11:00-18:00 クイックメイク17部屋+リネン折り

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と妖怪#さん(60代前半・元美容師)、Sさん(10代後半・初バイト)と$君(10代後半・ギター少年)が遅番、Cさん(60代前半・元看護師)と私が早番の勤務。

通勤途中で$君と同じ地下鉄に乗り合わせたので、一緒にローソンへ寄った。買物を終え地下鉄の出口の前を通りかかると、妖怪#さんが出てきたところだった。

みかやん「後に妖怪が居るから振り向くんじゃないよ!見たら石になる(笑)」

$君「じゃ、そこを曲がらないで真っ直ぐ行きましょう」

みかやん「こないだはEさんが向かい側の歩道を歩いてたんだけど、植え込みに隠れたり路地に隠れたりで明らかに挙動不審だったの。何してたんですか?って聞いたら”前を妖怪#さんが歩いてたから時間ずらしたの”だってさ」

$君「やっぱりみんな考えることは同じなんですね(笑)」

休憩室へ着くと、フロント色っぽい人に「二人とも遅いと思ったら一緒に来たんだ」と声を掛けられた。

みかやん「ローソン寄ってきたの」

色っぽい人「今、一瞬”ローション塗ってきた”って聞こえた」

みかやん「うん。朝から$君にローションプレイをせがまれてね(笑)」

色っぽい人「$君は血気盛んな若者だもの。大変でしょ?(笑)」

みかやん「そうなの。$君たら激しくて(笑)」

色っぽい人は仕事が出来て頭も良くて冗談も通じて、私の好きなタイプの人だ。

出動してCさんにも「哀れ、妖怪#”要するに”の怪奇」を話した。こんな時のCさんは誰よりも口汚く妖怪#さんを罵るが、実際に妖怪#さんに会えばそれはそれはゴキゲンで仲良く話をしている。私には職人的特殊技能としか思えない。

昼休み前にベッドメイクをする部屋が無くなったので作業室でリネン折りをしていると、強烈な悪寒に見舞われた。ダスターを頭からかぶり肩にも羽織り、どこかの国の民族衣装を纏った人のような姿でリネン折りをした。

Cさん「朝から$君とハッスルしすぎて風邪ひいたんでないの?(笑)」

みかやん「だって$君が何回もせがむから(笑)」

Cさん「若いもんだもの攻めてくるさ。男が若いば攻められて大変だもね。ひゃははは!$君に暖めて貰いなしゃい(笑)」

ハッスルて…(萎)。

夕方、Cさんがトイレから「やんや、ちょっと!こんなもの忘れて行くかい?なんだのコレ?」と言うので見に行くと、普通の日用羽付きナプキンを5枚ほど連結したお手製特大ナプキンが床に落ちていた。

それが羽の部分を上手く使って見事に連結されていて、ちょっとした巧の技になっていた。とは言え、使用済みで少量の血がついていたので、手に取ってしげしげと観察は出来なかったけど。

Cさん「これだら大袈裟すぎるべさ。アンネちゃん1枚で充分足りたべさ」

みかやん「ココの布団を汚さないようにって配慮だったんじゃないの?」

Cさん「それだらちゃんと汚物入れに捨ててくれればいいんでないの?」

みかやん「そうだけど…上手に出来たから見てほしかったんじゃない?つーか小さく折りたたんで汚物入れに捨てるのが面倒だったんだろうね」

アンネちゃんて…(萎)。

帰り際に妖怪#さんに会ったら、Cさんは「会いたかった」と言わんばかりに駆け寄り「生きてたかい?暑くて仕事にならないもね〜。わちなんか、やっと生きてたよ。ひゃはははは!」と微笑みかけるという名人芸を披露してくれた。

さっきまで妖怪#さんを「悪役みたいな顔して偉そうに」だ「年寄りだからって偉いと思ったら大間違いだ」と罵倒していた人と同一人物とは思えない荒技を見せつけられ、あまりのことに暫し呆然とした後、物凄い疲労感が押し寄せてきた。
11:30-17:00 本メイク3部屋+クイックメイク8部屋

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とSさん(10代後半・初バイト)、Cさん(60代前半・元看護師)と私の勤務。

昨日はCさんが一日中、妖怪#さんを罵倒し続けていて萎えたので、まずは軽く笑い話から。

みかやん「こないだ、フロント色っぽい人が私に置き手紙をしてくれたんだけど、それを預かったフロント二宮和也似君が”不幸の手紙が届いてます”って言うんだよ」

Cさん「いやっしゃっしゃ!不幸の手紙ってことないべしゃね(笑)」

みかやん「ねーっ!んで、手紙を読んでたら”喧嘩ですか?”って聞いてくるんだよ。私と色っぽい人が喧嘩するわけないのにね。果たし状じゃないんだからさ」

Cさん「二宮和也似君君だらどうもなんないもね(笑)面白い人だわ」

いつもどおり「ひゃははは!」と笑っていたCさんだったが、突然怒り出して止まらなくなった。

「Sさんのせいだべさ!”みかやん怒ってる。怖い”って騒いでたべさ。また男の気を引こうとして、あちこちで大声で喋ってたから二宮和也似君の耳にも入ったんだべさ!間違いない!きっとそうだわ!そうでないば喧嘩だなんて言わないべさ!」

「Sだらモテないもんだから男の気を引こうとして必死だもね。土日なんか渦巻き君にX君に$君と男が揃うから、馬鹿みたいな大声で騒いでうるさくて仕方ないもの。注目されたいんだろうけど、ブスだし性格悪いしアレだらなんぼ騒いだって男なんか寄って来るわけないべさ!」

「ただ若いってだけでまるで可愛げが無いもの。アンタの方がよっぽど可愛いわ!若い男はみんなアンタに寄って行くけど、Sには寄りつかないべさ!アレだら男なんか出来ないわ。気ぃ引こうと騒ぐだけ無駄だのにさ!見苦しい!あの声も耳障りなんだわ!」

みかやん「や…所詮、子供のすることだから。そーゆー年頃っつーか…」

Cさん「子供でないべさ!男の気を引くなんて”女”のすることだよ!イヤラシイ!あんな顔で男好きだからね!性格直さないば彼氏なんか一生出来ないべさ!」

二十歳そこそこの子をそんな目で見てる婆さんの方がイヤラシイ気が…(汗)。

Cさんが怒りながら凄い勢いでドアを開けて部屋を出ようとしたら、隣の部屋から若いカップルが出て来て、男の子が「あ、どうも!」と言い、Cさんは「どうもどうも、お…」と答えて玄関内に逃げ戻った。

みかやん「信じらんない!お客さんに”どうもどうも、お疲れ様〜”って言おうとしたんでしょ?」

Cさん「しゃはは!したって向こうが”どうも”って言うんだもの。ついいつもの癖でさ。やんや、わちだらどうもなんないね。でも”お疲れ様”とは言わなかったもね。ひゃははは!」

高齢の為、自分で大ウケしてる間にSさんのことは忘れたらしい。その隙に話を逸らした。

みかやん「7日の昼に$君と味噌ラーメン専門店へ行くんだけど、行く?」

Cさん「アンタと$君とわちと妖怪#の日かい?行く行く!悪役婆さんとわちを二人で残されても困るわ!こないだなんか、汗であの婆さんの化粧が剥がれて、お化けだもの。わちもお化けは怖いからね。お化け一人で壁塗り(化粧直し)してればいいんだわ!ひゃはは!」

元々Cさんは悪口を言い出すと止まらなくなる人だけど、最近一段と毒舌になったようだ。私もヒトサマをどうこう言えないけど(苦笑)。

Cさんに合わせてのうのうとベッドメイクをしていたら、フロントから早帰りの連絡が入り、そこが最後の部屋になったので急にバタバタした。本来玄関にあるハズのスリッパがトイレに有ったので何気に拾い上げると、スリッパの下でウン○が潰れていた(泣)。

