りをしながらトドが呟いた。

トド「I氏の奴、ウチらがバラバラになったから”ざまあみろ”みたいに思ってるんやで」

K氏「えっ?バラバラって?」

みかやん「知らなかった?私達、ホテルRとホテルKとホテルPに別々にふられる事になったの」

K氏「俺らは2月から異動の予定が4月からになったけど、みんな一緒だから心強いよ。3人バラバラって心細いでしょう?」

「まあねぇ」なんて話をしているうちに、K氏が帰る時間になったので、K氏はフロントへ退勤の打刻に行った。K氏が30分も戻って来ないので、I氏のエロ話にでも付き合わされているのだろうと思っていたら、2人で息を切らして控え室に来た。

K氏「今、待合室にニコニコさんが居てね、初めて見たよ〜。満室で部屋が空かないから、1時間も待ってるんだって。ニコニコさんって毎日来るって話だから、成金のエロオヤジを想像してたんだけど、インテリで紳士で、お医者さんっぽくない?」

I氏「確かに医者っぽいですね。とすると皮膚科医師と患者ってところでしょうか?」

K氏「皮膚病を患っている医者と看護婦かも知れないですよ。どちらにしても医療系臭いですよねぇ」

みかやん「そう言われるとそんな気がするね。K氏は近くでニコニコさんを見たの?顔とか首の皮膚はどんな感じだったか見えた?」

K氏「目が悪くて見えなかったよ。ニコニコさんは紳士だし、女性は綺麗な人だし、それだけで圧倒されたよ」

I氏「ずっと待って頂いてたので、ホテルPやホテルKへ空き部屋が無いか電話してみたんですけど、やっぱり満室で・・・」

ピッチが鳴ったので、I氏はピッチを持って席を外したが、すぐに戻って来た。

I氏「ニコニコさん、今日は諦めて帰るそうです。今、ニコニコタクシーへ電話しました。お得意様なのに、どうする事も出来なくて残念です」

それを聞いてK氏は帰って行ったが、I氏はK氏が帰ってもハイテンションで私とトドに話しかけてきた。

I氏「K氏の”ニコニコさん医者説”は、当たってると思うんですよ。医者クラスじゃないと、こうも毎日ホテルへ来られません」

みかやん「はぁ。まぁ」

I氏「となると、女性は患者さんなのか、看護婦さんなのか、いや、女医さんって事もありますよね。近くで見ると、とても綺麗な女性で、才色兼備って感じですよ」

みかやん「へえぇ」

I氏「あの綺麗な女性の皮膚がボロボロとは考えたくないですよ〜。となるとやはりK氏の言うとおり、ニコニコさんは皮膚病を患った医者なんでしょうか?ニコニコさんが使った部屋のベッドは、必ず丁寧にベッドカバーが掛けられてますよねぇ。奥ゆかしい女性なんですよ」

みかやん「はぁ。そうですか」

饒舌なI氏とは対照的に私は歯切れが悪かったし、トドに至っては返事もしなかった。そもそも会社に喋りに来ているようなお喋りなI氏が、何日も黙っていられるわけがないと思っていた。K氏がいたのをいい事に、何事もなかったように話し始めたが、トドはかなりわだかまっているようだった。
※ゆうさん、とほほさん、お気に入り登録ありがとうございます。自分がお気に入り登録できるのは100件までなので、只今満員御礼中で残念ながら、こちらからはお気に入り登録に入れる事は出来ないんですが、日記は毎日チェックさせて頂きます。掲示板に書き込み下さると嬉しいです。

>ゆうさん
もちろん私も、悪い妻で悪い娘です。今年こそ、夫孝行や親孝行に努めなければと思います。

>とほほさん
毎日お仕事とお勉強、お疲れ様です。素直に頭が下がります。IT系会社員は私の憧れです。

こちらはこんな日記で甚だ恐縮ですが、今後も宜しくお願いします。


※Oくんから衝撃のメールがきた。

Oくん「俺らの人事異動発表!俺がホテルKで、トドがホテルRで、みかやんがホテルP(T-T)」

みかやん「マジ?みんな離れ離れ(T-T)?うちらは2月から?C班みたいに4月から?」

Oくん「多分2月から、メモしかないからわからないよ。何で俺がホテルK?」

みかやん「フロントの仕事が出来るからだよ。私はI氏と腐れ縁なのかな(T-T)?トドは納得した?」

Oくん「トドは交通費出せ!って騒いでる。いろいろ考えなアカン!って言ってるよ」

みかやん「さすがトド。心配して損した。でも離れ離れは寂しいね(T-T)。なんてこった(T-T)」

Oくん「勤務が合う日は一緒に出勤しよう(T-T)。時間も合ったら一緒に帰ろうね(T-T)」

みかやん「離れてもお互い頑張ろうね。そして新ホテルQで再会しようね(^_-)」


遂に恐れていた事が現実になった。クリスマスイブの夜、私達にホテルPへ行くかホテルRへ行くか、2月から働くか4月から働くか、会社側から希望を聞いてきたのに、あまり反映されなかった。

C班だけは行き先を選べずホテルRへ行く事になっていたが、2月からか4月からかは選べるようになっていた。C班のDさんが言うとおり「今時、遊ぶお金欲しさに働いてる人なんか居ないわよ。みんな生活の為に働いてるのよ。4月から働きたい人なんか居ないわ!」との事で、当然のようにC班全員が2月からのホテルR行きを希望していたのにも関わらず、C班は全員4月からの勤務になった。

それを受けてI氏は私達に「C班よりD班のあなた達の方が事態は深刻ですよ。あなた達が3人ともホテルPへ行ったら、ホテルPのD班は8人になってしまうんですよ。D班が8人体制なんて有り得ません!だから”危機感を持て”と言ってるんです。このまますんなりホテルPへ行けるなんて思ってたら大間違いですよ!」と言っていた。

私達だってそれほど馬鹿ではない。受け入れる側の事を考えたら、3人一緒の異動なんてとても無理だ。口には出さなかったが、当然、こうなると思っていた。ホテルKのD班はベッドメイク係がフロントも兼ねているので、Oくんが行く事になるだろうと思っていたし、ホテルRは人里離れた場所にあるので車通勤のトドが行く事になると思っていたし、フロント業務も車通勤も出来ない私はホテルPへ行く事になると思っていた。

Oくんが行くホテルKには以前Oくんを可愛がってくれたHさんがいるし、トドが行くホテルRにはトドが以前一緒に働いていたYさんやフロントJ氏がいる。

私が行くホテルPには、昨年5月から3ヶ月一緒に働いたTさんや、某惣菜工場で1ヶ月一緒に働いたKさんがいるし、ホテルPのD班のフロントはI氏になるが、C班のフロントはFちゃんなので1時間だけだが、Fちゃんがいるので頼もしい。この点では、Oくんやトドより私の方が恵まれていると思う。

仕事の面ではトドが一番大変になるだろう。ホテルRは穴場の人気店で恐ろしく忙しい上に、建物が平行に2つ並んだ形になっているので、ベッドメイク係は雨の日も雪の日も外を走って部屋へ行くらしい。私が行くホテルPはリニュアルオープン後1年足らずなので、まだまだ忙しい。ホテルQを締めた後は、近隣のホテルPやホテルKへお客さんが流れる事が予想されるが、ホテルKは元々8室しかないので影響は少なそうだ。

通勤面でもトドが一番大変だ。ホテルRまでは雪道だと車でもトド宅から1時間くらいかかるらしい。冬場は地下鉄+徒歩通勤のOくんと私は、今までより少し歩く距離が短くなる。

いろいろ比べたらキリが無いし、結局はどこへ行ってもホテルQとは勝手が違うので、慣れるまでは何かと大変だろう。そうは思っても、やはり不安の方が大きい。

0:00-8:00. 10部屋掃除+ベッド下掃除

今日はOくんとの勤務。I氏の「ハギしてやっている」という恩着せがましい発言やら、リネンの在庫が無いのに部屋作業を命じられるやら、ニコニコさんの部屋を知らせてくれなかったりで、私達は非常に気分が悪いが、I氏本人がぶんむくれていて、もはやどうにもならない状態だった。

今日はOくんが出勤なので、一昨日の約束どおりベッド下掃除を始めた。ベッドの布団類を剥がし、充分に厚くて重いベッドパットを剥がし、更に重厚なベッドマットを外して木の枠だけにする。トドが言うとおり重労働なので、その作業はOくんに任せて私は風呂掃除をする事にした。

「なんじゃこりゃ〜」と言うOくんの叫びに振り返ると、木の枠内の絨毯が血だらけになっていた。普段はベッドマットの下になっていて、私達でさえ目にしない部分に血痕が付いていた。

みかやん「ええっ!何でそんな所に血がついてるの?」

Oくん「ここが前の会社の頃だったとしても、間取りからいってココにしかベッドを置けないよね?」

みかやん「じゃあ何?ベッドパットもマットも貫通する程の大量出血だったって事?」

Oくん「でも、ココがホテルEだった頃も、お客さんが死んだりした事はなかったって」

Fちゃん「知らなかったのか?ホテルE時代に、この部屋で殺人事件があって大変だったらしいぞ」

Oくん&みかやん「うわーーっ!」

いつの間にかFちゃんが居て、突然、背後から口を挟んできたので飛び上がって驚いた。

みかやん「驚かせないでよ〜。何?どうしたの?」

Fちゃん「I君にコンビニボックスのパネルの外し方を教えてくれって言われてよ〜。そんなのOくんが知ってるんだから、俺に聞かなくてもいいのによ〜」

Oくん「俺には教えて貰いたくないんだろうさ。フンッ。で、何?殺人事件?そんなの聞いてないよ〜」

みかやん「聞いたとたんに足がすくんで駄目だよ。一刻も早くこの部屋から出たいよ〜。やだ〜」

ここでI氏が部屋に入って来たので、シーンと静まった。FちゃんがI氏にコンビニボックスの外し方を教え、I氏が言われたとおりパネルを外していた。その間、Fちゃんが私達に話しかけてくるので、I氏以外の三人で大笑いしながらいろんな話をして盛り上がり、I氏だけ蚊帳の外だった。不器用なI氏もコンビニボックスのパネルを外したり付けたりが出来るようになったので、Fちゃんが帰る事になった。

