11:30-18:00 本メイク3部屋+クイックメイク10部屋

今日は、Uさん(30代後半・悪霊憑き)と#さん(60代前半・元美容師)、$君(10代後半・ギター少年)と特大君(20代前半・野球一筋)と私の勤務。組み分けはクジ引きではなく、社員の二宮和也似氏が決定して下さり、私にとっては有り難い組み合わせになった。

$君「やっぱりUさんや#さんには新人を任せられないってことでしょうかねぇ」

みかやん「どうだろうね。取り敢えず私が社員なら彼女らには任せない」

$君「俺なんかUさんにも#さんにも仕事の件で嘘ばかり教えられてマジ酷い目に遭いましたからね。特大君、俺の経験から言ってEさんかみかやん以外には仕事の話は聞かない方がいいですよ。嘘を教えられる可能性大ですから」

特大君「はい。わかりました。そうします」

$君「いやいや、俺なんかに敬語は使わないで下さいよ〜」

そんな話をしながらベッドを組む$君と特大君を見ていて、X君と辞めたP君の一度だけのベッド組みや、ラブホPでの7号君&8号君のベッド組み、ラブホQでのO君とY君のベッド組みを思い出して懐かしい気持ちでいっぱいになった。

やっぱり漢(男)メイクはいいよねぇ。久々に見たけど、組み終えたベッドにも張りが有るっつーか、なんつーか…気がついたらウットリ見とれていた。

その後もトシが近い彼らは、使用済みスキンや血のついたものなどエログロい物を見る度、男同士のはしたない話に花を咲かせていたようだ。$君も特大君のような後輩が入ってきたことや、漢メイクが出来ることを喜んでいるようで、何だか私も嬉しくなった。

特大君の仕事をチェックするが、2日目だというのに殆どノーミスで、たまに「ここがちょっと…」と注意をしても「はい、分かりました」と答えるだけで、その辺の妖怪と違って絶対に言い訳はしないし、間違っても悪態などついたりしない。

本当にデキる子というのは、こういうものだ。

こないだ読んだ本には、

「有能な人間は絶対に言い訳はしない。言い訳を聞かされる立場になっても怒ってはいけない。それが無意味なことだと理解しない人間に出会ってしまっただけのことだ。気の毒な人だと寛容に受け止めよう。腹を立てるのではなく、自分が言い訳をしなくて良かったと思おう」

と書いてあった。

私は恥ずかしいことに、#さんの言い訳や悪態には猛然と立腹した。言い訳すればするほど”自分は無能だ”と言ってるようなもんだ「私のせいじゃない」なんてセリフは最も恥ずべきだ…と分かっていても腹の虫が治まらず、そして悲しくなった。

何をやってたんだか…私は…(苦笑)。もしも特大君にも言い訳をされていたら「どいつもこいつも言い訳ばかりしやがって!」と、また憤慨していたに違いない。いつの間にかココでも言い訳を聞かされる立場になっていた。次回からは寛容に受け止めよう。

午前中は特大君に本メイクを教えている間に、$君が他の仕事を全て引き受けてくれたので大助かりだったし、午後からのクイックメイクで私が風呂やトイレの掃除をしていて手が離せない時は、$君が特大君の面倒を見て協力して仕事をしていてくれた。Uさんや#さんより安心して任せられる。

この四ヶ月半ぐらいで$君も立派に成長しているじゃないか。偏屈王も$君が若い男というだけで目くじらを立てたり辛く当たってばかりではなく、こういう面もちゃんと見て評価してあげればいいのに…。

特大君はX君の大学の先輩で、どおりでデキる子だと思ったわよ!という感じ。顔は真ん丸だけど、眉毛と目がKAT-TUNの田中君似だ。硬派な印象で口数は少ないが、時々可愛らしい笑顔を見せてくれる。

その笑顔に、心の中で「キミがデキる子で本当に良かったよ。ありがとう、田中君!」と思いながら微笑み返した。

漢メイクは私にはとても微笑ましい。
ラブホ453日目:脳内図
11:00-18;00 クイックメイク21部屋+リネン折り

今日は、Sさん(10代後半・初バイト)とUさん(30代後半・悪霊憑き)が遅番、Cさん(60代前半・元看護師)と$君(10代後半・ギター少年)、Zさん(20代後半・昔の森尾由美似)と私が早番の勤務。

出勤すると、坊主頭で、タンクトップから筋肉でムキムキの肩と腕と胸毛を出し、その上にベッドメイク係用のエプロンをした30歳前後の男性が居た。腕にはタトゥーが施され、インパクト大だ。朝の班に入った新人さんだが、後に我が班にも入るらしい。

休憩室に入って「見た?見た?朝の班にすんごい人が入ったの見た?」と聞いてみたが、誰も見ていなくてガッカリだよ。

Zさんと組んだ日は恋の話が多い。Zさんには最近、お気に入りの年下くんが居るそうだ。

みかやん「その後、年下の男の子とは何か進展あったのかな?」

Zさん「ぜーんぜん何も無いんですよ〜。たまに寝るぐらいで…」

みかやん「・・・・・」

Zさん「え?あれっ?たまにメールぐらいなんですけど?」

みかやん「ごめん!”たまに寝るぐらい”って聞こえて怯んじゃった」

Zさん「そんなぁ!”メール”ですよ!私”寝る”なんてサラリと言えませんよ〜」

「だよね!」と二人で大笑いした。清楚で可憐なZさんに「寝る」だなんて言葉は似合わない。途中で会ったX君にも教えて、また笑った。

その後、IKKO似のフロント女子が、偏屈王の苦情を社員さんへ申し入れたことをZさんから聞いた。元々ベッドメイク係のZさんや私は代行でフロントをする程度だが、フロント女子は偏屈王の魔の手から逃れられない。

耐え難きを耐え忍び難きを忍んでも容赦なく続く偏屈王の攻撃に、堪忍袋の緒が切れたのだろう。フロント女子があまりに不憫で、Zさんも私も胸が張り裂けそうだった。偏屈王は若いフロント女子の手に負える相手ではない。社員さんへ訴えて正解だったと思う。

みんなを代表して、勇気を出して社員さんへ苦情を入れてくれてありがとう>フロント女子

昼休みに作業室へ降りると、朝の班の皆さんがリネン折りをしていて、その中には今朝見かけた新人さんも居た。強烈な個性を放っているので黙っていても目立つ。休憩室へ入ると、待ってました!と言わんばかりに$君が私に声を掛けてきた。

$君「見ましたよ!朝の新人さん!肩幅も胸板も筋肉も物凄く立派なのに、立ち上がったら小さいんですよね。ぷっ!ふはははは!」

みかやん「小さいっつっても私よりは大きかったから160以上はあると思うよ」

Zさん「なんて言うか、噂以上に目立ちますよね。あーゆー人、普段はどんな仕事をしてるんでしょう?」

$君「ムキムキな割に物凄く色白ですよね」

みかやん「そうそう!私も気になった!あー見えて鳶やトラッカーじゃなくて事務職だったりしてね」

Zさん「あの人、いったい幾つぐらいなんでしょう?」

Zさんは新人さんを30歳と読み、X君は28歳、私は29歳と読み、賭けに勝ったのは私だった。かつて、こんなにも話題に上った新人さんが居ただろうか?みんな興味津々だ。(後にこの新人さんは我が班に入り”アニキ旋風”を巻き起こしてくれることになる)

17時からリネン折りをすることになり作業室へ下りると、朝の超ベテランさんが私服姿で残っていて「やっとみんなの分、出したから♪」と言って、みんなの分の”脳内メーカー”をプリントしてファイルして下さっていた(喜)。

