11:30-17:30 本メイク4部屋+クイックメイク10部屋

今日は、Uさん(30代後半・悪霊憑き)と#さん(60代前半・元美容師)、Sさん(10代後半・初バイト)と私の勤務。

昨日、Sさんはアニキと$君と三人で組んだそうで「昨日は散々でした。うち、居なきゃ良かったです。昨日だけはフロントをした方が良かったです。あの二人と組むのキツいです」と嘆いていた。

一昨日の帰りにアニキと$君は焼肉屋さんへ行ったので、もしかしたら昨日は二人がラブラブで、Sさんも自分を”お邪魔”に感じたのかも知れないし、一昨日の昼間はアニキが「チン○」と連呼していたので、昨日も同様ならお堅いSさんは困惑したのかも知れない。

そもそも一昨日は$君がアニキに”うう〜ん”の話(http://diarynote.jp/d/26700/20070819.html)を打ち明けたのが悪かった。

アニキは「$ちゃん…それは$ちゃんがよっぽどセックスが下手か、チン○の形が悪いんだよ。どれ!パンツ降ろしてチン○見せてみなさい!ほら、みかやんも一緒に確認して!」と騒いで、それからというものチン○、チン○と大騒ぎだった。

みかやん「というワケで一昨日は私も散々だったよ。アニキったらレディーの前でチン○チン○ってうるさくって、$君に”ケツの穴を拡張するぞ”ってからかったり、朝から$君を口説いたりして、私のことなんか”ついで”なんだもの」

Sさん「そんな事まで言ってるんですか?うち、無理!あの二人、ホント酷い!もうあの二人と組みたくない!」

Sさんは、その後もアニキと$君をキツいだ、無理だと騒いでいたが、若年性怖い怖い病のSさんが「怖い」とは言わなかったので、多分エロい茶化され方をしたのだろう。お堅いSさんは、アニキの恰好の餌食となったんだと思う。

出動前のクジ引きの時に今日は特大君が来て、特大君立ち会いでクジ引きをし「今日は○階の本メイクで作業は○○です」と指示を受けた。昼に作業室へ下りた時は、特大君がルームサービスのフードを作っていたりして、どんどん社員さんらしくなっていく。

来週、系列店へ異動することになった社員のイケメン氏と、社員になった特大君の歓送迎会がある。「特大君、歓送迎会の日は、もちろん”ロード”を歌ってくれるんでしょ?」と聞くと「いえ〜、歌いませんよ〜」と照れていた。

「そうは言っても主役なんだから、絶対歌わされるんだよ。あっはっはー」などと意地悪なことを言って出動して、お風呂メイクを始めようとしたら、浴室の床と洗面器の中と浴室用の椅子がローションでネロネロだった。

ネロネロと言うより、お笑い芸人の罰ゲーム的なイベントで用いられるような、ネバネバで糸を引くタイプの強力なローションだった。シャワーをかけても流れないし、スポンジで擦ってもネバネバ。

なんてタチが悪いんでしょう!

いや待て。この糸の引き加減こそ玄人好みで、普通のローションに飽きてしまった方やローション通の方には、もうコレしかないのかも知れない。そう言われれば(言ったのは自分だけど)、糸の引き具合が何とも卑猥に見えてくる。

なるほど(勝手に妄想して勝手に納得)。

気がついたら、手やスポンジについたローションで暫く遊んでいた。仕事中だというのに、完全に妄想の世界へ入っていたではないか(照)。私の中でローション通と言えば叶恭子さんで、私の妄想の中で叶恭子さんが大暴走して…。

なんてこった。あたしゃきっと疲れてるんだ。今日は早く寝よう。
11:30-18:30 クイックメイク21部屋+ベッドのみ1+リネン折り

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とUさん(30代後半・悪霊憑き)が早番、$君(10代後半・ギター少年)とアニキ(20代後半・ゲイ風マッチョ)と私が遅番の勤務。

$君と組んだアニキは朝からテンションが高く、毒舌とエロが炸裂した。床に使用済みスキンが落ちているのを見れば、すかさず「$ちゃんはゴム派?ナマ派?」と質問し、逆に$君に茶化されると「コラ!ケツの穴、拡張するぞー!」と言ってはしゃいでいた。

「ケツの穴、拡張するぞ」だなんて一般男性が口にする言葉ではなくて、やはりその筋の人ならではのセリフではないだろうか?アニキは冗談めかして言っていたけど、本気に違いない。なんか私…お邪魔な気が…。

満室になって作業室でリネン折りをしている時に部屋が空いたので、私達三人とセットをするトド山さんとで出動したが、目的の部屋には既に誰かが入室していた。

みかやん「セット入ったから(戻って)いいよ」

トド山さん「きっとX君だ♪手伝いに行く♪」

みかやん「や、うちら三人居るし、セットも手伝うからいいよ」

トド山さん「いい!手伝いに行く!」

トド山さんは強引についてきたが、狭い部屋にX君と私達三人とトド山さんの5人も入ったら狭くて身動きがとれず、トド山さんはアニキや$君にぶつかりながら「私、手伝いに来たのに邪魔してるみたい」と言っていた。自覚があるなら戻ってくれ。

正直言ってトド山さんの巨体が邪魔だった。売り部屋が無いというのにトド山さんはベッドメイクは手伝わず、セットが終わるとX君と連れだって部屋を出て行った。何しに来たのか全く意味が分からないが、昨日Cさんが言っていたことの意味はよく分かった。

アニキは朝からずっと$君を口説いていて、今夜一緒に焼肉屋へ行くということで同意を得たようだ。アニキは「みかやんも行こうよ」と声を掛けてはくれたが、明らかに”ついで”という感じだし、行ったところで私は”ダシ”だし、お邪魔だし。迷うことなく辞退した。

アニキ「みかやんも行かなきゃ面白くないよ。三人でジャンケン焼肉しようよ!」

みかやん「ジャンケン焼肉って何?」

アニキ「ジャンケンで負けた人が全額支払うの。三人で2万ぐらいかな?」

みかやん「2万て!ジャンケン弱いし2千円しか持ってないし、そんなの全然面白くないもん。二人で行きなよ」

アニキ「じゃあ仕方ない。$君と二人で行くしかない…」

全く!最初から$君と二人で行きたがってたのバレバレだから。

昼休みは偏屈王がEさんに「さっき、辞めたフロント綺麗な人と娘さんが来てたんですけど。娘さん(小学2年生?)が可愛くて可愛くて。も少し経ったらかなりの美人になりますよ。楽しみです♪ぐへへ」みたいなことを言っていた。

$君と私は「あのオッサン、やっぱりロリだよね」とか「絶対、娘さんの方の裸を想像してるはずです」とか「5年生ぐらいになったら戴くつもりじゃないですか?」と話していて身震いした。

するとアニキは「あのオヤジ、アレで自営業なんだってね。あの性格でよく経営が成り立つもんだよ。あんなだから、こんな所でバイトもしなきゃなんないんだ。あんな非常識な奴が接客のノウハウを知ってるとも思えないし、破綻するのも時間の問題だね」と勝ち誇ったように言い放った。

「そういう貴方もこんな所でバイトしてますよね?」とは口が裂けても言えない。

今日の最後に4P部屋へ入った。

アニキ「よく4Pなんか出来るもんだよね。人前でセックスなんて有り得ない!」

みかやん「だよね。男4Pってパターンも有ったよ(羨ましいでしょ?うひひ)」

アニキ「$ちゃん!セックスなんかガキ同士でやってても巧くならないから、この部屋で一度みかやんにお手合わせをお願いするといいよ。俺は向こう側のベッドで見てるから」

$君&みかやん「いやいやいやいや…」

と言っておいてアニキあたりは頃合いを見計らって「ケツの穴、拡張するぞー!」と$君を襲うつもりに決まってる(笑)

帰ろうとしたら、とっくに帰ったはずのX君が居残りしていたので「$君がアニキに連れられて焼肉屋へ行ったけど、ヤバくない?」と聞いたら、X君は「ヤバいですね。さっきアニキに擦れ違いざまに指でカンチョーされてビックリした」と言って青ざめていた。

どうやらアニキの中では、$君が本命でX君はキープらしい(笑)
ラブホ474日目:2婦人
11:30-18:00 本メイク3部屋+クイックメイク14部屋

今日は、Cさん(60代前半・元看護師)とUさん(30代後半・悪霊憑き)、#さん(60代前半・元美容師)と私の勤務。ずっと風邪で休んでいたフロントのトド山さんが今日から社会復帰した。

出動前、Cさんの口数が少ないと思っていたら、一足先にトド山さんが出動してから口を開いた。

Cさん「トド山さんだら、X君を追いかけ回してるみたいだもね。Eさんも言ってたわ。あれで仕事になってんのかい?アンタとX君と仲がいいの分かってたら普通は遠慮するべさ」

みかやん「や…別にX君は私のものじゃないし、遠慮される筋合いも無いよ」

Cさん「だけどもアンタも見たらムカつくわ。売り部屋が無くてトド山さんがメイクを手伝うなら分かるけど、X君のセットば手伝ってるんだよ。X君の方が先輩だのに、5分やそこらで終わるセット手伝って、セット終わったら二人で部屋を出て行くんだよ。おかしいべしゃ!」

みかやん「そん時の状況を知らないから何とも言えないけど、セット手伝うぐらいならメイク手伝って!とか、他にする事ないの?とは思うよね」

Cさん「ムカつくってさ…アンタが…ヤキモチ妬くんでないべかと思って」

みかやん「そっちかい!だから…X君は私のものじゃないし!それに私はヤキモチ妬かせようとわざと他の女と仲良くするような男は大嫌いだし、夫にもヤキモチ妬いたこと無いもの。X君にもトド山さんにも嫉妬するつもりも無いよ」

Cさん「だけども…ねぇ…Eさんも心配してたから…」

そんなことを心配するぐらいなら、最初の、Uさん=愚鈍さん事件の時にもっと心配してくれ!って感じ。

というか・・・私にはX君よりもっと仲良しで大切で大好きな男友達が沢山居る。$君もライブの時「みかやんの友達みんなカッコ良くて、みんな”みかやん”とか”姉さん”って、みかやんを慕ってますね」と言ってくれた。

てなわけで画像はカッコイイ男友達の代表格(?)のY君($君もカッコイイ!と絶賛)ね。この日記にも度々登場するけど、黙ってればイケメンなのよね。

そんな友人達に比べたら、今のところのX君は”知人”レベルというか、いまいち懐かないし、どこか他人行儀だし…他人だけどさ。それでもEさんやCさんは、X君と私が付き合ってるとか何か有るとか思ってるから心配してくれてるんだろうね。

Uさんが昨日のベッドメイク中に火傷を負い、通院のために遅刻したので最初の2部屋ぐらいを三人でベッドメイクしたけど、Cさんは「アンタがそう言うならいいけど…」と言い残してUさんと合流した。だから、いいんだってば!

