11:00-18:00 クイックメイク18部屋+リネン折り

今日は、Sさん(20代前半・初バイト)と中国さん(20代前半・福建省出身)、#さん(60代前半・元美容師)と女将さん(20代後半・寿司屋)、Uさん(30代後半・悪霊憑き)と私の勤務。Zさん(20代後半・昔の森尾由美似)と酪農君(20代前半・超マイペース)がフロントだった。

出勤してすぐ「昨日は殆ど自分らでセットしてからベッドメイクして大変だった」とか「昨日なんか男フロント三人衆だったのに有り得ない」とか「部屋にセットバッグの回収にも来ないどころかどこにも居ない」というフロント陣への苦情が何故か全て私に寄せられた。

有毒人種の#さんは「男三人より、みかやんとSさん二人の方がよっぽどいいわ。若いのにトロいわメイク手伝いにも来ないわ、セット溜めまくって何やってたんだか。あんなにセットしたの昨日が初めて!Cさんじゃなくても疲れるわ!三人とも要領も頭も悪過ぎだよ!何とかして!」と文句タラタラだった。

昨日はみんながみんな、かなりキレていたらしい(怖)。

「何とかして」と言われても、あたしゃ本職のフロント係じゃないし、彼等だって超ベテランフロント女史に「メイクさん達にセットさせるわけにいかないんだよ!」と何度も発破を掛けられているはずだ。

確かに、クッソ忙しい時でも彼等には緊張感や危機感が無いのは気になっていたが、やはり我が班のことなのでここは私が言わねばならないのか…。明日、爆笑君と少し話をしよう。

気持ちを切り替えて出動して、Uさんと大笑いしながら仕事をした。また”言いまつがい”の「まめ天狗」等の話をしたけど、我が班の言いまつがいの女王・Cさんに次いで、Uさんもなかなか言いまつがいが多い。

こないだも下敷き付きの稼働表をUさんが「ガンバン」と言って、#さんに「アンタ、岩盤って岩だよ」と窘められ「だって写生会の時に画用紙を…」と言いかけたら、#さんに「アレは画板でしょ!」とピシャリと言われてしまったそうだが、やはりCさんの言いまつがいには誰も敵わない。

Cさんの言いまつがい語録

ゆっくりバージョン→ゆっくり婆さん(聞きまつがい)
サラシ→チラシ(言いまつがい)
フリマ(フリーマーケット)→昼間(かみ合わない)
フライパン→プロパン(言いまつがい)
コスメ→サラシ(かみ合わない)
S(セット部屋)だらけ→椅子だらけ(聞きまつがい)

そんなCさんが先日、押して止めるジェットバスのスイッチを一生懸命回して「止まらない!」と騒いでいたという話をしたら、Uさんは「腹痛い」と笑い転げていた。

昼休みは、女将さんにいきなり「お宅の新卒君、オナニストなんですって。今度、冷やかしてやって下さい」と言われたものの、オナニストって。あたしゃそんな言葉、恥ずかしくて口に出せないヮ(嘘)。

あぁでも、新卒君に「オナニストなんだってね」と言って、臆面もなく「そうですよ」と言われても困る。

夕方、いよいよ忙しくなって酪農君がメイク手伝いに来てくれたものの、どうにもおぼつかない。彼は初日に2時間半ほど本メイクの研修を受けただけなので、仕方ないのかも知れない。

Sさんや私は1年以上、X君も半年以上ベッドメイクをしてから、フロント係をするようになったので、メイク手伝いも困ることはないし、フロント係のどんな不手際がメイク係を不愉快にさせるか、イヤというほど分かっている。

でも、昨日の新人フロント三人はメイク研修があまりに短すぎたというか、まだ勝手が分からなくてまごついてしまうんだろう。状況をしっかり把握出来てないだけで、決して頭の悪い子たちじゃないので、明日は爆笑君とちゃんと話をしよう。
11:30-18:00 本メイク4部屋+クイックメイク19部屋+ベッドのみ2