私あたりは「今度の休みは、どの友達と何して遊ぼう」としか考えてないことが丸分かりだし(画像参照)、Cさんの脳内は”嘘”ばかり、痩せの大食いのEさんの脳内は”食”ばかりで、思わず大笑いした。

結局、リネン折りそっちのけでみんなの脳内メーカーを見て、妙に納得したり笑ったりして、会社には申し訳ないけど終わりよければすべてよしってことで、楽しい一日だった。
ラブホ454日目:波紋
11:30-18:30 クイックメイク17部屋+リネン折り

今日は、#さん(60代前半・元美容師)とZさん(20代後半・昔の森尾由美似)が早番、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と$君(10代後半・ギター少年)、Sさん(10代後半・初バイト)と私が遅番の勤務。

出勤前にコンビニに寄ったら、シロクマの画像が貼られたガラナ缶が売っていた。前に$君が「元カノに”俺って芸能人なら誰に似てる?”って聞いたら”シロクマ”って答えたんですよ。シロクマって芸能人ですか?話にならない」と言っていたのを思い出して即買いした(笑)。

出勤してすぐ$君にプレゼントした。何も知らずに即買いしたけど、北海道限定版で、通常のガラナはコーラ色なのに、白熊ガラナはサイダーのように透明だったそうだ。

今日はSさんとペアになったけど、どうも以前のようには茶化せなくなっていた。

先日、凹んで泣きながら仕事をしていた私のことを偏屈王に「みかやんムカついてる」とチクった不届き者が居て、それが一段と事を荒立てた。容易にUさんの仕業だと分かるのに、Sさんが「うち、みかやんに疑われてる」と怯えていたことを知って、少なからずショックだった。

それに、信じられないことにSさんはあのUさんと仲良しだ。Uさんは身も心も偏屈王と繋がっていることから、チーム60は”偏屈王とUさんとSさんの3人で1セット”とか”偏屈王+Uさん+Sさん=偏屈一派”と思っていて、Sさんの前では偏屈王やUさんの悪口を言わない。

それでも私はなんだかんだ言ってSさんが可愛い。どんなにEさんやCさんが、Sさんの悪口を言おうとも憤慨していようとも「まぁまぁ、子供のしたことじゃないですか」と宥め賺してきたつもりだし、茶化して遊んで誰よりSさんを可愛がってきたつもりだった。

だけど、やっぱりチーム60の言うとおり、Sさんも偏屈一派の強か者で迂闊なことは言えない相手なのかな?とか、偏屈一派であるからこそ私に疑われていると怯えるのかな?と考え始めると、今までのようには話も弾まない。

すると、目の前でベッドを組んでいたSさんが「うちが気に入らなければ言って下さい!直しますから!」と叫び、ワーッ!と泣いて浴室へ走って行った。

えーーーーーーーーっ!

偏屈王事件の波紋が思わぬところまで広がっていたことに驚いた。というか、私が勝手に疑心暗鬼になっていたことで、幼いSさんを傷つけてしまった。

Sさんにしてみれば「疑われている」と思いながらも必死に私を盛り立てようと話しかけて、のらりくらりと返事をかわす私を見て「やっぱり疑ってる」と思ったのだろう。相手は子供だということを私が忘れてどうする!

取り敢えず「あの…私…最初からSさんのことを疑ったりしてなかったからね!」と言った後、あまりのことにどんな会話をしたのか覚えてない。でも、元々仲が悪かったわけではないので、帰る頃にはいつもどおり世間話をして笑っていた。

Sさんが、私の前で露骨に怒ったり暴れたりするのを何度も見てきた。感情をストレートに表現するのは、私に甘えてくれている証拠だと嬉しくさえ思っていた。けど、泣かれるとは思わなかったのでホントに動揺した。

Sさんが偏屈一派であれ何者であれ、私にとって娘のように可愛い後輩であることには変わりない。べそかかせたりしてゴメンね。私も、もっと大人になるから許してね。

物凄く動揺したけど、Sさんと決裂したまま帰ることにならずに済んで良かった。

画像はSさんの脳内メーカー。子供心に悩みをいっぱい抱えているのでしょう。
いつもどおりサイクリングロードをてくてく歩いて歯医者へ向かう途中、ジリジリと物凄い音が聞こえてきたので、芝刈り部隊でも出動しているのかと思ったら、セミの鳴き声だった。

この時期のサイクリングロードは危険だ。蝶々だらけだし、ボタッと物凄い音を立ててセミが落下してくるし、セミや蝶々に紛れてトンボも飛んでる。虫ギライの私は歩いていて全く油断できなかった。

今日は、麻酔をして本格的に左上奥歯の根の治療をして2720円。前回までと合わせて74470円也。
11:30-17:00 本メイク3部屋+クイックメイク10部屋

今日は、Uさん(30代後半・悪霊憑き)と#さん(60代前半・元美容師)、$君(10代後半・ギター少年)と特大君(20代前半・野球一筋)と私の勤務。

出動前のクジ引きの時に社員さんが不在で、代わりに有能な電話番姉さんが来てくれたが、クジ引きで#さんと特大君がペアになったりしては悲惨なので、丁重にお断りした。

みかやん「あの…新人さんが居るんでクジ引きはちょっとキツいかなぁって…」

電話番さん「あ!そっか!そーだよね!じゃ、こないだと同じでお願いします」

電話番姉さんがすぐに納得してくれて良かった。お陰で前回の漢(男)メイクの時と同じ組み合わせになり、今日も平和な予感♪

$君「さすがみかやんですよね。あのままクジ引きだったら特大君が悲劇になったかも知れませんからね。断って貰って良かったですよ」

みかやん「いやいや、考えることは同じさ」

$君「俺の友達がココで働きたいって言ってるって話をしたら、偏屈王の奴”男はもう要らない、断れ!”って言ってましたけど、特大君が入って朝の班にも男が入って、偏屈王の思い通りになんかならないってことですよ。いい気味です」

みかやん「何の権限があって偏屈王が”断れ!”なんて言うのか意味分かんないもんね。女子供ばかりより何かあった時、男の子は必ず役に立って助けてくれるんだよ。偏屈王じゃ頼りにならないし、役に立ちそうもないもん」

$君「ホントですよね。あ、でも俺も役に立てるよう頑張らなきゃ」

みかやん「$君も特大君も頼り甲斐があって、あたしゃ今日も安泰だよ。偏屈王はココの男の子のことを”若造”とか”小僧”とか言って目の敵にしてるけど、自分は嫌われ者の偏屈爺さんだって自覚が無いからね。お目出度いよ」

$君「働かないで文句ばかり言ってるから誰にも相手にされないんですよね。あんな奴が何でも自分の思い通りになると思ったら大間違いですよ!俺はあんな爺にはなりたくないです。50近くてアレじゃ恥ずかしいですよ!」

$君&みかやん「ねーーーっ!」

って、また言っちゃった(汗)。私は$君が偏屈王に怒鳴られてるのを一度しか見たことがないけど、私が見てないところじゃ偏屈王は$君にかなり酷い言いがかりをつけ続けて、ちょっとしたゴロツキ状態になっているそうじゃないか。$君も腹に据えかねるものがあるらしい。

偏屈王の真っ当な若者への妬みの矛先が、$君から特大君、朝の新人君に向けられていくと思えば男の子達が不憫だ。何であんな潰れたオヤジに、優秀な若者達が潰されようとされなきゃなんないんだか。そうはさせないわよ!

うわ、また言っちゃった(汗)。わーっ!つるかめつるかめ(焦・うちの祖母のうけうり)!