Fちゃん「殺人事件なんか無かったぞ。その絨毯、よく見てみろ。四角い絨毯を何枚も並べてあるだけだ。血が付いた所のと、ベッド下のを取り替えただけだべや。ベッド下のと取り替えたら見えないべ。気が付けよな〜」

Oくん「なぁんだ。そっかー。なるほどね〜。脅かさないでよ」

話をしていると、I氏が先に帰ったので、暫しFちゃんと三人で話をした。

Fちゃん「どうだ?R君も変わったべ?」

みかやん「ありがとう。Fちゃんのお陰で助かったよ。I氏なんかに言わないで、最初からFちゃんに言ってりゃ良かったよ」

Fちゃん「R君も大変だったぞ。まず俺にヤキいれられたべ、その後、Rの奴が新年早々、空売りしたり客に逃げられたのが発覚して、常務からも社長からもヤキはいったらしいぞ」

Oくん「Rの奴が客に逃げられて、お金を貰えなかったらしいのは聞いたけど、空売りって?」

Fちゃん「例えば客がフロントのパネルで201号室のボタンを押したとするべ、ふと見たら203号室も空いてて金額も安いべ、客が203号室のボタンも押して201に行かずに203へ行く。フロントで201号室の解除をしなきゃなんないのに、Rがそれをしなかったから、201号室が無人のまま24時間経ったって事さ」

Fちゃん「客に逃げられたのは、客が金も携帯も免許証も持ってないって言うから、車検証をコピーする事になったんだってよ。Rの奴が客に”車検証持ってきて”なんて言ったもんだから、客は駐車場へ行ってそのまま帰ったんだ。普通は客に着いて行くもんだろ。みすみす逃げられやがった」

Oくん「フロント見習いの俺でもそんな事しないよ。アホ。イカレRって本当にアホ」

Fちゃん「ま、そーゆー事でRの奴も各方面からヤキはいったから、少しは変わるべ。I君とも仲良くやってくれや。じゃあな」

Oくん&みかやん「うん。それじゃまた顔、出してね」

Fちゃんが来てくれたので、それ以降はとても気分良く過ごす事が出来た。

0:00-6:00 6部屋掃除 

今日はトドとの勤務。出勤するとC班がTさんとA氏の2人しか居なかった。

みかやん「あれ〜?今日、2人勤務だったの?」

C班Tさん「あんまり忙しくて1人倒れて早退したのよ。な〜んて嘘よ。モニターを見て」

モニターを見ると在室は1つだけだった。年始の忙しさも落ち着き一気に暇になったようだが、これでは暇過ぎだ。

C班Tさん「さっきまで無人だったのよ。あんまり暇だから1人早退したの。私、こんなの初めてよ」

みかやん「だよね〜。忙しいC班の時間帯に無人になるなんて、あたしも初耳だよ」

C班のTさんとA氏を見送り、今日もリネン折りに励んだ。今日も大量のリネンが届いていたが、C班のベテランさんは早退したし、TさんもA氏も新人なので簡単なリネンしか折れない。面倒なバスローブを中心に折りまくった。その間に続々と部屋が埋まり、やがて部屋が空いた。

1部屋目はグラスが木っ端微塵に割れていて掃除に時間がかかり、2部屋目は布団が赤ワインまみれになっていた。赤ワインのシミは血のシミよりタチが悪く、すぐに処置しなければ手遅れになるので、部屋の掃除を中断してトドと布団や枕を控え室へ運んだ。

幸いワインのシミは漂白剤と洗剤だけで薄くなったが、1部屋目のグラスの始末にもう少し時間がかかっていたら、手遅れだったかも知れない。新しい布団や枕を抱えて部屋へ戻り、掃除を再開した。

3部屋目は、男性が先に帰って女性が残っていた部屋だった。男性が帰ってから1時間程で女性も帰って行った。部屋へ入ると風呂がラッキーだった為、ベッドを組んだ後、私はトイレ&洗面係をしていた。するとトドが部屋の方からとんでもない事を叫んだ。

トド「大変や!このお客さん、トリコモナスやて!らくがき帳に書いてあるで」

みかやん「えーーーーっ!」

トド「彼氏が他の女に手を出したから別れたんやて。別れた後、アソコが痒なって病院行ったらトリコモナスやって。友達に別れた彼氏の様子を聞いたら”シッコした時、痛かったけどもう治った”って言わはったんやて。ほんで、元彼はこの子が感染した事を知らんし、この子はトリコモナスの真っ最中やから、うつしてやる為に、今日その元彼を誘って来たんやて。アカン。21才の子が何て事を。この子、怖いわ〜」

みかやん「あたし、何にも知らずにトイレ掃除しちゃったよ〜。ひぃぃん」

トド「ウチかて、何にも知らんとベッド剥がしてもうたがな〜。も〜〜〜」

トド&みかやん「勘弁してーーーーー」

トイレ掃除はしたが、トイレットペーパーが三角に折ったままだったし、トイレスリッパの位置も基本どおりになっていたので、トイレもラッキーであった事を信じたい。しかし、念の為に手術前の医者並みに手を洗って消毒した。部屋の中も全てヘトヘトになるまで消毒しまくった。控え室へ戻ったのは、この部屋に入ってから1時間半後だった。

トド「復讐もええけど、他人に迷惑かけんようやって欲しいもんや。自分が病気やてわかっとったら、普通はこんな所に来られへんで!非常識や!」

みかやん「全くだよ。自宅か、その元彼の家でやってよね。お陰であたしゃヘトヘトだよ。うつらないと分かってても、ニコニコさんだって充分怖いのにねぇ」

トド「ニコニコさんは目に見えてハッキリ分かるやろ。こないな膣炎の方が目に見えん分、もっと怖い言うか不気味やで。ウチなんかベッド剥がしたやろ。なんか気持ち悪なって、服も脱いでまいたい気分や」

みかやん「てか、まさにI氏が言う、目には目を歯には歯を粘膜には粘膜を!みたいな感じだね」

トド「せやな。粘膜から粘膜にうつるんやからな。いや、そうやのうて、こんな時にI氏の事なんか思い出したら、ますます気分わる〜なるわ」

みかやん「ごめん。それもそうだね」

出勤時には1部屋しか入ってなくて、暇だと思っていたのに、1部屋1部屋が手間のかかる部屋で、トリコモナスにトドメを刺されるとは思わなかった。すっかり弱った。私達が感染する事は無いにしても、このテのお客さんは本当に勘弁して欲しい。

今日もI氏はふてくされたままだった。相変わらず私達とは目も合わせず口もきかない。こんなのがいつまで続くのだろう。大人げないのにも程がある。


0:00-6:00 9部屋掃除+リネン折り 

今日はトドとの勤務。出勤するとC班のDさん、Gさん、K氏の三人が帰り支度をしていた。いつもは三人とも明るく陽気なのに、今日は「おはようございます」と挨拶をしたきり静まりかえり、ふと見ると大量のリネンがあった。

部屋の掃除が忙しかったのか?と、さり気なくリネン帳を見ると、C班はそれほど部屋の掃除をしていなかった。なのにリネンが大量に残っている。今日の三人はバリバリリネンを折るメンバーだ。どうもおかしい。「お疲れ様でした」と帰って行く三人の後ろ姿に、哀愁のようなものさえ漂っていた。

トド「なんかあったんやろか?リネン室、殆ど空っぽやで」

みかやん「おかしいよね。リネンの在庫が無いのに帰れるような人達じゃないもん」

折るリネンは大量に有るが、折ったリネンが殆ど無かったので、トドと黙々とリネン折りをしていると、フロントからI氏が走って来た。

I氏「常務命令でC班は全員4月からホテルRへ行く事になったそうですよ。イカレRがゴキゲンで教えてくれました。なんせイカレRはC班に対して、恨みつらみがありますからね。うはははは」

トド「なんも笑い事やあらへん!C班かてみんな2月からホテルR勤務を希望しとったやろが」

みかやん「それじゃクリスマスイブのあの通達は何だったの?希望を聞いた意味無いじゃん。C班の人達が可哀相だよ。4月までの2ヶ月間どうするんだろ?」

I氏「C班よりあなた達の方が深刻ですよ。ホテルPに3人行くなんて有り得ません。だからフロントK子が”危機感を持て”と言ってるんですよ。さ、今日も部屋で作業をしてフロントK子にやる気のある事をアピールしないと・・・」

みかやん「ちょっと待って下さい。リネンの在庫が何にも無いんですよ。今日は部屋での作業は無理です。明日のA班B班の分もリネンを折らなきゃなんないですよ。リネンが無くて非常事態です」

トド「ホンマや。こんなにリネンが無いの初めてやわ。それに昨日やったベッド下掃除はしんどいで。あれは男手が必要や。今度、Oくんが出勤の時またやらせて貰いますわ」

I氏は鬼の形相でフロントへ戻って行った。それ以来、廊下ですれ違っても私達と目を合わせようともせず、口もきかなくなった。今に始まった事ではないが、本当に大人げないと思う。