思わず「あ〜れ〜!便器の横にウン○が…スリッパで踏まれててスリッパも…なんでこんな所に…酷いよ〜」と嘆いていると、Cさんが洗剤を片手に「どれ!わちがやるからアンタ部屋やって!」と走ってきてくれた。

こんな時のCさんは相変わらず頼もしいんだけど、灰汁の強さが気になる今日この頃だ。
歯医者30回目
今日は、引き続き左上奥歯の根の治療をして1760円。歯医者通いも30回にもなった。あと何十回続くんだろ…。

前回までと合わせて70200円也。

ラブホで$君と味噌ラーメンの話をしてたら、無性に味噌ラーメンが食べたくなって、歯医者の帰りに”玄咲ラーメン”へ。

やっぱりラーメンは塩か味噌だよね〜♪と食べ終わってから、歯医者さんで「20分間ぐらいは何も食べないで下さい」と言われたのを思い出した(汗)。

ま、いいか。
新さっぽろでパンツ
いつもの新さっぽろで、いつものハンバーグディッシュを頂いて、帰りに相方にパンツ(下着)を買って貰ってゴキゲンだった。

アゴフェチで有り、尻フェチでも有る私(だけど尻のように割れたアゴはイヤ!ということは以前にも書きましたわね)は、他人のパンツラインが許せない。

男でパンツライン丸出しって人もそう居ないので、問題は女性だ。スカート着用で「ここにこんな風にこんな形でパンツが有ります」とハッキリと主張して歩いてる女性を見ると、恥ずかしさのあまりパンツを引きずり下ろしたくなる(爆)。

パツパツのジーンズなどズボン着用の場合は特に、クロッチって言うの?股の部分のマチのあて布ラインが尻の麓の方に半円状に浮かび上がっているのを見ると、恥ずかし過ぎていたたまれなくて逃げ出したくなる。

とは言っても、自分で自分の尻を真正面からバッチリ見ることは無いので、自分の尻には寛容なんだけど、それでもやはりノーラインショーツかそれに準ずるものを着用している。

Tバックショーツをはけばいいんだろうけど、アレはどうも履き心地に納得出来なかったのと、職場のロッカーで着替える時に尻丸出しでは、職場の皆さんに申し訳ない気がしてダメだ。

で、今日、買って貰ったのはメンズローライズボクサーパンツだ。

前閉じの物が多いし、物によっては女物のMサイズと変わらない大きさだし、可愛いプリント物も有るし、クロッチ部分が無いし、下手な女物のパンツよりパンツラインが出ない。

元々ボクサーパンツ愛用者なので、ハマりそうかも。
11:30-18:00 本メイク4部屋+クイックメイク9部屋+ベッドのみ2

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とSさん(10代後半・初バイト)、$君(10代後半・ギター少年)と私の勤務。

昨日の帰りにEさんにも「哀れ、妖怪#"要するに"の怪奇」を話したら、「ライターの件は私も初耳。入浴剤やセットの仕方の変更は社員さんが何回も”聞いてない人いませんよね”と確認したけど、ライターの事は誰も確認しない。渦巻き君のフロントの仕事じゃないの?」との事だ。

何か変な感じ。$君は妖怪#さんに、カビキラーの匂いムンムンの浴室で「本メイクなのにカビキラーかけてないでしょ!」と有り得ない言いがかりをつけられたそうで立腹していた。そりゃ、老眼&嗅覚も衰えた人に言われたくない。

自分より仕事の出来る後輩に対して偉そうに注意したところで、失笑を買うだけなのにね。自分を棚に上げてよく言うよ。嗚呼哀れ。

珍しくドヨンとしたままベッドメイクを開始したら、$君が浴室から出てきて「排水口に見たことのない虫が居る」というので見に行った。虫は大嫌いだが死んでいるとの事なので遠巻きに見ると、3〜4センチぐらいの細長い身体の生き物だ。

みかやん「小魚みたいだけど虫なの?」

$君「よく見ると足がついてるんですよ」

みかやん「でも何か見覚えのある顔だよね。特にこの目元…よく見かける顔っつーか…あ!」

私はハッとして風呂から飛び出て部屋へ逃げた。

$君「何なんですか!?コイツが誰か分かったんですか?」

みかやん「それ、羽の取れた蛾だわ(泣)」

次の瞬間、$君は「うわーっ!」と絶叫して私の傍まで走って逃げてきた。

$君「俺、蛾と蝶々だけはダメなんですよ。手が強ばって指が開いたまま閉じなくなるんです。あんなの絶対拾えません(泣)」

みかやん「羽の無い蛾が起き上がって歩き出したのかと思ったよ(泣)。私も無理!羽ついてたらかなりデカい蛾だよね。生前の姿を想像したらとても…」

$君「蛾の記憶を完全に消去したいです(泣)」

二人でやや暫くガクガクブルブルしていた。

この部屋の灰皿にとろみのある液体が入っていたので、ローションだろうと洗い始めてから多量の油だと気付いた。オイルマッサージでもしたのだろうか?灰皿全体と洗面ボウルを油まみれにしてしまって難儀したけど、蛾に比べたらマシだ。

次の部屋では、出張美容師さんが来ていたらしく部屋中にカットした毛髪が散乱していて、$君は毛拾いに追われていたけど、それも蛾に比べたらマシ。

昼休み明けは蛾の記憶が消去出来たからように、食べ物の話で盛り上がった。$君はモンゴルの肉料理が食べたい!と言い、私はシュラスコを食べたい。

昔、ススキノに、長い剣に牛肉を指して丸焼きにしたのを目の前で切り分けてお腹いっぱい食べさせてくれる店があって、シュラスコ初体験は大満足だったけど、もう一度行ってみたら、その店は無くなっていたって話をした。

みかやん「ラモスさんみたいな外人さんがずっとテーブルを回ってて、どんどん牛肉を切り分けてくれたんだよね。美味しくて満腹で幸せだったよ。あれ?ラモスでいいんだよね?モスラじゃないよね?」

$君「モスラって蛾じゃないですか(泣)」

みかやん「うわー!ごめん!わざとじゃないから(滝汗)」

最後に4P部屋のベッドを2つ組んで仕事を終えた。

帰りにEさんが「ライターの件だけど、やっぱり渦巻き君がフロントとして社員さんに言われたことだと思うの。そうじゃなかったら社員さんが私達に”ライターの件、みんな聞きましたよね?知らない人いませんよね?”って確認するはずでしょ?」と言ってきた。

Eさん「私達は”火のつかない物、火がついたまま消えない物は捨てろ”としか言われてないもの。私達はそれでいいのよ。それ以上はフロントの人の仕事。渦巻き君が勘違いしたのよ」

みかやん「そもそも、普通は初めて使うライターは顔や煙草から離した所で火をつけてみて、それからつまみを調節しますよね。煙草吸わない人は分からないんでしょうけど」

Eさん「変な話だよね。絶対おかしいよ。渦巻き君がおかしいんだと思う!」

Eさんが妙にライターの件にこだわる所、含みのある言い方をする所が気になったが、大通駅に到着したのでそのまま帰った。
ちょっと本気を出してDSのトレーニングをしたら…

眼力トレーニング 26歳
英語漬け Bランク(挨拶程度なら英語で交わせるレベル)

となった。

英語漬けも楽しくなってきたのところなので、も少し続けてみよう。
11:00-18:00 クイックメイク16部屋+ベッド1+玄関掃除+リネン折り

今日は、Sさん(10代後半・初バイト)とUさん(30代後半・悪霊憑き)が遅番、$君(10代後半・ギター少年)と妖怪#さん(60代前半・元美容師)、Cさん(60代前半・元看護師)と私が早番の勤務。