偏屈王は先輩として立てて貰ってることに感謝すべきと思う。血の気の多い若者が相手なら「何だと、このオヤジ!」と簡単にシメられてしまうだろうに。

こないだ読んだ本には「人を不快にさせる人は比較の対象としては役に立つが、ただそれだけのこと」と書いてあった。ホントに、ただそれだけのオヤジだ。そんな者にムカついてちゃ、折角$君と特大君と組めたラッキーな一日が勿体ない。楽しまなきゃ!

ブラックライトの部屋でベッドを組もうとシーツを広げたら、真ん中に大きなシミが有った。なんじゃこりゃ!と照明を全灯にしたら、綺麗に消えて真っさらなシーツになった。血かシッコかウン○かゲ□のシミか知らないけど、ブラックライトで浮かび上がる。

ラブホQで初めてこの現象を見た時は、事件現場でルミノール反応を見たような、科捜研の女になったような気分だった。

私が職場で「楽しまなきゃ!」と思った時は、いつもラブホQのことを思い出すが、これからはココでの思い出も楽しいものでいっぱいにしたい。ELLEGARDENの細美氏も「楽しむためには”楽しもうとする意思”が必要で、でも必要なものはそれだけなんだね」と言ってた。

私はこの仕事が大好きだ。でも偏屈一派みたいなのが居て度々マイナスの濁流に呑み込まれそうになる。それでも”楽しもうとする意思”を強く持って乗り切ろう。少なくとも昔の私はそんなふうに思ってラブホQで働いていた。初心に返って頑張ろう。
11:30-18:00 本メイク5部屋+クイックメイク11部屋+ベッドのみ1

今日は、Sさん(10代後半・初バイト)と#さん(60代前半・元美容師)、$君(10代後半・ギター少年)と特大君(20代前半・野球一筋)と私の勤務。

出勤途中で$君と同じ地下鉄に乗り合わせて「今日も特大君と俺とみかやんの組になればいいですね」「そうだねぇ」なんて話をしてたら、クジ引き無しでその通りになった。なんて有り難い。社員さんに感謝感謝。

気を良くして仕事を始めたら、風呂の排水口の目皿がミックスベジタブルとウン○にまみれていた(泣)。

$君「俺はココで初日にウン○に当たったんですよ。特大君もそのうち当たりますよ」

特大君「何でそんな所に…?」

$君「したこと無いんで分からないけど、よく有るんですよ。あそこに、あんなふうに…。ねぇ、みかやん」

みかやん「そう、いつもここにこんなふうに…。こーゆーのに当たった時、Cさんと組んでたらアッサリ代わってくれるから(苦笑)」

シャワーでウン○を流す私を二人は遠巻きに見ていた。いつもの私ならギャーギャー騒ぐところだけど、特大君の手前、冷静を装った。けど、目には涙が浮かんでたと思う。

どうでもいいけど、このお客さん、全然噛んでない。コーンもグリンピースもニンジンもハッキリと原型をとどめたままだ。いつも言ってるけど、良く噛んで食べてよね!ニンジンが目皿の上に残って気持ち悪いじゃないの!

というか、そーゆー問題ではないような…。

気を取り直して、真面目な特大君にカラオケではどんな曲を歌うのか聞いてみたら「自分、カラオケではロードしか歌いません(キッパリ)」という返事。ロードってロードオブメジャーじゃなくて虎舞竜のロードだよね…。

思わず「し、渋いね(汗)」としか答えられなかったけど、さすが硬派の特大君!という感じ。キッパリ言ってたんで、多分13章まできっちり歌えるんだろうね。

その硬派の特大君が、あろうことか$君に「やってる音って聞こえないの?」と質問したではないか。何だか私はモーレツに照れてしまって逆に開き直った。

$君「や、音までは聞こえないっていうか、時々声は聞こえるけど」

みかやん「こないだ$君に”隣の部屋から凄い声が聞こえる”って言ったら、$君てば凄い勢いで風呂から飛び出て来たんだけど、そん時はもう”アンアンアアーン”の”アアーン”の部分しか聞こえなくて、$君、悔しがってさ」

$君「あん時、二回目はバッチリ聞こえましたけどね。ふふふ」

特大君「・・・・・」

どうも特大君が困惑しているようだと思ったら…。

$君と私は、特大君が言った「やってる音」を”セックスをしている時の音”と勝手に解釈してしまったけど、特大君は”ベッドメイクをしている時の音”という意味で言ったらしい。

いやーーーーーん。恥ずかしい。

おかしいと思ったよ。硬派な特大君が「やってる音って聞こえないの?ぐへへ」みたいなことを言うわけがないよね。特大君は「ベッドメイクをしている音が聞こえてお客様に迷惑がかかったりしないんですか?」と言いたかったに違いないもの。

嗚呼それなのに私ったら、なりきって「アンアンアアーン」とか言っちゃったじゃないの。早めに「そうじゃなくて!」とツッコミを入れて欲しかったヮ。でも、硬派な特大君にツッコミを期待しても「不器用ですから…」と高倉健さん風に言われちゃいそうだし…。

ま、長く生きてると、こんなこともありますわな。
11:30-17:30 本メイク5部屋+クイックメイク7部屋+セット2

今日は、Sさん(10代後半・初バイト)と$君(10代後半・ギター少年)、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と特大君(20代前半・野球一筋)と私の勤務。$君と離ればなれになって、どことなく特大君が寂しそうに見えた。

午前中、本メイクでアジア系の部屋に当たり、特大君は部屋係、私はトイレ&洗面係をしていたので、部屋に置いてあるメイク道具バッグからアメニティーやらトイレットペーパーの補充分を取るために、何度か部屋と洗面所を往復した。

その時、部屋へ行く度に「どうも何かが違う」と違和感を覚えるが、どこがどう違うか分からず、そんな状態が気持ち悪いというか何となく不気味だった。

三人ともベッドメイクを終え、部屋を出ようとしたが、どうも何か引っかかるので振り返ると、壁に掛けてあるアジア系の大きな仮面の目の部分にティッシュが詰められているではないか。仮面は2つ有るので、4つの目の部分にしっかりとティッシュがねじ込まれていた。

みかやん「うわ!Eさん、ちょっと待って下さい。仮面の目にティッシュが…、こ、怖いです」

Eさん「えーっ!ホントだ。よく気付いたね。全然分かんなかったよ」

みかやん「部屋へ戻る度に何か違和感が有ったんですよ」

Eさん「目が怖い!とか、見られてるようで気持ち悪い!って人、居るからね」

”犬神家の一族”だったか、映画とかドラマじゃ仮面の目を通して部屋を覗くシーンも見たことあるけど、そんなのテレビの見過ぎだってば。それとも、目の部分に隠しカメラでも仕掛けられてると思ったんだろうか?