#さんとは距離と時間を置いてきたけど、部屋で二人になってから久しぶりに談笑した。お互いかなりの勢いでムカついていたので、頭を冷やすのには丁度良い期間だったのかも知れない。

笑いながら部屋を出たら、オバチャンと言うより、品の良いご婦人お二方が隣の部屋から出てきたので、息を飲んで部屋の玄関に隠れた。隠れたとは言っても、私達はしっかりとドアの隙間から覗いてはいたけど、間違いなくご婦人二名で50代後半〜60代前半とお見受けした。

#さん「今のことは分からないけど、私が若い頃のホモとかレズって、上層階級のちゃんとした教育を受けたインテリの集まりだったのよ。みかやんのお父さんやお母さんの世代で大学を出てるような人達ね」

みかやん「そうらしいよね。その頃から続いてる人達なのかなぁ?」

#さん「あの品の良さは、そうかもね。あの方々にとっては、いい時代になったんじゃない?」

みかやん「当時と比べたら、今は随分オープンなんだろうね。ココに来る男二人のお客さんだって堂々としたもので、目撃してしまった私達の方が焦るもんね」

それから#さんは美輪明宏さんの話を始めた。美輪さんは1960年頃には同性愛者だとカミングアウトしていたそうだが、私が生まれる前の頃のカミングアウトが、どれほどセンセーショナルなものだったか、想像もつかない。

前回もそうだったが、#さんは美輪さん信者なので語り出すと止まらなくなる。そして私は、今度こそちゃんと美輪さんの著書を買って読んでみようと思った。
11:30-18:00 点検26+セット+クイックメイク4部屋+ベッドのみ2

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とSさん(10代後半・初バイト)と#さん(60代前半・元美容師)の三人勤務。トド山さんが欠勤して私がフロントになった。

出動前にセット待ちの部屋が少なかったので油断していたら、セットをしていても点検をしていても部屋の電話が鳴り、社員さんの指示で走り回ることになった。

DVDプレイヤーの回収、シャンプーのお届け&回収、コスプレのお届け&回収、ルームサービスのお届け、割引券のお届け…などが異常に多かった。

何故だか知らないけど部屋を移ったお客様が居て「最初に入った部屋の冷蔵庫にビールを忘れたそうなので取りに行って移動先の部屋へ届けて下さい」とか、お客様がドアを完全に閉めていなくて「半ドアになっているので閉めて下さい」とか、そんなのばっかり。

セット中の部屋や点検の部屋を出て、回収やお届けの用事を済ませて、やれやれ…と思うと「あっれー?私、何号室で何してたんだっけ?つか、何階から来たんだっけ?」となる。頭、ヤバいかも?

来た道を引き返して点検中の部屋へ戻ると、ドライヤーのコードの巻き方があまりに下手だったので、一目で洗面&トイレ係が#さんだと分かった。

洗面所の鏡は汚れたまま、歯磨きカップと受け皿を確認しようとカップを持ち上げたら水気を拭き取っていなくてカップに受け皿がくっついてるし、洗面台を触ったらヘアワックスかローションのようなものが付着してベタベタだった。

それらを泣く泣く拭きまくってトイレの点検を始めたら、便器の隅にはウン○が飛び散り、トイレットペーパーホルダーには指紋がクッキリ、床には陰毛が2本落ちていた。

点検の時は「気をつけていてもミスすることも有るのよ。わざとミスしたわけじゃないし、私だってメイクやセットでミスを犯しているかも知れない。みんなで協力してお客様へ綺麗な部屋を提供出来れば良いのよ。お互い様、お互い様…」と思っているが、今回は酷い。

#さんたら「どこ見てんのよ!」って感じ。二人の先輩の仕事が早くて慌てたとは思うが、自分の仕事を自分で確認しないいで時間だけ合わせるのは#さんの悪い癖だ。

だけど私が指摘したら、また逆ギレされたり、悪態をつかれたりして、売り言葉に買い言葉で血で血を洗うような戦いになるかも知れない。無益な争いを避ける為、Eさんに伝えて、Eさんから#さんへ注意して貰えるようお願いした。

やっと昼休みに入ると、#さんが「みかやん!先ほどはすみませんでした。以後、気をつけます」と言って深々と頭を下げてきた。

私は驚いて一瞬ポカーンとした後「いえいえ…」としか言えなかった。

みんなの前で大きな声で詫びるなんて、以前の#さんからは考えられない。しかも#さんは何か吹っ切れたような感じで、清々しい印象まで受けた。最初からこうしていてくれれば良かったのに…とも思うが、やっぱり嬉しいじゃないか。

#さんは変わってくれた。私も変わらなければ。変わりたい!って気持ちが有れば人間は変われるのよ。いろいろ有ったけど水に流して、お互い成長して行きましょう。私達は仕事を通して成長する為にココで出会ったのよ。これからも頑張りましょう!などと思った。

私も時々無駄に熱い(照)

これでも私は「フン!みんなの前だからって調子のいいこと言っちゃって」と思うような、ひねくれた人間ではなかったってことで、昼休み明けは晴れがましいような気持ちで仕事が出来た。#さんのお陰だ。

夕方、とある部屋へセットへ入ると、魚臭いような生臭いようなナンプラー系の香りがしたので窓へ直行して窓を開けた。ベッドがこんもりとしていたので恐る恐る掛け布団を剥がすと、シーツの上にバスタオルやフェイスタオルが敷かれていて血まみれだった。

怖々浴室を覗くと、浴室の床にも血が滴っていたので、血に弱いEさんが風呂係に当たったりしたら気を悪くすると思い、シャワーで流しておいた。トイレはパッと見綺麗だったが、念の為に蓋を開けると便器の中が真っ赤だった。

蓋を閉じるという手間を掛けるより、水洗レバーを回して欲しかった。

17時からSさんと組んでベッドメイクをすることになったので、当然のようにナンプラー臭い部屋は避けて回り、最後は4P部屋のベッドを2つ組んで終了した。

忙しい一日だったけど#さんと和解出来て良かった。
11:30-18:30 クイックメイク24部屋+リネン折り

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とUさん(30代後半・悪霊憑き)、#さん(60代前半・元美容師)とアニキ(20代後半・ゲイ風マッチョ)が早番、女将さん(20代後半・寿司屋)と私が遅番の勤務。

今日から日曜と祝日に朝の班の女将さんが我が班に加わることになり、今日もフロントのトド山さんが欠勤して、Zさん(20代後半・昔の森尾由美似)がフロントになった。おまけに私は今日は休みだったのに、出勤になった。

出動前、昨日アニキと二人で組んでいたZさんが「私、アニキ、苦手です」と言った。Zさんがヒトサマをどうこう言うのを初めて聞いたので、驚いて理由を尋ねると「アニキはココの人達のことを馬鹿にしています」とのことだ。

そう言えば、私がX君のことを褒めた時も(←本人が居ない所では褒めている)「所詮、こんな所でバイトしてる男だよ」と言っていたし、Sさんのことも「こんな所のバイト代だけなんて、若いのに欲がない。普通は最低20万は稼ぎたいでしょ」と呆れたように言っていた。

アニキは同じようなことをZさんにも言っていたそうだ。昨日のトド山バッシングもなかなかのものだったし、アニキも私と同様に猛毒の持ち主だ。毒をもって毒を制すというか、類は類を癒すというか、アニキの毒暴走を止めるのは私しか居ないかも。

でも、トド山さんが夜の班から我が班に移ってきた時、夜の班の人に「トド山さん、喋って喋ってウザい時あるから、放っておきな」とか「仕事もしないでバイトの男の子の後をついて歩いて、夜の班の男の子はみんな自分の物だと勘違いしてる」と言われたことがある。

アニキは朝の班ではみんなに話しかけて親しげに接しているが、我が班では今のところ$君かX君か私にしか絡まないし、トド山さんを毛嫌いしている。意外と人を見る目は有るのかも?毒舌だけど悪い人ではないと思いたい。

一方、我が班に初参戦の女将さんは、高級寿司店の女将さんだけあって、器量好しで人当たりも良く、仕事ぶりもきちんとしている。朝の班にはまともな人が集まるのに、我が班は…これじゃアニキも馴染めな…(以下自粛)。

女将さんのご主人様は、女将さんより一回り以上年上の40代で、うちの夫や特大君体型で、学生時代はうちの夫と同じくラグビー部とのこと。女将さんのご両親は最初は結婚に反対していたが「寿司屋だ」と言ったとたんに「(嫁に)行きなさい」と大賛成したそうだ(笑)。

お寿司屋さんも親戚に一軒は欲しいよね。

女将さん本人は20代なのに、女将さんのストライクゾーンは40歳〜60歳で、好きな芸能人は草刈正雄さんだそうで、年下好きの私とは正反対だ。私が自分より年上の男性を異性と思えないのは、私自身がオヤジ化しているからだろうか?

