※偏屈王シリーズも多分これでお終いです。毎回、道徳的に考えて相手側に非が有るというのに、こちら側ばかりがイライラしたり凹んだりして、当の相手側は不作法な振る舞いや失礼な態度をとり続けても平常心では割に合わないということに、このころようやく気付き始めました。

11:00-18:00 クイックメイク17部屋+リネン折り

今日は、Sさん(10代後半・初バイト)と$君(10代後半・ギター少年)、Uさん(30代後半・悪霊憑き)とZさん(20代後半・昔の森尾由美似)が遅番、妖怪#さん(60代前半・元美容師)と私が早番の勤務。

昨夜、友人Y君から「明日のライブに職場のオバハンでもいいから誰か連れてきてくれ」と依頼があり、我が班唯一のギタリスト$君に声を掛けた。人を誘うのは大の苦手だが、頼まれると意外と出来るもんだ。出動前にY君とM君へ電話してバタバタした。

こんなふうに煮詰まった時に親しい友人の声を聞くとホッとする。気持ちが明るくなったところでX君に会った。

みかやん「昨日、我が家の方で花火大会の音が轟いてたんだよね。でも札幌の花火大会ではないようで…昨日はX君の誕生日だったから、X財閥でお祝いの花火を上げたんだろうと思ったよ。さすがX財閥だよね!」

X君「あはは!それは無いですよ!で?いくつになったんだっけ?」

みかやん「えーっ?高校も大学もダブってないなら普通に21歳じゃないの?今まで二十歳だったわけだし」

「そうですよね」ってX君は何を言ってるんだか。何で自分のトシを私に聞くかなぁ。だから「お爺ちゃん」って言われるんだよね(笑)。

Uさんや妖怪#さんのようないわゆる敵方と組む時は、楽しかったことや笑えたことを思い出しながら仕事をするわけで、この時もX君を思い出して笑いながら浴室に入って笑えなくなった。

浴槽の底がピンク色のロウだらけで、丸い小さな排水口はロウで詰まっていた。

ゴム手袋をして底のロウを掻き集め、排水口のロウを穿りだしながら「こーゆーのはソレ専門のラブホのア○ファインでやってほしいわ。あそこはベッドメイク係の時給もハンパなく高いらしいけど、うちらは一般的な時給なのよね」と思った。

妖怪#さんも床のロウ取りに追われ、私は更にトイレのロウ取りや洗面所の床のロウ取りに苦しめられた。こんなに嫌がらせのように、部屋中をロウだらけにしなくたっていいじゃないの。もう、どんだけ〜。

帰りは、一緒にライブへ行く$君を待ちながら、フロント色っぽい人と話をした。

みかやん「偏屈王が”$君の仕事ぶりはAとBのフロント共通の問題”だとか言ってたけど、そうなの?」

色っぽい人「そんなこと言ってるの?聞いたことないよ。悪いけど、$君より妖怪#さんやCさんやUさんの仕事ぶりの方がよっぽど酷いと思う。申し訳ないけど、点検の後に何回か指摘させてもらったもん」

みかやん「でしょう!私も点検の時いつもそう思ってた」

色っぽい人「それって偏屈王の$君に対する個人的な恨みか何かじゃないの?AとBのフロントで共通の問題って言ったら、偏屈王のこと以外ないもの!」

みかやん「だよね!偏屈王の方がよっぽど問題だよね。フロント女子もボヤいてた」

色っぽい人「偏屈王なんかに絡まれたら、ボヤきたくもなるし辞めたくもなるって。自分じゃクッソも仕事しないで、文句ばかり言って、どうでもいいことに物凄くうるさくて、忙しい時にいなくなるし…。私も毎回”やってられない!”と思ってるからね。ホント冗談じゃない!」

やっぱりねぇ…フロントの人の意見を聞いてみて正解だった。

そこへ遅番の$君が仕事を終えて出てきたので、M君と待ち合わせてライブ会場へ向かった。ずっと凹んでいたので、今夜は久々のライブを楽しむぞ!と気持ちを切り替えた。
VINNIE’S BARでLIVE
仕事の帰りに$君と私の友人M君と三人でVINNIE’S BARへ。友人Y君やYUYA君やカンちゃん氏のバンド・Supernaturalのライブだった。

VINNIE’S BARでは1500円でドリンクが閉店まで飲み放題となり、フードも600円前後で安くて美味い。ただ、立地が…地下鉄組には不便だ。

ともあれ、JRでサクッと来られる赤黒仲間の、ぐり君、おど君、ばど君、ばど嫁にも会えて良かった。

$君は、天下の遊び人(女遊び)で大酒飲みでギタリストのM君と誕生日が同じだ。M君と同じ誕生日だなんて先が思いやられるが、$君も6月10日で二十歳になったってことで(?)張り切って飲み放題にして酒を飲んだ。

すると$君は、一気一気で見る見る間にビールやカクテル十数杯を飲み干し、それはもう私も大酒飲みのM君も圧倒されて酒を飲めなくなる程だった。

$君は「俺は酔ってなんかいませんよ」と言い張るが、一緒にトイレに行ったら「あれ?何でズボン下がるんだろ?」と言いながら、パンツ全開ズボンズルズルでトイレから出てきて笑わせてくれた。

酔った$君は私の友人達とも臆することなく饒舌に話し「音楽には性別も年齢も関係なくて、言葉の壁も国境の壁も無いんですよね!そして高価な楽器じゃなくても自分の声や手拍子まで何でも音楽になっちゃうんですよね!ホント音楽は素晴らしいものですね」と熱く語っていた。まるで淀川長治(笑)。

最終バスで先に帰るM君が「じゃあね♪」とニッコリ笑って、私の頭をポンポンと叩くように撫でてくれた。いつもM君は別れ際にこうしてくれるが、コレが私の嫌なことを忘れるためのリセットボタンになるというか、とても安心して幸せな気持ちになる。

遊び人とはいえ、このような友人がいるのは有り難いことだ。Supernaturalのライブも終わり、打ち上げ開始で大好きな友人達に囲まれて楽しいひとときだった。

帰り、Y君が「姐さんに気ぃ利かせて、帰りは姐さんのお気に入りのカズ君に送って貰えるよう手配しといたよ。$君は俺が送るから、うちのカズ君を食わないでくれ(笑)」と言ってくれた。

$君は酒を30杯ほど飲んでいたので心配だったが、車で送って貰えるなら安心だ。

私は「えーっ!どうしよう!カズ君、カッコ良すぎて喋れないよ!うわ、めっちゃ緊張する!つか、食わないし(笑)」と言いながら、しっかりカズ君に家まで送ってもらった♪

みんなのお陰で素敵な幸せな一日になった。友達ってホントに有り難い。

画像は左がベースマン・カズ君(カッコイイ!)、右がYUYA君、ドラムがカンちゃん氏。

VINNIE’S BAR http://vinnies.jp/
Supernatural http://s-natural.com/

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