仮面は簡単に壁から外せるんだから、確かめてみりゃいいじゃん。

それよか、目の部分にティッシュを詰められて白目になってる方が絶対不気味で怖いから。薄暗い部屋の中で仮面の目が白目全開で、気持ち悪いったらありゃしない。ティッシュを取る時、腕に鳥肌が立ったもの。はあぁ、怖かった。

雨降りで部屋の中が薄暗いんだから気持ち悪いことしないでよね。

昼休み明けから、Sさんがフロントをすることになり(この頃から偏屈王とフロント色っぽい人が交互に欠勤するようになり、この日はどちらが欠勤したか不明)、再クジ引きで、Eさんと$君、特大君と私のペアになった。

特大君と二人になってから、昨日はカラオケの話を聞いたので、今日はどんな映画が好きなのか聞いてみた。

特大君「パイレーツオブカリビアンは面白いですよね。最近じゃどろろも面白かったです」

みかやん「私もパイレーツオブカリビアンは大好きさ。どろろもめっちゃ面白かった。次も見たいよね!妻夫木君て可愛いと思ってたけど、どろろの妻夫木君はカッコイイよね♪」

-----映画の好みは合うようだ。

みかやん「特大君の一番のお気に入りの映画って何?」

特大君「”男たちの大和”です。カッコイイっすよ。アレはホントにカッコイイっす!是非、見てみて下さい♪」

-----やっぱり硬派だ。

カラオケはロードで、映画は男たちの大和。あまりに硬派過ぎやしないかい?特大君て思ったより分かり易い子なのかな?そういや、特大君も自分のことを「自分」と言うので、自衛隊上がりの辞めたP君を思い出す。

17時からは、Eさんがリネン折り、$君がセット、私は特大君にセットの仕方を教える係になって、それぞれ別々になり、17時半で早帰りになった。そろそろお盆時期で暇になるかも。
11:30-18:00 クイックメイク13部屋+セットバッグ+アメニティー

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とUさん(30代後半・悪霊憑き)、Sさん(10代後半・初バイト)とZさん(20代後半・昔の森尾由美似)が早番、Cさん(60代前半・元看護師)と特大君(20代前半・野球一筋)と私が遅番の勤務。

一昨日と昨日はフロント色っぽい人が欠勤した為、一昨日はSさんが昼から急遽フロントになり、昨日はX君が出勤したそうだ。

特大君と初顔合わせのCさんは、いつも通り「しゃしゃしゃしゃ」笑って、箸が転がっても可笑しい老人ぶりを披露していた。

そして今日の痛ましい出来事。

昼休み、平日はいつもテレビで”2時っちゃ○”を見ているが、土曜なので野球が大好きでプロ野球より高校野球が好きという特大君の為にみんなで高校野球を見ていた。

そこへ偏屈王が休憩室へきて、いきなりテレビのチャンネルを変え、偏屈王の指定席をわざわざ避けて座っていた特大君に「狭い!」と言って、シッシッと手で払いのけたので、EさんとCさんと私は思わず唖然とした。

(前回は小声で”この番組見てるんですか?”と聞いてきたが、返事も確認せずチャンネルを変えてしまい、偏屈王が”見てるんですか?”と伺いを立てたのは後にも先にもその時限り)

「野球見てるんですか?」とか「チャンネル変えていいですか?」とその都度聞いてから変えるとか、自分の席が狭いと思うなら「悪いけど」とか「ごめんね」を言ってから「もう少し席を空けて貰えないだろうか?」と言った方が良かったかも知れませんよね。

テレビが一般家庭に普及し始めた頃の昭和の家長のような絶対的なチャンネル権をお持ちではないのだし、もちろん私達は偏屈王の家族ではありません。また、特大君は野犬や野良猫ではないのですから、シッシッと払いのける扱いもどうか?と思います。

勝手にテレビのチャンネルを変えておきながら、偏屈王はジーッとケータイと睨めっこでテレビなんか見てはいない様子で、それでいて時々不気味な薄笑いを浮かべているので、私達は困惑してしまいます。

50歳近い男性が、人に呆れられるような振る舞いを繰り返すのは、見ていて悲しいものでショックを隠しきれません。見た目はオッサンでも、中身はまだ礼儀や作法を知らない赤ちゃんです。慈愛を持って見守らなければならない存在です。

私には寛大さと慈しむような気持ちが欠けていました。私に慈しむような気持ちや母性のようなものが有れば、偏屈王と衝突することも無かったのか?とか、決裂した以上はそこから何を学ぶべきだったのか?と考え、藻掻く日々です。

昼休みが終わって、客室にCさんと特大君と三人になったらホッとした。

今日は、特大君に彼女のことを聞いてみた。特大君の彼女はまだ高校生だが、彼女が高校を卒業して、特大君が就職をしたら結婚しようと決めているそうだ。さすが硬派の特大君、一本気!という感じ。

朝のフロント女子が昼休みの間と、フロント女子が帰った夕方から、X君は忙しそうに走り回っていた。フロントが偏屈王とX君しか居なくなるのでやむを得ない。それでも偏屈王は堂々としたものだ。

昼休みや仕事中、X君が偏屈王に物凄く気を遣っているのが見てとれる。偏屈王はX君の気遣いに胡座をかいているような感じだ。私は後輩の気遣いを当たり前と思わない先輩になろう。後輩の気遣いがちゃんと見える先輩になろう。そして気遣ってくれる後輩に感謝しよう。
11:30-18:30 クイックメイク20部屋+リネン折り+ゴミ捨て+ブラシ洗い

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と#さん(60代前半・元美容師)が早番、Sさん(10代後半・初バイト)とZさん(20代後半・昔の森尾由美似)、$君(10代後半・ギター少年)と特大君(20代前半・野球一筋)と私が遅番の勤務。

今日の予想最高気温が34度ってことで、朝から暑い暑い。道産子は暑さに弱いというのに、こんな日に私は男子二人に囲まれ、体格ガッチリ目の二人の額からは滝のように汗が流れていて、正直言って非常に暑苦しい(笑)。

優先的にベッドメイクをしなければならない露天風呂付きの部屋が空いたので、男子二名を引き連れて急いで向かうと、フロント色っぽい人がセット中だった。

セットに入ったばかりだったので、各自手伝うと隣の部屋からけたたましい「アアーンアアーンアアーンアーン」という女性の声が聞こえてきた。かなり激しい。みんなにも聞こえているだろうか?と慌てて浴室を出ると、$君は既に部屋の窓辺を陣取っていた。

「みんな、きっ、聞こえたかい?」と尋ねている間にも更にクライマックス的な声になってきた。もはや、いたたまれないぐらいヤバめだ。

$君「うわっ!絶頂期じゃないですか!」

みかやん「絶頂期って…」

色っぽい人「凄いね…」

気がつくと、$君と色っぽい人と私は声が聞こえ易い窓辺に居て、硬派の特大君は一人離れた所に立って半分笑って半分困った顔をしていた。そして、隣の部屋も静かになった。

終わった・・・らしい。

何だか物凄くやれやれな気分になって、暑さも手伝ってドッと汗が出た。良い子の皆さんは、今日のように暑い日は窓を開けずにエアコンを使いましょうね(笑)。ベッドメイク係のオバサンは鼻血が出そうでしたから。

$君あたりは興奮して大はしゃぎするだろうと思っていたが、急に口数が少なくなって淡々と自分の仕事をしていた。ハンパ無い絶頂期の声を聞いて満足したのだろうか?

こんな時に茶化すのも生々しいので、そっとしておいた。かと言って三人とも無言というのも、それはそれで妙だけど、男子二名は完全に妄想の世界へ逝ってしまったのかも知れないし、この雰囲気を打ち破るのもどうか?と思って銘々牽制しているのかも知れない。

やはりここは黙っておくべきだ。でも…重い…(苦笑)。

こんな時は$君が子供らしく騒いでくれないと、オバサン困っちゃうヮ。

幸いすぐに昼休みになり、買い物へ出た$君は私の好物”セイコマのサロベツソフトクリーム”を買ってきてくれた。そして今回は三人で休憩室の偏屈王席からかけ離れた所に座って難を逃れた。のどかな昼休みだった。

難を逃れたと思ったら、夕方に$君はシッコの湖と化したトイレに裸足で踏み込んでしまい、特大君は荒らされた4P部屋の部屋係に当たって受難だった。難は二人が引き受けてくれたのか、私は無事だった。

帰りにまた$君とライブ会場へ向かった。
Sound CrueでLive
仕事が終わったとたん、Y君やらM君やら夫から「早く来い!」と電話がきて、遅番だった$君と私はアタフタとタクシーに飛び乗り、ライブ会場のSound Crueへ向かった。