出勤前にCさんから電話がきたので何事かと思ったら「わち、ラーメン行かないから$君と二人で行きなさい。傍に妖怪#さんが居て職場で言えなかったら困るから電話した」とのことだ。

でも、クジ引きでCさんと私がペアになったので、わざわざ電話を貰わなくても、その件を話す時間はタップリとあった。

Cさん「やんや今朝ごめんね。わち、あの店のラーメンあんまり好きじゃないからさ」

みかやん「”悪役婆さんとわちを二人で残されても困る”って言ってなかったっけ?」

Cさん「X君も居るし30分もすれば遅番の二人も来るし、二人きりにはならないもの」

結局は、最初からCさんと$君と私の三人でラーメン屋さんに行く予定になっていたことを妖怪#さんには知られたくないってことで、あんな妖怪#さんにも冷たい人だと思われたくないということだ。八方美人にも程があると思った。

また、一連のUさん事件の時のように「可哀相だ」と言って面倒を見てやるつもりだろう。ただCさんが優越感に浸りたいだけで、Cさんの似非同情は少しも本人の為にはならないのに。それでまた、なぁなぁになって根本的な解決には至らないということだ。

なんだかもう嫌気がさしてきた。

玄関掃除を始めると、Cさんは前回と同様にお客様に「どうもどうも」と妙な挨拶をしたり、掃除機をかけていてお客様にぶつかったのに私だと思って「あ、ごめん」と言ったり…。酷い有様だった。

昼、ラーメン屋さんにCさんが来なかったことで全てを察した$君が「Cさんや妖怪#さんやUさんて、陰じゃ散々悪口言ってても本人の前じゃヘラヘラ笑って、俺には二重人格としか思えません!」と言っていた。本当にそうなのかも知れない。

昼休み明けは、私の態度が急によそよそしくなったので、Cさんは私のご機嫌取りに必死だった。

何気に広げた新しいシーツの中央に大きなシミがついていたのを見て、Cさんに「最近、シミだらけの物が多いもね。どうゆう洗濯屋なんだか。これだら酷いべしゃ!」と話しかけられた。

みかやん「全部、機械でガーッとやるから一枚一枚広げて見たりはしないんでしょ」

Cさん「オシッコは水洗いで落ちるもの。じゃあコレは血かい?ウン○かい?ゲ□かい?洗ってないんでないの?」

みかやん「どれもイヤだね。でも洗ってないってことはないんじゃない?分かんないけど」

浮かない返事を続ける私に対して、Cさんは一人で喋り倒してた。

帰りに階下へ降りると、妖怪#さんがベッドメイクバッグから客室での拾得物を取り出して「はい、コレ忘れ物」と言ってCさんへ手渡した。するとCさんの表情が変わり「そんな物、わちに渡されても困るわ!自分でフロントに届けなさいや!」と妖怪#さんを怒鳴りつけた。

Cさんに怒鳴られて動揺した妖怪#さんは、またベッドメイクバッグから稼働表(帰りにフロントへ提出)を取り出し忘れたままバッグを棚の一番上に上げてしまい、それを$君に命令して取らせた。

Cさんは妖怪#さんを八つ当たり的に怒鳴り散らし、妖怪#さんは自分のミスの尻ぬぐいを後輩にさせて当たり前のような顔をして…これが年長者の振るまいかい?ホント萎える。

私はせめて…普通にちゃんとした年寄りを目指そう。
11:30-18:30 クイックメイク25部屋+リネン折り

今日は、Uさん(30代後半・悪霊憑き)と妖怪#さん(60代前半・元美容師)が早番、Sさん(10代後半・初バイト)と$君(10代後半・ギター少年)と私が遅番の勤務。

フロント色っぽい人から「他所の班の新人フロントが点検に物凄く時間がかかってたから社員さんが電話したら”ベッドメイクが汚すぎて点検が終わらない”って返事で、その部屋を誰がベッドメイクしたか調べたらUさんと妖怪#さんだった」という話を聞いた。

色っぽい人も「Uさんと妖怪#さんとCさんがベッドメイクした部屋を点検するのイヤ」と言うし、私も同感だ。このままじゃイケナイし、何と言っても仕事ぶりが一番酷いのはやはり妖怪#さんだろう。

で、朝のうちにUさんに「妖怪#さんの仕事を見てあげて。Uさんの仕事を手伝おうとしたら手伝わせないで自分の点検をさせて」とお願いした。そう言っとけば、Uさんも自分の仕事をきっちりしてくれるだろうし、妖怪#さんも点検しながら進めてってくれるだろうと思った。

出動の時、エレベーターの中に回収してきたOLのコスプレ衣装が有り、$君が「どうもこのOLの制服だけは意味が分かりません。どうするんですか?」と聞いてきた。

みかやん「そりゃやっぱり”$部長!何をなさるんですか!止めて下さい!ここは会議室ですよ!$部長、困ります!”ってなるんじゃないの?」

$君「あ…なるほど!そうか、その手が有ったか…。あはは!$部長って」

みかやん「将来、セクハラで訴えられないよう気をつけないとね(笑)」

時々問いかけられる$少年の素朴な疑問が妙に可愛らしかったりする。

先日、その$君が「Sさんは一番話しかけにくいし、何を話して良いか分からない」と悩んでいたので「Sさんは誰に対しても粗暴で冷淡な話し方をするだけで悪意は無いんだから、何でも聞いてみりゃいいさ」と答えた。

ベッドを組みながら$君はSさんに何と話しかけるのだろう?と思っていたら、$君が唐突に「Sさんて、かたつむりは好きですか?」と質問しているのが風呂に聞こえてきて倒れそうになった。

$君てば雨の日でもないのに何ゆえ突然”かたつむり”なんだか。それに対して「うーん。普通。大好きってわけでもない。そう言えば最近かたつむり見ないね」と真面目に答えるSさんもSさんだ。

十代二人の妙な会話を聞いていて、あたしゃ可笑しくて可笑しくて…。

ふと、Uさん達が気になった。また妖怪#さんが攻撃的な言い訳をしたり悪態をついたりして険悪になってはいないだろうか?と心配になったので、一足先に昼休みを終えたフロントX君にUさん達の様子を聞いてみた。

X君はにこやかに「(あの二人には)全く興味ないし、まるっきり眼中にないんで、様子も見てないし、話も聞いてない」と答えた。さすがX君だ!何て清々しい回答だろう。X君の笑顔の秘訣は、こーゆーところに有るのかも知れない。

私もイヤな奴には興味を持たないことにしよう。私の場合は、イヤだイヤだと思いながらも執拗に見るからムカつくんだし、話を聞くからムカつくんだ。そういや”見ざる聞かざる言わざる”の三猿ってのも有ったっけ?

私もX君のような立派なお猿さんにならなければ!って、ちょっと違う気が…。

今日、私はローションマット付きの風呂にばかり当たり、今日に限ってマットが使われていてローションでネロネロで、$君は無駄に広い風呂にばかり当たり、今日に限って風呂が蒸気でベチャベチャで、若い$君にも疲れが見えてきた。

珍しく$君が部屋のあちこちでよろめいていて、日頃みんなに「お爺ちゃん」と呼ばれているX君を見ているようだった。

「大丈夫?そのよろめきはX君化現象だよ。X君化=老化だからね。しっかり!」なんて言って笑ってたけど、$君には昨日、妖怪#さんにこき使われた疲れも残っているそうで深刻だ。

「ダスターを置きに行ってくるけど、ついでに持って来る物ある?」と聞いたら、$君は「トイレットペーパーを1個お願いします」と返事をしたけど、「1個」と言いながらVサインをしているではないか。1個?2個?どっちなんだい?