女将さんは「でも、さすがに70歳以上のお爺ちゃんはイヤですよ」と言って笑っていたが、アタック25の児玉清さんならOKだそうだ。私なら論外だ。私が今、80歳なら話は別だけど…。

女将さんと組んでいると楽しいが、私は朝からコーヒー地獄で、コーヒーかすが散らばった部屋にばかり当たって不運だった。帰る頃になって女将さんに「みかやん、ツイてますよ♪」と言われ、何か?と思ったら風呂がラッキーだった。

18時からは女将さんと私のチームにZさんが加わって三人でベッドメイクをして楽しかった。ホントに朝の班の人達って素敵だ。終わりよければすべてよしってことで、女将さんのお陰で楽しい一日だった。
11:30-18:00 点検20+セット+回収ほか+クイックメイク5部屋

今日は、Zさん(20代後半・昔の森尾由美似)とアニキ(20代後半・ゲイ風マッチョ)が早番、#さん(60代前半・元美容師)と$君(10代後半・ギター少年)が遅番の勤務。”色っぽい人”改め”トド山さん”(アニキが命名)が欠勤して、私がフロントになった。

出動の時、フロントの制服を着た特大君に会った。立派になって…と、息子の晴れ姿を見た親のような思いがして、思わず目頭が熱く…なりはしなかったけど感動の対面だった。

気合いを入れてセットを開始すると、社員のイケメン氏から「客室にスキンのおかわりを届けてほしい」と電話がきた。がってんだい!と思ったら「お客様が顔を合わせたくないと仰るので、なるべく顔を見ないように渡して下さい」との事だ。

何だかドン引きだ。ラブホまで来て往生際が悪いったらありゃしない。「ゴムは貰いますけどセックスなんかしませんよ」とでも言い逃れるつもりかい?そんなに気まずいなら何ケースでもゴム持参で来ればいいじゃん。私だって恥ずかしいよ。

それに「見るな」と言われると余計に見たいのが人情ってもんでしょうに。こんな男に限って、ホントは「見るがいい!絶倫の俺様を!」と思ってるかもね。フンだ。意地でも見ないから。頑なにドアから手だけを出してスキン6個を届けた。

続いて点検中の部屋に特大君から「客室にバスタオルやフェイスタオルの追加を届けてほしい」と電話がきた。他でもない特大君からの指示なので大急ぎで届けに行くと、部屋から見覚えのある中年男性が出てきて「あ!どうも」と言われた。

「前にも会ったよね?」的な「あ!どうも」だったので全速力で記憶を辿ると、前回Sさんと、4P部屋へリネン類の追加を届けた時に出てきた男性だった。その時にSさんが「今の人、怖かった」と大騒ぎしていたのを思い出した。

何でも怖いという若年性怖い怖い病のSさんがあまりに「怖い」と騒いだので、私まで怖くなったんだった。で、今回、なぜ私まで怖いと感じたのか分かった。その男性が俳優のクリストファー・リー氏に似ているからだ。

クリストファー・リーといえば、私が子供の頃の吸血鬼映画シリーズのドラキュラ役だ。子供心に怖かった記憶が蘇ったのだった。

リネンの追加ってことは、吸血鬼氏ったら今日も昼間っから3Pか4Pで生き血吸い放題ってことですか。そうですか…。

夕方、物凄く忙しくなった。今週の土日はX君が里帰りで休みなのに、偏屈王がどこにも居ない。また忙しさにテンパって非常階段にでも隠れているのか?と思ったら出てきたようなので確認すると、懸命にセットや点検をしてくれていたのは特大君だった。

なんて有り難い。特大君たら頼れる社員さんになって…と目頭が熱くなった。

17時半にZさんが早退する為、代わって私がアニキとベッドメイクをした。

アニキは待ってました!と言わんばかりに「トド山さんて、アレで飲み屋でも働いてるんだってね。白髪混じりのボサボサ頭のデブのオバサンを使ってるスナックって、どんだけ場末さ?あの太り方、あの髪、清潔感がまるで無いのに飲食店勤めなんて有り得ない」と、唐突に毒舌だ。

みかやん「あの…トド山さんて?」

アニキ「フロント色っぽい人が休憩室で横になってる姿を見たら、腹が小高い山で、寝姿がまるでトドだったよ」

みかやん「そ…そんなに太ってるかなぁ」

アニキ「十分ラージでしょ。客前に出せる容姿じゃないよ!馬鹿っぽいし!」

みかやん「店に出る時はちゃんとするんじゃないの?」

アニキ「アレにメイクして髪セットしたって知れてるっしょ」

あくまでも否定的だ。アニキとトシが近いから気になるのか、アニキの会社がバーやラウンジも経営してるから飲食店に携わる人間が気になるのか。それとも地雷でも踏まれて恨んでいるのか。

アニキのトド山さんに対するマシンガンバッシングにたじたじだったが、この後アニキはますます毒舌になっていった。
11:30-18:00 点検23+セット+回収+ルームサービスその他

今日は、Cさん(60代前半・元看護師)とSさん(10代後半・初バイト)と#さん(60代前半・元美容師)の三人勤務。偏屈王か色っぽい人が欠勤して私がフロントになった。

出勤するとCさんに「昨日は特大君がフロントやってたんだの」と聞いたが、特大君はパートのフロント補助係ではなく、社員さんのフロントになったのだと他の二人に知らされた。ホントにもう、Cさんに伝言ゲームをさせたら大変なことになると思うよ。

社員さん達に「特大君、どうですか?」と聞かれる度に「優秀で優秀で物足りないほど手が掛かりません」と答えていて、優秀な子はいずれフロント係に取られるとは思っていたが、社員に抜擢されるとは!さすが私が見込んだ硬派の特大君だ。

今日のフロント補助係は朝のフロント女子と私の二人。フロント色っぽい人がフロント女子を「IKKOに似てる」と言ってからというもの、IKKOに見えて仕方なくて思わず吹き出すと「どうして私の顔を見る度に笑うんですか!可愛いからって!」と言うような明るい子だ。

IKKO似のフロント女子も9月で退職予定だし、うちの$君も9月で退職予定、頼みの綱のアニキもココには10月ぐらいまでしか居ないらしい。そんな時に特大君が社員さんになって、うちの班はこの先どうなるんだか…。

ま、どうにかなるんだろうし、あたしゃフロントで忙しい。

今日は、やたらと高齢の男性客を目撃した。爺さんが出てきた部屋に限って、セットに入ると風呂のテレビがつけっぱなしで、決まってエロチャンネルになっている。音量が大きいか小さいかだ。

風呂で一人、エロチャンネルに見入り、若いAV男優を自分に見立てて奮闘しようとしているのか、十分に視覚に訴えないてからでないとモノが役に立たないのかモノの準備が整わないのか、大音量派は視覚にも聴覚にも訴えないとダメなものなのか…。

つい、そんな想像をしてしまう(爆)

そして、爺さんに限って休憩じゃなくて泊まりの場合が多く、ルームサービスの他に様々な物を飲み食いされていて、部屋じゅう食器や空き缶やゴミだらけになっていたりする。

やはり食べなきゃ身体がもたないのか、逆に言ったら老いて食が細くなったような爺さんは生涯現役ではいられないのか…。

そんなことを考えながらゴミを片付けた。この部屋から出てきたのは60代男性と30そこそこの女性だった。いつも思うけど、いったいどこで出会ってココへ来るのだろう?どんな契約を交わしてココへ来ているのだろう?

爺さんとは経験が無いので謎は深まるばかりだ。

夕方、20代前半の男性と50代女性が出てきた部屋へセットに入った。これもまた意表を突く組み合わせだ。ドキドキしながら部屋へ入ると、テーブルの上にアンケート用紙が裏向きで置いてあり、見ると「食わず嫌いだったし」と書いてあった。

以前にも見たような気が・・・しかし、これは深い。

この部屋で何かを食べた形跡は無かったので、食ったとすれば50代のオバチャンのことだろう。今までオバチャンは食ったことがなかったけど、食ってみたら意外と不味くはなくて、食わず嫌いだった…と書き残しておきたかったに違いない。

若者よ、キミがホストなのか、金目当てなのか、熱愛中なのか知らないけど、キミが残したメッセージは私がしかと受け止めといたからね。

ベッドメイクの場合は必ず相方がいるので、このようなことをネタに会話も出来るけど、フロント補助係は孤独なので、いつも一人で悶々とこんなことを考えながらセットをしている。

フロント補助係はハードなので、楽しみながらやらないと身体がもちましぇん。

今日の仕事の後、辞めたDさんと飲みに行くので、汗臭くならないようにおとなしめにベッドメイクをしようと思っていたのに、フロントになってしまったので走って走って汗だくになった。いつも汗臭くてスマヌ>Dさん
11:30-18:00 本メイク10部屋+クイックメイク6部屋

今日は、Cさん(60代前半・元看護師)とUさん(30代後半・悪霊憑き)と私の三人勤務。偏屈王が欠勤してSさんがフロントになった。最近、フロントの二人が交互に欠勤するので、その度にSさんか私が代行をして、三人勤務を強いられる。

仕方のないことだが、Cさんなんかは「三人勤務だら疲れるもね!最初から三人だって分かってたら、わちなんか休み貰ったのに!」と文句タラタラだ。

通常の二人勤務の場合は、洗面係と部屋係が1セットなので、自分で食器を洗って自分で食器棚へ収納するが、三人勤務の場合は、洗面&トイレ係の人が洗った食器を部屋係の人が食器棚へ収納する。

Uさんが洗って持ってきた食器を食器棚へ収納しようとしたら、ガラスのコーヒーカップが油汚れで真っ白にくもっていた。

みかやん「Uさん、すみませんが洗い直して貰えませんか」

Uさん「え?何?あ!ごめんなさい!ごめんなさい!すみません!」

Uさんはこれで何回目だろ?毎回、平気で汚い食器を運んでくる。自分で洗って自分で収納するなら、収納する前に自分で確認すればいい。だけど、他人に渡す場合は普通はもっと気を遣うものじゃないのかい?