今日はEさんが風邪で欠勤して、Zさん(20代後半・昔の森尾由美似)と#さん(60代前半・元美容師)と私の三人勤務。爆笑君(20代前半・陽気な筧利夫)がフロントだった。

早めに出勤して、爆笑君に土曜の苦情のことを話し「セット部屋が無い時に、セット待ちの部屋を5分も10分も放置って有り得ないから。土日は特に作業しながらしっかりモニター見てて」と続けた。

「誰かがセットに行く…じゃなくて”全部俺が行く!”ぐらいの気持ちでいて欲しいの。で、自分よりメイクさんが先にセットに入ったようなら、すぐ追いかけて。それでも間に合わなくて玄関にセットバッグが有るのを見かけたら”すみません”って一声掛けて回収してくれたら、誰も目くじら立てないから」

「ダラダラしてたり人任せにしてたらメイクさん達の反感買うだけだけど、一生懸命やってる姿を見たら、メイクさん達だって喜んで手伝ってくれるんだよ。3月15日で酪農君が辞めたら、これからのBフロントは爆笑君が背負って立つことになるんだから、しっかり頼むよ」

というようなことを言ったと思う…噛みながら。

すると爆笑君は言葉を発さずに顔で「困った」と訴えてきた。爆笑君は笑い声のバリエーションも豊富ながら、表情も豊かな人で、時々表情で訴えかけてくる。今回は、何か事情が有るらしいが今は言えない…みたいな表情だった。

それでも爆笑君が「すみませんでした!気を付けます!」と言ってくれたので「じゃ今日も頑張って♪」と別れた。

そのことをZさんに話すと「爆笑君より酪農君ですよ。昨日も忙しくてみんなが走り回ってる時に、酪農君だけのんび〜り歩いてるのを見たらカチンときて”い・ま・い・そ・が・し・い・よ・ね?”って言いたくなりました。危機感というものが全くないんですよ」と、Zさんもお冠だった。

どうしたらもっと危機感や責任感を持って取り組んで貰えるだろう。私は古い人間なので、若い人特有の「所詮こんな所のバイトだから…」という考え方は理解できない。

バイト=ボランティアじゃないよね?労働の対価として賃金を貰ってるよね?時給分の仕事量を決めるのはアンタじゃなくて会社だよね?と言いたくなる。バイトだろうが何だろうが、一生懸命に仕事をしない人は個人的に嫌いだ。って、うちの新人君達が一生懸命じゃないと言ってるワケじゃないんだけど。

ダメだ。この手の話になると完全にオヤジ化する。

昼休みにZさんの元へバイト女子大生が一服休憩に来た。その子が先輩に注意をされた後「偉そうなこと言ったって、所詮こんな所のバイトなのに…ふっ(嘲笑)」と言っていたのを聞いて以来、どうも…。

斜に構えた若い女の子特有のカラスのようによく通る低い声で休憩室でガアガアと騒ぎ、一服休憩は十分程度であるはずなのに延々と喋ってる。あまりにうるさいので缶コーヒーを買いに休憩室を出ると、先輩達が「時間過ぎてるのにまだ戻らない!」と怒って先に出動してしまった。

やっぱり、そーゆー子って一事が万事いい加減で、”所詮こんな所のバイト”と言いながら、こんな所のバイトの仕事さえ満足に出来ない子が多い…と思うのは私の偏見だろうか?

Zさんは物凄くいい子なんだけど、その子と一緒の時だけは、Zさんが密かに持ってる良くない面が増幅されるというか、朱に交われば赤くなるというのか、変に共鳴してしまうんだと思う。バイト女子大生はもうすぐ辞めるから、いいっちゃあいいんだけどさ。

なんだろう…私。いつの間にか仕事に対してクッソ真面目になり過ぎて、若い子達との間に温度差みたいなものが生まれていて、トシとったなぁ自分…みたいに思う。

悶々と考えていて、まるでテンション上がらず。たまにはこんな日も有るか。

帰り際、今度は爆笑君がセットに一生懸命になり過ぎて、点検の部屋を溜めまくっていた。次の班の為に帰りは点検の部屋を残さないようにしているというのに逆だ。Zさんも「帰りは点検優先って知らないんじゃないですか?」と言う。