だめだこりゃ(ドリフ風)。

X君のお爺ちゃん化は伝染するのだろうか?明日は$君のバイトが3つともお休みだそうだ。ゆっくり休んで寝たきり老人になっていておくれ。私は三猿としてのX君化を目指そう。
11:30-18:00 本メイク4部屋+クイックメイク6部屋+ダスター上げ+食器洗い+景品包装

今日は、Cさん(60代前半・元看護師)と妖怪#さん(60代前半・元美容師)、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と私の勤務。

通勤途中で、ふと向かい側を見るとEさんが歩いていた…と思ったら、塀に隠れて前方の様子を伺っているようだった。Eさんの視線の先には妖怪#さんが歩いていて「あはは!Eさんたら、またやってる!」と思うが、一人で歩いているので笑うに笑えなかった。

妖怪#さんの姿が見えなくなってから、私も向かい側へ渡り、Eさんに追いついた。

みかやん「もー!笑わせないで下さいよー!挙動が不審過ぎるんですってば。また時間差攻撃ですか?」

Eさん「だって、いま行ったら靴置き場で妖怪に会って、ロッカーでも妖怪に会って、休憩室でも…で、うるさくて大変だもの」

みかやん「今やEさんCさんUさんは、妖怪#さんの貴重な話し相手ですからね。今日は私じゃなくて、Uさんが出番だったら良かったのに」

Eさん「私だって別にあの人の話し相手じゃないもん!」

出動前のクジ引きで、Cさんが今日のハズレクジを引いてくれたので、Eさんと私は一安心だ。

1部屋目でベッドを組んでいると、何かヒンヤリと冷たいモノを踏んだようだ。イヤな予感がして足元を見ると、やはり剥き出しの使用済みスキンだった。

私だったらティッシュに包んでゴミ箱へ捨てますけどね。ティッシュに包まないまでも間違いなくゴミ箱へ捨てますけどね。ヤルことやって無頓着な人が多いから、この手の事故が後を絶ちませんヮ。こっちは裸足だってのに。

裸足も気持ち悪いけど、靴下をはいていたらもっと気持ち悪い気がするのは気のせいですか?そうですか…。

風呂係になると、浴槽の蛇口にスキンがかぶせられていた。一般的な水道の蛇口と違って浴槽のは幅が6〜7センチの平たい蛇口だけど、そこにピッチリとスキンがかぶせられていて、パッと見わからないほどだった。

こんなことをされても「まぁ!お客さんたら、お茶目さんね♪」などと喜んだりはしませんて。Eさんに見せてから、ゴム手袋をして事務的に外したまでです。

Eさん「みかやん、今日はスキンの日なんじゃない?二度あることは三度あるよ、多分(笑)」

みかやん「イヤですよ〜。スキンの日だなんて、とんでもないです。蛇口、ヌルヌルでしたから」

Eさん「みんなゴム手袋を持って歩いてるけど、Cさんだけは持ってないもんね。あの人、こーゆー時はどうしてるんだろ?」

みかやん「どうしてるも何も、Cさんクラスになると、どんな汚物にも果敢に素手でアタックしますからね。Cさんにかかったら使用済みスキンごときは、当然のように手づかみ、もしくは鷲づかみですよ」

Eさん「私はまだCさんみたいにはなれないもんね〜」

みかやん「なれなくていいんですよ。Cさんの場合は既に名人芸の域ですから」

いろんな意味でCさんて芸達者だ。今頃は妖怪#さんを相手に、また八方美人ぶりとお調子者ぶりを遺憾なく発揮し…(以下自粛)。

夕方、花火大会の日に屋上へお越し下さったお客様の為のお土産を包装することになった。Eさんも私も元はデパガなので包装はお手の物で、私あたりは丸い缶詰の包装も極めたぐらいだ。黙々と包装をして楽しいひとときだった。

ふと、包装作業のバイトも性に合ってるかも?と思った。

今日は仕事の後、屋上でちょっとした飲み会がある。花火大会当日に屋上を開放するので、社員さん達は予行演習ということでライティングや調理器具のセッティングをするが、私達はそれに便乗させて頂いてツマミ付きで酒が飲めるという話だ。

参加しないワケがない(喜)。仕事を終えたら、着替えて、近所のコンビニで軽く買い出しをして、いざ屋上へ!

そういや、Eさんに「今日はスキンの日なんじゃない?二度あることは三度あるよ」と言われて、暫くビクビクしながら働いていたけど、昼ご飯を食べたら綺麗サッパリ忘れたし、お陰様で何も無かった。やれやれ。

私は明日から三連休、今夜は飲むぞ!
昨夜は飲み過ぎて、昼過ぎに起きたものの寝覚めが悪い。昨年もそうだったけど、どうも屋上で飲むとアットホームな雰囲気にやられ時間も忘れて飲み過ぎる。

屋上には、EさんとCさんと私とフロント渦巻き君、本部の男性が酒や肉や野菜やつまみを持って集まり、支配人殿とフロント二宮和也似君が花火大会仕様のセッティングをしていた。

私達はホットプレートでジンギスカンやホルモンを焼き始め、二宮和也似君は花火大会当日に使う調理器具でポップコーンや揚げたこ焼き、フライドポテトを作って下さった。

私はCさんが持ってきてくれたスパークリングワインを1本飲み干し、自分で買ってきた缶カクテルを2缶飲み終え、缶ビールに手を出した頃には出来上がっていた。焼肉奉行の支配人殿が焼いて下さった肉はとても美味で、二宮和也似君作のフードも最高でゴキゲンだった。

ところが・・・Cさんがくだを巻き始めた。

遂にハッキリと「妖怪#さんが可哀相!だって年寄りだよ!」と言った。年寄りだったら、悪態つこうが逆ギレしようが何でもアリかい?年寄りだったら、やったもん勝ちなのかい?散々な目に遭わされた私は可哀相でも何でもないのかい?

こないだも書いたけど、Cさんの場合は「可哀相だから」面倒を見てやってる「可哀相だから」話し相手になってやってるという優越感に浸りたいために、事件をうやむやにしてしまい、何の解決にもならないどころか、妖怪#さん本人のためにもならない。

一連のUさん事件の時もそうだった。その結果「可哀相だ」と思ってる相手に逆に小馬鹿にされ、イヤミを言われたり罵られたりまでされて、その度に腹を立てて陰で酷い悪口を言う…というのを未だに何度も繰り返してる。

本当に「可哀相」なのは、それでも優越感に浸ってるつもりのCさんで、本物の馬鹿が相手じゃないと優越感に浸れないCさんじゃないかと思う。Cさんの「妖怪#さんが可哀相」発言には本気でガッカリした。

嗚呼それなのに、挙げ句の果てに「アンタ、X君の家に遊びに行くんだって?止めなさい!旦那さん居るのに、なに考えてるの!おかしいわ!」と言い出した。

私はただビリーズブートキャンプをしに行くだけで、X君も「兄ちゃんが出て行って家が広くなったんで入隊に来て下さい」と言ってくれてた。私は社交辞令が嫌いなので「遊びに行く」と言ったら、一人でどこへでも行く。

Cさん「一人暮らしの男の家にヤリに行くんだべさ。有り得ないわ!」

みかやん「はあぁっ?X君と私とトシ幾つ違うと思ってんの?有り得ないわ!」

Cさん「トシ違ったって男と女だべさ。わちは、アンタとX君が手を繋いで歩いてるのを見た時”あぁこの二人はヤってるんだ”と思ってたよ」

みかやん「ちょっと!なに言っちゃってんの?飲み過ぎじゃない?」

こないだ、CさんがSさんの悪口を言ってた時「なんてイヤラシイ婆さんなんだ」と思ったけど、ここまで陳腐で短絡的で時代錯誤も甚だしいとは思わなかった。

結婚したその日から男友達と飯も食えない家にも遊びに行けないんなら、最初から結婚なんかしなかったし、だから私は度量の広い器の大きな夫を選んだんだって何回言わせるんだか。