私は真剣に食器を洗って丁寧に拭いて、ヒトサマへ渡す前に光に当てて汚れやくもりや水滴が無いか確認してから渡している。物凄く神経を使うから私は食器洗いが嫌いだ。嗚呼それなのにUさんのこのザマはなんなんだ。毎度毎度有り得ない。

CさんはCさんで、桟だらけの厄介な部屋に当たったというのに、誰より先に仕事を終えていて、ボーッとモニターを眺めていたが、ふと木の桟の上を見たら埃が積もって真っ白になっているじゃないか。

みかやん「あの…桟の上が埃っぽいみたいだけど…」

Cさん「あ!あぁ、わち、うっかりしてた。やややや、ごめんね」

何が「うっかり」だ。ハタキがけもしていなければ拭き掃除もしていないということだ。手抜きにも程がある。こーゆー人達が居るから、うちの班は「レベルが低い」と言われるんだ。これじゃ何と言われても仕方ない。

自分でも姑ババアみたいでイヤだが、甘い顔を見せていれば、この二人はますます緊張感も責任感も抜けていく。そもそも、これで賃金を頂いているというプロ意識が全く無い。パートとはいえ、労働の対価を頂いているんだから、しっかり労働してよね。

ホテルQの先輩達は誰もが「我こそは一番仕事が早くて一番仕事が綺麗」と思っていて、自分の仕事に誇りを持った職人さんのような人達ばかりだった。あの頃の緊張感が懐かしい。Cさんにも埃じゃなくて誇りを持ってほしいものだ。

昼休みは、CさんとUさんがベッタリで、私には目もくれず二人で話に花を咲かせていた。私に注意されて拗ねているんだか、当てつけなんだか知らないけど、子供じゃないんだからさ(萎)。

こうなると私だって「いつまで経っても仕事の出来ない者同士、連んで慰め合ってればいいわよ、フンだ!」と思う。あたしゃ憎まれ役は慣れてるし、仕事だからいいんですよーだ!

平気で手抜き出来るようなクソ度胸や、居直れるようなド根性が有るなら、良い方に仕事に生かしてほしいものだわ。

イカンイカン。こうなっちゃダメなんだ。

だけど…私は60の力しか無い人に100の仕事を求めているのではなくて、80出来たら上々だと思ってきた。だけど、60の力だった人達も1年半以上経てば70の力になっていると思いたいのに、あの人達は60のままどころか、手を抜いて50以下になったりしている。

60の力の人に60以上の仕事を要求しない、他人の仕事ぶりに期待しない、それがココでイライラせずに働く秘訣だと思った。

私もイライラするばかりでなく、あのような人達も巧く乗せて、きっちりと仕事をして貰えるような技法を身につけなければ。そして、他人にはもっと寛大に、仕事に対してはもっと柔軟に考えるようにしなければ。

どうも私は普段は散々おちゃらけているのに、仕事となるとクソ真面目で融通がきかないらしい。私に息子が居たら、姑婆道一直線だったかも(汗)気をつけよう。
11:00-18:00 点検18+セット+回収+セットバッグ作り他

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と特大君(20代前半・野球一筋)、$君(10代後半・ギター少年)とUさん(30代後半・悪霊憑き)、#さん(60代前半・元美容師)とアニキ(20代後半・ゲイ風マッチョ)の勤務。フロントの人が欠勤して私が代行した。

日曜のフロントは勘弁して!と思うが、土日だけ我が班の時間帯に復帰した社員のイケメン氏に、申し訳なさそうに頼まれたら断れるわけがない。しかも復帰前のイケメン氏は「俺、みかやんの為に土日だけ復帰します」なんて言ってた。

冗談とはいえ照れた私は「いや〜ん。頭の中がHなことでいっぱいのイケメン氏じゃないですか〜。楽しみにしてますね」と答えた。だって、その時に流行ってた脳内メーカーによれば、イケメン氏の脳内には「H」しか無かったんだもの。

それはさておき、今日の私には重要な使命があったんだった。

みかやん「昨日、アニキが$君のことばかり聞いてきたよ。質問攻めだった」

$君「え?何で俺なんでしょう?話したこともないのに」

みかやん「一目惚れじゃない?アニキってパッと見、ゲイっぽいよね」

$君「ゲイに詳しいみかやんが言うなら間違いないですよ。って、そんな!」

みかやん「ゲイの人は相手にもゲイのケが有るのを一目で見抜くらしいから」

$君「俺は違いますよ!そんなの無いですよ!俺は!ゲイだけは!」

そこへアニキが出勤してきて話は中断した。ロッカーから着替えて出てきたアニキは、エプロンにガムテープを貼って身支度していた$君の横に座り「おはよう、$ちゃん!$ちゃぁん、俺にもガムテ貼ってよぉ♪」と胸を突き出したではないか。

一同、思わず目を逸らした。アニキは”本物”かも知れない。

出動の時間となり、満室で大忙し状態だったので、私はすぐにセットへ向かったが、メイク係のクジ引きの結果を確認出来ず、後ろ髪を引かれる思いだった。アニキと$君が組んだりしたら、アブナイかも知れない。

しかし、その後はそれどころではない忙しさに見舞われた(泣)

忙しい合間をぬって過酷なダスター上げやセットバッグ上げをやりかけたら、イケメン氏とX君に「いいです。いいです。やりますから」と仕事を奪われた。気を遣って貰ったりいたわって貰ったり、こんな時はオバサンで良かったと思う。なんて親切なお爺さん達かしら。

途中、アニキと#さん、$君とUさんが組んでいるのを見て、安心した反面、軽くガッカリした。

昼休みは、買物に出かけた$君の後を「$ちゃん、買物行くのぉ?俺も行くぅ♪」とアニキが追いかけた。近所のコンビニへ行ったハズなのに、暫く経っても全然帰ってこない。

みかやん「$君、アブナイ目に遭ってなきゃいいけど…」

Eさん「戻って来ないね。近所の公園に連れ込まれて、やられてるわ」

みかやん「公園のトイレか小屋か林の中ですね。あーあー」

ま、好天に恵まれアオカン日和でしょうね。夏の青空の下で、もつれ合う男と男…ですか。

彼らは昼休みが終わる間際に戻ってきて、離れた場所に腰を下ろして無言だった。何かの余韻に浸っているようにも見える。怖くて聞くに聞けないし「何してたの?」等と聞いては野暮というものだ。

Eさんに「やっちゃったみたいですね」と目で訴えると、Eさんも「間違いないわ」と目で訴えてきたので、二人で無言のまま大きく頷いた。

夕方、また忙しくなったが親切なお爺さん(X君)が何かと面倒を見てくれたので、本当に助かった。

帰りは、EさんとX君と$君と私で近所の公園に寄った。

みかやん「で?昼休みはアニキとナニしてたの?」

$君「コンビニで弁当買って、天気いいから食べて戻るかってことで、この公園で話しながら弁当食ってました」

Eさん「ふ〜ん。やられちゃったんでしょ?」

$君「絶対みんなに疑われてると思ってましたよ!そんなわけないじゃないですか!」

みかやん「うちら、ラブホ勤めが長いから今更ナニ聞いても驚かないし」

$君「何もありませんて!もうホント勘弁して下さい。話題変えましょうよ」

可哀相なので話題を変えたけど、EさんもX君も私と同様に「やられたな」と思ったに違いない。ナニゴトも若いうちに色々とエロエロと経験しといた方がいいんだよ、$君。
11:30-18:30 クイックメイク19部屋+リネン折り

今日は、#さん(60代前半・元美容師)と特大君(20代前半・野球一筋)が早番、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と$君(10代後半・ギター少年)、アニキ(20代後半・ゲイ風マッチョ)と私が遅番の勤務。色っぽい人が欠勤して、Sさん(10代後半・初バイト)がフロントになった。

朝の班で修行をしてきたアニキが今日から我が班に加わり、早速私と組むことになった。アニキは見た目もさることながら、中身も非常に濃い様子で今後のアニキウォッチングが楽しみでワクワクしてくる。

アニキの基本情報は、ベッドメイク経験者、ボクシング経験者、昭和の名車2台を所有、寿司を食べる為だけに月1で築地に通う、デリヘル嬢の女友達が多い、平日は飲食店関係に勤務しているが、ヤバい仕事から真っ当な仕事までいろいろしているらしい。

質問攻めにしたわけじゃないが、勝手に喋ってくれるのでラクだ。

アニキの風貌は8月4日の日記に書いたとおり、坊主頭、タンクトップ、ムキムキの腕、厚い胸板、腕にタトゥー、濃い胸毛…よく考えたら絵に描いたようなゲイのアニキ風じゃないか(笑)