今朝、爆笑君に小言を言ったばかりだし、なんせ気分が重くて余計なことまで言ってしまいそうなので、爆笑君にはその旨をZさんから話して貰ったが「うちの班の分のセット部屋が確保出来たら、後は点検して…」と口を挟んでしまい、そんな自分が姑婆みたいでイヤになった。
ラブホ590日目:捻くれ癖
11:30-17:00 本メイク2部屋+クイックメイク11部屋+ベッドのみ2

今日は、Cさん(60代前半・元看護師)とUさん(30代後半・悪霊憑き)、Sさん(20代前半・初バイト)と私の勤務。爆笑君(20代前半・陽気な筧利夫)がフロントだった。

出勤すると、来期のシフト表が出来ていたので目を通すと、何故か爆笑君の名前が無く、Bフロントにホスト君の名前が載っていたので、ミスプリントだろうと爆笑君に確認してみると…。

爆笑君「実は自分、3月15日で退職することになりまして…」

みかやん「えーっ!嘘つきーっ!騙されたーっ!”長く働きたい”って言ってたのにーっ!」

爆笑君「すみません。言い出しにくくて…」

みかやん「私がココでCさんぐらいのトシになった頃、50歳近くになった爆笑君が胡麻塩頭で働いてると思ってたのにぃ。酷いよ〜」

爆笑君「や、そんなに長くは…(笑)」

昨日の爆笑君の妙な表情は、そういうことだったのか…てなわけで、3月15日で酪農君と爆笑君と中国さんが退職することになり、大ショックだ。おまけに来シフトは女将さんのB班勤務も無い…と嘆いていたら、Cさんが「(女将さんはB班に)来なくていいわ!」と吐き捨てて押し黙った(怖)。

何だか知らないけど、Cさんが朝から不機嫌なようなのでソッとしておいた。

幸い私はCさんとペアのクジを引かずに済んだから良かったものの、本日のハズレクジを引いたUさんがお気の毒だった。

昼休みはSさんを茶化して遊んでいたら、Cさんは私に「アンタも褒めたり貶したり忙しい人だね!」とイヤミをぶちかまして不貞寝を始めた。んまぁっ!…と思いつつ、右から左へ受け流した。

私はSさんが可愛くて仕方ないから茶化すんであって、可愛くも何ともない相手には絡もうともしないってことは、Cさんだってよく知ってるはずなのに。

みんなの前でそんなイヤミを堂々と言えるなら、何がどう気に入らないのかハッキリ言えばいいのに。Cさんのイヤミに絶句したのかSさんもUさんも寝てしまい、久々に昼寝トリオ復活。

爆笑君と私の笑い声で昼寝トリオは目を覚ましたが、TVを見ていたCさんが「嘘つく人ってクチ上手いもんだもねぇ」と言って、したり顔でUさんに目配せした。また誰かに対するイヤミであることが明白なので、見なかったことにした。

夕方、25歳前後のグッドルッキングガイが、廊下を一人で歩いて帰ろうとしているところを目撃した。あまりにグッドルッキングガイだったために、なにゆえ彼が一人歩きなのか、つい邪推してしまう。

・実は冷血漢で、女を置き去りにして帰るところ
・実はとんだ変態野郎で、女が呆れて先に帰った
・実はゲイで、人目を避けて連れの男とは時間差で帰るところ
・実は男版デリヘル
・実はオナベ
以下自粛…

ダメだ…Cさんのひねくれ癖が伝染したらしい。けどまぁ、妄想に没頭している間はCさんの不可解な言動も忘れていられるわけで、今日も妄想万歳だ。

きっとCさんは、何かが思い通りにならなくて、拗ねてわがままになってる状態なんだろう。赤ちゃんがえりみたいなものと諦めて、付き合いが長い分、いつも可愛がって貰ってる分、私が汲み取ってあげないと…ね。

ヒマなので1時間の早帰りになった。朝から猛吹雪で、帰宅途中に遭難の恐れがあるので(大袈裟)少しでも外が明るいうちに退社出来て良かったかも。
11:30-18:00 本メイク4部屋+クイックメイク5部屋+ベッドのみ1+リネン折り