トド「どこぞのアホや!フロントならリネンの状況も見て指示せい言うんや!こないリネンが無いのに、何が部屋で作業や!みかやん、なんも気にする事あらへんで!あんなアホ、ほっといたらええんや」

みかやん「気にしてないよ。ただ呆れてものが言えないだけ。何であんなにふてくされられなきゃなんないんだろ?いいトシのオヤジがする事じゃないよね?」

朝まで休む暇もなく部屋の掃除とリネン折りを繰り返した。ようやくリネンの目処がついた時に部屋が空いた。その部屋の掃除を早く済ませたら、締めの時間まで少し休めそうだった。急いで部屋へ行くと、ニコニコさんが使った部屋だった。床に沢山の皮膚が落ちていたので、一目見てわかった。

トド「なんでこんな時にニコニコさんなんや〜」

みかやん「I氏へ電話した時、ニコニコさんとは言ってくれなかったよ。ニコニコさんの時は予め知らせるって約束だったのにね」

トド「風呂ラッキーやし、ベッドカバー掛かっとるし、飲み物も飲んでないんや。ニコニコさんに間違いあらへんで」

みかやん「自分が気分悪いのと業務連絡をしないのとを一緒にしないで欲しいね。仕事なんだから」

トド「これやったらまるで罠やで!嫌がらせや!わざと冷蔵庫の鍵をせんイカレRと同じやんか!」

みかやん「いくらふてくされてもいいけど、仕事で仕返しみたいな事をされるとムカつくね」

掃除機を取りに控え室へ戻り、掃除機をコロコロを交互にかけ、静かにベッドを剥がし、やっとの思いで掃除を終えた。結局、休む暇は無く、出勤前に買った飲み物や夜食は殆ど手つかずだった。帰りのトドの車の中で、2人ともお腹がグーグー鳴った。


トド「前はI氏とも仲良うやってたのになぁ」

みかやん「今以上、I氏との間に亀裂が入ったら修復できないよね」

後味悪〜く帰宅し、どんよりした気持ちを抱えて爆睡した。

※みわさん、Johnさん、お気に入り登録ありがとうございます。自分がお気に入り登録できるのは100件までなので、残念ながらこちらからはお気に入り登録に入れる事は出来ないんですが、日記は毎日チェックさせて頂きます。掲示板に書き込み下さると嬉しいです。

>みわさん
クリエは使いこなせてますか?クリエとマックの相性が悪いと聞いて、私は泣く泣くparmです。

>Johnさん
モンキーターンのアニメ化は残念でしたね。ボボボーボ・ボーボボのアニメ化は違和感無しでした。

こちらはこんな日記で恐縮ではありますが、どうぞ宜しくお願いします。


※朝、Oくんから電話がきた。

フロントK子に「I氏に”D班が全然動いてくれない。どうしたら動くようになるでしょう”と相談されたの」と言われたそうだ。

Oくんは憮然として「心外です!I氏から特に指示がないので、自分達で仕事を見つけてやってます!たまにI氏に指示されても、I氏の指示は的外れな上に間が悪くて・・・」

ここでI氏が来たので、この話は終わったそうだ。

みかやん「昨日、フロントへ拉致された後、どうなったの?」

Oくん「部屋が空いてトドが迎えに来てくれたよ。”様々な仕事をフロントにふられても困る”とか”ベッドを組んだりボロを折ったりするのは、フロントの仕事ではない”とか”わざわざやってあげてる事を当たり前と思うな”と延々とほざいてたよ。おやっさんは恩着せがましくじゃなくて進んでやっててくれたよね」

みかやん「トドが”Oくんを助けに行かなならん”って言ってたよ。いいとこ有るよね」

Oくん「トド家の長男は俺と同い年だから、たまに俺の事を息子みたいに思ってくれるのかな?てかさぁ、I氏の奴、K子に何て事を言うんだろ。俺らの事を悪く言ったら自分の首を絞めるようなもんなのにね。あさはかな奴」

みかやん「”ハギしてやってる”だなんて、何様?って感じだよね」

Oくん&みかやん「冗談じゃないよね〜!」


※深夜になり、Oくんからメールがきた。

ホテルを閉めた後、ベッド枠の下が埃だらけだったら、業者さんに対して恥ずかしいので、D班が余裕の有る時にベッドのマットを外してベッド下に掃除機をかけて欲しいと、フロントK子から要請があったそうだ。

I氏は張り切って「K子が湯飲み茶碗の交換をしてくれ!とも言ってました」「K子がテレビの裏側にも掃除機をかけてくれ!とも言ってました」「K子がコンビニボックスの掃除もしてくれ!と言ってました」と言って、「K子が!K子が言った」と、湯飲み交換表、テレビ裏掃除表、コンビニボックス掃除表、ベッド下掃除表を作ったそうだ。

ベッド下掃除の件については信憑性があるが、その他の事はI氏の思いつきのような感じがする。その証拠に、ベッド下掃除はK子が担当するA班やB班もやっているが、それ以外はA班もB班もやってはいない。

私とOくんの想像では、今朝、フロントK子がOくんから「I氏から特に指示がない」と聞き、「アンタ、D班に何も指示してないって話でしょう!」と、I氏に発破をかけたのだろうと思う。I氏にとっては苦肉の策だろうが、Oくんが言うとおり、I氏の指示は的外れで間が悪い。今更、湯飲みの交換などフロントK子の指示であるハズがない。何ともおマヌケな指示で、聞いた私達が恥ずかしくなるくらいだ。

Oくん「結局I氏は”K子からの指示”と言えば、俺らが言う事をきくと思ってるんだよ。馬鹿だよね」

みかやん「50過ぎのオヤジが何やってんだか」

Oくん「今更、表まで作ってやる仕事じゃないよ。トドとベッド下の掃除をしに行くよ。これだけはフロントK子からのお達しだと思うからね(笑)」

みかやん「行ってらっしゃい!」

何だか恥ずかしい。


※フォト日記Yの調子が悪かったので、ネットで違うフォト日記捜索の旅に出た。私レベルでもある程度スキン(ラブホに有るやつじゃなくてね)のカスタマイズが出来て、携帯のメール送信日時=日記の日付にならず日付の指定が自由に出来て、日記ページで画像が縮小されても画像を別ウィンドウで開くと元画像の大きさで表示されて、携帯から写真を送れば後はPCで楽々編集できるもの、を必死で探した。

ようやく見つけたのがコレ→http://www.asp.to/us/?uid=mikayan 
「デリ」という名前にも惹かれ(笑)登録したら、フォト日記Yの調子が戻っていてガックリ。ま、いいか。

※上等兵さん、mihoさん、お気に入り登録ありがとうございます。自分がお気に入り登録できるのは100件までなので、残念ながらこちらからはお気に入り登録に入れる事は出来ないんですが、日記は毎日チェックさせて頂きます。掲示板に書き込み下さると嬉しいです。

>上等兵さん
猥褻漫画の話。私も”普通人の正常な性的羞恥心を害する”日記にならないよう気を付けます。

>mihoさん
”ちょんの間”という言葉やその意味を初めて知りました。引退、引越、落ち着きましたか?

こちらはこんな日記で恐縮ですが、今後も宜しくお願いします。


※仕事の後、近所の神社に寄りOくんと初詣をした。私達の願いは「またFちゃんと一緒に働けますように」という事だった。今朝は、ニコニコさんのライバル登場で掃除に時間がかかり、すっかりお腹が空いたので牛丼&うどん屋さんへ行った。

Oくんは「おやっさん(Fちゃん)のお陰で本当に助かった」「イカレRの事を何度もI氏に直訴したのに、おやっさんに言ったら即解決だよね」と、しきりにFちゃんの事を「おやっさん」と言っていた。

昨年の4月〜5月、我がD班にYくんという23才の男の子がいた。たった1ヶ月の間にYくんは沢山の想い出を残してくれて、今でもみんなでYくんの話をしたりする。Yくんは、私の事を「姉さん」、Oくんの事を「O兄さん」と呼んで慕ってくれて、仕事ぶりも真面目で一生懸命で本当にいい子だった。

そのYくんが辞める時、I氏が「Yくんに”おやっさん”と呼んで貰うのが夢でした」と言った。Oくんは「俺が”おやっさん”って言ったら駄目なの?何で俺じゃなくてYくんなんだよ」とグレていた。

その頃の私達はI氏を全面的に信用していて、良い関係を築いていたが、Yくんだけは「I氏って何か”曲者”って気がするんっすよ。姉さんやO兄さんには申し訳ないっすけど、俺はI氏を信用できないから”おやっさん”なんて呼べないっすよ」と、今思えば衝撃的と言うか何とも的を射た発言をしていた。

そんなわけで、誰もI氏の事を「おやっさん」とは呼ばなかったが、今になってOくんがFちゃんの事を「おやっさん」と呼んでいる。OくんがFちゃんの事を「おやっさん」と言うのは、Oくんなりの思い入れがあるのだろう。

Oくんが「おやっさん」と言って嬉しそうにFちゃんの話をするのを見ていて、私も嬉しかった。2月からホテルP勤務になると、1時間だけだがFちゃんと一緒に働ける。楽しみだ。

深夜、Oくんからメールがきた。イカレRが真面目にハギをして回ったり、C班を残してくれたりで、Fちゃん効果抜群だそうだ。Oくんからのメールの文面は「おやっさん」という文字でいっぱいだった。気分良く寝ようとすると、トドから電話がきたので驚いた。

トド「ごめんな。寝とったんか?あんなぁ、大変やで!さっきな、掃除中の部屋へI氏が手伝いに来たんや。そんでOくんがI氏に”さ、I氏、ベッド組みますよ〜”て言うたら、I氏の顔が変わってな。”ハギしてやったり、ボロ折ってやったり、ベッド組んでやったり、やってあげてる事を当たり前と思われたら困る”って怒鳴ったんや。ウチもOくんもビックリしたで」