ベッドメイク経験者であり、朝の班から来た若人だけあって(高齢の#さんだけは例外)、仕事は早くて正確で大助かりだ。

アニキはやたらと札幌の流通や経済の話を振ってくるが、財界さっぽろでも読んでないとついていけない話で、それを踏まえてアニキの飲食店での仕事に対して意見を求められたので、私なりに答えると…。

「ユニークなコンセプトだけど、ビジネスとして成り立つかな?もっとビジネスライクに考えるとどうだろう?ビジネスとして成り立つまでのビジョンが…ビジネスが…ビジネスは…」と”ビジネス”を連発してた。こんな所で私にプレゼンさせてどうするよ。

そうかと思えば、風呂ラッキーや、カラになったティッシュケース、破れたスキンを見て、アニキは壮大な想像の話を熱く語り(私の文章力では表現出来ない)、それがいちいち熱い。物凄い想像力と感受性だ。というか、ちょっと暑苦しい。

つかみどころの無い人かも。

夕方、アニキは寿司について熱く語りだした。

「寿司は食べる順番を間違えちゃダメなんだよ。ちなみに回る寿司は寿司じゃないからね。寿司屋へ行ったら必ずカウンターに座って、まずイカを頼んで、目の前で職人さんの飾り包丁の入れ方の技を見せて貰うんだ。その時点で味の予測が出来るんだよ」

「あと、イカは醤油だったり塩だったり、ワサビだったりショウガだったり、ネギだったり大葉だったり、脇役の利かせ方も見て、職人さんの緻密な計算を考えてから初めて味わうものなんだよ。職人さんの技と頭の良さが問われるんだ。だから最初はイカなんだよ」

アニキは大いに語ってくれたけど、私だったら「んなもん、あたしの好きな順番に食わせてくれや!」と思うし、アニキと食事に行ったりしたら多分あずましくないだろうと思った。

でも一応「へえぇイカって深いね。じゃあ今度イカ食べさせて(棒読み口調)」と言ったら、「みかやんには美味い肉を食べさせたいねぇ。俺は馴染みの店で裏メニューの超美味い肉を出して貰えるから」と言っていた。

絶対、私が美味い肉など食ったことが無いと思っているに違いない。でも、うちの親戚は函館じゃ超有名な肉屋だったのよ。いつも極上の肉を送って貰ってたわよ。しかも私、函館生まれの函館育ちだからイカにはうるさいのよ!

帰る頃になって、アニキは「ねぇ、$ちゃんてどんな子なの?」と聞いてきた。答えられる範囲で全て答えたけど、$君に対する質問の総攻撃だった。そうじゃなくても見た目がゲイっぽいんだから、男の子の質問ばかりされると、アブナイ気がして怖いから。

明日はアニキも$君も出番なので一緒に組むかも知れない。$君にソノ気が無いのなら、くれぐれも注意するよう、アニキに後ろ姿を見せないよう、伝えておかねば!
11:30-18:00 本メイク9部屋+ベッドのみ1部屋

今日は、Cさん(60代前半・元看護師)とUさん(30代後半・悪霊憑き)、Sさん(10代後半・初バイト)と私の勤務。

平日は通常、昼休みまでの2時間半で本メイクを4〜5部屋して、昼休み明けからの3時間でクイックメイクを10〜12部屋しているが、その日の客入り状況や掃除待ちの部屋数や売り部屋の数によって多少の変動が有る。

本メイクとは年末の大掃除的なベッドメイクで、クイックメイクは日常の掃除的なベッドメイクであり、土日祝祭日に本メイクはしない。

今日は客入りが悪く、掃除待ちの部屋が大量に有り、モニターを見ただけで「最悪、今日は一日じゅう本メイクかも?」という予感がして朝から一同憂鬱だった。

何故って、一日じゅう本メイクをしていると飽きてきて、夕方には飽き飽きで、帰る頃には惰性で本メイクをしている。おっと!不謹慎な発言には気をつけなければ(苦笑)。でも、やはり仕事にはメリハリが欲しい。

ところが、昼休み前には一日じゅう本メイクが決定し、みんなのテンションは一気に急降下して、昼休みの休憩室にはドヨーンと淀んだ空気が漂った。

偏屈王は相変わらず無言でケータイと睨めっこ、うちら女子&婆4名も口が重く、そうこうしているうちに、CさんとSさんとUさんは昼寝を始めてしまった。昼寝の習慣の無い私には、職場で昼寝だなんて有り得ない光景だ。ココは保育園かい?

どうでもいい相手とどうでもいい話をして時間を潰すか、寝るかしか選択肢は無いのだろうか?頭の中で考えたり、計画を立てたりする用件も無いのだろうか?$君のようにバイト3つ掛け持ちで慢性的に睡眠不足なら話は分かるけど、三人は普通の女子供じゃないか。

私の場合は、事務仕事の時も深夜スーパーの時も早朝コンビニの時も、人繰りの関係で休憩は常に一人ずつだったが、話し相手が居ないからといって休憩時間に昼寝をしたことはなかった。

頭の中で考えることは沢山有るし、ケータイやテレビを見るとか、読書するとか、音楽を聴くとか、一人で過ごす方法はいくらでも有るけど、私には寝るという選択肢が無い。三人の寝姿を見て呆気にとられた。

何も考えることが無いのもつまんない人生じゃないのかな?とか、一人で過ごす時間を楽しめないのも何かお気の毒…と思うのは私の偏見だろうか?

それとは別に、寝ても寝ても眠くて仕方ない時ってのは、人生の変わり目や大きな節目に近づいてる時だって話だよ。そーゆー場合は、転機に向けて心と身体を休めておく必要が有る時期なので、我慢しないでぐっすり眠りましょう…って何かの本に書いてあった。

だからと言って、この三人が揃ってそんな時期とは思えない(苦笑)

そんなことを考えていたら、昼休みなんかあっと言う間で、寝てる暇なんか無かった。ま、広い世の中には寝るのが趣味とか生き甲斐だという人も居るし、所詮他人ごとだよね。

あの三人と私は価値観が違うってことで、私は気合いを入れ直して昼休み明けからの本メイクに臨んだが、寝起きの三人はグダグダ&グズグズだった。

帰りにCさんが「今日だら本メイクばっかりで疲れたもね。もう、だるくてだるくて」とみんなにコーラを振る舞い、飲み干して「あー、スッキリした」と言っていたが、夢遊病のように働いて仕事を終えてからコーラでスッキリって…(萎)。

$君は「レベルが違う」と言うけど、あの人達と私は価値観が違うんだと思う。
11:30-18:00 本メイク3部屋+クイックメイク19部屋

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と$君(10代後半・ギター少年)と私の三人勤務。Uさん(30代後半・悪霊憑き)が欠勤した。

$君「Uさん、どうしたんでしょうね?」

Eさん「脳検査じゃない?脳病みだもの」

$君「あの人、やっぱりそうなんですかっ!」

Eさん「明らかに頭おかしいでしょ。脳が病んでるんだもの。脳病みだわ」

$君「だったら病院行かなきゃダメですよね!なるほど…やっぱり…ははぁ」

Eさん「あの…確かに頭は変だけど、本当に脳検査に行ったかどうかは知らないよ。みかやん、助けて!$君が真に受けるの」

みかやん「脳検査とか脳病みとか笑わせないで下さいよ〜。他の人ならともかく、Uさんなら信じちゃうじゃないですか。脳病みには間違いないし」

Eさんと私がゲラゲラ笑っている間も$君は半信半疑でいたようだ。その後、Uさんのことをスラングで「ノーヤミ」と言うようになったのは内緒。

みかやん「ところで、朝の班に美しい子が入ったの見た?」

$君「まだ見てないんですけど、昨日は特大君も”凄く綺麗な人が入った”って絶賛してました」

みかやん「一昨日も特大君と、綺麗だね!可愛いね!って話してて、特大君も嬉しそうだったよ」

$君「一昨日はSさんも出番だったのに、二人で新人さんを綺麗だ可愛いって言ってたら、Sさんがあまりにも可哀相じゃないですか。あんまりですよ」

みかやん「あれれー?それって、$君がSさんをごっつ不細工ちゃんとかド偉いブスだって思ってるってこと?$君、B専でもないのに…あんまりだわ。酷い!」

$君「あわわわわ(否定しない)!Eさん、助けて下さい!」

Eさん「あれ〜、Sさんにチクっちゃおうかなぁ。$君がSさんをごっつブスとかドブスとかB専とか言ってたよって」

$君「俺は、ごっつドBなんて言ってませんよ(泣)」

Eさんと私は、素直過ぎる$君が可笑しくてたまらない。幸いその後もSさんをスラングで「ゴッツ・ド・ビー」と呼ぶようにはならなかった。幼さや純粋さからくる毒舌は大目に見てあげなければ。

言葉足らずで優しい気持ちが裏目に出てしまうのも、若けりゃ許される。私は若くないので気をつけよう。

三人でバタバタと廊下を移動中、今日も40代後半のカップルや50代、60代のカップルと遭遇し、その度にコソコソと逃げ隠れした。

みかやん「お客さんだ!と思って隠れたら$君のご両親で”やぁ$君、パパとママ来ちゃったよ”なんて声を掛けられたらどーする?」

$君「うわー!気持ち悪いです!あり得ませんよ。お、おええぇっ!」

みかやん「や、ちょっと!本気で嘔吐かなくたって」

Eさん「パパとママのお陰で$君が居るんだし、パパとママだってまだ40代だもの、たまにはこーゆー所に来るかも知れないでしょ」

$君「うわー!想像したくないっ!ホントにホントに勘弁して下さい」

最近、$君の前じゃEさんも私もドSかも?$君も立派ないぢられキャラに成長したものだ。

散々$君を茶化して遊んでたら、最後の部屋でEさんと私は髪の毛が束になって抜け落ちているおどろおどろしい部屋と洗面所に当たってしまい、その量がハンパ無くて怖々毛を拾って歩くハメになり、風呂係だった$君だけは難を逃れた。

$君をいぢり過ぎてバチが当たったのかも?