タクシーの運転手さん(50代女性)も、たまたまライブ好きな方だったので、移転後のSound Crueにもスムーズに連れてって貰えた。運転手さんはライブと聞けばライジングサンにも駆けつけるような強者で、札幌の様々なライブハウスの話を聞いて楽しかった。

今回はY君のバンドが他所のバンドの企画に乗っかったライブだったので、見ず知らずのオーディエンスばかりで、私達もAWAYな気分だった。

ともあれ、今日もベースマンkaz君がカッコ良くて、酒が美味くて、演奏も心地よかった。

他のバンドも観たかったものの、久々にライブに参戦した夫が「腹減った」と騒ぐので、Y君のバンドが終わってすぐに、M君と$君と夫と4人で店を出て解散した。

アタフタと駆けつけ、バタバタと解散となり、何ともあずましくなかった。ごめんよ、$君。次回はまた、たらふく酒を飲ませてあげるから許しておくれ。

Sound Crue http://www.sound-crue.com/
Supernatural http://s-natural.com/
11:30-18:00 クイックメイク10部屋+リネン折り+セット

今日は、Cさん(60代前半・元看護師)と#さん(60代前半・元美容師)、特大君(20代前半・野球一筋)と私の勤務。フロント色っぽい人が欠勤して、Sさん(10代後半・初バイト)がフロント係になった。

Cさん「やんや、見事に若者チームと年寄りチームに別れたもね」

みかやん「だから…あたしゃ若者じゃないってば(照)」

Cさん「いいべさ。アンタは気が若いから若い人と話が合うもの」

みかやん「気持ちと後ろ姿は若いとよく言われるけどね(苦笑)特大君は優しいから話を合わせてくれてるんだよ。」

特大君と私は1部屋目で4P部屋行きを指示され、4P部屋担当のSさんがフロント係になったばかりになんてこと!と思ったが、考えたらなかなかどうして特大君も4P部屋に当たることが多く、特大君の初日の1部屋目も4P部屋だった。

これはもう特大君が4P部屋副担当で決まりだな…ケケケ!と一人でニヤリとした。やはり4P部屋は出来れば若い者達に任せたい…と、私あたりはこんな時だけ都合良く年寄りになる。

昨日と同様に予想最高気温が34度で、婆さん部隊は衰弱しつつも懸命に、特大君は頭からダスターをかぶってベッドメイクをした。黙っていても暑い中の肉体労働なので、みんな汗だるまだ。こんな中、炎天下で働いている人には頭が下がる。

昼休み、Cさんは「暑くて死んでしまうわ!お客さんも、こんな暑い中で、よくもまぁ布団かぶってやってるもんだってしゃ。有り得ないわ。黙って墓参りに行ったらいいべしゃね。お陰でわちらなんか、あの世逝き寸前だよ!」とボヤいていた。

Cさんが言ったとおり、お客様方も黙って墓参りへ行かれたのか、昼休み明けは客数も少なく、掃除待ちの部屋も少なく、巷の皆さんがお盆休みのせいか、すっかり暇になった。

Cさんと#さんとSさんは16時で早帰りとなり、特大君と私が残ることになった。暇なのでリネン折りをしながら、特大君に質問をしてみた。

みかやん「野球部のエースとして活躍してた特大君が、大勢のファンの中から彼女を選んだポイントは何だったの?」

特大君「う〜ん。ラクだから…一緒に居て自分が凄くラクだったからっす」

みかやん「なるほどねぇ。結婚となると特にそうだよねぇ。素の自分で居られることって大事だよねぇ。私もそう思って結婚したんだったよ(遠い目)」

こんなふしだらな、否、ふつつかな私を自由に好き放題にさせてくれている夫には一番感謝しなきゃね。

その後、2部屋ほど特大君とセットのおさらいをしてから、各自セットをして回った。このクソ暑い中、お客様方はキッチリとお風呂に入っておられ、室温を30度に設定されてるお客様までおられて、西日はキツいわ息苦しいわで暑くて死にかけた。

16時で早帰りした人達が無性に羨ましかった。
11:30-18:00 クイックメイク17部屋+リネン折り

今日は、Uさん(30代後半・悪霊憑き)と$君(10代後半・ギター少年)、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と私の勤務。フロント色っぽい人の欠勤が続いているため、Sさん(10代後半・初バイト)がフロント係になり、昨日も今日も夏休み中のフロントX君が出勤してきていた。

明後日の金曜日はEさんも私も休みで、出番はCさんとSさんとUさんと#さんと特大君だ。Eさんは「特大君は誰と組むのだろう?」と、しきりに心配していた。

みかやん「大丈夫ですよ。またSさんがフロントに取られたとしても、明後日のメンバーじゃ一番仕事が出来るのが特大君ですから(苦笑)」

Eさん「そうだけど…。兎に角、先輩ぶりたくて偉そうにしたい人が二人(Uさん&
#さん)も居るから、特大君がウザがるでしょ。特大君の仕事に口を挟んでもいいけど、また嘘を教えられても困るからね!」

みかやん「朝や帰りのみんなで作業室に居る時、私がちょっと目を離した隙に、その二人がハイエナのように特大君にたかって、偉そうに無駄な指示したりしてますからね」

Eさん「あはは!ハイエナだって!確かに隙あらば…って感じで、さもしいもんね!特大君はアフリカの子鹿かい?」

みかやん「まさに卑しくて浅ましいハイエナに狙われた、可哀相なインパラちゃん状態ですよね」

Eさんは「みかやん、表現が上手すぎ!」と暫くツボにハマっておられた。

大笑いしながら次の部屋へ行くと、浴室の洗面器や椅子がローションでネロネロで、浴室の床や浴槽の底もローションまみれで滑って危険な状態で、トイレの便座までヌルヌルだった。

Eさんも、洗面台や蛇口、ベッドの枕元やテーブルの上や食器棚の扉にまで付着したローションが乾きかけてベトベトになっていることに閉口していた。

Eさん「もーっ!これ、”どんだけ〜”だよね。ローションだらけの手であちこち触らないで!って感じ」

みかやん「前に見たような、業務用の特大ローション容器を持ってきた人の仕業ですよね。経費節減の為にもココのローションで間に合わせればいいのに」

Eさん「いつもこんなに大量に使ってる人なら、ココのローションなんかじゃ先っちょ分にしかならないんじゃない?」

みかやん「あはは!先っちょって!」

ローションは乾くとますます手に負えなくなってくるので、速やかに処理した。他人を馬鹿にして笑った後は、こんな目に遭うので気をつけよう。

やっとの思いでローション地獄から抜け出して部屋を出たら「うわーーーーっ!」という女性の叫びが薄暗い廊下に響いたので、Eさんも私も固まった。しかし、声が聞こえたのはそれだけだった。

$君の言うところの”絶頂期”の声なのか、号泣の声なのか判別出来なかったが、私達は不気味に感じたので、逃げるようにその階を離れた。私が男だったら、あんなのが絶頂の声ならイヤだ。怖すぎる。

帰りにEさんがハイエナの話を振ってきた。

Eさん「明日、特大君に”金曜日はハイエナ注意報が出てるから気をつけて”って伝えておいてね(笑)」

みかやん「はい。というか、下手したら人命に関わるような重大な災害が起こるかもしれませんからハイエナ警報ですよね。モニターにテロップ流して、みんなで作業室に避難してもらいますか(笑)」

Eさん「そうだよねぇ。怖いもんねぇ。インパラちゃんからしたら、地震雷火事ハイエナだもんね(笑)」

また二人で大笑いした。Eさんは「ハイエナ」という言葉がとても気に入ったようだった。
11:30-18:00 クイックメイク17部屋

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と特大君(20代前半・野球一筋)、$君(10代後半・ギター少年)と私の勤務。フロント色っぽい人が欠勤してSさん(10代後半・初バイト)がフロントだった。