あたしゃ一人で、千歳のgori君宅、恵庭のRD君宅、M君宅、O君宅、D君宅、自習君宅、怪君宅、どこでも遊びに行ったわよ。飲んだ帰りだって、足元が危険だから男友達は手を繋いでというより老人介護のノリで手を引いて歩いてくれるわよ。

そんな男友達みんなと寝てるってのかい?あたしゃどんだけのオバサンさ。有り得ないから。

Cさんという人には本当に呆れ果ててしまって返す言葉も無い。

帰りの地下鉄の中で「やっぱりもっと言い返すべきだったか?」「X君から見たら私もCさんと同じ婆さんだよ」と言えば良かったか?と考えていたら、地下鉄を降りたとたん「只今の列車が新さっぽろ行き最終です」と放送が聞こえ、終電だと知らずに乗ってた。

アブナイアブナイ。酔った勢いで論破してたら終電に乗り遅れて「それはそれってことでゴメン、Cさん、タクシー代貸して」と気まずく情けない発言をしなければならないところだった。

そんなこんなで二日酔いはしてないものの最悪の気分だ。
厚別の最もawayな場所
札幌vs福岡の試合観戦の為、厚別競技場へ。

友人が福岡から福岡の応援に来ていたので、久々に試合開始の1時間以上前に厚別へ到着し、awayゴール裏中央のロープで仕切られ警備員が立っている厳戒体制のawayサポーター専用席へ潜入した(初)。

私は赤×黒のジャージを脱ぎ「私も福岡から来ました」という顔をして、福岡サポーター専用席に座っていたが、スタメン&サブ発表の時「石井謙伍」と聞いて思わず拍手してしまい、コアな福岡サポーターの皆さんに睨まれた(汗)。

私はいつも「厚別ナメちゃイカン」と言っている。7月とはいえ厚別は寒い時は恐ろしく寒い。しかも今日はナイターなので福岡の友人には、くれぐれも厚着で来るよう言っておいたが、福岡の友人は唇を紫色にして震えていた。

SS指定席へ戻ると、たまたま1番前の席だった為に前から風がくると寒いのなんの。長袖Tシャツの上にジャージを2枚着ていても寒いものは寒い。ふと周りを見ると、真冬に着るボア付きのロングコートの人やダウンジャケットの人ばかりだった。

とても7月の光景とは思えない。私も厚別をナメてかかっていたようだ。

福岡の友人は「いざとなったら横断幕や特大フラッグを身に纏う」と言っていたが、横断幕が外されることはなかった。

ハーフタイムにM君と会うと、M君はこの寒空の下で半袖Tシャツ1枚で、赤黒仲間一同を唖然とさせた。

画像は福岡の友人からのお土産。「最近、九州土産っていえば、こんなんばっかり」とのことだった。
彼女が出来たってことで疎遠になっていたA君(22歳)から久しぶりに電話がきた。A君に彼女が出来たことは別の友達から聞いて知ってはいたけど…。

「A君の彼女さん、19歳なんだって」って話だったのに、よく聞いたら
「A君の彼女、39歳なんだって」って話の聞き違いだった(驚)。

酷いよA君、そんな老け専だったんなら私でも良かったんじゃないの(哀)って話は置いといて、老人に詳しいA君に、妖怪#さんやCさんの話を聞いて貰った。

A君の話によると。

妖怪#さんのように自宅を処分して長男一家と暮らすようになったような人を”呼び寄せ老人”と言い、引っ越しによる喪失感が強かったり、生活時間や生活様式の違いから家族の中に居ても孤独を感じたり、それらが新しい環境への適応能力も衰えた老人には大きな苦痛となることがある。

更にそれらが老人性うつや認知症や痴呆の引き金となることも少なくないので、呼び寄せられた時ほど暖かく接することが必要だそうだ。

Cさんの場合は、典型的な孤独な独居老人で、特に友達も少なく趣味の無い老人は話し相手が欲しくて仕方がない。老人が誰とも交流しない状態で生きる意味を見いだすのは不可能に近く、老人にとって話し相手や相談相手になってくれる人がいることは何よりの精神安定剤になるそうだ。

両者とも”孤独”がキーワードとなるが、老人というものは何よりも孤独を恐れ孤独を嘆くが、孤独な老人ほどプライドが高く、自尊心を失うことを恐れる老人も多いらしい。

A君の貴重な話を物凄く端折って書いちゃったけど、極端に言えば、妖怪#さんのプライドの高さは孤独によるもので、Cさんのお調子者ぶりも孤独によるものってことですか?そして二人とも、れっきとした老人だということですか?

こんな短絡的に話をまとめたらA君に怒られそうだが(汗)取り敢えず、妖怪#さんやCさんに対する腹立たしさは薄れていった。

うまく言えないけど、A君からこのタイミングでこの話を聞けたことは偶然じゃなくて、これが今の私に一番必要なメッセージだったからなんだろうな…みたいに思った。

A君の話を思い出しながら一人悶々と考えていて、ふと「何か重要なことを忘れている」気がしたが、気のせいだと思い直した。

夜、寝る前になって「あっれーっ!今日、歯医者の日だったよ!どーしよー!歯医者すっぽかしちゃった!」と気付いたが、もうどうしようもない(恥)。
11:30-18:00 クイックメイク18部屋+廊下掃除

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とUさん(30代後半・悪霊憑き)、Cさん(60代前半・元看護師)と私の勤務。

屋上飲み会以来なので、何だか気まずくて今日だけはCさんと組みたくないと思っていたけど「組みたくないと思った人と組んでしまう」というジンクスのせいか、Cさんと組むことになってしまった。

昨日、A君による老人講座を聞いているので気分的には落ち着いているが、何を話したら良いか分からなくなった。

Cさんにしてみれば、妖怪#さんも貴重でかけがえのない話し相手なので邪険には出来ないのだろう。孤独な独居老人にとって話し相手を失うことは何より怖いので、表向き「可哀相だ」とでも言って、妖怪#さんを繋ぎ止めておく必要があったのだろう。

X君と私をどうこう言ったことにしても、Cさんの時代は不義密通は死罪だったので、うるさく咎めるのも仕方ない…って、Cさんは江戸時代の人かい?

昭和30年代の農村あたりじゃ、貧しく娯楽も無くまして風俗店なども無く、セックスしかすることがなかったのだろう。それで今も、男と女が遊ぶ=寝るという発想にしか結びつかないのだろう。世代が違うんだから仕方ないことかも知れない。

でもね、X君はサービス精神やボランティア精神に溢れていて、私みたいなオバサンとも仲良くしてくれる奇特な子なのよ。いつもX君をからかって遊んでるけど、心の中では「X君ありがとう」と叫びたいぐらいなのよね。

X君から見たら、私も孤独な老人だったりして(汗)。X君が私に親切にしてくれるのも、老人介護の一端なのかも…。

そんなことを考えていて、すっかり口数が少なくなっていた。

ベッドメイクを終えた部屋を出て、Cさんの後をとぼとぼと歩いていたら、廊下の角からお客さんが現れた。逃げ隠れ出来ない微妙な位置で出会ってしまったので、視線を合わせず軽く会釈をしてやり過ごしたが、しっかり見た。

カップルは40代後半の女性と20代半ばの男性だった。

アイタタタ。いつもココでこんなカップルを目にしてるから、CさんもX君と私を同じような目で見てしまうのよね。このカップルも、なにもこんな時にCさんと私の前に現れなくたって…。

ELLEGARDENの曲に「彼女は40歳、俺は22歳だけど、それが何か?彼女の肌は俺のオカンみたいだけど、だから何だよ。俺らのことは放っといてくれ。俺はそれで幸せなんだよ」みたいなのが有って、それが頭の中をグルグル回ってた。