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と#さん(60代前半・元美容師)、Uさん(30代後半・悪霊憑き)と私の勤務。Sさん(20代前半・初バイト)と新卒君(10代後半・意欲的で勤勉)がフロントだった。

出動前に#さんに一昨日のCさんの不可解な言動の件を話すと、私が休みだった23日にEさんとCさんで一悶着有ったと教えてくれた。#さんは「Cさんは朝1でみかやんに話したかっただろうに、話すチャンスがなくてごんぼ掘った(拗ねる。駄々をこねる)んだべさ」と言うけど、ごんぼ掘られてもねぇ。

#さんに「やっぱりCさんの話の聞き役はみかやんじゃなきゃダメなのさ。今度、ゆっくり話を聞いてあげなさい」とも言われたので、心積もりはしておこう。

朝のA班に新人さんが入り、A班の人の紹介でココへ入ったそうだ。

それを聞いた新卒君が「来シフトから俺一人になるんで、俺も友達をココに誘うことにしました」と言い、私が「ホスト君がB班に入るよね?一人じゃないよね?」と言っても、新卒君は「俺一人になるんで…俺一人になるんで…」と呪文のように繰り返すばかりで様子が変だった。

朝礼の時に社員の二宮和也似氏から、”従業員にガン見されて気分が悪かった”というクレームが入ったと聞き、どこにそんな度胸の有る従業員が居るのだろう?と疑問だった。我が班の面々は、お客様と遭遇してしまった時は必死で逃げ隠れしているというのに…。

私達の逃げ惑う姿が滑稽らしく、お客様には何度も笑われたし、逆に「逃げなくていいから」と言われたこともあった。そんな中、ガン見する従業員が居たとは驚きだ。

3月1日付けで人事異動となる二宮和也似氏は、今日がココでの最後の勤務となった。いつもと変わらない朝礼だったので信じがたいが事実だ。明日から寂しくなる(泣)。

昼休みに入る時、超ベテランフロント女史が心配そうに窓から外を眺めていたので声を掛けると「リネン屋さんが来ないと思ったら、ココの前でトラックが埋まってるの」とのこと。

昨日から今日にかけての大雪でトラックが狭い路地で立ち往生となり、支配人殿や二宮和也似氏に特掃氏、本部の方々まで男性陣総出でトラックの救出をしていた。

夕方になって、一昨日にCさんが「嘘つく人ってクチ上手いもんだもねぇ」と言って目配せをしたのは誰のことを言っているのかUさんに聞いてみると、やはりEさんのことでコロコロ事件がぶり返したそうだ。コロコロの件でCさんがEさんに怒鳴られたのは10日も前のことなのに…。

怒鳴った怒鳴ってない、言った言わないで揉めたそうだが、Uさんも「Cさんが言ったことが本当なんだと思う」という意見だ。この場合、怒鳴った側は怒鳴ったことを忘れても、怒鳴られた側は忘れないものだ。例え痴呆疑惑の有るCさんでも。

EさんとCさんと#さんのチーム60は、一見仲良さそうで実は三つ巴で牽制しあったり敵対しあったりしている。ぶっちゃけ過ぎたことだし、チーム60の確執に巻き込まれると面倒だ。

そんなことを考えつつトイレ掃除を初めて水洗レバーを回したら、物凄い勢いで便器内の水位が上がってきて、粉々になったトイレットペーパーや茶色い物体もろとも便器から溢れ出そうになった。こんなのが床に溢れたら…それはもう地獄絵図だ…逃げなきゃ…でも身体が動かない。

思わず「うわーっ!」と絶叫すると、溢れる寸前で水位の上昇が止まりゴゴゴゴッという音と共にまた凄い勢いで流れていった。この直後から作業室でリネン折りをしたが、暫く心臓がバフバフしていた。

今朝の時点では、もしも早帰りになったらCさん宅に寄ってみようと思っていたがやめた。自ら渦中に飛び込むこともない。それに早帰りにもならなかった。これは「行くな」ということだ。今週は早くも精神的に疲れてテンションが上がらないので、何事も来週以降にしよう。
11:00-17:30 点検25+セット+ダスター上げ+ルームサービス他