みかやん「はあ?”ハギしてやったり”って何?ハギはフロントの人の仕事でしょう!そんな事で恩着せがましく言われるなら、こっちが困るよ。やって頂かなくて結構です!だよね」

トド「ホンマや!ウチもなんも呆れてもうたで。掃除終わってウチらが控え室へ戻ったらI氏が来よって、またさっきと同じ事をOくんに説教たれてたんや。延々とやで!ほんで今、OくんがI氏にフロントへ連れて行かれてもうたんや」

みかやん「あーあー。I氏はねちっこいところがあるからね。そりゃ長期戦になるよ」

トド「みかやんもおらんし、ウチがOくんを助けに行かなならんやろ。どないしよ!思てな。あっ!今、部屋空いたわ。チャンスや。Oくんを迎えに行かな!ほな、ほななー」

その後どうなったのか、Oくんからもトドからも連絡が無かった。最悪の事態になってなければ良いが。プロバイダーの都合で、1月15日迄に表のHPを移転しなければならない事を思い出し、必死で作業した。結局、眠れなかった。

0:00-8:00 16部屋掃除

今日はOくんとの勤務。出勤前にOくんとコンビニで買物をしていると、突然、後ろから抱き締められた。変態か?と振り向くとダサ坊だった。時間がないので手短にその後のイカレRの話などをして別れた。遠くに”満室”の看板が光っているのが見えて、Oくんと「イカレRの事だから満室でもまたC班を全員0時上がりさせるんだろうさ」等と話しながら出勤した。

フロントへ行くと、イカレRがボロ折りをしていたので驚いた。おまけにC班の3人が空いたばかりの部屋へ入って行くのが見えた。となると、C班は1時まで残るという事だ。取り敢えず私達も掃除待ちの部屋へ入ったが、拍子抜けしてしまった。

みかやん「どうなってるの?イカレRがボロ折りだよ。C班も3人残ってくれるみたいだし」

Oくん「きっとFちゃんがイカレRに言ってくれたんだよ。じゃなきゃ年が明けたからってイカレRが急に変わるわけないさ。やっぱり、いざ!って時はFちゃんだねぇ」

みかやん「最初からFちゃんに言っときゃ、あんなに惨い年末にはならなかったかもね」

Oくん「そうだね。I氏に言った俺らが馬鹿だったよ。おやっさん(Fちゃん)最高!」

Fちゃんの話をして2人でゴキゲンでいると、部屋にI氏が入って来た。

I氏「Fの奴は何をやってたんだか。はあぁ。フロントの前から女性が電話してきて”私の声、わかります?”って言うんです。思わず”はああっ?”ですよ。そしたら”いつものフロントさんじゃないですね。私、何回か来てるんですけど1人なんです。でも別にいいですよね?”って。Fの奴、女1人客を入れてたんですか?」

みかやん「何回か来てましたよ。女1人客は駄目なんですか?Fちゃんの判断で、その女性を入れてましたが、今まで何の問題もありませんでしたよ」

I氏「駄目って事はないですけど、旅館でも女1人客は嫌いますよ!自殺でもされたら、どうするんですか!」

Oくん「Fちゃんがその女性と話をして判断した事だし、男1人客は良くて女1人客が駄目って、おかしくないですか?」

I氏「”私の声わかりますぅ?”ですよ。Fの事だから、その女性の”相手”をしてたんじゃないですか?」

Oくん&みかやん「有り得ません!何を言ってるんですか!」

I氏が、Fちゃんの過去の言動を騒ぎ立てて問題視しようとするのには、もうウンザリだ。私達に突っぱねられ、I氏は不服そうに戻って行った。

みかやん「Fちゃんのあら探しに必死で痛々しいね」

Oくん「てか、馬鹿も休み休み言え!って感じだよ」

Oくんは一度控え室へ戻り、私は真っ直ぐ次の部屋へ向かった。その部屋は入口からコの字形になっている広い部屋で、フローリング面積がとても大きい。ベッドへ向かおうとフローリングの上を2.3歩、歩いて異変に気が付き動けなくなった。床一面にヒトの皮膚が落ちていて真っ白だった。→http://www.asp.to/pic1/7999_200401060853331.jpg ふいに背後からI氏に声をかけられた。

I氏「どうしたんですか?固まってますよ」

みかやん「この部屋、ニコニコさんだったんですか?」

I氏「いいえニコニコさんではないですよ。うわっ!何ですかコレ?ああっ!気が付かずにハギしちゃったじゃないですか〜。うわ〜っ。おえ〜〜。うっ、動けない〜」

みかやん「ピッチで控え室のOくんに電話して、掃除機を持って来るように言って下さい」

Oくんが掃除機を持って来ると、I氏は「海坊主みたいな大男でしたよ。ニコニコさんのライバルですね」等と言いながら、自分の靴下の裏に掃除機をかけサッサと逃げ帰ってしまった。

Oくん「あいつ、海坊主がどの位大きいか見た事あるのかい?逃げやがって。それにしても、このお客さん、こんな広い部屋に入らなくたっていいじゃん!何て事を!」

やっとの思いで掃除機をかけ終わり、息を止めてベッドを剥がし、それだけでヨレヨレになった。ニコニコさんは風呂を使わないが、このお客さんは風呂を使っていた。風呂係は私だった。風呂の床に落ちていたボディタオルには無数の皮膚が付き、浴槽の床にも大量の皮膚が落ちて乾いていた。泣きながら風呂掃除をしていると、Oくんも泣きながらトイレや洗面所にも掃除機をかけていた。

この部屋の掃除に1時間かかった。手伝いに来たI氏に逃げられ、Fちゃんの悪口を言われ、ますますI氏への不信感が強くなった。
0:00-6:00 11部屋掃除+リネン折り

今日はトドとの勤務。出勤してモニターを見ると空室が1、掃除待ち1。それなのに控え室の電気が消えていて、C班の人達が居ない。事も有ろうに、フロントのイカレRがC班を全員23時上がりさせていた。ブチキレそうになるのを何とか堪えてフロントへ行くと、イカレRが「さっきまで4部屋しか埋まってなかったのに急に・・・」と言い訳しかけたので、無視してフロントを出た。

トド「昨日もC班は11時上がりやで。昨日は確かに暇やった。あの忙しいC班が3部屋しか掃除しとらんかったんや。せやけど今日はちゃうやろ。すぐ満室になるで。だいたい、C班の遅番なんか9時に来て11時に帰されたら稼げんやろ。たった2時間やったら、何の為に出勤したんかようわからんやろな」

みかやん「お正月だし、たまに早帰りもいいかも知れないけど」

トド「こんなんが毎日続いたら暴動が起こるで」

と話しているうちに、やはり満室になった。とは言え、殆どの人は4日の日曜ぐらい迄お正月休みなのか、今日のお客さん達はまったりしていて、あまり動きはなかった。トドとリネン折りをしながら、ニコニコさんについて話をした。

トド「ニコニコさん、元旦早々昨日も来とったで。今日もどこかの部屋に入っとるんちゃうか?」

みかやん「こうも毎日来られると、夫婦なのか不倫なのか、よくわからないよね」

トド「ウチが見たところ、ニコニコさんは50少し前、女の人は40代半ばや。ホテルRに毎日来る夫婦がおるゆう話は聞いたけど、ニコニコさんは4時や遅くとも5時半には帰るやろ。やっぱ不倫やないんか」

みかやん「でも毎日だよ。どっちかが家庭持ちだったり、例え片方が家庭持ちでも、無理があるよ。女の人は40代半ばで独身なのかな?」

トド「女の方が家庭持っとったら、こんなに毎日は出歩けんやろな。元々独身なんか、バツイチで1人になったんか、わからんけどな。ええお客さんやけど、こない毎日来るんやったら、アパートでも借りた方が安上がりやろ。どこから来るんか知らんけど、帰りは毎日ニコニコタクシーや、下手したら来る時もタクシーかも知れんで」

みかやん「だよね!アパート借りた方がいいよね。でも、本当にニコニコさんって何者なんだろ?よくお金が続くよね」

トド「お金もそうやけど、よう身体も続くもんやわ。ニコニコさん、50近いトシやのに毎日やで。部屋で何か食べたり飲んだりせえへんし、風呂にも入らへんねんで。ホンマにただただ”ヤるだけ”やろ。ほんで、どっちかの身体がズル剥けや。よっぽど愛し合ってんねんな」

みかやん「だろうねぇ。。。」

部屋が空いたので、フロントへ電話した。

I氏「222号室は冷蔵庫の補充ナシです。タクシー待ちで、ニコニコさんなんですよ。全くもう、よくお金と身体がもちますね。何者なのか気になって気になって」

みかやん「私達も今、その話でもちきりでした」

ニコニコさんだと聞いたので、掃除機を持って出動したが、今日は掃除機を使う程、皮膚が落ちていなかった。コロコロで充分間に合ったので、何だか脱力してしまった。

トド「掃除機持ってきた時に限って、皮剥けてへんねん!いっつもや!」

みかやん「毎度毎度、最悪の状態でも困るけどね」

心配してと言うより、恐らく興味本位でI氏が様子を見に来た。

I氏「どうでした?大丈夫でしたか?単発で部屋が空いたので、ハギに入らずに済んで助かりました(喜)」

みかやん「大丈夫でしたよ(やっぱり興味本位かい?)」

トド「心配には及びませんわ。あ、リネン籠、持って帰って貰えます〜?」

I氏「ええっ!私がですか?ニコニコさんのをですか?」

トド&みかやん「ウチらは掃除機を持って帰るんでお願いします!(怒)」

全くI氏ときたら、情けない、大人げない、不甲斐ない。

I氏「何者なのか気になりますよね。余程儲かってないと、女に月30万円以上もかけてたら、身を滅ぼしますよ。あまり景気良さそうな人に見えませんし」

トド「そない気になるんやったら、聞いてみたらええやん!」

I氏「私は腐れFと違って、お客さんにエヘラエヘラと話しかけたりできませんから」

みかやん「何か言いました?」

I氏「いえ、別に」

I氏は渋々リネン籠を持って逃げて行った。

トド「女、囲うような甲斐性も無いのに、何を言うとんねんな!それと、あの人がFちゃんを腐れF言うなら、あの人かて腐れIや!」

ごもっとも!
※しんこ先生さん、コメコさん、お気に入り登録ありがとうございます。自分がお気に入り登録できるのは100件までなので、残念ながらこちらからはお気に入り登録に入れる事は出来ないんですが、日記は毎日チェックさせて頂きます。掲示板に書き込み下さると嬉しいです。