ふと気がつくと、Cさんがさっきからずっと凡ミスを繰り返していた。何か取り乱しているようだったが、うつむき加減で苦笑いするCさんの顔が桂小金治さんにしか見えなくて、吹き出しそうになるのを必死で堪えた。

この度は、Cさんとのジェネレーションギャップを再認識したけど、さっきすれ違ったカップルも、A君とこの年の差カップルも上手くやってるなら、Cさんと私もきっとまたわだかまり無く上手く付き合っていける…よね?
11:30-18:30 クイックメイク16部屋+リネン折り+ゴミ袋折り+セット

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と$君(10代後半・ギター少年)と妖怪#さん(60代前半・元美容師)が早番、Sさん(10代後半・初バイト)と私が遅番の勤務。

遅番の私達は最上階からのスタートで早くも萎えた。ただでさえ無駄に広い最上階の部屋が、土日は特に洗う食器がてんこ盛りだったり、床や畳の上が毛だらけだったり、処理が面倒なカラオケマイクが出しっぱで酷い目に遭う。

こんな時に限って私は頭痛と生理痛に同時に見回れ、踏んだり蹴ったりだ。モニターを見ると、最上階にベッドメイク待ちの部屋がゴッソリ残っていて、思わずため息をついた。

Sさん「こんなんじゃ最上階から脱出出来ないじゃないですか!うち、もう疲れました!最上階、嫌いです!」

みかやん「あの…お嬢さん、まだ2部屋目なんですけど(汗)。最上階も疲れるけど、あたしゃ最近、年寄り(Cさん&妖怪#さん)の面倒を見ることに疲れててさ。ま、何とか自分の中で折り合いはつけたんだけど…」

Sさん「うちも時々疲れますよ!Cさんなんか朝の社員さんの話、全然聞いてないし!」

そういや、以前Cさんが「Sさんに”ここ終わったら、どうしろって社員さん言ってたんだっけ?”って聞いたら”うち、知りません!”って怒鳴られたんだの」とボヤいてたことがあった。

それにしても、最上階に上がってきてからというもの、いちいちSさんの語気が荒くて怖い。私よりよっぽど怖いと思うんですけど(汗)。

ともあれ、食器地獄にも毛地獄にも負けず、ようやく最上階を脱出した。

階を移動してからの1部屋目に入ると、部屋に結構キツめのウン○臭が立ちこめていたので、思わず窓と玄関と部屋のドアを開けて風通しを良くした。

ベッドを組みながら「部屋がこんだけウン○臭いってことは、トイレはどんなことになってるんだろ?風呂かも知れないし…って、この部屋の風呂係もトイレ係も私じゃん」と、もの悲しい気分になった。

ベッドを組み終えて、腹を括ってトイレと風呂を確認するも、あら不思議!な〜んにも匂わない。急いで部屋へ戻ると部屋の方はやっぱりウン○臭い。Sさんは口にこそ出さなかったけど「みかやんたら臭いトイレに当たってお気の毒。プププ」と思ったに違いない。

みかやん「トイレも風呂も匂わないんだよね。ウン○臭いの部屋だけだよ」

Sさん「えーっ!こっちかい?そんなぁ!」

みかやん「多分ね。油断してると”グニュッ”と何かを踏むかもね。前のラブホじゃベッドのフレームの下の死角になるような所にコロンと落ちてたりしたもの」

Sさん「イーーーヤーーーッ!」

可哀相なので足元に気をつけながら一緒にブツを探したけど見つからない。確実にブツが有りそうな匂いが漂っているのに…。辞めたDさんと組んだ時もブツは無いのにウン○臭充満の部屋に当たって「これは屁じゃなくて、ウン○そのものの匂いだよね」と言っていたことがあった。

嗅いだことは無いけどこれが噂のドリアンやクサヤのかほりなのか、まさかとは思うがウン○のかほりの体臭や口臭の人なのか、ひょっとしてウン○お持ち帰りなのか…謎だ。

部屋でブツを発見してしまったら、それはそれでイヤだけど、こんなにもブツのかほりがしているのにブツが無いというのも、どうにも不気味だった。
11:00-18:00 クイックメイク20部屋+リネン折り

今日は、Sさん(10代後半・初バイト)とUさん(30代後半・悪霊憑き)と$君(10代後半・ギター少年)が遅番、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と私が早番の勤務。

通勤途中で$君に会うと、$君は鼻息を荒くして「昨日、Eさんが妖怪#さんに注意したんですよ。それがかなり厳しくてビックリしました。Eさんがあんな風に怒るのを初めて見たんでホント驚きました。俺も驚いたけど妖怪#さんも驚いたみたいで口答えはしませんでした」と言っていた。

かなりの勢いで怒鳴り散らしていたらしい。Eさんも遂に爆発したのか、優しく言ったところで妖怪#さんに悪態をつかれると思ったのかは分からない。これで妖怪#さんも少しは素直に注意を聞いてくれるといいんだけど…。

社員さんの指示で露天風呂付きの部屋からスタートとなり、部屋へ入ると朝のフロント若い女の子がセット中で、血だらけになったシーツやおねしょマットを見て「生理の時にセックスすんなよな!」とお冠だった。

私は「セックスの時に生理になるなよな!って話だったかも知れないけどね。こう見えて実は鼻血かも知れないし」なんて言って笑ってたけど、血の苦手なEさんはすっかり怯えていた。

次の部屋ではトイレ掃除中のEさんが「うわっ!ちょっとぉ!」と叫んだので駆けつけると、便器の横に紐の部分まで血で染まったタンポンが落ちていて、Eさんは「便器の後から赤い糸が出てたから引っ張ったらソレだったの。思いっきり掴んじゃった」と嘆いていた。

血が嫌いなEさんは「私、今日は血の日かも?」と気の毒なほど青ざめていた。

それでも昼ご飯を食べ終えた頃には血のことは忘れて、昼休み明け1発目の部屋へ入ったら、物凄くお小水臭かった。目で見て確認してから、恐る恐るおねしょマットや防火マットを触ってみたが濡れてはいなかったので一安心だ。

Eさん「日曜のクソ忙しい時に防火マットやベッドパットの交換なんて冗談じゃないからね。濡れてなくて良かったけどオシッコ臭いわ」

みかやん「床も濡れてないようですけど、ちょっと前までオシッコの湖だったかも知れませんよね。そういうことを考えてたら裸足では働けないっていうか、こんな軽装では働けませんよね」

Eさん「辞めたAさんが”客なんか何してっかわがんねえがらな。汚ねえど〜”ってよく言ってたよね」

みかやん「あはは!言ってましたね。匂いだけだからいいっちゃあいいんですけど、昨日なんかウン○臭い部屋に当たってブツが無かったんで不気味でしたよ」

Eさん「臭いお客さんや、臭いことをするお客さんは消臭剤も持って歩いてくれればいいのにね!」

全くだ。臭い部屋も暫くは売り物にならないので、満室時にやられるとイタい。

最後の部屋では、血だらけのおねしょマットがベッドの上で放置されていた。

Eさん「こないだも誰だかと組んでた時、血まみれおねしょマットがあって、フロントの若い女の子が”生理の時にセックスすんなよ”とか言ってたよ」

みかやん「え?そ、それって…」

Eさん「あれ?こないだじゃなくて今日の朝1の話だったかい?」

みかやん「はい」

Eさん「あはは!やだーっ!私、もうろくしちゃったかい?」

みかやん「いえ、血の恐怖で記憶が飛んだんですよ」

Eさんは大ウケしてたけど、私は笑えなかった。チーム60の中でもEさんだけは耄碌とは無縁だと思ってたのに…と衝撃を受けた。

帰り、EさんとX君と私で仕事の話をしながら近所の公園を歩いていた。するとEさんが「せっかく天気もいいし暖かいんだから、二人で手を繋いでお話しながら一周して帰るといいよ。じゃあね。おデート楽しんで」と、とっとと帰ってしまった。