セットへ向かったSさんを見送ってから、$君がセクハラ発言をした。

$君「Sさんて、幾つまで処女を守るんでしょう?」

みかやん「どうなんだろ。”今どき貴重だから、ずっと守り通したら?”とか”身も心も髪もバージン”って茶化されてきた人だからね」

$君「ホントに守り通せそうせそうで怖いですよ。最初、俺的にはSさんなら全然OKかな?と思ったんですけど、やっぱり偏屈一派だけあって変人ですよね」

みかやん「婆さん達には散々に言われてるけど、若い男の子の目には、どう映るの?」

$君「あのまま映ってますよ。昔は女が処女だったら男は喜んだらしいですけど、今は違いますからね。俺も処女とやったこと有りますけど、痛そうでいたたまれないっつーか、やって処女だったら気まずいですよ。だからSさんはますます男に敬遠されるんじゃないんですか?あわわ」

みかやん「それは$君が遊び人だから、そう思うんじゃない?女遊びの達人のM君と同じ誕生日だからかもね」

$君「遊んでないとか経験が少ないとは言いませんけど、みかやん程では(笑)」

みかやん「私だってM君ほどでは(笑)だけど$君は将来的にM君を追い越す勢いだと思うよ(笑)」

休憩室ではあまり喋らない$君だが、部屋で二人になるとよく喋る。

$君「うちの班って変な人が多すぎますよ。みかやん以外の人には知性を感じません」

みかやん「知性が有ればこんなに悩まないかも。確かに変な人は多いよね。色んな所でバイトしたけど、変な人って普通は1部署に1人さ。ココは変な人が徒党を組んでるからね」

$さん「話が通じませんからね。UさんもSさんもトンチンカンで、Cさんに”午後からクイックメイクですよね?”って聞いたら”うん。いい天気だね”って返事きましたから」

みかやん「Cさんは聞こえてなくても勘で話してるから、話が全く噛み合わない時が有るんだよね。Sさんには日本語が通じないし、Uさんには常識が通用…あわわ」

$君「みかやん、こんな中に居て疲れませんか?通訳してる場合じゃないですよ。俺なんか正直イラつきますから」

みかやん「度々限界を感じてたって言うか…偏屈一派と婆さん部隊の間で自分が浮いてるようで、$君や特大君が入る前はX君だけが救いで…だからココの飲み会の時もX君の傍を離れられない…みたいなのが有って…」

$君「みかやんは、うちの班の連中とはレベルが違うんですよ。期待すれば裏切られる、話にならない人ばかり、だから疲れるんですよ。よく今迄こんな中に居ましたね。俺でも疲れますよ」

みかやん「そんな大層な者じゃないし、DさんやWさんが居た頃は良かったんだけど…でも、$君や特大君が入って来てくれて久々に楽しいよ」

$君「俺は来月でココを辞めますけど、みかやんも考えた方がいいですよ。この程度の人達の中に埋もれてちゃダメです」

みかやん「考えてはいるんだけど、頭悪くてさ(苦笑)。私も”この程度の人”だから」

$君「ココでこのメンバーじゃキツいですよ。まともな人間が辛い職場って何なんだって考えてみて下さい。みかやんの為にも俺が辞める前に何とかしたかったんですけど、俺なんかが頑張ってもココの人達はどうにもならない気がして…」

有り難いことに何故かいつも$君は私を褒め称えてくれる。それでつい甘えて胸の内を明かしてしまう。逃げの転職はしたくない!と踏みとどまったけど、その後はどう頭を切り換えたら前向きな転職になるか…ってことばかり考えてた。やっぱり限界なのかなぁ…。

会社と社員さんと仕事の内容にモンクは無い。それだけで十分なのか、それだけじゃダメなのか、これは逃げなのか、次のステップを目指すものなのか、よく分からない。

でも$君の言いたいことは分かる。私も変な人達の言動に過敏に反応して、イライラ癖がついてしまっている。それは$君も同じで、私の気持ちが分かるんだろう。

だけど、この程度の人達の言動に腹を立ててるようじゃ、所詮私もこの程度の人なのよね。今のままじゃ次のステップなんか目指せない。現状を何もクリアしていないで、次のステップなど有るものか。

そしてまた藻掻く…。
オリエンタルグリル
昨日は私の誕生日だったので、仕事の帰りに夫がリビングバー"オリエンタルグリル"オークラ店(南5西2 オークラビルB1)90分食べ飲み放題のオーダーバイキング”王様のバイキング”(3500円)へ連れてってくれた。

この店は初めてだったけど、何を食べてもめちゃ美味くて感動した。バイキングじゃなくて単品価格だとお安くないし、バイキングも3500円を超えるとギャーギャー騒ぐようなお子ちゃま方が居なくて店内も静かで、感動の嵐だった。

昨日、いただいたのはコレ↓

新名物!オリエンタルタンドリーチキン
特大海老とブロッコリーのマヨネーズ炒め
海老とホタテのトビッコクリームスパゲッティ
たっぷりタラバ蟹と小海老の生春巻き
ローストビーフの冷菜 黒胡麻ポン酢ソース
有機トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ
ツブのエスカルゴ風オーブン焼き
貝アサリの白ワイン蒸し
本日の獲れたて鮮魚のカルパッチョ
ボブス(?名前忘れたけどスペインだか地中海の肉の煮物)
特製バースデーケーキ

タンドリーチキンはボリュームたっぷりで柔らかくて、エビは大きくてプリプリで、鶏肉とエビ好きの私にはたまらなかったし、アサリやツブは何回かおかわりしてしまった。

縁もゆかりも無い店なので、褒めても何も出ないけど(笑)ホントに何を食べても美味しくてビックリした。

すっかり食べ過ぎてしまったのに、今日も明日もリアル友人が誕生会を開いてくれるそうだ。祝って貰うようなトシではなくても嬉しいし有り難いものだ。年に1度のことなので甘えてご馳走になりましょっと。
11:30-18:30 クイックメイク15部屋+リネン折り

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とZさん(20代後半・昔の森尾由美似)、Sさん(10代後半・初バイト)とUさん(30代後半・悪霊憑き)が早番で、$君(10代後半・ギター少年)と私が遅番の勤務。

誕生会三連チャンの暴飲暴食で身体が重くて働けない!と思いながらグダグダと仕事をしていたら、昼間っからまた「アアーン」という艶めかしい声が聞こえてきて、その喘ぎ声を聞いたとたん、ちょっと気合いが入った。$君の反応が楽しみだからだ。

$君「うわ!またですか!みんな、こんな声出すんですか?俺、実際やっててこんな声、聞いたこと無いですよ」

みかやん「家だからじゃないの?家族に聞こえたらどーしようとか、例え留守でも最中に誰か帰ってきて聞かれたらどーしよって思うんじゃない?」

$君「でも、みんな”ううーん”と呻くか、辛そうな表情で顔を背けるか…で、こないだみたいな絶頂期の声(8月12日の日記参照)なんか聞いたこと無いんですよ」

みかやん「あはは!だからあの日は絶頂期の声の後、黙りこくっちゃったんだ。実は女の子にしたら拷問のようなアブノーマルなことをしてたりするんじゃないの?(笑)」

$君「俺なんか全然普通ですよ!変な所に入れようとした事も無いし、道具も使ったこと有りませんから!や、セックス初めての頃、間違って違う所に入れようとした事も有りましたけど、場所がちゃんと分かってからはそんな事も無いですし…」