やっぱり$君と組んだ日は楽しくて、あと一ヶ月ぐらいでお別れだと思うとかなり寂しい。
11:30-18:00 本メイク4部屋+クイックメイク10部屋+リネン折り

今日は、Cさん(60代前半・元看護師)と#さん(60代前半・元美容師)、Sさん(10代後半・初バイト)と特大君(20代前半・野球一筋)と私の勤務。

私的には硬派の特大君が若いSさんとどんなふうにどんな話をするのかが楽しみだったのに、残念なことに二人の間に会話らしい会話は無かった。特大君クラスの硬派ともなると、彼女以外の女子と談笑したりするのは不品行だと思うのだろうか?

特大君が出番の日は必ず私と組んでいたので、いい加減、私には飽きただろうと思っていたら、ようやく私に慣れてくれたようで、今日はケータイ機種変について珍しく熱く語ってくれた。

特大君は、甘く優しい声でフワフワとした話し方をする。それが性格の優しさや大らかさを表しているようで、とても心地良い。うちの夫もそうだけど、特大君体型で性格が凶暴だったら、あたしゃ今ごろ心身共にズタボロだったかも。

昼休みに入る前、朝の班ご一行様と擦れ違うと、その中に見かけない女の子がいた。朝の大ベテランさんが「新人さんの萌え(←後に$君とアニキが命名)さんです」と紹介して下さったので改めて顔を見ると、なんと美しい!

ギャルっぽいけど馬鹿っぽくなくて、アイドルっぽいけど品が有って、年の頃なら二十歳前後で何とも綺麗なお顔立ちだ。まるで若い頃の私を見ているよう(←これは大嘘)。

思わず興奮して「特大君も見た?すっごい可愛い子だね!」と言ったら、特大君は最上級の笑みを浮かべ、今まで聞いたこともない歯切れの良さで「はいっ!」と大きな声を出して大きな身体で大きく頷いた。

硬派の特大君らしからぬ通俗的な振る舞いじゃないか。けしからん(笑)

夕方、私はとんでもない泡風呂に当たった。浴槽のお湯は抜けているが泡だらけで、泡に黒い垢が混じって浴槽に張り付いていて、見るからに手強そうだったが、スポンジで擦ってみて更に驚いた。

お湯に泡の入浴剤とローションのようなモノを混入したようで、浴槽の乾きかけの部分はベッタベタで、濡れたスポンジで擦るとニュルニュルだ(泣)。

取り敢えずSさんに「ごめん。時間かかっかも知れないから、特大君としりとりとか古今東西でもしながら待ってて」と言っておいたが、二人は特に話をしてはいなかったようだ。

何とか若い者同士仲良くしてほしいところだが、片方は硬派で、もう片方はカタブツなので、打ち解けるのは難しいかも知れない。

社員さんの指示で17時に作業室へ下りて、ジャンケンで負けた人がセットをすることになったが、Sさんも私もジャンケンは弱い。クジ引きにして貰ったら、特大君が一人でセットをして、Sさんと私はリネン折りをすることになった。

特大君がセットへ向かったとたん、Sさんは露骨にホッとした様子だった。こんな所で若い男女が一緒になると、異性として意識してしまうんだろうか?特にお堅い二人だからかも知れないけど。

その点、あたしゃオバサンで良かったよ。X君とも$君とも意識せずにエロ話に花を咲かすことが出来るもの。硬派の特大君も熱く語ってくれるもの。

それはそれで幸せなことだよ。多分。
11:30-18:30 クイックメイク15部屋+リネン折り

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とZさん(20代後半・昔の森尾由美似)、Sさん(10代後半・初バイト)とUさん(30代後半・悪霊憑き)が早番で、$君(10代後半・ギター少年)と私が遅番の勤務。

誕生会三連チャンの暴飲暴食で身体が重くて働けない!と思いながらグダグダと仕事をしていたら、昼間っからまた「アアーン」という艶めかしい声が聞こえてきて、その喘ぎ声を聞いたとたん、ちょっと気合いが入った。$君の反応が楽しみだからだ。

$君「うわ!またですか!みんな、こんな声出すんですか?俺、実際やっててこんな声、聞いたこと無いですよ」

みかやん「家だからじゃないの?家族に聞こえたらどーしようとか、例え留守でも最中に誰か帰ってきて聞かれたらどーしよって思うんじゃない?」

$君「でも、みんな”ううーん”と呻くか、辛そうな表情で顔を背けるか…で、こないだみたいな絶頂期の声(8月12日の日記参照)なんか聞いたこと無いんですよ」

みかやん「あはは!だからあの日は絶頂期の声の後、黙りこくっちゃったんだ。実は女の子にしたら拷問のようなアブノーマルなことをしてたりするんじゃないの?(笑)」

$君「俺なんか全然普通ですよ!変な所に入れようとした事も無いし、道具も使ったこと有りませんから!や、セックス初めての頃、間違って違う所に入れようとした事も有りましたけど、場所がちゃんと分かってからはそんな事も無いですし…」

みかやん「じゃあ物凄くモノが大きくてキツいとか、恐ろしく時間が長くて飽きてるとかじゃないの?(笑)」

$君「”いつ終わるんだよ!”ってですか?それは無い…と思うんですよねぇ。俺そんなに大きくもないし、どちらかって言えば小さい方だと思うし…」

みかやん「となると…?」

$君「俺が物凄く下手くそってことじゃないですか!うわ!凹む!みんな俺を”下手な奴”と思ってたってことですか?うわ〜、マジ凹む〜」

私は途中から可笑しくて仕方なくて、ついいぢり過ぎた。$君がムキになって生々しいことを物凄くリアルに話しているのに気付いてないことにも、笑えて苦しかった。これじゃちょっとした子供悩み相談室じゃないか。

途中で会ったセット中のX君にもアドバイスを求めた。

みかやん「かくかくしかじか”うう〜ん”ってことで$君が凹んじゃって。高校時代からアブノーマルと呼ばれていた先輩としてアドバイス無い?」

X君「アブノーマルと呼ばれたのは中学時代の給食の時間からです(笑)」

X君は$君を慰めていたが、その後は慰め合い励まし合っていたようだ(笑)

昼休みにEさんにも相談してみた。

Eさん「”うう〜ん”って呻くって?あら〜ん。$君たらダメねぇ。頑張ってちゃんと女の子を”アアーン”って悦ばせてあげなきゃダメじゃないのぉ。オバサンが教えてあげるわよ。いつでもいらっしゃい。オバサンが手取り足取り腰も取って教えてあ・げ・る・から〜」

$君「いえ、そ、そんな…(滝汗)」

完全に$君をいぢり過ぎた。私のせいで二十歳そこそこの将来ある$君がEDになったらどうしよう(汗)

でも$君はめげなかった。夕方、4人の親子連れが現れ、子供は小学3〜5年生位の男の子が二人で、私達はちょっと呆気にとられた。

みかやん「あれヤバくない?子供達が微妙な年頃だよね。コンビニボックスの大人のオモチャを見て”お父さん!このオモチャ何?どうやって遊ぶの?”って聞かれたら、何て答えるんだろ?」

$君「嘘を教えちゃいけませんからね。ちゃんと買って”どれ、お父さんに貸しなさい。今、お母さんが歌うから見てなさい!”って。で、お母さんは”アア〜ン”ですよ」

みかやん「あはは!”歌う”って何?お母さんが子供達の前で”アアーン”って、有り得ないから!つーか、今の”アア〜ン”って、も1回言って」

$君「もう言えませんよ(照)」

凹んでいた$君も「アアーン」には開き直ったようで良かった。$君のお陰で大笑いの一日だった。
11:30-18:00 クイックメイク17部屋

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と特大君(20代前半・野球一筋)、$君(10代後半・ギター少年)と私の勤務。フロント色っぽい人が欠勤してSさん(10代後半・初バイト)がフロントだった。

セットへ向かったSさんを見送ってから、$君がセクハラ発言をした。

$君「Sさんて、幾つまで処女を守るんでしょう?」

みかやん「どうなんだろ。”今どき貴重だから、ずっと守り通したら?”とか”身も心も髪もバージン”って茶化されてきた人だからね」

$君「ホントに守り通せそうせそうで怖いですよ。最初、俺的にはSさんなら全然OKかな?と思ったんですけど、やっぱり偏屈一派だけあって変人ですよね」

みかやん「婆さん達には散々に言われてるけど、若い男の子の目には、どう映るの?」

$君「あのまま映ってますよ。昔は女が処女だったら男は喜んだらしいですけど、今は違いますからね。俺も処女とやったこと有りますけど、痛そうでいたたまれないっつーか、やって処女だったら気まずいですよ。だからSさんはますます男に敬遠されるんじゃないんですか?あわわ」

みかやん「それは$君が遊び人だから、そう思うんじゃない?女遊びの達人のM君と同じ誕生日だからかもね」

$君「遊んでないとか経験が少ないとは言いませんけど、みかやん程では(笑)」

みかやん「私だってM君ほどでは(笑)だけど$君は将来的にM君を追い越す勢いだと思うよ(笑)」

休憩室ではあまり喋らない$君だが、部屋で二人になるとよく喋る。

$君「うちの班って変な人が多すぎますよ。みかやん以外の人には知性を感じません」

みかやん「知性が有ればこんなに悩まないかも。確かに変な人は多いよね。色んな所でバイトしたけど、変な人って普通は1部署に1人さ。ココは変な人が徒党を組んでるからね」