Eさんてば気を利かせ過ぎ。逆にこんな時の私は、せっかくX君と二人になっても気の利いたことは言えなかったりする。結局、当たり障りのない世間話というか立ち話をして駅でX君と別れた。

「いつも助けてくれてありがとう」とか「ホントはいつも感謝してるんだよ」と言いたかったのに「じゃ、お爺ちゃん、しっかりね!気をつけて帰るんだよ。また来週」としか言えなかったよ。あーあー、私ったら。

稲葉シート

2007年7月16日 おでかけ
稲葉シート
有り難いことにまたチケットを頂いたので、仕事の帰りに札幌ドームへ向かい、日ハムvsソフトバンクの試合を観戦した。前回は”ひちょりシート”で、今回は”稲葉シート”の一番前の席だった。

野球を観にきておきながら、サッカーのアジアカップ・ベトナム戦も気になり、経過をケータイでチェックするが、目を逸らしている間に打球が飛んでくるのでは?とヒヤヒヤものだった。

途中、ソフトバンクファンのgori君に「稲葉シートで日ハムの試合を観てるけど、ソフトバンクが勝ってるよ」とメールしたら、「そうなの?俺はサッカー観てた」って返事。

その後、社会人サッカーをやってるA君から「もしかしてドームで日ハムの試合、観てる?」とメールがきて「うん。ドームにいる」と返したら、「”稲葉シートの皆さん”って、みかやんがテレビに映ってたよ。てっきり家でサッカー観てると思ってたから他人のそら似だと思った」って。

サッカー好きのA君も、てっきり家でサッカーを観てると思ってたし、ソフトバンクファンのgori君は家で野球を観てるもんだと思ってたのに違ったよ。

そんなにしっかりテレビに映ってたなら、録画しときゃ良かった。
11:30-18:00 本メイク4部屋+クイックメイク11部屋

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とCさん(60代前半・元看護師)、妖怪#さん(60代前半・元美容師)と私の勤務。

出動前、フロント渦巻き君に「社員さんにB班全体の底上げをしろと命ぜられたので、今度から平日はかなり細かく厳しくチェックしますから」と言われた。

望むところだ。厳しくチェックされたところで私は困らない。困るのは、妖怪#さんとUさんとCさんだろう。私に代わって渦巻き君が妖怪#さんを注意してくれるなら、それはとても有り難く喜ばしいことだ。

妖怪#さんも渦巻き君のような高圧的なオッサンに対しては、下手な言い訳や口答えをしないかも知れない。

1部屋目でベッドを組んでいると妖怪#さんに「みかやんと組むの久しぶりですね」と声をかけられたので「そうですね」と答え、これで今日の会話終了。

もしまた妖怪#さんが、いい加減なやり方で10分弱で仕事を終わらせて涼しい顔をしていたなら、そん時はチェックするなり注意するなりさせて頂こうと思っていたが、1部屋に20分弱の時間をかけてキッチリと仕事とチェックをしているようだったので、何も言うことはない。

妖怪#さんには自分自身で1つ1つチェックしながら仕事を進めるという習慣を身につけてほしい。それが為されているようだし、本人もそれを私にアピールしているようなので、心の中で「婆さん、頑張れ」と応援した。

そもそも、パッと出の婆さんが8分程度で終わらせられるほど甘い仕事じゃないんだっつーの。厳しく注意されないからって、どんどん仕事の手を抜かれちゃ困るんだってば(毒)。パートとはいえ、もっとプロ意識を持ってほしい。

ラブホQのアホ社員K子の「通常通り20分で仕事をしても、客に急かされて5分で仕事をしても、結果は同じでなければならない。それがプロの仕事。急いだからミスをしたという言い訳は会社に公然と”手抜きしました”と言っているのと同じ」という台詞を思い出した。

当たり前のことだけど、いま思えばアホK子にしてはまともな発言だ。

そんなことを考えながら階を移動しようとしたら、エレベーターから小柄な若いカップルが降りてきて、女の子の方が妖怪#さんを見て「キャーッ!」と叫んだ。「失礼しました」と頭を下げて衝立の陰に隠れると、カップルの会話が聞こえた。

男「すっげーデカい婆さんだよな」

女「つか、顔怖かったんだもん。強盗犯とか凶悪犯みたい」

男「薄暗い中からヌッと出てきてびびったよな、無駄にデカいし」

女「ナイフとか日本刀とか持ってそうな顔だったもん」

確かに強面かも知れないけど(汗)あまりに酷い言いぐさじゃないか。見ず知らずの他人の見た目をここまで悪く言わなくたって…。

妖怪#さんは私の後で隠れていたが、恐ろしくて振り向けない。どうか妖怪#さんには聞こえてませんように…と祈るような気持ちだ。私も聞こえなかったフリをしなければ!

そう言えば、Cさんと私を見たカップルが「お爺さんと女の子で掃除してるんだね」と言ってたのが聞こえて、私は滝のように汗をかいたけど、Cさん本人には全く聞こえてなかったという事件もあった。

本人に聞こえてないと思えば、他人ほど無責任なことを言うものだ。

こんな時に私が変にフォローしたり同情したようなことを言おうものなら、プライドの高い妖怪#さんには屈辱的に聞こえるだろう。黙っているのが一番だ。

帰りに、渦巻き君に「××8号室と△△3号室の風呂が汚かった」と言われた。どちらも誹謗事件の後に妖怪#さんが風呂係をした部屋だ。カップルの言葉が妖怪#さんにも聞こえていて、動揺したのかも知れない。

妖怪#さんが「私かい?」と聞いてきたので「はい」とだけ答えた。妖怪#さんは言い訳もしないかわりに詫びの言葉も無く全くの無言だった。

いつもの私なら猛然と「渦巻き君に”気を付けます”か”代わりに処理して貰ってすみません”ぐらい言えよ!」と思うところだが、今日はそこまで思えなかった。みんなの前でミスを指摘されて、言い訳したり悪態をついたりしなかっただけでも凄い進歩だ。

頑張れ、婆さん。
ラブホ442日目:EIJIの力
11:30-18:00 本メイク4部屋+クイックメイク8部屋+ベッドのみ1

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とSさん(10代後半・初バイト)、Uさん(30代後半・悪霊憑き)と私の勤務。

本メイクをしていた階は妙にイカ臭く、昼休み明けに行った別の階には珍味臭が漂っていたので、匂いの話になった。

みかやん「日曜はウン○臭の部屋に当たって、月曜はオシッコ臭い部屋に当たったんだけど、どっちも証拠が残ってなくて逆に不気味だったよ。現物が有れば納得するんだけどね」

Uさん「私もこないだ、物凄くオシッコ臭い部屋に当たったんだけど、別にどこも濡れてなくて、でもその部屋にジャージの上着の忘れ物が有ったから、ビニール袋に入れてお昼にフロント二宮和也似君に届けたの。そしたらビニール袋を渡したとたん、二宮和也似君が物凄い顔をして…」

みかやん「ええ?何ソレ?」

Uさん「そしたら、そのジャージの上着が物凄くオシッコ臭かったの!」

みかやん「ええ?ジャージが部屋中にオシッコ臭を放ってたってこと?オシッコ臭くて着られないからって捨てて帰ったんだろうか?どうすればジャージがそんなにオシッコ臭くなるんだろね?」

Uさん「分かんないけどホントに不思議だった」

全く謎だ。私に、サイコメトラーEIJIのような、物に触れるとそれに残った過去の記憶の断片を読み取る力が有れば、解明できたのに…。

だけど、浴槽や排水口の中や部屋のウン○に触れて、なぜウン○がそのような場所に有るのか分かっても嬉しくないし、ウン○には手を触れられない。

最上階へ移ってベッドを組んでいると、Uさんが「あれ?ちょっと待って」と床に落ちていたピンポン玉を拾った。Uさんは「こんな所でこんな物を見ると、なんだか気持ち悪い」とすぐにゴミ袋へ捨てたけど、それも私にサイコメトラーEIJIのような力があれば解明できたのに…。

ピンポン玉に見えて実はウミガメの卵ってこともなさそうだし、部屋の小さなテーブルで卓球をしていたとも思えない。あ、でも、肛門拡張系のプレイに”産卵”ってのがあって、肛門にゆで卵を入れて産み落とすみたいな事をするらしいから、ウミガメも強ち間違いじゃないかも?

