11:00-18:00 点検24+セット+セットバッグ上げ+ルームサービス他

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とCさん(60代前半・元看護師)が遅番、Sさん(20代前半・初バイト)と#さん(60代前半・元美容師)が早番の勤務。関取さん(10代後半・80キロ超)と私がフロントだった。

昨日、女将さん(20代後半・寿司屋)から「突然ですが今日で退職しました。休憩室の冷蔵庫にお菓子を入れておいたので、A班とB班で分けて食べて下さい」というメールがきて、驚きながら出勤すると朝1で社員の早口氏に呼び止められた。

「29日、みかやんはフロント勤務なんですけど、メイクで出勤してほしいんです」と言われ「おやすい御用です!」と即答した。女将さんが退職したので、私が代わりにメイクに入ることになったが、その方が有り難い。関取さんとフロントは勘弁してほしいもの。

嗚呼それなのに、朝から関取さんに物凄くウザいテンションで絡まれて…はあぁ〜、いっつもこんな調子で誰かと喋り倒してるから仕事が捗らない上、モニターも目に入らないのかも?と思った。

職場を雑談所とか社交サロンと勘違いしてる孤独な老人も居るぐらいだから、仕方ないのかも。

私は平日にフロントの時、あまりに我が班の面々のベッドメイクが酷ければ、その都度「汚い」と言って本人に見て貰ったり「メイクの時にきっちり始末しとかないと後で見たらこうなってる」と言って見て貰ったりするようにしてきた。

でも、綺麗な時は「今日はみんなが綺麗にメイクしてくれたから、忙しかったけど点検は楽ちんだったよ。みんなのお陰で助かった。ありがとう!」と、お礼も言うようにしてきた。

露天風呂付きの部屋からEさんとCさんが出てくるのを見かけたので、すかさず点検に入った。すると非の打ち所がないほど綺麗で完璧な状態だったので、感激した私はその後で会った時にEさんとCさんを呼び止めた。

「さっき露天の部屋へ行きましたよね?」と言うと、一瞬にして二人とも表情を曇らせ、口々に「どこか汚かった?」「わちだわ。どこ汚れてたのさ?」と言って軽く戦闘モードに入っているではないか。

みかやん「もーっ!そうじゃなくて!物凄く綺麗で完璧だったんですよ!”さすが”って言いたかったのに…」

Cさん「やんや、わちのことだからまたヘマしたんでないかと思ってしゃ。しゃはははは!」

Eさん「朝1で入った部屋だから、わちら年寄りでもまだ何とか元気に頑張れたのしゃ。しょ〜かいしょ〜かい、わじゃわじゃありがと(笑・Cさんの真似)」

Cさん「したらまた褒められるように年寄り同士、力を合わせて頑張るわ!ねぇ、Eしゃん!」

二人して機嫌良く立ち去ったけど、あたしゃ普段そんなに難癖つけてただろうか?特にお年寄り連中に対しては「老眼だから」と諦めている部分が大きかったのに…。

そこへAフロントの大型さんが「ちょっと聞いて下さい!」と鼻息を荒くして現れた。

大型さんと関取さんでベッドを組んで回っていたら、包布に大きなシミがついていた。これは交換しなければ!と大型さんは包布を外そうとしたが、関取さんは動かず「シミぐらい有るっしょ」とふてぶてしく吐き捨てたそうだ。

あまりのことに大型さんは「なに言ってるの!こんなシミだったら交換しなきゃダメでしょ!」と声を荒げ、動かない関取さんを置いて新しい包布を取りに走った…ということで、かなり憤慨していた。

関取さんのセットも酷いが、この分じゃ点検も不安だ。髪の毛ぐらい有るっしょ、汚れぐらい有るっしょ、と何でもかんでもまたラクな方へ流されて、点検の時も何もしてないんじゃないか?と心配になる。

実際、人目に付く廊下を移動する時だけチョコチョコ走って、部屋に入ったら何にもしてないんじゃないか?と思うぐらい、セットが杜撰だ。

そんなことを考えながらセットに入ったら、テーブルの上に茶色い液体が染みこんだティッシュが大量に有るのが目に入った。とんでもなく臭いかも?と思わず呼吸を止めて近づくと、テーブルの下にカップカレーうどんの容器が転がっていた。

なんて紛らわしい!あたしゃまたゲーリーかと思って心臓がバクバクした。

帰る時間が近づいて忙しくなったが、今日の相方は関取さんだ。自分一人しか居ないものと思って頑張った。

今日は、朝も昼も夕も誰かかれかが口にしていたが、結局女将さんの退職理由は誰も知らなかった。

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