>しんこ先生さん
12/26の日記、感激しました。私、スロットとボードは未体験です。先生!と呼ばせて頂きます。

>コメコさん
膀胱炎は大丈夫ですか?私も再発の恐怖におののいています。日記のタイトルにグッときました。

こちらはこんな日記で恐縮ですが、今年も今後も宜しくお願いします。


※申し遅れました。明けましておめでとうございます(今日は1月10日・照)。相変わらずお恥ずかしいほどマイペースですが、今年も宜しくお願いします。

今月末には、改装の為にホテルQを締める為、2月〜5月までホテルPで働く事になりそうです。ホテルPの仕事が私に勤まるのか、改装オープンの時にはホテルQへ戻して貰えるのか、不安だらけで早くも激動の一年になりそうな気配が漂っております。

なんだかんだ言いながら、好きでやってるラブホの仕事なので、次々と現れる最低なフロントにも負けず、何事にも挑戦して行きたいと思っております。


※Fちゃんから蕎麦の差し入れを頂き、Fちゃんの想い出話に花が咲いて、ゴキゲンで帰宅した。爆睡してふと目を覚ますと、6時半だった。夫が正月料理の支度を完璧にしていてくれた。今年も寝坊でスタートだ。新年早々全く面目ない。

0:00-8:30 7部屋掃除 

今日はOくんとの勤務。イカレRが休みでC班のフロントはDさんだったので、久々に意気揚々とフロントへ出勤の打刻に行った。

Dさん「216号室がデリなのよ。大晦日にデリよ!デリ屋さんも暇だったのか、呼んだらすぐに来て。もう本当にすぐ来たのよ!」

Oくん「デリヘル嬢とカウントダウンってのも、オツなものかも知れないすよ。年が明けたら”デリ始め”っすね」

Dさん「そうよねぇ。デリヘルさんと姫始めってワケにはいかないから、デリ始めね。うふふふ」

在室より空室の方が多く、掃除待ちの部屋も無かったので控え室へ戻ってOくんとカウントダウンをした。

Oくん&みかやん「明けましておめでとー!今年も宜しくー!」

Oくん「今年も俺らは仕事だってのに、客は一斉に姫始めだよ〜。なんだかねぇ。ふぅ〜」

退勤の打刻をしたC班の人達が戻ってきたので、Oくんが持ってきたボイルエビ(祝い海老)を皆でつまみながら新年の挨拶をし、C班の人達は私とOくんにケーキや菓子パンなど沢山の差し入れを置いて帰って行った。まったりしたのも束の間、初詣帰りのお客さん達が次々と来て、アッという間に満室になった。

年明けの初仕事は、デリ部屋の掃除だった。男性客もデリヘル嬢も若者だったのに、湯飲み茶碗と茶托が1セットだけ消えていた。

2部屋目は、私達が出勤した時にむやみやたらにイチャイチャしていた若いカップルが使った部屋だった。テーブルの上に見てくれ!と言わんばかりにらくがき帳が開いてあったので、見てみると。

「今日は○男と私の結婚式。ホントの結婚式は2年後の予定。だって2人とも16才なんだもーん。今日、○男から婚約指輪を貰ったのーーー!・・・」

と今時の若者の文字で書いてあって、ご丁寧にプリクラまで貼っていた。

Oくん「へええ。16才だったんだ。とてもティーンエイジャーには見えなかったね。てか、俺が16才の時は、女も知らない真面目な高校生だったけどねぇ」

みかやん「おまけに、仕事以外でラブホへ行ったこと無いし」

Oくん「そうだよ。今年25才になる俺でさえ、ラブホ行った事ないってのに!いやそーじゃなくて、その事はヒトに言わないでね。なんか俺、恥ずかしくなってきた。16才って言ったら、俺に言わせたらまだまだ全然子供じゃん!」

みかやん「そーゆーあなたも、私に言わせたら全然、子供だけどね」

Oくん「それよりも何よりも、この部屋、酷くない?」

促されて辺りを見ると、いかにも”若者の大はしゃぎの後”という感じだったのに、散らかったベッドの枕元にあるスキンだけが手つかずで綺麗に2個揃って並んでいた。なんだかねぇ。。。いいんだろうかぁ?と思った。まさに老婆心だが妙に胸が痛み、私もトシねぇと多少ブルーになりながら、控え室へ使用済みのリネン類を置きに戻った。

Fちゃん「おう!ご苦労さん!おめでとーさん!蕎麦持ってきたからよー、Oくんと食えや」

目の前にFちゃんが居てビックリした。

みかやん「ええーっ!年越し蕎麦の事、気に掛けててくれたの?もぉ〜。こんな事をして、あたしを泣かせようとして〜」

Fちゃん「お前らなんか、俺の異動より蕎麦を食えなくなる方を残念がってたべ」

いつもなら憎まれ口の一つも返すところだが、思わずFちゃんの手を握って「ありがとう!」と言うと、「いやいいんだ。なんもいいんだ。いいんだいいんだ。じゃ、Oくんに宜しく」と、テレまくって帰られてしまった。走って部屋へ戻り、Oくんに伝えた。

Oくん「やっぱりFちゃんはいいよね。俺の中でFちゃんはキングオブフロントだからね。I氏とは人間の出来が違うよ。早くまたFちゃんと一緒に働けるようになるといいね」

控え室でFちゃんに貰った蕎麦を食べながら、Oくんと暫しFちゃんの想い出を語り合った。晴れがましいような気持で今日最後の部屋へ行くと、元旦の朝だというのに血まみれだった。シーツに大きな赤い丸。

Oくん「まっ、”初日の出”って事にしておこうか。Fちゃんのお陰で気分がいいし、縁起物って事で」

みかやん「あはは。縁起物なのかい?まぁ、紅白だし。そーゆー事にしておこうか」

一年の計は元旦にありと言うが、Fちゃんのお陰で気分良く過ごせた。今年は良い年になりそう・・・かな?

※思いあまってFちゃんへ電話した。電話に出るなり「おおっ!どうした?何かあったのか?」と言われ、なんだか涙が出そうになった。最近のイカレRの事を洗いざらい話した。

Fちゃん「年末年始の書き入れ時に人件費削減なんて有り得ないぞ。それとこれとは話が別だ。酷い目に遭ったなぁ。I君はどうしてるんだ」

みかやん「I氏は自分の保身で精一杯で、あたしらがイカレRに酷い目に遭わされても苦情一つ言ってくれないんだ」

Fちゃん「よし、わかった。明日、札幌へ帰ったらイカレRに電話してやる。それにしてもI君もI君だな。そんな状態でよく黙っていられるな」

Fちゃんは家族で温泉旅行中なのにも関わらず、延々と私の話に付き合ってくれて、真剣に意見してくれた。有り難い事だと思った。I氏とは大違いだ。

0:00-8:00 15部屋掃除 

今日はトドとの勤務。空室が2つしかなかったのに、イカレRは今日もC班全員を0時上がりさせた。モニターを見ると珍しく「宿泊」だらけになっていたので、まぁいいかと思った。イカレRの毎日の仕打ちに慣れたのか、Fちゃんに話してスッキリしたのか、別に腹も立たなかった。掃除待ちの部屋が無かったので一度控え室へ戻ると、トドが叫んだ。

トド「あーあー。オ○ンコや!オマ○コになってもうたがな!」

みかやん「はあっ?」

トド「満室や。もう満室になってもうたで」

みかやん「・・・(オ○ンコって満室の事かい)」

トドもお疲れなのね〜と思っていると、ふいに「オ○ンコがどうしたって?」と聞き覚えのある声。振り返るとダサ坊が立っていた。

みかやん「ダサ坊ーーっ!もうねぇ、イカレRがかくかくしかじかで大変なんだよ〜。戻って来てよ〜」

ダサ坊「俺も戻りたいよ〜。ホテルPは大変だよ。自家中毒で辞めたMさんの気持がよくわかるよ。忙しいし仕事が山積みで、社長に電話で責められなくても吐きそうになるんだ。腐れYは店長気取りでふんぞり返ってて何にもしないし、最悪だよ」

一同「はーーーっ。やってられないねぇ」

無駄な人事異動さえなければ、今頃はダサ坊やFちゃんと忙しくても楽しく働いていたハズだ。ホテルPのMさんが辞めたのなら、そこへイカレRを配属させたら良かったのに。

今日も掃除をしても掃除をしても満室になり、私達は昨日の20部屋掃除の疲れがとれずヨレヨレだった。掃除を終え「またすぐ満室になるんだろうなぁ」と思いながら、通路をヨロヨロと歩いていると突然、玄関から4人の若い男性が入って来たので、逃げも隠れも出来なかった。