あと、想像したのは玉付き猿ぐつわっつーの(画像参照)?それをリーズナブルにピンポン玉で代用したとか?

あ・・・勝手にとんでもない想像ばかりしてるってことは内緒で…。

やっぱりサイコメトラーEIJIのような力が欲しいかも。

帰り、Eさんに「昨日、Cさんが”みかやんが喋ってくれない”って半泣きだったよ」と言われた。そうは言われても、普通に仕事の話はしてたし、話しかけられれば答えてた。しかも金曜は心の中で「She’s 40 and I’m 22 Her skin is almost like my mother’s」と歌ってただけだ。

Eさんが「屋上飲み会の時、私は肉を焼いていて聞こえなかったけど、どんな話をしてたの?」と、しつこく聞くので、かいつまんで答えた。

Cさんが、年寄りだからという理由で私よりも「妖怪#さんが可哀相」と言ったのがショックだったし、本当に可哀相と思うなら「言い訳は聞き苦しい」とか「悪態つくのはみっともない」と忠告してあげればいいのに…と思ったけど、その件については老人の特性を知って諦めた。

Cさんが、X君と私をどうこう言ったことも、単にジェネレーションギャップだということで自分の中でケリをつけた…だから、ムカついてもいなければ、口もききたくないとは思っていないと話した。

本当に女って面倒臭い。Cさんは私を「男好きだ」とか「若い男が好きだ」と言うが、面倒臭い女が煩わしいだけだ。

Cさんたら、何も泣かなくたっていいじゃないの。泣きたいのは、こっちの方だったわよ。ホント萎える。
11:30-18:00 本メイク1部屋+クイックメイク10部屋+渦巻き講習

今日は、Sさん(10代後半・初バイト)とUさん(30代後半・悪霊憑き)、$君(10代後半・ギター少年)と私の勤務。

朝1でフロント渦巻き君が「時間かかってもいいんで、しっかり$君を見て下さい。今のうちに育てたいんで…」と言ってきた。”時間かかってもいいんで”というのは私にそんな権限は無いので有り難い、しかし”今のうち”とは意味不明だ。

$君が9月頃ココを辞めることは周知の事実なので、辞める気の無い妖怪#さんを何とかした方が良いのでは?と思うが、今日はたまたま$君と私がペアだからなのだろうと思い直し、要所要所$君の仕事をチェックしていた。

すると、どの部屋へ行っても渦巻き君が細かいことを注意に来て、いちいち恐ろしく解説が長く、ベッドメイクの時間を尽く奪われた。いくら”時間がかかってもいい”と言われてもかかり過ぎだし、そうなると$君の仕事のチェックどころではない。

それに、どうも渦巻き君の言ってることが妙だ。「洗面所の栓をしろ」とか「泡のフェイスソープの補充をしっかりしろ」と言うのは分かるが…。

「クイックメイクでもガラス食器に少しでも傷がついていたら全部取り替えろ。再利用されないようガムテープで巻いてエレベーターの手前に乗せろ」との事だが、ココで傷無しのガラス食器など滅多に見たことは無いし、渦巻き君の言う通りに処理していたら、クイックメイクの時間内では無理だ。

それを渦巻き君は「グラスは発注単位が1ケース○個で毎週○曜に○ケース注文するが○○個届いても数日で無くなるほどフロントの人間が交換している」だとか私達に関係のない能書きを並べ始めて聞いちゃいられないし、私の質問の答えにもなっていない。

この件そのものが胡散臭いことに思えてきた。

そして渦巻き君はコンビニボックスの冷凍庫の扉に霜がついているのを見せて「こーゆーのを見たら”汚い!”と思うような人間になって貰わないと困る!」と怒鳴った。

あたしゃ、チーム60じゃないんだから、いちいち怒鳴らなくても聞こえるわ!変に渦巻き君が調子に乗ってきたので「クイックメイクでは扉まで拭いてません」と突っぱねた。渦巻き君が部屋を出て行ったので$君と「何アレ?」と話していたら戻って来た。

ほら見たことかと言わんばかりに「他の班の先輩に聞いたら、他の班ではクイックメイクでも冷凍庫の扉を拭いてるそうだ!これだからB班はレベルが低いと言われるんだ!他の班に丁稚に行け!」とまた怒鳴った。

”他の班でやっている”と言われたらどうしようもない。というか、この時の渦巻き君は自分の演説に酔っているようで、いつにも増して高圧的になっていた為、$君も私も異論は有ったが「分かりました」としか言えなかった。

だけど「丁稚に行け!」とは聞き捨てならない。「お前こそ!」という言葉を飲み込んだ。

こんなのが、渦巻き君が社員さんの指示でしていることとは思えない。

長講に悪戯に時間を奪われ、それからベッドメイクをして、$君の仕事を私がチェックして、その後を更に渦巻き君がチェックするという事が物凄く無意味に思えてきた。でも、既に暴君と化した渦巻き君にそれを確かめるどころではなかった。

あまりに長講で私達には時間がない。どの道、渦巻き君が点検と長講に来るのであれば、私が$君のチェックをしている時間は無駄だ。渦巻き君の大演説を聞き、それを$君に伝え、大急ぎでベッドメイクをして、サラリと$君のチェックをし、私はヘトヘトだ。

帰りのエレベーターで渦巻き君も乗り合わせた。渦巻き君はドアの前に私達に背を向けて立ち「みかやんはダメだ!若い男に甘い!」と怒鳴った。あまりに横暴な言い草に私は「そんなこと…ない…のに…」としか言えなかった。

仕事も出来ない働かないうだつの上がらない嫌われ者のオッサンに怒鳴られ続け、とどめまで刺されたことが悔しくて涙が出そうだった。明らかに調子に乗り過ぎだろ!お前、何様だい?と言いたかった。

1部屋に物凄く時間がかかっていたのでSさんに「ずっと本メイクだったんですか?」と聞かれ、「クイックメイクだったんだけど、渦巻き君の講習を受けてて酷い目に遭った」と答えた。泣きそうでそれ以上は言えなかった。

帰宅後、この上なく凹んでご飯も食べずに爆睡した。
※前回は採血をしなかったので血液検査の結果は分からないが、医師は何故か自信タップリに「体調いいでしょう?」と聞いてきた。そう言われれば確かに体調は着実に良くなってきている。

昨年の今頃は異常に汗だくで喉が渇いて毎日砂漠に居るような気分で、水を飲む手が震えていて、今より体重は軽いのにちょっと動くと物凄く息切れがして…当時に比べたら全然ラクだ。

元々筋肉質だった私がすっかり筋肉を失ってしまったのは加齢のせいだと思っていたけど、こむら返りが起こらなくなったと思ったら筋肉が蘇ってきているようだ。元々筋肉質だったゆえに、筋肉の痙攣がヒトサマより激しかったのだろうか?

※今日のメニュー

・採血
・メルカゾール 1日2錠×28日分
・ツムラ芍薬甘草湯エキス顆粒医療用淡灰褐 1日2包×28日分
・リピトール錠10mg 1日1錠×28日分
計 6920円

※前回までの70320円と合わせて80350円也。

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