みかやん「じゃあ物凄くモノが大きくてキツいとか、恐ろしく時間が長くて飽きてるとかじゃないの?(笑)」

$君「”いつ終わるんだよ!”ってですか?それは無い…と思うんですよねぇ。俺そんなに大きくもないし、どちらかって言えば小さい方だと思うし…」

みかやん「となると…?」

$君「俺が物凄く下手くそってことじゃないですか!うわ!凹む!みんな俺を”下手な奴”と思ってたってことですか?うわ〜、マジ凹む〜」

私は途中から可笑しくて仕方なくて、ついいぢり過ぎた。$君がムキになって生々しいことを物凄くリアルに話しているのに気付いてないことにも、笑えて苦しかった。これじゃちょっとした子供悩み相談室じゃないか。

途中で会ったセット中のX君にもアドバイスを求めた。

みかやん「かくかくしかじか”うう〜ん”ってことで$君が凹んじゃって。高校時代からアブノーマルと呼ばれていた先輩としてアドバイス無い?」

X君「アブノーマルと呼ばれたのは中学時代の給食の時間からです(笑)」

X君は$君を慰めていたが、その後は慰め合い励まし合っていたようだ(笑)

昼休みにEさんにも相談してみた。

Eさん「”うう〜ん”って呻くって?あら〜ん。$君たらダメねぇ。頑張ってちゃんと女の子を”アアーン”って悦ばせてあげなきゃダメじゃないのぉ。オバサンが教えてあげるわよ。いつでもいらっしゃい。オバサンが手取り足取り腰も取って教えてあ・げ・る・から〜」

$君「いえ、そ、そんな…(滝汗)」

完全に$君をいぢり過ぎた。私のせいで二十歳そこそこの将来ある$君がEDになったらどうしよう(汗)

でも$君はめげなかった。夕方、4人の親子連れが現れ、子供は小学3〜5年生位の男の子が二人で、私達はちょっと呆気にとられた。

みかやん「あれヤバくない?子供達が微妙な年頃だよね。コンビニボックスの大人のオモチャを見て”お父さん!このオモチャ何?どうやって遊ぶの?”って聞かれたら、何て答えるんだろ?」

$君「嘘を教えちゃいけませんからね。ちゃんと買って”どれ、お父さんに貸しなさい。今、お母さんが歌うから見てなさい!”って。で、お母さんは”アア〜ン”ですよ」

みかやん「あはは!”歌う”って何?お母さんが子供達の前で”アアーン”って、有り得ないから!つーか、今の”アア〜ン”って、も1回言って」

$君「もう言えませんよ(照)」

凹んでいた$君も「アアーン」には開き直ったようで良かった。$君のお陰で大笑いの一日だった。
11:30-18:00 本メイク4部屋+クイックメイク10部屋+リネン折り

今日は、Cさん(60代前半・元看護師)と#さん(60代前半・元美容師)、Sさん(10代後半・初バイト)と特大君(20代前半・野球一筋)と私の勤務。

私的には硬派の特大君が若いSさんとどんなふうにどんな話をするのかが楽しみだったのに、残念なことに二人の間に会話らしい会話は無かった。特大君クラスの硬派ともなると、彼女以外の女子と談笑したりするのは不品行だと思うのだろうか?

特大君が出番の日は必ず私と組んでいたので、いい加減、私には飽きただろうと思っていたら、ようやく私に慣れてくれたようで、今日はケータイ機種変について珍しく熱く語ってくれた。

特大君は、甘く優しい声でフワフワとした話し方をする。それが性格の優しさや大らかさを表しているようで、とても心地良い。うちの夫もそうだけど、特大君体型で性格が凶暴だったら、あたしゃ今ごろ心身共にズタボロだったかも。

昼休みに入る前、朝の班ご一行様と擦れ違うと、その中に見かけない女の子がいた。朝の大ベテランさんが「新人さんの萌え(←後に$君とアニキが命名)さんです」と紹介して下さったので改めて顔を見ると、なんと美しい!

ギャルっぽいけど馬鹿っぽくなくて、アイドルっぽいけど品が有って、年の頃なら二十歳前後で何とも綺麗なお顔立ちだ。まるで若い頃の私を見ているよう(←これは大嘘)。

思わず興奮して「特大君も見た?すっごい可愛い子だね!」と言ったら、特大君は最上級の笑みを浮かべ、今まで聞いたこともない歯切れの良さで「はいっ!」と大きな声を出して大きな身体で大きく頷いた。

硬派の特大君らしからぬ通俗的な振る舞いじゃないか。けしからん(笑)

夕方、私はとんでもない泡風呂に当たった。浴槽のお湯は抜けているが泡だらけで、泡に黒い垢が混じって浴槽に張り付いていて、見るからに手強そうだったが、スポンジで擦ってみて更に驚いた。

お湯に泡の入浴剤とローションのようなモノを混入したようで、浴槽の乾きかけの部分はベッタベタで、濡れたスポンジで擦るとニュルニュルだ(泣)。

取り敢えずSさんに「ごめん。時間かかっかも知れないから、特大君としりとりとか古今東西でもしながら待ってて」と言っておいたが、二人は特に話をしてはいなかったようだ。

何とか若い者同士仲良くしてほしいところだが、片方は硬派で、もう片方はカタブツなので、打ち解けるのは難しいかも知れない。

社員さんの指示で17時に作業室へ下りて、ジャンケンで負けた人がセットをすることになったが、Sさんも私もジャンケンは弱い。クジ引きにして貰ったら、特大君が一人でセットをして、Sさんと私はリネン折りをすることになった。

特大君がセットへ向かったとたん、Sさんは露骨にホッとした様子だった。こんな所で若い男女が一緒になると、異性として意識してしまうんだろうか?特にお堅い二人だからかも知れないけど。

その点、あたしゃオバサンで良かったよ。X君とも$君とも意識せずにエロ話に花を咲かすことが出来るもの。硬派の特大君も熱く語ってくれるもの。

それはそれで幸せなことだよ。多分。
上の奥歯を目がけて歯型を取るってことで緊張したが、いつもの半円形の歯型じゃなくて、棒状の歯型だったために、オエッともならず呼吸も楽々で助かった。

今日は、左上奥歯の歯型をとってレントゲンを撮って1650円。前回までと合わせて76120円也。
※前回、医師が自信タップリに「体調いいでしょう?」と言っていたとおり、その後も比較的体調も良く、血液検査の結果も4月以来久々に「機能正常と思われます」と書いてあり(喜)メルカゾールが一日2錠から一日1錠に変更になった。

ただ、医師は「TSHレセプター抗体がなかなか30を切らない。もう少しなのに」と悔しがっていた。

※帰宅してからTSHレセプター抗体とはなんぞや?と調べると「TSHレセプター抗体(TRAb)とは、甲状腺の細胞にあるTSHがくっつく所(TSHレセプター)に対する抗体です。 このTRAbは甲状腺のTSHレセプターにくっついて、甲状腺を刺激し甲状腺ホルモンをどんどん作らせてしまうので、バセドウ病の原因物質と考えられており正常の人は持っていません。

バセドウ病を薬で治療すると、TRAb値は下がってきますが、バセドウ病の原因であるTSHレセプター抗体(TRAb)が陰性にならないと薬は中止出来ません」とのことだ。

あと、こちらでも優しく詳しく解説↓
http://www.j-tajiri.or.jp/source/patient/046/index.html

※前々回→前回の血液検査の結果

TSH 0.1以下→2.2 (基準値 0.4〜4.0)◎基準内
FT4 1.0→0.9 (基準値 0.8〜1.9)◎基準内
FT3 2.9→2.4 (基準値 2.2〜4.1)◎基準内
TSHレセプター抗体 30.1→31.8 (基準値 10以下)×
・検査チャートに”機能正常と思われます”と書いてあった