男性客「あの〜。4部屋なんか空いてないですよねぇ?」

みかやん「申し訳ありません。今は1部屋しか空いてませんでした」

男性客「ですよねぇ。今から急に3部屋空くって事もないですよねぇ?」

トド「そればかりは何とも言えませんけど、今日は難しいと思いますよ」

男性客「ですよねぇ。わかりました。年明けにまた来ます」

4人の男性を笑顔で見送り、控え室へ戻った。20代前半〜半ばのなかなかのイケメン君達で、中でも1人はタッキー風の飛び抜けたイケメン君で、加藤晴彦風の人もいた。話をしながら私がクラクラする程のイケメン君達だ。とても女に不自由しているようには見えなかったが、何故わざわざこの年の瀬に4人こぞってデリなんだか。4人のイケメン君達の顔を思い出しながらウットリしていると、I氏が小走りでやって来た。

I氏「今、ナンパされてませんでしたか?」

みかやん「だったら良かったんですけどね。って、そんなワケないじゃないですか。4部屋に別れて入ってデリヘル嬢を呼ぼうとしてた人達ですよ」

I氏「”3Pで良ければ私達が控え室とリネン室で、お相手しますよ”って言えば良かったじゃないですか」

I氏「ぶっちゃけ、お金さえ貰えれば1部屋に6Pでも良かったんですけどねぇ。うへへへ」

I氏「スキンは使い放題でいいですよ。従業員の特権ですね。あははは」

このテの話にになるとI氏はゴキゲンなので、黙って言わせておいた。無駄口をたたく暇があるなら、イカレRに苦言の一つも呈して欲しいものだ。

15部屋の掃除をして締めた。あの時、4部屋空いていて4人の男性がデリヘル嬢を呼んでいたら・・・。危うく19部屋の掃除をするところだった。何とか15部屋で済んだし、目の保養が出来て良かった良かった。
0:00-8:00 20部屋掃除

今日はトドとの勤務。満室で殆どの部屋が休憩だというのに、イカレRはC班全員を残さず、残ったのはC班のA氏1人だった。A氏は41歳独身で、一目見て若い頃は走り屋だったというのが分かる。とてもじゃないが昼間に真っ当な仕事をしている人には見えず、かなり恐い。今までA氏が日記に登場しなかったのは、A氏が新人であるという事と、私もトドもA氏は顔が怖くて無愛想で苦手だったからだ。

「おはようございます」「お疲れ様でした」と挨拶しかした事のないA氏と一緒に仕事をする事になった。「イカレRの奴、このクソ忙しい時に、よりにもよって新人1人しか残さないとは何事だ!」と思うが、A氏の手前、怖くてとても口には出せなかった。仕方なく無言で黙々と掃除を続けた。珍しくイカレRがハギをしているので、良しとしようと思っていたら部屋の電話が鳴った。

イカレR「あんた達が前の部屋の冷蔵庫の鍵をしてないから、フロントのパネルに冷蔵庫異常が出てる。すぐ行って鍵をかってきてくれ」

みかやん「は?あなたがハギに入って鍵をかけ忘れたんじゃないですか?」

イカレR「フン、俺は鍵を持って歩いてない」

みかやん「あなた以外のフロントの人は全員、鍵を持っていて、ハギをした時に冷蔵庫の補充があれば鍵をかけてますよ」

イカレR「あんた達が冷蔵庫の中を拭かないから、俺はわざと鍵をかけないんだ」

みかやん「フロントの人が鍵をかけてると信じてサッと拭いてますよ。冷蔵庫の鍵をわざとかけないフロントなんて、あなたが初めてですから。取り敢えず今はその部屋しか空いてないので、お客さんが入る前に行って鍵をかけてきて貰えませんか?私達は掃除待ちの部屋を上げるのに必死ですから」

イカレR「あんた達が鍵をしてないんだ。あんた達が行け!」

「ブチッ」と電話を切られ、私もブチッとキレた。前の部屋で部屋係だったのはトドだ。部屋係が冷蔵庫の鍵をチェックして中を拭く事になっている。トドに電話の内容を伝えるとトドもキレた。

トド「アホちゃうか?冷蔵庫異常はどこのホテルでもフロントが直してるんやで!部屋1つしか空いてへんのに、客が入ってもうたらどないすんねんな。イカレRが行ったらええんや。放っておき」

みかやん「”わざと鍵をかけない”とか”鍵を持ってない”って大いばりだよ。馬鹿丸出し!」

トド&みかやん「ふざけんなーーー!クソオヤジーーー!」

逆に強面のA氏が私達を見て脅えていた。部屋掃除を再開するとまた電話が鳴った。今度はトドが出て、仕方なく前の部屋へ鍵をかけに行った。

トド「”客が入る前に早く行け”やて。そんなんこっちのセリフやんか。部屋係はウチやったから行ってきたわ。イカレRの奴、またハギ入らんようになってもうたし、こんなんやったら年末、身体がもたんわ」

午前1時になり、A氏が帰ってフロントはI氏になった。やれやれと思ったが今度はI氏が「ピッチが壊れた」と言ってハギに入らない。掃除をしても掃除をしても満室になり、気の休まる暇が無かった。待合室でお客さんが待っているが、ゴミだらけだったり、血まみれだったりで、掃除に時間がかかる部屋ばかりだ。

控え室から一番遠い213号室が血まみれだった。シーツやバスタオルが血まみれだけならまぁ良いが、シーツについた血がおねしょマットまで貫通していると厄介だ(どうしても見てみたい方はこちら→http://www.asp.to/pic1/7999_200401062131271.jpg)。待合室のお客さんに「まだですか?」と声をかけられながら、通路を走りリネン室で新しいおねしょマットを持って、また走る。全く勘弁して欲しい。

後半は血まみれの部屋ばかりだった。またトドがキレた。

トド「この年末に何で寄ってたかって生理の人が来るんや!生理やったら、おとなしく家で年越しの準備や大掃除でもしてたらええんちゃうんか?スキモノばっかでイヤんなるわ!」

みかやん「もう大掃除が済んで、自分の部屋が汚れるのがイヤなんじゃないの?それにココは、そーゆー所だもの。淡白な人ばかりだったら、ラブホも儲からないからね」

トド「それにしても血が多過ぎや!」

結局20部屋の掃除をした。その内4部屋はA氏と三人で掃除をしたが、残り16部屋の殆どはハギ無しの部屋だったので、さすがに疲れ果てた。部屋は血まみれ、私達は汗まみれだった。

※まさっちさん、鑑定をお願いします。

0:00-6:00 14部屋掃除+2時間ボランティア残業

今日はトドとの勤務。出勤して上着も脱がずにモニターの前へ直行すると、C班の人達が帰り支度をしていた。モニターを見ると空き部屋が4つあるが、休憩が12部屋も有った。イカレRめ!午前1時迄に12部屋全部空いたら、どうしてくれるんだ!と、トドと鼻息を荒くしてフロントへ走ったが、イカレRの姿は無し。

トド「ウチらが来よる思て逃げたんやで!あのイカレ!逃げなならんような事や思てたら、C班残せや!C班残さなんだら、ハギせぃやーーっ!」

バタバタと部屋が空き、8部屋連続の掃除をする事になった。途中で午前1時になり、I氏の代行フロントOくんがハギをして回ってくれたり、一緒に部屋の掃除をしてくれたので大助かりだった。それでも掃除をしても掃除をしても、部屋が空く。キリがないので一度休憩する事にした。

Oくん「大変だよ。もうリネンも掃除用のボロ布も無い。C班もかなりの数の部屋掃除をしてたから、リネンやボロを折る時間が無かった上に早帰りだから、どうしようもないよ」

みかやん「あたしらだって、まだ掃除待ちの部屋が残ってるし、折ってる時間は無いよ」

トド「ウチらはええけど、A班B班は困るやろ。リネン折れへんからな」

みかやん「とっとと部屋を片付けて、リネンとボロを折りまくるしかないね。じゃあ行くかい」

Oくん「ああっ!次の部屋、ニコニコさんだったんだよ〜」

トド&「ええーっ。こんな時に・・・」

最近のニコニコさんは小康状態を保っているようで、床に落ちている皮膚の量が少なかった。「今日も皮が少なくて、すぐに片付けられますように」と、祈るような気持ちで部屋へ入ったが、祈りは届かなかった。コロコロやクイックルワイパーでは用が足りないので、トドが掃除機を取りに行った。

その隙に写真を撮った。
↓見えにくいが絨毯の上に無数の皮膚の欠片
http://www.asp.to/pic1/7999_200401060847581.jpg
↓これも見えにくいがコロコロに付いた無数の皮膚
http://www.asp.to/pic1/7999_200401060851491.jpg
ちなみに、いつもより細かい欠片が多かった。

三人で手分けして、コロコロをかけたり、クイックルワイパーをかけたり、掃除機をかけたりしたが、やはり時間がかかった。何度も書くが、ニコニコさんは超の付くお得意様なので「忙しい時は勘弁してくれ」などとは、口が裂けても言えない。

年末年始の休みに入った為か、大量の酒や食料を買い込んでタクシーで乗り付けるお客さんが多く、どの部屋へ行っても大量の酒缶や酒瓶、食べ残しが有り、ゴミをまとめるだけでも時間がかかる。「タクシーで来てるんだから、おおいに呑んでくれ」とも思うが、お客さんが酔う程に部屋が汚れる。

テーブルの上や床はもちろん、ベッドの中にも酒がこぼれていた。匂うしベタつくし、徹底的に拭いて消臭しなければならない。ベッドの中にポテトチップスやお菓子の欠片が落ちているのには驚かないが、今日は驚いた。