$さん「話が通じませんからね。UさんもSさんもトンチンカンで、Cさんに”午後からクイックメイクですよね?”って聞いたら”うん。いい天気だね”って返事きましたから」

みかやん「Cさんは聞こえてなくても勘で話してるから、話が全く噛み合わない時が有るんだよね。Sさんには日本語が通じないし、Uさんには常識が通用…あわわ」

$君「みかやん、こんな中に居て疲れませんか?通訳してる場合じゃないですよ。俺なんか正直イラつきますから」

みかやん「度々限界を感じてたって言うか…偏屈一派と婆さん部隊の間で自分が浮いてるようで、$君や特大君が入る前はX君だけが救いで…だからココの飲み会の時もX君の傍を離れられない…みたいなのが有って…」

$君「みかやんは、うちの班の連中とはレベルが違うんですよ。期待すれば裏切られる、話にならない人ばかり、だから疲れるんですよ。よく今迄こんな中に居ましたね。俺でも疲れますよ」

みかやん「そんな大層な者じゃないし、DさんやWさんが居た頃は良かったんだけど…でも、$君や特大君が入って来てくれて久々に楽しいよ」

$君「俺は来月でココを辞めますけど、みかやんも考えた方がいいですよ。この程度の人達の中に埋もれてちゃダメです」

みかやん「考えてはいるんだけど、頭悪くてさ(苦笑)。私も”この程度の人”だから」

$君「ココでこのメンバーじゃキツいですよ。まともな人間が辛い職場って何なんだって考えてみて下さい。みかやんの為にも俺が辞める前に何とかしたかったんですけど、俺なんかが頑張ってもココの人達はどうにもならない気がして…」

有り難いことに何故かいつも$君は私を褒め称えてくれる。それでつい甘えて胸の内を明かしてしまう。逃げの転職はしたくない!と踏みとどまったけど、その後はどう頭を切り換えたら前向きな転職になるか…ってことばかり考えてた。やっぱり限界なのかなぁ…。

会社と社員さんと仕事の内容にモンクは無い。それだけで十分なのか、それだけじゃダメなのか、これは逃げなのか、次のステップを目指すものなのか、よく分からない。

でも$君の言いたいことは分かる。私も変な人達の言動に過敏に反応して、イライラ癖がついてしまっている。それは$君も同じで、私の気持ちが分かるんだろう。

だけど、この程度の人達の言動に腹を立ててるようじゃ、所詮私もこの程度の人なのよね。今のままじゃ次のステップなんか目指せない。現状を何もクリアしていないで、次のステップなど有るものか。

そしてまた藻掻く…。
11:30-18:00 クイックメイク17部屋+リネン折り

今日は、Uさん(30代後半・悪霊憑き)と$君(10代後半・ギター少年)、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と私の勤務。フロント色っぽい人の欠勤が続いているため、Sさん(10代後半・初バイト)がフロント係になり、昨日も今日も夏休み中のフロントX君が出勤してきていた。

明後日の金曜日はEさんも私も休みで、出番はCさんとSさんとUさんと#さんと特大君だ。Eさんは「特大君は誰と組むのだろう?」と、しきりに心配していた。

みかやん「大丈夫ですよ。またSさんがフロントに取られたとしても、明後日のメンバーじゃ一番仕事が出来るのが特大君ですから(苦笑)」

Eさん「そうだけど…。兎に角、先輩ぶりたくて偉そうにしたい人が二人(Uさん&
#さん)も居るから、特大君がウザがるでしょ。特大君の仕事に口を挟んでもいいけど、また嘘を教えられても困るからね!」

みかやん「朝や帰りのみんなで作業室に居る時、私がちょっと目を離した隙に、その二人がハイエナのように特大君にたかって、偉そうに無駄な指示したりしてますからね」

Eさん「あはは!ハイエナだって!確かに隙あらば…って感じで、さもしいもんね!特大君はアフリカの子鹿かい?」

みかやん「まさに卑しくて浅ましいハイエナに狙われた、可哀相なインパラちゃん状態ですよね」

Eさんは「みかやん、表現が上手すぎ!」と暫くツボにハマっておられた。

大笑いしながら次の部屋へ行くと、浴室の洗面器や椅子がローションでネロネロで、浴室の床や浴槽の底もローションまみれで滑って危険な状態で、トイレの便座までヌルヌルだった。

Eさんも、洗面台や蛇口、ベッドの枕元やテーブルの上や食器棚の扉にまで付着したローションが乾きかけてベトベトになっていることに閉口していた。

Eさん「もーっ!これ、”どんだけ〜”だよね。ローションだらけの手であちこち触らないで!って感じ」

みかやん「前に見たような、業務用の特大ローション容器を持ってきた人の仕業ですよね。経費節減の為にもココのローションで間に合わせればいいのに」

Eさん「いつもこんなに大量に使ってる人なら、ココのローションなんかじゃ先っちょ分にしかならないんじゃない?」

みかやん「あはは!先っちょって!」

ローションは乾くとますます手に負えなくなってくるので、速やかに処理した。他人を馬鹿にして笑った後は、こんな目に遭うので気をつけよう。

やっとの思いでローション地獄から抜け出して部屋を出たら「うわーーーーっ!」という女性の叫びが薄暗い廊下に響いたので、Eさんも私も固まった。しかし、声が聞こえたのはそれだけだった。

$君の言うところの”絶頂期”の声なのか、号泣の声なのか判別出来なかったが、私達は不気味に感じたので、逃げるようにその階を離れた。私が男だったら、あんなのが絶頂の声ならイヤだ。怖すぎる。

帰りにEさんがハイエナの話を振ってきた。

Eさん「明日、特大君に”金曜日はハイエナ注意報が出てるから気をつけて”って伝えておいてね(笑)」

みかやん「はい。というか、下手したら人命に関わるような重大な災害が起こるかもしれませんからハイエナ警報ですよね。モニターにテロップ流して、みんなで作業室に避難してもらいますか(笑)」

Eさん「そうだよねぇ。怖いもんねぇ。インパラちゃんからしたら、地震雷火事ハイエナだもんね(笑)」

また二人で大笑いした。Eさんは「ハイエナ」という言葉がとても気に入ったようだった。
11:30-18:00 クイックメイク10部屋+リネン折り+セット

今日は、Cさん(60代前半・元看護師)と#さん(60代前半・元美容師)、特大君(20代前半・野球一筋)と私の勤務。フロント色っぽい人が欠勤して、Sさん(10代後半・初バイト)がフロント係になった。

Cさん「やんや、見事に若者チームと年寄りチームに別れたもね」

みかやん「だから…あたしゃ若者じゃないってば(照)」

Cさん「いいべさ。アンタは気が若いから若い人と話が合うもの」

みかやん「気持ちと後ろ姿は若いとよく言われるけどね(苦笑)特大君は優しいから話を合わせてくれてるんだよ。」

特大君と私は1部屋目で4P部屋行きを指示され、4P部屋担当のSさんがフロント係になったばかりになんてこと!と思ったが、考えたらなかなかどうして特大君も4P部屋に当たることが多く、特大君の初日の1部屋目も4P部屋だった。

これはもう特大君が4P部屋副担当で決まりだな…ケケケ!と一人でニヤリとした。やはり4P部屋は出来れば若い者達に任せたい…と、私あたりはこんな時だけ都合良く年寄りになる。

昨日と同様に予想最高気温が34度で、婆さん部隊は衰弱しつつも懸命に、特大君は頭からダスターをかぶってベッドメイクをした。黙っていても暑い中の肉体労働なので、みんな汗だるまだ。こんな中、炎天下で働いている人には頭が下がる。

昼休み、Cさんは「暑くて死んでしまうわ!お客さんも、こんな暑い中で、よくもまぁ布団かぶってやってるもんだってしゃ。有り得ないわ。黙って墓参りに行ったらいいべしゃね。お陰でわちらなんか、あの世逝き寸前だよ!」とボヤいていた。

Cさんが言ったとおり、お客様方も黙って墓参りへ行かれたのか、昼休み明けは客数も少なく、掃除待ちの部屋も少なく、巷の皆さんがお盆休みのせいか、すっかり暇になった。

Cさんと#さんとSさんは16時で早帰りとなり、特大君と私が残ることになった。暇なのでリネン折りをしながら、特大君に質問をしてみた。

みかやん「野球部のエースとして活躍してた特大君が、大勢のファンの中から彼女を選んだポイントは何だったの?」

特大君「う〜ん。ラクだから…一緒に居て自分が凄くラクだったからっす」

みかやん「なるほどねぇ。結婚となると特にそうだよねぇ。素の自分で居られることって大事だよねぇ。私もそう思って結婚したんだったよ(遠い目)」

こんなふしだらな、否、ふつつかな私を自由に好き放題にさせてくれている夫には一番感謝しなきゃね。

その後、2部屋ほど特大君とセットのおさらいをしてから、各自セットをして回った。このクソ暑い中、お客様方はキッチリとお風呂に入っておられ、室温を30度に設定されてるお客様までおられて、西日はキツいわ息苦しいわで暑くて死にかけた。

16時で早帰りした人達が無性に羨ましかった。
11:30-18:30 クイックメイク20部屋+リネン折り+ゴミ捨て+ブラシ洗い

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と#さん(60代前半・元美容師)が早番、Sさん(10代後半・初バイト)とZさん(20代後半・昔の森尾由美似)、$君(10代後半・ギター少年)と特大君(20代前半・野球一筋)と私が遅番の勤務。