※今日のメニュー

・前回の血液検査結果発表
・採血
・メルカゾール 1日1錠×28日分
・ツムラ芍薬甘草湯エキス顆粒医療用淡灰褐 1日2包×28日分
・リピトール錠10mg 1日1錠×28日分
計 6590円

※前回までの80350円と合わせて86940円也。
11:30-18:00 本メイク3部屋+クイックメイク19部屋

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と$君(10代後半・ギター少年)と私の三人勤務。Uさん(30代後半・悪霊憑き)が欠勤した。

$君「Uさん、どうしたんでしょうね?」

Eさん「脳検査じゃない?脳病みだもの」

$君「あの人、やっぱりそうなんですかっ!」

Eさん「明らかに頭おかしいでしょ。脳が病んでるんだもの。脳病みだわ」

$君「だったら病院行かなきゃダメですよね!なるほど…やっぱり…ははぁ」

Eさん「あの…確かに頭は変だけど、本当に脳検査に行ったかどうかは知らないよ。みかやん、助けて!$君が真に受けるの」

みかやん「脳検査とか脳病みとか笑わせないで下さいよ〜。他の人ならともかく、Uさんなら信じちゃうじゃないですか。脳病みには間違いないし」

Eさんと私がゲラゲラ笑っている間も$君は半信半疑でいたようだ。その後、Uさんのことをスラングで「ノーヤミ」と言うようになったのは内緒。

みかやん「ところで、朝の班に美しい子が入ったの見た?」

$君「まだ見てないんですけど、昨日は特大君も”凄く綺麗な人が入った”って絶賛してました」

みかやん「一昨日も特大君と、綺麗だね!可愛いね!って話してて、特大君も嬉しそうだったよ」

$君「一昨日はSさんも出番だったのに、二人で新人さんを綺麗だ可愛いって言ってたら、Sさんがあまりにも可哀相じゃないですか。あんまりですよ」

みかやん「あれれー?それって、$君がSさんをごっつ不細工ちゃんとかド偉いブスだって思ってるってこと?$君、B専でもないのに…あんまりだわ。酷い!」

$君「あわわわわ(否定しない)!Eさん、助けて下さい!」

Eさん「あれ〜、Sさんにチクっちゃおうかなぁ。$君がSさんをごっつブスとかドブスとかB専とか言ってたよって」

$君「俺は、ごっつドBなんて言ってませんよ(泣)」

Eさんと私は、素直過ぎる$君が可笑しくてたまらない。幸いその後もSさんをスラングで「ゴッツ・ド・ビー」と呼ぶようにはならなかった。幼さや純粋さからくる毒舌は大目に見てあげなければ。

言葉足らずで優しい気持ちが裏目に出てしまうのも、若けりゃ許される。私は若くないので気をつけよう。

三人でバタバタと廊下を移動中、今日も40代後半のカップルや50代、60代のカップルと遭遇し、その度にコソコソと逃げ隠れした。

みかやん「お客さんだ!と思って隠れたら$君のご両親で”やぁ$君、パパとママ来ちゃったよ”なんて声を掛けられたらどーする?」

$君「うわー!気持ち悪いです!あり得ませんよ。お、おええぇっ!」

みかやん「や、ちょっと!本気で嘔吐かなくたって」

Eさん「パパとママのお陰で$君が居るんだし、パパとママだってまだ40代だもの、たまにはこーゆー所に来るかも知れないでしょ」

$君「うわー!想像したくないっ!ホントにホントに勘弁して下さい」

最近、$君の前じゃEさんも私もドSかも?$君も立派ないぢられキャラに成長したものだ。

散々$君を茶化して遊んでたら、最後の部屋でEさんと私は髪の毛が束になって抜け落ちているおどろおどろしい部屋と洗面所に当たってしまい、その量がハンパ無くて怖々毛を拾って歩くハメになり、風呂係だった$君だけは難を逃れた。

$君をいぢり過ぎてバチが当たったのかも?

やっぱり$君と組んだ日は楽しくて、あと一ヶ月ぐらいでお別れだと思うとかなり寂しい。
11:30-18:00 本メイク9部屋+ベッドのみ1部屋

今日は、Cさん(60代前半・元看護師)とUさん(30代後半・悪霊憑き)、Sさん(10代後半・初バイト)と私の勤務。

平日は通常、昼休みまでの2時間半で本メイクを4〜5部屋して、昼休み明けからの3時間でクイックメイクを10〜12部屋しているが、その日の客入り状況や掃除待ちの部屋数や売り部屋の数によって多少の変動が有る。

本メイクとは年末の大掃除的なベッドメイクで、クイックメイクは日常の掃除的なベッドメイクであり、土日祝祭日に本メイクはしない。

今日は客入りが悪く、掃除待ちの部屋が大量に有り、モニターを見ただけで「最悪、今日は一日じゅう本メイクかも?」という予感がして朝から一同憂鬱だった。

何故って、一日じゅう本メイクをしていると飽きてきて、夕方には飽き飽きで、帰る頃には惰性で本メイクをしている。おっと!不謹慎な発言には気をつけなければ(苦笑)。でも、やはり仕事にはメリハリが欲しい。

ところが、昼休み前には一日じゅう本メイクが決定し、みんなのテンションは一気に急降下して、昼休みの休憩室にはドヨーンと淀んだ空気が漂った。

偏屈王は相変わらず無言でケータイと睨めっこ、うちら女子&婆4名も口が重く、そうこうしているうちに、CさんとSさんとUさんは昼寝を始めてしまった。昼寝の習慣の無い私には、職場で昼寝だなんて有り得ない光景だ。ココは保育園かい?

どうでもいい相手とどうでもいい話をして時間を潰すか、寝るかしか選択肢は無いのだろうか?頭の中で考えたり、計画を立てたりする用件も無いのだろうか?$君のようにバイト3つ掛け持ちで慢性的に睡眠不足なら話は分かるけど、三人は普通の女子供じゃないか。

私の場合は、事務仕事の時も深夜スーパーの時も早朝コンビニの時も、人繰りの関係で休憩は常に一人ずつだったが、話し相手が居ないからといって休憩時間に昼寝をしたことはなかった。

頭の中で考えることは沢山有るし、ケータイやテレビを見るとか、読書するとか、音楽を聴くとか、一人で過ごす方法はいくらでも有るけど、私には寝るという選択肢が無い。三人の寝姿を見て呆気にとられた。

何も考えることが無いのもつまんない人生じゃないのかな?とか、一人で過ごす時間を楽しめないのも何かお気の毒…と思うのは私の偏見だろうか?

それとは別に、寝ても寝ても眠くて仕方ない時ってのは、人生の変わり目や大きな節目に近づいてる時だって話だよ。そーゆー場合は、転機に向けて心と身体を休めておく必要が有る時期なので、我慢しないでぐっすり眠りましょう…って何かの本に書いてあった。

だからと言って、この三人が揃ってそんな時期とは思えない(苦笑)

そんなことを考えていたら、昼休みなんかあっと言う間で、寝てる暇なんか無かった。ま、広い世の中には寝るのが趣味とか生き甲斐だという人も居るし、所詮他人ごとだよね。

あの三人と私は価値観が違うってことで、私は気合いを入れ直して昼休み明けからの本メイクに臨んだが、寝起きの三人はグダグダ&グズグズだった。

帰りにCさんが「今日だら本メイクばっかりで疲れたもね。もう、だるくてだるくて」とみんなにコーラを振る舞い、飲み干して「あー、スッキリした」と言っていたが、夢遊病のように働いて仕事を終えてからコーラでスッキリって…(萎)。

$君は「レベルが違う」と言うけど、あの人達と私は価値観が違うんだと思う。

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