ベッドに不自然な形でベッドカバーが掛けられていて、シーツの上に茶色いような赤いような黒いようなシミと、怪しげなツブツブの物体が見えていた。誰もが「ウン○」と思った。時間が無いのでチャレンジャーOくんがベッドカバーを剥がすと、大きなシミの中央に四角くて白い物があった。

Oくん「絶対ウン○だと思ったよーーー!紛らわしい事するんじゃねえよ!何でベッドの中でお汁粉食ってんだよ!」

お汁粉だった。ウン○じゃなくて何よりだったが、ドッと疲れた。

5時45分に14部屋目の掃除を終えたが、リネンやボロには手を着けられなかった。8時や9時まで勤務したとしても、朝の帰宅ラッシュの部屋掃除に追われ、リネンやボロを折れないのは目に見えている。悩んだ末、6時に退勤の打刻をして、8時までリネンとボロを折る事にした。

トド「イカレRのせいでボランティア残業までさせられるやなんて、アホくさい話やけどしゃあないやんなぁ」

みかやん「Fちゃんもダサ坊も、忙しい時こそハギやフロントの仕事の合間に、リネンやボロを折っててくれたよね。イカレRは要領が悪い上にやる気も無いもんね」

一同「はーーーーっ。最悪」

お陰で帰る頃にはヘロヘロだった。

今日は休み・イカレR

2003年12月27日
※ガンバさん、ピーチ姫さん、お気に入り登録ありがとうございます。自分がお気に入り登録できるのは100件までなので、残念ながらこちらからはお気に入り登録に入れる事は出来ないんですが、日記は毎日チェックさせて頂きます。掲示板に書き込み下さると嬉しいです。

>ガンバさん
ラブホでHなしは、ご本人様もさることながらラブホ従業員も寂しいものです。

>ピーチ姫さん
お若くて羨ましいです〜(切実)。戻りたい。女子高生に戻りたい〜(必死)。

こちらはこんな日記で恐縮ですが、宜しくお願いします。


※トドに過去のイカレRについて話を聞いた。

私が入社した時の我が班のフロントはS氏で、C班のフロントはT氏だった。そのT氏の前任がイカレRで、0時〜1時まではトドと勤務時間がかぶっていたそうだ。トドが入社した時、既にイカレRは天下の嫌われ者で、C班をはじめB班やD班にも嫌われ総スカンをくっていたそうだ。

当時のC班には、男性にしか見えない鳶職の女性や、18歳で巨体の女の子、ヤンママ、元ヤンなどそうそうたるメンバーが揃っていた。当時もイカレRはろくにハギをしなかったし、必要以上にC班を早帰りさせたりしていて、非難囂々どころか掴みかかるような勢いでC班の面々になじられていたそうだ。

ところがイカレRは一見、好々爺という感じなので、社長にはとてもウケが良かったそうだ。C班のイカレRに対する反発は物凄いものだったが、イカレRを気の毒に思った社長がイカレRをホテルWへ異動させたそうだ。

ホテルWは系列店の中でダントツに人気が無く、ベッドメイク係が掃除中に続けて部屋が空くような事が無いのでハギに入る事も無いそうだ。ホテルWのフロントは何をしているかと言えば、電話番と庭の手入れや池の鯉にエサやりをしていて、ちょっとした”ご隠居さん”状態らしい。

以上、トドから聞いた話。

隠居生活が長いとはいっても、曲がりなりにも元は全盛期のC班のフロントだったハズだし、余程のボケ老人ではない限り、C班に怒鳴られなじられていた過去の事も憶えているハズだ。なのに、何なんだ?あのイカレRは!

人件費削減と言ってC班を早帰りさせて、在室+掃除待ちの部屋で満室になって、我々D班の2人が必死になって掃除待ちの部屋を片付けようにも、ハギもしていない部屋の掃除には時間がかかって、せっかく来てくれたお客さんが待ちきれなくて帰ってしまっても良いものだろうか?1時間の人件費<宿泊代・・・という事がわかってないのだろうか?

私達がI氏にイカレRの失態を力説しても、I氏はイカレRにもフロントK子にも何も言ってくれない。フロントとベッドメイク係の間に確執が生じる前に、フロントの問題はフロント同士で解決して欲しい。22日以来、毎日満室になり忙しい。こんな状況では年末を乗り切れるかどうか不安になる。

0:00-6:00 15部屋掃除

今日はOくんとの勤務。フロントRが執拗に「ゆっくり掃除すればいいんだ」「何だったら朝のA班に部屋を残せばいい」「のんびり片付けてくれ」と言っていた。年末の金曜にのんきな事を・・・と思いながら1部屋目の掃除に行って気が付いた。もう1つの掃除待ちの部屋にいつまで待ってもC班が掃除に入らない。Rの野郎がC班全員を0時上がりさせてしまったのだった。

空き部屋が4つ有ったとは言え、休憩が9つ有った。休憩のお客さんは午前1時迄に帰る可能性が高いので、2人ではとても対処できない。アッという間に4部屋が埋まり、6部屋空いた。

Oくん「Rの野郎、馬鹿じゃねえのか!このクソ忙しい年末の金曜にC班を全員帰す奴がどこにいるんだ!ふざけんな!俺、モンク言ってくる。事と次第によっちゃ、Rを殴って辞めて帰るかも」

みかやん「あんな奴の為に辞めたら損だよ。その時は、あたしも加勢するから呼んでね」

腹立ち紛れに言ったのかと思ったら、Oくんは本当にフロントへ行ってしまった。呆気にとられつつ掃除をしているとOくんが戻って来た。

Oくん「Rの野郎”人件費節減だから”だって。待合室に客が入ったから戻ったよ」

みかやん「この書き入れ時に人件費もへったくれもないよ。Rは本物の馬鹿だね。何年フロントやってて、そんな事を言ってるんだか。無駄に満室になって売り逃ししていいのかい?」

Oくん「馬鹿さ加減が病的だよ。てめえはろくにハギにも入らねえくせに、いっぱしなクチきいてんじゃねえよ!C班を帰らせたんなら、フロントとしての責任とってハギぐらいしろよ」

Oくん&みかやん「はーーっ!ムカつく!」

結局、午前1時までに9つの休憩の部屋が全部空いた。掃除をしても掃除をしても部屋が空き、掃除待ちが6部屋から減る事がなかった。部屋から部屋へ移動する時、待合室のお客さんが見えた。50代の酔っぱらった男性と、同じく50代で場末のスナックのママ風の女性だった。その男性が私達を見ると待合室から出て来て「坊ちゃん、お嬢ちゃん、頑張って掃除してね〜。待ってるんだよ〜」と騒いでいた。

午前1時からはI氏が出勤してきて、ハギをして回ってくれたので助かった。フロントの人が先にハギをしていてくれると、掃除時間が5分〜10分短縮されるのに、Rの野郎はこの非常事態にハギひとつせず帰りやがッた。我々が控え室で一息ついたのは午前4時半だった。

Oくん「Rの奴、何とかして下さいよ〜。こんなのが続いたら殺されますよ」

I氏「いや〜。ホントに参りましたねぇ。噂以上のイカレオヤジですね」

みかやん「そうじゃなくてRにC班残せって言って下さいよ」

ここでピッチが鳴りI氏は席を外したが、暫くして戻って来た。

I氏「待合室で奇声を発していた男性からの電話で、”じか引きに遭った”って言うんですよ。そんな事を言われても困りますよね」

Oくん「じか引きってなんすか?」

I氏「俗に言う”立ちんぼ”の女性が、酔っぱらいの男性に声をかけてホテルに連れ込んで、酔っぱらってるのをいい事に多額のお金を巻き上げたりする事ですよ。隣町で飲んだ帰りに声をかけられて、タクシーで連れて来られたそうなんです。起きたら女と財布のお金が消えてたって話ですよ。女性が帰る時に電話がきたから男性に電話を代わって貰ったんですけど”もう済んだから帰してやってくれ”って言ってたんですよ」

Oくん「なんだ。ヤっちゃってるんじゃないすか」

I氏「宿泊代は女性が帰る時に払って頂いたんで、こちらとしては問題は無いんですけど、金が無いって騒ぐもんですから、警察に通報しますので被害届けを・・・と言いかけたら”早く帰らなきゃ母ちゃんに怒鳴られる”って、今、タクシーを呼んだところです」

Oくん「へえぇ。そーゆーの”じか引き”って言うんだ。今時、立ちんぼなんか見た事ないけどね」

みかやん「男から巻き上げたお金で宿泊代を払って帰ったんですね。良心的なのか何なのかよくわかりませんね」

Oくん「見るからにタチの悪そうなババアだったけどね」

I氏「女子刑務所のドラマに出てる女囚みたいでしたよ。あんな女に引っ掛かるようじゃ・・・」

タクシーが来たので、男性の部屋へ電話をして、三人でコッソリと男性を見送った。ガックリと肩を落とし背中を丸めて歩く中年男性の後ろ姿が何とも哀れだった。
0:00-8:00 14部屋掃除

今日はトドとの勤務。出勤途中「空室」の看板が青々と光っているのが見えたので、油断しつつ出勤してモニターを見ると、掃除中の部屋が1、掃除待ちの部屋が5、ハギ中1、残り全部が在室で事実上の満室だった。慌ててフロントへ走ると、待合室にお客さんが2組いたので、打刻してすぐに出動した。フロントR氏もさすがにC班を午前1時まで残してくれたので助かった。

1部屋目を掃除中に2部屋空いたので、C班と8部屋の掃除をする事になった。何としてもC班が居てくれる1時間で8部屋を片付けてしまいたい。大慌てで高い棚のリネン籠を取り出したその時!腰が”みしっ”。「あいたたたっ」(年寄りくさっ)。思いっきり腰を痛めた。泣く泣く4部屋の掃除をして控え室へ戻った。