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とUさん(30代後半・悪霊憑き)の二人勤務。ホスト君(20代前半・女顔の元ホスト)と私がフロントだった。AメイクやAフロントで研修していたホスト君が、今日からBフロントに入ってきた。

出動前に支配人殿に「ホスト君ね、物凄〜く物覚えが悪いそうなんで、今日は暫くホスト君のセットをチェックしてあげて下さい」と言われて萎えた。なんつっても初のビジュアル系フロントなので熱烈歓迎!ようこそ我がB班へ!といきたいところだが、ホスト君はどうも評判がよろしくない。

女将さんは「ベッドメイク中に、洗面所の鏡や部屋の鏡の前に立つ度に、キメの顔で髪を直してた」と言っていたし、Aフロントの大型さんも「ホスト君がチャラチャラしてたら”鏡なんか見てるヒマないからね!”って言ってやって!」と言っていた。

先行き不安だったが、一緒に部屋へ入ってセットの様子を見る限りは普通だった。我が班はベッドメイク係もフロント係も全員裸足だが、ホスト君はお上品に靴下をはき、客室では客用スリッパをはいて仕事をしているので、どことなく軟弱に見えるのだろう。

軟弱というか、セットバッグを持って歩く後ろ姿は、お尻フリフリでどう見ても女の子だ。しかも痩せていると言うより骨格自体が華奢で、その辺の犬や猫みたいな小さな背中で羨ましい。

暫く一緒にセットに入って、連結使用済みスキン(縦に3つ繋げられていた)に萎えたり、隣の部屋からの「ぎゃああああーっ!」という女性の絶叫にドン引いたりした後、昼休みを迎えた。

昼休みのホスト君は、キャバ嬢の彼女が作ったお弁当をお上品に食し、彼女がデコレーションしたキラキラのデコケータイでメールしたり、メンソールの煙草を吸ったり、その合間に手にハンドクリームを塗ったりで忙しそうだった。

なんて言うか…絡みにくい(苦笑)。

朝のA班さん達が14時半で早帰りをして我が班1隊になり、まだ点検デビューを果たしていないホスト君と別れて、私は若干溜まった点検をして回ることになった。

途中でEさんに会うと「ホスト君て、みかやんの苦手なタイプでしょう?いつもなら男の子達と仲良く喋ってるのに、昼休みも全然喋んなかったから、もしかしたら苦手なのかな?と思って。あはは!」と笑われたが、図星過ぎて笑い返せなかった。

セット中に支配人殿に呼ばれて作業室へ降りると、1部屋に大量のルームサービスを届けなければならず、大きな重いトレイをホスト君が持ち、小さな軽いトレイを私が持って(逆の方が良い気が…)二人で一緒に届けることになった。

軽いトレイを持った私がドアベルを鳴らして、先にトレイをお客様へお渡しし、手の空いた私がドアを押さえ、続いてホスト君がトレイをお渡ししようと前へ出た。

ホスト君は普段とは違うちょっと気取った口調で、囁くように「お待たせ致しました」と言い(心なしかキメの顔に見えた)、跪くような勢いで腰を落としてトレイをお渡ししていた。

さすが元ホスト!お見逸れしました…という感じ。

17時半少し前にモニター上から”清掃中”の表示が消えたっきりなので、Eさん達が早帰りになったのだろう…と、全ての点検を終えた私も作業室へ降りてみた。

予想どおりEさん達は帰り支度をしていて、Eさんが「わっち達、先に帰るからね〜。フロント大変だろうけど頑張りなしゃ〜い(Cさんの物真似)」と言うのを聞いて、支配人殿が「みかやんも早帰りしますか?ホスト君が居るんで帰れますよ」と言って下さったので「はい!」と即答した。

どうにも気疲れの一週間なので、こんな機会を逃す手は無い。明日もう一日働いたら、明後日と明明後日は連休だ。頑張るぞ、お〜〜〜!(←力、入らず)

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