今日の予想最高気温が34度ってことで、朝から暑い暑い。道産子は暑さに弱いというのに、こんな日に私は男子二人に囲まれ、体格ガッチリ目の二人の額からは滝のように汗が流れていて、正直言って非常に暑苦しい(笑)。

優先的にベッドメイクをしなければならない露天風呂付きの部屋が空いたので、男子二名を引き連れて急いで向かうと、フロント色っぽい人がセット中だった。

セットに入ったばかりだったので、各自手伝うと隣の部屋からけたたましい「アアーンアアーンアアーンアーン」という女性の声が聞こえてきた。かなり激しい。みんなにも聞こえているだろうか?と慌てて浴室を出ると、$君は既に部屋の窓辺を陣取っていた。

「みんな、きっ、聞こえたかい?」と尋ねている間にも更にクライマックス的な声になってきた。もはや、いたたまれないぐらいヤバめだ。

$君「うわっ!絶頂期じゃないですか!」

みかやん「絶頂期って…」

色っぽい人「凄いね…」

気がつくと、$君と色っぽい人と私は声が聞こえ易い窓辺に居て、硬派の特大君は一人離れた所に立って半分笑って半分困った顔をしていた。そして、隣の部屋も静かになった。

終わった・・・らしい。

何だか物凄くやれやれな気分になって、暑さも手伝ってドッと汗が出た。良い子の皆さんは、今日のように暑い日は窓を開けずにエアコンを使いましょうね(笑)。ベッドメイク係のオバサンは鼻血が出そうでしたから。

$君あたりは興奮して大はしゃぎするだろうと思っていたが、急に口数が少なくなって淡々と自分の仕事をしていた。ハンパ無い絶頂期の声を聞いて満足したのだろうか?

こんな時に茶化すのも生々しいので、そっとしておいた。かと言って三人とも無言というのも、それはそれで妙だけど、男子二名は完全に妄想の世界へ逝ってしまったのかも知れないし、この雰囲気を打ち破るのもどうか?と思って銘々牽制しているのかも知れない。

やはりここは黙っておくべきだ。でも…重い…(苦笑)。

こんな時は$君が子供らしく騒いでくれないと、オバサン困っちゃうヮ。

幸いすぐに昼休みになり、買い物へ出た$君は私の好物”セイコマのサロベツソフトクリーム”を買ってきてくれた。そして今回は三人で休憩室の偏屈王席からかけ離れた所に座って難を逃れた。のどかな昼休みだった。

難を逃れたと思ったら、夕方に$君はシッコの湖と化したトイレに裸足で踏み込んでしまい、特大君は荒らされた4P部屋の部屋係に当たって受難だった。難は二人が引き受けてくれたのか、私は無事だった。

帰りにまた$君とライブ会場へ向かった。
11:30-18:00 クイックメイク13部屋+セットバッグ+アメニティー

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とUさん(30代後半・悪霊憑き)、Sさん(10代後半・初バイト)とZさん(20代後半・昔の森尾由美似)が早番、Cさん(60代前半・元看護師)と特大君(20代前半・野球一筋)と私が遅番の勤務。

一昨日と昨日はフロント色っぽい人が欠勤した為、一昨日はSさんが昼から急遽フロントになり、昨日はX君が出勤したそうだ。

特大君と初顔合わせのCさんは、いつも通り「しゃしゃしゃしゃ」笑って、箸が転がっても可笑しい老人ぶりを披露していた。

そして今日の痛ましい出来事。

昼休み、平日はいつもテレビで”2時っちゃ○”を見ているが、土曜なので野球が大好きでプロ野球より高校野球が好きという特大君の為にみんなで高校野球を見ていた。

そこへ偏屈王が休憩室へきて、いきなりテレビのチャンネルを変え、偏屈王の指定席をわざわざ避けて座っていた特大君に「狭い!」と言って、シッシッと手で払いのけたので、EさんとCさんと私は思わず唖然とした。

(前回は小声で”この番組見てるんですか?”と聞いてきたが、返事も確認せずチャンネルを変えてしまい、偏屈王が”見てるんですか?”と伺いを立てたのは後にも先にもその時限り)

「野球見てるんですか?」とか「チャンネル変えていいですか?」とその都度聞いてから変えるとか、自分の席が狭いと思うなら「悪いけど」とか「ごめんね」を言ってから「もう少し席を空けて貰えないだろうか?」と言った方が良かったかも知れませんよね。

テレビが一般家庭に普及し始めた頃の昭和の家長のような絶対的なチャンネル権をお持ちではないのだし、もちろん私達は偏屈王の家族ではありません。また、特大君は野犬や野良猫ではないのですから、シッシッと払いのける扱いもどうか?と思います。

勝手にテレビのチャンネルを変えておきながら、偏屈王はジーッとケータイと睨めっこでテレビなんか見てはいない様子で、それでいて時々不気味な薄笑いを浮かべているので、私達は困惑してしまいます。

50歳近い男性が、人に呆れられるような振る舞いを繰り返すのは、見ていて悲しいものでショックを隠しきれません。見た目はオッサンでも、中身はまだ礼儀や作法を知らない赤ちゃんです。慈愛を持って見守らなければならない存在です。

私には寛大さと慈しむような気持ちが欠けていました。私に慈しむような気持ちや母性のようなものが有れば、偏屈王と衝突することも無かったのか?とか、決裂した以上はそこから何を学ぶべきだったのか?と考え、藻掻く日々です。

昼休みが終わって、客室にCさんと特大君と三人になったらホッとした。

今日は、特大君に彼女のことを聞いてみた。特大君の彼女はまだ高校生だが、彼女が高校を卒業して、特大君が就職をしたら結婚しようと決めているそうだ。さすが硬派の特大君、一本気!という感じ。

朝のフロント女子が昼休みの間と、フロント女子が帰った夕方から、X君は忙しそうに走り回っていた。フロントが偏屈王とX君しか居なくなるのでやむを得ない。それでも偏屈王は堂々としたものだ。

昼休みや仕事中、X君が偏屈王に物凄く気を遣っているのが見てとれる。偏屈王はX君の気遣いに胡座をかいているような感じだ。私は後輩の気遣いを当たり前と思わない先輩になろう。後輩の気遣いがちゃんと見える先輩になろう。そして気遣ってくれる後輩に感謝しよう。
11:30-17:30 本メイク5部屋+クイックメイク7部屋+セット2

今日は、Sさん(10代後半・初バイト)と$君(10代後半・ギター少年)、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と特大君(20代前半・野球一筋)と私の勤務。$君と離ればなれになって、どことなく特大君が寂しそうに見えた。

午前中、本メイクでアジア系の部屋に当たり、特大君は部屋係、私はトイレ&洗面係をしていたので、部屋に置いてあるメイク道具バッグからアメニティーやらトイレットペーパーの補充分を取るために、何度か部屋と洗面所を往復した。

その時、部屋へ行く度に「どうも何かが違う」と違和感を覚えるが、どこがどう違うか分からず、そんな状態が気持ち悪いというか何となく不気味だった。

三人ともベッドメイクを終え、部屋を出ようとしたが、どうも何か引っかかるので振り返ると、壁に掛けてあるアジア系の大きな仮面の目の部分にティッシュが詰められているではないか。仮面は2つ有るので、4つの目の部分にしっかりとティッシュがねじ込まれていた。

みかやん「うわ!Eさん、ちょっと待って下さい。仮面の目にティッシュが…、こ、怖いです」

Eさん「えーっ!ホントだ。よく気付いたね。全然分かんなかったよ」

みかやん「部屋へ戻る度に何か違和感が有ったんですよ」

Eさん「目が怖い!とか、見られてるようで気持ち悪い!って人、居るからね」

”犬神家の一族”だったか、映画とかドラマじゃ仮面の目を通して部屋を覗くシーンも見たことあるけど、そんなのテレビの見過ぎだってば。それとも、目の部分に隠しカメラでも仕掛けられてると思ったんだろうか?

仮面は簡単に壁から外せるんだから、確かめてみりゃいいじゃん。

それよか、目の部分にティッシュを詰められて白目になってる方が絶対不気味で怖いから。薄暗い部屋の中で仮面の目が白目全開で、気持ち悪いったらありゃしない。ティッシュを取る時、腕に鳥肌が立ったもの。はあぁ、怖かった。

雨降りで部屋の中が薄暗いんだから気持ち悪いことしないでよね。

昼休み明けから、Sさんがフロントをすることになり(この頃から偏屈王とフロント色っぽい人が交互に欠勤するようになり、この日はどちらが欠勤したか不明)、再クジ引きで、Eさんと$君、特大君と私のペアになった。

特大君と二人になってから、昨日はカラオケの話を聞いたので、今日はどんな映画が好きなのか聞いてみた。

特大君「パイレーツオブカリビアンは面白いですよね。最近じゃどろろも面白かったです」

みかやん「私もパイレーツオブカリビアンは大好きさ。どろろもめっちゃ面白かった。次も見たいよね!妻夫木君て可愛いと思ってたけど、どろろの妻夫木君はカッコイイよね♪」

-----映画の好みは合うようだ。

みかやん「特大君の一番のお気に入りの映画って何?」

特大君「”男たちの大和”です。カッコイイっすよ。アレはホントにカッコイイっす!是非、見てみて下さい♪」

-----やっぱり硬派だ。

カラオケはロードで、映画は男たちの大和。あまりに硬派過ぎやしないかい?特大君て思ったより分かり易い子なのかな?そういや、特大君も自分のことを「自分」と言うので、自衛隊上がりの辞めたP君を思い出す。

17時からは、Eさんがリネン折り、$君がセット、私は特大君にセットの仕方を教える係になって、それぞれ別々になり、17時半で早帰りになった。そろそろお盆時期で暇になるかも。

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