トド「大丈夫かぁ?このクソ忙しいのにC班が3人しかおらんて何事や!しかもR氏がハギしよったんは8部屋中2部屋やで!フロントがちゃんとハギしてリネン籠持って行ってくれとったら、腰痛めないでも済んだんや!めっちゃ痛なったら労災申請出しぃや。なんも泣き寝入りする事あらへん。アホくさいで」

みかやん「あのオッサンには最初から期待してないからいいんだけど。痛いよ〜」

トド「今日は無理せんでええで!風呂もしんどかったらウチが代わるし任しとき」

こーゆー時のトドはとても頼もしい。しかし甘えてばかりもいられないのでリネン折りを始めた。さっき空けた部屋がどんどん埋まり、満室になるとI氏が来た。

I氏「みかやんの好きなモーホー様が来ましたよ。何かあったら対応をお願いしますね」

トド「えっ?昨日の2人やの?」

I氏「全く別の2人です。昨日はC班のDさんとTさんが”男同士♪男同士♪”と年甲斐もなくキャーキャーはしゃいで大変だったんですよ。朝になって、たまたまその部屋の精算機の調子が悪くて、手集金でお金を貰いに行かなきゃならなかったんですけど、男同士の部屋には行きにくいじゃないですか。K氏だけは”男同士じゃなくて1人は女性”と言ってたので、K氏の言葉を信じて行ったらやっぱり男同士でした」

I氏「30代の男性はみかやん好みのイケメンで、むしろ男の私が見てもイイ男で、20代の男性の方は少しナヨッとした感じなんですが、なかなかのイケメン君だったんです。」

みかやん「いや〜。残念。私が集金に行きたかったです」

I氏「手集金の後、すぐお帰りになったんですけど、みなさんが帰った後だったので、私が1人でハギに入るハメになって。泣きながら1人でハギに行ってみたら、ベッドが凄い事になってて。。。ナヨッとしてても男同士ですから、布団は飛んでるしベッドパットとマットがもうズレズレで、何故かトイレのナプキンがテーブルの上に広げられてたんですよ」

トド「激しかったんやなぁ。イブの夜やし燃えたんやろ。そんなんは男も女も変わらへんな」

I氏「男も女もってアナタ、男と男だったんですよ。有り得ませんって」

トド「人を好きや!思う気持ちは誰にも止められへんねん。奥さんのおる人や、旦那さんがおる人を好きになったりすんねん。同じや。男が男を好きでも、女が女を好きでも、理屈やないんや」

みかやん「同性でも養子縁組したりして一生添い遂げる人達もいるし、不倫相手と再婚して前より幸せになる人達もいるし、有り得ないかどうかは本人達にしかわかんないからねぇ」

トド「世の中に不倫やら同性愛が溢れとるから、ラブホも儲かんねん。有り得ん事でも今更驚く事でもないわなぁ」

みかやん「なぁ」

I氏「じゃあ、モーホー部屋から何か連絡が来たら任せますよ。私はハギにも入りませんからね。本当に勘弁して下さい。私には無理ですからね。あ〜怖い怖い。寒っ。寒くなってきたので戻ります」

I氏はフロントへ戻って行った。朝8時、締めをしてフロントへ行くとI氏にすがられた。

I氏「帰るんですか?9時迄残って下さいよ。まだモーホー部屋が空いてないんですよ。また昨日のように1人になったとたんに空くような気がして恐ろしいんですよ」

みかやん「何、言ってるんですか。そんな事の為に人件費をかけたら会社の為になりませんからね」

トド「ほな、お先に失礼します」

フロントのドアを閉めて通路を歩きだすと、「鬼ーっ!悪魔ーっ!ひとでなしーっ!」と言うI氏の叫びが聞こえたが、聞こえないフリをしてそのまま帰った。私は腰が痛くてそれどころではなかった。

今日は休み・通達

2003年12月24日
※Oくんから電話がきた。
昨日、フロントへ行くと通達が有り、個人の調査票も兼ねていたそうだ。

・改装の為、1月31日でホテルを閉めるが、改装中はA班B班D班はホテルPかホテルRで勤務する事。C班は全員ホテルR勤務とする。

・辞める人は1ヶ月前までに申し出て、1月31日までは働く事。

・休む人は3月31日まで休んで、4月1日から姉妹店へ復帰する事。

・継続の意志の有る人は2月1日からホテルPまたはホテルRで勤務。

というような事が書かれていて、「会社側は現在のホテルQメンバー全員で改装オープンを迎える事を熱望!尚、改装オープンは5月末日の予定」と書き添えられていたそうだ。

Oくん「そんなワケで、俺らもどうするか書く事になったんだけど、トドも俺も2月からホテルPへ行く事にしたよ」

みかやん「ええーっ。車を持ってる人はホテルR行きって聞いてたから、トドはホテルRだと思ってたよ」

Oくん「Tさんも居る事だし、ホテルRにしたんだろうさ。Tさんだって、トドの事はイヤがってるのにね。腐れ縁だよ。仕方ない」

みかやん「オープンが5月末って事は、噂どおりプチリニュアルじゃなくて全面改装なんだね」

Oくん「そうらしいよ。で、A班のリーダーや、新人は既に”辞める”って書いてたよ。C班はまだ誰も答えを書いてなかったけど、ホテルRは遠すぎて通えない人ばかりだよ。みんな辞めちゃうんじゃないのかなぁ」

みかやん「C班だけ選ぶ権利無しだなんて横暴な話だよね。でも、どうなるんだろ?ホテルRはいくらでも人手が欲しいだろうに、C班だけ増えて他の班がそのままじゃどうにもなんないだろうし、ホテルPだって結局はウチのA班B班D班の全員を引き取る事になるんだから、かなりの人が余るんじゃないの?」

Oくん「そうなんだよ。誰も遠くて過酷なホテルRに行こうと思わないし、ホテルPへ行ったところで、勤務日数が減るよね。ちなみにホテルPのD班は今5人いて3人勤務なんだけど、俺らが行ったら一気に8人になるんだよ。4人勤務になっても1日に4人は休みになるんだよ」

みかやん「ホテルPへ行ってみて、あんまり勤務日数が少ないようなら、また掛け持ちしなきゃなんないよ」

Oくん「トドも掛け持ちするか辞めるか、ホテルPで働いてみてから決めるって言ってたよ」

Oくん&みかやん「はあぁ。どるなるんだろうねぇ」


※夫とささやかなクリスマスパーティーをした。Oくんからの電話の後だったので心労のあまり(ただの言い訳)料理は作らず、夫が予約してくれた寿司とスーパーで売っていたクリスマスオードブルで済ませ、杏露酒、ビール、すず音で乾杯した。

夫サンタから、マイナスイオンヘアブラシ、電動歯ブラシ、ワークパンツ、N-3B風ジャケット、ロンT、掌に乗せると歌う鳴く・ゆびのりピピクリスマスタイプを頂き、私からは、夫でもダボダボになるワークパンツ42インチをプレゼントした。

夫サンタから沢山のプレゼントを貰いゴキゲンでまた爆睡した。
※人畜有害。さん、penpenさん、お気に入り登録ありがとうございます。自分がお気に入り登録できるのは100件までなので、残念ながらこちらからはお気に入り登録に入れる事は出来ないんですが、日記は毎日チェックさせて頂きます。掲示板に書き込み下さると嬉しいです。

>人畜有害。さん
ようこそだいありぃへ。お待ちしておりましたよ。説得力の有る文章に引き込まれます。 

>penpenさん
私の聞きかじり関西弁とは違う本物のド迫力に圧倒されてます。大家族で羨ましいです。

こちらはこんな日記で恐縮ですが、今後も宜しくお願いします。


※一昨々日はI氏の我が儘で午前9時まで仕事をする事になり、一昨日はニコニコさんが使った部屋の掃除にやられ、昨日は久々に18部屋もの掃除をして疲れていたのかも知れない。

しかし、今日は11時半に歯医者の予約をしていたのだった。

今朝はトドが送ってくれたので8時15分には帰宅していた。Oくんにモーニングコールをお願いしておいたし、夫にも”歯医者行くから起こしてね”とメモを書いて、準備万端にして30分ほど横になるつもりで布団に入った。爆睡するつもりなどなかったハズだった。

ところが、ふと目を覚ますと4時半だった。恐る恐る携帯を見ると”着信あり20件”。更に恐る恐る着信履歴を見てみると、全部Oくんの名前になっていた。

まず、泣きながら歯医者へ電話して「すみません。今、起きました。本当に申し訳ありません!」と詫び、何とか予約を25日の3時半に入れて貰った。

次はOくんへ電話をした。何度「もしもし?」と言っても返事がなかった。「ごめんなさ〜い。すみませんでした〜」と言うと、ようやく「ったく毎度毎度。何回電話したと思ってるんだよ。本当にもう!」と叱られた。平謝りして何とか許して貰った。

最後は夫だ。歯医者の帰りに買い物を頼まれていたのだった。「今、起きたから歯医者へ行けなかったの。ごめんなさい」とメールすると、「えーっ!朝、声を掛けた時、起きたのにーーーっ」との返事。残念ながら、私にそのような記憶はまるで無い。

MくんにOくんに夫。いつも私にモーニングコールを頼まれる人は、本当に大変だろうと思う(人ごと?)。全く申し訳ない。どうすれば自力で思い通りの時間に起きられるようになるのだろう???などと考えながら、夕食直後〜早朝まで爆睡した。

< 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 >

 

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

日記内を検索